苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2021/07

F-199:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.3;「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

 

 “あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?

 

 という文章を目にした今、皆さんはどんなことを連想し、何を考えていますか? 皆さんにとっての“あの人”とは誰のことでしょうか?

 

 湧き上がるイメージを楽しみながら、ゆっくり読み進めてください。

 

この連載では、毎回、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)から引用しています。その本のサブタイトルは「21世紀を導くリーダーの鉄則」。その“鉄則”もぜひイメージしてください(Don’t think. Feel!)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 Vol.1;こんなにほったらかしにして

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26428629.html

 Vol.2;「こんなにほったらかしにして」と言われたら(ワーク付き)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26493850.html

 Vol.3;「こんなにほったらかしにして」を生みだすスコトーマ

 

前回(F-198)、「こんなにほったらかしにして」と言われたときの対応について考えてみました。今回は言う側のマインドについて考えてみましょう。ポイントは同じく「抽象度の高い気づき」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「抽象度の高い気づき」を違う表現で言い換えると、「より大きなゲシュタルトをつくりスコトーマを外すこと(外れること)」。ゲシュタルトとは「全体を持ったまとまりのある構造」のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

そのゲシュタルトは「全体と部分の双方向性」で成り立ちます。縁起です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ゲシュタルト同士を統合(connect)することで、より大きな概念(次元、世界、可能性)を認識できるようになります。例えば「チワワ」「ブルドック」「ラブラドールレトリーバー」という部分を統合(connect)して「犬」という全体ができると、「ビリー」や「ラゴット・ロマーニャ」など珍しい犬種(部分)も「犬」(全体)と理解することができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

「ベルガマスコ」のような“謎の生物”もすぐに犬とわかるでしょう。「犬」というゲシュタルトができあがっているので、部分(ベルガマスコ)を認識して全体(犬)の一部であることを理解・評価・判断できるのです。

つまり、より大きなゲシュタルトをつくりあげるほど、スコトーマが外れ、理解が深まるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 スコトーマとは「心理的盲点」のことです。私たちは目の前のことすべてを認識していると思いがちですが、実際には大量の情報が抜け落ちています。スコトーマを生みだす/外すポイントは3つ。1)知識、2)重要性、3)役割 です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 誰かに「こんなにほったらかしにして」と言いそうになったときは、一旦立ち止まり、自分自身のスコトーマについて思いめぐらしてみましょう(止観瞑想)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18684707.html

 

 まずは「1)知識」。

知識がない(足りない)ことで「こんなにほったらかしにして」と言ってしまった場合、言われた側との関係は微妙になりがちです。ともに不完全性の理解が不十分ならば(←「不完全性」に関するゲシュタルトが不完全)、「こんなにほったらかしにして」という言葉をきっかけに関係が壊れてしまうかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 次に「2)重要性」。

重要性を決めるものは「ゴール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

よって、まずは相手のゴールを感じ取り、共感してみましょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

少し細かい話ですが、共感と共有は違います。共有できればもっと理想的です。たとえ自分のゴールとのLUBLeast Upper Bound、最小上界)を見いだせず共有できなかったとしても、共感し続けることはできます。反対に共感なしで共有することはできません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18340276.html

 

共感は「相手の立場に立つ」ということ。ゴールとの関連でいうと「2)自分中心を捨てる」ことにつながります。“自分(自我)”を大きくすることができると、ますます理解が深まり、新たなゴールを見いだすことが可能になります。今までの“現状の外側”に。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そんな共感をすべての縁に対して持ち続けていると、やがて「縁により起こる」「関係が存在を生みだす」という縁起のイメージ(I)が臨場感豊かに感じられるようになっていきます(V)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

すべてがつながっている

 

 目の前の相手や自分はもちろん、すべての存在が大きなゲシュタルトの大切な一部であることがわかると(空観)、スコトーマのポイントである「3)役割」をすべての事象に見いだすことができるようになります。それが仮観。そして

 

すべてが空(くう)と知りながら、全力で仮(け)を楽しむ

 

 中観です。コーチングを学び実践する間に、「抽象度の高い気づき」を得ながら体得していく生き方です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

 以下、「近未来のブッダ」から引用します。

 

学習による理解を基盤に実践へ

 チベット仏教では顕教を22~23年やってから密教に入ります。これは、ヨーガの段階と同様に、顕教時代がおそらく修行タイムという位置づけです。密教は完全に大乗の世界で、「雨を降らせるために」ではないですが、この世を変えるために、この世の役に立つために密教をやるのです。顕教は、そのための準備段階・学習期間です。

 こうした「学習・修業期間→本格的な実践」という流れを世俗の現代人に対して言えば、「学校教育→社会での実践」になります。日本の教育制度を享受する現代人なら、学校教育を受けている時代に縁起を理解し、人間の基礎力を養えるはずです。卒業前でもいいですが、いわゆる社会人になったら、密教の人たち同様、「この世の役に立つ慈悲」をバリバリ実践すべきですし、そこまでに実践の準備は整っているはずです。

 引用終わり

 

 

 ここまで3回はケースサイドのイメージで書きました(引用文の表現を用いれば“顕教”のイメージ)。最後はプランサイドのイメージで実践について書いてみたいと思います(“密教”)。お楽しみに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

F-200につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第4回目は202188日(日)開催。テーマは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。詳細はこちらから↓

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 超情報場でお会いしましょう!

 

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Bergamasco(Wikipedia)

ベルガマスコ

Wikipediaより引用



Q-207:「縁起」と「因果」 vol.4;家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?-後編-

 

 医師としてたくさんの「老病死(+生で四苦)」と向き合ってきました。ポカポカとあたたかく感じられるときもあれば、ヒリヒリ・ジリジリするような厳しい感じばかりのときもあります。

あるケースでは、家族からは「なんで私がいないときに死んでしまったの?」と問われ、スタッフからは「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」と相談されました。そんな疑問について考えてみたいと思います。

 

 

 vol.1;なんで私がいないときに死んでしまったの?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26486822.html

 vol.2;縁起と因果の違いを理解する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26507222.htmlL

 vol.3;家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?-前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26540949.html

 vol.4;家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?-後編-

 

親の最期に立ち会えなかった場面での心の声(セルフトーク)は、だいたいこんな感じでしょう。

 

 私のいない間に親が亡くなった

A:とても残念で悲しい

  B:あの時帰らなければよかった

  C:私のせいだ。申し訳ない

  D:〇〇のせいだ。許せない

 

 前回はケース別に考察し、A以外は改善点があることを指摘しました。特にDは「他責」であり大問題です。詳しくはこちらで↓

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

じつは、このセルフトークには、そもそも重大な改善点があります。「親の最期に立ち会えなかった」というデータ(事実)とA~Dのクレーム(主張)しかなく、ワラント(根拠)が欠けているのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

「データ(事実)」「ワラント(根拠)」「クレーム(主張)」の3つに加え、「バッキング(裏付け)」「クオリファイアー(限定・確率)」「リザベーション(反駁・例外)」までがそろって1つの論理です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12504855.html

 

トゥールミンロジックの6要素

 政治家の発言にとくに感じるのですが、クレーム(主張)ばかりでデータ(事実)がはっきりしないことがとても多いのではないでしょうか?

(↑このように主張そのものを疑問形にすることで、わざと曖昧にしているケースが目につきます。とくに菅首相の発言において)

残念なことに、ワラント(根拠)やバッキング(論拠)はほとんど明らかにされていません。これは民主主義国家としては大問題です。

 (↑こちらはケースサイド。その問題に対しての解決がプランサイドです)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 

 今回のケースでのセルフトークをあらためて可視化すると

 

 データ(事実):不在中に親が亡くなった

 →ワラント(根拠):

 A:最期まで一緒にいたかった

  B:病院にいれば看取ることができた

  C:私がいれば急変することはなかった

  D:誰かが外出を止めてくれれば(ちゃんと予測してくれれば)、こんなことにはならなかった

  →クレーム(主張):

  A:とても残念で悲しい

   B:あの時帰らなければよかった

   C:私のせいだ。申し訳ない

   D:〇〇のせいだ。許せない

という感じでしょう。 

 

 

 ディベートの目的は「最短時間で最適解を見つけるようになる」こと。現代ディベートはトゥールミンロジックと呼ばれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

不完全性を是とするトゥールミンロジックを使いこなせるようになると、「論理という系の外に出て自由になる」ことができるようになります。つまり、ディベートは、説得ではなく、自由のためにあるということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 そんなディベートには「ターンアラウンド(T/A)」という技術があります。それは「相手のデータ(事実)をそのまま利用してワラント(根拠)を逆向きにひっくり返し、クレーム(主張)もひっくり返す」というもの。

 詳しくは苫米地博士の著書「ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方」(サイゾーから再販)をお読みください。Kindle版もあります↓

 ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方・増補版 DVD付 | 苫米地 英人 |本 | 通販 | Amazon

 

 苫米地式コーチ&ヒーラーとして、私は時間観までもターンアラウンドすることを意識しています。「過去から未来へ」という時間の流れを「未来から過去へ」と変えるイメージです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 そのはじまりがゴール設定。すると、ゴール→クレーム(主張)→ワラント(根拠)→データ(事実)という流れになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

  

 通常、ゴールはより抽象度の高い次元にあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その高い抽象度では、下の次元での細かい違いをひとまとめにして一気に書き換えることができます。「チワワ」「ブルドック」「ダックスフンド」「ラブラドールレトリーバー」をまとめて「犬」として書き換える感じです。

 Q-061~:犬好きではいけないですか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_284899.html

 

 今回のケースでいうと、ゴールが生みだすエンドステートは「全人的苦痛を克服(可能な限り軽減)」「穏やかな最期を実現する」というものでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 前々回(Q-205)述べたように、未来とは「縁起による無限の可能性」のことです。母娘の選択により私たちとの新たな関係が生じ、エンドステートを共有した双方向の関係性の中で(可能世界の1つとして)“緩和ケア”が行われました。その共有の中心には、もちろん、母親が存在します。縁起の中心点として。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その母親の願いが「娘を悲しませたくない」だったとすると、娘不在の間の心肺停止は、本人&娘さんの心理・精神的苦痛を含む「全人的苦痛の克服(可能な限り軽減)」や「穏やかな最期を実現」のために必然だったと考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 それらを娘さんが受け入れたら

 

 ゴールが生みだすエンドステート:「全人的苦痛の克服(可能な限り軽減)」「穏やかな最期を実現」

→クレーム(主張):母娘の苦痛を最小化した穏やかな看取りになった

ワラント(根拠):娘はとてもナーバスで、母はそんな娘を過度に悲しませたくなかった

→データ(事実):(だから)娘不在の間に心肺停止

 

と書き換えることができます。 

 

 

 楽観的過ぎると思われるかもしれません。確かにそうかもしれませんが、そもそも「世界はすべて情報であり幻」です。だから、情報処理主体の認識次第。つまり、すべてマインド次第であり、ゴール次第であるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11823351.html

 

 (「情報処理主体の認識次第」の一例として、こちらをどうぞ↓)

 F-034~:「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268332.html

 

 

 今回のように「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」といった相談を受けたとき、私は必ず相談者のゴールを確認します。

 

 何をしたいですか?

 どうありたいですか?

 

ゴールが自分中心を捨てたものであり、その上で相手にちゃんと共感(compassion)しているのであれば、必ず(その時点での)ベストを尽くすことができます。だから大丈夫。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 はじまりはいつもゴール

その原点をつねに意識に上げておくことが秘訣です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 政治家の発言にとくに感じるのですが、クレーム(主張)ばかりでデータ(事実)がはっきりしないことがとても多いのではないでしょうか?

(↑このように主張そのものを疑問形にすることで、わざと曖昧にしているケースが目につきます。とくに菅首相の発言において)

残念なことに、ワラント(根拠)やバッキング(論拠)はほとんど明らかにされていません

 

その具体例です↓

 F-035~:クライシスの本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 F-056~:「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは『あほらしい』」ことなのだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_277070.html

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら浮かんできたんです

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 

-追記2

残念なことに、ワラント(根拠)やバッキング(論拠)はほとんど明らかにされていません。これは民主主義国家としては大問題です。

 (↑こちらはケースサイド。その問題に対しての解決がプランサイドです)

 

 プランサイドとして、私の師である認知科学者 苫米地英人博士が“ある提案”をされています。下記記事内にリンクを貼っていますので、ぜひ確認してください↓

 Q-197:前代未聞の国会愚弄事件をなぜ衆参両院の憲法審査会は取り上げなかったのでしょうか? クズ政府の他責にせず自己責任なのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26238799.html

 

 

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 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第4回目は202188日(日)開催。テーマは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26384913.html

 

 超情報場でお会いしましょう!

 

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Q-206:「縁起」と「因果」 vol.3;家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?-前編-

 

 医師としてたくさんの「老病死(+生で四苦)」と向き合ってきました。ポカポカとあたたかく感じられるときもあれば、ヒリヒリ・ジリジリするような厳しい感じばかりのときもあります。

あるケースでは、家族からは「なんで私がいないときに死んでしまったの?」と問われ、スタッフからは「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」と相談されました。そんな疑問について考えてみたいと思います。

 

 

 vol.1;なんで私がいないときに死んでしまったの?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26486822.html

 vol.2;縁起と因果の違いを理解する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26507222.html

 vol.3;家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?-前編-

 

 前回、「未来とは縁起による無限の可能性」と書きました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 その「未来」とは、自由意思で設定するゴールにより自ら生みだすものです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 よって、「家族に対してどんな声掛けをすればいいだろう?」という疑問が浮かんだら、まずはゴールを考えてください。原点に戻るのです。

そのゴールが“最高の答え”を導きだしてくれるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールを再考するときには、このようなセルフトークを行うことをお勧めします。「本当に自由意思で望んでいること(want to)だろうか?」「本当にunselfishだろうか?」「本当に達成不可能だろうか?」「ゴールのバランスはとれているだろうか?」。

詳しくはこちらでどうぞ↓

 F-198:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.2

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26493850.html

 

 ゴールと並行して、コンフォートゾーン(CZ)もチェックしてみましょう。CZとは「セルフイメージにより決められる、その人にとって心地がよい空間」のことです。

 (詳しくは追記で。“教科書”から引用します)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 

 「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」と相談されたとき、そのスタッフはとても辛そうにしていました。「ファイト・オア・フライト」ではありませんでしたが、悲しみ、怒り、不安、恐怖、悔恨、落胆、空虚感 そんなネガティブが入り乱れた感情に苦しんでいるように見えました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 きっとエフィカシーが下がっていたはず。エフィカシーとは「自分のゴールに対する達成能力の自己評価」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーが下がったままだと、無意識はゴールを引き下げてしまいます。気づかないうちに。その結果、かつてのゴールはwant toからhave toに変わっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

あんなにワクワクしていたのに、もはやときめきは感じられず、どんどん気力を失っていく そして、いつの間にかno energy

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html

 

私自身は「FOG」に気をつけています。「Fear(恐怖)」「Obligation(義務感)」「Guilty(罪悪感)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13523715.html

 

 相談してくれたスタッフは、とくに罪悪感に苦しんでいるようでした。「自分を責める」という破壊的な行為は、人生を苦痛に満ちた辛いものに変えてしまいます。

その「自分を責める」とは、私が重要視している「自責」とは異なります。「自責」は、突き詰めれば、「ゴールを自分で決めるという意思(覚悟)」のこと。対して「自分を責める」とは、「自己否定」「自己非難」であり、「過去に囚われ、未来(ゴール)を放棄する」ことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

 

では、今回のケースに戻りましょう。

親の最期に立ち会えなかった場面での心の声(セルフトーク)は、だいたいこんな感じでしょう。

 

 不在中に親が亡くなった

A:とても残念で悲しい

  B:あの時帰らなければよかった

  C:私のせいだ。申し訳ない

  D:〇〇のせいだ。許せない

 

  

 …Aは単なる感想であり、問題はありません。「残念」「悲しい」という自身の思考をしっかり把握することはモニタリングであり、むしろ望ましいことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26282829.html

 

 Bはすでに過ぎ去った過去への囚われ。その過去はどんどん遠ざかっていくのですから、後悔するだけ無駄です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 Cは真面目な人にありがちなパターンですが、「縁起」と「因果」を混同しています。詳しくは前回の記事を参照してください↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26507222.html

 

Dは「他責」。その先に待つのは「人間関係に軋轢を生じ、自分自身の心の傷を深くしてしまい、いつまでも変化(進化、向上)することができず、チームの足を引っ張り、さらには“本当の幸せ”を感じることができない“悲しい人生”」です。

下記シリーズに詳しくまとめました↓

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

 ところで、上記のセルフトークには、それ自体に重大な改善点があります。「〇〇〇〇(カタカナ4文字。漢字なら2文字)」が欠けているのです。不協和を感じましたかw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

次回、その説明を行いながら、「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」について考えます。

 

Q-207につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 ゴールと並行して、コンフォートゾーン(CZ)もチェックしてみましょう。CZとは「セルフイメージにより決められる、その人にとって心地がよい空間」のことです。

 (詳しくは追記で。“教科書”から引用します)

 

 その“教科書”とは、田島大輔さんの著書「マインドの教科書」(開拓社)。

田島さんは苫米地式認定グランドマスターコーチであり、コーチの養成も担当されています。「マインドの教科書」では「セルフコーチング技術がつまった21のレッスン」を学ぶことができます。さらには「無限の可能性を引き出す門外不出の50のワーク」まで。

コーチ必読の理論と実践の書です。強くお勧めします!

 以下、巻末のコーチング用語集からの引用です。

 

コンフォートゾーン(Comfort Zone

人が緊張せずにいられる物理的または精神的に限定された範囲。慣れ親しんだ物理的・情報的な範囲。

 

 それぞれの人にとって、心地よいと感じられる領域であるコンフォートゾーンは、自己イメージによって決められています。自己イメージはその人にとって重要なものの集まりですので、コンフォートゾーンも自分にとっての重要なものの集まりによってできています。

 人間は、コンフォートゾーンの中にいれば無意識にとって快適なので、それを維持しようとします。人は、自然とコンフォートゾーンの中で思考し、行動しているのです。もし、コンフォートゾーンの外側に出てしまうと、コンフォートゾーンに戻ろうと無意識が働きます。コンフォートゾーンを維持したり、コンフォートゾーンの外側に出た時に戻ろうとする力が働いたりするのは、ホメオスタシスの機能によるものです。

 コンフォートゾーンの外側にいると、記憶の入出力が妨げられ、肉体的な緊張も生まれます。その結果、コンフォートゾーンの外側では、パフォーマンスが大きく下がることになります。スポーツにおいてホームに比べてアウェイで力が発揮できないのは、アウェイがコンフォートゾーンの外側だからです。

 こうしたコンフォートゾーンによる作用は、セルフレギュレーション(自己調整機能)として働き、可能性を制約することに繋がります。そのため、パフォーマンスを高めるためには、コンフォートゾーンを高める必要があります。

 ここで、コンフォートゾーンの範囲は自己イメージが決めますので、自己イメージを高める必要があるということです。パフォーマンスを決める自己イメージとしては、エフィカシー(自己のゴールに対する達成能力の自己評価)が大きく関係しています。そのため、パフォーマンスを高めるためには、エフィカシーを高める必要があります。

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

 

 

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 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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マインドの教科書

 

F-198:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.2;「こんなにほったらかしにして」と言われたら(ワーク付き)

 

 “あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?

 

 という文章を目にした今、皆さんはどんなことを連想し、何を考えていますか? 皆さんにとっての“あの人”とは誰のことでしょうか?

 

 湧き上がるイメージを楽しみながら、ゆっくり読み進めてください。

 

この連載では、毎回、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)から引用します。その本のサブタイトルは「21世紀を導くリーダーの鉄則」。その“鉄則”もぜひイメージしてください(Don’t think. Feel!)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 Vol.1;こんなにほったらかしにして

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26428629.html

 Vol.2;「こんなにほったらかしにして」と言われたら(ワーク付き)

 

 「こんなにほったらかしにして」と言われる側がコーチングマインドを学んでいるのであれば、全然問題はありません。「ほったらかし」を含むすべての言動は、ゴール設定の結果だからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 コーチングマインドを実践する者が経験するすべての出来事は「ゴールが生みだす縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ただし、「ほったらかしにして」と言われた時は、いったん立ち止まり確認してみましょう。止観(瞑想)です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18576926.html

 

非難、警告、忠告、小言はいずれもスコトーマを外すチャンス!

これまで気がついていなかった重要な改善点を見つけるかもしれません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 自分の言動に確信があるときほど、止観を心がけてください。

“自分(自我)”はもちろん、宇宙すべてが不完全です。“あの世”は不完全性定理で、“この世”は不確定性原理により証明されたこの事実は、「どこまでも進化・向上できる」ことをはっきりと示しています。その進化・向上のための止観です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 止観とは「止めて観る」こと。

止めるのは煩悩的な心の動きであり、観るのはより高次(抽象度)の情報場です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

 では、「近未来のブッダ」から引用します。

 

ヨーガの瞑想段階のように

 修行僧がなんのために瞑想をするかといったら、私がここで言う大乗の脈絡では準備のためです。それをヨーガの体系で説明すると、まずハタヨーガがあって、クンダリニーヨーガがあって、ラージャヨーガがあります。ハタヨーガは体を作るところです。クンダリニーヨーガはエネルギーのヨーガで、身体と心のつなぎ目ぐらいを作っていくところです。そして、ラージャヨーガにあたるところが瞑想のヨーガです。

 なぜ、ハタヨーガから始めるかというと、瞑想するためには強い体が必要だからです。仏教の瞑想も同じです。頭をまっすぐたてて長時間座らなくてはいけません。5時間なり10時間なり、座禅を長い間やれるようになるためには訓練期間がそれなりに必要になります。ですがそれは、ぜんぶ瞑想できるようになるための前段階です。

 引用終わり

 

 

 瞑想するために必要なのは、もちろん、「強い体」だけではありません。身体と心はそもそも同じものであり、抽象度の違いに過ぎません。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 そのことを踏まえた上での「瞑想できるようになるための前段階」として、私は「T」「Nil」「D」のラベリングを行っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 誰に言われたか?、どんなことに対して言われたか?、どのように言われたか? など状況により違いはあると思いますが、基本的に「こんなにほったらかしにして」と言われたなら何らかの情動が動くはずです。その情動が「D」。

即座にラベリングして、「D」を自身から切り離しましょう。それが動物的な大脳辺縁系の活動(=ファイト・オア・フライト)を防ぎ、前頭前野をさらに活性化させてゴールに向かうための「前段階」を可能にします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 

 「瞑想できるようになるための前段階」をクリアしたら、「ゴール」を再確認してみましょう。誰かに「こんなにほったらかしにして」と言われてしまうときは、ゴールの中に気が付いていない課題(ケース)が隠れていることがあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808495.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12808542.html

 

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て、3)“現状の外”に設定する もの。なので、このように自問してみましょう。そして、湧きあがるセルフイメージ&トークをゴール側から再確認してください。それが今回のワークです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 Q1:本当に自由意思で望んでいること(want to)だろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 Q2:本当にunselfishだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15395021.html

 

 Q3:本当に達成不可能だろうか?

 (すでに達成している/達成しかかっているのではないだろうか?)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 ゴールは1つではなく、人生のあらゆる領域にまんべんなく設定するものです。それをバランスホイール(balance wheel)と呼びます。それを踏まえてこんな自問も行ってください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

 Q4:ゴールのバランスはとれているだろうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26037409.html

 

 

 徹底的に自問してみて「ゴール」を再確認したなら、次は「コンフォートゾーン(CZ)」の確認を行いましょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「こんなにほったらかしにして」と言われてしまう状況は、ゴールに問題がなかったとしても、CZに関連する何らかのエラーにより生じえるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 私自身は「エフィカシー」と「臨場感」をとくに意識に上げるようにしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 *「エフィカシー」に関する記事はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25645972.html

 

 *「臨場感」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

以上、「こんなにほったらかしにして」と言われたときの対応について考えてみました。次回(F-199)は言う側のマインドについて考えてみましょう。ポイントは同じく「抽象度の高い気づき」です。

 

F-199につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

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近未来のブッダ



Q-205:「縁起」と「因果」 vol.2;縁起と因果の違いを理解する

 

 医師としてたくさんの「老病死(+生で四苦)」と向き合ってきました。ポカポカとあたたかく感じられるときもあれば、ヒリヒリ・ジリジリするような厳しい感じばかりのときもあります。

あるケースでは、家族からは「なんで私がいないときに死んでしまったの?」と問われ、スタッフからは「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」と相談されました。そんな疑問について考えてみたいと思います。

 

 

 vol.1;なんで私がいないときに死んでしまったの?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26486822.html

 vol.2;縁起と因果の違いを理解する

 

 前回(Q-204)、「死の受容のプロセス」の研究は「段階的」とするものと「段階的ではない」とするものに大きく二分されることと、前者の代表として米国の精神科医 キューブラー=ロス(Elisabeth Kübler-Ross1926~2004年)が有名であることを書きました。

キューブラー=ロスの代表的な著作「死ぬ瞬間 On Death and Dying」(1969年)には、1)否認→2)怒り→3)取引→4)抑うつ→5)受容 というプロセスが記されています。

 

 いわゆる「死の受容」は、苫米地式認定コーチ&マスターヒーラー&医師である私にとってとても重要なテーマです。しかしながら、私がイメージする「死の受容」は「避けられない死という現象をしっかり受け入れる」というものではありません。「段階的」ではなく、「段階的ではない」でもありません。

強いて言うなら「同時多発的なぐちゃぐちゃなものを意図的にクリアにしていく」という感じ。もちろん、抽象度を上げることで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 キューブラー=ロスの「1)否認→2)怒り→3)取引→4)抑うつ→5)受容」は一方向的です。しかも、過去から未来への一方向性。

 コーチングでは「時間は未来から過去へと流れる」という言い方をします。じつは、それは入門者向け。実際のコーチングでは時間を一方向的で単調なものとは考えません。「死の受容」と同じように「同時多発的なぐちゃぐちゃなものを意図的にクリアにしていく」ものだと私は理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 キューブラー=ロスと同様に、今回取り上げているケースでも根本的な問題(課題)を抱えていました。娘さんはもちろん、医療従事者も。

それは「『縁起』と『因果』を混同している」ということ(ケースサイド)。その解決を伴わない対処はすべて“気休め”です。

家族の「なんで私がいないときに死んでしまったの?」も、スタッフの「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」も、本当の答えを見いだすためには縁起の理解が欠かせません。その「縁起の理解」からシンの解決がはじまります(プランサイド)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 そこで今回は取り上げたケースを掘り下げながら、「縁起」と「因果」の違いを明らかにしていきます。

 

 

 選択をするということは「縁」が生まれることです。

がんと診断されたとき、母親と娘さんは「積極的な治療は望まない」「痛みや苦しみをとる治療だけを希望する」という選択をしました。自らの自由意思で。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 過去の選択という「縁」、すなわち関係が生まれることによって、現在という刹那が起こります。これが「縁起」。

 母と娘の選択により、救命(延命)のための病院ではなく、看取りを目的とする私たちとの関係が生まれました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 共有するエンドステートは「全人的苦痛を克服(可能な限り軽減)」し、「穏やかな最期を実現する」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 

 ここで重要なのは「縁起」と「因果」は違うということ。選択が「因」(原因)となって現在という「果」(結果)が生まれるのではありません。

 過去の選択による因果で現在があると考えると、「因」によってオートマチックに「果」が生じることになってしまいます。つまり、一度選択したら、自動的に未来が1つに決まってしまうということ。それでは決められた目的地に向かう「自動運転」のような人生になってしまいます。

(さらに、その選択を他人が行っていたら「無人運転」です↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_369873.html

 

 未来は自動的に決まるものではありませんし、1つでもありません。未来とは縁起による無限の可能性のことです。

 母娘の選択により私たちとの新たな関係が生じ、ゴールが生みだすエンドステートを共有した双方向の関係性の中で(可能世界の1つとして)“緩和ケア”が行われ、突然ではありましたが「全人的苦痛を克服(可能な限り軽減)」した「穏やかな最期の実現」という目的を果たしたのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 確かに、心肺停止の瞬間に娘さんはその場にいませんでした。だからといって、「いい看取りではなかった」と悲嘆する必要はありません。その種の嘆きや苦しみは物理空間に囚われた思考が生みだす幻に過ぎないからです。

そのことを理解しながら(空観)、あえて情動を味わう(仮観)のはかまいません。それは中観だから。一方で、理解できずに味わう情動は、たとえ世間的にポジティブなものであったとしても、迷いであり無明といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

娘さんの心(情報空間)には、いつも「全人的苦痛の克服」「穏やかな最期の実現」というビジョンがありました。そして、それを医療者とも共有し、やり遂げたのです。だから、娘さんはしっかり母親を看取ったといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 過去の選択は「縁」であり、「縁」は別のたくさんの「縁」と結びつき合って「起」を起こします。そして、現在という刹那はすぐに過去となり、その評価・解釈は未来が行うことになります。だから、未来が「因」で過去が「果」です。

それが「因果」であり、「縁起」とはまったく別のもの。

 

 娘さんの無意識はおそらく、「私が家に帰ったから→母親がなくなった」と評価・解釈したはずです。その“評価・解釈”もすぐに過去になります。そして、その「『私が家に帰ったから→母親がなくなった』という“評価・解釈”」の新たな評価と解釈を、さらなる未来が行うことになります。

 

その未来に、ゴール設定を通じて働きかけるのがコーチング。縁起による無限の可能性から(一念三千)、自ら望む現実を選びだし構築していくことがコーチングです(一期一会)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

 存在も出来事もすべて縁起。自分以外のいろいろなものとの関係のつなぎ目です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 選択は人生における大切な縁を生みだす行為なので、必ず自分自身でベストと思う選択をするべきです。徹底的に思考して。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

それが「自己責任」ということです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22669112.html

 

Q-206につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-追記1

 選択は人生における大切な縁を生みだす行為なので、必ず自分自身でベストと思う選択をするべきです。徹底的に思考して。それが「自己責任」ということです

 

 縁起の理解や自己責任(自責)の実践は「人間関係の悩みを克服する鍵」となるものです。詳しくはこちらで↓

 S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397885.html

 

 

-追記2

 今回の文章は、認知科学者 苫米地英人博士の著書「洗脳力」(アスコムBOOKS)を参考に書きました。Kindle版はこちら↓

 洗脳力 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

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Q-204:「縁起」と「因果」 vol.1;なんで私がいないときに死んでしまったの?

 

 医師としてたくさんの「老病死」と向き合ってきました。ポカポカとあたたかく感じられるときもあれば、ヒリヒリ・ジリジリするような厳しい感じばかりのときもあります。

救急や高度医療の場であるほど、後者が多くなるような気がします。認知的不協和が生じやすく、「ファイト・オア・フライト」に陥りやすくなるからでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 十分に説明がなされた看取りであっても、「ファイト・オア・フライト」は起こりえます。

東京消防庁の調査によると(R1.12/16R2.12/10)、在宅での看取り予定にもかかわらず救急要請が行われた112件のうち、じつに97件で(救急要請を行った)家族の希望により不搬送になったそうです。慌ててしまい救急を要請してしまったが(=大脳辺縁系優位)、救急隊が到着する頃(H28年全国平均:830秒)には冷静になっていた(=前頭前野優位)ということでしょう。

 

 老病死+生で「四苦」です。一般的に四苦は「人生での大きな苦しみ」とされていますが、それは患者さん本人だけではなく、家族も、そして医療・介護従事者も、関わる誰もが共有する苦しみであるといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166400.html

 

私が経験したあるケースでは、家族からは「なんで私がいないときに死んでしまったの?」と問われ、スタッフからは「家族に対してどんな声掛けをすればよかったのでしょうか?」と相談されました。今回は、それらの疑問について考えてみたいと思います。

 

 

 vol.1;なんで私がいないときに死んでしまったの?

 

 もう少し詳しく説明すると、このような状況でした。

(一部変更しています)

 

がん終末期の診断で緩和ケア中の90代女性。

幸い心配された痛みや吐気はほとんど認めませんでしたが、食欲がないため徐々に瘦せ細っていきました。ずっと付き添う娘さんは、母親にちょっとした変化があるとすぐに大騒ぎするようなナーバスな状態。不安が募り、心配でどうにもならないといった感じでした。

ある日、娘さんが自宅に戻ったほんの1時間くらいの間に母親の状態が急変。まず呼吸がとまり、その後心拍がなくなりました。連絡を受け慌てて戻ってきた娘さんは、ピクリとも動かない母親の前でしばらく茫然としていました。やがて泣き始めると「なんで私がいないときに」と取り乱し、その後は「ごめんなさい」を繰り返しながら母の体に顔をうずめていました。

 

 

 娘さんには「母をしっかり看取りたい」という強い思いがあり、実際に泊まり込みに近い形でずっと付き添いをされていました。その根底には「『家族に見守られながら静かに息を引き取る』という最期(のイメージ)を是とするブリーフ」が存在していたはずです。

 ブリーフシステムとは「前頭前野の認識のパターン」のことです。それは「人が未来を予測する期待のパターン」でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 娘さんにとって、自分がいない間の心肺停止という「理想(期待)とは程遠い現実」は受け入れがたいものだったに違いありません。

理想(期待)と現実のギャップは認知的不協和を生みだします。「こんなのイヤだ~」といった感じで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 たまに誤解されるのですが、認知的不協和自体は決して悪いことではありません。それはゴールを実現するためのエネルギーと創造性のあらわれです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

しかしながら、このケースではもう理想(期待)を実現することはできません。母親はすでに亡くなってしまったのです。その事実を理解したからこそ、行き場を失ったエネルギーが「なんで私がいないときに死んでしまったの?」という問い(嘆き)をうみだしました。

 (「心のエネルギー」について、詳しく考察したこちらの記事をどうぞ↓)

 S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 娘さんにとって、そもそも母親の「老病死(+生で四苦)」は受け入れがたいクライシスでした。そのクライシスは心の中で「拒絶→恐怖→回避→希望の喪失」という段階を踏んで進行していきます。

 F-035~:クライシス(危機)の本質

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

 そんなクライシスの進行に対して、米国CDC4つの基本原則を踏まえた対処を推奨しています。

 1)最初に最悪の可能性を伝え、2)問題を解決するプロセスを示し、3)継続的にデータを提供し、4)関連する文脈情報を与える です。詳しくはこちらで↓

 F-104:「映写機の故障により上映できるかわかりません」Vol.4;リーダーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19485793.html

 

 私たちはCDCのガイドラインに沿った働きかけを行っていました。もしもこのまま苦しみが目立たず経過し、母親の手を握りながら“最期の別れ”を静かに迎えることができたなら、娘さんはそれほど取り乱さなかったのかもしれません。

 しかし、「死」は予期せぬタイミングでやってきました。がんと診断された時点で想定されていたけれども、なかなか受け入れられない(受け入れたくない)ままに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 「死の受容のプロセス」の研究は、「段階的」とするものと「段階的ではない」とするものに大きく二分されるそうです。

前者の代表として有名なのが米国の精神科医 キューブラー=ロス(Elisabeth Kübler-Ross1926~2004年)。代表的な著作「死ぬ瞬間 On Death and Dying」(1969年)には、1)否認→2)怒り→3)取引→4)抑うつ→5)受容 というプロセスが記されています。

(計200人との対話の中で気づいたことであり、すべてが同様の経過をとるわけではないと明記されています)

 

 

なんで私がいないときに死んでしまったの?

 

 患者さんやその家族に対して、私なら、例えばキューブラー=ロスのいうプロセスのどの段階にあるかを判断し、その状況(ゲシュタルト)に合わせて答えるでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

「怒り(私憤)」なら、「死の正確な予期はできない」ことや「四苦から解放された」という事実を淡々と伝える感じで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 「抑うつ」なら、「娘さんに辛い思いをさせたくなかったのでしょう。優しいお母さんですね」と寄り添う感じで。私なりの慈悲の実践です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24495212.html

 

 ただし、本音を言えば、それでは解決になりません。ただの気休めです。

 

 次回、本当の問題(ケース)とその解決(プラン)について考察します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

Q-205につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 ブリーフシステムとは「前頭前野の認識のパターン」のことです。それは「人が未来を予測する期待のパターン」でもあります

 

 前頭前野におさめられた期待のパターンは、その人の人格を決めます。人格とは「個人の心理的特性」のこと。つまり、ブリーフが心理的特性を決め、人格という形であらわれるということ。

 そのブリーフは、じつは、1つではありません。

 前頭前野には、その人が作り上げたいくつものブリーフが収められています。それらがお互いに矛盾を引き起こし、複雑な人間の心の動きをうみだします。詳しくは苫米地博士の著書「イヤな気持を消す技術」(フォレスト出版)をお読みください。

 

 そのようなブリーフを、ゴールを達成した未来側からつくりなおしていく(ととのえていく)のがコーチングです。“現状の外”に見いだしたゴールに向かう間に、自分自身はもちろん、宇宙全体が一変していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 すべてマインド次第。すべてゴール次第です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 

-追記2

ただし、本音を言えば、それでは解決になりません。ただの気休めです

 

 「ただの気休め」はコーチとしての意見。

 ヒーラーとしては「されど気休め」です。文字どおり“気を休める”ことはとても大切だと思っています。

 Q-068:認知的不協和の状態に… Vol.5;ヒーリングとコーチングの関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html

 Q-069:認知的不協和の状態に… Vol.6;セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

 第4回目は202188日(日)開催。テーマは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。詳細はこちらから↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26384913.html

 

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F-197:“あの人”の言葉はなぜ心に響くのだろうか? Vol.1;こんなにほったらかしにして

 

 “あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?

 

 という文章を目にした今、皆さんはどんなことを連想し、何を考えていますか? 皆さんにとっての“あの人”とは誰のことでしょうか?

 

 湧き上がるイメージを楽しみながら、ゆっくり読み進めてください。

 

この連載(フリーテーマ)では、毎回、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)から引用します。その本のサブタイトルは「21世紀を導くリーダーの鉄則」。その“鉄則”もぜひイメージしてください(Don’t think. Feel!)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

 Vol.1;こんなにほったらかしにして

 

 内科系の病院やクリニックを定期的に訪れる患者さんの多くが、何らかの「生活習慣病」を抱えています。高血圧症、糖尿病、脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれていました)がその代表です。

 (参考までに。糖尿病に関連する情報をもとに書きました↓)

 F-071~:「糖尿病リスク予測ツール」に思う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_319922.html

 

 「生活習慣病」の呼び名が示すとおり、多くは食事や運動などの生活習慣の見直しでけっこう改善していきます。だから、問題があるのなら(ケースサイド)まずは生活習慣を変えればいいのですが(プランサイド)、そんなに簡単にはいきません(うまくいっても続きません)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 保健指導を行う看護師さんや保健師さんを対象に講義や研修を行う機会がありますが、真面目で真剣な方ほど深い悩みを抱えているように感じられます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445754.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615641.html

 

 よくいただく御相談が「優しくすると変わらず、厳しくすると離れていく」というもの。「見かけないな~と思っていたら、重症になって運びこまれた」という残念なケースは、医療現場では決してまれなことではありません。

じつは、そんな経験をするたびに、医療者自身も自責の念に苛まされています。そのため →「ファイト・オア・フライト」に陥る→さらに厳しく接する→ますます疎遠になる という悪循環に嵌ってしまったりします。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

 

 最近、そのようなことをあらためて考える機会がありました。じつは、私自身が「こんなにほったらかしにして」と言われてしまったのです(詳細は秘密w)。

 

 小言をありがたく拝聴している間に浮かんできたのがこの疑問

 

 “あの人”の言葉はなぜこんなにも心に響くのだろうか?

 

 

 私の半生を一言で表現するなら「lucky」です。

親友に「波乱万丈」と揶揄されるような人生ですが、あたたかい縁にしっかり支えられてきました。とてもありがたいことに。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

たくさんの出会いや様々な出来事のどれひとつが欠けても、今の私は存在しません。

もちろん“いいこと”ばかりではありません。苦い経験や悔しい思い出もたくさんあります。しかし、そのどれもが私の大切な一部になっています。「自我」の定義を考えると、当然ではありますが。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 そのように素直に受け止めることができるのは、師である認知科学者 苫米地英人博士の教えがあるからでしょう。このシリーズで引用する「近未来のブッダ」を再読しながら、あらためて「抽象度」という概念とそれを体得する教育の大切さを実感しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 (教育についての考察はこちら↓)

 PM-05~:苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13077001.html

 

 

 以下、「近未来のブッダ」より引用します。

 

ブッダの抽象度を教育する

 ブッダの教えも、修行も、とことんIQを上げるためのものだったと私には思えます。仏教とは抽象度の高い思考をするための体系です。

 仏教は、信仰ではなく「教え」なので、イエスを信じるキリスト教などと違って、ブッダを受入れるか否かは問題にしません。しかし、キリスト教やユダヤ教にしても、先述の通り、信じる神はそのうち内在化し、汎神化していきます。汎神化すれば、ブッダを心の友として仏教の教えを学びそれに准じて生きるのと、自分の中のイエスを信じてイエスの諭すよい生き方をしていくのとは、本質的に変わりません。ただしキリスト教は、一部のプロテスタントを除いて、生まれながらに洗礼を受け儀式をやることを強く残している宗教なので、儀式などを通して神を受け入れるか否かを問う感覚がすごく強い、西洋の定義的な宗教ではありますが。

 最終的には、キリスト教でも仏教でも、抽象思考の高まりによる気づきは一緒です。きちんと進んでいけば「人間は自分以外の人のために生きるのが幸せだ」と考えるようになるのです。実際、そうでしかないのですから。ここに「気づく」という、抽象度の高い気づきを得るためのシステムとして、学校教育があります。

 教育がない時代には寺子屋や比叡山・延暦寺、ひいてはブッダの時代は王様たちに建ててもらった精舎がありました。現代だったら、国の教育システムで抽象度の高い思考は学習できます。

 引用終わり

 

 

次回(F-198)は、「こんなにほったらかしにして」と言われたときの心がまえについて考えてみたいと思います。「抽象度の高い気づき」がキーワードです。

 

F-198につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 内科系の病院やクリニックを定期的に訪れる患者さんの多くが、何らかの「生活習慣病」を抱えています。高血圧症、糖尿病、脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれていました)がその代表です

 

 「生活習慣病」は自覚症状がはっきりしません。特に最初の頃は。

 

 それを肯定的に捉えると、「身体的苦痛が少ない」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 

 否定的に捉えるなら、「重症化するまで異常がスコトーマに隠れ、手遅れになりやすい」です。だから、生活習慣病のことを「サイレントキラー(silent killer)」と表現したりします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 臓器でいうと、肝臓がとびきりタフ。「沈黙の臓器」と呼ばれています。よほどの肝機能異常がない限り自覚症状があらわれませんので、定期的な検査(血液検査でのASTALT・γGTPなど)をお勧めします。

 

 検査を受けたなら、より正確に肝臓の状態を把握するために「FIB-4 index(フィブフォー インデックス)」を確認してください。血液検査でのASTALT・血小板数、そして年齢の4つの数値を入力するだけです。

 (1.3未満:異常なし、1.3以上:要精密検査、2.67以上:要治療)

 

 下記の日本肝臓学会HPに計算サイトが紹介されています↓

 (「医療従事者向けに作成したものです」とただし書きがあります)

 日本肝臓学会HP>肝臓学会関連の診療情報>FIB4 index計算サイトの御案内

 https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/medicalinfo/eapharma.html

 

 

-関連記事-

F-082~:ダメ。ゼッタイ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_352303.html

 

 

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 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

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FIB4 index

日本肝臓学会HPより引用

https://medical.eapharma.jp/disease/hepatopathy/fib-4/calculator.html

 


Q-203:「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:スコトーマとドリームキラーの関係が今一つわかりません。ドリームキラーはスコトーマでゴールが見えないから生まれると思うのですが、そうであれば「自分自身が最大のドリームキラー」という意味はどういうことなのでしょうか?

 

A:「出る杭は打たれる」という言葉があります。

故事ことわざ辞典には「頭角を現す人は、とかく人から憎まれたりねたまれたりすることのたとえ」「出すぎた振る舞いをすると非難されて制裁を受けることのたとえ」とあります。

 杭を打つ人=憎んだりねたんだりする人=非難し制裁する人=ドリームキラー です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 「現状肯定」「現状維持」を是とする人間の情報処理のメカニズムがドリームキラーを生みだします。「出る杭は打たれる」がいつから言われるようになったのかは知りませんが、ドリームキラーは人間や社会の歴史と同じだけ存在してきたはずです。

ちなみに、西洋文化においても「Envy is the companion of honor(嫉妬は栄誉の伴侶)」「Tall trees catch much wind(大木は風に折られる)」など、同様の意味を持つことわざがあるそうです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10256356.html

 

そんな「人間の情報処理のメカニズム」をコーチング理論に当てはめると、「スコトーマでゴールが見えないから生まれる」のではなく、「スコトーマが外れたからこそ生じる」といえます。「出る杭」に気がついた(=スコトーマが外れた)から、「つい打ってしまう」という感じです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

私は、「スコトーマ」というよりも、むしろ「コンフォートゾーン(CZ)」に関連すると思っています。必ずしもゴールが見えているわけではなくても、「自身のCZから外れている」という感覚(←多くは無意識)だけで十分。それが先程の「スコトーマが外れる」「『出る杭』に気がつく」の実際のところでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

一般的には、私たちの無意識は現状を強力に維持しようとします。昨日と同じように今日を生きようとし、今日と同じような明日を迎えようとしているのです。この場合の「現状(SQStatus Quo)」は、過去の延長上にあるだけでなく、このまま続く未来をも含みます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22312817.html

 

 そんな現状(SQ)というタイムラインの外に設定するものがゴール。それは「今のままでは絶対に達成できない」こと。当然、「CZの外側」にあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 “現状の外”にあるゴールはCZの外側、つまり「常識」「Normal」を超えたところにあるので、簡単には理解することができません(=スコトーマに隠れる)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8900334.html

 

よって、大多数の人(マジョリティ)には「訳がわからない」「意味不明」「ばかみたい」と感じられます。親身になってくれる人ほど、「やめた方がいいよ」と本気で説得してくることでしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628746.html

 

 そのような言動もドリームキリングといえますが、本当に強烈なドリームキリング(ドリームキラー)となるのは認識し理解した後です。つまり、スコトーマが外れ、ゴールの意味がわかったとき。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「現状のCZ」と「ゴール側のCZ」とのギャップ(認知的不協和)は、そのギャップを解消・解決しようとするエネルギーを生みだします。まるで引き延ばされたゴムがもとに戻ろうとするように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

完全にギャップを解消(解決)するにはどちらかしかありません

 

現状に戻るか、それともゴール側に移行するか

 

 繰り返しますが、ふつう無意識は現状維持です。よって、「現状に戻る」=want to/「ゴール側に移行する」=have toとなり、生まれたエネルギーと創造力を使って「ゴール側」を潰しにかかります。それがドリームキリング(ドリームキラー)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13837769.html

 

 その正体は「ホメオスタシス・フィードバック」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

 もうおわかりですよね。

「自分自身が最大のドリームキラー」なのは、ゴール側のCZを臨場感豊かに感じられる一方で、それ以上に強い臨場感で現状を認識している存在だからです。その現状にはホメオスタシスが働いています。

 

 だからこそ、コーチの存在が重要!

 コーチとの縁によりエフィカシーが十分に高まると、臨場感がゴール側>現状となり、「最大のドリームキラー」が「最強のドリームサポーター」に変わります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 その刹那こそがゴール実現の瞬間。その後の出来事(=ゴール実現までの様々な変化)は“タイムラグ”であると私は理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

以上が私の回答です。

御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 臨場感についてはこちらをどうぞ↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-012:ドリームキラーを気にせずに前進するために

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6854056.html

Q-042~:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

Q-097~:子どものwant toを大切にしたいと思っていますが、なぜかhave toの押し付けになってしまいます。どうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_376974.html

Q-136~:問題が生じたゴールへの向き合い方

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態とでは何が違っているのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

Q-169~:自身の信念を失いそうです

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_406747.html

 

 

-告知-

 今年度(2021-22年)は計8回のオンラインセミナーを予定しています。1年間を通してのテーマは「Well-being」です。

 F-176~:“幸福(well-being)”とは? ~antiwithwellpart

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

2021年度セミナー予定はこちら↓

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 第4回目は202188日(日)開催。テーマは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。詳細はこちらから↓

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Q-202:視点のきりかえとは、「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」を切り替えて考えるということでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q1)現状の外からの視点、2)現状の認識、3)最悪の状態の想定 を考えた場合なんですが、3つの視点または2つ(最悪の想定が特に必要ない場合)を切り替えて考えるという考えで合っていますでしょうか?

 

A:「1)現状の外からの視点」「2)現状の認識」「3)最悪の状態の想定」に関連して、私が常に意識に上げているのは「すべて同時に観る」ことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

それは「concentration」と「focus of attention」の違いに似ています。3つとも同時に意識にあげながら(concentration)、その時の“状況”で選択する(focus of attention)というイメージです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379995.html

 

もちろん、“状況”を決めるのはゴール!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26292382.html

 

2)現状の認識」というときの“現状”とは、単純な時間の流れだけを考えても「過去現在の“現状(通常の意識状態)”」と「未来現在の“現状(コーチングマインド)”」の2つがあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

後者の場合、バランスホイールを考えると×「カテゴリ」の数。それぞれに複数のゴールがあるなら、さらに×「ゴール」の数の“現状”が存在することになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html

 

(ゴール設定後の“現状”はこれまでの現状の外。ややこしいので、ここからゴール設定後に“現状”となりえるものを「可能世界(possible world)」と表記します)

 

 

そんな無限とも思える可能世界すべてに意識を向けながら(concentration)、一瞬一瞬、自由意思で選択する(focus of attention)というのが、私がイメージしている「すべて同時に観る」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 さらに踏み込むと、あらゆる可能世界が満ち溢れる一念三千世界をしっかり体感しながら(concentration=全霊)、全力で一期一会を生ききる感じ(focus of attention=全身)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410371.html

 

...それは「切り替えて考えるという考え」とも表現できますが、あくまで全体を俯瞰した状態での選びだしです。

 

違う表現を用いれば、「より大きな全体を構築しつつ、部分に注視すること」。ゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

前回(Q-201)の答えを利用すれば、「脳の発火部位を調整すること」「リーダー・コーチ・マネジメントの機能を選択すること」ともいえます。あくまでも全体を把握しながらの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26357342.html

 

 それが「いつも、フルに、思考している」ということだと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

以上、いただいた御質問への回答です。

御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 それが「いつも、フルに、思考している」ということだと思っています

 

 仏教には“戒”というものがあります。以下、認知科学者 苫米地英人博士の「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 

 戒めは絶対

 仏教の十善戒は、戒と言ってもユダヤ教のモーゼの十戒とは違います。ユダヤ教は神との契約ですが、仏教は自らが自らに課す戒めです。ですので、たとえ守らなくても神やだれかに罰せられることはありません。ユダヤ教の戒は神との契約ですので、それを破れば神から罰せられます。仏教は自分で自分を戒めるので、破ってもだれからも罰せられません。だれかからの罰だったら「おれは地獄に行ってもかまわない。殺す」という発想もあり得ますが、戒めの場合は、絶対に破らないのが前提です。

 本来、戒とは内的で絶対的なものなのです。罰さえないのが戒です。その代わり、戒を破ったことを自分が一番よくわかっています。

 仏教の十善戒は、日本の場合、緩んでいる部分もあります。不飲酒戒(ふおんじゅかい)というお酒を飲まない戒律も、いつの間にか薬湯や般若湯などという言葉にすり替えられて、飲んでもいいことになったりしています。不邪淫戒も「不倫はだめだけど、お金を払えばいい」と解釈されている場合もあります。それは今の日本の煩悩だらけのお坊さんがそうしてしまっただけなのです。

 引用終わり

 

 「あらゆる可能世界が満ち溢れる一念三千世界をしっかり体感しながら(concentration=全霊)、全力で一期一会を生ききる(focus of attention=全身)」ためには、高い抽象度次元での思考と確実な物理空間への実装が必要です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そのためには、もちろん、心身の機能を最大限に発揮しなければなりません。脳でいえば前頭前野(しかも内側部)の発火。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 飲酒は、残念ながら、その障壁となります。それはお酒により怒りが変質していくことからも明らか。皆さんもたくさん経験しているはずw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

 だから私は、苫米地式認定コーチという機能を選択したとき(縁)、あんなに好きだったお酒を断ちました(起)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

それは自らの自由意思で設定したゴールが生みだした“戒”。その本質は“覚悟”だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

-関連記事-

S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

F-035~:クライシス(危機)の本質

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

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 第4回目は202188日(日)開催。テーマは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。詳細はこちらから↓

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近未来のブッダ



I-054:【告知】オンラインセミナー開催(210808)のお知らせ

 

 2021年度は計8回のオンラインセミナーを予定しています↓

 I-0492021年度コーチング活動についてのお知らせ <第3報:オンラインセミナー>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25412318.html

 

今年度1年を通してのテーマは「Well-being」。

「良好な状態」「健康」「幸福」などと訳されるWell-beingをイメージしながら、毎回独立したサブテーマでレクチャーを行います。

Well-beingという“全体”とコーチングの知識やその応用という“部分”の双方向の関係性、すなわちゲシュタルトをつくっていただくことが目的です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 コーチングに出会ったきっかけや興味を持つ理由は人それぞれだと思いますが、その先には何らかの「Well-being」があるはず。そのWell-beingをしっかり感じていただきたいと願っています。「Don’t think. Feel!」でw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html

 

 

4回目は88日(日)1330分~1450分(80分)です。

 

今回のテーマは

夢をかなえる方程式 I×V=R

 

 

 基本的に、学問の探究とは抽象度の次元を上がっていく行為といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 抽象度が上がるほど情報量が減りシンプルになっていきます。その先にあるのが理論化。

例えば、「物理法則はすべての慣性系で同一である」という特殊相対性原理と「真空中の光の速度はすべての慣性系で等しい」という光速度一定の原理を満たすことを出発点として構築された特殊相対性理論は、「E=mc2」というとてもシンプルな方程式であらわされています。アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein1879~1955年)によって。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526199.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687391.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14687476.html

 

 私が認知科学者 苫米地英人博士から学ぶコーチング理論に「I×V=R」という方程式があります。それは「夢をかなえる方程式」と呼ばれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 苫米地式認定コーチとしての私は、もちろん、「I×V=R」を前向きにとらえています。「夢は叶えるものである」ということ教えてくれる大切な式です。

その一方で、認定マスターヒーラー、そして医師としての私は、この方程式を重たく受け止めています。「イメージ(またはイマジネーション、I)の限界が、その人の限界になる(である)」ということでもあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 今回のセミナーは、そんな「I×V=R」をしっかり掘り下げていきます。

 皆さんにとって、シンの「夢をかなえる方程式」となることを願っています。

 

 

 セミナー冒頭では、これまでのセミナー内容をシンプルに復習します。

初めての方も“気楽”に参加してください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 第1回:スコトーマ、ゴール、エフィカシー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 第2回(前半):情報空間

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 第2回(後半):自由

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 第3回(前半):サイバーホメオスタシス仮説(理論)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 第3回(後半):エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 

今回は、これからの人生で常に取り組むべき重要なワーク(←want to!)を紹介します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 事前の御質問や御要望も大歓迎です。

 

 

 □受講料は5,000円(税込)。銀行振り込みのみの対応です

□認知科学者 苫米地英人博士と私の間の守秘義務契約範囲内の内容になります

(受講者の皆さまと私の間で新たな守秘義務契約締結はありません)

□次のセミナーまでの間に取り組んでいただくワークを紹介します

□後日の配信はありません。LIVEレクチャーのみです

□無料ミーティングアプリ「zoom」を使用。参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

□受講料振り込み後に受講できなくなった場合、後日行われるオンラインセミナーに御招待いたします(2021年度内有効)。その場合、今後開催されるセミナーの申し込み時に「オンラインセミナー(開催日、例:210425)未受講分招待希望」と記載してください

 

 

 受講御希望の方は、下記メールアドレスに御連絡ください

 申し込み(メール):coachfor.m2@gmail.com

 

件名を「オンラインセミナー<210808>申し込み」としてください

 □(お問い合わせ→)申し込み→「銀行振込案内をメール」→(お問い合わせ→)指定銀行口座に振り込み→「オンラインセミナー受講用zoomミーティングURLをメール」→セミナー受講 という流れです

□初回は私宛(coachfor.m2@gmail.com)にお申込みいただきますが、その後は担当から御連絡さしあげます(メールアドレスは申し込み後提示)

□自動配信ではありません。すべて担当が対応するため、タイムラグが生じることを御了承ください

 

 

<タイトル> 

オンラインセミナー<210808

 

<テーマ>

 夢をかなえる方程式 I×V=R

 

<主催者>

 苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ)

 

<日時>

 202188日(日)

 1330分~1450

 (開始10分前から受付)

 

<受講方法>

無料ミーティングアプリ「zoom」を使用
*参加にあたり事前準備(zoomアプリのダウンロード等)が必要となります

 

<受講料>

 5,000円(税込)

 *銀行振り込みのみの対応

 

<対象>

 コーチング入門者~実践者向け

 *初心者大歓迎

 

<お問い合わせ・申し込み>

 coachfor.m2@gmail.com

 

 

私は、縁ある人たちのWell-being実現のために生きています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408326.html

 

Well-beingを実現していく人たちが、同時に自身と縁ある人々のWell-being実現をガイドできるように、そして未来にWell-beingを手渡していけるように、サポートしています。

すべてがマインド次第であり、一人ひとりの心の平和がひろがることで、いつか世界平和が実現するからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

その鍵となるものがコーチング!

私が苫米地博士から学ばせていただいている大切な智慧をお届けします。

一緒にさらなるWell-beingを実現しましょう。そのWell-beingをひろげ、伝えていきましょう。

皆さまと縁がつながることを楽しみにしています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

210808オンラインセミナー(ブログ告知用)


F-196:コーチとして考える「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」

 

 苫米地式認定コーチとして、講演・講義や研修・セミナーと並行して、パーソナルコーチングを行っています。私のセッションは140分です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25494172.html

 

 最初は30分ではじめましたが、思考錯誤する間に40分に落ち着きました。ウォーミングアップ5分+コーチング30分+クーリングダウン5分という感じ。

 

 その「ウォーミングアップ」と「クーリングダウン」について、私の中のイメージを言語化します。

 

 

コーチとして考える「ウォーミングアップ」とは、「抽象度をさらに引き上げること(そのためのモードづくり)」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

抽象度を軸とした宇宙の頂点(T)は「空(くう)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

よって、ウォーミングアップの体感は「シンプルになるたびにスッキリし、ますますクリアになっていく」という感じ。その時感じる熱(warming)の正体は“情報場のエネルギー”と理解しています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 

 話しが少しそれますが、「ウォーミングアップ」や「クーリングダウン」のためにとても大切なことがあります(もちろんコーチングにも)。それは「心身ともしっかりリラックスしている」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14830941.html

 

情報空間の心も、その底面(物理空間)への写像である身体も、しっかり緩んでるからこそ情報場の移動が可能になります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

だから、CoacH Tとして行う半年間のセッションの初回は、必ず30分間のヒーリングからはじめています。今後、いかなる時もリラックスできるように、徹底してワークを行います(少なくとも半年の間は24時間続けてもらいますw)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_397998.html

 

少しだけ秘密を話すと、最初に行うのは逆腹式呼吸です。呼吸によってRをゆらがしながら、「心」と「体」を統合していきます。「『心と体』で一つ」というように。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23645730.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 

話を「ウォーミングアップ」に戻しましょう。

「ウォーミングアップ」とは「抽象度をさらに引き上げること(そのためのモードづくり)」。脳でいえば、もちろん、「ファイト・オア・フライト」と呼ばれる動物的な大脳辺縁系優位ではなく、人間的な前頭前野優位を維持している状態です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 その前頭前野優位は、「情動のコントロール」を可能にします。

 S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19879680.html

 

 私の「ウォーミングアップ」では、(前頭前野優位を維持しながら)まずは背外側野を十分に活性化させていきます。シンプルに表現すると「論理脳の覚醒」です。

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 そして、(前頭前野)内側部の発火。「超論理脳の覚醒」です。

 S-02-11:アインシュタインの“直観”の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 S-02-12:“超論理”を表現する言葉

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19021726.html

 

 その前頭前野内側部での超論理空間へのアクセスを経て、私たちは自由になることができます。「自らに由る」という自由です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 すると、文字どおり「自由自在」に情報場を操作することができるようになります。今までスコトーマに隠れていた“現状の外”に次々とゴールを見いだし、過去の記憶でつくられたこれまでのブリーフをどんどん書き換えていくことができます。ゴールを達成した未来側から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 情報場を正しく自由自在に見て、臨場感を高めながら、望み(ゴール)どおりに書き換えていく

 

 それがコーチング中にクライアントの中で起こる出来事です。

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

コーチングセッションの最後は「クーリングダウン」。

コーチとして考える「クーリングダウン」とは、「抽象度を下げて実装すること(そのためのモードづくり)」です。

 

次のセッションまでの間を“無我夢中”で挑み楽しめるように、あらためて心身を整えていきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_405002.html

 

高い情報次元で構築(再構築)した臨場感豊かなイメージ(I×V)を情報空間の底面(物理空間)で実現する取り組み(R)は、決して簡単なことではありません。うまくいかないこともたくさんあります。いえ、うまくいかないことばかりでしょう。

ゴールはそもそも“現状の外”にあり、すべてが挑戦だから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

たとえ“失敗”に終わったとしても(終わったように思えても)、その取り組み自体に意味があります。

 (私自身の“失敗”はこちら↓)

 PM-06~:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 なぜなら、挑戦の間にスピリチュアルペインを克服し、身体的に、心理・精神的に、そして社会的に、ますます“健康”になっていくから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24706915.html

 

 

 WHOの定義する“健康”とは、“幸福(well-being)”のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 個人の“健康=幸福(wellbeing)”は、縁起空間にひろがりながら、まわりを“幸福(well-being)”に書き換えていきます。ホメオスタシス同調によって。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 そして、その豊かさの連鎖が、全体をますます“幸福(well-being)”に書き換えていきます。それが情報空間にまでホメオスタシスが働く人間の、そしてその人間が織りなす社会の理です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268334.html

 

 その先に待つのが“無敵”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 抽象度を上がり続ける「ウォーミングアップ」と実装のための「クーリングダウン」

 

 コーチングセッションを重ねるうちにその両方を並行して行う感覚が身につくと、「空」を体感しながら全力で「仮」に挑む日々が“あたりまえ”に変わっていきます。すべて自身のマインドで生みだしているということを理解し、だからこそ望みどおりに生きているという“あたりまえ”。それは中観の実践です。

その時、マインドはどこまでも自由で、フェアで、平和

 

 そんなイメージ(I)を臨場感豊かに感じながら(V)、私はコーチング(&ヒーリング)を行っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_408953.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

その時、マインドはどこまでも自由で、フェアで、平和

 そんなイメージを臨場感豊かに感じながら、私はコーチング(&ヒーリング)を行っています

 

 私の「内平外成」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16379886.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16541640.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html

 

 

-追記2

 コーチングについて、下記ブログ記事で確認してください(3コースあります)↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25494172.html

 

 

-追記3

 「空(くう)」について、認知科学者 苫米地英人博士の論文をどうぞ↓

 「空」を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ

 http://tomabechi.jp/EmptinessJapanese.pdf

 

 

「空」を定義する-1(苫米地英人博士、2011.11.06)

苫米地英人博士のブログから引用

http://tomabechi.jp/

 

 



Q-201:コーチングでは「最悪を想定する」ことはどう考えればよいでしょうか?

 

 御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q:コーチングではあらかじめ最悪の状態を想定することはどう考えればよいのでしょうか?

A:「最悪の状態を想定すること」は広い意味ではコーチングの範囲といえますが、厳密にはマネジメントではないでしょうか。私自身はリーダー、コーチ、マネジメントの機能を分けて考えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 役割が異なり、抽象度(&そのベクトル)が違うからです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

脳の働きでいえば、マネジメントは「前頭前野背外側部での論理的思考」で行うべきもの。それに対してコーチングが目指すのは「前頭前野内側部での超論理空間へのアクセス」です(はずw)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18911304.html

 

「広い意味ではコーチングの範囲」だと思うのは、私がクライアントのマインドに「リーダー」「コーチ」「マネジメント」としてのブリーフシステムをそれぞれ作り上げることをイメージしているから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

もちろん、私自身も「あらかじめ最悪の状態を想定する」ことを重要視しています。

しかし、それは「論理的思考で解決するため」というよりも、「Fight or Flightに陥らないため」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だからだと思いますが、私の正直な感覚では、「あらかじめ最悪の状態を想定すること」はマネジメントというよりもヒーリングに近い気がします。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22043888.html

 

 御承知のとおり、「Fight or Flight」とは、人間らしい前頭前野(新しい脳)よりも動物的な大脳辺縁系(古い脳)が優位になる状態。そんな状態からリカバーしてはじめて論理的な思考を行うことができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194585.html

 

 トゥールミンロジックを用いた論理的思考については、こちらの記事を参照してください↓

 S-01~:よりよい“議論”のために(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11613757.html

 

 

 以上、私の回答です。御質問ありがとうございました。

 以下、今回の質問と関連する苫米地博士の言葉を紹介します。「『イヤな気持ち』を消す技術」(フォレスト出版)からの引用です。

 

最悪な事態を知ることが心を安定させる

 

 福島の原発事故で政府がなにをするべきだったかといえば、まず恐怖の存在そのものを認めること、そして最初に最悪の事態はこうだということを伝えること、そして改善するためのプロセスを明らかにし、そのプロセスを踏んでいることをデータで示していくこと、さらには事故に関する文脈情報を国民に与えることでした。

 

 建屋の爆発が起こったときに想定された最悪のシナリオは、炉心がすべて溶けてメルトスルーし、それが地下に潜り込んで地下水脈に届き、水蒸気爆発が起こるというものだったと思います。

 政府は早い段階からメルトダウンが起こっていることを知りながら、何も説明しませんでした。最悪のシナリオを国民に知らせ、最悪の場合に環境に放出される放射性物質の量やそれがどこに流れていくかという予測を明らかにしていれば、国民はその場で適切に避難することができました。

 3号基建屋が爆発したときも、2号基、4号基が爆発したときも、そうした情報はいっさい出てきませんでした。

 その後、注水が再開され、燃料の冷却ができるようになり、燃料棒取り出しの工程表を発表したまではよかったものの、国民にわかりやすい形でデータや数字を示すことはありませんでした。圧力容器や格納容器がどのような状態にあるかについても情報を開示しません。爆発した3号基のMOX燃料がどうなっているか、どのくらいの危険があるかについても何もいいません。

 もちろん、廃炉に向けた工程表がどの程度達成されたかというフォロー情報もないわけです。

 事故を小さく見せたいという政府と東電の意図はわからないではありません。

 ところが、これだけ情報を隠し、また隠そうとする意志があからさまだと、人間はかえって恐ろしいと恐怖を感じるものです。

 そして、恐怖を感じれば、「ファイト・オア・フライト」の状態になり、前頭前野の活動は抑えられ、かえっておかしな行動をとるようになるのです。

 

 日本という国は、もともとクライシスサイコロジーが下手な国だったといえます。

 しかし、現実にこれだけのクライシスが生じたのですから、「下手なんです」ではすまされません。

 政府のクライシスサイコロジーの欠如が、国民の混乱に拍車をかけているわけです。

 

 CDCのガイドラインにも、文脈情報を提供することが大切だとあるように、脳の働きからいっても、これほど重要なことはありません。

 ここでいう文脈情報とは、関連する知的な情報です。私は当時、関連文脈情報として、「半減期とは何か」「モーメントマグニチュードは何か」といった情報を大量にブログに流しました。実際当時、私のブログを読んで、なぜか安心したという話を後からたくさん聞きました。

 「ファイト・オア・フライト」の大脳辺縁系優位の情報処理を前頭前野優位に変えるには、文脈情報を読んで、前頭前野を働かせることが一番だからです。

 前頭前野が働き出すと、すでにたびたび述べてきたように、大脳辺縁系の活動が抑えられ、前頭前野の活動が活発になり、その結果、人々からただちに不安や恐怖が消えていきます。

 前頭前野側からの介入が行われるからです。

 逆に、文脈情報が与えられないために恐怖体験が長引くと、その記憶は長期記憶化し、トラウマ化していきます。

 クライシスにさいしても、その体験をトラウマにするか、単に役立つ失敗の記憶にするか、前頭前野側からの介入を行えるかどうかが天国と地獄を分かつのです。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 御承知のとおり、「Fight or Flight」とは、人間らしい前頭前野(新しい脳)よりも動物的な大脳辺縁系(古い脳)が優位になる状態。そんな状態からリカバーしてはじめて論理的な思考を行うことができます

 

 それは「レジリエンス」という観点でも重要です↓

 F-142143:不要不急 Vol.34;レジリエンス

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22878502.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22931091.html

 L-014~20202月リスクマネジメント研修会(医療法人、鹿児島県)レポート

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_410646.html

 

 

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

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F-035~:クライシス(危機)の本質

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればいいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

イヤな気持ちを消す技術


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