苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2020/12

I-046WorldPeaceCoaching2020 1部・第3部無料公開の御案内

 

 20201227日(日)にWorldPeaceCoaching2020が開催されました。

 当初はオンラインとリアル(東京)の同時開催が予定されていましたが、COVID-19拡大の状況を踏まえ、前夜祭も含めすべてオンラインでの開催となりました。

これはアサンプションアップデート。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

コーチングマインドによる実装(インプリメンテーション)が示されたといえます。参加された方々にとって、WPCとの関り自体が強力な働きかけになったはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 とはいうものの、主催者であられる青山龍苫米地式マスターコーチや事務局・関係者の皆さま方にとって、例年以上に御尽力を要するイベントだったと思います。

世界中が「Fight or Flight」に陥りがちな今だからこそ、“Peace”というゴールに向けてしっかりつながることが重要なのだと感じました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

  

より大きなエネルギーと豊かな創造性があふれる“場”に心地よくアクセスすることができました。関係者の方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20276623.html

 

 

 ところで、主催者 青山龍マスターコーチのブログにおいて、WPC2020 1部・第3部無料公開の告知がなされています。以下、転載いたしますので、ぜひ御視聴ください。


 ▼第1部【無料】WorldPeaceCoaching2020

 https://www.youtube.com/watch?v=lkGJ-UgzJz8&feature=youtu.be

 苫米地博士の特別講義動画、ゲストのトップアスリートの対談動画、佐藤寿人選手のゲストトークなど

 

 

▼第3部【無料】WorldPeaceCoaching2020

https://www.youtube.com/watch?v=iipqhAPQCOc&feature=youtu.be

佐藤寿人選手のトーク対談、抽選会発表、認定コーチ御紹介、コーチ対談など

 

 

 さらに、認知科学者 苫米地英人博士の特別講義(第1部)だけを配信したものが↓

苫米地英人博士の特別講義(第1部の配信動画)
https://youtu.be/82JsdLkEs3o

 


 苫米地博士は青山龍マスターコーチや私の師です。その苫米地博士の師がルー・タイス氏。

 

 過去のブログ記事(PM-01-19)で、アイルランドでの宗教紛争を取り上げました。

じつは、その対立を解決する大きな力となったのがルー・タイス氏の存在です。グアテマラや南アフリカ、その他の地域においても紛争を解決する多大な貢献をされたそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 

 元祖コーチの心にはつねに平和を希求する思いがありました。その思いはコーチングの後継者である苫米地博士に、そして博士に学ぶ者たちにしっかりと受け継がれています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

その思いを結実させるイベントが「WorldPeaceCoaching」!

 ぜひ“WPC場”にアクセスしてください。

 

 WorldPeaceCoaching2020 詳細▼

 WorldPeaceCoaching | 身近なところから始める世界平和

 

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 じつは、私も「WPC2020関係者」ですw

 前夜祭の「認定コーチ対談」に参加させていただきました。撮影は12〜13分と伺っておりましたが、話(思い)が止まらず、実際の撮影時間はその2倍以上となってしまいました。

イベント前で超多忙な中、お声がけいただいた青山コーチと見事に編集してくださった事務局担当様に重ねて御礼申し上げます。ありがとうございます。

 WPC2020認定コーチ対談▼

「青山龍コーチングチャンネル」より↓

https://www.youtube.com/watch?v=ipWI0Hl1bLg&t=62s

 

 

-関連記事-

PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16799778.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

WPC2020 苫米地博士特別講義

青山龍苫米地式認定マスターコーチ ブログより引用

http://blog.livedoor.jp/r_aoyama/archives/55352206.html

 

 

L-00620201月シークレットレクチャー -06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24642277.html

 06;「4つの苦痛」(部分)どうしの関係

 

 今回のテーマでは「全人的苦痛(トータルペイン)」が全体で、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」が部分です。

 すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントする

 では、「4つの苦痛」という部分どうしの関係はどのように考えればよいのでしょうか?

 

 過去のブログ記事(Q-168)で、「スピリチュアルペインは抽象度でいえばどこに入るのでしょうか?」という御質問に回答しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

私の答えは「全抽象度」。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

宇宙を抽象度という軸でならびかえた時の頂点、すなわち空(くう)から物理空間まで連続的に「スピリチュアルペイン」が存在していると思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 引用した下図で、「スピリチュアルペイン」は他の3つの苦痛(「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」)と同じ2次元平面上に並べられています。

しかし、それぞれ抽象度が違うはずです。「身体的苦痛」は情報空間の底である物理空間に、「心理・精神的苦痛」は少し高次の情報空間に存在するというように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 そして、「社会的苦痛」はあらゆる抽象度の階層に縁起としてひろがっているはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 


 

 対して、「スピリチュアルペイン」は「全抽象度」です(と私は思っています)。つまり、「空(くう)」。「スピリチュアルペインが、物理空間で身体的苦痛として表出し、情報空間で心理・精神的苦痛として表現され、多次元の階層にまたがって社会的苦痛を生みだしている」という感じです。

 

もっとわかりやすく表現すると、「すべての苦痛の元となる“根源的な痛み”がスピリチュアルペイン」だということ。だから「空」です。「空」であるがゆえに、ふだんはまるで感じられないのに(無)、ひとたび認識するととてつもなく辛いのです(有)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

L-007につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

L-005:20201月シークレットレクチャー -05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 05;「4つの苦痛」と健康(well-being)の関係

 

身体と心は同じもの

よって、身体だけ、あるいは心だけの健康(well-being)はあり得ないということができます。

 

 実際、WHOWorld Health Organization、世界保健機関)の「健康」の定義(下記)には、「身体的」「心理・精神的」「社会的」「スピリチュアル」の4つとも良好であること(満たされること=well being)が謳われています。しかも「dynamic」「complete」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

1998WHO執行理事会採択、WHO総会では採択保留)

 

 

 私は、WHOの「健康」の定義には少なくとも3つの解決するべき課題があると考えています。そのひとつが前回(L-004)解説した「『宇宙の構造』が考慮されておらず、視点が物理空間に限定されている」こと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 

 違う表現をすると、「物理空間を構築する情報のみがRASを通り抜け、高次の抽象度次元にひろがる情報空間がスコトーマに隠れている」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

宇宙は階層化された情報であり、生命はその全階層に亘って連続的に存在しています。その宇宙の最下層(底面)が物理空間。身体はその底面(物理空間)に写像としてあらわれている情報 つまり心のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

だから「身体と心は同じもの」。そして、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」も同じものといえます。同じものの抽象度の違いであり、どれか1つだけwell-beingというのはありえません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

例えば、「権力や資産を得て(受け継いで)社会的苦痛が解消すれば、必ず幸せになれる」とは言い切れないのです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 

 大切なのは「全体と部分の双方向の関係性」というゲシュタルトとして生命(現象)を捉えること。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントするという感覚です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 今回のテーマでは「全人的苦痛(トータルペイン)」が全体で、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」「スピリチュアルペイン」が部分です。

例えば、外傷など「身体的苦痛」に早急に対処するべき時に心の話ばかりするのは不適切ですし、人間関係の悩みやお金の問題といった「社会的苦痛」に対して身体的なアプローチしか行わないことは不十分です。

 

すべてを統合して「全体(total)」として観る視点をしっかり維持しつつ、その上で必要に応じて適切な抽象度で「部分」をマネジメントする

 

 では、「4つの苦痛」という部分どうしの関係はどのように考えればよいのでしょうか?

 

(L-006につづく)

 

 

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-関連記事-

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13076878.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

WHO 健康の定義



I-045: ブログ「カテゴリ」追加のお知らせ

 

 いただいた御質問・御相談に対する回答(ブログ記事)を「Q:質問等回答編」に投稿しています。

 質問等回答編

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_124531.html

 

 これまでは講演・講義や研修、セミナーのレポート等も「Q:質問等回答編」に振り分けていました。

投稿量が増えわかりにくくなってきたため、新たに「L:講義・研修・セミナー編」というカテゴリーを追加しました。

講義・研修・セミナー編

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407830.html

 
 〇 スマホ;スクロールし「カテゴリ」↓

カテゴリ追加(スマホ)


 

〇 PC・タブレット;右サイド「カテゴリ別アーカイブ」↓


カテゴリ追加(PC)


 

 現在連載中の「20201月シークレットレクチャー」から「L-〇〇」と表示します。

 20201月シークレットレクチャー

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_407080.html

 

 これまでの講演・研修・セミナーは、各サブカテゴリーごと「L:講義・研修・セミナー編」に移動しました。リンク等の整合性を維持するため、各記事内は「Q-〇〇」の表示のままとなっています。御了承ください。

 

 

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F-168:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24549392.html

 vol.3-3「病」;with-aging <ワーク付き>

  

もしも「老い」「病」に明るくあたたかい何かを感じられるのなら、それはより大きなゲシュタルトで再解釈(統合)できていることを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 このシリーズではまず「LIFESPAN 老いなき世界」(東洋経済新聞)を紹介しました。その中では(情報空間の底面である)物理空間に限局した視点で「老=病」という定義がなされ、「老いは克服できる」と主張されていました。anti-agingです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 次に取り上げたのが「脳科学は人格を変えられるか?」(文藝春秋)。以前はアプリオリを前提とする立場だった著者は、俳優 マイケル・J・フォックスとの縁により、「遺伝子は確かに私たちを規定するが、必ずしも絶対的な力ではない」「環境が変われば遺伝子の発現も変わり、脳が物理的に変化する」という立場にあらためます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 それは機械論的自然観や実体二元論(substance dualism)といった西洋哲学の立場から、不完全性定理や不確定性原理を経て、東洋哲学の立場に移行したということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 東洋哲学の立場とは縁起のことです。さらに突き詰めると、「『生老病死』が空(くう)だと理解した上で、生きる意味を仮(け)として見いだし、実践すること(=中観)」といえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 読書中、抽象度という軸を手に入れたであろう著者の思考が、底面である物理空間から解き放たれ、高次の情報空間にどんどん拡大していくのを感じました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

そして、著者の関心は“幸福”へと移っていきます。もはや「老い」や「病」は戦うべき存在ではなく、“幸福”に至る重要なきっかけにさえ思えてきます。自我が拡大しているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それは「anti-agingからwith-agingへの進化」と考えることができます。

 

 実例として取り上げられた俳優 マイケル・J・フォックスの生き様は、私たちに重要なことを教えてくれます。with-agingの力です。それは年を重ねるとともに抽象度の階梯をのぼっていくこと(人間形成)で手にしていく“The Power of Mind”。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

  

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、挑む過程でスピリチュアペインを克服していき、“トータルな幸福”を得る

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になった」マイケルは、パーキンソン病という難病を発症しながらも“奇跡”といえるような俳優復帰を果たしました。「悲観的な遺伝子型」を持っているはずなのに。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 「心と体は同じもの」であり情報です。同じものの抽象度の違いであり、そのすべてが情報です。その情報を、情報空間では心といい、底面(物理空間)では体と表現しているだけです。だから、心が元気になると、写像である体もいい状態になる

 

 それは紛れもない事実ですが、その一方で(情報空間の底面である)物理空間には物理法則という強力な秩序が働いています。「LIFESPAN」で示されているようなコントロールが実現するにしても、「生老病死」という四苦を完全に克服することはできないはずです。

 すべての生命が、確実に老い、多くは病を抱えながら、必ず死んでいくのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045827.html

 

 では、人生の終わりに待つ「死」まで見据えた上で、あらためて“幸福”を考えるとどのようなことがいえるでしょうか?

 未来から過去へと向かう時間の流れを考慮すると、「『死』ははじまり」ともいえます。そのはじまりにある“幸福”とはどんなものなのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 “奇跡”のような俳優復活を成し遂げたマイケルにも、「老い」や「病」が忍び寄りました。2018年に脊髄に異常があると診断されたのです。この異常は1991年に発病したパーキンソン病とは関係のないものだったといいます。「腫瘍が脊髄を圧迫していた。手術をしなければ麻痺してしまうと言われた」と当時の状況をインタビューで語っています。

幸い手術は成功し、リハビリで歩けるようになりました。しかし、いよいよ俳優に復帰するという当日、転倒したマイケルは腕を骨折してしまいます。

 

「間違いなく人生で最悪の瞬間だった。ただ倒れてしまったんだ。キッチンの壁に寄りかかって救急車を待ちながら『まさにどん底だ』って思っていた。すべてに疑問を抱いた瞬間だった。こんな状態で明るい顔なんてできない。これにいい面も明るい面もない。後悔と痛みがあるだけだって思ったんだ」

 

パーキンソン病発症後も希望を失わなかったマイケルですが、このときばかりは楽観的な思考ができなかったそうです。きっと大脳辺縁系優位の「ファイト・オア・フライト」の状態だったのでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

ところが、ベッド上で1970年代のテレビ番組の再放送を見ているとき、突然、変化が訪れました。「楽観主義は感謝から生まれるものだ」とわかったそうです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

「感謝の気持ちに立ち返ることができれば、楽観的な見方を持ち続けられる。それは受け入れることから生まれるんだ。起きたことをそのまま受け入れる。それは現状を変えようという努力ができないという意味ではない。それに起きたことを自分への罰や自己犠牲として受け入れるということでもない。起きたことを正しい場所に受け止めるということなんだ。そして生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る。そうすれば前進できる」

 

起きたことを正しい場所に受け止める

 

 前回の記事(F-167)で米上院予算員会でのマイケルのスピーチを紹介しました。その中に「パーキンソンとの戦いは勝てる戦いです。僕はその勝利のために貢献すると決めました」という表現があります。「戦い」とは、「老い」や「病」と対峙するということ。つまり、anti-agingです。当然、意識は情報空間の底面である物理空間にあります。

 

 落胆したマイケルが「楽観主義は感謝から生まれるものだ」と気づいたのは、「起きたことを正しい場所に受け止める」という姿勢(attitude)によりスコトーマが外れ、より高い抽象度で“自分”を再評価することを可能にしたからです。大乗でいう「空観(くうがん)」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

その上で「生きていかなくてはならない残りの人生がどれだけあるかを見る」というのは、高い抽象度からの視点を保ったまま物理空間での“一期一会”を思い描くということ。「仮観(けかん)」です。その時のマイケルの心は、「戦い」ではなく、「貢献」の方にフォーカスしていたはずです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23177616.html

 

「空」と「仮」を同時に満たす上位概念が「中観(ちゅうがん)」。

中観とは、すべての存在が「空」であるとする「空観」と、縁起の中での「仮の役割」に注目する「仮観」の2つをバランスよく維持している状態です。

 

私は、この中観こそがwith-agingを可能にすると思っています。

 

 

 最後に、認知科学者 苫米地英人博士の著書「『感情』の解剖図鑑 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方」(誠文堂新光社)より引用します。

 ぜひ「老い」や「病」の先に待つ「死」の迎え方について考えてください。そして、その「死」まで見据えた上での“幸福”(あるいは、時間の流れのはじまりにある“幸福”)について思いめぐらしてください。それが今回のワークです。

 

 楽しんでもいい不安もある

 不安にはさまざまなものがありますが、その中には、「感じてもいい不安」と「感じる必要のない不安」があります。

 「感じてもいい不安」として、まず挙げられるのは、「老い」や「死」に対する不安です。

 人類はあるとき、「人は必ず老いる」「人は必ず死ぬ」「それを人間の力でコントロールすることはできない」ということに気づきました。おそらくそのときから、老いや死に対する不安が生まれたはずです。

 そうした不安に対処するために生まれたのが、宗教や哲学です。

 生きている限り、自分ではどうすることもできないことは必ずあり、不安も生じます。そして不安があるからこそ、人は人生と向き合い、思考を深めることができます。

 ですから、「老い」や「死」への不安のように、感じてもいい不安に関しては、「自分が不安を抱いている」ことをしっかり認め、無理になくそうとせず、その感情を楽しめばよいのです。

 

F-169につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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F129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

 

 

「感情」の解剖図鑑



L-004:20201月シークレットレクチャー -04;身体と心は○○○○ -後編-

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 04;身体と心は○○○○ -後編-

 

 身体と心は同じものです。身体的苦痛と心理・精神的苦痛も同じ。同じものの抽象度の違いです。

「抽象度(ちゅうしょうど)」とは、情報空間における視点の高さを表すもの。情報量がより少ない次元への視点の移動を「抽象度が上がる」と表現し、反対に情報量が多い次元への移動を「抽象度が下がる」と表現します(詳しくは↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 では、「情報空間」とはどのようなものでしょうか?

 

 多くの動物は世界と五感でつながっています。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。

脳(特に前頭葉)が発達した人類の場合、さらに言語も含めた6つの情報入力で目の前の世界とつながっています。つまり、私たちにとっての世界とは情報であるということ。

その情報の世界は、情報量の大小で階層化されています。その階層を示す軸が抽象度です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

情報量の大小を軸とすると、宇宙は四角錐のような階層構造をしていると考えられます(下図)。

繰り返しますが、宇宙を情報量の大小で並べ替える軸が「抽象度」です。その抽象度は分析哲学上の概念(Levels of Abstraction)で、認知科学者 苫米地英人博士により日本語訳(造語)されました。


 

宇宙の構造


 

最も情報量が多い(情報空間の)底面が「物理空間」「物理宇宙」です。
 (「物理空間=四角」という意味ではありませんw

身体はこの最下層(物理空間)に存在します。そして、心とは、すべての階層にまたがる情報処理(現象)のことです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14106619.html

 

つまり、「すべてが情報であり、その情報処理(心)の底面(物理空間)への写像が身体である」ということ。身体と心はじつは同じもので、抽象度の違いにすぎません。「情報空間では身体のことを心と呼び、物理空間では心のことを身体と呼ぶ」ということです。

 身体的苦痛と心理・精神的苦痛の関係も同様で、「情報空間では身体的苦痛のことを心理・精神的苦痛と呼び、物理空間では心理・精神的苦痛のことを身体的苦痛と呼ぶ」です。

 

これは「身体と心は強い相関関係を持つ」「心身は密接に結びついている」というデカルト的な見方とは異なります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 

 身体と心は同じものです。

 同じとはいっても抽象度が違います。身体は最も情報量の多い物理空間(という情報空間の底面)に存在し、その物理空間には物理法則という強力な秩序(ルール)が働いています。

情報量が多くかつ厳しい制約があるので、物理次元でのリカバーは決して簡単ではありません。もしも事故等で大けがをしてしまったら、なるべく早く、しかも適切な治療を受けなければなりません。

 

しかし、そんな場合でも「身体と心は同じもの」という認識は重要です。

もしも物理空間の身体だけにフォーカスしてしまったなら(=情報空間の心をスコトーマに隠してしまったら)、「体は回復したけれど心はボロボロ」という状況になりかねません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

身体と心は同じもの

よって、身体だけ、あるいは心だけの健康(well-being)はあり得ないということができます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 

(L-005につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-追記-

Preventable Trauma DeathPTD)」という言葉を御存知でしょうか?

 

 これは外傷診療に関連する医学用語で、文字どおり「防ぎうる外傷死」を減らすことを目的(ゴール)に、救急医療の現場で使われている言葉です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 その一つ上の抽象度には、公衆衛生上の概念である「防ぎうる死(preventable deathsavoidable deaths)」が存在します。「うまく対処していれば死なずにすんだであろう症例で発生した死」の外傷版が「Preventable Trauma DeathPTD)」です。

 

 じつは、2000年頃、日本におけるPTDの割合が高いことが明らかになりました。当時はPTDが外傷死亡総数の30%を超えていたとされています。

その後、外傷診療システム(病院前救護、救急病院の診療体制、病院内での医療チーム、適切な紹介転送と安全な搬送)の構築や関わる医療スタッフの診療技術向上の取り組みが進められ、18%台にまで減少したことが報告されています。

 

過去のブログ記事で、「Preventable Trauma DeathPTD)」をコーチの視点で考察しています。今回の内容とも大いに関連しますので、ぜひ確認してください↓

F-075Preventable Trauma Death

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15833962.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

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F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 


L-003:20201月シークレットレクチャー -03;身体と心は○○○○ -前編-

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24553696.html

 03;身体と心は○○○○ -前編-

 

 最近は「一次性疼痛(primary pain)」という「身体に器質的な原因が見つからないのに起こる痛み」が定義されています。該当する疼痛疾患はまだ国際学会レベルで議論中のようですが、非特異的腰痛という整形外科領域の痛みが含まれると考えられています。

 物理空間やそれに近い次元での医療においても、心理・精神的なアプローチに対するニーズがどんどん大きくなっているのです。

 これは、「身体的苦痛」と「心理・精神的苦痛」は強く相関している(ように感じられる)ことを示しています。

 

 あるケースを御紹介します(プライバシー保護のため一部変更しています)。

 80代のがん末期の女性。原発巣の増大だけでなく、転移も多数認めています。

本人は積極的な治療を望まず、緩和ケア目的での入院となりました。幸い痛みは目立ちませんでしたが、起坐呼吸(きざこきゅう、追記で解説)で会話もままならない状態 つまり、呼吸困難・呼吸苦という「身体的苦痛」で苦しんでいる状況でした。

 厳しい状態(状況)でしたが、本人の希望を叶えるため、家族とスタッフが一丸となって自宅への外出(←医療現場ではこのように表現します)を実現しました。自宅で過ごす1時間くらいの間、女性は今まで手塩にかけて育ててきた庭木を眺めていたそうです。

同伴した看護スタッフは、呼吸がとても穏やかになっていることに気がつきました。それまでの浅く・早い呼吸が、ゆったりとした穏やかな呼吸に変わったのです。

残念ながら、病院に戻った後に呼吸は再び悪化し、数日後にはお亡くなりになりました。

それ故に、自宅で過ごした1時間はますます“奇跡”と感じられたようでした。御家族はもちろんのこと、医療従事者にとっても。

 では、そのような“奇跡”といえるような変化はなぜ起こったのでしょうか?

 

 答えは「身体と心は○○○○」だから。

 (○○○○はこの記事の最後で明らかにします)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 

 

私の母校である鹿児島大学医学部には心身医療科(心療内科)があります。

現在でも心療内科の講座と診療科の両方がある大学は、九州大学、東京大学、東邦大学、関西医科大学、そして鹿児島大学の5大学のみだそうです。私はかなりラッキーな学生だったといえます(さらに当時国立では2校にしかなかったリハビリテーション科もありました)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385143.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7385278.html

 

医療の現場にいると日々痛感しますが、日本の医療は西洋哲学がベースになっています。

「存在があり、関係が生まれる」というその根底にある考え方を医療に当てはめると、「病がある」「病を診断して治療する」という感じです。

「病が“ある”」や「体が“ある”」といえるのは、「物理空間が“ある”」ことが大前提になっています。

 

 ルネ・デカルト(15961650年)に代表される物心二元論(実体二元論)は、「この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体が“ある”」というものです。実体とは「他の何にも依らずそれだけで独立していて存在しうるもの」のことで、アプリオリ(ア・プリオリ)と表現されます。

 

 物理空間に実在する身体と身体とは別にどこかに存在する心が「強い相関関係をもつ」というのが心身医学(心療内科)の根底にある考え方です。それを心身相関と表現します。

身体と心が別々のものであるという大前提のもと、身体を対象にしているのが心療内科で、心を対象としているのが精神科です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

不完全性定理や不確定性原理が証明された現代においては、「神が創造した完全なる宇宙では始まりにすべてが決まっている。そして、その初期値と連続する因果の当然の帰結として現在の個々の思考や行動がある」という西洋哲学の因果律は完全に崩壊しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

「病が“ある”」「体が“ある”」ことを真とする「物理空間が“ある”」という大前提が崩れたのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 では、身体と心の関係について、あるいは身体的苦痛と心理・精神的苦痛の関係について、どのように理解すればよいのでしょうか?

(冒頭で御紹介した)がん末期女性の“奇跡”のような変化はなぜ起こったのでしょうか?

 

 答えは「身体と心は同じもの」だから

 

 身体と心は同じものです。身体的苦痛と心理・精神的苦痛も同じ。同じものの抽象度の違いです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

(L-004につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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-追記-

 「起坐呼吸」について、日本救急医学会の医学用語集から引用します。

 

 呼吸困難が臥位で増強し、起坐位または半坐位で軽減するという臨床的兆候。

 一般に左心系の機能低下、僧帽弁膜症などによる左心不全の主要徴候として知られている。

 左心不全の状態で臥位をとると、右心系への静脈還流の増加、これによる肺血流の増加から、肺うっ血、肺コンプライアンスの減少をきたし、呼吸仕事量の増大を招く。

 引用終わり

 

 横になる(寝る)と「息苦しい」「動悸がする」「咳がでる」というのは、心不全を疑う重要な所見です。「不眠症だと思っていたら心不全だった」というケースも多々あります。

 心当たりがある方は、ぜひ循環器内科を受診されてください(受診を勧めてください)。

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

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F-122:免疫力をあげる!

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-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

F-167:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-2「病」;with-aging

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24466811.html

 vol.3-2「病」;with-aging

 

 前回(F-166)の最後に「脳科学は人格を変えられるか?」から引用し、「その意味するところを考えるワーク」を行っていただきました。いかがでしたか?

 

 引用した部分は「幸福になるためにはどうしたらいいのか」。

フォックス教授は「人がほんとうの意味で幸福になれるのは次に述べる三つの要素があわさったときだけ」とした上で、1)ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること、2)生きるのに積極的にとりくむこと、3)今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出すこと の3つを挙げていました。

 

 

 2)生きるのに積極的にとりくむ」は、シンプルに「高いモチベーション」と表現できます。コーチングを学んでいる人にとってはあたりまえのことですが、じつは、モチベーションとは原因ではなく結果です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そう、ゴール設定の結果。ゴールを正しく設定できたから、高いモチベーションが生じます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

もっと正確に表現すると、「100%want toのゴールに向かう自然な状態が、はたからみるとモチベーションが高いように感じられる」ということ。本人にとっての“あたりまえ”が「高いモチベーション」であり、その正体はホメオスタシス(恒常性維持機能)です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

パーキンソン病の診断後も事実を伏せたまま映画・TVの出演を続けていたマイケル・J・フォックスでしたが、症状が進行するにつれて俳優としての職業上のゴールを失っていきました。「絶望し、浴びるように酒を飲んだ」と後に告白しています。

 しかしながら、マイケルは違う人生の領域に新たなゴールを見つけました。そして、パーキンソン病の研究助成活動に「積極的にとりくむ」うちに元気を取り戻し、俳優としての復帰を果たしました。

 

 これは「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になった」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

 もちろん、心の変化で必ず難病が治るわけではありません。しかし、傍から見ると“奇跡”と思えるような劇的な変化が実際におこることも事実。皆さんにもきっと思い当たる経験があるはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23874668.html

 

 大切なのは「心の変化」。コーチング用語でいえばブリーフが変わること。そのブリーフの変化を引き起こすための最初の重要な作業がゴール設定です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 

3)今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出す」とは、「ゴールの抽象度を上げる」と同義です。それは「心の変化」をもっと大きくかつダイナミックなものにするということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 前々回(F165)、情報空間と物理空間の関係を説明しました。心は情報空間にあり、体は物理空間に(心の写像として)存在します。

そして、ここが超重要なポイントなのですが、「心と体は同じもの」であり情報です。同じものの抽象度の違いであり、そのすべてが情報です。その情報を、情報空間では心といい、底面(物理空間)で体と表現しているだけです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 では、ゴールとして新たにうみだす情報の抽象度が上がるとどうなるでしょうか?

 

 「もっと長期的な視野で人生に意義を見出す」ことがますます可能になります。

そのたびに、人は「本当は思春期以降ずっと抱えているのにスコトーマに隠れ感じられなくなっている根源的な痛み」を克服していきます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 その根源的な痛みとは「スピリチュアルペイン」のこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 「スピリチュアルペイン」を克服すると、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」も解決していくはずです。「全人的苦痛(トータルペイン)」をしっかり克服し、文字どおり“トータルな幸福”を手に入れるのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24321116.html

 

 絶望の中に見つけた希望をゴールにし、ゴールに向かう過程でスピリチュアペインを克服しながら“トータルな幸福”を得る

 

 そんな心の変化を、マイケル自身が米国議会で語っています。1999年の上院予算員会でのスピーチを御紹介します。

 

 ここにいる皆さんの多くは、僕のことを、テレビや映画で御存知かと思います。でも、今日ここで語ることはセレブリティーとは何の関係もありません。僕が初めてパーキンソン病のことを明かしたとき、多くの人は驚きました。1つは、僕がまだ若いことです。

 僕が病気のことを隠していたのは、恐怖、認めたくないという気持ちがあるからでした。それに、黙ってこれを乗り越えようとも思っていました。でも、公にしたときの反響に、僕は感動し、喜びを感じ、インスピレーションを受けました。同じ病気に悩む人々が、僕を勇気づけてくれたり、自身の体験を語ってくれたりしたのです。それは、苦しみ、フラストレーション、そして希望の話でした。

 パーキンソンとの戦いは勝てる戦いです。僕はその勝利のために貢献すると決めました。セレブリティーとして僕ができることは、人々にこの問題に注目してもらい、研究のために必要とされているお金を獲得することです。

 引用終わり

 

 シンプルにまとめると、パーキンソン病発症:恐怖・否定=絶望 →公表後大反響:感動・喜び・インスピレーション=希望 →同病者との交流:病に勝利するための貢献を決意=ゴール(エンドステート;研究資金獲得)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

 

 ゴールに向かう過程でスピリチュアペインを克服していったマイケルは、「1)ポジティブな感情や笑いを数多く経験」したはずです。そして、「ゴール設定後本当にやりたいことだけをやり続けることでまず心が元気になり、その心の変化が写像である物理空間にあらわれて体も元気になる」という変化が起こりました。それは「マイケルにとっては“あたりまえ”」だけど「専門家にとっては“奇跡”」といえる変化。

 

じつは、パーキンソン病と診断されたとき、「2000年頃までには俳優はできなくなる」と医師に宣告されていたそうです。ところが、マイケルはそんな悲観的な予想を見事に覆しました。2010年から弁護士ドラマ「グッド・ワイフ」で「神経疾患で運動機能障害を持つ弁護士」を演じ、2013~14年にはついにTVドラマの主演にも返り咲きました(「Michael J. Fox Show」)。

 

私は、フォックス教授が幸福の要素とする「1)ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること」は、幸福のための必要条件ではなく、結果だと思っています。ゴール設定後に未来(ゴールの世界)から流れる時間を存分に生きている結果。そして、抽象度を上げたさらなるゴールを目指しつつスピリチュアルペインを克服していく結果です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 様々な研究により、「ポジティブな感情」「笑い」と健康や幸福との相関が明らかになっています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/18456250.html

 

 当然です。心の元気が自然に「ポジティブな感情」「笑い」としてあらわれるのであり、そんな状態こそが健康や幸福そのものなのだから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8430748.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_303640.html

 

 そのように考えると、きっとスコトーマが外れるはず。「老い」や「病」が今までとは違って感じらませんか?

 

 もしも「老い」「病」に明るくあたたかい何かを感じられるのなら、それはより大きなゲシュタルトで再解釈(統合)できていることを意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

F-168につづく)

 

 

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マイケル・J・フォックス(Wikipediaより)

マイケル・J・フォックス&トレーシー・ポラン(妻)

エミー賞授賞式(1988年)

Wikipediaより引用

 


L-002:20201月シークレットレクチャー -02;身体的苦痛

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24505924.html

 02;身体的苦痛

 

 前回は、「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係が、「全体」と「部分」の双方向の関係性であることを説明しました。ゲシュタルトです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 「4つの苦痛」とは、「身体的苦痛」「心理・精神的苦痛」「社会的苦痛」、そして「スピリチャルペイン」のこと。

 (「スピリチャルペイン」は「霊的苦痛」と訳されることもあります。誤解されうる表現なので、私はあえて「スピリチュアルペイン」としています)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 「身体的苦痛」の代表が疼痛(とうつう)です。

医師としての私が「辛くはありませんか?」と質問したとき、多くの高齢患者さんが訴えるのは膝・腰・肩などの身体的な痛みです。

 厚生労働省の人口動態統計でみると、日本人の死因(どんな病気で亡くなるか)は1)がん、2)心疾患、3)脳血管疾患、4)肺炎 の順です(2019年)。ところが、同省の国民生活基礎調査で有訴者数(どんな症状で悩んでいるか)を確認すると、1)腰痛、2)肩こり、3)手足の関節の痛み、4)せきやたんが出る、5)鼻がつまる・鼻汁が出る の順となっています(2016年)。

 厚生労働省HPH28年 国民生活基礎調査の概況(PDF

 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf

 

 この事実(data)が示すのは、「多くの日本人は、命に関わる重篤な病気(がん・心疾患・脳血管疾患)ではなく、ありふれた『身体的苦痛』に悩まされている」ということ。

医療の現場では、専門であるほど、疾患の病態やその解決にフォーカスしてしまいがちです(RASが働く)。その結果、患者さんの実際の悩みを認識しにくくなっているのかもしれません(スコトーマに隠れる)。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

「身体的苦痛」は、いわゆる「痛み」だけではありません。先の統計結果にある「せきやたんが出る」「鼻がつまる・鼻汁が出る」といった身体症状も含みますし、息切れ・息苦しさ・動悸・めまい・倦怠感といった身体不調も含みます。さらには、「転倒する」「むせる」といった機能上の問題から、「トイレがうまくできない」「食事に時間がかかる」といった日常生活上の課題まで幅広く含みます。

 

 このブログをお読みの皆さんは、「老い」を実感することはめったにないと思います。しかしながら、老いは確実に進行しています。気がついていないだけです(スコトーマに隠れている)。

 例えば免疫力。人生で一番免疫力が高いのは20代前半といわれています。その免疫力を100としたとき、40歳ではどのくらいだと思いますか? 70歳では?

 (驚きの答えは↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23108517.html

 

 私たちの身体は日に日に変化しています。死に向かって。

おそらく死の恐怖が無関心を生み、「老」「病」「死」をスコトーマに隠しているのだと思います。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045953.html

 

 さらに「生」までも無関心となっていることが、すべての苦の元凶であるはず。詳細は後述します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

 

 話を戻します。

前述のとおり、「身体的苦痛」とは必ずしも「痛み」のことばかりではありませんが、日本人の悩みの多くは「身体の痛み」です。

 その「痛み」を、国際疼痛学会は、「組織の傷害あるいはそれに関連付けて述べられる不快な感覚的かつ情動的体験」と定義しています。

つまり、「痛みは主観的表現である」ということ。その“主観”は記憶に由るので、「痛みは記憶である」ということができます。しかも、「情動記憶(emotional memory)」です。

 

情動記憶

そう、ブリーフシステムと関係する「情動を伴った体験の記憶」のこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 よって、「身体的苦痛」だけを独立したものとみなすことはできません。心理や人格といった情報(空間)と合わせて評価や対処を行う必要があります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 最近は「一次性疼痛(primary pain)」という「身体に器質的な原因が見つからないのに起こる痛み」が定義されています。該当する疼痛疾患はまだ国際学会レベルで議論中のようですが、非特異的腰痛という整形外科領域の痛みが含まれると考えられています。

 物理空間やそれに近い次元での医療においても、心理・精神的なアプローチに対するニーズがどんどん大きくなっているのです。

 

 これは、「身体的苦痛」と「心理・精神的苦痛」は強く相関している(ように感じられる)ことを示しています。

 

(L-003につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「スピリチャルペイン」は「霊的苦痛」と訳されることもあります。誤解されうる表現なので、私はあえて「スピリチュアルペイン」としています

 

 その「誤解」にも「感覚的かつ情動的体験」が関係しています。言葉には強い想起性があります。関連することを下記記事に書きました(オリンピック関連です↓)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7701939.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859111.html

 

 

-追記2

「疼痛」に関連する話を、「日本医師会雑誌 20204月(第149巻・第1号)」から引用します。これが“専門家の世界”ですw

 

 日本ペインクリニック学会などでは、かつて痛みに関する用語を整理していこうという動きがあり、「痛み」と「疼痛」もその俎上に上がりました。「疼痛」は読んで字のごとく、疼く痛みであるから決して「痛み」すべてを指していない。「痛み」は全般を指すからこの2つを使い分けるべきだという意見が出され、一旦はその方向で決まりかけました。

 しかし、漢字の発祥地とされる中国に「中華人民共和国疼痛学会」という名称の学会が発足し、そこで「疼痛」を痛み全般の意味に用いたことから、「疼痛は疼く痛みのみを表す」という説は完全に覆されてしまいました。さらに「日本慢性疼痛学会」や「がん性疼痛認定看護師」などのように「疼痛」がすでに公式名称として組み込まれていたため、一般的に「痛みを感じる」とか「足の痛み」などの表現は「痛み」で表し、学会の名称や漢字を用いた熟語の中で使うときは「慢性疼痛」「急性疼痛」などのように、「疼痛」をそのまま使うということで、ようやく折り合いがつきました。

 引用終わり

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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F-122:免疫力をあげる!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/21245972.html

 

 

-告知-

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 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

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(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

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L-001:20201月シークレットレクチャー -01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 

20201月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う3回の講義の初回。メインテーマは「スピリチュアルペイン」で、初回のサブテーマは「○○」。

その講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

ぜひサブテーマを想像しながらお読みください(漢字二文字ですw)。スピリチュアルペインやトータルペインは過去のブログ記事でも取り上げていますが、きっと新たな発見に驚くはずです。

 

 01;「全人的苦痛(トータルペイン)」と「4つの苦痛」の関係

 

 「スピリチュアルペイン」を御存知でしょうか?

 

 それは緩和ケア(緩和医療)における重要な概念です。緩和ケアとは、「患者とその家族のQOLQuality of Life、生活の質、人生の質)を改善するための取り組み」のことをいいます。

 解決(解消)する領域として4つのカテゴリーが設定されています。「身体的」「心理・精神的」「社会的」、そして「スピリチュアル」です。

さらに、その4つを別々に考えるのではなく全体として捉えるために、「全人的(トータル)」という概念が用いられています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8293317.html

 

 この「部分(4つの領域)」と「全体(トータル)」の関係は双方向。「ゲシュタルト」です。

 ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。それは「全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまり」のことです。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

例えば、「ハシをつくる工○」という言葉を目にしたとき、その「ハシ」が「箸」なのか「橋」なのかは判断ができません。ところが、「○」に入る文字が「場」なら「ハシ」は「箸」だと分かり、「事」なら「ハシ」が「橋」だと分かります。

「ハシをつくる工場」という全体が分かってはじめて、「ハシ」が「箸」だとわかる

つまり、「全体が分かることで部分が分かる」ということ。この全体と部分の関係がゲシュタルトです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

ルネ・デカルト(15961650年)やアイザック・ニュートン(16421727年)の時代からつい最近までのおよそ300年もの間、とくに西洋哲学をベースとする学問の世界においては「部分が全体をつくる」という考え方がスタンダードでした。構造主義です。

そのためか「部分が全体をつくる」「部分を順に見ていけば全体が分かる」「部分を順に追っていけば答えが分かる」という考え方は、現代を生きる私たちの無意識にも刷り込まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

しかし、実際は違います。

全体が部分から成り立っているだけでなく、全体と部分が双方向的に関係しており、全体がわかることで部分がわかるという関係です。この全体と部分との双方向の関係が「ゲシュタルト」

ゲシュタルトによって事象を認識する能力を「ゲシュタルト能力」といいます。それは「対象の本質をとらえる力」でもあります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

今回のテーマでいえば、全体とは「全人的苦痛(トータルペイン)」、部分とは「4つの苦痛(身体的、心理・精神的、社会的、スピリチュアル)」です。

それらを「双方向の関係をもった全体性のあるまとまりのある構造」と認識できることには、とても重要な意味があります。サブテーマとしている「○○」の鍵となるからです。

 

(L-002につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「部分が全体をつくる」という西洋哲学に対して、東洋(釈迦)哲学は「部分と全体の双方向の関係性」をベースとします。それが「縁起」です。よって、ゲシュタルトは縁起の一つの表現と考えることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

-追記2

 ゲシュタルト療法についてはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721479.html

 

 

-関連記事-

PM-04~:苫米地理論で見える医療・福祉現場のスコトーマ(目次)

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https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

全人的苦痛(トータルペイン)

厚生労働省HP>第2回終末期懇談会 資料2-2より引用

終末期医療に関する懇談会 (mhlw.go.jp)

 

 

F-166:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 

 最近、「生命は老いるようにはできていない」「老いは治療できる病である」「もはや老いを恐れることはない」と主張(claim)する衝撃的な本を読みました。読後に医師&コーチとして考えたことをまとめます。

 

vol.1「生」;好きなことだけやる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

vol.2-1「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

vol.2-2「老」;anti-aging

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24402109.html

 vol.3-1「病」;with-aging <ワーク付き>

 

じつは、西洋哲学をベースとするはずの医学の世界でも、抽象度を上げる方向での考察がどんどんなされています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 その一例として今回御紹介する書籍が「脳科学は人格を変えられるか?」(文藝春秋)。オックスフォード大学感情神経科学センターを率いるエレーヌ・フォックス教授が書かれています。

 

 フォックス教授が2009年に発表した論文は、「セロトニン運搬遺伝子」の型が楽観・悲観を決めることを示唆する内容でした。セロトニンは気分の安定に関わる神経伝達物質です。

つまり、もともとフォックス教授は「性格は生まれながらの遺伝子型で決まってしまう」という立場だったのです。

 

 話が少しそれますが、世界で最初に日本が経験する少子・高齢化社会に備えて、平成19年に改正医療法が施行されました。医療計画制度のもと、いわゆる4疾病5事業ごとに医療連携体制を構築することが決まりました。

平成25年度からは「5疾病5事業および在宅医療」とされています。5疾病とは「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」「精神疾患」で、5事業とは「救急医療」「災害時における医療」「へき地の医療」「周産期医療」「小児救急医療を含む小児医療」です。

その5疾病のひとつ「精神疾患」の中心がうつ病に代表される気分障害です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15236875.html

 

うつ病の本当の原因は、じつは、まだよくわかっていません。

治療の中心である薬物療法は、「モノアミン仮説」を根拠に行われています。モノアミン神経伝達物質とは、アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質(または神経修飾物質)の総称で、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどが含まれます。

その「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23107579.html

 

 オックスフォード大学教授が注目した「セロトニン運搬遺伝子」は、セロトニンを適正に保つ働きを担っています。脳細胞とその周辺から余剰なセロトニンを再吸収する「セロトニン運搬遺伝子」には3つの型が存在するそうです。働きが活発なLL型、鈍いSS型、そしてその中間のSL型です(Data)。

 改訂版楽観性尺度(LOT-RLife Orientation Task-Revised)という心理テストで楽観度が高かった人はLL型の持ち主が多く、悲観度が高い人はSS型が多いということが明らかになり(Warrant)、「遺伝子型が楽観的か悲観的かの性格を決める」という仮説がたてられました(Claim)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12340209.html

 

 さらに研究が進み、「被験者に様々な画像を見せたとき、楽観的な画像(明るい・楽しい等)と悲観的な画像(暗い・怖い等)のどちらに最初に注意を払うか?」といったことを調べる「注意プローブテスト」等の方法により、遺伝子型と認知バイアスとの関係が明らかになっていきました。その結果は、「LL型は楽観的な画像に引き寄せられ、SS型やSL型は悲観的画像に引き寄せられる」というもの。

 研究を重ねるにつれて、フォックス教授は「セロトニン運搬遺伝子は『楽観性を生む遺伝子』である」との確信を深めたそうです。

 (認知バイアスは、RAS&スコトーマで理解することができます↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 ところが、ある俳優との縁をきっかけに、教授は自説を覆すことになりました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その俳優とはマイケル・J・フォックス。大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the futureBTTF)」の主演俳優です。

 

俳優としてのキャリア絶頂の頃、20代後半だったマイケルはパーキンソン病を発病しました。TVドラマを降板するなど第一線からいったんは退きましたが、パーキンソン病の研究助成活動をはじめ、そのための財団も設立しました。2010年から弁護士ドラマ「グッド・ワイフ」の準レギュラー(「神経疾患で運動機能障害を持つ弁護士」役!)として俳優復帰した後、2013~14年にはTVドラマの主演にも返り咲きました(「Michael J. Fox Show」)。

まさに難病をものともしないポジティブ中のポジティブ! 自他ともに認める「ザ・楽観論者」です。

 

 そんなマイケルがフォックス教授に連絡をとり、遺伝子検査や注意プローブテストを受けることになったそうです。その結果、意外な事実が判明しました。

マイケルの遺伝子型は悲観的なタイプに分類されるものだったのです。

 

 この矛盾を解決するために研究の見直しが進み、悲観的と思われていた遺伝子の型は「外界の影響を受けやすい型にすぎない」ということがわかったそうです。

具体的には「ネガティブな経験をすると悲観的になるが、ポジティブな経験をすればよりよい幸福を感じられる」ということ。それをフォックス教授は「逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことから最大の利益を引き出せるタイプ」と表現しています。

 

 じつは先に御紹介した改訂版楽観性尺度(LOT-R)で最も楽観度が高かった人の多くは、LL型の持ち主ではなく、SS型の保有者でした。つまり、「一般的には『LL=楽観』『SS=悲観』であるが、SSの一部は超楽観になる」ということ。

 今までの研究結果の新たな解釈(ゲシュタルト)が、マイケルとの縁をきっかけに、一気にできあがったのです。まさに閃き! これぞconnect the dots !!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 遺伝子は確かに私たちを規定します。

 しかし、それが物理空間上の存在であることを考慮すると、「遺伝子は原因ではなく、結果である」といえるはずです。より高次の抽象度空間(情報空間)に存在する“情報”の写像であるという意味です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 私は、その“情報”とは「希望」であり「夢」だと思っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8045695.html

 

そして、「“情報”をゴールにすることで新たな現実をうみだせる」と確信しています(I×V=R)。マイケル・J・フォックスや彼との縁で自説をアップデートした教授のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 次回(F-166)は今回御紹介したエピソードを踏まえながら、あらためて「老い」や「病」を苫米地式コーチ&ヒーラーとして考えてみたいと思います。

 最後に、「脳科学は人格を変えられるか?」から引用します。その意味するところをぜひ考えてください。それが今回のワークですw

 

 幸福になるためにはどうしたらいいのか

 幸福を追い求めるさいに重要なその他たくさんの要素を、心理学の研究はあきらかにしてきた。人が自分をとりまく風景の意味に気づくために不可欠な、いわばレーダーの役目を果たすのがレイニーブレインとサニーブレインの回路だ。脳のこの領域のはたらきいかんで、思考は悲観的にも楽観的にもなる。

 (中略)

 もうひとつ重要な発見が、科学的な研究からもたらされている。それは、人がほんとうの意味で幸福になれるのは次に述べる三つの要素があわさったときだけだということだ。一つ目は、ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること。ふたつ目は、生きるのに積極的にとりくむこと。そして三つ目は、今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出すことだ。

 (中略)

 それよりも人を幸福にするのは、自分にとって大きな意味のある何かに積極的にとりくむことだ。これこそが楽観主義者の本物の証明だ。楽観主義者とは、大きな目的に向かって没頭したり、意義ある目標に到達するために努力を重ねたりできる人々なのだ。

 

F-167につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 今回は、楽観や悲観と関係する遺伝子型(セロトニン運搬遺伝子のLLSSSL)を御紹介しました。

フォックス教授の書籍では触れられていませんが、じつは、日本人は欧米人に比べS型の遺伝子保有率が5割も高いそうです。

つまり、「逆境に打ちのめされやすい一方で、よいことから最大の利益を引き出せるタイプ」が日本にはたくさんいるということ。

 よって、今シリーズのテーマは、日本人にとってはとくに重要であるといえます。

 

 

-追記2

 矛盾を解決するためのエネルギーと創造性の源は「認知的不協和」といえます。

その認知的不協和をうみだすものは「イメージと現実とのギャップ」。そのイメージを、自身の自由意志で、未来側(しかも“現状の外”)に、新たに創造するのがゴール設定!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 今回のケースでは、マイケルの熱意が教授の縁起空間を動かしたとみることができます。その正体はゴール&エフィカシー(コレクティブエフィカシー)でしょう。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

私は「『熱意≒ゴール&エフィカシー=覚悟』→爆発」だと思っています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19033189.html

 

 

-関連記事-

Q-073~180804医療講演会レポート

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_318161.html

S-04~:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

 

脳科学は人格を変えられるか?



Q-172:自身の信念を失いそうです vol.4;コーチ向け

 

 メールでのやり取り中に気になる表現を見つけました。コーチング入門者向け(vol.1)と実践者向け(vol.23)、そしてコーチ向け(vol.4)に分けて考察します。

 

 vol.1;コーチング入門者向け

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24385304.html

 vol.2;コーチング実践者向け -前編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24425213.html

 vol.3;コーチング実践者向け -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24448644.html

 vol.4;コーチ向け

 

 前回(Q-170171)、「共感を伴う同情」と「共感を伴わない憐れみ」は違うことを、博士の著書を引用しながら解説いたしました。

 

 コーチは常に共感しているべきですが、必ずしも同情(ホメオスタシス同調)し続ける必要はありません。むしろ、同情(同調)から抜ける意識状態を体得するべきです。共感は維持したまま。

 

 共感は維持したまま、同情(同調)からは抜ける

 

 それはどういうことなのか、あるコーチからいただいた御相談に答えながら考えていきたいと思います。

(プライバシー保護のため一部変更しています)

 

 

Q:クライアントさんが現状のネガティブばかりを訴えてきます。もちろん、その方のMindを慮ってスルーしているのですが、正直に言うと、そんな自分のあり方に疑問を感じることがあります。

共感の無いコーチって意味があるのだろうか? コーチって何なのか? さっぱり分からなくなりました。

 

A:本当に「共感が無い」のならば、コーチとはいえないでしょう。

それはコーチだけでなく、すべての職種にいえるはずです。なぜなら、仕事・職業とは「役に立つ」「価値を生みだす」ことであり、必ず相手がいるから。私たちは縁起の一部であり、いつもつながりの中で生きています。いえ、つながり(和)そのものであるというべきでしょう。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

縁起の一部であるから「空(くう)」。すべてのものは他との関係性の網の中で形作られていて、普遍的な存在などありません。無常です。

だから、仕事・職業は「仮(け)」です。無常だから仮です。空であることをちゃんと理解しながらも、仮としての機能・役割はしっかりと果たす その境地を「中観(ちゅうがん)」と呼びます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

ところで、私は「自己責任」をとても重要視しています。

詳しくはシリーズ編第4弾「さぁ『人間関係の悩みを克服する旅』をはじめよう!」にまとめました。ぜひ確認を↓

S-04-00:はじめに(目次)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/22305802.html

 

私が「自己責任」を重要視している根源的な理由は、もちろん、「“宇宙”の理が縁起だから」です。

 「共感」という言葉はいろいろな解釈ができると思いますが、私は「情報場の共有」だと思っています。ここでいう情報場とは、情報空間のことであり、縁起空間のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その縁起空間を「共に感じる」というのは同調のことばかりではありません。同調だと同じスコトーマができてしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 共感しているが同調ではない

共感は維持したまま、同情(同調)からは抜ける

 

そんなことが可能なのは「抽象度が高い」からです。「抽象度を上げる」とは包摂すること(subsume)。「牛」と「クジラ」を分けて考えるのではなく、同じ「哺乳類(あるいは動物)」と見る視点 「無分別」の実践です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

よって、「抽象度を上げて考える」ときのコーチの世界(縁起空間)には、自分も家族もクライアントもしっかり入っています。過去も未来も、そしてあらゆる可能性(可能世界)もちゃんと含んでいます。それが「包摂」であり、「無分別」です。

 

しっかりとクライアントを包摂しているが、同情(同調)ばかりではなく、より高い抽象度でさらに大きな世界(ゲシュタルト)を認識している

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

それが本物のコーチの姿であるはず。私はそんな意識状態を“無敵”と呼んでいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

そのようなコーチの本当のすごさは、クライアント側からはわかりにくいはずです。抽象度が違うから。反対に、クライアントが「すごさ」をリアルに感じているようなときは、コーチがクライアントに完全に同情(同調)してしまっている可能性を疑うべきです。

 

 

 中国の古典「菜根譚(さいこんたん)」を御存知でしょうか?

明(みん)末期に洪自誠(こう じせい)によって書かれた随筆集で、人の交わりを説いた前集222条と自然と閑居の楽しみを説いた後集135条から成ります。

その菜根譚の中に、こんな一節があります。

 

 人生減省一分、便超脱一分

 

 「人生、一分(いちぶ)を減省(げんせい)せば、すなわち一分を超脱す」と読みます。意味は「人生では減らすことを考えれば、それだけ抜けだすことができる」です。

 

 私は「抜けだす」とは「煩悩の克服」のことだと思っています。つまり、「抽象度を上げる」「抽象度が上がる」ということ。それはマインドを制限しているリミッターをはずす極意でもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/20078569.html

 

 情報量を少なくすると、抽象度が上がります。反対に、情報量が増えてより具体的になると、抽象度は下がります。具体例を考えることなどは抽象度を下げる操作です。利点としては臨場感が上がりやすくなります(V)。それはイメージ(I)がしやすくなるということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 菜根譚では「減省一分 超脱一分」の抽象度を下げた例として、「交際を減らせばもめ事から解放される」「口数を減らせば非難から逃れられる」「知恵を減らせば本性を全うできる」が挙げられています。

 

 

Q:現状、〇〇だけでなく様々な管理職としての葛藤を抱きながら、それらを省みる時間も日々の業務に追われるためできずにいて、自身の信念を失いそうになっております

 

自分の信念を失いそうです」というときの信念は「過去」です。そのように感じる時は「これまでの自分」を克服するチャンス!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268337.html

 

 その時、今までより高次の抽象度次元に新たなゴールを設定してください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 すると、今まで感じていた葛藤が霧散し、時間的余裕を取り戻していることに気づくはず。「減省一分」した結果、「超脱一分」するから。

 

〇〇さんが感じているクライシス(crisis)は、じつは、貴重な転換点です。それは高次の抽象度へと向かう“転換点”。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_395184.html

 

私は、〇〇さんがそのクライシスをチャンスに変えて、さらに飛躍していくことを確信しています。大丈夫!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 御連絡ありがとうございました。今後の経過を楽しみにしていますw

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 知恵を減らせば本性を全うできる

 

 知恵とは煩悩にまみれた「悪知恵」の類。本性とは「空(くう)」。知恵を減らしながら本性を全うしていく過程が「人間形成」のはずです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9963845.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9966391.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10116950.html

 

 

-追記2

 本当に「共感が無い」のならば、コーチとはいえないでしょう

 

 「共感」からひろがる「慈悲」について、認知科学者 苫米地英人博士の著書「近未来のブッダ 21世紀を導くリーダーの鉄則」(サンガ)で学ぶことができます。

以下、同書より引用します。苫米地博士の言葉をガイドに、コーチとしての自分の姿を存分にイメージし、どんどんアップデートしてください。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_262962.html

 

◇慈悲の定義

 慈悲は情動ではない

 慈悲は行動するもの

 きわめてIQの高い前頭前野を使った行動

 苦行や瞑想からほど遠いもの

 徹底的に自分以外のこと

 慈悲は上から目線ではない

 他者の苦しみを最小化する

 他者の幸せを最大化する

 

 ◇ポイント

 人間は、自分以外の人の喜びしか自分の幸せにならない、だから慈悲は幸せの道だということ

 

 ◇慈悲の体感

 めちゃくちゃハッピー

 

 

-追記3

 連載中の下記ブログ記事(フリーテーマ)は、じつは慈悲をイメージしながら書いています↓

 F-163~:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404044.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching ProjectFCP)」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(詳細は下記サイトで↓ FCPのみの受付は終了いたしましたが、青山コーチのコーチングクラブ2020に入会することで視聴できます)

http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

近未来のブッダ


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