苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2021/08

F-200:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.4;「こんなにほったらかしにして」を解決する

 

 “あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?

 

 という文章を目にした今、皆さんはどんなことを連想し、何を考えていますか? 皆さんにとっての“あの人”とは誰のことでしょうか?

 

 湧き上がるイメージを楽しみながら、ゆっくり読み進めてください。

 

この連載では、毎回、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)から引用しています。その本のサブタイトルは「21世紀を導くリーダーの鉄則」。その“鉄則”もぜひイメージしてください(Don’t think. Feel!)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 Vol.1;こんなにほったらかしにして

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26428629.html

 Vol.2;「こんなにほったらかしにして」と言われたら(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26493850.html

 Vol.3;「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26545746.html

 Vol.4;「こんなにほったらかしにして」を解決する

 

ここまで3回はケースサイドのイメージで書きました(引用文の表現を用いれば“顕教”のイメージ)。最後はプランサイドのイメージで実践について書いてみたいと思います(“密教”)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 まずは「近未来のブッダ」の引用から。今回は二度引用します。

 

ブッダの修行は前頭前野トレーニング

 この本のはじめのほうで「慈悲は前頭前野の領域のこと」だといいましたが、実は仏教の修行の体系ぜんぶが、前頭前野を鍛えることとして成り立っています。

 密教瞑想の曼荼羅瞑想というものがあります。曼荼羅という絵がびっしりと描いてありますが、絵の中に丸く描かれている球がたくさんあります。存在が球で、その中でいろいろな観音様がいて、その一つ一つにお経のストーリーがあるのです。それをぜんぶ思い浮かべて巨大な球をリアルに体感するというのが曼荼羅瞑想です。これは数学・物理学と同じ理論の世界をすごくリアルに感じることです。

 あるいは華厳経の世界などは、その球がお互いに映し合ったミラーボールが無限に広がっているような世界です。それをリアルにするには前頭前野がものすごく活性化された行動が必要です。逆に個別に分析していくなら、かなり高いIQが必要になります。ですから、瞑想を繰り返していけば、より望ましい慈悲が実践しやすくなるのです。

 引用終わり

 

 シンプルにまとめると、曼荼羅瞑想とは「球の中のいろいろな観音様のストーリー(I)をぜんぶ思い浮かべ(V)、巨大な球をリアルに体感する(R)」というもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 それを日常生活に置き換えると、「縁ある人々の人生すべてをイメージし、そのつながりを1つの大きなゲシュタルトとして体感する」という感じです(connect the dots)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 「つながり」とは縁起のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 私たちが生きる世界は「つながり」が織りなす縁起空間であり、双方向の関係性によりダイナミックに変化する情報宇宙です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

それは「お互いに映し合ったミラーボールが無限に広がっているような世界」。

なぜなら「『つながり』が織りなす縁起空間」自体が「1つの大きなゲシュタルト」であり、そこにはホメオスタシスが働いているから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

目の前の世界は自分の心そのものであり、自分の心が宇宙を築きあげている

これはまさに釈迦が2600年前に語った内容であり、認知科学や物理学で証明された紛れもない事実。そして、その事実を基に構築されているのがコーチング理論です。

 S-04-24:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味<前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23983088.html

 

自然科学の中でも量子力学は、「宇宙のすべてのものの構成要素は目に見えない粒子であり、宇宙のすべての存在は時間と空間の制約を受けずに影響しあっている」と論じています。

その量子力学が明らかにしたのは、「人間の行為が実体のない波束を量子として実体化している」ということ。突き詰めれば、「人間の認識が時間と空間を生みだしている」ということです。

S-04-25:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味<中編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24057099.html

 

つまり、目の前の世界は自分の心そのものであり、自身の心が宇宙を築きあげているということ。もしも“自分”に微笑みかける生き方を選べば、認識する宇宙中に笑顔がひろがっていきます。心の平和がどんどん拡大していく感じで。

 S-04-26:「鏡の中の自分に微笑みかけること」の本当の意味<後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24116667.html

 

 だから、今後「こんなにほったらかしにして」と言われたら(言いそうになってしまったら)、「縁ある人々の人生すべてをイメージし、そのつながりを1つの大きなゲシュタルトとして体感する」ための貴重な機会だと思ってください。

そして、実際にしっかりと体感してみましょう。

 

 再度、「近未来のブッダ」から引用します。

 

“体感”する

 仏教のいいところは体感を伴うところです。体感を伴わないものを否定するのが、仏教の修行の体系としての特長で、「人間は自分以外の人のために生きるのが幸せだ」という気づきのために坐禅も重視します。

 学校教育で抽象思考のための基礎はじゅうぶんに得られる時代です。あとは、その補強として瞑想すれば、より気づきを得られやすくなるでしょう。具体的な瞑想については第10章に書きましたので、参考にしながら慈悲を育て、実践していってください。

 大乗仏教の精神で、「人の役に立ってなんぼ」を胸にぜひ、今日から慈悲を始めてみましょう。「隣の人の苦しみを取り除きたい」。それは煩悩ですが、煩悩だってわかっていてやるのだからいいのです。

 引用終わり

 

 そんな体感を重ねながら、慈悲を育て、実践するたびに、すべての事象が“心に響く”ようになっていきます。そして、「すべての事象が“心に響く”」というあなた自身の姿が、縁ある者の心に響き、ひろがっていきます。

 

目の前の世界は自分の心そのものであり、自分の心が宇宙を築きあげている

 

 「こんなにほったらかしにして」という言葉を縁に、私はそんなことを“体感”しました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

そんな体感を重ねながら、慈悲を育て、実践するたびに、すべての事象が“心に響く”ようになっていきます。そして、「すべての事象が“心に響く”」というあなた自身の姿が、縁ある者の心に響き、ひろがっていきます

 

 「あなた自身の姿」は情報空間の底面である物理空間での“表現”です。その「姿」には高次の“場”の情報が投影されています(このシリーズのテーマでいうと「慈悲」)。

その理は認知科学者 苫米地英人博士が提唱されている「超情報場仮説(理論)」によって理論化されています↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 

-関連記事-

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にはどういうことでしょうか?

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F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

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Q-169~:自身の信念を失いそうです

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ワークスDVD01 超情報場仮説


「苫米地英人DVDオフィシャルサイト」より引用

苫米地英人DVD第1弾「超情報場仮説 ~ハイパーヒーリングとゴール現実化」 (maxpec.net)

 


L-03320204月シークレットレクチャー -02;「四苦」「ヴィーゼルの言葉」「スピリチュアルペイン」の関係性

 

20204月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の最終回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、サブテーマは「自由」(1月)、「貢献」(3月)、「超越」(今回)です。

L-001~20201月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 L-023~20203月シークレットレクチャー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。以下の課題について、ぜひ皆さん自身のオリジナルな解を見つけ、感じてください(Don’t think, feel!)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

1:四苦を超越する

 2:ヴィーゼルの言葉を超越する

3:スピリチュアルペインを超越する

 

 

 01;「自由」「貢献」につづく言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26588304.html

 02;「四苦」「ヴィーゼルの言葉」「スピリチュアルペイン」の関係性

 

 「四苦」「ヴィーゼルの言葉」「スピリチュアルペイン」は、当たり前ですが、物理的実体ではありません。それらは高次の情報空間に存在しています。概念として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 (*入門者向けに補足します。「高次」とは「より高い抽象度次元」という意味です↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その概念(の塊)のことを「ゲシュタルト」と呼びます。ゲシュタルトとは全体と部分が双方向的に関係しているという“概念”で、全体は部分の総和以上のものであるという考え方です。

 (詳しくは追記で。“教科書”から引用します)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 私たちが最初に手にするのは「断片的な一つひとつの情報」です。

 その断片的な情報が蓄積され、文脈の中で知識化していきます。そして、知識同士がひとまとまりになって繋がり、一つの認識になります。それが「知識のゲシュタルト」。

その知識のゲシュタルトの量に比例して、人は様々な問題を多角的に深く考慮し解決することができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

問題(ケース)を発見する洞察力やその問題を解決する適応力(プラン)が磨かれるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 

 それではそれぞれのゲシュタルトを確認しましょう。

 

 まずは「四苦」。

 生まれたものは必ず老い、病み、そして死んでいきます。その四つ、「生」「老」「病」「死」を根源的な苦しみとし、その苦しみからの解放を求めてはじまったのが仏教です。

 釈迦族の王子として生まれた釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は、成長するにつれ物思いにふけるようになりました。案じた父の計らいにより城外で散策を行うと、東の門外で老人に、南の門外で病人に、西の門外で死人に遭遇しました。

「老いることは苦しみである。病になることも苦しみである。死ぬことも苦しみである。そして、それらの苦のはじまりとして、そもそもこの世に生まれることが苦しみである」ということに気づいた釈迦は、北の門外で修行僧と出会い、出家を決意しました。

これが「四門出遊」の逸話です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 そんな四苦のはじまりが「生(life)」、終わりが「死(death)」。

その間(between life and death)への無関心が「生の反対(the opposite of life)」であると定義したのが、ルーマニア生まれのノーベル賞受賞作家 エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel1928~2016年)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 

 ユダヤ人であるヴィーゼル一家は、アウシュヴィッツの強制収容所に送られました。当時16歳だったエリは「囚人番号A-7713」という刺青を左腕に彫られたといいます。その時、物理空間の身体とともに情報空間の心にも刻まれた何かが(縁)、この「ヴィーゼルの言葉」を生みだしたに違いありません(起)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

 

私は「生と死の間(between life and death)への無関心が『スピリチュアルペイン』をスコトーマに隠している」と考えています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スピリチュアルペインとは、「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

本当は“自我”の問いとともに生まれているスピリチュアルペインは、無関心によっていつの間にか感じられなくなり(=スコトーマに隠れる)、「老病死」を突き付けられることで突然あらわれるのです(=スコトーマが外れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 「自分の存在や意味を問うことに伴う苦痛」は、ゴール設定を行うことで自ら克服することができます。つまり、「スピリチャルペイン=ゴールがない(ゴール設定に失敗している)」の解決にコーチングが有効であるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 だから私は、スピリチュアルペインが顕在化する医療・介護の現場はもちろんのこと、それが芽生えはじめる教育の現場にもコーチングを届けようと取り組んでいます。

 PM-07~:一人ひとりの心の平和から世界の平和へ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16947223.html

 

L-034につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

その概念(の塊)のことを「ゲシュタルト」と呼びます。ゲシュタルトとは全体と部分が双方向的に関係しているという“概念”で、全体は部分の総和以上のものであるという考え方です(詳しくは追記で。“教科書”から引用します)

 

“教科書”とは、田島大輔さんの著書「マインドの教科書」(開拓社)。

田島さんは苫米地式認定グランドマスターコーチであり、コーチの養成も担当されています。「マインドの教科書」では「セルフコーチング技術がつまった21のレッスン」を学ぶことができます。さらには「無限の可能性を引き出す門外不出の50のワーク」まで。

コーチ必読の理論と実践の書です。強くお勧めします!

 以下、巻末のコーチング用語集からの引用です。

 

ゲシュタルト(Gestalt

全体と部分とが双方向的に意味を与える統合された概念構造。人間の場合、精神の全体性を持ったまとまりのある構造。つまり統合的な人格のこと。

 

 人間は潜在的には、複数のゲシュタルトを持つことができます。ただし、ホメオスタシスを維持できるゲシュタルトは同時には1つだけです。複数のゲシュタルトのうち、最も臨場感の高いゲシュタルトが選ばれます。

 ゴールを設定すると、いまの自分のゲシュタルトとゴールの世界にいる自分のゲシュタルトと、最低2つのゲシュタルトを持つことになります。その2つのうち、より臨場感が高い方のゲシュタルトが選ばれます。その選ばれた方のゲシュタルトによって、目の前にある一つひとつの物事の意味や過去の出来事に対する意味解釈も変わってきます。全体と部分とが双方向的に関係し合って意味が決まるからです。

 ゴール側のゲシュタルトの臨場感が、現状のゲシュタルトよりも高くなると、ゴール側のゲシュタルトが選ばれます。そして、ホメオスタシスにより、ゴール側のゲシュタルトを維持するための、つまりゴールを達成するためのエネルギーと創造性が発揮されます。

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

 

 

マインドの教科書


L-03220204月シークレットレクチャー -01;「自由」「貢献」につづく言葉

 

20204月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の最終回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回(同1月実施)のサブテーマは「自由」、2回目(3月)は「貢献」でした。

L-001~20201月シークレットレクチャー

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 L-023~20203月シークレットレクチャー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411419.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。ぜひ「自由」「貢献」に続くサブテーマを想像しながらお読みください。

(この記事内で明かします。漢字2文字です)

 

 

 01;「自由」「貢献」につづく言葉

 

 初回講義のラストに「部分関数としての『自』を拡大し続けること」が「シンのスピリチュアルペイン克服、シンの自由である」と書きました↓

 L-01320201… -13<最終回>;シンのスピリチュアルペイン克服、シンの自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24890312.html

 

 自由に続くのは「貢献」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 2回目の講義では、まず職業と趣味の違いを「貢献」という観点で考えていただきました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 その上で「75歳以上の人には延命治療は不要」という衝撃的な主張を考察しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26099140.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26140730.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26156803.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26197802.html

 

ポイントは「縁起」の視点です。

たとえ能動的な働きかけが十分にはできないとしても、縁起のつながりの中で誰かの役にたてば、それは立派な貢献といえます。価値は双方向的に生まれるのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 抽象度を上げて大きなゲシュタルトをつくり続けると、いつしか「貢献」は個を超えてひろがっていきます。時空までも超越して。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

例えば、「老病死(+生で四苦)」は本人だけのものでなく、縁ある人々にとっても大切な縁起となっていきます。スピリチュアルペインを克服するための縁起です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 それが最終講義のサブテーマ。コーチングを実践する者が、自由、貢献に続いて到達する境地です。

 L-0312020年度3… -09<最終回>;縁起的解決の先に広がる世界

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26219480.html

 

 

 実際の講義(2回目)の最後に、「『自由』『貢献』に続くサブテーマは何でしょうか?」と質問しました。すると、即座に挙手された方が数名いて、その中の最初の回答者が見事に当ててしまいました。答えは「超越」です。

 

 なぜ「自由」「貢献」の次は「超越」だとわかったのでしょうか?

 

 答えは「ゲシュタルトができていたから」です。

 その“ゲシュタルト”とは、もちろん、認知科学者 苫米地英人博士に関連するもの。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

私が博士の情報場に初めて触れた頃、あるDVDシリーズが始まりました。そのシリーズとは「夢をかなえる洗脳力」。「洗脳力」ではじまり、「覚醒力」「自由力」「貢献力」、そして「超越力」と続きました。

それを知っている人には(知識化=ゲシュタルト化→スコトーマが外れている)、「ピンときた」のです(=意味がわかる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、サブテーマは「自由」「貢献」「超越」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

この関係もゲシュタルトです。「自由」「貢献」超越」という部分をconnectして、まずは「スピリチュアルペイン(克服)」という全体を作っていただくことをイメージしながら3回目の講義を行いました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

「『スピリチュアルペイン(克服)』という全体」は、「身体的苦痛(克服)」「心理・精神的苦痛(克服)」「社会的苦痛(克服)」とともに「トータルペイン(克服)」を構成する部分でもあります。

(ただし、私は同じ抽象度ではないと思っています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24682654.html

 

 「トータルペイン」は全人的苦痛と訳されます。そもそも苦痛とは何でしょうか?

 

 

御承知のとおり、古くから仏教では根源的な苦しみとして「生老病死」をあげています。まとめて「四苦」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 

 生きるとは何か? 老いとは? 病とは? 死ぬとはどういうことか?

 

 

 過去の記事でも紹介したとおり、ノーベル平和賞受賞作家 エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel1928~2016年)はこのような言葉を残しました。

 L-00920201;抽象度の高い視点により混沌(カオス)からシンプルな法則を見いだす感覚

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24767587.html

 

 

 愛の反対は憎しみではない。無関心だ

 美の反対は醜さではない。無関心だ

 信仰の反対は異端ではない。無関心だ

 生の反対は死ではない。生と死の間(にあるもの)への無関心だ

 

The opposite of love is not hate, it’s indifference.

The opposite of beauty is not ugliness, it’s indifference.

The opposite of faith is not heresy, it’s indifference.

And the opposite of life is not death, but indifference between life and death.

 

 

 今回のシリーズは、「四苦」「ヴィ―セルの言葉」「スピリチュアルペイン」を“超越”というキーワードで考えていきます。以下の課題を解決していきながら。

ぜひ、皆さん自身のオリジナルな解を見つけ、感じてください(Don’t think, feel!)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

1:四苦を超越する

 2:ヴィーゼルの言葉を超越する

3:スピリチュアルペインを超越する

 

L-033につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

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Q-073~20188月医療講演会

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エリ・ヴィーゼルの言葉


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