苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2022/04

F-238:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.2;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編前編:カウンセリングとヒーリングの違い>

 

 前回(フリーテーマ)、「revenge」と「avenge」についてまとめました。

 F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 書きながら感じたのは「希望/hope」の重要性。

 PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 先々月、私は医師としてCOVID-19のクラスターを経験しました。幸い5週間で収束しましたが、その間中「希望/hope」の重要性を痛感していました。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 ところで、クラスターに対処している間によく耳にしたのが、「出口が見えない」と「出口戦略」という言葉。

きっと無意識が「クラスターの“出口”」を模索していたので、重要度が上がり、RASが変化しスコトーマが外れ、認識に上がりやすくなっていたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 縁起を感じながら、その2つの言葉について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

vol.1;ヒーリングとコーチング、それぞれの視点で考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28545704.html

 vol.2;ヒーリングとコーチングのLUBで考える <理論編前編:カウンセリングとヒーリングの違い>

 

 

 私は苫米地式コーチング認定コーチであり、苫米地式ヒーリング認定マスターヒーラーでもあります。そんな私は、一方でコーチングとヒーリングを明確に区別しながら、一方では同じものと捉えています。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 その違いはどこにあるのでしょう? なぜ同じものともいえるのでしょう?

 

 前回紹介した「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の中で、苫米地博士は「コーチングとカウンセリングの違い」について言及されています。

 

 

 コーチング:

人生を丸ごと変えるもの

よってゴールは現状の外側に設定する

 

 カウンセリング:

現在の悩みを解決するもの

よってゴールは現状の内側に設定する

 

 両者はまったく別のもので、クライアントはその特徴を理解してどちらが自分にベストかを選択する必要がある

 

 

 コーチングのコアは「ゴール」です。

 そのゴールとは 1)心から望むものであり、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールが現状の外に正しく設定されると、怖くなったり、不安になったりします。それまでのコンフォートゾーンから外れるからです。それが「現状の外」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その時は“自分”を見失いがち。大脳辺縁系が優位になり、IQが下がり、心身はこわばってしまう状態を、「ファイト・オア・フライト」と呼びます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 そんな動物的な状態から人間的な前頭葉前頭前野優位に戻すことが、私の考えるヒーリング。IQが上がり、心身はリラックスした状態を維持できます。

 Q-103:あがり症は克服できますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html

 

 「現状のコンフォートゾーン」という視点でみると、前回(F-237)まとめたとおり、「元に戻る(戻させる)」ためのヒーリングと「飛び出す(飛び出させる)」ためのコーチングは正反対です。

 

 しかしながら、その両者には「現状の外にゴールがある」という共通点(最小上界=LUB)があります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28095246.html

 

最終的に「現状のコンフォートゾーン」から「ゴール側のコンフォートゾーン」に移行することは同じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

ヒーリングは、コーチングによるゴール設定が前提で行われるもの。その点が通常のカウンセリングとの違いであるはず。次回(F-239)、さらに掘り下げます。

 

わかりやすくまとめると

 

カウンセリング:

 不安を解消すること、安心を与えること

 =現状の最適化

 

コーチング:

 不安をつくること

 =現状の外へのゴール設定

 

ヒーリング:

 コーチングによってつくった不安をコントロールすること

 =現状の外のゴールに向かいながら前頭前野機能を保ちブーストする

(前頭前野優位が崩れたらすぐにリカバー)

 

 という感じです。

 

 

 「現状のコンフォートゾーン」とは別の視点でみると、コーチングとヒーリングの違いは抽象度の違いだと考えることができます。

ここで注意していただきたいのは「抽象度は高いほどいいわけではない」ということ。まずは高次の抽象次元を志向しながら(低→高)、その時々の状況に合わせて下げながら調整していくべきです(高→低)。大切なのはそのダイナミックなコントロール。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私の場合、半年間のコーチングセッションの初回に必ずヒーリングを行います。初回は30分のヒーリングと10分間のコーチング(計40分)。その翌月からコーチング(40分)とチュータリング(60分)を月1回ずつ行います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28429113.html

 

 コーチングセッション時は必ずウォーミングアップとクーリングダウンを5分程ずつ行います。最初はセッションに備えてのヒーリング、最後は次のセッションまでの実践(実戦)に備えてのヒーリングです。

 F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26364639.html

 

 コーチングセッション中はもちろん、セッションとセッションの間も、ヒーリング&コーチングが適切に行われる必要があります。

両者は切っても切れない関係です。例えば「コーチングのために、まずはヒーリングが必要」で「ヒーリングのために、じつはコーチングが有効」といった感じw

Q-069~070:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切な

Vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 鍵は抽象度のコントロール

 

そのためにコーチングとヒーリングを上手く使いこなすのですが、さらに抽象度を上げて考えると、両者はまったく同じであることがわかります。

ともに「マインドの使い方」であり、「意識状態のコントロール」です。

 L-05620208月シークレット… -02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28037699.html

 

F-239につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-209:「“現状の外”のゴールの体感」とはどういうのが正しいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26877574.html

 

 

オーセンティック・コーチング



Q-251:最近席を譲られることが多いのですが、恐縮してしまいます。エフィカシーが高い方はどう思うのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:最近席を譲られることが多いのですが、恐縮してしまいます。さすがに、「私なんか」とは思いませんが、「私が譲られていいのだろうか?」と思います。セルフエスティームが低いのかと思います。

例えば、エフィカシーが高い方が席を譲られたらどう思うのでしょうか?

タケハラコーチや苫米地博士が、足をケガをしているとして、席を譲られた場合、「ありがとう!」(終わり)という感じなのでしょうか?

 

A:エフィカシーは「自分のゴール達成能力の自己評価」。全部自分自身のことです。本当は他人の言動はまったく関係ありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

まずは「誰も私のエフィカシーを下げることはできない」というイメージを強化しましょう。そのために「私はいつもエフィカシーをしっかりコントロールしている」というセルフトークを意識的に繰り返すことをお勧めします。

これはヒーリング&コーチングがますます上手くなるコツでもあります。

Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 セルフトークのコントロールと並行して、アファメーションやビジュアライゼーションをどうぞ。その目的はゴール側のコンフォートゾーン(CZ)の臨場感を高めることです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 *詳しくはこちら↓

 Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 例えば

 私は常に、自分自身と周囲のエフィカシーを上げるために、周囲の良いところを見ながら行動を起こしているので、私とともにいる人たちは、つねに成功の日々を味わっている

 

 

 繰り返しますが、エフィカシーは「自分のゴール達成能力の自己評価」で、全部自分自身のこと。その“自分”とは、関係の結び目でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

実際、“自分”の言動によりまわりのエフィカシーを上げることができます。コーチとは、縁ある人々のエフィカシーを自然に上げていく存在です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 席を譲ってもらったときは、素直に「ありがとう」でいいのではないでしょうか。遠慮なく座ってください。座ってもらうことで、席を譲った方は社会に機能を提供したことになります。さらに、喜んでもらえることでとてもよい気分になるでしょう。

ぜひ、とびきりの笑顔と感謝の念とともに堂々と座ってください。相手のためにも。

それがcompassionです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 問題は「座りたいのに誰も譲ってくれない場合」や「自分の子どもが他者に譲ろうとしない場面」。認知的不協和のマネジメントが試されます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 不協和が生じること自体は問題ありません。その状態をモニタリング&ラベリングしながら、生じたエネルギーをゴール側に導いてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *ラベリングはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 もしも苫米地博士が席を譲ってもらったなら、ニコニコしながら座られるはずです。その時、「オレに席を譲ることができるなんて、君はラッキーだね。すごいじゃん」と思われると思います。

 (博士が公共交通機関-しかも自由席-を利用されること自体がレアだと思いますがw

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 

以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 余談ですが、最近「たくさん買い物をしたら、妊婦と間違われ『お車まで運びましょうか?』と言われた」という話を伺いました。楽しげに話す話者からは「気配りがうれしかった」という感謝と「(自虐ネタにして)まわりを喜ばせたい」という思いがにじみでていました。

 

 ひょっとしたら少し傷ついていたのかもしれませんが、うまくマネジメントできたのでしょう。誰からも慕われているその方は、とても「いい人」。

いつも優しい光を放っている、素晴らしいコーチです。

 

 

-追記2

もしも苫米地博士が席を譲られたなら、ニコニコしながら座られるはずです。その時、「オレに席を譲ることができるなんて、君はラッキーだね。すごいじゃん」と思われると思います

 

 ヒーラーとして補足します。

席を譲られると恐縮してしまう」は、気(プラーナ)が弱まっている状態です。

 

 気(プラーナ)とは、相手を自分の臨場感空間に引きずり込むための「Rゆらぎ」のひとつ。弱まっている場合、相手の臨場感空間に引き込まれてしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 よって、気(プラーナ)を強くすることはとても大切。そのためにいくつか方法があります。

 

 そのひとつは強い気(プラーナ)を発する人のそばにいること。物理空間を共有できれば理想的ですが、情報的に「そばにいる」でも大丈夫です。

 I-014:「実際に起きたこと」の場を共有して ~コレクティブエフィカシーの体感~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10542541.html

 

 私は「苫米地博士の情報場にたくさん触れる」ことをお勧めします。五感+言語(+数学)といったモーダルチャンネルを全開にして、全身全霊で学び感じてください。

 (よくわからない方は「雰囲気」を意識に上げてください)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22463920.html

 

 そうしている間に、いつの間にか博士の気(プラーナ)を発することができるようになります。気(プラーナ)を発することができたなら、それを自分の身体で記憶しておきます。

すると、徐々に強い気(プラーナ)を自由自在に操れるようになっていきます。

 

 *参考にこちらをどうぞ↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

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F-076Ya Ya(あの時代を忘れない)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15961773.html

F-128Fading Like a Flower

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F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 

Q-250:コーチングや苫米地理論をいろいろな視点で多角的に学びたいと思っています。お勧めの著者や本を教えてください

 

 アカデミックな世界で御活躍中の方から御要望をいただきました。ありがとうございます。

 (プライバシー保護のため変更を加えています)

 

Q:苫米地博士の本や教材でコーチングを学んでいます。コーチングや苫米地理論をいろいろな視点で、多角的に、もっと深く学びたいと思っています。苫米地博士以外のお勧めの著者や本を教えてください

 

A:お話を伺っている間、私は情熱を感じていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 そのエネルギーの源はゴール&エフィカシー。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エネルギーは場を共有していた全員にしっかり伝わったはずです。これからみんなで高い抽象度次元のポテンシャルエネルギーを物理空間に実装していく挑戦がとても楽しみです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=抽象度を軸にした場合の情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 

 ところで、「混ぜるな危険」という言葉を御存知でしょうか?

 

 そう、洗剤などで見かける警告です。

 

 苫米地式コーチング認定コーチを育成されている田島大輔グランドマスターコーチは、よく「混ぜるな危険」ということを話されます。もちろん、洗剤ではなく、コーチングや苫米地理論に関連して。

 PM-01~:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12893266.html

 

 物理空間では混ぜると必ずエントロピーが増大します。

例えばブラックコーヒーにコーヒーミルクを入れた場合、直後は明確に分かれていますが(=エントロピーが小さい)、時間が経つにつれ一体化し分離ができなくなっていきます(=エントロピーが大きい)。

 

エントロピー増大則や熱力学第二法則と呼ばれる「何かの現象が起きると、必ずエントロピーは増大する(自然に減少することはない)」という現象は、「乱雑さ」をあらわすものとされています。

それは秩序から混沌(カオス)への一方向性。抽象度でいえば上位から下位の階層への一方向性です。御承知のとおり、下位から上位にもどることはできません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22979265.html

  

 ところが、人は時間の経過とともに抽象度の階層を上がっていく存在です。

「混沌(カオス)から秩序に向かう」という体感をあえて言葉にするなら、「未来から過去に向かう時間の流れにのって進化・向上し、竟(つい)に宇宙のトップに到達する」という感じでしょう。もちろん、そのトップとは「空(くう)」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

コーチングに関する知識やその根底にある苫米地理論は、実体を伴わない概念(ゲシュタルト)であり、情報空間上の存在です。よって、厳密には「混ぜるとエントロピーが増大する」は当てはまりません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 では、なぜ「混ぜるな危険」なのでしょうか?

 

 

 私は「情報場を観よ」「情報場として観よ」というメッセージをしっかり伝えるためのメタファーだと理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 

 私たちの意識は、つい物理空間に囚われてしまいがちです。

 すると高次の抽象度次元はスコトーマに隠れてしまい、理解どころか認識すらできなくなってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「情報場を観よ」は、「縁起のネットワークをしっかり観察せよ」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

そのために「情報場として観よ」。それは「目の前の世界を全抽象度で捉えよ」「抽象度を意識に上げ続けろ」という意味であるはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

表現を変えると「A次元をつねに感じよ(Feel!)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 「混ぜる」というのは物理空間、つまり4次元時空での行動です。

情報空間(A次元空間)には4次元とは異なる軸が存在します。例えば抽象度という軸を加えると、「混ぜる」は「包摂する」に次元的にひろがります。

Appleの創業者 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)の言葉を引用すると「connect the dots」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 コーチングの基礎にある苫米地理論は、少なくとも西洋哲学と東洋哲学をともに包摂する“より高次の抽象度次元”に存在しています。

私には知る由もありませんが、認知科学者 苫米地英人博士は、誰よりも高い抽象度次元に到達されているはずです(claim)。なぜなら、最も抽象度が高い「空(くう)」を(data)、人類史上初めて形式的に定義されているから(warrant)。

そんなことは「空」を超越した次元からでしかできないはずです。

PM-02-16:空観、仮観、中観

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 *ディベートの基本構造として3要素(datawarrantclaim)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 苫米地博士が紡ぎ出される理論を用いて、一般の知識や著者の思考を考察することはできます。しかし、その逆は困難。抽象度が違うからです。高次から低次は理解できますが、低次から高次は理解どころか認識することさえままなりません。

 

 コーチングや苫米地理論を学んでいて、「意味がわからない」や「カルト信者」といった陰口を叩かれたことはありませんか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 …必ずそんな体験をするはずです。その時は「抽象度が上がった」「現状の外に飛び出した」と理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

 

 念のためですが、私は世間一般の抽象度が低いと非難したいわけではありません。苫米地博士が高すぎるのです。それもとんでもなく。

こんなことを書いたらますますカルトと批判されるかもしれませんが、博士とお会いするたびに、私はextreme2な「Not Normal」を感じます。すべてのモーダルチャンネルに激烈な(でも優しくあたたかい)衝撃波が伝わってくる感じで。

 

 

 というわけで、私の率直な提案は「まずは苫米地理論を探究していきませんか?

 

 高次元を志向し探究を続けながら、物理空間でしっかり役に立つ(機能を提供する)

 

 その感覚はすでにお持ちのはず。

 F-201~:「医学と医療」「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 探究しつつ(I×V)実装していく(R化)過程において、「いろいろな視点で多角的」に臨場感を高めるために、他を参考にされたらいいのではないでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 *臨場感はこちら↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 私はそのように考えております。

御相談ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 というわけで、私の率直な提案は「まずは苫米地理論を探究していきませんか?

 

 そのための「苫米地博士以外のお勧めの著者や本」として、田島大輔コーチの「マインドの教科書」やルー・タイスさんの著書をお勧めいたします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26933840.html

 

 

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28496983.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

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F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

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マインドの教科書



I-072:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<220507> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(平日/週末の午前/午後)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 次回は R4.57日(土) 午前1045分~開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>」としてください。

例:「コンパッションクラブ<220507>」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

220507>前半のテーマ(引用部分)はこちら↓



  

 220507>後半のテーマ(引用部分)はこちら↓

 
 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151~)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

近未来のブッダ




F-237:「出口が見えない」と「出口戦略」 vol.1;ヒーリングとコーチング、それぞれの視点で考える

 

 前回(フリーテーマ)、「revenge」と「avenge」についてまとめました。

 F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 書きながら感じたのは「希望/hope」の重要性。

 PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 先々月、私は医師としてCOVID-19のクラスターを経験しました。幸い5週間で収束しましたが、その間中「希望/hope」の重要性を痛感していました。

 F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 ところで、クラスターに対処している間によく耳にしたのが、「出口が見えない」と「出口戦略」という言葉。

きっと無意識が「クラスターの“出口”」を模索していたので、重要度が上がり、RASが変化しスコトーマが外れ、認識に上がりやすくなっていたのでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 縁起を感じながら、その2つの言葉について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

vol.1;ヒーリングとコーチング、それぞれの視点で考える

 

 

 「出口が見えない」と「出口戦略」

 

その2つをヒーリングの視点で考えると、前者はNG、後者はOK

 

 「出口が見えない」という状態が続くと、大脳辺縁系優位に陥り、want to(~したい)がhave to(~ねばならない)に変わってしまいがちです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 すると、動物的・短絡的・感情的となり、IQが下がり、身体はこわばり、ミスが多くなってしまいます。「Fight or Flight」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

私自身は、とくに不安・恐怖(fear)、義務感(obligation)、罪悪感(guilty)に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 出口が見えない

              →やばい(不安)

              →なんとかしなければ(義務感)

              →私のせいだ(罪悪感)

 

 そのようなセルフトークに気づいたら、まずは呼吸を意識に上げるべき。そして、ゆっくり吐きながら心身を緩めていきます(逆腹式呼吸)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 *詳しくはこちらをどうぞ↓

 F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 心身がリラックスしていくと、大脳辺縁系から前頭葉前頭前野優位に戻りやすくなります。それは元のコンフォートゾーン(CZ)に復帰する感じ。そのプロセスがヒーリングであると私は思っています。

 (ただし、大切な条件があります。詳細は次回まとめます)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 コンフォートゾーン内では、取り戻したIQで「出口戦略」を自由に思い描くことができます。論理的思考を重ねながら、どんどん問題(case)を見つけ、しっかり解決(plan)していくでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 まとめると、ヒーリングによって、「出口が見えない」(大脳辺縁系優位)から「出口戦略」(前頭前野優位)へと移行する

 

 

「出口が見えない」と「出口戦略」

 

 一方で、その2つをコーチングの視点で考えると、前者はOK、後者はNG(△)。

 

 ゴールのポイントは、1)心から望むもの、2)自分中心を捨て去ったもの、3)現状の外にあるもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「3)現状の外」とは、現在のブリーフシステムでは認識することができないという意味です。ゴールはCZの外側にあり、スコトーマに隠れているため、最初はまったくわかりません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 コーチのサポートによりうまく見つけることができたとしても(うまく見つけるほど)、無意識が強力に回避しようとしてしまいます。「やらなくていい理由」「しないでいい言い訳」を創造的に思いつきながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 正しくゴールを設定できたときの感覚は、「出口が見えない」「どうやったらいいかわからない」が正解。「びびるくらいがちょうどいい」(by苫米地博士)です。

 Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 そんな感覚でありながら、大脳辺縁系優位に陥ることなく、根拠なく「ゴールを達成できる」と確信できる力がエフィカシー。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 現状の外にあるはずのゴールのイメージは(I)、徐々に鮮明になりながら(V)、やがて現実化していきます(R)。それがコーチングの重要なプリンシプル「I×V=R」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 では、ゴール実現の過程において、「出口戦略」はどのように考えればいいのでしょう?

 

 「出口(戦略)」をゴール実現のためのエンドステート(またはCOA)と捉えていたならOKです。

ゴールはあくまでも現状の外、つまり「出口」のはるか先にあり、ゴールに向かうプロセス中のひとつの「出口」に対して「戦略」を練るという考え方です。

(あるいは、ゴール実現のための戦略の一部として「出口戦略(戦術)」がある)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 しかしながら、多くのケースで、「出口戦略」の「出口」自体がゴール化しているように感じられます。それでは創造力を十分には発揮できないばかりか、「出口」に近づくにつれエネルギーそのものを失ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

状況が厳しければ厳しいほど、「出口」に到着した途端に「燃え尽き」や「荷下ろし」といわれる状態に陥ってしまうはず。

 Q-243~:続・気楽に生きたいのですが~「気楽に生きる」ということ~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418403.html

 

よって、コーチングの視点での「出口戦略」の最大のポイントは、「現状の外=出口のはるか先」へのゴールの再設定と細やかなモニタリングによるアサンプションアップデート。

 

 まとめると、コーチングによって、「出口が見えない」(現状の外のゴール)を維持しながら、「出口戦略」を模索し続ける(アサンプションアップデート)

 

 コーチングの祖 ルー・タイスさんの「invent on the way」を、私はそのように理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23604469.html

 

F-238につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

コーチングの視点での「出口戦略」の最大のポイントは、「現状の外=出口のはるか先」へのゴールの再設定と細やかなモニタリングによるアサンプションアップデート

 

 もう一つ挙げるとすれば、ゴールのバランスホイール。

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の新刊「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)から引用します。

 

 ◎人生を豊かにするものがコーチング

 コーチングを受ける際、やはり多くの人が「職業」についてのコーチングを受けようとします。コーチングに費用が発生する以上、その費用を回収するためには職業を充実させようとするのはごく普通の考えです。

 しかし、コーチングを自己投資というふうに考えるのはかなり早計ですし、それ以前に「職業」の定義そのものを間違えている人が少なくありません。

 コーチングを自己投資だと考えがちなのは、なにも日本だけではありません。本家本元であるアメリカでもそうで、コーチングと言うと、職業・仕事に対するコーチを受けることによって収入を上げるものだと認識されています。

 その証拠にルー・タイスの外部向けコーチングプログラムの名前も営業部門が命名した『IIE(インベストメント・イン・エクセレンス)』でした。日本語に直せば「成功に投資しよう」です。

 しかし、私はルーと出会い、ルーのコーチングを深く知るにつれて、インベストメントという言葉は違うのではないかと思うようになりました。

 ルーにその思いをぶつけてみると、その通りだと賛成してくれたので、『IIE』の第2弾は『IIE2』ではなく、『TPIE(タイス・プリンシプルズ・イン・エクセレンス)』と名付けたのです。

 とはいえ、本家本元のアメリカでさえ、コーチングを自己投資の対象として多くの人が捉えていたという事実は重く、いまの日本の人々がコーチングとは自己投資であり、払ったお金はのちのち回収するもの、結局はお金儲けのためのものと考えてしまうのも致し方ないことではあると思っています。

 ただし、そう考えていいのはクライアントだけです。コーチングを受ける側なのですからコーチングのプリンシプルがわからないのは当然です。

 私がいま問題にしているのは、クライアントだけでなく、コーチまでもがそういう考えに染まってしまっている点です。

 コーチングとはインベストメントではありません。人が生きるプリンシプルを伝えるものです。

 そして、プリンシプルだからこそ、その後の人生に良い影響を与えるのです。

 私がルー・タイスから学んだコーチングもゴールを職業だけに限定していません。職業も含めたいくつかの分野でゴールを持つことによって、人生を豊かにしていくものなのです。

 このゴールをいくつも持つ考え方がバランスホイールです。その重要性についてはこれまでの書籍で何度も伝えています。どの本でもバランスホイールの説明に多くのページを割いているはずです。もちろん、コーチを育成する際にもバランスホイールの話はかなりの時間を使って教えています。

 ところが、結局、多くのコーチがバランスホイールではなく、職業のゴールに重きを置いてしまいます。前述したようにクライアントが職業に重きを置くのに引きずられて、コーチまでがそうなってしまう傾向にあるためです。

 ですから、本書では改めて、バランスホイールの重要性を説明していきましょう。

 引用終わり(続きは「オーセンティック・コーチング」p.48~でどうぞ)

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

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F-027~:プロとアマの違い

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F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

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F-212~:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~

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オーセンティック・コーチング




Q-249:病気をどのように考えていますか?

 

 素朴な御質問をいただきました。

 

 「素朴」とは、「情報量が少ない」「シンプル」ということ。

それは「抽象度が高い」ということであり、「本質に迫る」ことともいえます。

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 *抽象度はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 私もなるべく素朴に回答いたします。Don’t think. Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

Q:病気をどのように考えていますか?

 

A:「情報」です。

 

もう少し詳しく表現するなら「縁により起こる情報」。「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その「縁」「起」は何らかの機能・役割とみることができます。「機能・役割」はゴールにより決まります。よって、ゴールが生みだす機能・役割=縁起=情報=病気。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「ゴールが病気を生みだす」という表現は奇異に感じられるかもしれません。

 

 しかしながら、抽象度を上げて考えると、個人(部分)の「老病死(+生で四苦)」が人類(全体)の「生」を支えていることが理解できるはず。それは体の中の細胞一つひとつの「老病死」によって体全体の「生」が保たれているのと同じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「老病死」から逃れた細胞(=がん)が、やがては人(体全体)を死に至らしめます。もしも人が「老病死」から逃れられるようになったなら、きっと人類は滅亡してしまうでしょう。他の生物や地球そのものを巻き込みながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 

 だから、人類存続というゴール(=因)が生みだす果が病気(または老病死)であるといえます。

 表現を変えると、病気とは「人類存続のためのホメオスタシス」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「がんを克服できる脳」(主婦と生活社)から引用します。

 

 

 「病は気から」という言葉があります。

 日本では昔から「笑いによってがんが治った」という話がよく言われます。アメリカでは「がんを攻撃する絵を描いているうちにがんが消えてしまった」といったエピソードもあって、がんでさえも“気から”で治ってしまうことはある、と多くの人は感じていることでしょう。

 私も「病は気で治る」と思っています。もちろん、がんも。しかし、この言葉をどれだけの人が正確に理解できているか、はなはだ疑問です。たぶん、多くの人は“気から”の意味を文字どおりとらえて、「気持ちが大事なんだ」「もっと前向きに考えていけば、免疫力も高まって病気も治るはず!」と思っていると思います。

 いわゆるポジティブ・シンキングというものですが、はたして、それで病気は治るでしょうか?

 

 残念ながら私は治らないと思います。そんなことをするよりも、薬を飲んだり、病院で注射してもらったり、手術を受けたりするほうがはるかに病気は治るでしょう。いうまでもなく、そのほうが病に直接効くからです。

 多くの人がここのところを勘違いしています。物事を前向きに考える習慣などは、もしかしたら普段の生活ではよい効果が出る可能性はあるかもしれません。しかし、病気はどうでしょうか? 一度、冷静になって考えてみてください。物事を肯定的にとらえることと、病気が治ることに因果関係はありません。ないのですから、必然的に病気が改善する理由もないのです。

 身も蓋もない話ですが、病気は薬を飲むから治るのです。

 ただし、ここで誤解してほしくないのは、私は薬効のみによって病気が治ると言っているわけではありません。薬を飲む行為、注射したという行為こそが「病は気から」そのものなのです。もちろん薬効がないとは言いませんが、病が治った主な原因はプラセボ効果にある、と私は思っています。

 プラセボ効果とは、信頼している医師から「よく効く薬だ」と渡された丸薬を飲めば、それがただの砂糖の塊であっても病気が治ってしまう現象のことを言います。

 つまり、「これを飲んだら治る」と“確信する”から治るのです。「病は気から」の“気”とは、この確信のことを言います。断じて単なるポジティブ・シンキングではない、ということを理解してください

 引用終わり

 

 

 苫米地博士が書かれていることを理解するためのポイントは、「全抽象度で考え感じる」こと。つまり、物理空間を底面(bottom)とし、空(くう)を頂点(top)とする、情報空間全体で生命現象をとらえるということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *「空(くう)」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

「病気がある」「体がある」「この世がある」というのは、機械論的自然観や実体二元論(substance dualism)に代表される西洋哲学的な見方です。もちろん「健康がある(健康である)」も。その世界観は不完全性定理の証明を機にアップデートされています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「『心』と『体』が別々に存在し、どこかで結びついている(専門用語でグラウンディングと表現)」という考えは今すぐ捨ててください。

「心と体」はそもそも1つであり、観察する抽象度による違いにすぎません。情報空間では体のことを心といい、物理空間では心のことを体というだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 

 同様に、一人の人間の「生」「老」「病」「死」は、独立した概念としてではなく、「生老病死」でひとつとみるべき。そして、その個の「生老病死」は、もっと大きなつながり(縁起)の「生老病死」を構成する大切な一部分でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 そもそも「病気」とは絶対のものではありません。「健康」と合わせて、「病気」を定義しなおすことをお勧めします。ゴール側から自由に再定義してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 *参考にこちらをどうぞ↓

 PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

 

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

「老病死」から逃れた細胞(がん)が、やがては人(体全体)を死に至らしめます。もしも人が「老病死」から逃れられるようになったなら、きっと人類は滅亡してしまうでしょう

 

 縁起はいつも、双方向(多次元)であり、複雑で、ダイナミック。

 

 もしも人類が「がん」を克服できたなら、人(体全体)はがんでは死ななくなります。

「がん」以外の要因(例えば老衰など)で適切な時期に「老病死」を迎える限り、人類が滅亡することはない と思われる方が多いと思います。しかし、それは間違い。

「がん」がなくなったなら、やがて人類は滅亡します。なぜなら、宇宙という系には必ず不完全性が入るから。

 

詳しくお伝えしたいのですが、ここから先は守秘義務内容。

 鍵は「縁起」と「因果」をしっかり観ること。それはコーチングの重要なポイントでもあります。

 

 

-追記2

 だから、人類存続というゴール(=因)が生みだす果が病気(老病死)であるといえます

 

 ある看取りを縁に、「縁起」と「因果」について考えました↓

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 

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L-06520209月シークレットレクチャー -05;「生と死の間/ between life and death」に向き合い、「生/life」そのものを磨き上げる

 

20209月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の最終回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 *初回講義(20207月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html

 *2回目はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_417757.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「生/life」を磨き上げるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28467657.html

 02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する一人ひとり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html

 03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

 04物理=カオス=「仮」と「空」を包摂するもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28518141.html

 05;「生と死の間/ between life and death」に向き合い、「生/life」そのものを磨き上げる

 

 

 最後に、「コンテンツには関わらない」と「クライアントの利益100%」というコーチの鉄則を確認しましょう。

 

「コンテンツには関わらない」ために、コーチは自身のブリーフシステム(BS)による価値判断を押し付けません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

「クライアントの利益100%」は、コーチが“自分”という殻を脱ぎ捨てることで可能になります。それらはゴールの2つめのポイント「自分中心を捨て去る」の実践です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチ自身が自らのBSが生みだす「一宇宙」の外側にゴールをたくさん設定し、バランスホイールを念頭に抽象度を上げていくことが重要。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

その結果、BS=自我がどんどん縁起宇宙中にひろがっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それが「自由」。

コーチの心が自由だからこそ、クライアントさんの自由を尊重しつつ、しっかりと「自由」に導くことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 「現状肯定はダメ」「より高い抽象度を」というのも一つのモノサシです。

映画「マトリックス」風にいうと、赤いカプセル」か「青いカプセル」かを選ぶのはあくまでクライアントさん自身。「元の世界に留まる(戻る)」という選択をしたとしても、否定するべきではありません。

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

大切なのは自分自身が巨大な“宇宙”であることを感じ続けること。前回お伝えした「一念三千世界」に対しての臨場感を保つことです。

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

そんなコーチの姿から無意識下で“希望”を受け取ったクライアントさんは、きっと自らの意思で生命エネルギーを開放しはじめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

その結果、スピリチュアルペインを解決しながら、トータルペイン克服に向かいはじめるはず。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 生と死の間/ between life and death」にしっかり向き合い、「/life」そのものをしっかり磨き上げるからです。自分自身の手で。

L-001~20201月シークレットレクチャー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

もうひとつ紹介します。“希望”に関する言葉です。

 

ジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr.1944~)が監督したスター・ウォーズ 1作目(EpisodeⅣ、1977年)のサブタイトルは「A NEW HOPE」。

そのルーカスが、次世代のクリエイター デイブ・フィローニ(Dave Filoni、「クローン・ウォーズ」総監督、「マンダロリアン」エピソード監督)に送った言葉がこれ↓

 

 

  Remember to make those stories hopeful.

  Remember to give that to kids,

   because they really need it.

 

 

コーチも同じ。縁ある人々に“希望/hope”を伝え、内に眠る無限に等しい可能性をしっかり感じてもらうのです(Don’t think. Feel!)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

そして、「一念三千世界が結実している今この瞬間の自分自身」に、「今この瞬間の自分自身が持つ一念三千宇宙」に、しっかり関心を向けてもらう

 

それが「現世利益」であり、「生/life」である と私は信じてます。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 かつての夢であった現状を抜け出すポイントは、じつは、“失敗”に紐づく情動に伴うエネルギーを使う以外にもあります。それもさらに強力な方法が。それは

 

 お互いがお互いのコーチになり、全面肯定しあう

 

コレクティブエフィカシーが、お互いをさらなる現状の外に導きあう力となります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *こちらもどうぞ↓

 F-026:最近の研究・調査で明らかになった日本の課題とその解決法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 

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 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28496983.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-155:「怒りと絶望しかありません」という言葉に感じた希望

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

F-217~不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

F-234~:自由訳「revenge」と「avenge

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419026.html

 

 

 

F-236:自由訳「revenge」と「avengevol.3;「re」から「a」へ ~I’m vengeance~

 

 ある縁をきっかけに、「revenge」と「avenge」について思い巡らしました。

 

 それは私にとって切実なテーマ。今も理不尽な体験の記憶がよみがえるからです。そのたびに“復讐”という言葉が頭をよぎります。

 (その“理不尽な体験”からの学びはこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。SW風に表現するとダークサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ゴールに向かって自由に気楽に生き続けるために、「revenge」と「avenge」について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

  

 vol.1;「re」と「a」の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28439282.html

 vol.2;「re」と「a」の記憶

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28474895.html

 vol.3;「re」から「a」へ ~I’m vengeance~

 

 

 revenge」と「avenge」について思い巡らすことになったきっかけは映画「The Batman」(2022年)。両者を1つ上の抽象度で統合している名作です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 統合、すなわち抽象度を上げてゲシュタルトを再構築すること(connect the dots)は、明確な意図がなければできないはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 私は意図(intention)とゴールは双方向的(相補的)な関係だと思っています。「ゴールが意図を生みだし、その意図によりゴールが再設定(更新)されていく」という感じ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールはつねに“現状の外”。よって、ゴール自体ははっきりしたものではありませんが、ゴール側のコンフォートゾーンは明らか(vivid)にすることができます(するべきです)。

 「明確」なのはゴール側のコンフォートゾーンだと理解してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 「The Batman」の監督・脚本・プロデュースを務めたマット・リーヴス(Matt Reeves1966年~)は、「ブルースの追い求める人生の意味とはいったい何なのか、これは非常に心理的な物語なのだ」「俺は復讐だ-原作コミックで何度も使われるこのせりふを彼に言わせたかった」と語っています。

 つまり、主人公 ブルース・ウェイン/バットマンの「人生の意味と復讐の関係性」を描くことが意図だったということ。

 

 I’m vengeance

 

175分にわたって観客が目撃したものは、若き主人公が抱えるスピリチュアルペインとその克服の過程。「vengeance」という根源的な苦しみの克服が「revenge」から「avenge」への成長であり進化だった というのが私の感想です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 映画の序盤、若きブルースは「I’m vengeance/俺は復讐だ」とセルフトークしながら復讐心を炸裂させます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

犯罪者を容赦なく叩きのめすその姿は、まさに野獣(本人的にはコウモリですけど)。それは大脳辺縁系優位の行動(fightflight)であり、動物的な私憤です(=revenge)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

そのバビット&アティテュードは、排中律の系外で生きるセリーナ・カイル/キャットウーマンとの出会いによりゆらぎ、エドワード・ナッシュトン/リドラーの巧みな仕掛けによって大きく揺さぶられていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27729316.html

 

 *排中律はこちら↓

 F-231~3錠じゃないと飲まん!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418468.html

 

 バットマンの内にある“正義”を信じるジェームズ・ゴードン警部補や幼少の頃から温かく見守る執事 アルフレッド・ペニーワースの支えを受けながら、狂気を秘めたブルースは徐々に自分の進むべき方向性を見いだしていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その先にあるのは“希望/HOPE”という光。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 

 超言語・超論理の次元にある“希望/HOPEが言語化されながらゴールとなり、そのゴール実現の確信を深めるとき(ハイエフィカシー)、「re」から「a」への成長・進化がはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 “自分”の定義が拡大していくたびに、個のゴールはより多くの人々にとっての“希望/HOPE”となっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それが社会性。私の感覚でいうと“無敵”です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 I’m vengeance

 

 そんな意識状態での復讐心の爆発は、潜在能力をフルに発揮して挑む社会的活動となっていくはずです。それこそが人間的な前頭前野内側部の発火であり公憤(=avenge)。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。

 

 そんな時はただちに止観し、逆腹式呼吸を。呼吸をコントロールすることでリラックスとゆらぎを得ることができます。

 F-217:不安と不満のはざまで1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 「先が見えず心配」「怖い」「不安」というときは、さらに呼吸を整えながら「絶対大丈夫!」とセルフトークを重ねます。そしてゴール設定

F-218:不安と不満のはざまで2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 ゴール設定に成功した途端、「壁」があらわれます。その時は自分で決めた未来に責任を持ち、ひるまずに「壁」に立ち向かいましょう。

 F-219:不安と不満のはざまで3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

 

 もしも強い不満を感じたなら、それは「自分の現状に対する不満」か? それとも「他人に対する不満」なのか?しっかり確認してください。ゴールやコンフォートゾーンのチェックを行いながら。

F-220:不安と不満のはざまで4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 

 そして、into the fire

 “希望/HOPE”という光に向かって歩み続ける挑戦者の姿自体が、縁ある人々にとっての“希望/HOPE”となっていきます。

 F-223224:不安と不満のはざまで5th. Stepinto the fire!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27887410.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27945928.html

 

 

 The Batman」鑑賞後の余韻の中で、そのようなことを考えました。

 F-001:やり場のない

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 I’m vengeance.

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 伝えたいことがさらに2つあります。もうしばらくお付き合いください。

 

 1つ目はブリーフが生みだす「リミッター」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 情動を伴った体験の記憶が、私を大のノーランファンにしました。正直な話、「The Dark Knight」三部作(2005~2012年)を超えるバットマン映画は存在し得ないと思っていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

 

 可能世界w1は無限に存在している

コーチはリミッターを解除する存在である

 

 The Batman」との縁により、そのような大切な事実を改めて実感しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 2つ目は「リーダー/コーチ/マネジメント」の話。

 

 若きブルースには、マネジメントとしての支えはいましたが、“現状の外”に導くコーチは不在でした。リドラーとの縁により「re」を「a」に変えることができましたが、コーチ不在のままでは「a」を維持することは難しいでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 強力なホメオスタシス・フィードバックが働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 クライアント個人のマインドにリーダー/コーチ/マネジメントとしてのブリーフをそれぞれ確立し、同時並行的にそれぞれの観点で情報処理ができるように導くことが、コーチとしての私の機能だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

  

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28496983.html

 

 

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 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

  

-関連記事-

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

F-156:人間関係リセット症候群

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23823944.html

F-157:指一本でも役に立ちたい

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

Q-167:自分を苦しめているのは記憶です。過去に苦しめられていることを感じています。コーチングで変化を実感しますか? <プチワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24320549.html

 

 

The Batman(wiki.)

Wikipediaより引用

 



L-06420209月シークレットレクチャー -04物理=カオス=「仮」と「空」を包摂するもの

 

20209月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の最終回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 *初回講義(20207月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html

 *2回目はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_417757.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「生/life」を磨き上げるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28467657.html

 02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する一人ひとり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html

 03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28501205.html

 04物理=カオス=「仮」と「空」を包摂するもの

 

 

 ところで、「全面肯定」の「全面」をしっかりイメージすることは、抽象度を上げるための大切な取り組みにもなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

さらに、それはゴールのポイント「2)自分中心を捨て去る」を実現するためのワークでもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 鍵となるのは「宇宙の構造」の理解。

「宇宙」という言葉から(トリガー)、どんなことをイメージしますか(アンカー)?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 多くの人が「宇宙」として実感しているのは、物理的な「3次元+時間」の世界であるはず。次元とは「物体の位置点を定めるために必要な座標軸」のこと。じつは、量子の世界(1036m)では11次元ともいわれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 苫米地理論では、時空が何次元であろうとシンプルに1つの「物理次元」と捉え、その物理次元の上に「A次元(Abstract次元=抽象次元)」という情報の宇宙があると考えます。

 宇宙を情報量の大小でならべる軸(抽象度)で考えると、情報空間(次元)の底面が物理空間(次元)です(物理空間は情報空間の一部)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

「抽象度が上がる」とは、「具体的情報量が減る」ことを意味します。よって、宇宙は上に行くほど閉じていく構造となります。具体的情報(量)青色であらわすと下図のような感じです。

 (底面が4次元物理空間です。もちろん、物理宇宙は四角だということではありません)

 

宇宙の構造

 

 一方で、抽象度が上がると確かに具体的情報量は減りますが、潜在的情報量はむしろ増えていきます。可能性と考えるとわかりやすいでしょうか。

 その潜在的情報(量)可能性緑色で表示すると、抽象度を軸にした宇宙はこのように考えることができます。

 (赤い四角が物理空間。もちろん、2次元平面や四角という意味ではありません)

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間

 

 「全面肯定」の「全面」をしっかりイメージすることとは、“自分”を定義するあらゆる縁起を同時に意識に上げるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

“自分”を定義する縁起が増えれば増えるほど、抽象度(次元)を上げることができます。

例えば、チワワやシェパードだけでは「犬」という抽象度に留まりますが、そこにアメリカンショートヘアが加わると「哺乳類」まで抽象度が上がります。さらに、文鳥が入ると「脊椎動物」に、マダコやカブトムシが入ると「動物」に、ソメイヨシノが加わると「生物」まで上がっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 縁起が増えるほど抽象度(次元)が上がる

 

 それがゴールのバランスホイールが重要な理由。高い抽象度次元が持つポテンシャルエネルギーを縁起力として、すべてのゴール実現に利用することができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28451173.html

 

 人の思考・情動は物理空間とは全然違うA次元にまで連続的にひろがっています。

 

より多くのゴールを同時に意識に上げるほど、そして、より多くの縁にしっかり関心を向けるほど、宇宙はますますシンプルになり、可能世界(possible world)はどんどん拡大していく

 

それが前頭葉が発達した人間にとっての宇宙の理。

だからカオス(chaos)の反対はコスモス(cosmos)。一言でいうなら空(くう)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

物理=カオス=「仮」と「空」を包摂するものが「中」。中観宇宙­=コスモス

 

あらゆる過去、現在、未来(可能性)が結実しているのが物理空間の「今、ここ」という4次元座標。だから

 

エネルギーが一点に集まっている「一期一会」の体感が「現世利益」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26744273.html

 

その反対に、物理空間上の一点から、すべての過去、現在、未来(可能性)を観る。そして、そのすべてを「全面肯定」することが、「一念三千」の実践といえるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26408247.html

 

L-065につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

さらに、それはゴールのポイント「2)自分中心を捨て去る」を実現するためのワークでもあります

 

さらに2いうと、それは教育が目的としている「人間形成」を実現します。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

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メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

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 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

Q-204~:「縁起」と「因果」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

 

L-06320209月シークレットレクチャー -03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

 

20209月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の最終回。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 *初回講義(20207月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html

 *2回目はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_417757.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;「生/life」を磨き上げるもの

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28467657.html

 02;高次の抽象度次元に誘う存在、高い抽象度次元を志向する一人ひとり

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28485944.html

 03;全面肯定しつつ、“現状の外”を志向する

 

 

 認知科学者 苫米地英人博士はコーチングのポイントとして「全面肯定」を挙げられています。

 

人はなぜか自分のことを100%肯定してくれる人がいると能力を発揮できるようにできている

 

 生粋の科学者である苫米地博士が「なぜ?」を追究していないはずがありません。科学的探究を重ねることは、博士にとってホメオスタシス活動であるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

答えを明示せずに「なぜか」と話されるのはきっと、コーチとしての姿勢を示されているのだと思います。スコトーマを外すのは、コーチではなく、クライアント自身です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

そして、博士の「なぜか」は次の世代への期待であり、願いでもあるはず。「思考し続けよ」と語りかけられている気がします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 博士がおっしゃる「全面肯定」には、当然、過去や現在も含まれます。「全面」ですから。

「存在を丸ごと受け入れる」というその感覚は、とくに子どもの教育において重要です。「ベーシックトラスト」を育むからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

コーチングを学び実践していくと、かつての夢がどんどん実現していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

それは「かつては“現状の外”だったゴールの世界が現状になっていく」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 かつての夢が現実化している

 

 夢が大きければ大きいほど、新たな現実(かつての夢)に対して強力にホメオスタシスが働くことになります。強固なコンフォートゾーンは確かな幸せを感じさせてくれますが、一方でさらなる夢に向かうエネルギーとクリエイティビティを奪ってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 では、全面肯定しつつも、現状に留まる(留まらせる)ことなく“現状の外”を志向し続けるためにはどうすればいいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そこで役に立つのが“失敗”の記憶。悔しさや怒りといった情動に伴う熱いエネルギーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 私があえて“失敗”という言葉を使うのは(トリガー)、さらなるエネルギーとクリエイティビティを生みだすため(アンカー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 ただし、そのエネルギーとクリエイティビティには方向性がありません。多くは動物的な情動と一体化しながら、抽象度が下がる方向で一気に発散されてしまいます。まるで爆発するかのように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *詳しくはこちらをどうぞ↓

 S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 ポイントは「“失敗”の記憶に紐づく情動に伴うエネルギーを、高い次元の(社会性の高い)ゴールと結びつける」こと。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

繰り返しますが、コーチングを実践し自信がついていくほど、じつは危険。現状維持という大きな落とし穴を前にしたとき、コーチングマインドの真価が問われます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

(L-064につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記―

 生粋の科学者である苫米地博士が「なぜ?」を追究していないはずがありません。科学的探究を重ねることは、博士にとってホメオスタシス活動であるはずです

 

 そのホメオスタシスが「好奇心」となってあらわれます。

 以下、苫米地博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社)から、「好奇心」の一部分を引用します。その鋭い考察から、博士の「なぜか」の追究の一端を伺い知ることができます。

 

 

「好奇心」とは

新しいものを好み、自分にとって珍しいことや未知のことに対し、強い関心や興味を持つ心。物事を探求しようとする心。人それぞれ、ドーパミンの分泌量によってその度合いは異なる。

 

好奇心を失うことは、生きるのをやめること

 歳をとると好奇心が衰えるのは、「自分という個体が生き残ることをやめよう」という本能が働くからです。

 次の世代を育て、種を存続させるため、歳をとった生物は必ず死にます。普通は、子ども世代が成体になるころに、親世代が死ぬようにプログラミングされていますが、人間の場合は成長が遅いため、孫世代が成人するころに、祖父母の世代が死ぬようになっています。

 そのための準備の一つが、好奇心を失うこと。つまり、ブリーフシステムの更新をやめ、生き残るための活動をやめることなのです。

 好奇心を失うことは、ゆるやかな自殺の始まりであるといってもよいでしょう。実際、好奇心を失うと、人は1年半で死んでしまうともいわれています。

 また好奇心を失った人、つまり未来志向でない人、新しいことへのチャレンジ精神が欠けている人は、社会においても居場所を失っていきます。

 

  

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28496983.html


  

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-098~:なぜ2位ではいけないのだろうか? ~「順位づけをすり込むことはよくないが、1位を目指さないといけない」の意味~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_377712.html

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

F-228~:ゼロトラスト

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418030.html

 


「感情」の解剖図鑑


 

I-071:【告知】オンラインセミナー(&説明会)<220508> 開催の御案内

 

 認知科学者 苫米地英人博士と縁ある人たちにとって、2022年はコーチング元年(コーチングリブート元年)です。その理由は博士の講義で感じてください↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 博士の気を感じながら、「原点回帰」をキーワードに、2022年度のセミナー(全12回)を企画しました。

 一年間を通したメインテーマは

 

夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution

 

自由を獲得していくReloadと自由をひろげていくRevolutionを楽しみながら、ぜひ「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)」を手に入れてください!

 F-206:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 *年間予定(224月~233月)はこちら↓

 I-066:【告知】2022年度オンラインセミナー(&説明会)の御案内

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 □毎月開催(日曜1330分~1450分予定、180分、計12回予定)

 □任意の3回参加毎に次の1回を無料招待(自己申告をよろしくお願いしますw

  例:全12回参加なら3回御招待

 □毎回サブテーマを設定

 □苫米地博士の著書を参考に、サブテーマを解説し、ワークを実施

 □コーチング入門者~実践者向け(初心者大歓迎!)

 

 

 今回のテーマは「コンフォートゾーン」。

苫米地博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)を参考に、一緒に学んでいきましょう!

 

コンフォートゾーンの作り方

Kindle版はこちら↓

コンフォートゾーンの作り方 | 苫米地英人 | メンタリング・コーチング | Kindleストア | Amazon

 

 

「コンフォートゾーン/Comfort ZoneCZ)」は、もちろん、「夢が勝手にかなうマインドセット」をつくるためにとても重要な概念です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

CZとは、文字どおり「心地のよい空間」のこと。

その「空間」は各人のセルフイメージにより決められ、その中ではリラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスが向上します。逆にそこから外れると、途端に緊張し、何とかもとに戻ろうとします。それはホメオスタシス(恒常性維持機能)の働きです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

「空間」とは、温度や湿度、酸素濃度といった物理空間でのことのみを指すのではなく、情報的な空間まで含みます。

(物理空間は、抽象度を軸とした場合の情報空間の底面です)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 夢を叶えるためには、このコンフォートゾーン(CZ)を抜け出す必要があります。しかしホメオスタシスが働く「現状維持の壁」は強固で、なかなか抜け出すことができません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

コーチングの知識とスキルが、このジレンマを解決します。

まずはゴールを設定し、ゴール側の新たなCZ(ゴールを達成した世界)の臨場感を強化していくのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

ゴールの世界の臨場感が上がれば、現状との認知不協和が起こります。すると、うだるように暑い夏に涼しい喫茶店に駆け込んでしまうように、無意識はゴールに向かって駆け込もうとします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 その様子を傍から見ると頑張っているようにみえますが、本人はいたって自然。「want to」が自然に導いてくれるような感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 「努力」や「根性」ではなく、「気楽」

 

 それがゴール側のCZに向かうときの体感です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

セミナーでは関連するワークを紹介します。

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします(2022年度内有効)。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー<開催日、例:220508> 未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

□件名を「オンラインセミナー<220508>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー(&説明会)<220508

 *冒頭、オンラインコーチングの説明を行います

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25494172.html

 

<サブテーマ>

コンフォートゾーン

 

<参考書籍>

 「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)

 

<主催者>

 苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 202258日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士からいただいている大切な智慧をお届けします。

(守秘義務に該当するものは非言語でw

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、未来に伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 気楽なクラブ活動を行っています。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

【告知】オンラインセミナー<220508:コンフォートゾーン>




F-235:自由訳「revenge」と「avengevol.2;「re」と「a」の記憶

 

 ある縁をきっかけに、「revenge」と「avenge」について思い巡らしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは私にとって切実なテーマ。今も理不尽な体験の記憶がよみがえるからです。そのたびに“復讐”という言葉が頭をよぎります。

 (その“理不尽な体験”からの学びはこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 きっと誰もが決して許すことのできない思いを抱えているはず。イヤな記憶にべったり張り付く情動とうまく向き合うことができなければ、自分自身はもちろん、大切な人たちまで苦しめ続けることになります。SW風に表現するとダークサイドです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html

 

 ゴールに向かって自由に気楽に生き続けるために、「revenge」と「avenge」について考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 vol.1;「re」と「a」の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28439282.html

 vol.2;「re」と「a」の記憶

 

 

 「avenge」は「空復讐」と表現できるはず。「復讐といえるが、復讐ではないともいえる」「復讐とはいえないが、復讐ではないともいえない」といった感じです。「復讐を超えた復讐」ともいえるでしょうか。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 そのようなことをイメージしていたら、空観の「avenge」が導く超情報場に触れた気がしました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

 今回は「そのようなことをイメージしていたら」の部分を掘り下げます。

私の場合、「revenge」「avenge」という言葉(トリガー)によって引っ張り出される意識状態や記憶(アンカー)の多くが映画にまつわるもの。気楽に読んでくださいw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 

まずは大学生活をエンジョイしている時(1990年)に公開された「Revenge(邦題:リベンジ)」から。トニー・スコット監督、ケビン・コスナー(Kevin Costner1955~)主演の映画です。

簡単に内容を紹介すると、アメリカ海軍を退役した主人公(ケビン・コスナー)が、かつての上官を訪ね、若い上官の妻(マデリーン・ストウ)と不倫する というもの。怒った上官に半殺しにされた主人公の復讐が描かれています。

 

 当時の私はまったく共感することができませんでした。ブリーフシステムが強烈にはじき出す感じです(認知的不協和)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 *共感について、詳しくはこちら↓

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 前回お伝えしたとおり、「revenge」は「自分に焦点をあてた心情」で行われる復讐です。映画で描かれていたのは動物的な私憤。まさに「revenge」だったといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 次の「revenge」は2005年。壮大な物語が描かれた偉大なシリーズの完結編です。その映画とは?

 

 そう、「Star WarsEpisode Ⅲ-Revenge of the Sith」!

 数千年にわたってジェダイ(Jedi Order)と敵対関係にあったシス(Sith Order)は、そのブリーフが私憤レベルであるがゆえに弱体化し、ついにジェダイに滅ぼされました。

それから1000年後の復讐劇。ダース・シディアスの視点でみても30年以上の長い年月をかけた綿密な復讐の集大成が描かれています。

 

 最近もシリーズ全体を観なおしましたが、どうも腑に落ちません。結局、シディアスは何がしたかったのでしょう?

 

ダークサイドがすべてをスコトーマに隠したともいえますが、シンのゴールがないからいつまで経ってもダークサイドであり、「revenge」のままだったといえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ちなみに、Epi.Ⅲの23年後を描いた「Star WarsEpisode Ⅵ-Return of the Jedi」(1983年)で、シディアスはこのような発言をしました。

おまえもすぐに私のよさがわかるようになる

この言葉に滲み出ているのは“絶対性”。それは空が抜け落ちた実観(じつがん)の表出です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

その実観が争いと差別を生みだします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14401412.html

 

 ところで、「Return of the Jedi」が公開された時の邦題は「ジェダイの復讐」でした。1997年に特別篇が公開されたときも「復讐」のまま。2000年夏にファンによる改題署名運動が行われたのですが、それでも「復讐」というタイトルは変わりませんでした。

ところが、2004年にDVD BOXが発売されたときには、直訳である「ジェダイの帰還」に変更されていました。見事なアサンプションアップデートです。

(さらにオタクな話を追記でw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 ジェダイとシスの抽象度の違いを考えると、確かにジェダイに「revenge/復讐」は似合いません。「もっと広く他者を想うような心の働きからの『公共の正義』に基づいた行為」を指す「avenge」の方が適切でしょう。「正義」という表現は×ですけど。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 「avenge」という言葉を知ったのも、じつは映画が御縁。その映画とは「The Avengersといっても、あの「アベンジャーズ」ではなく、レイフ・ファインズやユマ・サーマンが出演した方。イギリスで1960年代に制作されたTVシリーズ「おしゃれ㊙探偵」の映画版です(1998年)。

 

 2012年、あの「アベンジャーズ」、「Marvel’s The Avengers(邦題:アベンジャーズ)」が公開されました。

多種多様なキャラクターが同一の世界観に存在するMCUMarvel Cinematic Universe)のテーマは、「もっと広く他者を想うような心の働きからの『公共の正義』に基づいた行為」である「avenge」。

逡巡するヒーローやヒロインたちは、「avenge」の意味や「正義」の定義を巡って、「Captain AmericaCivil War」(2016年)で決別し、「AvengersInfinity War」(2018年)を経て「AvengersEndgame」(2019年)で再集結します(assemble!)。

その過程が丸ごと「avenge」として描かれています。

 

様々な可能世界がゲシュタルトとして存在し、ときに傷つけあい、ときに支えあいながら、より大きなゲシュタルトに統合されていく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

そんな感覚を楽しく学ぶことができ、しかも感動してしまう珠玉のシリーズです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

映画からの学びと感動はバランスホイールの他のカテゴリにもひろがっていき、人生全体をますます豊かにしていくはずです(Total Well-being)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 *Total Well-beingについてはこちら↓

 F-176~:“幸福(well-being)”とは?「antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

MCUの最新作(28作目)は「Doctor Strange in the Multiverse of Madness」。日本では2022年5月4日に米国に先駆けて公開されます。

そういえば認知科学者 苫米地英人博士は、前作「Doctor Strange」(2016年、MCUとしては14作目)を絶賛されていました。「I×V=R」がしっかり感じられる作りだったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

苫米地博士のバラダンでの講義から引用すると、コーチングの目的は「一人ひとりの自我が生みだしている可能世界wから、ゴール設定により新たにうみだすw1への移行」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

ww1はまさにmultiverseといえます。新作はコーチングがますます上手くなるきっかけになるかもしれません。

(「苫米地博士の講義」はこちら↓)

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 次回は「revenge」と「avenge」について思い巡らすことになったきっかけを取り上げます。そのきっかけとは、「The Batman」(2022年)。

revenge」と「avenge」を1つ上の抽象度で統合している名作です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-236につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 じつは「Epi.Ⅵ:Return of the Jedi」の最初の副題は「Revenge of the Jedi」でした。

同じ時期にパラマウント社が劇場版「Star Trek」第2弾の副題「Vengeance of Khan」を発表すると、類似していることを理由にルーカスフィルムから猛烈な抗議を受けたそうです。その結果、パラマウント社は副題を「The Wrath of Khan」に変更しました。

ところが、公開直前にもかかわらず、「高潔なジェダイに『revenge』は似合わない」と気づいたジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr.1944~)は、副題をあっさり「Return of the Jedi」に変更してしまいます。STの副題を強引に変更させたのにもかかわらず。まったく見事なアサンプションアップデートです。

 

ちなみに、日本では「すでに認知されている」「関連商品生産ずみ」「復讐の方がインパクトが強い」といった理由で、改題されずに「ジェダイの復讐」のまま公開されました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 これらのエピソードには「コンフォートゾーン」に関する重要なポイントが感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 

-追記2

 映画「Star Trek」は2009年にJJ・エイブラムスによってリブートされました(エイブラムスはその後「Star Wars」の続編づくりにも取り組んでいます)。

そのリブート版第2作「Star Trek Into Darkness」(2013年)では、「Doctor Strange」で主役を演じるベネディクト・カンバーバッチが“重要な役どころ”で出演しています。

 

 いろいろなdotsが複雑かつダイナミックに絡み合う縁起を感じながら鑑賞すると、もっともっと深く味わえるのが映画。まるで人生の縮図、まさにmultiverseといえます。

 

 

-告知1

 2022年度のオンラインセミナー(全12回)を企画しました。

メインテーマは「夢が勝手にかなうマインドセット(“Matrix”)の構築 ~ReloadRevolution」。詳細はこちらでどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28274321.html

 

 第2回目のテーマは「コンフォートゾーン」です。間もなく募集を開始します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

The_Avengers(wiki.)

Wikipediaより引用




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