苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2022/01

L-05620208月シークレットレクチャー -02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 

20208月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 *初回講義(20207月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;たいていの「現世利益」は理想的な現状

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28011261.html

 02;「〇〇〇〇」でゴールの世界に誘う

 

私は院長を務めていた病院へのコーチング導入に“失敗”し、だまし討ちにあいました。

なぜでしょうか?

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 苫米地式コーチング認定コーチとして7年目に入りました。

 頭の中にはいつもコーチングがあり、「職業」や「社会への貢献」はもちろん、「生涯学習」や「家族」「健康」といったゴールの世界(ビジョン)を思い描いています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27711225.html

 

 コーチングやその根底にある苫米地理論を学べば学ぶほど、ゾクッとするような臨場感(V)を伴って実感すること(I)があります。それは

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 中途半端なコーチ(コーチング)は危ない

 

 「中途半端」。それが私の“失敗”の原因です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 

 ちょっと脱線しますが、「ゾクッ」や「ドキッ」を感じる時には臨場感が上がっています。その時の臨場感は現状とは異なるイメージに対するもの。

目の前の現状よりも現状とは異なるイメージに強い臨場感を感じている状態が「変性意識(ASCAltered State of Consciousness)」です。認知科学者 苫米地英人博士は全ての変性意識生成方法を統一的に説明されています。それが「Rゆらぎ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 通常、抽象度が上がると、臨場感は下がります。具体的な情報量が減っていくからです。文字どおり“抽象的”になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 ところが、「Rゆらぎ」を利用すれば「抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていく」ことが可能になります。その鍵が「呼吸」。

 

 以下、苫米地博士の著書「ドクター苫米地の新・福音書-禁断の自己改造プログラム-」(講談社、開拓社より再販)より引用します。

 

 

 心身を思い切りリラックスさせて、物理空間の縛りから自らを解き放つ

 いよいよトレーニングに入りますが、最初に習得すべきは、準備運動として必要な呼吸方法です。これは基本中の基本。心身をリラックスさせ、物理空間の体感を切り離すことが目的です。

 なぜ呼吸かというと、呼吸は人間の生命維持に必要なホメオスタシスのなかで最も重要であるにもかかわらず、意識でコントロールできるからです。

 とくに訓練をしなくても誰もが簡単に、呼吸を少しの間止めたり、速度を変えたりすることができますよね? だからこそ、意識をホメオスタシスに介入させる窓口として、呼吸は非常に利用しやすいのです。

 すでに述べた通り、内部表現の書き換えとは、負の現状を維持するように働くホメオスタシスに介入して、自分が思い通り行動できるように新たな情報を記述することです。呼吸を使うことで、心身を思い切りリラックスさせて抽象度を上げつつ、そこで意識を働かせることが容易になるのです。

 たとえば、何か緊張する出来事を前にしたとき、ちょっと深呼吸するだけで気持ちが落ち着いた、というような経験をしたことがありませんか? そうして気持ちが落ち着けば、緊張によりパニックに陥っていた脳が活動し始めます。「頭の中が真っ白」という状態から抜け出して、自然と自分がどう行動するべきかを冷静に考えられるようになるのです。

 ようするに、物理空間でさまざまな縛りを受けている心身を緊張から解き放ち、さらに頭を思考力がフル稼働する状態に持っていく。そのために呼吸が有効だということです。

 このことをちょっと専門的に言うと、呼吸は「Rをゆらがせる」うえで重要なカギを握るものだということです。

 と言っても、何も難しくはありません。自分の体に意識を向けることを「Rゆらぎ」といいます。Rは現実世界。そのRに意識を向けると、その瞬間にRではなくなります。現実世界をありのままに感じているところに意識を向けると、自分の意識という認識が介入するから、Rではなく、Rゆらぎになるのです。

 たとえば、目の前にとてもきれいな女性がいたとします。彼女について何も考えず、何も感じなければ、それはRです。でも、「きれいだな」とか、「誰だろう?」とか、少しでも何かを考えたら、Rゆらぎになります。

 通常、私たちは何かを見たり、聞いたりして、何も考えないことはあり得ません。禅の高僧なら、無我の境地を維持できるかもしれませんが、ふつうの人はすぐに雑念が入ります。だから、たいていはRゆらぎの意識状態にあるといっていいでしょう。

 そのRゆらぎの状態が、呼吸を意識にあげることによってより明確につくりだせるわけです。

 抽象度を上げる際に同時に臨場感を上げていくためには、Rをゆるがせなければなりません。そのために、呼吸を使って、リラックスとゆらぎの2つを得る必要があるのです。

 引用終わり(続きは次回に)

 

 

 コーチングにおいて「ゾクッ」や「ドキッ」を感じる現状とは異なるイメージとは、「ゴールの世界」のこと。それはゴール側のコンフォートゾーン(CZ)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ゴール設定を行うのはクライアントさん本人ですが、そのゴールの世界(CZ)に誘うのはコーチの大切な役割です。

 

L-057につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

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 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

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 クラブ活動をはじめます。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

 初回は202225日(土) 午前1115分からの予定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

 

 

新・福音書

Kindle版はこちら↓

ドクター苫米地の新・福音書 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 



I-062:【告知】クラブ活動 はじめます -第2報-(<220205>受付開始)

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「このまま」とは違う新たな取り組みをはじめることにしました。双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動ですw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

 

 

CoacHing de Compassion Club


 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。

 コンパッションとは「慈悲」のことです。以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 

 

 慈悲は英語で何というか

 そもそも慈悲とはなにか。サンスクリット語のメッター「慈」、カルナ―「悲」の漢訳とお話ししました。もともとサンスクリット語のメッターは、「友情」と言うニュアンスのある言葉です。カルナ―は「他者の苦しみをなくしてあげたい」という思いです。英語ではどの言葉がこれに当たるかと言うと、コンパッション(compassion)です。

 コンパッションは「conm)お互いの・共に+情動passion」です。この英訳はけっして最高とは言えません。しかし、日本語の慈悲よりは本来の意味に近いでしょう。

 もっと直接的にマーシー(mercy)は辞書を見ると「慈悲」と訳語がありますが、哀れみの意味が強いので、本来の意味からすると、定義が違っているのです。

 引用終わり

 

 

 Compassion = 慈悲

 

 博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有していく」ことが、コンパッションクラブの1つ目のエンドステートです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 *エンドステート、COA、アサンプション(アップデート)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 そして、お互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」ことが2つ目のエンドステート。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

  

 その実現のためのCOAとして、「空(くう)を前提とした双方向(多次元)のコミュニケーション」を行っていきたいと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 簡単にいうと「(不完全性を前提とした)完全フリートーク」。既存の価値観や常識、正誤、善悪などに囚われることなく、Not Normalな情報場を参加者全員で共有していきます。

 (もちろん、苫米地博士の“善悪”の判断基準は取り入れます)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 参加資格は「志」と「情熱」。

 (をこれから持ちたいという方も可。若者、初心者大歓迎です。もちろんベテランも)

 

 志とはコンパッションという共有のゴールに向かう未来志向のこと。コンパッションという未来が「因」、クラブ活動が「果」です。コンパッションクラブでは、過去は一切関係ありません!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 情熱とはハイエフィカシーのこと。その感覚を私なりに言語化すると「覚悟」です。

 F-100:芸術は爆発だ!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 といっても、昔の体育会系のノリではないのでご安心をw

 努力や根性といった昭和の価値観とは無縁です。気楽に参加してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 クラブ活動はzoomで行います。

 申し込み時からニックネームでも受け付けますが(匿名可)、クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください。私はこんな感じで参加します。

 (マスク・覆面・仮面の使用も可w

 *注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください。私も行いません

 

 

I-062(CHCC参加画像)


 

 開催は不定期(平日/週末の午前/午後)、完全ランダムです。1週間前までにはブログで告知します。クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 1回目は R4.2/5土 午前1115分~開催。受付は5分前からです。

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>」としてください。

例:「コンパッションクラブ<220205>」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)
 :
coachfor.m2@gmail.com

 

  

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。
*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください
*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです
*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 

 

 現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

お互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」ことが2つ目のエンドステート

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

  

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27953269.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

近未来のブッダ




F-225Don’t look back in anger

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして心(気)を込めて書きました↓

F-217~:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416096.html

 

 その執筆が縁になったのでしょう。忘れていた記憶がよみがえりました。1つは冷たく悲しい体験の記憶、もうひとつは心温まる思い出です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 まずは悲しい方を紹介します。イギリスのロックバンド OASISの「Don’t look back in anger」を聞くたびに思い出す記憶です。

 (個人情報保護の観点で、詳細を変更しています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516364.html

 

 

小柄な70代女性との出会いは救急車でした。

運び込まれた際にはとても状態が悪かったのですが、幸い少しずつ回復していきました。

入院中は夫と娘さんが毎日のように見舞いに来られ、一緒にリハビリを行ったりしていました。自宅退院後は夫と一緒に定期的に通院してくださいました。

 

ある日、体調不良を訴えた患者さんがまた救急車で運び込まれました。家族が席を外している間に、女性は涙ぐみながら心の内を吐露されました。

 

毎日のように娘に責められて辛い。もう耐えられない

 

 詳しく話を伺うと、娘さんの希望を断念させたことがあるらしいのです。何十年も前に。娘の身を案じて。

 何かあるたびにそのことを持ち出され、「仕事でつまずくのは〇〇をさせてもらえなかったからだ」「人間関係がうまくいかないのは〇〇をあきらめさせられたせいだ」と泣き叫ぶらしいのです。ときには暴力をふるいながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 それからしばらくして、女性の容体が悪化。再び運び込まれたときには、うなされるように繰り返していました。「もう死にたい」と。

そして、そのセルフトークのとおり、女性はお亡くなりになりました。とても残念ですが、それも「I×V=R」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 

 じつは、女性の体調悪化の理由ははっきりしないままでした。大きな病院で精査されていたのですが、たいした異常は見つからず、原因不明とされていました。つまり、“健康”だったのです。西洋医学の見地では。

 (WHO的には健康ではありません。WHO版健康の定義とその課題はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

「情報空間では確かに異常があるが(機能的問題あり)、物理空間でははっきりしない(器質的異常なし)」という感じです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その状態を「全人的苦痛(Total Pain)」という視点で考えると、社会的苦痛(娘との関係不良)が心理・精神的苦痛(もう死にたい)を生みだし、物理空間上で身体的苦痛(救急搬送される際の症状)となってあらわれていたと考えることができます。

 L-00520201… 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 

 女性の診察を行うたびに、私は、ヴィクトール・E・フランクル(Viktor Emil Frankl1905~1997年)の「夜と霧」を思い出しました。あえて死の理由を挙げるなら、きっと「希望を失ったから」なのでしょう。

 PM-04-04:収容所生活中にフランクルが発見した「健康」の源泉とコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

 それは認知科学者 苫米地英人博士と出会う前のこと。ずいぶん昔の話です。

 

かつての私と同じように「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていたに違いない娘さんは、今はどのような世界を生きているのでしょう? すでに亡くなった両親のことを今でも憎んだままなのでしょうか?

F-221:不安と不満のはざまで<ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27776349.html

 

 私たちの脳は失敗を記憶するようにできています。だから過去に、しかもイヤな記憶ばかりの過去に、いつまでも囚われるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 目の前の世界には「楽しい」「うれしい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」が満ちあふれています。本当は。

 それなのに自らスコトーマを生みだし、感じられなくなっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 それは仏教において苦の根源とされる「無明(むみょう)」の状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27050392.html

 

コーチングには無明を解決するパワーがあります。いや、正確には「無明を自ら克服する力がもともとマインドにあり、コーチングでその力を覚醒させることができる」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

「心から望むゴールを、自分中心を捨てながら、現状の外にしっかり設定すること」が、マインドのリミッターを解除する最初のステップです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268324.html

 

 ゴールを設定したら、覚悟を決めて、正しく怒り続けることが重要。それは「ゴール達成能力の自己評価」であるエフィカシーを高めることでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その時、忘れてはならないことは「この世に“絶対”はない」という事実。それを不完全性といいます。この世に(あの世も)絶対に正しいことなど存在しません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しく怒る」の「正」とは“方向性”のこと。より抽象度の高い次元を目指し挑戦し続けることが「正しく怒る」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「正しく怒る」の「怒」とは“人間的怒り”“公憤”のこと。前頭前野レベルで生み出したエネルギーと創造力で世界をよりよくしていくこと(実装)が「正しく怒る」です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 そんな「怒」の源泉は未来(社会)。自由意思によるゴール設定によって自ら生みだした未来(社会)と現在のギャップ(が生みだすエネルギー)が「怒」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

だから、怒りは常に未来を向いたものであるべき。

 決して怒りに駆られながら過去(自分)を振り返ってはいけない


 …OASISの名曲「Don’t look back in anger」を聴くたびに、そんなことを考えます。

 (PVはこちら↓)

 Oasis - Don't Look Back In Anger (Official HD Remastered Video) - Bing video

 

 

 Slip inside the eye of your mind

 Don’t you know you might find

 A better place to play

              心の目を奥に向けると

              見つかるって知っているだろう

              もっといい遊び場が

 

 You said that you’d once never been

 But all the things that you’ve seen

 Will slowly fade away

              一度だってないとおまえは言っていた

              でも見てきたものはすべて

              ゆっくり消えていくだろう

 

 So I’ll start the revolution from my bed

 Cos you said the brains I had went to my head

 Step outside the summertime’s in bloom

 Stand up beside the fireplace

 Take that look from off your face

 You ain’t ever gonna burn my heart out

              革命はベッドから始めるんだ

              おまえが俺をうぬぼれているなんて言ったから

              夏真っ盛りの外に飛び出すんだ

              暖炉の横から立ち上がって

              そんな顔しないで

              そんなんじゃ俺の心は動かない

 

 So Sally can wait, she knows its too late as we’re walking on by

 Her soul slides away, but don’t look back in anger I heard you say

              サリーは待ってくれる、並んで歩くには遅すぎるのを知っているから

              彼女の心は離れていく、でも怒りに変えちゃいけないって聞いたんだ

 

 Take me to the place where you go

 Where nobody knows if it’s night or day

              どこへだって連れて行ってくれ

              たとえ昼だろうが夜だろうが誰も知らなくても

 

 Please don’t put your life in the hands

 Of a Rock n Roll band

 Who’ll throw it all away

              ただお前の人生は任せちゃいけない

              ロックンロールバンドの奴らには

              全て投げ出すような奴らには

 

 I’m gonna start the revolution from my bed

 Cos you said the brains I had went to my head

 Step outside the summertime’s in bloom

 Stand up beside the fireplace

 Take that look from off your face

 You ain’t ever gonna burn my heart out

 

 So Sally can wait, she knows its too late as she’s walking on by

 My soul slides away, but don’t look back in anger I heard you say

 

 So Sally can wait, she knows its too late as we’re walking on by

 Her soul slides away, but don’t look back in anger I heard you say

 

 Don’t look back in anger

 Don’t look back in anger

 Don’t look back in anger

 At least not today

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 今でもOASIS好きの私ですが、じつは、アルバムを買い始めたのは3作目の「Be Here Now」(1997年)から。ベストアルバムやライブアルバム等で聴いてはいましたが、「Don’t look back in anger」が収録されている2作目「<What’s the StoryMorning Glory?」(1995年)は持っていませんでした。

 そんな私に猛プッシュしてくださったのが、苫米地式認定コーチのWさん。たしかTPIEを受講している間でした。臨場感が高まり即購入したそのアルバムは、今では私の一番のお気に入りです。Wコーチ、ありがとうございます。

 

 

-追記2

 Gallagher兄弟にも一言。Don’t look back in anger !!

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

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F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_375251.html

 

 

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

 


<What’s the Story> Morning Glory?




L-05520208月シークレットレクチャー -01;たいていの「現世利益」は理想的な現状

 

20208月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の2回目。3回を通しての全体テーマは「現世利益」、キーワードは「トータルペイン(とくにスピリチュアルペイン)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 *初回講義(20207月)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_416281.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 

 01;たいていの「現世利益」は理想的な現状

 

 

愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

エリ・ヴィーゼル(19282016年) 
1986
年にノーベル平和賞を受賞したハンガリー(当時)出身のユダヤ人作家

 

 

 3回の講義全体のテーマは「現世利益」。

 皆さんは「現世利益」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

クライアントさんが具体的に語る「現世利益」の多くは現状(SQStatus Quo)です。それも理想的な現状のこと。

現状は「このまま続く時間延長上の未来」も含みます。その根底にあるのは「過去→現在→未来」という時間観です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 その現状(「このまま続く未来」も含む)とは異なる「新たな世界」を生みだす行為がコーチング。そのはじまりがゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

“現状の外”にゴールを設定することによって、スコトーマが外れ、「新たな世界」が生みだされます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 “現状の外”とは、抽象度でいえば「より高い次元」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度を軸に宇宙を並べなおすと、一番情報量が多い情報宇宙の底面が物理空間です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

情報量を青色で表示するとこんな感じ。底面の四角い平面が物理空間です。

(注:物理空間は2次元という意味でも、四角だということでもありませんw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22979265.html

 

宇宙の構造


 

私の師である認知科学者 苫米地英人博士がよくおっしゃることですが、高次から低次への抽象度の移動は簡単にできますが、低次から高次への抽象度の移動は簡単ではありません。「低次から高次への抽象度の移動」は、個人レベルなら人間形成であり、社会(種)レベルでは進化のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 そもそも「現世利益」という言葉中の「現世」とは“この世”のこと。それは「今、ここ」という4次元座標で示される物理空間のことです。だから、何かしらの期待をもってコーチングを受けるときに、意識が低抽象度次元に囚われてしまうのは仕方のないことだといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

その対策として、私の場合、コーチングセッションの初回はヒーリングからはじめます。十分にリラックスしていただいてから徐々にコーチングへ。最初は自己紹介からです。

I-0502021年度コーチング活動についてのお知らせ <第4報;オンラインコーチング>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25494172.html

 

その時に語られるものは、たいていの場合、現状のセルフイメージであり、ブリーフシステムです。それは「情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」で構築されている“私”のこと。もちろん、すべて過去です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

“私”とは、他人(多くは親)のモノサシや社会の価値観がたっぷり刷り込まれた過去の記憶の集まり

  

 そのような“私”は「現状のコンフォートゾーン(CZ)」のことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 通常の自己紹介は過去語り。そして、その過去語りから「現状維持の壁」をうかがい知ることができます。

 PM-06-06:仮説01)変わらないコンフォートゾーン(CZ)が生みだす「現状維持の壁」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

では、すこし私自身の過去語りを。

(注:「またか」と思った瞬間にスコトーマが生まれます。“意図”を想像しながらお読みください)

 

私は院長を務めていた病院の経営陣からだまし討ちにあいました。

簡単にいうと、医師としての退職の予定も話し合いもなかったにもかかわらず、突然病院の顧問弁護士から脅迫されたのです。「あなたはすでに辞めている。もしも勤務を続けたら法的手段にでる」と。

(それなのに2か月先まで決まっていた当直は「やってほしい」と懇願されました)

 経営陣の主張はまったくのでたらめ。悪意ある嘘に対して私も弁護士に相談すると、病院側はすぐに調停を申し立てました。たった2回で終わった調停ですが、その間、経営陣は論点をずらしながら責任逃れや誹謗中傷、人格攻撃を行いました。「タケハラはいつも苫米地理論を研究している」「タケハラは職員にwant toだけやろうと話し、自分は本当にwant toばかりしている」などの“証拠”をあげて。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

*詳しくはこちらをどうぞ↓。見いだした課題とその対策をまとめています。

PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 職場へのコーチング導入に、残念ですが、私は完全に“失敗”しました。

なぜでしょうか?

 

 その答えは「現世利益」を実現するためのポイントになるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

L-056につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

F-094~:私はイヤなことは心の中で握りつぶす

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F-206~:マトリックス/Matrix

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 

-告知1

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを計画しました。1年間を通してのテーマは「Well-being」。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

 最終回は2022220日(日)開催。テーマは「Total Well-being ~『total』に秘められた生命力を知る~」です。詳細はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27953269.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめます。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

 初回は202225日(土) 午前1115分からの予定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

 

  


Q-235:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.6:記憶が織りなす「一人一宇宙」>

 

 先日、認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。コーチとして。

 私が取り上げたのは「認知機能の低下で情緒が不安定になり、環境に反応して起こる」とされている「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia、行動・心理症状)」。

 厚生労働省HPBPSD:認知症の行動・心理症状」

 s0521-3c_0006.pdf (mhlw.go.jp)

 

講演後に行われたシンポジウムで、大学教授からこのような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:「スコトーマは医療の現場では『認知バイアス』として知られている」ということでしたが、とくに注意バイアスの話に思えました。

 認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 回答を一般~コーチング実践者向けに再構成し、6回に分けてお届けします。

 vol.1:認知症の2つの症状>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27839838.html

 vol.2RAS&スコトーマと専門性の関係>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27881450.html

 vol.3:ユマニチュードの4つの柱>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27907680.html

 vol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 vol.5:ユマニチュードの5つのステップ 後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27962873.html

 

A6:今回が最後の回答です。「コーチング(コーチ)の視点では、『財布を娘に盗られた』といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?」について、さらに抽象度を上げて考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 苫米地式コーチングの基礎には「認知科学(cognitive science)」があります。

それまでの「構造主義」「行動科学」「実験心理学」とは異なり、認知科学では人間を「内部表現(IRInternal Representation)」としてみて、「内部表現を変えることで(入力を変えることなく)出力が変化する」と考えます。

F-176:“幸福(well-being)”とは? ~「antiwithwellpart-1;ゴールが幸福を定義する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25101418.html

 

内部表現での何らかの情報処理が、言動などの出力を決めるのです。よって、マインドを変えると行動が変わることになります。

 F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~○○○→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→○○→~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9366814.html

 

 じつは、出力だけではなく、入力そのものがマインドでの情報処理により決まっています。

 F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

その事実を体感していただきたくてたくさん仕込みましたw。ぜひ講演中のスコトーマ体験を思い出してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

スコトーマは現在のブリーフシステムが生みだします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

そのブリーフシステムは、過去の記憶でつくられています。

「過去で塗り固められたブリーフシステム」を、未来側から新たにつくりなおすことがコーチング。そして、未来から現在、現在から過去へと向かう時間の流れをうみだすサポートがコーチの役割です。その中心的作業がゴール設定。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

このまま続く現状の延長線上にはありえない何かをゴールとして設定し、その達成を確信すると(エフィカシー)、ブリーフシステムが変わり、コンフォートゾーンが変わっていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 人はコンフォートゾーン(CZ)の外を認識することはできません。スコトーマに隠れるからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

つまり、各自が見ている目の前の世界は、それぞれの記憶が織りなすCZであり、「一人一宇宙」であるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 記憶にはフレームがあります。フレームとは「枠組み」のこと。「ある枠組みを作って、その中だけで思考する」というのが人間の情報処理の特徴です。

 

フレームのある記憶に対して、頭の中にバラバラに保存された情報にはフレームがありません。

よって、私たちは何も記憶していないともいえます。バラバラな情報が合成され「記憶」となるのは「今、この一瞬」だからです。

 「今の認識というフレームが今の記憶を作っていると考えると、人類の脳には、過去も未来もなく、現在しか存在しないということになる」と私の師である認知科学者 苫米地英人博士は述べられています。著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店)の中で。

 Q-220:ゴールに対するスケジュールはたてますか? <後編(コーチング実践者~コーチ向け);人類には“今”しかない>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27478021.html

 

つまり、それぞれの記憶が織りなす「一人一宇宙」(=CZ)が、この瞬間にダイナミックにうみだされているということ。

本当は時間は流れておらず、バラバラに散らばった状態(離散的)で存在しています。時間が流れているように感じられるのは、私たちの意識が時間軸を移動しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

認知科学の大前提はファンクショナリズム(functionalism)です。しかしながら、人間のファンクションは、あらかじめあるものではなく、その瞬間瞬間に生成されるもの。

それゆえ、「認知科学の枠組みでは、現在しかない人間の記憶をシステム化することは不可能」(by 苫米地博士)なのです。

 

 この「人には現在しかない」という考え方は、じつは、仏教の教えの中にも存在しています。人どころか、宇宙まで含めて、「今作られ(刹那生)、今消える(刹那滅)」。その「生」と「滅」を生みだす力が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

「各人が作る『一人一宇宙』(=CZ)が、超情報場として、同時かつダイナミックに存在している」というのが「この世(&あの世)の理」。それを苫米地博士が理論化されたものが「超情報場理論(仮説)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

物理空間は情報空間の一部で、抽象度を軸にしたときの底面です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

つまり、情報宇宙という全体があり、物理空間はその1つの部分であるということ。ゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 宇宙の構造(ゲシュタルト)を体得すると、「生命現象という情報(=全体)が物理空間に顕在化したものが身体(=部分)である」ことが理解でき、「高次の情報場への働きかけを通じて、現実である物理空間を変える」ことができるようになります。自由自在に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 コーチングの枠組み(フレーム)でいえば、その理をプリンシプル化したものが「I×V=R」。そのはじまりがゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

Q:認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 被害妄想がでている老人」が認識している世界は確かに妄想といえますが、その老人を見守る一人ひとりがそれぞれ認識している世界もまた妄想です。

 つまり、目の前の現実「R」はすべて妄想「I×V」。一番臨場感が高い(V)イメージ(I)、すなわち「I×V」が、各人が認識している目の前の世界「R」です。

 よって、コーチング(コーチ)の視点での対応は、「R」、すなわち「I×V」をまずは共有し、より穏やかで豊かな方向に導いていくことといえます。ゴールを共有することによって。

 Q-169~:自身の信念を失いそうです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 それを認知科学的には「内部表現書き換え」と表現します。その秘訣が「共感覚」にあります。共感覚を身につけ、内部表現書き換えを活用することができれば、医療・介護従事者は患者さんやその家族の苦痛(pain)をさらに軽減することができるはずです(滅苦導楽)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702640.html

 

それがコーチ兼医師である私の願いであり、「医療・介護従事者はコーチングをマスターするべき」という主張(claim)の裏にある根拠(warrant)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 ぜひコーチングについて学び、実践してください。縁ある人々のために。

 御質問ありがとうございました。

 

 *こちらもぜひ↓

 PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

 

 

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-追記-

以下、「内部表現」や「内部表現書き換え」に関連する文章を、苫米地博士のブログから引用します(20061106日)。

 ドクター苫米地ブログ - Dr. Hideto Tomabechi Official Weblog : 「内部表現」と「内部表現書換え」について - ライブドアブログ

 

 

「内部表現」と「内部表現書換え」について

 1118日からの『高次脳特別クラス「内部表現書換えとTP誘引、共感覚、Cセルフ」』についての質問が多いようです。新刊書で読者層が広がったためだと思います。今日も、「内部表現」と「内部表現書換え」とは何という質問がありました。現在も海外出張中で、明後日から一週間は特にネットアクセスのチャンスが難しくなるので、何とか、ここにお答えしてみたいと思います。

「内部表現」は、『洗脳原論』、『洗脳護身術』、『脳とこころの洗い方』と読まれてきた方には、それなりに定義されてきた概念のはずですが、各著書では敢えて、ゆるやかな定義しかしていないためにこういった質問が出るものと推測します。

 私の各著書は、専門家と全くの素人を同時に読者のターゲットとしてきています。これは、かつてのYale大学院時代の私の師、人工知能の父のひとりといわれたロジャーシャンクや、学派では、ロジャーの対極にいた現代言語学の産みの親であるノームチョムスキーが、2,3年に一度から数年に一度の頻度で出版していた各著書が、本の形態としては、一般向けの書籍として書かれていながら、その内容は、学会の専門家にとっては、極めてプロヴォカティヴな内容で、それらの著書が出版されてから相当の期間、学会で賛否両論、色々とディスカッションを引き起こす内容であった、そんな著書を目指して書いてきているからです。

 例えば、ロジャーシャンクでは、Inside Computer Understanding, Script, Plans and Understanding, Dynamic Memory, Tell me a Storyといった各著書やチョムスキーでは、Logical Structure of Linguistic Theory, Aspects of the Theory of Syntax, Lectures on Government and Binding, The Minimalist Program といった各著書がそうでありました。それぞれ、一般の読者にもすんなりと読める内容でありながら、専門家には、それぞれが、その前のパラダイムを打ち砕くような内容でした。著書毎に学会が新しく作られるような、そんなインパクトがありました。

 もちろん、ロジャーやチョムスキーのレベルの著書を書けると思っているわけではないですが、学者の著書のあり方としては、まさに理想であり、そういった方向性で、私の各著書が書かれています。ですから、さらっと読んでいただいてもいいし、そのまま、学会の招待講演のようなつもりで専門家に読んで頂けてもありがたいのです。実際、主婦の方から、専門分野の教授まで幅広い読者層から、賛否両論の色々なコメントを頂いています。私なりに、各著書を通して、一般向けの啓蒙と学会への提言の両方を同時にしてきたこれらの大先輩を見習っているつもりです。

 実際、自分の専門分野を誰より早く開拓し、独走してきたつもりですので、大学院生相手に古巣の学会などで、話をするのもいいのですが、素人から年配教授まで、パラダイムシフトをしてもらいたい、そういった思いで各著書を著しています。10年以上前に、ハーバード大学医学部等との共同研究による、脳機能研究プロジェクトを推進していた時代に、オウム事件が勃発したころには、オウムにおどらされたマスコミに乗じた、「専門家」教授達には、「脳機能科学」などないと批判されたぐらいですから。それから10年以上たって、日本中が「脳」ブームとなったのは、隔世の感があります。ほんとに、当時は、脳機能を研究していた日本人って、私を含めて、数人ぐらいしかいなかったのですから。その後、まさに、ご質問の「内部表現」に深く関わる、私の専門研究は、世界的にも独走し続けていると自負しています。私の専門研究発表は、対テロリスト国際会議のような、軍や警察関係者に参加限定されたクローズドの国際会議ぐらいでしかしませんので、私の場合は、ロジャーシャンクやノームチョムスキーが産み出してきたような、一般啓蒙書の形をとったパラダイムシフトの本を定期的に出版していくことが、社会的な役割としても重要だと思っています。

 さて、「内部表現」という言葉ですが、厳密な形式的定義はクラスに譲るとして、非形式に定義してみましょう。まず、10月のクラスの案内にも書きましたが、著書、「脳とこころの洗い方」で言っている「脳とこころ」は一つの単語として読んで欲しいのです。かつては、「脳」と「心」は、物理の世界の存在と、心理の世界の存在のような、異なる次元の存在と考えられ、これらを結びつける問題が、グラウンディング問題と呼ばれ、私の研究の中心テーマでもありました。これが、過去のパラダイムでした。現在は、「脳とこころ」は、結びつけられる存在ではなく、もともと同じものと考えています。これが現在のパラダイムです。言ってみれば、次元を超越して、全抽象度で存在しているのが「脳とこころ」です。「脳」と「こころ」と単語を分けて記述するのは、単に、記述の利便性から、異なる抽象度で同じものを呼ぶにあたって、物理の抽象度で記述する場合は、「脳」と呼び、心理の抽象度で記述する場合は、「心」と呼ぶといった記述の抽象度の違いに過ぎず、記述対象である「脳とこころ」そのものは、もともと同じ一つの存在であると考えています。例えば、神経回路の化学や物理を記述するにあたっては、脳と呼ばれる物理抽象度で記述するのが便利だから、その抽象度を選び、心理や哲学のレベルの機能を記述するには心と呼ばれる抽象度で記述するのが便利であるという記述の利便性の問題に過ぎないという立場でもあります。そして、この「脳と心」を記述しているのが内部表現です。ですから当然内部表現には、「脳」と呼ばれるときの物理抽象度の情報も、「心」と呼ばれる時の心理、哲学レベルの抽象度の情報も内包されています。

 ところで、この説明では、この場合の内部表現というのは、我々がある個人の「脳とこころ」を観測している時に、その記述を呼ぶように理解されます。もちろん、それは理論的にはその通りなのですし、人工知能の研究などはまさにその立場で、内部表現をLispのプログラムなどとして記述してきたわけですが、現実問題としては、誰も他人の「脳とこころ」の中を記述することはできないでしょう。ですから、現実問題として内部表現というのは、本人が本人の「脳とこころ」を記述している場合のみ有効な概念となるでしょう。ただ、ここで重要なのは、その記述は、本を書くというような記述活動ではなく、無意識レベルの情報処理活動という意味での記述という意味合いであるということです。それが物理信号のレベル、例えばシナプスレベルでの電気信号であったとしても、こころのレベルの情報処理活動であったとしても、「脳とこころ」が行っていることはなんらかの情報処理活動であり、それがまさに「記述」であるというパラダイムです。

 

 このような、「脳とこころ」の無意識、意識を問わず、また抽象度を問わない、記述が「内部表現」なのです。もちろん、その記述には、記憶情報や、本人が認識している外部世界とよばれる周囲の情報も内包されているのはいうまでもないです。このパラダイムの後ろには、宇宙は情報と情報の状態(つまり物理)から成り立っているという立場があるということも追加しておきましょう。

 

 さて、11月のクラスの中心テーマである「内部表現操作」ですが、これは、外から我々が、被験者の内部表現を操作する技術です。言ってみれば、「脳とこころ」の情報処理に介入する技術です。もちろん、催眠や洗脳といった技術も内部表現操作の一つですが、本クラスで学ぶのは、もっと直接的かつ介入的な内部表現の操作の技術です。うまくいけば、当然、本人の身体状態、例えば、病であるといった状態も内部表現上の記述ですから、これを書換えることができれば、臨床的な手法としても特に有効な技術です。もちろん、被験者の思想や行動に介入的な操作をすることも可能とする技術でもあります。従って、11月のクラスの参加者には、これまで以上に厳しく、守秘義務と自己責任の誓約を行って頂きます。もちろん、医療や教育、宗教、ビジネスなどで、正当な利用を行った場合の効果は大きいものですので、これまでもこのクラスの開催リクエストは特に強かったのですが、これまでのクラスでは、色々な要因から、開示を躊躇してきた技術でもあります。これは、過去のクラスの参加者に問題があったというわけではなく、私の方が、介入的な内部表現操作の技術を開示する用意が十分ではなかったと理解してください。また、一部で、過去の参加者による守秘義務違反の例があるという報告を受けています。今回のクラスの参加者には、特に厳しい守秘義務が果たされるので、これを理解している方のみ、ご参加ください。

 

 

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I-061:【告知】オンラインセミナー&説明会開催(220220)のお知らせ

 

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今年度1年を通してのテーマは「Well-being」。

「良好な状態」「健康」「幸福」などと訳されるWell-beingをイメージしながら、毎回独立したサブテーマでレクチャーを行いました。

Well-beingという“全体”とコーチングの知識やその応用という“部分”の双方向の関係性、すなわちゲシュタルトをつくっていただくことを目的として。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 コーチングに出会ったきっかけや興味を持つ理由は人それぞれだと思いますが、その先には何らかの「Well-being」があるはず。そのWell-beingをこれからもしっかり感じていただきたいと願っています。「Don’t think. Feel!」でw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

今年度の最後のセミナー(第8回)は 220日(日)1330分~1450分(80分)に開催します。

 

テーマは

  Total Well-being ~「total」に秘められた生命力を知る~

 

 

 今年度セミナーの前半4回はコーチングの基礎となる知識や概念を確認しました。

 

 第1回:スコトーマ、ゴール、エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 第2回(前半):情報空間

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 第2回(後半):自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 第3回(前半):サイバーホメオスタシス仮説(理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 第3回(後半):エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 第4回:夢をかなえる方程式 I×V=R

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 後半の3回は実践編。前回は「コミュニケーション」を取り上げました。

 じつは、今回のテーマ「Total Well-being」も「コミュニケーション」と大きく関係します。

 

 ゴールは人生のあらゆる領域に設定するもの。自分のwant toを追求する「趣味」はともかく、「家族」や「職業」のゴールには必ず自分以外の人が含まれます。

そもそも私たちは「他の何かとの関係性」で成り立っています。縁起です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「地域への貢献」「コミュニティ」「未来」とゴール(のカテゴリ)の抽象度が上がっていくほど、そこに含まれる人の数は多くなります。当然、ゴール達成のためには良好なコミュニケーションが欠かせません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 前回(第7回)のセミナーでは「ゴール達成のためのコミュニケーションをマスターする」というミッションを掲げ、前半は論理的思考のためのディベートについて解説しました。

現代ディベートとは、もちろん、トゥールミンロジックのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 *詳しくはこちら↓。復習しながら全体像を把握してください

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

  

 ディベートは「論理脳を鍛え、最短時間で最適解を見つける」ためのものです。さらなる目的は「論理的思考を極めることで論理という系の外に出て自由になる」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

  

 そのようにとても大切なディベートではありますが、フル活用していると、おそらく、まわりからは嫌われます。それは自分のマインド内で行われる情報処理についても同じ。

 反対にいうと、自身の中でディベートも含めた「コミュニケーション」が良好に行われると(キーワードは「〇〇」)、「Total Well-being」が実現しやすくなります。

 

 なぜでしょうか?

 (ヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 自分自身のマインドの中で「Total Well-being」が実現すると、目の前の世界、さらには未来がますます「Well-being」に書き換わっていきます。

 

 なぜでしょうか?

 (待ちきれない方はこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23983088.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057099.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html

 

 その答えを思索しながら参加してください。初めての方も“気楽”にどうぞw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

関連する重要なワークを紹介します。

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□次のセミナーまでの間に取り組んでいただくワークを紹介します

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします(2021年度内有効)。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー(開催日、例:210425)未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

件名を「オンラインセミナー<220220>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー&説明会<220220

 (冒頭、オンラインコーチングの説明を行います)

 

<テーマ>

Total Well-being ~「total」に秘められた生命力を知る~

 

<主催者>

 苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 2022220日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士から学ばせていただいている大切な智慧をお届けします。

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

  

-追記-

 クラブ活動をはじめます。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

 初回は202225日(土) 午前1115分からの予定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

 

 
220220オンラインセミナー(ブログ周知用)




F-224:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <5th. Step -後編;into the fire!>

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとする力に猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして贈ります。

 1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 <ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27776349.html

 5th. Step -前編;Into The Fire

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27887410.html

 

 

 5th. Step -後編;into the fire

 

 「The Fire」とは、不満から燃えひろがる炎ではなく、必ず成し遂げるゴールからあふれだす光

 

 きっと今のあなたは“光”を感じられないはず。

 

 でも大丈夫。ゴールを設定すればいいのだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 素直に心の声に耳を傾けてごらん。 何が聞こえますか?

 リラックスしながら自由に未来を思い描いてみて。 何が見えますか?


 

 ...それまで属していたコミュニティから飛び出したり、肩書きやつながりを失ったりすると、まるで自分が消えてしまったかのように感じられることがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 でも、それはチャンス!

まわりには危機(crisis)と映るでしょうが、本当は人生でもそんなには経験できないチャンスです。医師としての私の感覚で例えると、「不治の病が治る」くらいのビッグチャンス!

まずは若くしてそんなチャンスをつかめたことに気づいてください。今はつらいかもしれないけれど。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 「不治の病」は決して極端な表現ではありませんよ。

 何の疑問も抱かないまま現状に満足していると、他人のモノサシや社会の価値観にすっかり染まってしまいます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 何度も繰り返すように、それは過去に縛られることであり、「無人運転」「自動運転」と同じ。大人になるほど治療が困難になる「不治の病」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 だから、今こそ、覚悟を決めて飛び立つのです。自由な心で設定したゴールが生みだす世界に向かって。自ら生みだした“光”に向かって。それがinto the fire

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 それでは最後にとっておきの秘訣を教えます。ポイントは「五感で光の玉をつくり、輝かし続ける」こと。

 

「五感」とは視覚(見る)、聴覚(聞く)、触覚(感じる)、嗅覚(匂う)、そして味覚のこと。「光の玉」とは、あなたの生命力そのものであり、エネルギーや創造力のことです。

Q-178:家族ががんで治療中です。どうすればいいでしょうか? -02;エネルギーと創造性の源

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

簡単にいうと、エネルギーは概念(情報空間)の階層差から生まれます。

S-03-04:心のエネルギーは概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

*詳しくはこちら↓

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 光の玉=エネルギー&創造力を「輝かし続ける」ためのコツは「正しく怒る」ことです。

 

 大切なことなのでぜひ覚えておいて欲しいのですが、この世に“絶対”はありません。それを不完全性といいます。この世に(あの世も)絶対に正しいものなど存在しません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 「正しく怒る」の「正」とは“方向性”のこと。より抽象度の高い次元を目指し挑戦し続けることが「正しく怒る」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「正しく怒る」の「怒」とは“人間的怒り”“公憤”のこと。前頭前野レベルで生み出したエネルギーと創造力で世界をよりよくしていくこと(実装)が「正しく怒る」です。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 

 まずは今の問題点を書き出してみましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 それはゴール実現のための大切な課題。「解決するためには?」という視点で仮説化し、対策をどんどん考えていきましょう。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 もちろん最初からうまくはいきません。あせらなくて大丈夫です。気楽に。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

例えば「気持ちが落ち着かない」「どうしていいかわからない」というときは、呼吸を意識に上げてリラックスを!

1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

 

 「先が見えず心配」「怖い」「不安」というときは、呼吸を整えながら「絶対大丈夫!」とセルフトークを重ねましょう。そしてゴール設定です!

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 

 ゴール設定に成功した途端、「壁」があらわれます。その時は自分で決めた未来に責任を持ち、「壁」に立ち向かうのです!

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

 

 もしも強い不満を感じたら、それは「自分の現状に対する不満」か? それとも「他人に対する不満」なのか?しっかり確認してみましょう。ゴールやコンフォートゾーンのチェックを行いながら。

4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 

 そして、into the fire

 

 もしも「これ以上先へは進めない」と感じたときは連絡をください。

 私がヒーリング&コーチングを行います。「関数pの再定義を促すのではなく、可能世界“w”から別の“w1”に移行することを促す」という本気のコーチングです。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 過ぎ去った過去はまったく関係ありません。これから生みだす未来が「本当のあなた」です。だから絶対大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 さぁ、飛び立つときです

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 以下、私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版)から引用します。博士からあなたへのダイレクトメッセージだと思って、噛みしめてください。

 

 

 日本は長年怒ることを否定してきました。怒るよりは我慢が美しいという常識をずっとすり込まれてきました。

 流行語もそんなものばかりです。「男は黙ってなんとかビール」「空気を読め」などもそうでしたし、最近もてはやされる「コミュニケーション能力」も、結局は、上司のいうことによく従うことを、コミュニケーション能力と言い換えているだけです。

 我慢と従属。こんなものを何十年と強いられてきたら、鬱憤が溜まるのは当たり前です。と同時に、何十年と強いられていると、それがクセになって、そこからなかなか抜け出せなくなります。

 そこから抜けることは、それはそれで恐怖だからです。多少の不満はあったとしても、慣れ親しんだ場所から出て行くのは勇気がいるのですから。

 しかし、その恐怖が、あなたの心を、不満の中に、鬱屈の中に縛り付けてしまうのです。

 さて、これからあなたはどうしますか?

 縛られたまま、これまでのように過ごしますか?

 もちろん、それはイヤでしょう。だからこそ、この本を手に取ったのですから、遅かれ早かれあなたはいまの現実から出て行くことになるでしょう。

 しかし、恐怖があなたにストップをかけます。

 イヤなあの人がなにかするんじゃないだろうか、あなたにデメリットになることを仕掛けてくるんじゃないだろうか? さまざまな不安が脳裏をよぎることでしょう。

 しかし、それは完全に杞憂ですからご安心ください。

 なぜなら、恐怖しているのは、相手も同じだからです。関係性を壊されることに恐怖するのは、あなただけではなく、相手も同様だということに気がついてください。

 なぜそういえるのかといえば、すでにあなたと、その人たちとの関係性は固まっているからです。あなたはそれを壊したいと思っているでしょうが、周りの人たちは絶対に壊されたくはありません。あなたが居心地の悪い状態でいてくれるからこそ、彼らは居心地よく過ごせるのです。

 たぶん彼らは気づいていないでしょうが、あなたはその関係性の中では、要なのです。その要がいなくなる恐怖はタダ事ではないのです。だから、あなたが反旗を翻すと大きな抵抗にあうのです。

 しかし、それは要であるあなたが抜けるのですから、当然の反応。あなたが重要であれば、あるほど、彼らは強い態度に出てくるはずです。

 どうかそこで負けないでください。

 そこで負けないための方法はこの本の中に書いてあります。

 また、こういった関係性は、日本と世界の関係にも当てはまります。

 実は日本という国こそ、正しい怒りが必要ではないかと、いまとても痛感しています。

 そして、日本とはなにかといえば、主権者である国民一人ひとりのことです。私たち全員が正しく怒ることができるようになれば、日本は変わり、そして世界も変わるのです。

 私はこの世界から飢餓をなくしたいと思っています。

 それを成功させるには、旧来型の世界秩序でも、新世界秩序でもダメなのです。誰かが不幸になることが前提となっている、いまの経済秩序は既に限界にきていると私は思っています。

 では、それに代わる新しい秩序とはなにか?

 その答えは、その答えを探し続けること以外にありません。

 まさに5人対1人の思考実験を続けることです。決して考えることを諦めないことです。

 本書でいいたかったのは、このことです。決して、考えることを諦めてはいけません。

 それが、怒りも含めて人間が生きていく上でのすべての問題を解決する、ただひとつの道ではないかと私は思っています。

 

 本書で紹介したテクニックやメソッドをもう一度、思い出してください。IQを下げずに怒るにはどうすればいいか?

 それは丁寧な言葉使いを心がける、でした。

 では、言葉とはなにか?

 それは、あなたの思考を良くも悪くも規定するものです。言葉の使い方次第で、人は自分の生き方も、大切なものも、すべて決まってきます。

 そう考えれば、怒りをコントロールするのも、“言葉”であることがわかるはずです。

 そう。すべては言葉なのです。

 思考を続けるためのエネルギーも、勇気を振り絞るためのパワーもすべては言葉から生まれます。良い言葉を使えば、良い力が生まれるのです。

 そのことをどうぞ、忘れないようにしてください。

 良い言葉を使って、私とともに、新たらしい世界に踏み出して行きましょう!

 

 

-関連記事-

Q-078:お変わりありませんか? こちらは変わりなく過ごしております

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15835817.html

 

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術

Kindle版はこちら↓

Amazon.co.jp: 「怒らない」選択法、「怒る」技術 eBook : 苫米地英人:

 



Q-234:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.5:ユマニチュードの5つのステップ 後編>

 

 先日、認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。コーチとして。

 私が取り上げたのは「認知機能の低下で情緒が不安定になり、環境に反応して起こる」とされている「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia、行動・心理症状)」。

 厚生労働省HPBPSD:認知症の行動・心理症状」

 s0521-3c_0006.pdf (mhlw.go.jp)

 

講演後に行われたシンポジウムで、大学教授からこのような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:「スコトーマは医療の現場では『認知バイアス』として知られている」ということでしたが、とくに注意バイアスの話に思えました。

 認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 回答を一般~コーチング実践者向けに再構成し、6回に分けてお届けします。

 vol.1:認知症の2つの症状>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27839838.html

 vol.2RAS&スコトーマと専門性の関係>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27881450.html

 vol.3:ユマニチュードの4つの柱>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27907680.html

 vol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27926812.html

 

A5:前回からユマニチュードの「心をつかむ5つのステップ」を取り上げています。それは1)出会いの準備、2)ケアの準備、3)知覚の凍結、4)感情の固定、5)再会の約束。

 とくに3)知覚の凍結は重要。私は「後天的共感覚生成」に通じるひとつの技法であると捉えています。

 

 4)感情の固定は「気持ちよくケアできたことを患者さんの記憶にしっかりと残し、次回のケアにつなげる」ことが目的。そのために先ほどまでのケアを二人で想起します。ポイントは4つです。

 〇ケアの内容を前向きに評価 →シャワーは気持ちよかったですね

 〇相手を前向きに評価 →シャワーをしてさらに素敵になられましたね

 〇ともに過ごした時間を前向きに評価 →私もとても楽しかったです。ありがとうございます

 〇前向きな言葉(言語)&好意的な動作(非言語) →ポジティブな情動記憶を残す

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 「情動記憶」という言葉から、私はブリーフシステムを想起しました。この4)感情の固定は、ケアに対して前向きなブリーフを作る手法と理解することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 ケアを受ける側である患者さんの多くは、病気や老いによって、今までできていたことができなくなっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045827.html

 

御質問中の「認知症の患者さん」も同じ。状況をまったく理解できないのではなく、むしろ「現在の私」を評価できるから混乱していきます。それはコンフォートゾーンを下向きに外れる状態であり、自己イメージが低下する状態です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 4)感情の固定は、苦痛(とくに心理的苦痛)を軽減し、エフィカシーを高める効果があると感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 5)再会の約束は患者さんの記憶力に関わらず行います。とくにケアに拒否的な人に対しては不可欠な行為とされています。

 この部分を苫米地式で解釈すると、「場の共有」。「場」とは「情報空間における座標」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 

 *情報空間はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

よって、再会の約束は、「時空を超えた(潜在的な)場の共有の意識化」といえるはず。

 Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

 

 

以上がユマニチュードの「心をつかむ5つのステップ」。

 

被害妄想がでている老人」と向き合う際には、ぜひユマニチュードの「4つの柱」と「5つのステップ」を意識に上げてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

スコトーマを外しながら、その場面に最適な対処法を「invent」できるはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

 次回が最後の回答です。「コーチング(コーチ)の視点では、『財布を娘に盗られた』といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?」について、さらに抽象度を上げて考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 鍵となるのは「共感覚」。

 前回に引き続き、認知科学者 苫米地英人博士の著書より「共感覚」に関する部分を引用します。今回は「脳と心の洗い方 ~『なりたい自分』になれるプライミングの技術~」(フォレスト出版)からの引用です。

 

 

●人口共感覚の作り方

 臨場感を増すためには共感覚が役に立ちますが、実際一万人に一人では方法論になりません。ですから、私はクラスで人口共感覚の生成法を教えています。この方法を使えば、普通の人でもちょっと訓練すれば誰でも共感覚を感じられるようになります。

 これは秘伝技です。通常は医師や臨床心理士にしか教えていないのですが、強烈な臨場感を生み出すと自分が深い変性意識に入り、そうすると相手も深い変性意識に引き込まれるので、思い切り相手をコントロールできる状態になります。

 なぜなら、自分が支配する仮想空間ですから相手に対する影響力が強くなるので、教える相手を選んでいます。

 問題ない程度にテクニックを伝授すると、基本的には自分が普段考えている世界、感じている世界を色だったら「色を音に変える」または「味に変える」といったような違うものに変える訓練を毎日二十分間続けます。それを三カ月間。

 たとえば、今、目の前にはこういう人がいて、絵画があり、壁があります。そして、「じゃあこの壁はこの音にしよう」「絵画はこの音にしよう」「前の人の服はこの音にしよう」と自分で決めていきます。音や味、なんでもいいけれど視覚以外のものにします。訓練したければ、「今日は味でやってみよう」「匂いにしてみよう」「今日は色でやってみよう」といった感じでやります。

 自分なりの工夫で違う感覚にマッピングすることを三カ月続けていると、できるようになります。その結果、リアリティがすごく増します。

 

●目が見えなくても見える!

 実際に嫌でもやらざるを得ない人っているでしょう?

 目が見えなくなった人でも、まるでまわりが見えているかのように行動する人がいます。それはおそらく音や触覚情報を視覚情報にマッピングしていると考えられるわけです。これは眼球がダメになったわけで、視覚野がダメになったわけではない人の場合は視覚野の情報処理に対するデータの入り口を目ではなくて耳にしている可能性が考えられます。

 武道などでも同じです。後ろから攻めてきた人がわかったりするというのも、音なのか風の感触なのかわかりませんが、ちゃんと認識しています。それも微細にわかる達人は共感覚の利用が考えられます。

 同じことが身体障害者の場合は、嫌でもやらざるを得ない状況になっているということでしょう。それを我々は謙譲の身体でやる。その訓練を一日二十分三カ月。

 そうすると普段見ている現実世界のリアリティが増していくし、リアリティに対して自分が内省的吟味を加えやすくなる。もちろん共感覚を入れたということで、すでに自ら支配する変性意識下にいることにもなります。

 

●どんどんリアリティを増していく!

 この訓練をすれば、人口共感覚はできます。これがいいところは全て自分が生み出したリアリティ世界だから、リスクが少ない。この訓練を毎日やるだけでいい。

 逆に「明日何をやるべきか」「明後日何をするべきか」というのは、一切考えなくていい。大金持ちになるためには、「今日何をしなくてはいけない」とか考えてしまいそうですが、そんな必要は全然ありません。

 大金持ちになるのは一年後くらいにどうなっているかという結果、三年後くらいにどうなっているかという結果、五年後くらいにどうなっているかという結果のリアリティでしっかり共感覚で強く感じればいい。後は無意識の選択にまかせる。

 十年後は先過ぎます。五年くらいがいいでしょう。一年後、三年後、五年後くらいのゴールをリアルにします。

 「五年後ビル・ゲイツに勝った!」「三年後一部上場した!」「一年後マザーズの壇上に立った!」ぐらいでいいのです。

 それをリアルな姿ではっきりと思い描きます。まずは視覚情報、それから聴覚情報、味覚情報など全部。それを「マザーズの壇上に立ったときの祝いの花束の匂いはどうなんだろう?」、そして「マザーズの壇上に立ったときの花束の視覚情報を匂いに変えたらどうなんだろう?」というようにやるのです。

 また、祝賀パーティで出すミネラルウォーターの味を匂いに変えてみたり、皮膚感覚に変えてみたりするのです。

 画を味に変えたり、画を感触、体感に変える。それが共感覚的な感触。するとリアリティがどんどん増していきます。

 

Q-235につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

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Q-233:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.4:ユマニチュードの5つのステップ 前編>

 

 先日、認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。コーチとして。

 私が取り上げたのは「認知機能の低下で情緒が不安定になり、環境に反応して起こる」とされている「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia、行動・心理症状)」。

 厚生労働省HPBPSD:認知症の行動・心理症状」

 s0521-3c_0006.pdf (mhlw.go.jp)

 

講演後に行われたシンポジウムで、大学教授からこのような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:「スコトーマは医療の現場では『認知バイアス』として知られている」ということでしたが、とくに注意バイアスの話に思えました。

 認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 回答を一般~コーチング実践者向けに再構成し、6回に分けてお届けします。

 vol.1:認知症の2つの症状>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27839838.html

 vol.2RAS&スコトーマと専門性の関係>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27881450.html

 vol.3:ユマニチュードの4つの柱>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27907680.html

 

A4:前回は「見る」「話す」「触れる」「立つ」というユマニチュードの4つの柱を紹介しました。今回は心をつかむ5つのステップ。それは1)出会いの準備、2)ケアの準備、3)知覚の凍結、4)感情の固定、5)再会の約束 です。

 

1)出会いの準備とは「自分が来たことを知らせ、“ケアの予告”をするプロセス」。具体的には ①3回ノック→②3秒待つ→③3回ノック→④3秒待つ→⑤1回ノックしてから部屋に入る→⑥ベッドボードをノックする とあります。

「相手の覚醒水準を徐々に高める効果がある」とされているこの過程を、苫米地式で読み解くと「共有」。共有とは「ある世界があってお互いがコミットすること」です。

わかりやすく言い換えると「相手の視点で世界を見る」「(相手に働きかけるという意識ではなく)相手そのものになる」ということ。これは変性意識導入の基本といえます。

Q-169~:自身の信念を失いないそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 

 2)ケアの準備とは「ケアについて合意を得るプロセス」のこと。時間の目安は20秒~3分間。3分以内に合意を得られなければ、いったん諦めて出直します。実際には9割のケースにおいて、40秒以内にこのプロセスが完了するそうです。

 これは「無理強いはしない」「have to化を防ぎ、want toを引き出す」ということ。合意がないのに強引に押し進めるとpush-push backが働きます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 このステップを実行することで攻撃的で破壊的な動作・行動(←BPSDの一症状)を83%減らせたという報告があります(European Union Geriatric Society annual meeting 2013)。

この事実は大脳辺縁系が優位になることで起こる「ファイト・オア・フライト」の回避を意味するはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 では、どうすれば合意を得られるのでしょう? そもそも合意とは何でしょう?

 

 そう、合意とは「ゴールの共有」のこと。先程の「ある世界があってお互いがコミットすること」の「ある世界」がゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 実際のケアにおいては、まずはゴールが生みだすコンフォートゾーン(CZ)をクリアにすることが重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

その上で、介護側が常にCZを意識に上げながら、患者さんやその家族にしっかり体感してもらうことが「合意を得るプロセス」には欠かせません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

 3)知覚の連結はケアを実際に行う際の最も大切な部分で、2つのポイントがあります。

 〇「見る」「話す」「触れる」のうち2つ以上を行うこと

 〇五感から得られる情報は常に同じ意味を伝えること

 

 つまり、相手の視覚・聴覚・触覚のうち少なくとも2つ以上の感覚に「調和的でポジティブな情報」を入力し続けるということ。笑顔(視覚)と穏やかな声(聴覚)と優しい触れ方(触覚)の3つ(のうち最低2つ)を同時に行いながら、「ポジティブなメッセージを伝える」「ネガティブなメッセージは絶対に入れない」ことが知覚の連結です。

 

 このユマニチュードにおける知覚の連結を、私は「後天的共感覚生成」に通じるひとつの技法と捉えています。

 

ちなみに、共感覚は臨場感を高めるための重要なポイントです。

御承知のとおり、認知科学以降、現実とは(R)臨場感が一番高い(V)イメージのこと(I)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 五感+言語という6つのモーダルチャンネル(←苫米地博士の造語、情報入力経路のこと)から入力された情報(部分)がポジティブなものであると、スムーズに「安心・安全」というゲシュタルト(全体)がつくられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 それが先程の「ゴールが生みだすコンフォートゾーン」です。

 

 いったんポジティブなゲシュタルト/コンフォートゾーンができると、RAS&スコトーマの働きにより、患者さんはポジティブなものばかりを認識するようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 医療・介護現場だけではなく、教育現場や家庭、そして職場においても、ユマニチュードにおける知覚の連結はとても重要だといえます。

(「5つのステップ」の続きは次回に)

 

 

最後に、苫米地博士の著書「洗脳護身術」(三才ブックス、開拓社より再販)より引用します。「共感覚」という概念を意識に上げながら読み進め、クリアなゲシュタルトを作りあげてください(connect the dots)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

後天的共感覚の生成法

 呼吸による変性意識の生成ができるようになったら、次はマインドエンジニアリングする際に重要な技術「後天的共感覚生成」に挑戦していただこう。

 共感覚というのは、以前、山下篤子氏の訳書「共感覚者の驚くべき日常」などでも話題になった、先天的な感覚の性向である。本来の感覚とは別の感覚が伴う現象で、文字や音が色となって感じられたり、匂いに感触が付随したりする。例えば「ざらざら」という感触を音で感じたり、味や色や形で感じるのが「相乗り」しているような状態、これが共感覚だ。

 この感覚の持ち主は、十万人に一人の割合といわれている。実は、私もたまたま先天的な共感覚者で、いまだに小学校の音楽の先生の声が紫色でツルツルしていたとか、別の先生は銀色でとがった三角に見えたという記憶がある。

 共感覚になる原因は、視覚野や聴覚野などの情報処理器官が重なり合っている可能性が指摘されているが、詳しくはまだ解明されていない。

 さて、この共感覚。先程、先天的なものだと述べたが、実は誰でも練習すればある程度の共感覚を持てるようになる。これは私が、過去に洗脳護身術を指導してきた経験から分かったことだ。この共感覚は、相手の内部表現を操作するときに非常に役に立つ。相手が「見ている」「触れている」感覚を変性意識下で作り出せば、それを操作しやすくなる。また、共感覚をマスターすれば、数学やディベートといった複雑で抽象的な作業に役立ち、絶対音感覚も視覚的に体得できるようになるだろう。

 では、さっそく共感覚の生成法を解説していこう。ここでの共感覚の生成とは、「あらゆるものを視覚化する」ということだ。音、感情、命題、論理などすべてを視覚化するのである。そして、最終的には視覚化したものを触覚化できるようになっていただきたい。

 とりあえず、皆さんに練習してほしいのは、音の視覚化である。まずは、逆腹式呼吸を使って変性意識が生成する。それから座っている状態で聞こえる音を一つ一つ、心の中で列挙していく。すると色々な音が聞こえてくるはずだ。エアコンの音、外の喧騒、隣の部屋から聞こえる音楽。そして、聞こえる音の一つ一つに色や形、触感を付けていく。例えば、私は連休の旅先で、小さなノートパソコンで原稿を書いているのだが、ハードディスクが細かく無数に並べられた先のとがった鉛色の小さな三角形の上に、黄色いザラザラな布を被せた音を出していて、先程から気になっている

 最初はよく分からないだろうから、感じたままで結構だ。「このエアコンの音は、薄茶色の粒粒の形をしたザラザラした音だ」といった感じである。そしてそれを「薄茶色の粒粒の形をしたザラザラした音」として実際に見てほしい。変性意識が生成されていれば可能なはずだ。このように、周囲で聞こえる音を色や触覚、形などで見ていってほしい。匂いを加えると、さらに効果的だろう。

 次に感情を視覚化してみる。変性意識状態を維持したままで、目の前にいる人の顔から得られる感情を色や形、触覚で表現し、その人の顔に重ねて見るようにする。悪意のある感情は、どす黒く渦巻いた異臭感があるかもしれない。逆に優しく穏やかな顔の前には、滑らかな球形をした薄いピンクのボールが見えるかもしれない。我々はちょっとした表情の変化、目の動きから相手の感情を読み取ることができる進化した動物だ。ただ、相手の感情を操作するためには、視覚化、触覚化して操作しやすい状態に持っていかなくてはならない。このため、感情を共感覚的にとらえていく必要があるのだ。

 音の視覚化、感情の視覚化に成功したら、最後は気の視覚化に挑戦しよう。ここでは気という概念をあえて定義しない(詳細は第4章)。気功師が言及している「気」。そんなものが実際にあると考えるくらいでいいだろう。つまり、相手の感情状態のみならず、心身の健康状態を外部から感じられる気配のようなもの。これを気とする。

 とりあえずは、自分の手の指先をよく見て、そこから出ている気の色や形、触感を指の周りに表現してみてほしい。気功師のように気を出したり、信じたりする必要はない。もし、自分が中国の超人気功師のように気を出せたら、こんな感じだとイメージすればいいのだ。白く、煙のようにもやもやした感じだろうか。それとも、赤く燃え上がっているような感じだろうか。実際にあってもなくても、指の周りにそれが見えてくるまで練習していただきたい。

 以上の技術をマスターすれば、相手の内部表現を操作するとき、自分のイメージを見せるだけでなく、実際に触覚や味覚などのあらゆる感覚に臨場感を持たせることができるだろう。

 

Q-234につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

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I-060:【告知】クラブ活動 はじめます -第1報-

 

コーチングの基本概念は「クライアントとの一対一の関係の中でマインドの使い方を教えること」。その教えの中には「マインドとは何か?」が含まれます。さらには「私(自我)とは何か?」「宇宙とは何か?」まで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そして、コーチングの具体的な作業は「ゴールを設定し、エフィカシーを高めること」です。詳しくはこちらで↓

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 

 ゴールのポイントは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨てて、3)現状の外。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 現状(SQStatus Quo)とは、「今、ここ」だけのことでなく、このまま続く時間軸上の未来も含みます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 つまり、結果として「このまま」を変えるために、ゴールを“現状の外”に設定するということ。重要なことですが、「このまま」を変えること自体がコーチングの目的ではありません。

 Q-117:「コーチングは変わるためにあるものではない」の真意とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20576958.html

 

 簡単にまとめると、

 

“現状の外”にゴールを設定する

→その結果、「このまま」とは異なるゴール側のコンフォートゾーン(CZ)が生まれる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

→「このまま」と「ゴール側」の2つのCZが衝突

→エネルギー&創造性の発揮

→「ゴール側のCZ」を選択

→スコトーマに隠れていた問題が顕在化(ケースサイド)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

→「inventon the way)」しながら解決(プランサイド)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

  

 という流れ。

 その一連の流れはホメオスタシスフィードバックです。だから生命力と考えることができます。シンプルに表現すると気です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 はじまりは“現状の外”へのゴール設定

 

 ところで、私自身、「このまま」とは違う新たな取り組みをはじめることにしました。双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動ですw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion Club、CHCC)」。

 

 詳細は次回(I-062)説明いたします。

 (初回のクラブ活動はR4.2/5土 午前1115分~の予定です)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

CoacHing de Compassion Club




F-223:不安と不満のはざまで苦しんでいる君へ <5th. Step -前編;Into The Fire

 

 若い頃の私は、「不安と不満」「悲しみと怒り」が混ざり合ったような混沌の中で生きていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031488.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7031602.html

 

無理に押さえつけようとする力に猛烈に反抗する感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882703.html

 

 あの頃の私へ、そして同じような境遇の若者へ、コーチとして贈ります。

 1st. Step;「どうせ私なんか」と思った時は

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27570183.html

2nd. Step;絶対大丈夫!>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27624719.html

 3rd. Step;覚悟を決める!>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27674293.html

4th. Step;不満から希望へ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27735209.html

 <ちょっとブレイク;今、親を憎んでいる人たちへ>
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27776349.html

 

 

 5th. Step -前編;Into The Fire

 

 少し私自身の過去についてお話しします。

 (本当は過去は一切関係ありません。コーチングは未来だけです)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今のあなたと同じように、若い頃の私は親を憎み、たいていの大人たちを敵視していました。「長生きなどするつもりはない」「太く短く生ききる」「大人になる前に消えてやる」なんて言葉を吐きながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854165.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854341.html

 

 一方で、未来に対して淡い希望も抱いていました。ある映画の影響です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

 少しばかりかっこをつけていうと、「不安と不満のはざまに希望を見つけていた」という感じ。

 

 でも、その希望はすぐに消えてしまいます。不安か不満のいずれかがスコトーマに隠してしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマを外して希望を抱き続けるために(アンカー)、当時の私が行っていたのが音楽を聴くこと(トリガー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20477470.html

 

 不安や不満に襲われるたびに、自分に言い聞かせるように音楽を聴いていました。今思うと、コンフォートゾーンを作るためのセルフトークとして利用していたのだと思います(「現状の中」「理想的な現状」ですけど)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 とくによく聞いていたのがブライアン・アダムス(Bryan Adams1959~)の「Into The Fire」。もう30年以上経つのに、イントロを聞いただけで(トリガー)、もがき苦しんでいたあの頃の記憶が鮮やかによみがえります(アンカー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20172391.html

 

 公式チャンネルの動画は弾き語りバージョン。しかし、それはそれであの頃の思いが静かにこみあげてきます↓

 Bryan Adams - Into The Fire - YouTube

 

 誰からも縛られたくない

型にはめられたくない

 可能性を奪われたくない

 自分を見失いたくない

 暗闇を抜け出したい

 希望を抱き続けていたい

 情熱に突き動かされていたい

 いつまでも光に包まれていたい 

 

 そんな思いを抱きながら、よく歌詞を書き込んだものです。真っ白いノートに。何度も、何度も。

 

 

 Life – thin as a thread

 Sometimes you’re lucky

 Sometimes you’re better off dead

              人生-それは糸のように薄い

              ときには幸運が舞い込むし

              時には死んだ方がましだと思うこともある

 

 Your first breath is taken

 and into the world you are cast

 You long for tomorrow,

while living each day as your last

              生まれてすぐに

              君はこの世の中に放り込まれた

              君は明日を待ちわびている

              一日一日を人生最期の日として生きながら

 

 Well, I know what your heart desires

 But you can’t take it with you

 Into the fire

              君の心が望んでいるものはわかっているよ

              しかし君は持っていくことはできないんだ

              炎の中には

 

 Now you’ve done all you can

 Your life’s at the crossroads

 You watch as it slips through your hands

              もうできるだけのことはやった

              君は人生の岐路に立たされていて

              何かが両手をすり抜けていくのを見ているだけ

 

 So, stand on the mountain and shout in vain at the sky

 But nobody hears you – the words only echo inside

 Oh, shelter the flame – it may expire

 Risin’ up from the ashes

 Into the fire

              そして君は山頂に立ち、空に向かって虚しく叫んでいる

              でも誰も聞いてはいない言葉は君の中で反響するだけ

              さあ 炎を守るんだ 燃え尽きてしまうかもしれない

              灰の中から立ち上がるんだ

              そして炎の中へ

 

 There’s a moment in every man’s life

 When he must decide what is wrong and what’s right

              誰の人生にもそういう瞬間が訪れる

              何が間違いで 何が正しいかを 決断するときが

 

 You could wait for your dreams to come true

 But time has no mercy

 Time won’t stand still for you

              君は夢がかなうのを待つことができる

              しかし時は容赦なく流れていく

              時は君のために待っていてはくれない

 

 Well, I know what your heart desires

 Crawlin’ out from the wreckage

 Into the fire

              君が心から欲しているものをわかっているよ

              残骸の中から這い出すんだ

              そして炎の中へ

 

 Just hold on to your life down to the wire

 Oh, out from the dragon’s jaws

 Into the fire

              ギリギリのところで耐えて生き抜くんだ

              そして竜の口から火となって飛び出そう

              炎の中へ

 

 Into the fire

 Into the fire

 Into the fire ...

 

 

 ところで、若き日の私は「Into The Fire」を「火中の栗を拾う」といったイメージでとらえていました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

きっとその影響です。

その後の人生で決断を迫られた時は(Your life’s at the crossroads)、より困難な方を選択してきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7556145.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7702279.html

 

 「『火中の栗を拾う』といったイメージ」がブリーフをつくり、「困難な方を選択する」というハビット&アティテュードとなってあらわれたのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26648449.html

 

 ところが、認知科学者 苫米地英人博士との縁で、「Into The Fire」のイメージは変わっていきました。

 

 The Fire」とは、不満から燃えひろがる炎ではなく、必ず成し遂げると決めたゴールからあふれだす光

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

次回(F-224)が私からのラストメッセージです。

 「失意→安心/確信→覚悟→希望」という心の変革とともに手に入れる「Into The Fire」をぜひ体感してください(feel!)。あなたならできるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

F-224につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

不安や不満に襲われるたびに、自分に言い聞かせるように音楽を聴いていました。今思うと、コンフォートゾーンを作るためのセルフトークとして利用していたのだと思います

 

 今回御紹介した「Into The Fire」でいうと、セルフトークというよりは、ユーアファメーション(You Affirmation)に近いかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8292493.html

 

 

-関連記事-

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

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S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

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S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

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Into the Fire



Q-232:「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対して、どのように対応すればよいでしょうか? <vol.3:ユマニチュードの4つの柱>

 

 先日、認知症をテーマとした医療系の研修会で講演を行いました。コーチとして。

 私が取り上げたのは「認知機能の低下で情緒が不安定になり、環境に反応して起こる」とされている「BPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia、行動・心理症状)」。

 厚生労働省HPBPSD:認知症の行動・心理症状」

 s0521-3c_0006.pdf (mhlw.go.jp)

 

講演後に行われたシンポジウムで、大学教授からこのような御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:「スコトーマは医療の現場では『認知バイアス』として知られている」ということでしたが、とくに注意バイアスの話に思えました。

 認知症の患者さんでは、記憶障害のため財布などを見つけられない時に、「ここに置いたはず」→「娘が盗った」という被害妄想がおこりがちです。特に大切なものにバイアスがかかりやすいと思いますが、コーチング(コーチ)の視点では、「財布を娘に盗られた」といった被害妄想がでている老人に対してどのように対応すればよいでしょうか?

 

 回答を一般~コーチング実践者向けに再構成し、6回に分けてお届けします。

 vol.1:認知症の2つの症状>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27839838.html

 vol.2RAS&スコトーマと専門性の関係>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27881450.html

 

A3実際に新たなブレークスルーは医学や医療のど真ん中とは違うところで起こったりします。例えば「被害妄想がでている老人に対しての対応」といった課題(case)への解決(plan)も。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その一例として御紹介するのは「ユマニチュード(Humanitude)」。フランスのイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティの二人によりつくりだされたケアの技法です。二人はもともとは体育の教師だそう。腰痛の予防や対策をお願いされたことをきっかけに介護の世界に飛び込んだそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 私はユマニチュードに精通しているわけではありませんが、情報を集めゲシュタルト化する過程で重要な気づきを得ました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 以下、ユマニチュードについて紹介しながら、苫米地式認定コーチとして解説します。

 

 

 ユマニチュードには「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱があります。

 

そのうちの「見る」「話す」「触れる」は介護者側の視点。ひとつ抽象度を上げてまとめると「関心を持つ(示す)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 関心の対象は、もちろん、介護される患者さんです。

 その“患者さん”とは、「今、ここ」という物理空間上の実在(instance)だけではなく、生まれてから今に至るまでの人生全体のこと。さらには、情報空間にひろがる関係性(自我)すべてのことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

その全体に「関心を持つ(示す)」ことが重要です。

 

 *情報空間(およびその底面である物理空間)はこちら↓

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 エリ・ヴィーゼルの言葉を借りると、生の反対は死ではなく、生と死の間(にあるもの)への無関心です。関心が存在(生)を生みだしているといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 

 

 4つ目の「立つ」は患者さん側の視点。

「立つ」ことにはたくさんのメリットがあります。例えば「骨粗鬆症を防ぐ(骨・関節)」「筋力低下を防ぐ(骨格筋)」「血液循環を改善する(循環器)」「肺の容積を増やす(呼吸器)」など。しかしながら、ユマニチュードが重視しているのは、そのような身体面ばかりではありません。

 

最大のポイントは「尊厳」。心、つまり情報空間でのメリットです。

私が学んだ書籍には「『立たせる』『歩かせる』という技術だけを信じてはいけない。『誰のために?』『何のために?』『どこに向かって?』という目的がなければ人は歩けない」と書かれていました。

これは「ゴールが重要である」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その考えは「ゴールが先(Goal comes 1st.)」というコーチングの祖 ルー・タイスさんの教えと通じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

Q-233につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 ユマニチュードには「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱があります

 

 「見る」について補足します。ユマニチュードにおける「見る」とはアイコンタクトのこと。それを「視線をつかみにいく」と表現しており、具体的には0.5秒以上のアイコンタクトが必要だとしています(目があったら2秒以内に話しかける)。

 

「えっ、たった0.5秒だけ」と思いませんでしたか?

私たちは意外に目を見つめていません。とくに最近の医療の現場は忙しい上に電子化されており、患者さんの方はまったく見ずにモニターを凝視しながら診察 なんてことも珍しくはないようです。

同様に、日常の生活においても、目を合わせる機会が少なくなっているのではないでしょうか。

(反対に目がしっかり合ってしまうと気まずくなりますよねw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 人間にとって、本来、アイコンタクトはとても重要のものです。

生後2~5日の新生児でもアイコンタクトに反応することが確認されています。それは「集団で生きていく仕組み」であり、「人を人たらしめる能力」ともいわれています。

 さらに、日本人とフィンランド人を比較した研究により、その文化背景に関わらず、正面からアイコンタクトをとると覚醒度や注意力が高まることが明らかになっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11294790.html

 

さらにアイコンタクトを続けると、“秘密の力”が覚醒するかもしれません。

イタリア ウルビーノ大学の心理学者 ジョバンニ・カプート氏らは「アイコンタクトが意識の変容をもたらす」という研究結果を発表しています。

 そういえば苫米地博士の著書にも人の目がデザインされているものがあります。その本とは「洗脳原論」。きっと読みはじめる前から(手に取った瞬間から)「洗脳」する仕掛けなのでしょう。

 

 冗談はさておき、私はクライアントさんに「まずはしっかり見る/観る」ことを勧めます。見る/観るものは「情報空間にひろがる関係性(自我)すべて」。それは自分自身とのアイコンタクトといえます。

 S-04-24~26:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23983088.html

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 そして、それは「抽象度が高い世界に臨場感を感じる秘訣」でもあります。

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

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