苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2022/07

I-081:【告知】オンラインセミナー(&説明会)<220821> 開催の御案内

 

 認知科学者 苫米地英人博士と縁ある人たちにとって、2022年はコーチング元年(コーチングリブート元年)です。その理由は博士の講義で感じてください↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 博士の気を感じながら、「原点回帰」をキーワードに、2022年度のセミナー(全12回)を企画しました。

 一年間を通したメインテーマは

 

夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution

 

自由を獲得していくReloadと自由をひろげていくRevolutionを楽しみながら、ぜひ「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)」を手に入れてください!

 F-206:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 *年間予定(224月~233月)はこちら↓

 I-066:【告知】2022年度オンラインセミナー(&説明会)の御案内

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 □毎月開催(日曜1330分~1450分予定、180分、計12回予定)

 □任意の3回参加毎に次の1回を無料招待(自己申告をよろしくお願いしますw

  例:全12回参加なら3回御招待

 □毎回サブテーマを設定

 □苫米地博士の著書を参考に、サブテーマを解説し、ワークを実施

 □コーチング入門者~実践者向け(初心者大歓迎!)

 

 

 今回のテーマは「スコトーマ」。

苫米地博士の著書「世界一簡単に目標がかなう 成功脳の作り方」(日本文芸社)を参考に、一緒に学んでいきましょう!

 

世界一簡単に目標がかなう成功脳の作り方

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 世界一簡単に目標がかなう 成功脳の作り方: 脳が変われば夢が現実化する! eBook : 苫米地英人:

 

 

 「スコトーマ(Scotoma)」というのは、元々は医学用語で「盲点」のこと。それをコーチングの祖 ルー・タイスさんが「心理的盲点」へと拡張しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ゴールとスコトーマは表裏一体で、相補的です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 Want toで現状の外にゴールを設定すると、RAS(毛様体賦活系)がゴールと関連するものを拾い上げるようになり、スコトーマがどんどん外れていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

簡単なスコトーマ体験をしてみましょうw

このまま目をつぶってまわりにある赤いものを思い出してください。その後、目を開けて赤いものを探してみましょう。

 

どうですか?

目の前にあったのに見えていなかった“赤”がいくつも目に飛び込んできたのでは?

それが「スコトーマが外れる」です。

(同じようにいろんな色で試してみてください)

 

 

 スコトーマは外すばかりではありません。

ゴールと関係ないこと(Nil)をしっかりスコトーマに隠すことも大切です。

F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

ゴールを設定すれば、これまで気になって仕方なかったような些細なことがスコトーマに隠れ、ゴールに関係することだけがどんどん目に飛び込んでくるようになります。自らスコトーマを外し、チャンスを次々とつかむことができるようになるのです。

 

加速的にスコトーマが外れ、加速的にゴールの世界へコンフォートゾーンが移動する

 

そのための理論とカラクリをしっかり体感してください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

セミナーでは関連するワークを行う予定です。

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします(2022年度内有効)。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー<開催日、例:220821> 未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

□件名を「オンラインセミナー<220821>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー(&説明会)<220821

 *冒頭、オンラインコーチングの説明を行います

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28429113.html

 

<サブテーマ>

スコトーマ

 

<参考書籍>

「世界一簡単に目標がかなう 成功脳の作り方」(日本文芸社)

 

<主催者>

 苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 2022821日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士からいただいている大切な智慧をお届けします。

(守秘義務に該当するものは非言語でw

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、未来に伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 気楽なクラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

【告知】オンラインセミナー<220821:スコトーマ>




F-251:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.8;選択>

 

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 

 この言葉は米国俳優 トム・クルーズ(Thomas Cruise Mapother Ⅳ、1962~)のもの。「Top GunMaverick」公開時の来日会見での発言です(20225月下旬)。

 その意味をコーチとして考えてみました。

 

 vol.1;臨場感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 vol.2;双極性障害

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28916956.html

 vol.3;高揚(興奮)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 vol.4;木鶏

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29025709.html

 vol.5;「ゴール」と「現状の自我」の間

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29092768.html

 vol.6;臨場感という橋を架ける-前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29139372.html

 vol.7;臨場感という橋を架ける-後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29197133.html

 vol.8;選択

 

 

 前回述べたとおり、私は「リーダーの資質」そのものが、「『ゴール』と『現状の自我』の間に臨場感という橋を架ける」ための最大のポイントだろうと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「リーダーの資質」とは、1)情報収集能力(=高い抽象度)、2)同調能力、3)責任能力の3つ。

 F-104:「映写機の故障により上映できるか分りません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 1)情報収集に欠かせないのが「高い抽象度の視点」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

ゴールと関連していうと「さらなる“現状の外”」。より高い抽象度次元であり、より“現状の外”であるほど、社会(未来)に与えるインパクトは大きくなります。「まったく新しい“w1”」を生みだすことになるから。

 

 昨年末(2021年)、認知科学者 苫米地英人博士は、一般向けにコーチングの奥義を明かされました。その奥義とは

 

コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す

 

 *詳しくはこちら↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 通常は「より高い抽象度次元」「さらなる“現状の外”」「まったく新しい“w1”」になるほど認識しにくくなります。スコトーマに隠れるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 リーダーの 2)同調能力とは、そんな感じにくい世界に対して高い臨場感を感じてもらうことです。しっかり同調するから導くこと(lead)ができるのですが、一方で高い臨場感ゆえにドリームキリングを生みだすことになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 もしもドリームキラーがあらわれたときは、まずはその状況を肯定しましょう。「私らしい!」「Yes, I’m good!」と。コーチング実践者であり、すでに立派なリーダーである証だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

余談ですが、そのようなセルフトークは「ネガティブループ」のマネジメントにもなります。

 Q198:ネガティブループにはまって止観やヒーリングにすら取り掛かれません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

その後、自分自身が“現状の外”にゴールを設定した結果であることをしっかり認識した上で、ゴール実現のための大切な縁起であることを理解し、見つけた課題(ケース)を解決(プラン)していってください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

その積み重ねが 3)責任能力を育て(自責)、ますますリーダーらしくなっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 

 あなた自身が「可能世界“w”から別の“w1”に移行する」ことがうまくできるほど、あなたと縁がある人たち、関わるコミュニティ、共有する未来にも「ww1」がひろがりやすくなっていきます。「強い臨場感を感じている意識状態はまわりに伝わる(ひろがる)」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 vol.1F-244)で確認したとおり、私たちは誰もがマインド(脳と心)の中にスクリーンを持っています。ホメオスタシスで維持されるスクリーンを。

 vol.6F-249)で確認したとおり、記憶や現在の思考、概念などの抽象的情報を含む心的な自我の表現(=内部表現)が、脳内の劇場で与えられた架空の情報をあたかも本物のように上映すると、観客である認識機能はそれを真の情報だと思いこみ、実際に現実化してしまいますrealized virtuality)。それが「I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

コーチングでは、関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す

 

 つまり、マインド内のスクリーンへの新たな投影(新作上映)が「移行」。これまでのこのシリーズの内容をシンプルにまとめると、「移行」とは以下の3 stepからなります。

 

 <1st. step>まずはゴールを設定し、新たな“w1”を思い描く(I

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

2nd. step>「ゴールを達成できる」という確信(=エフィカシー)と「必ず成し遂げる」という責任(=覚悟)を胸に「やるべきこと(=エンドステート)」に挑む

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

  

 <3rd. step>臨場感(V)が高まるとともに「Invent on the way」しながら現実化していく(R

 F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html


 

 しかしながら、多くの方が経験されているとおり、その実践は決して簡単ではありません。ゴールは「3)現状の外」に設定するものだから。そもそもスコトーマに隠れて認識できないゴールをどうやって見つければいいのでしょう?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 解決する能力は、じつは、すでに誰もが持っています。「ゲシュタルト能力」です。あとはそのすばらしい力を覚醒させるだけ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「ゴール」と「現状の自我」という抽象度の違う次元の間に臨場感という橋を架けることで、現状の自我が認識できる部分情報とゴールの世界(全体)との間に双方向性が働いてゲシュタルトがつくられます(=connect the dots)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 双方向性が働いてひとつのゲシュタルトができるということは、その橋が架けられた状態がコンフォートゾーン(comfort zoneCZ)になるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZには強力なホメオスタシス(恒常性維持機能)が働きます。そのCZを安定的に保つように。臨場感が高まれば高まるほど、ホメオスタシス・フィードバックはますます強くなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その結果起こる現象が<3rd. step>の「Invent on the way」。まるで引き寄せられるかのように様々な“縁”が結びつき、今まではまったく思いつかなかった解決法を“発見”し、まわりにも伝わっていきます(ひろがっていく)。

 

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 

 “個”のwant to(「自分が強烈につくりたい」)が「2)自分中心を捨てる」ものであるほど、つまり抽象度が高く自己を超越したものであるほど、まわりの縁起空間に大きなインパクトを与えます(「人に影響を与える」)。“個”という部分と“みんな”という全体の双方向性の関係が生まれるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「Top GunMaverick」では、トム・クルーズや監督 ジョセフ・コシンスキーを中心とした制作陣の「人を感動させるストーリーテリング」に多くの観客が同調しました。強烈なドーパミン・セロトニン体験をしながら。

 

 その“感動”はしっかり伝わり、今もひろがっています。米国では「タイタニック」初公開時の記録を抜き去り、米パラマウント・ピクチャーズ最大のヒット作となりました(7/13時点で6192万ドル、約782億円)。ここ日本でも100億円に迫っており、2022年最大のヒットとなっています。

 

新旧の「Top Gun」が生みだした社会現象は、じつは、人間のマインドに内包されている危険性を教えてくれています。その危険性とは「バイオパワー」のこと。ドーパミン分泌を引き起こす報酬系と結びついた脳のレベルでのバイオパワーです。

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 自由意思でゴールを設定し、自身の人生のリーダーとして高い抽象度と臨場感と責任をもって、「マインド内のスクリーンへの新たな投影(新作上映)」を楽しむ

  

 それがバイオパワーに打ち克つ生き方であると感じました。「Top GunMaverick」鑑賞後の高揚(興奮)を味わいながら。

 

 

 最後に苫米地博士の著書「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA)から引用します。

人間は、究極的に「奴隷として幸せに死ぬか」「その世界を離れてひとりぼっちの神官として死ぬか」のどちらかをとるしかありません。

皆さんはどちらを選びますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 バイオパワーから逃れる方法③ -自分で調べ、考える

 本章を締めくくるに当たり、ひとつみなさんにアドバイスしておきましょう。それは、ソーシャルメディアでやり取りされる意見についてです。

 ソーシャルメディアを通じて意見をどんどんいう人がいますが、私は次々と意見が出てくること自体が不思議でなりません。

 

 ほんらい意見とは、自分で調べ、自分で考えた内容を指すのです。

 ところが、次から次にいろいろなことをいう人の意見は、自分で調べたわけではないし、自分で考えたことでもありません。要するに、どこかから持ってきた借り物なのです。元になった意見も、やはり誰かからの借り物であったり、権力側のバイオパワーによるバイアスがかかったものであったりします。

 それを頭に入れて、さも自分の意見であるかのように感じているとすれば、それはテレビを見てテレビが伝える情報を鵜呑みにしているのと変わりません。意図的につくりだされた他人の考えを、ただ頭に刻み込んでいるだけの話です。

 

 他人の意見を受け入れることは、つまるところ他人のバイオパワーに従うことであり、それが自由を失う奴隷の道であることは、すでに指摘したとおりです。

 私は、他人がいうことではなく、もっと大きな世界での、言語化されていない具体的な現象を見ることのほうが、よほど重要だと考えています。

 言語化された情報を読むときも、意見は聞かずに現象だけを読むのです。ソーシャルメディアへの接し方でも、この原則は変わりません。

 私たちに重要なことは、現象を見て、それを自分の胸に落とし、内側から発せられる自分の声に耳を傾けることなのです。

 すると、自分が望み、何をやりたいかということが、よりよく見えるようになります。それを知ることが、自由への貴重な第一歩になります。

 

 人間は、究極的に「奴隷として幸せに死ぬか」「その世界を離れて一人ぼっちの神官として死ぬか」この2つのどちらかをとるしかありません。私は、後者を選びました。もちろん、どちらを選ぶとしても、それはみなさんの自由です。

 ただ、この選択を主体的に行うことができれば、生きづらさの半分は解消することができる。

 私は、そう考えています。

 引用終わり

 

 

 さぁ選択を!

もしも苫米地博士と同じように後者を選ぶのなら、その決断(決意)が「『ゴール』と『現状の自我』の間に臨場感という橋を架ける」ための第一歩。とても重要で貴重な第一歩です。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細は今後投稿するセミナー案内で御確認ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

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脳の呪縛を解く方法

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 脳の呪縛を解く方法 eBook : 苫米地英人:

 



Q-271現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~ <vol.1;すべて「そのとおり」>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Qコーチはクライアントのゴールを100%応援すると言いながら、成果が出ないのはクライアントのせいにされます。現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね。今は全てそういう事も見抜けなかった自分の責任というのは受け入れました。

それぞれがそれぞれの立場で固まったスコトーマを持ち、共感出来ないのではないでしょうか?

 

 今回は5部構成です。全編通じてのテーマは「綸言汗の如し」。

 以下、Wikipediaより引用します。その意味を感じながら、ゆっくり読み進めてください。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 綸言汗の如し(りんげんあせのごとし)は、皇帝が一旦発した言葉(綸言)は取り消したり訂正することができないという中国歴史上の格言。

 

 「綸言」の出典は孔子の『礼記』緇衣篇である。原文では「王言如絲、其出如綸;王言如綸、其出如綍」となっており、王のちょっとした言葉(絲:細かい糸)が重い意味(綸:太い糸)を持つとの教訓である。

 

 「汗の如し(如汗)」の出典は『漢書』劉向伝であり、原文は「言号令如汗、汗出而不反者也」である。

 

皆さんならこの質問に対してどのように答えますか? もちろん共感しながら。

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 vol.1;すべて「そのとおり」

 

 

A1:御質問に対する私の回答は「すべて『そのとおり』」。

 

 目の前の世界はすべて心(マインド)が生みだしています。

 それは記憶でつくられ、ホメオスタシスで維持される、重要な情報の集まり。つまり、幻想です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 ひとつの情報空間(情報場)にホメオスタシスがフィードバック関係を持つようになると、当然その臨場感は高くなっており、その空間(場)がリアルになります。その人にとって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

この認知科学的事実をプリンシプル化したものが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 目の前の世界(R)は、すべて個人の情報処理(I×V)の結果です。

 だから、すべて「そのとおり」。詳しくはこちらで↓

 F-078~:ヘンリー・フォードの教え

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

 

 

私は「クライアントのコンテンツに関わらずに共感することは可能」「共感はクライアントに伝わる」と考えています。そもそも共感できない人はコーチとはいえません。

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

鍵は「抽象度」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

コーチ自身のゴールが抽象度を上げ続けることを可能にします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

抽象度を上げながら、宇宙の理を理解し、「仮」として生ききる

 

それがコーチとしての責任です。

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

 

表現を変えるなら、「revengeavengeに書き換える覚悟」。

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)から引用します(p151)。博士の“気”を受け取ってください。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

Q-272につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細は今後投稿するセミナー案内で御確認ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

Q-210~:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414219.html

 

 

近未来のブッダ




Q-270:薬をやめることができますか? <後編:plan-side(ワーク付き)>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

Q-265~267で「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 中編:case-side(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29213970.html

 後編:plan-side(ワーク付き)

 

 

前回はケースサイド、「問題を見つける」ことが目的でした。

ケースサイドに対するプランサイドとは、「問題を解決する」こと。もちろん、問題を見つけ解決するのはあなた自身です。今回はそのための心がまえについてまとめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ところで、前回のワークはいかがだったでしょう?

 

<ワーク>

 4つの苦痛(概念)を、抽象度を軸とする情報空間上にそれぞれマッピングし、立体的にイメージする

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 前回お伝えしたとおり、現代に生きる私たちの情報処理は、大部分が情報空間、つまり概念の世界で行われています。抽象度を軸にした場合、情報空間の底面が物理空間(4次元時空)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「身体的痛み」とは、あたりまえですが、物理空間上の身体の問題。認知科学者 苫米地英人博士が提唱する「超情報場理論(仮説)」で考えると、「身体的痛み」はより高次の情報空間に存在する何らかの“原因”の写像と理解することができます。その「何らかの“原因”」が「心理・精神的痛み」を生みだしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 「心理・精神的痛み」に対して、「社会的痛み」はより高次元にひろがっています。縁起として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「身体的痛み」や「心理・精神的痛み」の次元までは“個”のレベルですが、「社会的痛み」になると“個”を超えていきます。例えば、酒におぼれギャンブルにのめり込む生活で苦しむのは個人の体と心ですが、家族や知人にまで借金の肩代わりを頼む状況になると、その苦しみはじわじわと縁起空間にひろがっていきます。

 最近、元総理大臣が選挙応援中に殺害されるという衝撃的な事件が起こりました。事件の背景が報道されているとおりなら、母から子(家族)へと拡大した苦しみが、日本国民に、そして世界中の人々へひろがっていったと考えることができます。

 そのように“個”を超えてひろがっていく痛みが「社会的痛み」です。

 

 私たちは、“個”を超越した視点で、社会や未来をまるで“自分事”のように感じることができます。それが「共感」。それはマズローのいう「自己超越」の証でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

その「共感」「自己超越」の視点を獲得した上で、あえて“個”として機能・役割を選択することが、コーチングでいうゴール設定です。とくに「趣味」というカテゴリは完全に“個”のレベル。そんな「趣味」も、「職業」や「社会貢献」と同じように重要視するのが苫米地式です(バランスホイール)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 大乗仏教的に言い直すと、空(くう)を体得した上で、あえて仮(け)として生きる。仮=機能・役割です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 空と仮を包摂して生きるから(中観)、人はスピリチュアルペインを克服し、真の幸せ(well-being)を手に入れることができる(=円融)

 

 私はそのように考えています。

 F-052~:人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 では、そのことを踏まえた上で回答します(plan-side)。

 

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A3:「20年以上通院している」ことも、「調子が悪く、不安を感じている」ことも、すべて結果。スピリチュアルペインが社会的痛みを生みだし、スピリチュアルペインが心理・精神的痛みを生みだし、スピリチャルペインが身体的痛みを生みだしています。

 

 「自己の存在と意味」を確信していない人、あるいは「生きる意味」がわからないまま過ごしている人は、皆スピリチュアルペインを抱えています。スコトーマに隠れ、はっきりとは認識していないだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「自己の存在と意味」や「生きる意味」は、自ら自由意思で設定するゴールが生みだすもの。ゴールとは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するものです。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 私自身は「2)自分中心を捨て去る」というポイントをつねに意識に上げるようにしています。より抽象度の高いゴールを設定することは、「『自分』を拡大していく」こと。「自分(自我)」とは関係性の結び目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 いま感じている「不安」は、未来のあなた(we)からの次元を超えたメッセージでしょう。本当は気づいているはずです。このような心の叫びに。

 

 いま、この時を本気で生きたい!

 自分にしかできない機能・役割を果たしたい!

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「『生』と『死』の取り扱い説明書」(ベストセラーズ、開拓社より再販)から引用します。

 Kindle版はこちら↓

 Amazon.co.jp: 「生」と「死」の取り扱い説明書 eBook : 苫米地英人:

 

ぜひ「本当の自分」「本当の機能」を見つけ、感じ、存分に生きてください。それが今回のワークです。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

<ワーク>

 「『生』と『死』の取り扱い説明書」を読み、「本当の自分」「本当の機能」を感じる

 引用開始

 いま、この時を生きよ

 天台大師智顗の教えに、「一念三千」というものがあります。

 人間の一瞬の心の中に、現在、過去、未来のすべての現象が入っているといった意味です。

 死後の世界を想像するのはみなさんの自由です。しかし、それは明日どんなことが起こるのだろうと考えるのと大差はありません。そこで考えたことは、起こるかもしれませんし、起こらないかもしれませんが、いずれにしてもその時点ではあなたの妄想に過ぎません。

 明日のことを考えるのが妄想ならば、昨日のことを回顧するのも妄想です。そこにはあなたの記憶とか、心と呼ばれるものの作用だけがあるのです。

 昨日や明日のことを妄想するのも自由です。でも、それだけでは生きているとは言えません。日々の生活をより輝かせるための、娯楽とか息抜き、ちょっとしたスパイスとしてなら、妄想もむしろ有効でしょう。しかし、妄想の世界にどっぷり浸かってしまい、妄想と現実との区別もつかないというのであれば、果たして生きているといえるでしょうか。

 本書を手に取ったあなたは、死について、何らかの恐れや悩みがあるのでしょう。ですが、それも心の作用であり、妄想だと気づいてほしいと思います。

 今、恐れ、悩んでいるあなたは確実に生きています。生きているからこそ、恐れ、悩むのです。恐れや悩みを感じたということは、あなたが生きていることを意識できるチャンスです。

 死んでしまえば、抱いている恐れや悩みは消えてなくなります。であるならば、恐れ、悩むこと自体が無意味です。生きている人で死後の世界を見た人はいません。恐れ、悩んでも答えはないのです。

 恐れ、悩むなら死んでから悩んだらいいでしょう。でも、そのとき、恐れ、悩む主体はありませんから、恐れや悩みもありません。

 恐れ、悩んでいるのは、「いま、生きている証拠」だと気づけば、あとはどんな機能を果たすかを考えるだけです。

 どんな機能がいいかという答えを、私が出すことはできません。本書で書いたように、あなたの宇宙はあなたのものであり、私が決めてしまったら、それはあなたがあなたの宇宙を生きていないことになってしまいます。

 あなたの宇宙はあなたが主人公であり、あなたがプロデューサーであり、あなたが脚本家なのです。その脚本は自由に書くことができ、またいつでも書き換えることができます。

 過去も未来も妄想です。あなたに与えられた時間は、いま、現在というこの一瞬だけです。この一瞬一瞬を意識し、生きていることを実感して、自らの選択で自らの機能を果たすこと。それだけが死への恐怖や悩みを忘れさせ、あなたの人生を輝かせてくれる唯一の方法なのです。

 宇宙と自我は同じものでした。ならば、宇宙が消えない限り、死んでも自我は消えません。これがわかれば、自分が消えてしまうという「自己喪失感」は意味がないことがわかります。

 もう一つの「自己喪失感」は「自分が無価値になる」というものでしたが、それを恐れるなら、生きているうちに、いますぐにでも価値ある機能を見つけて、その機能を果たしましょう。もしあなたが、宇宙にとって普遍的な機能を果たすことができたなら、あなたが無価値になることはありません。

 その機能を見つけ、果たすチャンスは、生きているいましかありません。

 引用終わり

 

 

 最後にもうひとつ。

 「私は薬をやめることができますか?」の中に、不安・恐怖(Fear)の他に、義務感(Obligation)や罪悪感(Guilty)が潜んでいませんか?

 PM-06-03:抗不安薬を常用する医師の叫びで気づいた「FOG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 それらは(FOG)、あなたのゴールをスコトーマに隠し、want tohave toに変えてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 つねにゴール(want to)を感じ続けてください。

ゴールに向かっていることを意識に上げ続けてください。

 

ゴール達成のために欠かせないと思えた時、「」は今まで以上に重要な“縁”に変わります。とても大切な「T」です。

 F-095:私はイヤなことは心の中で握りつぶす vol.2(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 

...以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

“健康(well-being)”に関連する苫米地博士の著書を紹介しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「脳に免疫力をつければ病気にならない!」(徳間書店)。

 健康や病気を考える時に大事なのは「マインド(脳と心)」です。じつは、体はすべてマインドに支配されています。その驚くべきメカニズムを学ぶことで、“免疫力”を最大限に活かす方法を身につけることができます。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第5回目(R4.8/21開催)のテーマは「スコトーマ」。詳細は今後投稿するセミナー案内で御確認ください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~〇〇〇→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→〇〇→~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

F-055:おもしろき こともなき世を おもしろく

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12931592.html

F-065~:水木しげるさんの「幸福の七カ条」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

F-157:指一本でも役にたちたい

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

脳に免疫力をつければ病気にならない!

Kindle版はこちら↓

脳に免疫力をつければ病気にならない! | 苫米地英人 | 家庭医学・健康 | Kindleストア | Amazon

 



I-080:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<220806> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R4.86日(土) 午前11時~開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<220806>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

220806>前半のテーマ(引用部分、p34)はこちら↓

 


 

 

 220806>後半のテーマ(引用部分、p214)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ




F-250:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.7;臨場感という橋を架ける-後編->

 

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 

 この言葉は、今(20225月下旬)話題の“あの人”のもの。

 その意味をコーチとして考えてみました。

 (シリーズの最後で誰の言葉かを明かします。想像しながらお読みくださいw

 

 vol.1;臨場感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 vol.2;双極性障害

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28916956.html

 vol.3;高揚(興奮)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 vol.4;木鶏

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29025709.html

 vol.5;「ゴール」と「現状の自我」の間

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29092768.html

 vol.6;臨場感という橋を架ける-前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29139372.html

 vol.7;臨場感という橋を架ける-後編-

 

 

 ゴール設定→臨場感→ホメオスタシスが変化→CZが移動→スコトーマが外れる

 

 まずはシンのゴール設定を!

ゴールとは1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その上で、作り上げたイメージ(ゴール側のコンフォートゾーン、CZ)に対して、自分でホメオスタシスのフィードバックを変えていかなければなりません。自分のマインド(脳と心)に対して意識的かつ意図的に介入していくのです。その鍵が「臨場感」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 これはとっておきの秘密なのですがw、「臨場感→ホメオスタシスが変化」の際に意識に上げておくべき重要なポイントがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

それは「強い臨場感を感じている意識状態はまわりに伝わる(ひろがる)」という事実。ヒーラーっぽく表現すると、「臨場感は感染する」のです。

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 その「臨場感の感染」のことを「ホメオスタシス同調」と呼びます。

 顔色などを読んで反応しているのかもしれませんし、声色が関係するのかもしれませんが、私たち人間は視覚・聴覚情報以外にも様々な情報を用いて通信しています。たとえば“気”とか。

 いずれにせよ、「臨場感→ホメオスタシスが変化」は物理空間の身体に強い影響を与えます。人と人との関係でいえば、お互いの身体状態(心拍・呼吸・月経周期など)が次第に同調していきます。“同じ空間”にいるだけで。

 

 そもそも「恒常性維持機能」と訳されるホメオスタシスは、「生体が環境とフィードバック関係を持つことにより、生体の機能をより安定的にしようとする働き」のこと。

走ると心拍がはやくなり、止まるとゆっくりもとに戻るのはホメオスタシスの働きです。まばたきや呼吸といった秒単位のもの、生理周期など月単位のもの、体毛の状態など年周期のものまで、様々なサイクルで環境と自我がフィードバックをしながら、自分の状態を生きながらえさせるように常に調整しています。このような「生体の安定的な状態を維持しようとする機能」がホメオスタシスです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 

 さらに、環境対生体のフィードバック関係は情報空間にまで拡張しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

つまり、「環境」とは、物理的現実世界だけでなく、心が思い描く世界も含まれるということ。だから仮想世界であるはずの映画を観ながら、あるいは小説を読みながら、涙が流れるというホメオスタシス現象が起きるのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

環境は情報空間にひろがっている

生体も情報空間にひろがっている

 

 人間の身体のホメオスタシス状態は、単に一緒にいるだけで同調します。それと同じく、考えていることも相手と同調していきます。「絶対にできる」「必ずよくなる」と確信している人がいると、いつの間にか不安(不満)が希望に変わっていくように。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

ホメオスタシス同調はとくに好感を抱いている相手に対して強く起こることが知られています。同調は双方向ですが、基本的には強い臨場感を持つ方に寄っていきます。

ゴール側のイメージ(CZ)の臨場感が強い者が、自然にリーダーになっていくということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私は「リーダーの資質」そのものが、「『ゴール』と『現状の自我』の間に臨場感という橋を架ける」ための最大のポイントだろうと思っています。その詳細については次回に。

 

  

 強い臨場感を感じている意識状態はまわりに伝わる(ひろがる)

 

 それは「気功」の秘密でもあります。

気功は言葉を使わない内部表現書き換えのこと。同時に言葉を使うなら、五感と言葉を統合した感覚で内部表現を書き換えるから、より強い臨場感を伝える(ひろげる)ことができます。

 

 気功でもっとも重要なことは確信です。「気はある」と、そして「自分は気が操れる」と確信すること。

 

 では、その確信のためにはどうすればいいのでしょう?

 

 答えは「成果をあげていく」こと。確信(最初は思い込みでOK)と成果の両輪が回り続けることで、どんどん腕が上がっていきます。

 

 気は確信。確信とは「臨場感」

  

 以下、苫米地博士の著書「夢が勝手にかなう『気功』洗脳術」(マキノ出版)から引用します。1回目はそのままストレートに読み、2回目は引用文中の「自分」を「ゴール側の自我」に、「他人」「相手」を「現状の自我」に置き換えて読み進めてください。「臨場感という橋を架ける」というイメージが体感できるはず。

(わかりやすいように、「自分」を、「他人」「相手」を、で一部表記します)


  

 「秘伝功」で他者といっしょに夢を実現する

 他人の病気を治したり、他人と夢を共有して実現したりするための気功法を簡単に述べたいと思います。自分の夢を実現するためには、どうしても他人の協力を得ないといけない場面があるのです。

 前述したとおり、他人に気を送ることで、病気を治したりすることを秘伝功といいます。実は秘伝功は、自分に気を送る養生功よりも簡単です。

 ただ、自分の気のエネルギーがへるので、注意が必要なだけ。気がへると死んでしまうのは、第1章でのべたとおりです。それを防ぐためには、他人から気をもらうか、後に紹介する「大周天」で無限の気を得るようにしてください。

 

 なぜ秘伝功が養生功よりも簡単かというと、他人のことは客観的に観ることができるからです。

 方法は、養生功と同じで、相手のゴールと自分のゴールのLUBを作り、そこに気を送るようにします。

 なので、まず相手のゴールを見極める必要があります。病気を治す場合は、簡単です。「病気を治す」というのが相手のゴールだからです。その場合は、自分のゴール(自分の体の健康状態)はあまり関係ありません。

 それに対して、仕事で気功を使う場合は少し工夫が必要です。

 たとえば、自分と上司の場合-。

 自分のゴールが「出世する」で、上司のゴールも「出世する」ならば、「課の売上を上げる」というLUBを作ります。二人同時に出世するためには、課の売上を上げないといけないからです。二人のゴールを「会社の売上を上げる」にしてしまうと、抽象度が上がりすぎるので、臨場感が下がってしまいます。なので、LUBという概念が重要になってきます。

 また、自分のゴールが「お金持ちになる」ことで、妻のゴールが「一戸建ての家を買う」ことだったら、「お金持ちになって一戸建ての家を買う」ことをLUBにすればいいということです。

 LUBを作ったら、そのLUBを気の玉に練り込み、妻に気を送ります。妻が不在の場合には、その存在を感じながら、妻が今いると思われる方向に気を送るといいでしょう。

 その後、自分の頭にも気を練り込みます。こうすることで、臨場感が高まります。

 そうすることで、共通のゴールにお互いが臨場感を持てるので、お互いの内部表現が書き換わります。内部表現が書き換われば、あとはホメオスタシス・フィードバックで自動的に夢は実現します。

 引用終わり

 

 

 この連載は次回が最終回です。最後のサブテーマは「選択」。

人間は、究極的に「奴隷として幸せに死ぬか」「その世界を離れてひとりぼっちの神官として死ぬか」この2つのどちらかをとるしかありません。

皆さんはどちらを選びますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-251につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

  

-追記-

 気は確信。確信とは「臨場感」

 

 自分は気を操ることができると思い込めれば思い込めるほど、気功は上達していきます。しかし、それと同時に、落とし穴がどんどん大きくかつ深くなっていきます。「自分には特別な力がある」「自分は神だ」などと勘違いしやすくなっていくのです。

それはvol.2vol.3で取り上げた「高揚(興奮)」の状態。その対策としてvol.4の「木鶏」が語り継がれてきたのだと思いますが、「木鶏」は根本的に間違っています。

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

 答えは「選択」です。次回をお楽しみに。

 

 

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-関連記事-

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

F-127:続・クライシスの本質 ~首相による「一斉休校要請」と社会の反応を読み解く~ <後編>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21664503.html

F-190:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです <中編;リーダー>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25988048.html

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

Q-210:世の中はどうしてドリームキラーばかりなのでしょうか? <回答1:ゴール&リーダーの観点で>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26886756.html

 

 

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Q-269:薬をやめることができますか? <中編:case-side(ワーク付き)>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

Q-265~267で「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29185121.html

 中編:case-side(ワーク付き)

 

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていけば、今はまだスコトーマに隠れたままの問題(課題、case)に気が付くはず。その問題に対する解決(plan)を見いだし実践し続ければ、きっと「薬をやめること」ができるでしょう

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

今回は真の問題を見つけるケースサイド。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 ゲシュタルト能力を磨いていくと、空間だけではなく、時間も超えることができるようになります。プロ野球で例えるなら、「雨が降りだしたから試合を中断する」は3次元空間での、「雨が降り続くと予想されるので試合を中止する」は4次元時空(空間+時間)での判断。「中断・中止を回避するためにドーム球場をつくる」は4次元時空を超越した視点での判断です。収益(お金)という情報的存在やそれと関連する周辺施設を含む安定的な集客、「予定を立てやすい」「遠方から訪れやすい」といった観客にとっての利益など、幅広い縁起空間を考慮しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 現代に生きる私たちの情報処理は、大部分が情報空間、つまり概念の世界で行われています。抽象度を軸にした場合、情報空間の底面が物理空間(4次元時空)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 視点(抽象度)が高いと、視点が低い相手が何を考えているかがわかり、何をしようとしているのか読むことができます。何気ない会話を楽しみながら、思考の裏表を読み解き、未来を予測することができます。

 さらには、意見の対立を縁に「問題の意味について理解を深める」ことができます。蛇足ですが、世界中の経営者に影響を与えたピーター・F・ドラッカー(1909~2005年)は「意見の対立こそが、1)組織の囚人化を防ぎ、2)代案を手にし、3)想像力を引き出すためのポイントである」と語っています(「マネジメント -課題、責任、実践」)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13216030.html

 

 重要なのは「視点を上げた状態に意識を持っていく時間」と「その視点から見渡せる情報空間のひろさ」。誰よりも高い視点で、誰よりもひろい情報空間を一気に俯瞰できることがポイントです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 

 問題を解決するためには、その問題が起こっているよりも高い視点で考えなければならない

 

 

 これはかの天才物理学者 アルベルト・アインシュタイン(1879~1955年)が語っていた言葉。この理を踏まえた上で回答します(case-side)。

 L-05820208月シークレット… -04;抽象度を上げる秘訣 <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A2:心療内科や精神科が対象とするのは「心」。心は高次の情報空間に存在しています。縁起として。一方、薬は(情報空間の底面である)物理空間上に存在する物質であり、その作用点は同じく物理空間上の存在である「脳」や「体」です(data)。

高次の心の問題(課題)を低次の脳(体)への働きかけだけで解決することは困難です(warrant)。よって、今のままでは「薬をやめる」ことは不可能だと思います(claim)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

そもそも薬物治療は根治療法ではありません。因は情報空間にあるのですから。

 勘違いしないでいただきたいのですが、「薬は効かない」「薬物治療(pharmacotherapy)には意味がない」といいたいのではありません。間違いなく薬は大切な治療手段ですし、私自身医師として薬をフル活用しています。対症療法として。

 Q-264:コーチングは弱った人をvol.6;「老病死(+生で四苦)」を理解し克服する>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28898728.html

 

 「心」の問題を、心よりも低い視点で「脳」だけを見て、その高さで解決することは対症療法です。では、根本的に解決するためにはどうすればいいのでしょうか?

 

 まずは知ること。そしてしっかり理解すること。「脳」と「心」は記述する視点(抽象度)の違いであり、「脳と心」で一単語だということを。詳しくはこちら↓

 L-003~420201月シークレット… -03~4;身体と心は〇〇〇〇

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 アインシュタインが言っているのは、高い視点での解決は低い視点に落とすことができるが、その逆は困難だということ。低い視点での解決は、根治療法ではなく、あくまでも対症療法です。ただし、それはそれで重要で、とても役に立ちます。

 もしも不安で眠れないなど日常生活に支障があるなら、迷わず専門医に相談し、処方された薬をしっかり内服してください。対症療法として。

そうしなければ視点を上げたり、高い視点を保ち続けることができません。米国CDCがいう「Fight or Flight」を脱しない限り、根本的な解決は不可能です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 まずはちゃんと休息し、しっかり治療を受け(薬だけではないはず)、「最近調子が悪く、不安を感じている」状態から抜け出しましょう。心が整ってきたと感じたなら、ここから先をゆっくり読み進めてください。

 

 

 先程、「因は情報空間にあるのですから」と書きました。その情報空間には階層があります。最下層が物理空間です。つまり、物理空間での現象の“原因”は高次の情報空間にあり、その“原因”の「因」がさらなる高次の情報空間にある という構造です。

 “原因”が「心」の問題(課題)だとすると、そのさらに高次元に「『心』の問題(課題)」を結果として引き起こす「因」があるということ。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 この構造を感じることが、今、取り組むべきワーク。

 

 では具体的にお話しします。

 下図は緩和ケアにおける「全人的苦痛(Total Pain)」という概念です。

 

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

 この図では「身体的痛み」「心理・精神的痛み」「社会的痛み」「スピリチャルペイン」が同じ平面上に書かれています。そこで

 

 

<ワーク>

 4つの苦痛(概念)を、抽象度を軸とする情報空間上にそれぞれマッピングし、立体的にイメージする

 

これが今回のワーク。

慌てて取り組む必要はありません。ここにたどり着くまでの20年をひっくり返すビッグチャンスです。じっくり取り組んでください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *イメージしづらい場合は、こちらを参考にしてください↓

L-001~20201月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 

 今回はケースサイド、「問題を見つける」ことが目的でした。

 「身体的痛み」「心理・精神的痛み」「社会的痛み」「スピリチャルペイン」の関係性をイメージすることで、「調子が悪く、不安を感じている」今、どこに目を向けるべきかがわかるはずです。ぜひシンの問題(課題)を見つけ、感じてください。Don’t think, Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 次回は、見つけた問題を解決するための心がまえについてお話しします。

 

Q-270につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 きっと御質問(批判も)をいただくと思うので、先に説明しておきますw

 コーチングでは(もちろんヒーリングでも)わざわざ過去の辛い記憶に働きかけることはしません。「過去は一切関係なし!」です。

 

 働きかけは未来だけ! そのためにゴール設定を!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールを設定すると、時間が未来から過去へ向かって流れはじめます。だから「どんどん離れていく過去は一切関係なし!」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 とはいうものの、何かにつけ(トリガー)辛いことを思い出してしまう(アンカー)のも事実。私たちの脳は失敗を強く記憶するようにできているからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 だからこそ、イメージ化(抽象化)が重要になります。逆腹式呼吸を行い、リラックスを維持しながら、ゆっくりとワークに取り組んでください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

-追記2

 3回連続で“健康(well-being)”に関連する認知科学者 苫米地英人博士の著書を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)。

 怒り、悲しみ、嫌悪、喜び、愛しさ そんな感情とうまく付き合うシンプルな方法が示されています。どんな方法だと思いますか?

 

 答えは「感情を娯楽にする」。

 

 感情は「そうしよう」と思った瞬間に娯楽になります。感情を娯楽と認識し、視点を高く置くことで、一段高みから抽象的な思考をすることができるようになります。まさに今回の主題です。もしもワークがうまく出来ない場合は、ぜひ「『感情』の解剖図鑑」をお読みください。

 

 

-告知1

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 第4回目(R4.7/24開催)のテーマは「ラポール」。詳しくはこちら↓

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-関連記事-

Q-192~:コーチングはマインドを使える人のためのものなのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

Q-230~:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのような対応をすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416986.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

「感情」の解剖図鑑ver.2



Q-268:薬をやめることができますか? <前編:induction

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に対して、3回に分けて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

 前回(Q-265~267)、「視点」と「視点を上げる」ことについてまとめました。今回の私の回答はその知識を前提とした回答です。まずはこちらからお読みください↓

 Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 *こちらもぜひ↓

 Q-116:薬に頼ることに、じつは、抵抗があります

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 前編:induction

 

 

 「視点」や「視点を上げる」ことは、「ゲシュタルト」と大いに関係します。

ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのことです。

 PM-02-12:ゲシュタルト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。例えば、「ハシをつくる工〇」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「〇」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体がわかることで部分がわかる」。これが人が持つゲシュタルト能力です。

F-019:「Connecting the dotsby スティーブ・ジョブス

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトができると、それまで意味をなさなかった部分が、全体の中で意味を持ってあらわれてきます。もちろん、全体は部分がなければ成立しません。

 この全体と部分が双方向的に関係しているのがゲシュタルト。そして、より大きなゲシュタルトができあがることが、「理解が深まる」であり、「視点が上がる」です。

 Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 ひとたびゲシュタルトができると、部分情報を手に入れただけでそれが何かを認識することができます。また、他の部分情報を同時に認識することができるようになります。

 それは単純なパターンマッチングではありません。

 例えば「チワワ」「ブルドック」「ラブラドールレトリーバー」という部分を統合(connect)して「犬」という全体ができると、「ビリー」や「ラゴット・ロマーニャ」など珍しい犬種(部分)も「犬」(全体)と理解することができます。それがゲシュタルト能力です。

 F-199:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.3:「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26545746.html

 

 

 ところで、今、「私は薬をやめることができますか?」という質問に対して「なぜゲシュタルトの話をしているのか?」と疑問に思っていませんかw

 

Yesの方はゲシュタルトができていません。

 

 話の流れから「こういう結論になるな」と予測できることもゲシュタルト能力です。全体がわかっていることで、部分間のつながりを感じることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

“つながり”とは「縁起」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 つまり、ゲシュタルト能力とは「縁起を感じ取る力」のこと。心理学ではヒューリスティック(heuristic)と表現しますが、「経験的(もしくは生得的)な知識を利用して、あいまいなマッチングを“発見的”に行う」ことができるのは、大脳が発達した人間に特徴的な特殊能力といえます。誰もが持つ特殊能力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27606540.html

 

 厳密にはこの世に同じものは2つとありません。よって、ゲシュタルト能力なしでは認識は不可能。じつは、もうひとつ認識に欠かせないものがあります。何かわかりますか?

 

 そう、知識。知識がスコトーマを外すための最初の条件です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 認識の大前提は「知識」と「ゲシュタルト能力」。

この2つに学習が関係します。学習により知識を得、学習によりゲシュタルト能力が磨かれるというように。

 PM-05-06~08:そもそも学習とは?-3-1~3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていくから、connect the dotsが起こり、「あっ、わかった」という気づきと理解を体現することができます。

その具体的方法がこちら↓ ぜひ実践してください。

 Q-182~185:家族ががんで… -06~09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

 

 では、今回(induction)の回答を。

 

Q:心療内科に20年以上通院しています。最近調子が悪く、不安を感じています。私は薬をやめることができますか?

 

A1:私は心療内科や精神科の専門医ではありません。ですから、決して現代医学・医療的な観点からではありませんが、苫米地式コーチング認定コーチ兼医師として「薬をやめることはできない」と断言します。むしろ「やめてはならない」です。

 

 でも、がっかりしないでください。「今のままでは」という意味です。

 

 知識を得ながらゲシュタルト能力を磨いていけば、今はまだスコトーマに隠れたままの問題(課題、case)に気が付くはず。その問題に対する解決(plan)を見いだし実践し続ければ、きっと「薬をやめること」ができるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 「因」がなくなるから。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 

 次回(Q-269)は真の問題を見つけるケースサイド、その次(Q-270)は真の解決を実践するプランサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 20年来の苦しみの解消はもうすぐそこ。焦らず、慌てず、ゆっくりと取り組んでください。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

Q-269につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 3回連続で“健康(well-being)”に関連する認知科学者 苫米地英人博士の著書を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 今回は「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版)。

 健康も病気もすべてマインド(脳と心)次第。この本では悩みと不安の正体を記憶と脳の関係で解き明かすとともに、どうすれば「イヤな気持ち」を克服することができるか具体的に書かれています。必読です。

 (「心のエネルギー」について、こちらもどうぞ↓)

 S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 

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-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

F-216:激烈な腹痛の最中に得たインスピレーション -真夜中に、一人きりで-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27521647.html

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 

「イヤな気持ち」を消す技術(ポケット版)

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F-249:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.6;臨場感という橋を架ける-前編->

 

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 

 この言葉は、今(20225月下旬)話題の“あの人”のもの。

 その意味をコーチとして考えてみました。

 (シリーズの最後で誰の言葉かを明かします。想像しながらお読みくださいw

 

 vol.1;臨場感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 vol.2;双極性障害

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28916956.html

 vol.3;高揚(興奮)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 vol.4;木鶏

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29025709.html

 vol.5;「ゴール」と「現状の自我」の間

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29092768.html

 vol.6;臨場感という橋を架ける-前編-

 

 

 今回の連載は「臨場感」がテーマ。

 vol.1F-244)では、苫米地博士の著書「洗脳原論」(春秋社)から「ホメオスタシス仮説」に言及されている部分を引用しました。

 

 ホメオスタシス(Homeostasis)とは、体温や血圧・心拍などを安定的な状態に保とうとする恒常性維持機能のこと。その働きが情報空間にまで拡張しているというのが「(サイバー)ホメオスタシス仮説」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 それは仮想世界に臨場感を感じることができる人間の脳機能の作用を一般的に仮説化したもの。臨場感とは「ホメオスタシス・フィードバックの強度」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

映画や小説で涙を流してしまう(架空の出来事で、実際に生体が反応する)のもホメオスタシスの働きによります。臨場感が高いほど、より強く反応します。

この事実から導きだされたプリンシプルが「夢をかなえる方程式 I×V=R」。

認知科学以降の世界においては、「リアル(現実、R)」とは、「その時一番臨場感が高い(V)イメージ(I)」のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 認知科学以前の世界では、例えば「映画館は物理的現実世界であり、映画の世界は仮想現実(バーチャルリアリティ)である」と考えられていました。だから、光や音や映像(3D)を工夫し、さらには座席までも動かして臨場感を上げようと試みました(4DX)。

 

 ところが、臨場感を上げるのに、本当は光や音や映像は必要ありませんでした。その事実にあらためて気づいたときの衝撃を、苫米地博士は「小説で涙を流す問題」と表現されています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 映画を観ているときは、映画で描かれる世界がリアル(現実)で、映画館(物理的現実世界)の方がバーチャルです。それが情報空間にホメオスタシスが働く人間にとっての真実。

「リアル」とは「今、自分が臨場感を感じている世界」のことです。

 

 コーチング理論に当てはめると、ゴールの世界(=ゴール側のコンフォートゾーン)を臨場感を持ってイメージするなら、脳はそのイメージの世界を現実だと判断します。そして新たなコンフォートゾーン(CZ)のイメージに対してホメオスタシスが働き、自然に達成していきます。「Invent on the way」しながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 シンプルに表現すると、

 ゴール設定→臨場感→ホメオスタシスが変化→CZが移動→スコトーマが外れる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 鍵は「臨場感」。ここで大切な注意点が2つあります。

 1つはエモーションコントロール。vol.3F-246)で確認したとおり、臨場感が高まるほど高揚(興奮)しますが、高揚(興奮)しすぎると臨場感を失います。

 (詳しくはこちらをどうぞ↓)

 S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 それを防ぐために「木鶏」が理想とされてきたのですが、vol.5F-248)で考察したとおり、「木鶏」には根本的な問題があります。それが2つ目の注意点。

では、それらの注意点=課題(case)に対する解決策(plan)は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

以下、苫米地博士の著書「すごいリーダーは『脳』がちがう 人を動かす3つの条件」(三才ブックス)から引用します。問題と解決をイメージしながらお読みください。

 

 

 重要なのはリアライズドバーチャリティ

 リーダーになるということは、他人を引き寄せるということ-。

 そのためには、同調能力がカギを握っています。同調能力とは、リーダーの考えや決断を、従わせる者に対してさも自分の考えと同じだと思わせる力です。

 例えば、オバマに熱狂した人々は、彼が主張する政策をさも自分の意見と同じだと思って支持しています。イラク戦争の反対、ウォール街の批判、グリーンニューディール……。彼をリーダーへと祭り上げた環境の力が、国民を同調させたのです。

 自ら進んで政治家の政策を支持したり、社長の訓示に頷いたり、キャプテンの指示を仰いだりするのも、リーダーに同調すればこそ。

 では、どのようにして、自分の考えを他人に同調させられるのでしょうか。

 他人を同調させるためには、その人の心(=脳)の中にある「臨場感空間」をコントロールしなければなりません。

 

 臨場感空間?

 何だか物々しい……と思われた方もいるかもしれません。しかし、物理的現実世界とは一線を画したこの世界・空間は、皆さんの脳の中に必ずあります。この世界(臨場感空間)があるから、皆さんは生きているのです。

 臨場感とは、さもその場に身を置いているような感じのことです。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚……。ある空間に対して、あたかも五感で感じているような感覚を、臨場感を持つといいます。

 

 臨場感は、もともと人間が持っている感覚能力です。この能力のおかげで、人間はさまざまな情報をリアルに感じることができます。映画を観ているとき、自分が映画の世界の中で振る舞っているような感覚に陥ったことがあるでしょう。アクションシーンでは、自分も格闘しているように感じ、ラブシーンでは、相手役と恋愛しているように感じ、雄大な景色のシーンでは、自分もその中にいるように感じる……。これは映画という仮想空間(ヴァーチャルリアリティ)に臨場感を持っていることを意味します。

 

 人間はある世界に強い臨場感を持つと、その世界が仮想空間であってもリアルだと認識し、実際にリアルになってしまいます。

 例えば、キリスト教徒が何もしていないのに、キリストが磔にされたときと同じように手から血を流す、いわゆる聖痕現象がそうです。普通に考えればありえないでしょう。刃物などで刺さないかぎり、自分の手から血など流れません。これは信者がキリスト世界に強い臨場感を持つことで、キリスト世界がリアルだと感じたために起こった現象です。仮想空間をリアルだと認識したために、身体がそちらの世界に反応して血を流してしまったのです。他にも、イメージ療法で重い病気が治ったりすることがありますが、同じ現象といえます。

 

 これらは物理的現実世界において、すべての重要な変化は心の中のイメージから始まっていることを意味しています。

 人にはそれぞれ自分の心の中でわき上がったイメージの世界があり、それが物理的現実世界に投影されます。「会社を起こす」「お金を稼ぐ」「好きな女性ができる」「戦争が起こる」「地球が滅亡する」……。自分のイメージの世界に臨場感を持つと、それがリアルになっていきます。これを臨場感世界の現実化(リアライズドバーチャリティ)といいます。

 臨場感を持った世界(臨場感空間)が、リアルとなる。ということは、その人が持つ臨場感空間をコントロールできれば、その人のリアルをコントロールできることになります。もっといえば、その人に「自分がコントロールされている」とは気づかせずに、その人の行動や考えが、コントロールする人の意のままに動くことになるのです。

 引用終わり

 

 

 ゴール設定→臨場感→ホメオスタシスが変化→CZが移動→スコトーマが外れる

 

 それが私たちのマインド(脳と心)で起こっている変化ですが、多くの場合、その変化は映画や小説、テレビやSNS、そして他人との会話など、外から与えられた臨場感に対する変化です。それはいわば「“シンのゴール”がないまま他によって作られた『マトリックス/Matrix』で生かされている状態」。そうとは知らずに。

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 まずはシンのゴール設定を!

ゴールとは1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 その上で、作り上げたイメージ(CZ)に対して、自分でホメオスタシスのフィードバックを変えていかなければなりません。自分のマインド(脳と心)に対して意識的かつ意図的に介入していくのです。その鍵が「臨場感」。

 

 それが「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架けるということです。

 

F-250につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

ゴール設定→臨場感→ホメオスタシスが変化→CZが移動→スコトーマが外れる

 それが私たちのマインド(脳と心)で起こっている変化ですが、多くの場合、その変化は映画や小説、テレビやSNS、そして他人との会話など、外から与えられた臨場感に対する変化です

 

 またまた「Top Gun」に関する話題です。

 最初の映画は1986年の全米興行成績1位を記録。日本でも社会現象化しました(あのレイバンのサングラス、私も持ってますw)。

 映画公開後、海軍への入隊志願者が急増しました。なんと劇場には入隊勧誘のためのブースまで設けられていたそうです。志願者のじつに90%が「Top Gun」を観ていたといいます。これはまさに「外から与えられた臨場感に対する変化」。

  

 Wikipediaによると、米国海軍戦闘機兵器学校では映画のセリフを口にすることは「プロ意識に欠ける」とされ、ペナルティとして5ドルの罰金をその場で支払うルールがあったそうです。

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

「プロ意識」とは「木鶏」のこと、「罰金」は「高揚(興奮)を抑える工夫」と考えることができそうです。

 

 

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Q-267:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか? <補足;compassion

 

 前回(Q-265266)まで、苫米地博士の「地球の裏側の人と自分の差がまったくないということを認識する」という言葉に関連した御質問に回答しました。

 

Q:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 

 前編;視点

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html

 後編;視点を上げる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29135063.html

 

 

 先の博士の言葉は「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)からの引用です。その著書では「慈悲」が定義されています。その中にこんな記載があります(p89)。

 

 

 施しや憐れみは慈悲ではありません。慈悲かどうかを見分けるポイントは、ズバリ「上から目線かどうか」です。慈悲は上から目線ではありません。

 日本語の「慈悲」は、どうしても上から目線のニュアンスが入ります。英語のコンパッションは、「パッションを共にする」ということで相手と同列ですから、サンスクリット語からの翻訳は、その意味では正しいのです。だけど日本語の「慈悲」は施しのニュアンスが強すぎます。

 

 

 この部分を読むと、「パッションを共にする=compassion」は、確かに「臨場感世界をまったく同じように感じる」ことを意味しているように感じられます。

 

そこで今回は、補足として、あらためて「compassion」を確認していきます。「近未来のブッダ」の第4章「慈悲を知る 『縁起』という大発見をしたブッダ、人の役に立ってなんぼの大乗仏教」(P76~)を読み解きながら。

 働きかけは言語ですが、ぜひ言語を超えた次元で感じてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 縁起という人類の大発見

 縁起を発見したのは釈迦です。それは「すべては他の何かとの関係で成り立っている」という真理。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 真理とは、一般的には、「ほんとうのこと」「いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の道筋」といった意味。

しかしながら、釈迦の縁起が導くのは、「普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という無常であり、「この世に絶対はない」「この世は心がつくっている」という教えです。つまり、絶対的真理の否定。

 それを現代哲学では「不完全性」と表現します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 縁起による存在は「ネットワークの網目の交点」。もちろん、「私」という存在(自我)も交点です。固定的なものではなく、実態もありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 交わりがないと存在が成り立たないので、“点”は確実にあるといえます。しかし、固定的ではなく面積を持たない(部分ではない)交点ですので、“点”はないともいえます。

「ある(有)」とも「ない(無)」ともいえる(「ある」とも「ない」ともいえない)

つまり、“点”は「空(くう)」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 慈悲の大乗は役に立ってなんぼ

 ブッダの発見(縁起)と、その思想を継承しているのが仏教です。中でも大乗仏教は「人の役に立ってなんぼ」と考えます。「小さな煩悩はほどほどに」「大きな煩悩は徹底的に」という立場です。大きな煩悩を肯定するためにとても重要なのが、

 

自分の一生は自分以外の人たちのためにある」というルール

 

 これはゴールのポイント「2)自分中心を捨て去る」のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

*ルールについてはこちらをどうぞ↓

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

 広がりゆく存在の意識

 前回(Q-266)のテーマだった「視点を上げる=抽象度を上げる」を実践すると、自分という存在が宇宙全体にひろがっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その感覚、マズローでいうなら「自己超越」の意識状態で行う行為が慈悲です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 慈悲に関して、苫米地博士はこのように書かれています。

そうした自分が存在するこの世の中でなんだかんだと役に立つことが大乗の世界、慈悲の世界です。大きな煩悩を認める。その瞬間に前頭前野を使って「私は何をできるか」を考える。その行為を慈悲というのです。

 

そして、こうも

大事なのは、慈悲は必ず行為を伴うということです。行為のない慈悲はあり得ません。自分以外の人に役立つ行為が慈悲なのです。

 

 シンプルにまとめると

 

◇慈悲の定義

 慈悲は情動ではない

 慈悲は行動するもの

 きわめてIQの高い前頭前野を使った行動

 苦行や瞑想からほど遠いもの

 徹底的に自分以外のこと

 慈悲は上から目線ではない

 他者の苦しみを最小化する

 他者の幸せを最大化する

 

 ◇ポイント

 人間は、自分以外の人の喜びしか自分の幸せにならない、だから慈悲は幸せの道だということ

 

 ◇慈悲の体感

 めちゃくちゃハッピー

 

 

 慈悲を英語で表現した「compassion­=パッションを共にする)」が、「臨場感世界をまったく同じように感じる」とは違うことを感じていただけたでしょうか?

 

 もしも「?」なら、こちらもぜひ確認してください↓

 F-009:本物の“向上心”、本当の“上から目線”

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721215.html

 

 

 最後にもうひとつ「近未来のブッダ」から引用します(p171~)。

 

 

 慈悲を乗り越える

 もし、私が「百年後の日本人」に書いたように、いずれみんながつながって個がなくなる時代に来たら、他人の痛みは自分のものになります。じゃあ、そうなったら慈悲は不要になるかといったら、とんでもありません。というか、より飛躍のチャンスです。

 人類が一つになったら、違う星の生命体に対する人類の慈悲が発揮できるようになります。あるいは人類が一つの意識をほぼ共有しても、それぞれの個はあるから完全共有ではありません。そのとき、ますます慈悲が重要になります。たくさんの個が集まれば力を持ちますから、それが間違った方向に行けば、人類じゃなくてもイルカやクジラを殺しまくってしまうかもしれません。あるいは、隣の星に行くことができるようになっていれば、隣の星を滅ぼすかもしれません。その危険性は今の世の中と同じです。それをしない慈悲はつねに必要なのです。つながっていたら、なおさら必要になります。

 端的に言えば、他者がある限り慈悲が必要です。他者がない概念をいつか覚えないといけません。それはつまり、慈悲を乗り越えるということです。

 そう、実は、慈悲はいつか乗り越えるべきものなのです。抽象度が極限まで上がれば、すべてが自であり他になり、同情や憐れみなどを持ち得なくなるのですから。私たちは慈悲を乗り越えるものとして設定して、いつか乗り越えることができるということを確信し、そこに向かって実際に役立つ行動を起こさなくてはなりません。

 行為はものすごくたくさんあります。相手の状況によって行為がぜんぶ違ってきますから、何が慈悲の行為かを先に定義することはできませんが、他者は自分の延長ですから、やりたいこと、やるべきことだと思えることはすぐに決まるでしょう。

 引用終わり

 

 

 以上、補足として「compassion」についてまとめました。

 「compassion」を“共にする”のが「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」です。御参加をお持ちしております。気楽にどうぞw

 I-060:クラブ活動 はじめます -第1報-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

 

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苫米地式コーチング認定コーチ     

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近未来のブッダ




Q-266:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか? <後編;視点を上げる>

 

 私は、今、気楽なクラブ活動を楽しんでいます。

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 その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

 I-060:クラブ活動 はじめます -第1報-

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 *最新の案内はこちら↓ 御参加お待ちしておりますw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 先日のクラブ活動時、苫米地博士の「地球の裏側の人と自分の差がまったくないということを認識する」という言葉について、このような御質問をいただきました。

 

Q:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

 

 クラブ参加者との楽しいディスカッションを思い出しながら、あらためて考えてみました。新たに感じたものを言語化します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 (注:もちろん守秘義務内の回答です。コンパッションクラブは苫米地博士との間の守秘義務を厳しく守った上で活動を行っています。御了承ください)

 

 前編;視点

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html

 後編;視点を上げる

 

 

前回(Q-265)は、「視点が上がるほど、具体的情報量は減るが、潜在的情報量は増える」ことについて書きました。言い換えると、「視点が上がるほど、しがらみや束縛が減り、自由になる」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 「視点」とは抽象度のことで、「視点を上げる」とは抽象度を上げること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 じつは、視点を上げる=抽象度を上げることは、人が生まれながらに持つ能力です。その能力のことを「ゲシュタルト能力」と呼びます。

 

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのことです。

 PM-02-12:ゲシュタルト

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。例えば、「ハシをつくる工〇」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「〇」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体がわかることで部分がわかる」。これが人が持つゲシュタルト能力です。

F-019:「Connecting the dotsby スティーブ・ジョブス

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトができると、それまで意味をなさなかった部分が、全体の中で意味を持ってあらわれてきます。もちろん、全体は部分がなければ成立しません。

 この全体と部分が双方向的に関係していることがゲシュタルトです。

 

 このブログは言語を用いて書いているわけですが、その言語もゲシュタルトの関係で成り立っています。以前は、個々の単語に意味があって、その単語が組み合わさって全体の意味ができあがると考えられてきました。

 しかし、全体の意味がわかっていなければ、個々の単語の意味は決まりません。文脈によって単語の意味が決まってくるということであり、文脈が変われば意味が変わるということです。

 F-110:情報が書き換わると現実が変わる vol.1;言語編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20086131.html

 

 

 これは実体験なのですが、11年間院長を務めた病院の経営陣から、打ち合わせ中に「どうせ先生はその頃はいないから」と言われたことがあります。その時、私は意味が理解できませんでした。とくに「どうせ」という言葉の意味が。

 その後、「だまし討ち」という文脈を理解したことではじめて言葉の意味がわかりました。「どうせ」の意味も。滲みだす悪意とともに。

 Q-063:「ゲシュタルトができあがると理解が深まる」とはどういうことなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 概念を使って考えたり、言葉にしているとき、人はこのゲシュタルト能力を使っています。

 ある現象があったとき、その現象を部分部分の個々の集まりとして認識するのではなく、全体に意味を持たせて認識することができるのもゲシュタルト能力のおかげです。

それが「視点を上げる」ということ。

「犬」と「猫」というまったく違う概念を、視点を上げて「動物」(全体)と等しく認識したとき、「犬」「猫」(部分)は同じ「動物」(全体)と理解できます。それが苫米地博士の「地球の裏側の人と自分の差がまったくないということを認識する」という言葉中の「差がまったくない」の意味です。

Q-061~:犬好きではいけないのですか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 

 私は、視点を上げて(=抽象度を上げて)より大きなゲシュタルトをつくり理解することが「共感」、視点を上げずに(=同じ抽象度のままで)そのまま感じることが「同調」だと理解しています。

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 「共感」がなければゴール設定のサポートはできず、「同調」したならスコトーマが外せない理由を感じていただけたでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

  

 やはり、大切なのはゴール設定。

そして、1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定する本物のゴールを目指し、悟りや慈悲に興味をもち続けながら、全力で(かつ気楽に)生き続けることです。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 

 最後に、苫米地博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)より、前回と同じ部分を再度引用します(p210)。博士が語られる言葉の“意味”を感じてください。

 もしも前回と違った体感が得られたなら、それは視点が上がり新たなゲシュタルトができた証なのかもしれません。リラックスしながら、ゆっくりお読みください。

 

 

変わり者を目指す

 瞑想=修行がうまくいくコツは、それにいかに興味を持つかに尽きます。

 はっきり言うと悟りや慈悲に興味がない人には無理です。普通はほかにやることがたくさんあります。ネットフリックスは見たいし、オリンピックが始まったらボランティアにも行きたいし。みんな、日々やりたいことがあって睡眠不足です。そのすべてのやりたいことの中で悟りや慈悲のために時間をかけるって、考えてみたら「バカじゃん」という感じかもしれません。

 でも、そういうバカな人がいないと、慈悲はこの世にないのです。放っておいても慈悲は生まれないのですから。

 放っておいてもある「慈悲のようなもの」は個の拡大にすぎません。お母さんが自分の子が好きみたいな、東京都が好きな東京都民、大阪が好きな大阪人みたいなところで、ちょっとした抽象化です。しかし、慈悲はそのレベルではありません。

 地球の裏側の人と自分の差がまったくないということを認識する。それが慈悲です。放っておいたらけっして起きないレベルのものです。動物の本能と逆だし、日常の物理空間に見ることと逆ですから。ですから、慈悲を育てるにはよほど強力な瞑想が必要です。ということは、よほど興味がないと無理なのです。

 引用終わり

 

 

 いかがですか?

 

以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

私は、視点を上げて(=抽象度を上げて)より大きなゲシュタルトをつくり理解することが「共感」、視点を上げずに(=同じ抽象度のままで)そのまま感じることが「同調」だと理解しています

 

 その「共感」の先には“無敵”がひろがっているはずです。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

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-関連記事-

F-175:脳内を書き換えると「環境」が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25046274.html

Q-182~185:家族ががんで… -06~09;「I×V=R」を用いた2nd. Step<ゲシュタルトを巨大化する>実践編vol.1~4(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25217507.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25259581.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25282178.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25324197.html

 

近未来のブッダ


 

F-248:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.5;「ゴール」と「現状の自我」の間>

 

 

 アートとは、才能によるもの。

 アーティストの才能とは、自分が強烈につくりたいもので、人に影響を与えるということ。

 それは笑いだったり、笑顔だったり、感情をつくりだす、人を感動させるストーリーテリングです。

 

 

 この言葉は、今(20225月下旬)話題の“あの人”のもの。

 その意味をコーチとして考えてみました。

 (シリーズの最後で誰の言葉かを明かします。想像しながらお読みくださいw

 

 vol.1;臨場感

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 vol.2;双極性障害

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28916956.html

 vol.3;高揚(興奮)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28968302.html

 vol.4;木鶏

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29025709.html

 vol.5;「ゴール」と「現状の自我」の間

 

 

 前回(F-247)は「木鶏」という故事を紹介しました。それは「道に則した人物の隠喩」であり、「他者に惑わされること無く、鎮座しているだけで衆人の範となる」こと。

 具体的には1)空威張り・闘争心剥きだし → 2)他を見たらいきり立つ → 3)強さを誇示 → 4)泰然自若 という変化(成長)のことです。

 PM-05-13~15:そもそも教育とは? -06)人間形成

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 この「木鶏」には本質的な誤りがあります。もしも本当に「木鶏」になったなら、それは立派な奴隷といえるでしょう。「ユニバーサル・ソルジャー」のような。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 その理由を感じていただくのが、前回のワークでした。

 

<ワーク>

本物のコーチング(Authentic Coaching)をイメージしながら、「木鶏」に潜む問題点を感じる(Don’t think, feel!)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 では、私の答えを。

問題点をあえて言語化するなら、「ゴールを他者に決められている」。ゴールとは1)心から望むものであり、2)自分中心を捨て去りながら見いだすものであり、3)現状の外に設定するものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「木鶏」の場合、最初からゴールを、さらには生きる世界(w0)そのものを、他者に決められています(正確には「ゴール」とはいえません。「ゴールらしきもの」と理解してください)。「最強」がゴール、「闘鶏」が世界、「王と鶏を育てる名人」が他者です。「ユニバーサル・ソルジャー」なら、「命令(ミッション達成)」がゴール、「戦場」が世界、「軍(上官)」が他者。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

ゴールが他人からの刷り込みのままであれば、それは奴隷の状態です。「木鶏」とは優秀な奴隷のこと。「木鶏」として生きることは「無人運転」「自動運転」と同じ。「衆人の範」とは理想的な奴隷という意味です。

 F-089~:無人運転と自動運転の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 

 苫米地博士と出会いコーチングを実践する前の私も“奴隷”でした。次から次に発生する「~ねばならない」がゴール、「波乱万丈の人生」が世界、「情動を伴った体験と情報の記憶で生みだされたブリーフシステム=現状の自我」が他者です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチング未実践者の「現状の自我」は他者です。つまり、「私は“本当の私”ではない」ということ。だから“奴隷”!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

  

 ここでいう“奴隷”とは、過去の記憶で作り上げたコンフォートゾーン(CZ)にどっぷりつかっている状態のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 CZの外側はスコトーマに隠れ認識することさえできません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 さらに、たいていの場合、そのCZは秘かに権力により生みだされているバイオパワーによって強力に維持されています。

 F-061~:バイオパワー(生権力)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 それ故、CZの外側、すなわち3)現状の外にゴールを設定することは簡単ではありません。そもそもスコトーマに隠れていて見つけることができず、仮に見つけたならドリームキラーから総攻撃を受けるでしょう。それも権力を持ったドリームキラー(既得権益)から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 だから、リーダーの自覚(覚悟)とコーチのサポートがないまま「ゴールを設定し、達成する」ことは不可能です。ぜひこちらもチェックしてください↓

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 PM-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーン(CZ)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 今シリーズのテーマに沿うと、「『ゴール』と『現状の自我』の間」には高い高い障壁が存在しています。では、その障壁を超えて「橋を架ける」ためにはどうすればいいのでしょうか?

 

 

 以下、苫米地博士の著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)からの引用(◎スピリチュアリティのゴールの大切さ、p74~)の続きです。

(前半部分は前回の追記1を参照してください)

 

 

 ただし、「スピリチュアリティ」の場合は知識の習得ではありません。日本では仏教に取り組むというと、経典を学ぶことや、禅の修行を連想する人が多いと思いますが、それではさきほど説明した「生涯学習」のカテゴリーになってしまいます。「スピリチュアリティ」の場合は知識の習得ではなく、実践が大切です。「霊性を上げる」ために、いかに人間的に優れた人になるか、そのために社会に何をすればいいのかをゴールの一つとして持つことです。

 自分は無神論者だから関係ないとは思わず、「スピリチュアリティ」を実践することとは、突き詰めていけば、人間的に優れた人になることだと思ってください。それはたとえ無神論者であっても重要なことですから、「スピリチュアリティ」のカテゴリーの中でゴールを設定することは大切になってくるのではないかと思います。

 それにこのゴールは簡単に言ってしまえば、「社会が良くなる」ということでもあります。そのために自分の霊性を上げる。仏教的に言えば、悟るということであり、コーチング的に言えば、悟りを越えることです。

 このあたりの詳しいことは私の『超悟り入門』を読んでほしいのですが、いまここで簡単に説明すると「悟りとはこの世が幻であることを理解する」ことです。幻であるからこそ、痛みも苦しみも、幸せも快楽も自分の思いのままになるわけです。つまり、すべては自分で作り出しているものであり、それを理解することが悟りです。これがわかると悟りは決して答えではないことが見えてきます。悟ったという状態であり、理解したという学びであり、だからこそ、悟りは越えていくものなのです。

 引用終わり

 

 

 「橋を架ける」ための秘訣は、「この世が幻であることを理解」した上で、「悟りを超えていく」こと。空(くう)の体得と仮(け)の実践です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 空と仮、すなわち中観でしっかり生きることは「臨場感」の秘密でもあります。

 

F-249につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

空と仮、すなわち中観でしっかり生きることは「臨場感」の秘密でもあります

 

 映画鑑賞中にしっかりモニタリングし(空)、意識状態をコントロールすることは(仮)、とても大切な中観ワークになります。より高い「臨場感」でワークを行うため、私はあえて映画館に行きますw

 

 その映画館に関する話題をひとつ。

 日本でも大ヒットとなっている「Top GunMaverick」。音速で飛行する戦闘機コクピット内での実撮影など、圧倒的体感(言語+五感)が高い臨場感の秘密でしょう。

 

 映像と同じくらい衝撃的だったのが“音”。前作の世界観をさらにスケールアップした音楽には、私の大好きなハンス・ジマー(Hans Florian Zimmer1957年~)が関わっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 でも、「Top GunMaverick」では、音楽以上に「音圧」が印象的でした。まさに「圧」。まるで音が次々とぶつかってくるようで、「音とは“密度波”である」ことを肌で体感しました。

 

 きっとその「音圧」のせいです。台湾の映画館(IMAX)では、なんと、上映中に天井の一部が崩落しました。幸いけが人はいなかったそうですが上映は中止となり、観客は「Top GunMaverick」の世界(あの世、w1)から台湾の日常世界(この世、w0)に引き戻されました。

 

 この映画館でのアクシデントから、私たちは「中観と臨場感」に関する重要な教えを学ぶことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第4回目(R4.7/24開催)のテーマは「ラポール」。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29009685.html

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-088:「ダメ。ゼッタイ。」を超える!-5/5(ワーク付き)-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17573387.html

F-207:マトリックス/Matrix -02Reloaded;現実を生みだすもの>

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L-05620208月シークレットレクチャー -02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

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Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

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Q-115:「秘密のワーク」やってみました 後編;臨場感をさらに高めるために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20377591.html

 

 

オーセンティック・コーチング



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