Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません
御質問をいただきました。ありがとうございます。
私は苫米地式認定コーチであるとともに、医師であり、苫米地式認定マスターヒーラーでもあります。そのことを御存知の上で質問してくださったようです。
質問部分を抜粋すると…
Q:ヒーリングとコーチングの関係が今一つよくわかりません
A:ヒーリングとコーチングの関係について、別の御質問への回答で考察しています。その質問とは「認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?」。
まずは下記ブログ記事をお読みください↓
Q-068(vol.5):ヒーリングとコーチングの関係
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14400982.html
Q-069(vol.6):セルフヒーリングとセルフコーチングのコツ
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14524490.html
簡単にまとめると、
□ヒーリングが必要とされるのは「前頭葉(とくに前頭前野)の働きが低下してしまう状況」であり、「(その結果)大脳辺縁系優位になってしまった人たち」
□それは「(マズローの)安全の欲求が満たされていない状況」であり、「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)の状態」。さらには「過去に囚われている状態」であり、「悲観的なモノばかりにフォーカスし、希望を失っている(ように感じている)状態」
□“モチベーション”でいうと「have toになっている状態」で、“抽象度”では「下向きに転がり落ちている状況」
□そんな状態(状況)で“現状の外”にゴールを設定するのはムリ
□だから前頭葉(前頭前野)をフル稼働させるコーチングを成功させるためには、その前提として大脳辺縁系を落ち着かせる(鎮める)ヒーリングが必要
□そんなヒーリングのために役立つのが、じつは、コーチング
□その理由は…(続きは上記リンク記事で確認してくださいw)
…今回は違う視点で。その視点とは「セルフトーク」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19152931.html
「セルフトーク」とは、自分への語りかけのこと。そのセルフトークには4つの段階があります。
第1段階は「無理だ」「できるわけがない」という“あきらめ”
第2段階は目的論的なものが生まれてくる、いわば“希望”が芽生える段階
第3段階は“誓い”
-「私はいつも~している」というセルフイメージができあがると、目標に向かって問題解決をしている自分のイメージを探し始めます
第4段階は「ゴールを“実現”した新しい自分のイメージ」で自然なセルフトークができる段階
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html
…第4段階では、コンフォートゾーンがゴール側に移行しています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html
すると、ゴール実現に向けてRASがオープンになり、今まで認識できなかったものが認識できるようになります。その様子を「スコトーマが外れる」と表現します。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html
では、「セルフトーク」を用いて「ヒーリングとコーチングの関係」を考えてみましょう。
第1段階(“あきらめ”)ではヒーリングが必要です。
「ファイト・オア・フライト」という大脳辺縁系優位に陥りやすい状態だからです。それは人間<動物といえる状態です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html
特に身体化(動悸、めまい、頭痛や腰痛などの疼痛、悪心・嘔吐、食欲不振、湿疹などの皮膚症状等)している時は、物理空間への働きかけとしての医療(内科や各専門科)や病的心理状態に対しての治療(精神科)が必須です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html
米国CDCが指摘するMUPS(Multiple Unexplained
Physical Symptoms、複数の医学的に説明することができない身体症状)は、まさにその象徴。何らかの「情報空間上のバグ」が物理空間に同時多発的に投影されていると考えることができます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045827.html
医療を含めたヒーリングにより物理空間での問題を解消し心身が落ち着いていくと、次第に前頭前野優位を保つことができるようになります。人間>動物です。
すると、物理空間から離れて、より高次の抽象度次元(情報空間)で思考することが可能になります。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html
その頃には自然とセルフトークの中に“希望”が芽生えていきます。第2段階です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23743308.html
その“希望”がコーチングに取り組む合図。コーチのサポートを受けしっかり前頭前野を働かせながら、今までスコトーマに隠れていたゴールを見つけていくことができます。“現状の外”にある、自分中心を捨てた、100%want toのゴールを。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html
もしもまた“あきらめ”が顔をだしたら(第1段階)、焦らずにヒーリングに戻りましょう。
そして、心身ともリラックスを深めながら、“希望”を育てていきます。エフィカシーとともに。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html
エフィカシーを高めながら「ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)の方が『自分らしい』と感じはじめる」のが第3段階。コーチングによりエネルギーと創造性を爆発させながら、ゴール実現のための課題を見つけ(ケースサイド)、その解決法をどんどん「invent(on the way)」していくでしょう。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html
その状態が「あたりまえ」に感じられるのが第4段階です。「ゴールを“実現”した新しい自分のイメージ(I)」で自然に行うセルフトークが、臨場感をますます高めていきます(V)。当然、次々と「かつての夢」を実現していくことになります(R)。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html
傍から見ると、とても頑張っているように見えるかもしれません。でも、本人はいたって自然。ホメオスタシス(恒常性維持機能)が勝手に成功に導いてくれるため、心はとても穏やかです。それは「コーチングによりますますヒーリングされている状態」であり、「ヒーリングによりどんどんコーチングがうまくいく状態」です。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html
ヒーリング&コーチングで手に入れた心の平和は、ホメオスタシス同調により次第に縁ある人々の心にもひろがっていきます。そのヒーリングパワーとコーチングパワーを一言でいうと「縁起力」。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html
縁起力によりやさしくマインドを書き換えあうその先にシンの平和が待っている
…私はそのように信じています。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/16660261.html
「ヒーリングとコーチングの関係」、そして「ヒーリング&コーチングに秘められた巨大なパワー」=「縁起力」を感じていただけたでしょうか。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14120540.html
御質問ありがとうございました。
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
第1段階(“あきらめ”)ではヒーリングが必要です。
「ファイト・オア・フライト」という大脳辺縁系優位に陥りやすい状態だからです。それは人間<動物といえる状態です
…その様子をSW風に表現すると「ダークサイドに堕ちやすい危険な状態」。エピソードⅢのアナキン・スカイウォーカーのような感じです。それは一個人だけでなく、個人の集まりである組織においてもいえます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/11594310.html