苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2021/10

F-212:仕事楽しみですか? ~want toが非難される社会~ <前編:モチベーション・自由・ゴール>

 

 先日、興味深い出来事が報道されました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 東京 JR品川駅のコンコースに掲載されたメッセージ広告に対して「不快」「社畜回廊」「ディストピア」「仕事は楽しみじゃなきゃいけないのか」「つらくてもなんとか仕事を頑張っている人を傷つける言葉だ」などの批判が相次ぎ、わずか1日で取り下げることになったというもの(2021104日)。

人材育成などの事業を手掛ける広告主(アルファドライブ)は、広告を取り下げただけでなく、謝罪まで行いました。

 

 その広告とは


今日の仕事は楽しみですか。(広告)

アルファドライブHPに掲載されていた新聞広告ビジュアル

https://adnp.alphadrive.co.jp/news/20211006

 

 

この出来事を、前編(F-212)は「モチベーション・自由・ゴール」の観点で、中編(F-213)は「営業・マーケティング・ブランディング」の観点で考察します。後編(F-214)ではさらに踏み込み、社会に突き付けられている課題の分析と解決の提案を行います。

 

前編:モチベーション・自由・ゴール

 

表示されたのは品川駅の通路にある44個のディスプレイ。数分間に一度、約15秒の短い間です。当日の駅の様子を撮影した動画を確認してみましたが、せわしい月曜日の出勤時間だったためか、広告を気にかけている人はほとんどいないように見えました。

 一体何が問題だったのでしょう?

 

 ところで、皆さんは「仕事楽しみですか?」と突然問われたら、どのように答えますか?

 

 私の答えは×~〇の間。質問者の意図により答えは異なります。縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 詳しく説明いたします。まずは「仕事」の定義から。

おそらくほとんどすべての人の無意識は「仕事」と「お金を稼ぐこと」を紐づけているはずです。認知科学者 苫米地英人博士と出会う前の私もそうでした。

 まずは仕事(職業)とファイナンス活動をはっきりと区別してください。それがプロとアマを分ける1st.stepです。

 F-027~:プロとアマの違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268331.html

 

 仕事(職業)=役に立つ、社会に機能を提供する、役割を果たす

 ファイナンス=お金を稼ぐ=入りと出のコントロール(入>出)

 

 仕事とファイナンスを混同している質問者から「仕事楽しみですか?」と問われた場合の答えはNo。そのNoは「仕事は楽しみではない」という意味ではなく、「あなたが聞いているのはファイナンス活動であって、仕事ではない」という意味のNoです。

 (もちろん「ファイナンス活動は楽しくない」という意味でもありません)

 

 ここからは仕事(職業)の定義が「役に立つ」であることを前提に述べます。

 

 「仕事楽しみですか?」がモチベーションの話であれば、答えは〇~△。「want toか? have toか?」ということであれば、必ずwant toでしょう。現代の日本において、かつての奴隷に対するような強制労働は存在しません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 ですが、want toには容易にhave toが忍び込みます。楽しいはずの仕事がいつの間にか楽しく感じられなくなるのです。皆さんにもきっと心当たりがあるはず。

その場合、まずは身体の状態を確認してください。次いで心の状態。私はとくに「不安・恐怖(F)」「義務感(O)」「罪悪感(G)」に気をつけています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 先程、「現代の日本において、かつての奴隷に対するような強制労働は存在しません」と書きました。それは物理空間では事実といえますが、心の空間、すなわち情報空間においては必ずしも事実とはいえません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 バイオパワー(生権力)が働いているから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 そもそも「want toか? have toか?」を判断するブリーフシステム自体が、他人(とくに親)の考えや社会の価値観で構築されています。時間でいえば過去です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そこに本来の意味の自由はありません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 自分の頭で考え自由意思で決断しているように思えても、そのほとんどが「無人運転」。よくて「自動運転」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 では、どうすればいいのでしょう?

 

 答えは、もちろん、ゴール設定。1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するゴールを探求し続けるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

その過程で、過去の記憶ではなく未来側からすべてを認識することができるようになり(T)、シンの自由を手に入れ、100%want toで生きることができるようになります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 ただし、その場合でも、「仕事楽しみですか?」に対する私の答えは〇~△。

 

 抽象度の高い次元では「つねに楽しみ」ですが、抽象度の低い次元(物理空間)でゴールを実装する場合には困難ばかりだから。もしも困難でなければ、ゴールは現状の中と考えるべきです。
 (注:現状の中のものをゴールとはいいません)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

コーチングを実践し続けるうちに「困難に立ち向かう挑戦自体が楽しい」と感じられるようになりますが、その場合にはゴールのバランスホイール間の調整に留意が必要です。「仕事ばかりで家庭が崩壊している」や「社会に貢献しているが心身が壊れている」とならないように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 ゴールを人生のあらゆる領域に設定(&更新)し、ブリーフシステムを未来側から再構築して、自由と責任を意識に上げながら全力でバランスよく生きる(100%want to

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13958864.html

 

 それがコーチングマインドの実践だと思っています。

そのような状態の時に「仕事楽しみですか?」と問われたなら、答えは△のはず。「楽しみとも楽しみではないともいえる」「楽しみとはいえないが、楽しみではないわけでもない」という感じ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

なぜなら、もはや仕事は「あたりまえ」だから。

 (その意味はこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

F-213につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 先程、「現代の日本において、かつての奴隷に対するような強制労働は存在しません」と書きました。それは物理空間では事実といえますが、心の空間、すなわち情報空間においては必ずしも事実とはいえません。バイオパワー(生権力)が働いているから

 

 しかし、そのバイオパワーは「新しい目覚めを迎える」ための大事なきっかけでもあります。詳しくはこちら↓

 F-208:マトリックス/Matrix -03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 

 

-関連記事-

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

L-04920207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -09;「もっと知りたいことQA

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27201242.html

 06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27221449.html

 07;「印象に残ったもの」QA

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27259023.html

 08;「疑問や難しかったこと」QA

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27279158.html

 09;「もっと知りたいことQA

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。

アンケートでは理解度と満足度をそれぞれ10段階の目盛りで評価していただきました。これは医療現場でも疼痛の評価等に使われる方法で「VAS(バス、Visual Analog Scale)」と呼ばれています。

今回の研修は、理解度:6.161.910)、満足度:6.792.110という結果でした。

 それでは御意見・御質問に回答いたします。「もっと知りたいこと」です。

 

 

・子育てのことを絡めていくと、ぐんぐんと頭に入ってきやすいんだな自分は、と思いました

 

A:「子育てのことを絡めるぐんぐん頭に入ってくる」というコメントから、ブリーフシステムに関する2つの事実(data)を感じ取ることができます。ブリーフシステム(Belief System)とは「人の行動や行動性向といわれる無意識の行動を決めるシステム」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

重要度の高い情報だけが、RAS(網様体賦活系)のフィルタリングを通り抜け、認識にあがります。その重要度を決めるのがブリーフシステム。反対に重要度の低い情報は認識されません。前者を「スコトーマが外れる」、後者を「スコトーマに隠れる」と表現します。

いただいたコメントからは「子育ての重要度が高い」ことが感じられます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「重要度が高い」はポジティブなことばかりではありません。例えば「いつも機嫌が悪いので一緒にいたくない人」も、無意識にとっては「重要度が高い」です。

だから、足音や話し声など少し聞こえただけで、すぐに回避行動をとったりします。それもエネルギッシュに。もしも一緒に過ごすことになりそうなら、その場を離れる言い訳がどんどん思い浮かぶでしょう。それが創造的回避です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 「ぐんぐん頭に入ってくる」というのは「子育て」がwant toであることを示しています。

 よく引用する研究ですが、want to(~したい)とhave to(~ねばならない)の生産性の差は10年間で756倍です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 では、want toでいるためにはどうすればいいのでしょうか?

 

 

・個人の目標を立てる時のポイント

・ゴール設定の3つのポイント

 

A答えは「ゴール設定(再設定)」。ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に見いだすもの。すべてはゴールを見つけることからはじまります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

・どんな未来が実現したらうれしいか?

 

Aただし、ゴール設定は決して簡単なことではありません。だからといって、念入りにゴールを吟味しているままでは何もはじまりません。

 そこで私は「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」を起点にすることをお勧めしています。

 

 どんな未来が実現したらうれしいか? 楽しいか? 気持ちいいか? すがすがしいか? 誇らしいか?

 

 「いつもワクワク」「みんなニコニコ」など、シンプルな(=抽象度が高い)イメージを自由に心に描いてください。「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」「すがすがしい」「誇らしい」がいっぱい詰まったイメージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 イメージの(I)臨場感が上がるたびに(V)、それは現実化していきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

・今、〇〇(←家族)が仕事の役職に就いたばかりでつまづいているようですので、どういう風にアドバイスしたらいいか? 先生の話から少しでも盗めたらいいと思っています

・クレーム対策、家族への対応、ヒヤリやリスク後の再発防止について

 

A「イメージは高い抽象度次元で」「現実化は低い抽象度次元で」。

 具体的な話になるほど、情報量が増え、抽象度が下がっていきます。一番情報量が多く、物理法則が働く次元が物理空間。つまり、情報空間の底面が物理的現実世界です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私はゴール設定と具体的な現実化(マネジメント)を明確に分けて考えています。詳しくは下記記事を参照されてください↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

 ここまでをまとめると、

 ゴール設定 →RAS&スコトーマの働きによりゴールに関係することだけを認識 →課題発見 という流れ。

課題を見つけ(ケースサイド)、解決することができるのは(プランサイド)、ゴールがあるから。いつもゴールを思い描いていてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

・ここの組織を変えるには?

・働きやすい職場づくり

 

A:いつもゴールを思い描いている

 

 じつはそのこと自体が解決の強力な糸口になります。なぜでしょうか?

 

 例えば、上記2つの言葉遣い(ここの組織を変えるには?働きやすい職場づくり)には決定的な違いがあります。それがヒント。

「いつもゴールを思い描いている」ことの重要性を感じながら、じっくり考えてください。

 (私の答えは次の回答で)

 

 

・ゴールの共有をしやすくなる方法が知りたいと思いました

・ブレインストーミング、ブリーフィングをもっと詳しく知りたい

・「ゴールの共有の次のスコトーマ外し」のスライド部分をもう少し詳しく聞きたいです

・用語を詳しく調べたいと思います(確認も含めて)

 

A:いいですね! 弾けそうなWant toが伝わってきますw

 

 ここでは「セルフトーク」について紹介します。

「セルフトーク」とは、自分への語りかけのこと。そのセルフトークには4つの段階があります。

 

 第1段階:「無理だ」「できるわけがない」という“あきらめ”

 2段階:目的論的なもの=“希望”が芽生える

 3段階:「こんな状態から抜け出そう」といった“誓い”

 第4段階「ゴールを“実現”した新しい自分のイメージ」で自然なセルフトークができる

 

 知りたい」「聞きたい」「調べたい」は、いずれも第2段階以上。言葉の中に希望が感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 ヒーラー&コーチとして、私は「“希望”がコーチングに取り組む合図」だと思っています。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

さらに詳しく分析すると、「知りたい」「聞きたい」はまだまだ受動的で、「調べたい」は能動的です。「能動的」とは「目標に向かって問題解決をしている自分のイメージがある」ということ。それが第3段階です。

 

 次の第4段階は「ゴールを実現しているイメージ」に基づくセルフトーク。それは単なる願望ではなく、今この場で実現しているかのような臨場感あふれる表現となります。

 

 以上が「ここの組織を変えるには?」(=2段階)と「働きやすい職場づくり」(=3or4段階)の間に感じた決定的な違いです。

 

心から望むゴール(未来)に焦点をあてたセルフトークを続けてください。しっかりと意識に上げながら。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 そのセルフトーク(&イメージ)がゴールを現実化していきます。

 (その一例がこちら↓ 映画&野球の話ですw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

 

L-050につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。

 (現在は主にオンラインで研修を行っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

 

L-04820207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -08;「疑問や難しかったことQA

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27201242.html

 06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27221449.html

 07;「印象に残ったもの」QA

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27259023.html

 08;「疑問や難しかったことQA

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。

アンケートでは理解度と満足度をそれぞれ10段階の目盛りで評価していただきました。これは医療現場でも疼痛の評価等に使われる方法で「VAS(バス、Visual Analog Scale)」と呼ばれています。

今回の研修は、理解度:6.161.910)、満足度:6.792.110)という結果でした。

 それでは御意見・御質問に回答いたします。「疑問や難しかったこと」です。

 

 

・言葉が難しいですが、自分なりの受けとらえでよいのでしょうか?

 

A:まずは「言葉が難しい」に回答し、このブログ記事の最後で「自分なりの受けとらえでよいのでしょうか?」について考察します。

 

スコトーマを思い出してください。「心理的な盲点」と訳されるスコトーマは、1)知識、2)重要性、3)役割 が関係します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そもそも知識がないと情報を認識することさえできません。知識があったとしても、重要性や役割がないと(合致していないと)スコトーマが外れず、やはり認識することはできません。

 

 しかしながら、私たちは、実際には知らない情報を知識化していくことができます。それが「学習」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 では、なぜ私たちは、知識がないはずの情報を認識し、理解することができるのでしょうか?

 

 

・言葉の意味

 

A答えは「ゲシュタルト能力があるから」。ゲシュタルトとは「全体と部分の双方向性で成り立つ1つの統合的意味を持つまとまり」のこと。そのゲシュタルトが意味を決めます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 別々のゲシュタルト同士を組み合わせてより大きなゲシュタルトをつくると(connect the dots)、さらに意味がよくわかるようになります。ゲシュタルト統合能力=理解力です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 「ゲシュタルト統合」は、じつは、「抽象度を上げる」ことと同義です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

・全体的に難しい(用語など)

・いろいろと難しかったです

・専門用語がなかなか覚えられなかった

・専門用語をまず理解しないと入りにくいので、表のようにあるとわかりやすい

 

A:専門用語は「難しい」「なかなか覚えられない」「理解しないと入りにくい」はそのとおり。「」などにまとめて、繰り返し確認することは大切な工夫といえます。

 私のブログの「PM-02:苫米地理論における重要用語解説」は、表にはしていませんがw、繰り返し「わかりやすく」学んでいただくことを意図しています。活用してください↓

 PM-02~:第二章「苫米地理論における重要用語解説」目次

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12936581.html

 

 では、再び問題です。難しいものをどんどん覚えて理解していくために、もっとも大切なことは何でしょうか?

 

 

・全体的に少し難しく感じました。ネットで検索します

・意外と「自分がどうなりたいのか?」とか自分のゴールを考えると言葉がすぐにはでてこず難しかったです

・ゴール設定の3つのポイント(とくに3つ目の現状の外)

 

A答えは「ゴール」。

ネットで検索」するときは、まずは自分のゴールを明らかにしてください。ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定する ものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「意外」と感じたのは正直な感想のはず。

しかしながら、実際には「自分がどうなりたいのか?」がわからない人ばかりです。ほとんどすべての人が「無人運転」、よくて「自動運転」のような状態のはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

これからは「何のために?」を常に意識に上げながら生活してください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

それは強力な依存症対策にもなります。ぜひお子さんたちにも教えてあげてください。

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 

・セミナーの内容はなんとなく理解できるが、実際の仕事面で活かすとなるとまだイメージが足りないです

 

A:繰り返しますが、最も重要なのは「ゴール」。イメージはゴールから生まれます。時間の流れを加味して述べると「ゴールが先、イメージが後」「ゴールが生みだす未来からイメージが流れてくる」という感じです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

・みんなでゴールを共有するのは難しいと思います。理念だけでなく、他にゴールを目指せるものがありますか?

・レジリエンス(が難しかった)

 

A:「ゴールが先、イメージが後」「ゴールが生みだす未来からイメージが流れてくる」

 

 その時、イメージの臨場感を高めてくれるのが、ゴールを共有した仲間の存在です。臨場感が高まれば高まるほど(V)、そのイメージは(I)現実化していきます(R)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 「ゴールを共有するのは難しい」と感じる時は、もっと抽象度を上げてください。みんなと一緒に。必ずどこかで共有できるはずです。

 私の経験を述べると、病院長時代は「老病死(+生で四苦)に苦しむ患者さんや家族のwell-beingのために、まずは職員自身がwell-beingでいることが必要」と考え、「各人がwell-beingを見いだし実現する」ためにコーチングをひろげようとしました。みんなの心に訴え続けたのは「誰でもwell-beingになれる」という事実と「みんなでwell-beingになろう」という願い。

 いつも向かい風でしたが、必ず達成できると信じていました。エフィカシーです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 結局「だまし討ち」にあい排除されることになりましたが、結果的にもっと自由に「『well-beingを見いだし実現する』ためにコーチングをひろげる」ことができるようになりました。

「みんなでwell-beingになろう」という願いが生みだす縁起は、ありがたいことに、今も拡大し続けています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *“向かい風”から学んだことはこちら↓

 PM-06~:第六章「職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題」目次

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 どうしても「ゴールを共有するのは難しい」と感じるときは、何らかのトラブルが発生するのを待ちましょうw

もしもトラブルが生じたなら、「余裕で解決し、前より良くなっている」というゴール側のイメージを共有してください。それがレジリエンスのはじまり。「危機(クライシス)」とは転換点のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 レジリエンスについてはこちらをどうぞ↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 

 

・ストレスチェック制度、分析されても職場環境の改善には活かされていないのでは?

 

A:今回の研修ではストレスチェック制度の結果を分析し、「2つの“労働環境”改善が重要」という話をしました。「分析されても職場環境の改善には活かされていないのでは?」というコメントは、残念ながらスコトーマが外れていないことを示しています。

 ぜひ下記記事を再チェックし、紹介したワークに取り組んでください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 

 

・テーマに沿った話ではなかった

 

A:私がこの研修を通じて理解していただきたかったことは、「すべてマインド次第」という事実。もちろん研修テーマであるマネジメントも「すべてマインド次第」です。それを一言で言うと「中観」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 具体的にゴール・モチベーション・スコトーマといった概念を解説した上で、ワークを紹介し、さらにレジリエンスと重ねました。

すべてマインドに係る重要な知識であり、マネジメントのど真ん中の話です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 それを「テーマに沿った話ではなかった」と感じることは自由ですが、そこにスコトーマが生じていることはしっかり自覚されてください。

「必ずスコトーマが生じえる(不完全性、ゼロトラスト)」、そして「ゴールの共有&コレクティブエフィカシーでスコトーマを外すことができる」というのが、まさに私がお伝えしたことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 

・言葉が難しいですが、自分なりの受けとらえでよいのでしょうか?

 

A:結論から述べると、必ず「それぞれ」であり、いつも「自分なり」 一人一宇宙です。だから同じ研修を受けたはずなのに、多種多様な感想が生まれます。

物理的現実世界とは、じつは、共同幻想にすぎません。それが認知科学や物理学が導きだした答えです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 そして、その「一宇宙」や「共同幻想」には必ずスコトーマが生じています。

 

 だからこそ、「ゴールの共有&コレクティブエフィカシーでスコトーマを外す」というマネジメントが重要であるといえます。詳しくはこちらをどうぞ↓

 F-078~:ヘンリー・フォードの教え

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_342433.html

 

あなたができると思おうが思うまいが、どちらにしてもあなたは正しい

Whether you believe you can do a thing or not, you are right.

 

フォード・モーターの創設者 ヘンリー・フォード(18631947年)

  

L-049につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

「ネットで検索」するときは、まずは自分のゴールを明らかにしてください

 

 認知科学者 苫米地英人博士の言葉を紹介します。詳しくは博士の著書「その検索はやめなさい」(主婦と生活社)をお読みください。

 

 情報と情報がどうつながっているか? その関連性を探ることが「検索」

 

 

-追記2

 どうしても「ゴールを共有するのは難しい」と感じるときは、何らかのトラブルが発生するのを待ちましょうw もしもトラブルが生じたなら、「余裕で解決し、前より良くなっている」というゴール側のイメージを共有してください

 

 詳しくはこちらをどうぞ↓

 S-03-12A)「概念の階層にエネルギーが生じる」レベルでのコントロール -中編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21033212.html

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 コーチングを応用した研修に御興味のある方々は、下記連絡先(メール)に御連絡ください。みんなでエフィカシーを高めあう、明るくあたたかい未来をぜひ手に入れてください。

 (現在は主にオンラインで研修を行っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

その検索はやめなさい(Kindle)

Kindle版はこちら↓

その検索はやめなさい | 苫米地英人 | マーケティング | Kindleストア | Amazon

 


F-211:研修医時代の思い出 ~自由な発想の教授からの“無茶振り”に学ぶ~

 

 先日、「毎回同じ話ばかりである」という御意見をいただき、コーチとして回答いたしました。「同じ話」にならないように気をつけながらw

 Q-215:毎回同じ話ばかりである

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27050392.html

 

 書きながらとくに意識に上げたのは、「抽象度」と「スコトーマ」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 抽象度(Levels of Abstraction)とは、「宇宙を情報量の大小でならべる軸」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして、スコトーマ(Scotoma)とは、「心理的盲点」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 きっと「同じ話ばかり」が縁になったのでしょう、ブログ記事を書きあげた頃に研修医時代の夢を見ました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 私が最初に御世話になったT教授は、とても自由な先生です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 例えば、大学医局から民間病院に出向していた頃、非常勤勤務で来られた教授からドライブに誘われたことがあります。微妙な時間に(←マナーやルールに縛られない思考に驚嘆)。

発売されたばかりの初代プリウスを運転しながら、教授は「これからの時代はハイブリッドだよ。地球環境や未来のこともしっかり考える人間になりなさい」と教えてくださいました(←抽象度の高い思考に感動)。

ところが、しばらくして教授は車を乗り替えられました。アルファロメオに。もちろんガソリン車です(←自由自在な姿に感嘆)。

今思えば、いち早く「well to wheel」を考慮されたのかもしれません(←その可能性大)。

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 そんな教授から、ある日、指令が下りました。

 

  20分間で糖尿病のすべてがわかる講義をせよ

 

 医局会で、先輩医師に対してです。

 

  えっ、なぜ私が? リハ科なのに...なぜ糖尿病? 20分で「すべて」って?

 

 そんな感じで多少うろたえましたが、イヤな気持はまったくありませんでした。教授の言動に押し付け(強制的動機付け)はなかったから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 おかげで創造的回避が働くことなく、100%want toで取り組むことができました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

 試行錯誤するうちに、講義を2本立てで構成することを思いつきました。「思いっきりシンプルな話」と「最新情報」の2本立て。具体的には「血液中の糖が多い=臓器のエネルギー不足」といった病態の本質的な話と新たな糖尿病薬の薬理機序の説明です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 コーチの視点で述べると、前者が「抽象度を上げる」方向性、後者が「抽象度を下げる」方向性です。さらに拡張すると、前者がリーダー的な思考、後者がマネジメント的思考といえるはず。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 講義後、私は「『すべて』を語りつくしたぜ~」という達成感に包まれました。たった20分の出来事なのにw

 

 その理由は、抽象度の高い視点でパラダイムシフトを引き起こしたという確信と抽象度の低い視点(=専門性)で最新の情報を提供したという実感があったからだと思います。

 

 さらにいうと、情報宇宙の頂点である「空(くう)」から底面である「物理空間」までしっかりカバーしたという感覚だったのかもしれません。

 

 *情報宇宙(空間)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *空(くう)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 残念ながら、講義後の教授のリアクションは覚えていません。“失敗”として記憶されなかったからだと思います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 最近見た夢の中では、講義後、教授は微笑んでおられました。

その微笑みを見た夢の中の私は、“自由な発想の教授”からの言語&非言語による働きかけによって「抽象度を自在にコントロールする感覚」を学んでいたことに気づきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 もちろん、それは「T」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

そして、それは四半世紀の時を超えた智慧の“教授”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

その経験を縁に、あらためて私は“夢”の意味を考えました。

Q-213~:「ラベリングを夢の中でも行う」ことの意味

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414537.html

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 そして、スコトーマ(Scotoma)とは、「心理的盲点」のことです

 

 スコトーマは、もともとは医学用語(眼科)で、「盲点」のこと。

 目の仕組みをカメラに例えると、レンズキャップがまぶた、レンズが水晶体、しぼりが虹彩、そしてフィルムが網膜といえます。

 「目が見える」というのは「網膜に映った映像が脳に伝わり認識される」ということ。網膜には視細胞と呼ばれる細胞が並んでいます。その細胞が光を電気信号に変え、視神経(2番目の脳神経)を通って脳(後頭葉)に伝わります。

 片目に1億個以上あるといわれる視細胞は網膜全体にひろがっていますが、1か所だけまったく存在しない部分があります。視神経が網膜を貫く視神経乳頭と呼ばれる部分 それが「盲点」です。

 実際に「盲点」を体感すると、臨場感が上がります。下記ブログ記事でワークを紹介していますので、ぜひスコトーマ(盲点)を体験してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 

 

-追記2

「目が見える」というのは「網膜に映った映像が脳に伝わり認識される」ということ。網膜には視細胞と呼ばれる細胞が並んでいます。その細胞が光を電気信号に変え、視神経(2番目の脳神経)を通って脳(後頭葉)に伝わります

 

 人間においては、網膜からの情報が視神経(2番目の脳神経)を通って脳(後頭葉)に伝わるルートだけではないことが確認されています。直接、扁桃体に向かう別ルートが存在するのです。そう、扁桃体とは「ファイト・オア・フライト」に関係する場所。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 脳梗塞などの異常で視覚機能を失ったとしても、扁桃体で人の表情を判断することができます(blindsight)。人間の場合は。

 「無財の七施」中の「眼施(げんせ/がんせ:やさしいまなざし)」と「和顔施(わがんせ:和やかな明るい顔)」は、相手を「ファイト・オア・フライト」から救い出すための古からの智慧といえそうです。

 F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

  

-追記3

 試行錯誤するうちに、講義を2本立てで構成することを思いつきました。「思いっきりシンプルな話」と「最新情報」の2本立て

 

 昨日(20211021日)より「2021年度下期苫米地英人アカデミー」の募集が始まりました。今期は、なんと、「マスター・コーチ向けカリキュラムの解放」です!
 詳細はこちら(苫米地博士のメッセージを視聴することができます)↓

 https://maxpec.net/academy2021h2/

 

 今期も講師を務めさせていただきます。私の講義は「2本立て」...「シンプルさを追究した理論的な内容」と「実装のための具体的な話」です。さらに、その2つを統合した「1つのゲシュタルト(connect the dots)」として感じていただけるように取り組みます。Don’t think, feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

入門者にとっても、上級者にとっても、最高の講義となることを確信しています。超情報場でお会いしましょう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24204264.html

 

-関連記事-

PM-04-10~11:すでに始まっている医療に抽象度を取り入れる試み

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8292888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293064.html

PM-05-06:そもそも教育とは?-3-1)学習を促進する

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

F-020:研究はすべてに通じる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7554483.html

F-071~:「糖尿病リスク予測ツール」に思う

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_319922.html

F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 

2021年度下期苫米地英人アカデミー

苫米地英人公式サイトから引用

苫米地英人公式サイト (hidetotomabechi.com)

 


L-04720207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -07;「印象に残ったもの」QA

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27201242.html

 06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27221449.html

 07;「印象に残ったもの」QA

 

研修後のアンケートにはたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。

アンケートでは理解度と満足度をそれぞれ10段階の目盛りで評価していただきました。これは医療現場でも疼痛の評価等に使われる方法で「VAS(バス、Visual Analog Scale)」と呼ばれています。

今回の研修は、理解度:6.161.910)、満足度:6.792.110)という結果でした。

 それでは御意見・御質問に回答いたします。まずは「印象に残ったもの」から。

 

 

・目標を持つ

・意識を高める

 

A:「目標を持とう」「意識を高めよう」と言うのは簡単。しかし、多くの場合、実践は困難です。なぜなら、目標や意識の定義があいまいで、かつ「目標を持つ」「意識を高める」が未だに昭和の根性論のままだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 「目標」とはゴールのこと。ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定するものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「意識」にはいろいろな定義がありますが、私は抽象度を用いて説明しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

「より高い抽象度次元を志向する状態を維持する(ことを意識に上げる)」という感じw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

その反対、すなわち低い抽象度次元に陥った状態が「ファイト・オア・フライト」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

・ゴールをイメージ・共有することが大切だという話が印象に残りました

・ゴールを共有することが大前提でものを考えていかないといけないなぁと感じました

・相手のゴールと自分のゴールの共有事項を探す

 

A各人がそれぞれゴールを持っています。しかも、たくさんのカテゴリにわたって(バランスホイール)。同じように働いているように見えても、ゴールは人それぞれ。職業の人もいればファイナンスの人もいるでしょうし、恋愛や家族の場合もあるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

まずはお互いのゴールを尊重し、その上で共有することが大切です。その時に「絶対正しい」「絶対に間違っている」という考えは捨ててください。とくに管理職の皆さん!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 あくまでも抽象度を上げていきながら、共有できる部分を探していくのです。最小公倍数を見つけるような感覚で。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445754.html

 

 

・ゴールとは最終的な目的のこと

 

A:ゴールを「最終的な目的」ととらえることはお勧めしません。

自分中心を捨てた抽象度の高いゴールは、確かに「最終的な目的」みたいに感じられるでしょう。しかし、そんなゴールであるほど危険。ゴールを失った人の平均余命は、なんと、18カ月です(「達成した」も含みます)。

つねに「さらに先のゴール」をイメージしてください。ゴールは再設定し続けるものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8434659.html

 

 

・やりがいがあるかどうか

 

A:ゴールがやりがいや生きがいを生みだします。それらは生命力そのもの。

 とても重要なので繰り返しますが、ゴールを失った(「達成した」も含む)人の平均余命は18カ月です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 

want to culturehave to cultureの生産性の違い

・楽しく働くこと、ゴールを決める大切さ、want to

 

Awant tohave toによる圧倒的な生産性の違いは、人間の能力の使い方に起因します。私たちは誰もがとてつもない潜在能力を持っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 

want tohave toの話、「実現方法を発見する」「やらないでいい理由・言い訳・先延ばし」 子育てに絡めて考えると興味深いなと思った

want toを維持できるか? 日々このwant toを維持できれば、公私ともに楽しく生活・仕事ができるのだろうと感じました

 

Aその潜在能力を人生のあらゆる領域に発揮することができます。そのために仕事もwant to、趣味もwant to、子育てもwant to、ファイナンスや健康のための取り組みもwant toで!

ぜひ「want toだけをする」という生き方に挑戦してください。

 

 ↑という話をすると、必ずと言っていいほど「誰もがwant toだけをしたなら社会が成り立たない」といった反論をいただきます。もしもそう感じる場合はこちら↓

 F-153~:チャリティーマラソンで走った人が走った分だけ募金するシステムはおかしい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404043.html

 

 

・スコトーマ …3枚目の〇〇と△△で△△しかわからず、△△にしか見えないと思い込んでいた。新しい情報が入ってこないなと感じた

・知識があることによってスコトーマが外れにくくなることがある

・スコトーマについて、確かに思い込みで判断してしまうことが多いと反省しました

 

A先程の「誰もがwant toだけをしたなら社会が成り立たない」にも、もちろんスコトーマがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

社会の常識や真理と呼ばれるものほど、とんでもないスコトーマを抱えているのかもしれません。だから疑うことが大切。思考し続けるのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 問題(case)には解決(plan)があり、さらなる課題が必ず潜んでいます。気づいていないだけです(スコトーマに隠れている)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

それはどこまでも進化・向上できるということ。すべてマインド次第、すべてゴール次第です。

 

 

・ゴールとスコトーマ楽しい職場になったらいいなと思いました

 

A「知識がないとそもそも認識できないし、知識が増えるとかえって認識できない」という課題の解決自体を楽しんでください。

 その力となるのがゴールを共有している仲間の存在。縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

・ブレインストーミングとブリーフィングの違い → うまく使い分けてミーティングに活かしたい

・職場のみんなと勉強会で情報を共有できたことがよかった

 

A視点の違い、価値観の相違、意見の衝突などを大切にして、自分(自我)や自身が認識している世界がゆらぐことを楽しみましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

 

 

・ゴールを共有することで、仕事の中での皆で同じ方向で取り組んでいける

・折れない心=ゴールの共有

 

Aそれが“折れない心”の最大の秘訣。心はもちろん、すべてが空(くう)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

L-048につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 ゴールがやりがいや生きがいを生みだします。それらは生命力そのもの

 

 その理由はこちら↓

 PM-01-11~17:超情報場仮説(理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

L-04620207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27201242.html

 06;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修5

 

 ゴールの共有の次はスコトーマ外し。

 PM-02-04:スコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その際は3つのポイントを意識に上げてください。「共有するゴールを忘れない(何のために?)」「『ゴール』と『気づき』で考える」「ブレインストーミング&ブリーフィングの使い分け」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 2回に分けて、それぞれ説明します。

 

ポイント3:ブレインストーミング&ブリーフィングの使い分け

 目的はスコトーマを外すこと。そのスコトーマは 1)知識、2)重要性、3)役割 により生じたり外れたりします。

まずは知識。そもそも知識がなければ、目の前の事象を認識することさえできません。

ここで注意していただきたいのは、反対に知識があることで新たなスコトーマが生まれてしまうという事実。俗にいう「専門バカ」とは、専門知識に固執することで生じる視野狭窄のことです(=スコトーマ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367579.html

 

 御承知のとおり、現代社会はどんどん情報量が増えています。よって、増大した情報(知識)量により、かえってスコトーマが生じやすくなっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 

その対策として、私が最も重要視するのは「抽象度を上げる」こと。それが基本です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その高次元への志向が、ソクラテスが「無知の知」という言葉にこめた思いであり、人類が身につけるべきブリーフ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879896.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 さらに進化・向上を重ね平和を実現するか? それとも滅亡してしまうか?

その分かれ目でもあります。

 PM-07-09~11:「平成」という元号に埋め込まれたコード

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

 では、どうやったら知識を増やしながら、同時にスコトーマを外すことができるでしょうか? どうやったらさらに抽象度を上げることができるのでしょうか?

 

 そのための強力な力となるのが、「ゴールを共有した仲間(同志)」の存在です。

 

 いくらゴール(未来)を共有しているとはいえ、ブリーフを構築する記憶は一人ひとり違います。よって、各人はそれぞれ違う世界を認識していることになります。共同幻想を生きながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 その違いをお互いに活用しあうのです。そのための具体的な方法として「ブレインストーミング(brainstorming」をお勧めします。

 

 Wikipediaによると、ブレインストーミングとは「集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法」。いわば“縁起の力(縁起力)”を生みだす方法のひとつといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

ブレインストーミングには、4つの原則があります。

1. 判断・結論をださない (結論厳禁)

2. 突飛な考えを歓迎する (自由奔放)

3. アイデア量を重視 (質より量)

4. アイデアを結合し発展させる (結合改善)

 

 …4つ目の「結合改善」とは「ゲシュタルトの統合」のこと。ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 アップル社の共同創設者の一人 スティーブ・ジョブス(Steven Paul Jobs1955~2011年)は、「ゲシュタルトの統合」のことを「connect the dots」と表現しました。それは「抽象度を上げる」と同意です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 その時、閃きが生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 4原則にゴールの概念を重ねて考えると、「結論厳禁」「自由奔放」が「現状の外」を可能にし、「結合改善」することで「自分中心を捨てる=抽象度が上がる」が実現する といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 次に「ブリーフィング(briefing)」を紹介します。

「簡潔な状況説明」「事前確認」「打ち合わせ」のことであるブリーフィングは、先ほどのブレインストーミングとは異なります。「違い」を見いだすブレインストーミングに対して、「違い(相違、行き違い)」を解消するために行うものがブリーフィング。目的が真逆です。

 組織マネジメントにおいては、ゴール達成のためのエンドステートやそれぞれの役割(COA)の齟齬をなくすためにブリーフィングを行います。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

 実際の研修では、最後にレジリエンスについて説明を行い、「レジリエンス×ブレインストーミング×ブリーフィング」の感覚を掴んでいただきました。

 レジリエンスについては下記記事を参考にしてください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25697811.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25743784.html

 

 以上の研修内容をまとめると

組織マネジメントの最大の秘訣はマインドにあり!

そのエッセンスはゴール共有&コレクティブエフィカシーとスコトーマ外し !!

 

 

 次回から、いただいた御質問や御意見に回答します。

 

L-047につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

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F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

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F-048Before ACT-FAST

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F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

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F-075Preventable Trauma Death

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F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

F-210:広がりゆく存在の意識 ~2021年秋の重要度の変化を俯瞰して~

 

 映画「マトリックス/The Matrix」で描かれた世界と同じように、私たちは失敗により生みだされた “Matrix”に閉じ込められています。そうとは知らずに

 

 前回までのブログ記事(フリーテーマ)は「マトリックス/Matrix」をテーマとしました。「Matrix」とは「何かを生みだすもの」という意味。その語源は子宮を意味するラテン語(母Materix)です。

 F-206~:マトリックス/Matrix

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_414394.html

 

 「何かを生みだす“Matrix”」は、各人のブリーフシステムにより生みだされています。だから「一人一宇宙」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

そのシステム自体が、じつは、他人や社会の価値観で構築されています(しかも過去)。よって「一宇宙」に自由はなく、そもそもブリーフや“Matrix”が自由ではありません。一般的には。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 *「自由がない」の詳細はこちら↓

F-089~:無人運転と自動運転の違い ~シーサイドライン逆走に思う~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 コーチングにおいてとても重要な方程式に当てはめると、「I×V」が“Matrix”。「R」、すなわち現実が“Matrixが生みだす写像=一宇宙”だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 Matrix”が現実をうみだしている

 

 最近、そのような事実を痛感する出来事がありました。次の総理を決めることになる政権与党の総裁選です。

F-110~:情報が書き換わると現実が変わる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_386190.html

 

 東京オリンピックの熱狂を覆い隠すようにひろがった新型コロナ感染症(COVID-19)により、医療現場は崩壊し、多くの命が奪われました。そのうち少なくとも122名はコロナ感染による自宅死です(20211~9月、厚労省集計)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

  

 そんなクライシスの最中に行われた総裁選。

 F-035~:クライシス(危機)の本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 ほんの1年前に圧倒的な支持を集めた現職総理は出馬することさえできず、新たに名乗り出た4人の候補によるアピール合戦が連日行われました。その裏に見え隠れするのは「長老」「キングメーカー」と呼ばれる人たちの思惑。

 

 そのアピールは一体誰に対してのもの?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 エネルギーの源は公憤? 私憤?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 持論封印って何?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

 国民を置き去りにした総裁選は、党利党略でさえなく、個利個略に感じられました。抽象度があまりにも低いから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 さらに驚いたのは、そんな個利個略がそのままメディアで報道され続けたこと。「コップの中の争い」と評しつつコップ内だけにフォーカスし続けた結果、社会の重要度が塗り替えられ(RAS)、大切なものがすっかり覆い隠されたように感じました(scotoma)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 

「議員は選挙が近づくとバカになる」というのは私が尊敬するある御方の洞察ですが、一時的にせよIQが下がってしまうのは「Fight or Flight」に陥ってしまうからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 その理由は、お金・地位・色(異性)といった煩悩に囚われているから。それでは「人間の人生そのもの」が奪われてしまいます。人生を騙し取られた人は奴隷です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 もちろん、誰も奴隷ではありません。本来は。

人類がいつか実現する「戦争と差別のない世界」では、奴隷という概念は消え失せています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 ゴールの世界と現実の間のザラザラとしたギャップを五感で感じながら、私は社会がこうなってしまった理由を考えました。「こうなって」とは、例えばですが、118回(&139回)のウソ、ナチ礼賛、不眠入院、地球33.8周、迂回献金、年金消失、ドリル、ワニ、パンツ、身の丈、手帖、エルメス、長靴、ダム、口止め失敗、46、巨額買収、システム収納、カジノ、ワクチン、そして憲法違反

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 本質的な問題(case)は「ゴール設定に失敗していること」でしょう。

よって、抜本的な解決(plan)は「ゴール設定をし直すこと」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するシンのゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 

 ゴールは“個人”だけのものではありません。私たちは縁によって起こり(因縁生起)、すべてがつながっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ゴールは“絶対”ではありません。すべてが不完全であり、空(くう)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 だから、思考し続ける

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

最後に、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)より引用します。「広がりゆく存在の意識」を感じながら、ゆっくり読んでください。その先には“無敵”の境地があるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

広がりゆく存在の意識

 

 仏教とは「縁起の教え」で、縁起をわかるためにはいろいろな修行法があるというのが基本だと私は考えています。縁起がわかりにくいので「空」という考え方や、いくつもの修行の方法論が発明されているのです。

 修行を続けて悟りの階梯の中で縁起が本当にわかると、自分という存在が宇宙全体に広がるし、最低でも人類みんなに広がります。帰属意識の話をすでにしましたね。修行によって前頭前野が鍛えられ、思考の抽象度がどんどん上がっていくにつれ、「私」「私の家族」というこぢんまりとした帰属意識は、学校や会社、地域の人、市区町村、都道府県、日本、アジア……どんどん広げていくことができます。その最たるものが、「慈悲の瞑想」として世間で言われている「生きとし生けるもの~」です。

 そして、そうした自分が存在するこの世の中でなんだかんだと役に立つことが大乗の世界、慈悲の世界です。大きな煩悩を認める。その瞬間に前頭前野を使って「私は何をできるか」を考える。その行為を慈悲というのです。

 「他の人のため」の慈悲ですが、大きな慈悲なら、その「他の人」に自分も自然と入ってきます。たとえば、「この世から戦争と飢餓をなくす」ことという私のゴール設定の対象は「全人類」です。そこにはもちろん「私」が含まれているわけです。

 大事なのは、慈悲は必ず行為を伴うということです。行為のない慈悲はあり得ません。自分以外の人に役立つ行為が慈悲なのです。

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 東京オリンピックの熱狂を覆い隠すようにひろがった新型コロナ感染症(COVID-19)により、医療現場は崩壊し、多くの命が奪われました。そのうち少なくとも122名はコロナ感染による自宅死です(20211~9月、厚労省集計)

 

 簡潔にいくつか述べます。

 

「コロナを診ない病院が悪い」「医師会が一番悪い」という主張がありますが、それは論点のすり替え。そもそも根源的なシステムエラーが存在しており、未だアサンプションアップデートされないまま過去のブリーフが生みだした計画が進行しています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23329883.html

  

 計画とは「地域医療構想という名の病床削減計画」。鹿児島県だけで6816床を削減するという計画は、少なくとも3つのスコトーマを内包しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18797109.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8584052.html


 昨年度は84億円、今年度はなんと195億円の予算がつき、今も病床削減は粛々と進められています。コロナ禍なのに。

しかも、その財源として消費税増税分があてられることが今春の国会で決まりました。この一連の動きは“悪夢のような”憲法違反に思えます。

 

 *問題と解決について、下記をどうぞ↓

 F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 

 「少なくとも122」と書いたのは、意図的なのか、それとも限界なのか、厚労省が実態を把握していないからです。

今年(2021年)611日、全国の警察が本年1月以降に変死などとして取り扱い、新型コロナウイルス感染が確認された死者のうち、自宅で発見されたケースが16都道府県で119人に上ることが報道されました。

 その2か月後、立憲民主党が開催した新型コロナ対策本部と厚生労働部会の合同会議において、厚労省担当者が自宅療養での死者数について「把握できていないケースがたくさんあり、網羅的には把握していない」と述べたことが報道されました(2021810日)。

 そして、先日(2021927日)、コロナ感染による自宅死が122人(厚労省集計)と報道されています。

 

 このような事実をご存じなかった方は、今一度、止観してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 Matrix”が現実をうみだしている

 

  Wake up, Neo.

  The Matrix has you.

  Follow the white rabbit.

 

 

-追記2

 「the white rabbit」の紹介です。久々に苫米地博士の新刊が発売されます↓

 世襲議員という巨大な差別 | 苫米地英人 |本 | 通販 | Amazon

 

 

-関連記事-

F-061~:バイオパワー(生権力)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

F-106~:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_383531.html

F-123~:「I」を「R」に実装する ~苫米地博士によるFederation of Cyber States(サイバー国連邦)設立提案~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_393431.html

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

Q-173:苫米地博士のゴールはなぜ「世界平和」ではないのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24905311.html

Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナー&説明会を予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

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L-04520207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27162802.html

 05;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修4;ワーク付き>

 

 前回は「働く仲間とゴールを共有するワーク」に取り組んでいただきました。

 

<ワーク:働く仲間とゴールを共有する>

 1)仲間と共有しているゴール(またはエンドステート)をイメージする

 2)自分のゴール(前々回ワーク済み)と相手のゴールの共通事項を探す

 PM-02-01:ゴール

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールの共有の次はスコトーマ外し。

 PM-02-04:スコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その際は3つのポイントを意識に上げてください。「共有するゴールを忘れない(何のために?)」「『ゴール』と『気づき』で考える」「ブレインストーミング&ブリーフィングの使い分け」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 2回に分けて、それぞれ説明します。

 

ポイント1:共有するゴールを忘れない(何のために?)

「ジョハリの窓」をご存じでしょうか?

 

 縦軸を「他人がわかっている/わかっていない」、横軸を「自分がわかっている/わかっていない」とすると、4つの領域に分類できます。「開放の窓(open self)」「盲点の窓(blind self)」「秘密の窓(hidden self)」「未知の窓(unknown self)」です。

 

Johari_window(Wikipedia)

Wikipediaより引用

 

 

 マネジメント研修でよく言われることは、「開放の窓(open self)をひろげなさい」。

 

 確かにそれは大切なことです。しかし、生じる認知的不協和によって「なんでわからないの」「まだわからないの」というような言動になってしまったらNG

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

エフィカシーを下げてしまうからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 そのような過ちを犯さないために、つねに共有するゴールを思い描き、「なぜ開放の窓(open self)をひろげようとしているのか?」と問い続けてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

ポイント2:「ゴール」と「気づき」で考える

 ポイント1も包摂した、さらに有効な思考法を紹介します。それは「ゴール」と「気づき」の2つの基準で考えるというもの。「苫米地式くせ・マトリックス」です。

 *「包摂(subsume)」とは「抽象度を上げる」ことです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 縦軸を「ゴール(目標)にプラス/マイナス」、横軸を「気づきあり/なし」とすると、下記のような4つの領域に分類できます。

 

 ゴール(目標)にとってプラスになる、気づいているくせ

 ゴール(目標)にとってプラスになる、本人は気づいていないくせ

 ゴール(目標)にとってマイナスで、気づいているくせ

 ゴール(目標)にとってマイナスで、本人が気づいていないくせ

 

 *ここでいう「くせ」とは、ブリーフシステム、およびその無意識下の表出(HabitAttitude)のこと↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18223480.html

 


くせ・マトリックス(薔薇色脳)

認知科学者 苫米地英人博士の著書「薔薇色脳」(主婦と生活社)より引用

 

 

 それではワークを行いましょう!

 

<ワーク:苫米地式くせ・マトリックスの実践>

 ①共有しているゴール(目標)をいつも思い描いておく

 ②その上で、目の前の事象を「ゴール(目標)にプラス/マイナス」「気づきあり/なし」により分類する

  ゴール(目標)にとってプラスになる、気づいているくせ

  ゴール(目標)にとってプラスになる、本人は気づいていないくせ

  ゴール(目標)にとってマイナスで、気づいているくせ

  ゴール(目標)にとってマイナスで、本人が気づいていないくせ

 ③エフィカシーを高めることを意識に上げながら働きかけを行う

  ゴール(目標)にとってプラスになる、気づいているくせ

   →本人に指摘して伸ばす

  ゴール(目標)にとってプラスになる、本人は気づいていないくせ

   →指摘せずに伸ばす

  ゴール(目標)にとってマイナスで、気づいているくせ

   →ゴール(目標)をイメージして直す

  ゴール(目標)にとってマイナスで、本人が気づいていないくせ

   →絶対に直す

 

成功のコツは“気楽に楽しむこと”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 ワークを楽しみ、ゴールにどんどん近づいているプロセスそのものを味わってください(Life!)。

 Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

L-046につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

以下、苫米地博士が「くせ・マトリックス」について書かれている部分を、「薔薇色脳 ~悩みが1分で解決できる人生好転50のメソッド」(主婦と生活社)から引用します。

 

 あなたはコーヒー派ですか、紅茶派ですか? こう聞かれたときに、「コーヒー」などと無意識に答えるのは、その90%が、子どもの頃の親のモノマネをしていることがとても多いのです。つまり、あなたの好き嫌いの嗜好は、実は親の影響をかなり受けているのです。

 それは習慣についても同じ。喫煙などは、子どものときに親が吸っていたから自分も吸うようになったという人は多いでしょうし、親に殴られて育った人は同じような親になるとよく聞きます。

 しかし、くせに関していえば、自分が気づいた時点で、直すことができます。本当にやめたいと思えば、人間はやめます。身体に悪いと知っていてもタバコを吸っていた人も、本当に身体が悪くなったらタバコはやめるわけですから。本気でやめるモチベーションさえあれば、たいていのくせはやめることができるのです。

 ところで、くせというのはすべて悪いわけではありませんよね。直す必要のないくせもあるのです。そのへんは自分で、これはいいくせ、これは悪いくせだと判断ができると思います。

 さて、今ここでうなずいた方はちょっと危険です。

 

実はいいくせ、悪いくせの判断は自分ではなかなかつきにくいからです。逆によいと判断したくせのほうにこそ、直さなければいけないものが潜んでいることが多いのです。周囲に迷惑をかけているのに、本人は気がついていない。これが最悪のくせでしょう。人に指摘されるまでわからないので、かなりやっかいなのです。

 パートナーがいれば、パートナーに指摘してもらうのがいちばんなのですが、パートナーがいない場合は、過去を振り返って、「他人から指摘されて不快に思ったこと」をもう一度、吟味してください。必ず、そこに悪いくせは潜んでいます。ただし、過去を吟味するときは他人事のようにやってください。過去の怒りまで思い出したり、自分やパートナーを責めるのは禁物です。素晴らしいアドバイスだと思って生かす方向性で行ってください。

 まず、くせを指摘しあう前に、2人の共通目標を持ちましょう。何年後にマイホームを持つでもいいし、子どもを有名校に合格させるでも、なんでもかまいません。お互いにとって利益になる目標を掲げて、その実現のために、やめるべきくせ、やめなくていいくせを洗い出していくのです。

 私がおすすめするのは「くせ・マトリックス」を作ることです。縦軸は目標にとってプラスか、マイナスか。横軸はそのくせに本人が気づいているか、いないか、です。目標に対してマイナスで、気づいていないくせは、必ず直さなければいけません。ただし、この表に書かれた時点で、あなたの意識には悪いくせだと認識されます。さらに、あなたにとってプラスになる目標も提示されているのですから、直すことができるのです。

 これを機会に、家族や恋人同士でくせ・マトリックスを試してみてはいかがですか? ただし、必要以上の指摘をして、ケンカにつながらないよう、重々ご注意を(笑い)。

 

 

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L-04420207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27142761.html

 04;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修3;ワーク付き>

 

 前回は「心の中のゴール」を棚卸しするワークに取り組んでいただきました。

 

 <ワーク:ゴールの確認&再設定>

私は何のために働いているのだろう?

どうしたいのだろう? 何がしたいのだろうか?

どんな職場になったらもっと楽しいだろうか?

どんな未来が実現したら一番うれしいだろうか?

 

〇簡単に「余裕」を生みだし、さらに強力な「折れない心」をつくりだす方法

 

 それでは「『余裕』を生みだす魔法のスキル」を紹介しましょう。

 

最大のポイントは「ゴールの共有」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

1)心から望むもので、2)自分中心を捨て、3)現状の外 にあるゴールは、エネルギーと創造力を生みだします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

そのエネルギー&創造力でスコトーマを外しながら「invent on the way」を実現し、同時にゴールと無関係なものはスコトーマに隠していきます。例えば過去へのこだわりや心ない言葉など。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

すると、目の前の世界はゴール(未来)の一部。すべてが「T」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

ところが、その「T」を維持することは決して簡単ではありません。未来の記憶でつくられたゴールの世界よりも、過去の記憶が生みだす“現実”の方がずっと臨場感が高いから。

臨場感の高い世界の方がRealityです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 ゴールを達成する能力の自己評価のことをエフィカシー(efficacy)といいますが、そのエフィカシーを維持することは簡単ではありません。一般的には。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーを維持する(&さらに高める)鍵も「ゴールの共有」。つまり、同じゴールを目指す仲間の存在です。仏説的に表現すると「ゴール共有が生みだす縁起力」がハイエフィカシーを実現します(コレクティブエフィカシー)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

ゴール達成を確信している仲間の臨場感は、自然とお互いを引き上げていきます。ゴール側に。その秘密は心に働くホメオスタシスです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

ゴール(ヴィジョン、イメージ)×エフィカシー(臨場感)×共有している人の数

 

 

では、業務中に常に取り組むべきワークを紹介します。

 

<ワーク:働く仲間とゴールを共有する>

 1)仲間と共有しているゴールをイメージする

  多くの組織にはすでにゴール(あるいはゴールが生みだすエンドステート)があるはず。例えば「理念」や「モットー」として

そのイメージをお互いにいつも意識しあいましょう

  https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 2)自分のゴール(前回ワーク済み)と相手のゴールの共通事項を探す

  最小公倍数を探すイメージです(正確には最小上界<LUBLeast Upper Bound>

  より具体的なエンドステートでもOK

  例:部門長:ケアレスミスを防ぎ事故0を継続する、私:楽しく働いている

  →共有するエンドステート:100%want toだらけのhigh efficacyで生産性up

 

 

L-045につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 補足します。

 ワーク1)は高次の抽象度から低次に下りるイメージ。ワーク2)は低次の抽象度から高次に上がるイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その双方向性を同時に意識に上げることをお勧めします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 抽象度を軸とした情報宇宙を全員で共有していることはとても重要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その上で、今どの抽象度次元で情報を共有しているのかしっかり把握し、「抽象度を下げて(情報量を多くして)実装していくのか?」、それとも「抽象度を上げて(情報量を少なくして)本質を追究していくのか?」を決めていくことが大切だと思います。

 

 詳しくはこちらで↓

 F-201~:「医学と医療」と「理学と工学」の類似と相違からコーチングで心がけるべきことを考える

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413696.html

 

 リーダー、マネジメント、コーチの関係はこちらで↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

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F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

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F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

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F-048Before ACT-FAST

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F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

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F-075Preventable Trauma Death

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F-209:マトリックス/Matrix -04Resurrections;慈悲的人類の進化>

 

 先日、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」という言葉を耳にしました。compassionしながら思いめぐらしていると、かつての“痛い記憶”がよみがえりました。昔の職場で経験した「だまし討ち」です。

明らかに違法でしかも病的な「だまし討ち」に加担した多くの職員の心理がわからないままだったのですが、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」を縁にある概念が思い浮かびました。

 

ストックホルム症候群

 それは「空間の圧倒的支配者になれば相手はその人にきわめて強い親近感を抱く」という人の認知特性のこと

 

ゲシュタルトを統合することで感じた現代社会が抱える問題とその解決法についてまとめます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

01<ストックホルム症候群>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26952285.html

 02Reloaded;現実を生みだすもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27012198.html

 03Revolutions;脳の呪縛を解き放つ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27063566.html

 04Resurrections;慈悲的人類への進化>

 

映画マトリックスシリーズの3作目「The Matrix Revolutions」は2作目と同じ年に連続公開されました(200311月)。現実世界とマトリックスの境界が不明瞭になっていく理由が当時は理解できませんでしたが、今ではクリアです。超情報場仮説(理論)を学んでいるから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 そもそも脳と心も現実世界とマトリックスも同じもの。「脳と心」「現実世界とマトリックス」で一語です。

 Q-144~191019/20 鹿児島セミナーレポート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400287.html

 

 一方で未だによくわからないことがあります。なぜタイトルは「Revolutions」と複数形になっているのでしょう?

 

 

 苫米地式認定コーチとなって7年目に入りました。

徐々にコーチとしての活動が多くなっていますが、改めて実感していることがあります。それは「誰もが心に傷を負っている」ことと「心の傷がマインド(脳と心)への関心を高めている」こと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

 

 自我の定義(部分関数、評価関数)を考えると、その理由は瞭然。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 私たちは必ず「他との関係性」により存在しています(部分関数)。縁起です。関係性が変わると自我は必ず変わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 「関係性が変わる」を違う表現で表すと「重要度が変わる」(評価関数)。重要度が変わるとRAS&スコトーマが変化し、それまでとはまったく違う世界を認識するようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その重要度は、通常、情動を伴った体験の記憶と抽象化された情報の記憶でつくられています(ブリーフシステム)。その記憶とは“失敗”のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 映画「マトリックス/The Matrix」で描かれた世界と同じように、私たちは失敗により生みだされた “Matrix”に閉じ込められています。そうとは知らずに。

 “Matrix”を生みだすのは本人のブリーフシステムです。

しかし、そのシステム自体が他人や社会の価値観で構築されているのですから(しかも過去)、そこに自由はありません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

「心に傷を負う」なんらかの経験は、もちろん辛いことではありますが、自身を閉じ込めている“Matrix”に気づくための重要な機会でもあります。そもそもクライシス(crisis、危機)とは「転換点」のことです。

F-035:クライシス(危機)の本質

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 まずは“Matrix”に気づく。次に“最大の強さの源である希望”を胸に膨らませながら何かを選択する。そして、自由と責任とともにやり遂げる(“Because I choose to”)

 

 「何かを選択」とは「ゴール設定」のこと。1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)現状の外に設定する「何か」がゴールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そのゴールによりevolutionがおこり、revolutionが実現します。その過程は作られた“Matrix”からの脱却であり、無限の可能性を秘めた新たな“Matrix”の創造です。

 さらに、そのevolutionrevolutionは、やがてまわりを書き換えていきます。「まわり」とは縁ある人々のこと。その一人ひとりにマインド(脳と心)があり、しかも同調し合うから(ホメオスタシス同調)。

だから「Revolutions」なのだろう そのように私は理解しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 さらには、その「Revolutions」は、社会全体が「ストックホルム症候群」に陥っているかのような“閉塞した共有システム(=Matrix)”を生みだしてしまった人類にとっての「復活(Resurrections)」のきっかけになっていくのでしょう。

 

 …2か月後に公開される18年ぶりの新作タイトルが「The Matrix Resurrections」であることを知り、そのようなイメージに包まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

 先日、「なぜか相手が自分の意図をわかってくれない」という言葉を耳にしました。「わかってくれない」は「転換点」です。

その場合のチェックポイントは、

    自分自身の意図を本当に理解しているか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9672735.html

    お互いのゴールははっきりしているか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

    ゴールを共有しているか(LUB)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445754.html

    エフィカシーが下がっていないか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

    コンフォートゾーンをはずれていないか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

    エンドステート、アサンプション(アップデート)、COAを共有しているか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

    不完全性をしっかり理解しているか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

    自責か(責任転嫁していないか)?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

    臨場感は十分か?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

    抽象度のコントロールはできているか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

    中観か?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

こんな感じ。

 

最後に認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)から引用します。上記チェックポイントを確認した後、さらに皆さん自身のThe MatrixReloadedRevolutionsResurrectionsをイメージしながらお読みください。

 

慈悲的人類のリーダーに!

 さあ、いつでも「一緒に幸せになりましょう」の精神で、一人でも多くの人に、少しでもとびきりの「嬉しい・楽しい・気持ちいい・清々しい・誇らしい」という感情を届けましょう。そのために必要なものは、相手が困っていること、悩んでいることへの理解と、現代的知識と高いIQによる解決力です。

 そして見事に相手にとびきりの「嬉しい・楽しい・気持ちいい・清々しい・誇らしい」をもたらせられたら、自分もそれを共有します。うまくできれば、宝くじに当たったような幸福感に満たされ、少々のことでは疲れないバイタリティを実感でき、そのパワーで次々と人々の問題解決にあたっていけるでしょう。

 しかし、その幸福感を求めてやっているのではありません。そこは必ず自己チェックを怠らずに行動します。そして、いつでも一生懸命、できるだけのことをやったら、結果は気にしないで前に進み続けます。

 そんな慈悲の生き方を、今日からともに実践しましょう。

 

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 もうひとつ、「近未来のブッダ」から引用します。

 今度は人類全体のThe MatrixReloadedRevolutionsResurrectionsをイメージしながらお読みください。

 

慈悲的人類の進化

現代は、何度も言う通り、情報空間に価値観が移っている時代です。町一番の力自慢がモテるのではなく、高学歴の人やお金持ちがモテたり、舞台俳優よりユーチューバーがモテはやされたり、とにかく人間という種としての進化も淘汰も、その舞台は情報空間にあります。

 すると、教育が行き届いたこの世の中で慈悲的な人間が育っていき、そのうちその子が自らの子どもを持ち、次世代を育てるようになっていったとき、世代間で受け継がれていく情報空間の価値が、種としての進化を担っていくと考えられます。

 どういうことかというと、「より金持ち」とか「より権力」とかいう間違った方向に向かう危険性もありますが、うまくいけば、社会的に慈悲により根差した家族関係や人間関係が世代間伝達を繰り返して、そのうち当たり前になっていって、慈悲が広く社会に浸透するかもしれないのです。慈悲がもはや自然に次の世代の情報空間の刷り込まれた価値になって定着する可能性が大いにあるわけです。

 生まれながらに慈悲が当たり前に思える世代が出てくる可能性もあれば、そしてそれが続いていけば、現代ではまず存在し得ない慈悲深い人が、誕生時からそういう存在で現れる可能性さえあります。

 そういう観点からすると、慈悲は新しい人類がもともと持っているべき遺伝的素質になり得るのです。なんといっても、情報空間の価値が刷り込まれていく時代なのですから。

 一方で、どこのだれよりもお金を稼ぐのが上手とか、嘘をつくのが上手といったような、逆向きの進化というか退化もあり得ます。ですから、これからの時代、慈悲はますます人類にとって大事なものになるのです。

 ぜひ、新人類・慈悲的人間のリーダーに、この本と私の考えに共感するあなたがなっていってください。

 

 

-追記2

 待望の新作「The Matrix Resurrections」は20211222日(米国時間)に公開されます。予告編はこちら↓

 「マトリックス レザレクションズ」公式サイト

 『マトリックス レザレクションズ』公式サイト|12月全世界公開 (warnerbros.co.jp)

 

 謎だらけの予告編で流れている曲は「White Rabbit」。米国のバンド ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)が、ルイス・キャロル(Lewis Carroll1832~1898年)の「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)」を題材に歌った曲です。

余談ですが、ジェファーソン・エアプレインは後にスターシップ(Starship)と改名し、ヒット曲を連発します。「シスコはロックシティ(We Built This City)」「セーラ(Sara)」「愛は止まらない(Nothing’s Gonna Stop Us Now)」など、私と同世代以上の方々は必ず聞いたことがあるはず。

 

 予告編で流れる「White Rabbit」は、ラナ・ウォシャウスキー監督自ら選曲したものだそう。ならば、そこには大きなヒントが隠されているはず。

さて、一体どのようなResurrectionsが描かれるのでしょう?

 

  One pill makes you larger.

  And one pill makes you small.

  And the ones that mother gives you.

  Don’t do anything at all.

  Go ask Alice.

  When she’s ten feet tall.

 

 

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近未来のブッダ


 

L-04320207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27105005.html

 03;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修2;ワーク付き>

 

 前回の内容(L-042)をまとめると、

1)身体の不調は残業時間が長くなるほど増えていく

2)心の不調は残業時間と無関係

仕事にやりがいあり → 長時間労働でも低ストレス

仕事にやりがいなし → 残業時間が少なくても高ストレス

・やりがいがある = 自らのゴールに合致(「うれしい」「楽しい」など)

・各自のゴールと目の前の仕事が合致すると…

モチベーションが上がり、生産性が756

ゴールに合致したもののみ認識

合致しないものは認識できなくなる(気にならない)

 

〇楽しく健やかに生きる(働く)ために、2つの“労働環境”改善が重要

 

 ストレスチェック制度により判明した事実(data)を分析すると(warrant)←case side2つの解決のポイントが浮かび上がります(claim)←plan side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

1つは「身体のストレス軽減のための『物理的労働環境』の改善」。例えば勤務時間や休暇、職場の温度・湿度、衛生面(感染症への備え)の改善等です。

 

「物理的」とは「物理空間における」という意味。その物理空間とは、情報量の大小で宇宙をならびかえた時の底面のこと。

 

 「情報量の大小」という軸は「抽象度」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「物理空間を底面とする宇宙」とは「情報空間」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 よって、「『物理的労働環境』の改善」は低次の抽象度に向かうマネジメントの話であるといえます。それは「経営陣」の役目です。

 *リーダー、マネジメント、コーチの関係はこちらで↓

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

すこし抽象度を上げた「働きやすい雰囲気づくり」といった観点での業務量見直し(の提案)は現場レベルでこそ取り組むことができます。その貴重な改革の火を消さないことも「経営陣」の大切な役割といえます。

*私自身の“失敗”から学んだ課題(case)と対策(plan)はこちら↓

PM-00-06:第六章(職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題)目次

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

 解決のポイントの2つ目は「心のストレス軽減のための『心理・精神的労働環境』の改善」。経営に携わる方々の中には「私たちは大丈夫」「うちの対策は万全」と安心されている方も多いと思います。しかし、そんな経営者の職場ほど危険です。その過信がスコトーマを生みだすから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

すこし抽象度を上げて観察すると、すでに社会全体がストレスフルな労働環境になってしまっていることがわかります。「感情労働」という言葉の存在がその一例です。

繰り返しますが、過信は禁物です。解決どころか、問題(課題)さえもわからなくなってしまいます。

 F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

 

 ただし、確かに「経営陣」の配慮は欠かせませんが、「心のストレス軽減のための『心理・精神的労働環境』の改善」自体は、働く一人ひとりのマインド(脳と心)によります。

ゴール次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 では、ゴールを棚卸しするワークに取り組んでみましょう。

今から4分間(1分間×4)で各質問の答えをイメージしてください。

 

 <ワーク:ゴールの確認&再設定>

 

私は何のために働いているのだろう?

 

どうしたいのだろう? 何がしたいのだろうか?

 

どんな職場になったらもっと楽しいだろうか?

 

どんな未来が実現したら一番うれしいだろうか?

 

 

L-044につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

―追記-

 1つは「身体のストレス軽減のための『物理的労働環境』の改善」。例えば勤務時間や休暇、職場の温度・湿度、衛生面(感染症への備え)の改善等です

 …2つ目は「心のストレス軽減のための『心理・精神的労働環境』の改善

 

 …COVID-19によって世界は一変しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22636357.html

 

 感染症対策として最も大切なのは免疫力です。その免疫力にも「物理的環境への配慮」と「心理・精神的環境への配慮」が欠かせません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410505.html

 

 そのポイントについて、こちらをどうぞ↓

 F-122:免疫力をあげる!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-関連記事-

Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882140.html

F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

L-04220207月マネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート -02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 

 20207月、鹿児島県の医療法人で認知科学やコーチング理論を用いたマネジメント研修を行いました。タイトルは「『余裕』を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~」です。

 内容について紹介し、いただいた御質問や御意見に対して回答いたします。

 (関係者の皆さま方、大変お待たせいたしました)

 

 01;イントロダクション

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27054655.html

 02;「余裕」を生みだす魔法のスキル ~折れない心の作り方~ <研修1;ワーク付き>

 

〇楽しく健やかに生きる(働く)ために ~ストレスチェック制度開始後わかってきたこと~

 

201512月、従業員50名以上の全事業所にストレスチェック実施が義務づけられました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 

厚生労働省のHPによると、ストレスチェック制度とは、「自らのストレス状況について気づきを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげる取り組み」です。

厚生労働省HP>雇用・労働>>安全・衛生>

ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

 その結果を分析することにより、新たな事実が判明しました。

 

1)身体の不調は残業時間が長くなるほど増えていく

2)心の不調は残業時間と無関係

仕事にやりがいあり → 長時間労働でも低ストレス

仕事にやりがいなし → 残業時間が少なくても高ストレス

 

 鍵となるのは「やりがい」!

 よって、まずは「やりがい」を見いだすこと(「やりがい」を見いだすことをサポートすること)に注力し、次いで(並行して)残業時間を少なくする取り組みを行っていく という流れで改善していくべきです。論理的には。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 では、その「やりがい」は何をきっかけに生みだされるのでしょうか?

 

 そう、答えは「ゴール設定」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 自由意思で設定したゴールと仕事が重なるから、そこに「やりがい」が生まれます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

必ず「ゴールが先、認識が後」です。

Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 モチベーションとの関係でいうと、「モチベーションが高いからゴールを達成する」のではなく、「ゴールがあるからモチベーションが生まれ(るようにまわりには感じられ)、エネルギーと創造性を存分に発揮しながら成し遂げていく」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

〇ハーバード大学のモチベーションに関する驚くべき研究

 

ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授 ジョン・P・コッターらの研究を紹介します。「Corporate Culture and Performance」というタイトルで1992年に書籍化されています(残念ながら日本語訳は未発売)。

 

その研究では、米国フォーチュン500社のうち207社を、「自発的・やりたいことを行う文化(“want toculture)」を持つ企業と「抑圧的・強制的な文化(“have toculture)」を持つ企業とにグループ分けし、10年間の追跡とともに分析しています。

 

その結果、“want tocultureの企業は、“have tocultureの企業より、様々な指標で優れていることが判明しました。

中でも最も顕著な差が表れたのは生産性。

「~したい」の“want to”企業は、「~ねばならない」の“have to”企業に対して、なんと、756倍も生産性が優れていました。

 

 

756倍の生産性の違いを生みだす理由は…

 

ハーバードのコッター教授の研究が示していることは、「人間はいつも創造的である」という事実。「want to」だとそれを実現するために創造力が働き、「have to」だとそれを回避することに創造力が発揮されます(=創造的回避)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040752.html

 

want to」だと実現に向かう過程でスコトーマが外れ、実現方法を発見(発明)します。それをコーチングの祖 ルー・タイスさんは「invent on the way」と表現しました。

反対に、「have to」だとやらないでいい理由や言い訳を思いつき、つい先延ばしにしてしまいます。実現方法や可能性がスコトーマに隠れてしまう …その差が756倍です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

モチベーションが「want toか? have toか?」を決める最大のポイントは、本物のゴールを自分の自由意志と責任で決めているか?

 F-089~:無人運転と自動運転の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

これからの社会に必要なのは制限や監視ではありません。むしろ制限や監視は容易にwant tohave toに変えてしまい、エネルギーと創造性を奪ってしまいます。

制限や監視 それらはバイオパワー(生権力)のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292569.html

 

私はさらに「不安・恐怖(F)」「義務感(O)」「罪悪感(G)」に気をつけています。Want tohave toに変わってしまわないために。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

最も大切なのは「潜在能力のすごさを確信した(させた)上で、ゴール設定の方法を学び(教え)、実践する(させる)こと」。そして「ゴール達成能力の自己評価を高める(高めてあげる)こと」。ゴール&エフィカシーです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 つまり、コーチングの実践!

 

L-043につづく)

 

 苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 ストレスチェックの結果を分析することにより、以下のことが判明しました。

1)身体の不調は残業時間が長くなるほど増えていく

2)心の不調は残業時間と無関係

 

 この結果を正しく解釈するためには、1)抽象度という概念を知り、2)宇宙の構造を理解し、3)身体と心の関係を体感する 必要があります。

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *宇宙の構造(情報空間)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 *身体と心の関係はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 

-追記2

 want to」だと実現に向かう過程でスコトーマが外れ、実現方法を発見(発明)します

 

 スコトーマが外れる(/スコトーマに隠れる)感覚を体感してみましょう!

 

 

 <ワーク:スコトーマを体感する>

 

 ① 左目を閉じて(手で隠して)、右目で「+」を見つめる

 ② 「●」を視野の端に捉えつつ、ゆっくり画面に近づいていく

 ③ 「●」が消えた瞬間が「スコトーマに隠れる」。もっと近づいて(or離して)「●」が出現した瞬間が「スコトーマが外れる」

 

 

<ワーク;スコトーマを体感する>

 

 これは網膜上に視細胞がない部分(視神経乳頭)が存在するために起こる物理的な現象です。さらに、人間の場合、情報空間にもスコトーマが生じます。高い抽象度の次元に臨場感を感じることができ、ホメオスタシスが働くから。その結果、偏見や思い込みが生じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 私たちは「同じ宇宙」「同じ世界」に存在していると思いがちですが、本当は「一人一宇宙」に生きています。同じように感じられる世界は、じつは、共同幻想。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823843.html

 

 その事実をしっかり理解していることがとても重要です。

 

 

-関連記事-

F-010:先にゴールがあり、その結果として健康になる

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F-031:「人間関係が嫌になった」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9188068.html

F-037:「もうおねがい ゆるしてください」~心の傷はやがて脳の傷になってしまうという科学的事実~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10114934.html

F-043:「感情労働」という問題とその解決のイメージ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10987351.html

F-048Before ACT-FAST

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11822808.html

F-059:虐待で残る「分子の痕跡」

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523096.html

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

F-195:新たな概念「PPPD」の考察

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26301730.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第6回目は20211024日(日)開催。テーマは「レジリエンス&トリアージ」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27039457.html

 

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