苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2020/07

F-147:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える vol.2;トリアージの問題点/課題 <前編>

 

 私は2007年から11年間にわたって病院長を務め、その間に300回の研修会を開催しました。今回御紹介するのは、コーチングを導入しようと奮闘していた院長時代に作成したもの。テーマは「トリアージ(triage)」です。

 (実際には“奮闘”ではなく“粉砕”しましたw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

 2008年(苫米地理論と出会う前)に作成後2011年(苫米地理論と出会った後)に作り直したものをベースに、さらに2020年(認定コーチ6年目)の視点で「connect the dots」したいと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

vol.1;トリアージとは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23110775.html

 

 

vol.2;トリアージの問題点/課題 <前編>

 

どの流派でもトリアージのやり方は簡素化されており、機械的に振り分けられるようになっています。しかし、実際はかなりの混乱が生じる(修羅場になる)と予想されます。

トリアージには精度および倫理の問題が必ず伴うからです。

 

トリアージは短時間で迅速に行うものであり、傷病者を詳細に診察し検査をした上で診断することはできません。したがって、一定の確率で重症が軽症に選別されますし、その逆も起こります。

一般的に、選別基準を厳しくして重症に選別する人数を少なくするほど、重症を軽症と誤る確率が高くなります。逆に、基準を緩くして重症に選別する人数が増えるほど、軽症が多く含まれるようになります。

いずれにせよ、トリアージの精度には限界があり100%の精度は望めません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

トリアージにおけるもう一つの問題が、最重症者の選別における倫理問題です。

傷病者数が少なく充分な医療資源が得られる時は、たとえ救命可能性が低くても重篤な傷病者の治療優先度が最も高くなります。一方、明らかに傷病者数が医療資源を上回っている場合(地震などの大災害時)には、治療によって救命できる可能性の高い傷病者が優先され、重篤すぎる傷病者の治療優先度は低くなります。

つまり、優先度は不変ではなく、「意味は状況で決まる」のと同様に、その時の状況でどんどん変わっていくのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

このように選別基準は状況によって変化するため、異論・反論が生じやすくなります。

最も重篤な傷病者の治療優先度を下げるということは“死の宣告”と同じです。それは一般的な倫理規範に反するため、トリアージを行う者に強い心理的ストレスを与えます。

傷病者やその関係者はもちろんのこと、医療者自身もファイト・オア・フライトに陥りやすくなるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

さらに、その判断の適否を巡って、後から責任を追及されることさえあります。

前回(F-146)御紹介したJR福知山線事故では、黒タッグをつけられた患者の遺族がトリアージをした医師に復讐を試みたという恐ろしい噂を耳にしました。もしも本当なら、家族はきっと大脳辺縁系優位のままだったのでしょう。それは「動物的怒り」「私憤」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

このように厳しい状況下でのトリアージには、「最大数の命を救うために、全ての命を救う努力を放棄する」という決断が求められます。医療者は、限られた時間の中で、究極の判断をしなければならないのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

ここで厳しい状況下でのトリアージについて、違う表現でまとめます。

1)     手を尽くしても助けられない人には何もしない

2)     放っておくと死ぬけれども、すぐ手を尽くせば助かる人をまず最初に治療する

3)     放っておくとよくないが、とりあえず少しは待てる人を次に

4)     放っておいても死なない人は後回し

 

繰り返しますが、災害医療は、通常の医療とは大きく異なり、限られた資源(医薬品、医療従事者等)で多くの患者(負傷者)を診なければなりません。よって、冷たいようですが、どうしても“見捨てられる患者”が生じてしまいます。

 

では、最後に問題です。

Q1:“見捨てられる患者”が生じることは、「仕方がない」と受け入れ、諦めるべきなのでしょうか?(F-148で考察)

Q2:トリアージを行う者は何をよりどころにすればいいのでしょうか?(F-148で考察)

Q3:「限られた資源で多くの患者を診なければならない」 このフレーズを聞いて何か思い当たりませんか?(F-149で考察)

 

F-148につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 もう一問w

 本文中に書いたトリアージの表現は2008年時点の私の考えです。苫米地博士に学び始めた後、この考え方には大きな問題点(課題)があることに気づきました。

Q4:下記の表現に潜む問題点(課題)とは何でしょうか? (F-150で考察)

1)     手を尽くしても助けられない人には何もしない

2)     放っておくと死ぬけれども、すぐ手を尽くせば助かる人をまず最初に治療する

3)     放っておくとよくないが、とりあえず少しは待てる人を次に

4)     放っておいても死なない人は後回し

 

 

-関連記事-

    F-140~:不要不急

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_400247.html

    S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

    S-03~:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

 

 

Q-149191019/20 鹿児島セミナーレポート -06;「“今”を生きる」の“今”とは?

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市(191019)と霧島市(191020)で、一般向けのコーチングセミナーを開催しました。両会場ともテーマは「万全の心身で“今”を生きる」。

ぜひ「人生の最終段階(End of Life Stage)でのゴール(機能・役割)」についてイメージしながら読み進めてください。

 

 01;セミナー概要

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22818842.html

 02;「未来からの時間の流れ」~未来をうみだすもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22896681.html

 03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23037529.html

 05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23108517.html

 06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 07;「“今”を生きる」~生きるとは?

 08;「“今を生きる」~“今”を生きるために必要/重要なことは?

 

 

06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 

 セミナーのテーマは「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」。

時間の流れの源である未来をうみだすものはゴール。その流れにのった結果到達するのは「空(くう)」のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 では、未来から過去に流れる時間において、“今”とは何でしょうか?

 

 理解の鍵になるのは、やはり「抽象度(ちゅうしょうど、Levels of Abstraction)」という概念。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 Q-146で御紹介したとおり、実在するものはもちろんのこと、(実在はしていない)概念だけのものもすべて、抽象度により階層化された「宇宙(の構造)」に分散的かつダイナミックに存在しています。

 例えば、我が家の「さくら」は、物理空間では11歳の具体的な存在ですが、ひとつ上の抽象度の階層では「ラブラドールレトリーバー」という抽象的な概念に変わります。更に上位の抽象度に上がるごとに →「犬」→「哺乳類」→「動物」→「生物」→となります。

このように「宇宙」は階層化された概念の集合です。

下位の階層に降りる(「抽象度が下がる」「抽象度を下げる」)ほど情報量が増え具体的になります。「犬」→「ラブラドールレトリーバー」→「さくら」というように。

反対に、上位の階層に上がる(「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」)ほど情報量が減り抽象的になっていきます。「犬」→「哺乳類」→「動物」というように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量は減っていく

 

しかし、その一方で、抽象度が上がるほど潜在的な情報量はむしろ増えていきます。「潜在的な情報量」を「可能性」に置き換えると、抽象度が上がるほど可能性は大きくなると考えることができます。

例えば、「動物」は「犬」より具体的な情報は少ないのですが、「猫」も「牛」も「豚」も潜在的に含んでいます(=包摂)。「犬」の抽象度では「猫」「牛」「豚」である可能性は閉ざされますが、「動物」の抽象度に上がると、「猫」や「牛」や「豚」である可能性が開かれているのです。もちろん、「鳥」や「魚」の可能性も。

さらに「動物」と「植物」を包摂する「生物」の抽象度まで上がると、「犬」はもちろん、「木」や「花」の可能性も生まれます。

 

以前、「『物理空間(という情報空間の一部)を底面として、抽象度という軸上に階層性をもって広がっている情報空間』が宇宙の構造なのです。抽象度が上がるほど情報量が減っていくのですから、宇宙は四角錐のような構造とイメージできます」と書きましたが、抽象度が上がるほど増える潜在的情報量(=可能性)で考えると、宇宙は逆円錐のような構造とイメージしなおすことができます。

(情報空間の階層が円だという意味ではありませんw

 

 

潜在的情報(可能世界)


 繰り返しになりますが、緑色の逆円錐で示されているものは潜在的情報量です。潜在的情報量が最も少ない(=具体的情報量が最も多い)抽象度0の次元が物理空間ですので、逆円錐の頂点は物理空間上に存在すると考えることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 情報空間の底面である物理空間のイメージ(赤枠の平面)を重ねるとこんな感じ

 

 

潜在的情報(可能世界)と物理空間


  その物理空間上の点が、「“今”を生きる」という時の“今”です。

 

 “今”とはあらゆる可能性が結実している刹那瞬

 

 そして、それは医療や介護現場でもよく用いられる「一期一会(いちごいちえ)」という言葉が指し示す真理でもあります(と私は思っています)。

 

Q-150につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 逆円錐の潜在的情報量と物理空間の関係は、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう超瞑想法」(PHP)中の挿絵(p55p29)に示されています。

「『情報場』にアクセスして操作するパワー」=「超瞑想力」について言及され、さらにはたくさんのワークが記されている驚愕の書です。ぜひ御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

 

-追記2

 苫米地博士がサインとともに書かれる言葉に「一念三千」があります。以下、博士の著書「洗脳護身術」(開拓社より再販)より引用します。

 

 「空」は、ありのままの今だけではなく、過去、未来、そして物理空間から精神世界までのすべてが、ダイナミックに詰まった状態を指す。あらゆる仮想世界が一瞬に凝縮された状態、「一念三千」と呼ばれる状態である。ダイナミックなのは、それら無限の構成要素の関係(仏教用語で「縁」)が、新たな関係を常に生み出している(「起」)からである。そしてこの「縁起」の世界が空なのだ。もちろん、その構成要素のどれか一つを、指で指し示したところで、構成要素自体はあらゆる動的な関係で成立しているため実態はない。もの(概念)は、関係の集合で表されるという現在的な見方、現代分析哲学における【】の記号で書かれる完全自由変数が空なのである。

 どのような情報と掛け合わされても(単一化されても)、それは無矛盾である。情報がない状態であり、だからこそすべての情報を内包(包摂)している状態なのだ。故に止観は、考えを止めているだけではなく、ありったけのことを同時に考えているともいえるだろう。「一念三千」という言葉はまさにここに由来してる。そしてこの「ありったけ」は、その人の脳内情報処理の限界を意味し、人間の脳は、訓練するととてつもない情報処理を発揮するようになる。悟った脳は全仮想空間を一瞬で体験するのである。

 引用終わり

 

 本文中で触れた「一期一会」は、「ありったけ」を示す「一念三千」と対になる言葉であるはずです。それは“仮”と“空”の関係と同じ。ならば「一期一会」と「一念三千」を同時に観ることが“中観”だといえます。そして、それは「超瞑想力」の実践です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268333.html

F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

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F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_396235.html

 

 

超瞑想法&洗脳護身術



ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-12:本当の幸せを感じられない理由 -2

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

私は「うつ病のはじまりはゴール設定のミス」だと思っています。ゴール設定に失敗した結果、「幸せでない状態」に陥っているのがうつ病の正体のはずです。

医師でもある私がそんな発言をすると、多くの反論・異論をいただきます。しかし、「うつ病の人はハッピーではない」ということには同意していただけます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

では、どうすればうつ病の人はハッピーになれるのでしょうか?

 

 

私はかつて精神科が主体の病院の院長を務めていました。そのため、私自身は内科医ですが、地元保健所が主催する精神科病院・クリニック院長が集まる会議に毎回参加させていただきました。

ある年の会議中、とても印象深い出来事がありました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

会議のテーマは「自殺者を減らすためにはどうすればいいか?」というもの。

うつ病は自殺の重要な危険因子と考えられています。よって、精神科医の集まりでは、当然のように、「自殺を減らす」=「うつ病を減らす」というロジックで話しあわれます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

重たい雰囲気の中、ある精神科病院の院長が「外来に来るうつ病患者さん達と話していると、『この人達には薬を渡すより、お金を渡した方が効果があるのではないか?』と思うことがよくある」と発言されました。

県職員の方々は爆笑していましたが、他の院長達は全く同感だと言わんばかりにうなずいていました。苦笑しながら。

 

では、お金を渡せば本当にうつ病の人達はハッピーになれるのでしょうか?

 

私はそうは思いません。

 

誰もが幸せに関する自分なりのイメージを持っているはずです。例えば、「お金があることが幸せ」「子供がいることが幸せ」「仕事が楽しいことが幸せ」「恋人がいることが幸せ」等々。

そうしたイメージがあるために、現実世界でお金がない自分、子供がいない自分、仕事が楽しくない自分、モテない自分に対してイライラが生じてしまいます。認知的不協和です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

そんな状況(認知的不協和)が続けば、やがては疲弊しながら自身を不幸だと感じるようになるでしょう。不幸が(無意識下で)コンフォートゾーンになってしまう感じです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

コンフォートゾーンの外はスコトーマに隠れて認識できません。本当はいいことも明るい兆しもたくさんあるはずですが、「私は不幸だ」というセルフイメージを肯定する情報しかRASを通り抜けなくなります。それは文字どおり“悲観”の状態。そして、うつと呼ばれる状態に陥っていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

この場合、解決方法は2つあります。

 

ひとつは「物理的現実世界を直接変える方法」です。

先の例えでいえば、たくさんのお金を手に入れたり、養子縁組をして子供を迎え入れたり、やりがいのある仕事を見つけたり、理想的な人物と恋に落ちればよいのです。

 

ちょっと待った。それができないからうつになるのだろ!」と思った方はいませんか?

 

もちろん、そのとおりです。

物理的現実世界を直接変えるのには大変な知恵と労力が必要になります。物理空間に働く厳しい因果律をしっかりマネジメントする必要があるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

 

ある精神科病院長の「うつ病患者さんにはお金を渡した方が効果があるのではないか?」は、この物理次元での対処法です。お金(予算)をどうやって準備(確保)するか? 必要性(妥当性)をどうやって判断するか? 他とどのように整合性を採るか? フェアネスをどのようにして担保するか?等々、問題山積みです。

 

仮に渡すことができたとしても、どれくらい渡せば満たされるのかがはっきりしません。その患者さんが「一億円ないとハッピーじゃない」と思い込んでいれば、100万円や1000万円をあげたところで決して幸せにはなれないでしょう。

 

 さらに言うと、お金だけでは必ずしもハッピーにはなれないことはすでに明らかにされています。過去のブログ記事(F-026)で御紹介したとおり、お金(年収)と「人生の満足度(life evaluation)」「感情面での幸福度(emotional well-being)」との関係を調査した米パデュー大学心理学部の研究によって、「収入が一定額以上に達した場合、それ以上増えたとしてもその人の幸福度が高まるわけではなく、むしろ低下する」ことが判明しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html

 

 (S-04-13につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 お金だけでは必ずしもハッピーにはなれない

 

 かつての辛い体験は、その事実を私に厳しく教えてくれました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7555985.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7556082.html

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

 

F-146:トリアージ(triage)をコーチの視点で考える vol.1;トリアージとは?

 

 私は2007年から11年間にわたって病院長を務め、その間に300回の研修会を開催しました。初めは手探りで行っていたのですが、2009年に認知科学者 苫米地英人博士と情報的に出会ってからはコーチングが主になり、さらには医療・介護現場の課題をコーチングで解決していくスタイルに変わっていきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7702480.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7702640.html

 

 今回御紹介するのは、コーチングを導入しようと奮闘していた院長時代に作成したもの。テーマは「トリアージ(triage)」です。

 (実際には“奮闘”ではなく“粉砕”しましたw

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

 2008年(苫米地理論と出会う前)に作成後2011年(苫米地理論と出会った後)に作り直したものをベースに、さらに2020年(認定コーチ6年目)の視点で「connect the dots」したいと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 

vol.1;トリアージとは?

 

<ケース1:大噴火&地震発生!>

新燃岳(しんもえだけ)が大噴火。同じく地震も発生。

次々と病院に患者さんが運び込まれている。軽症から重症までたくさんの患者さんがあふれ病院は大混乱

(以下、細かすぎるため省略しますw

 

 先日(202064日)、鹿児島の桜島で民家の近くまで大きな噴石が飛ぶ爆発的噴火がおこりました。市の調査によると、民家からわずか150mのところに直径6m、深さ2mのえぐれた穴(落下痕)があり、周囲の木々の枝が円を描くように折れていたそうです。

 106年前(大正3年)の大噴火では、流れ出した溶岩で海峡(最大距離400m、最深部100m)が埋め尽くされ、桜島と大隅半島が陸続きになりました。

現在、地下のマグマ供給を示す山体膨張が続いており、再び大噴火が起こるのではと危惧されています。

 

新燃岳は霧島連山に位置する活火山です。2011119日(東日本大震災の年)に約300年ぶりというマグマ噴火がおこり、その後も2017年と2018年に噴火しています。

 

 鹿児島以外(特に関東)にお住いの皆さんにとっては、富士山の動向が気になっているのではないでしょうか。

今年4月、日本政府は富士山が噴火した場合の「降灰シミュレーション」を発表しました。報道によると、前回の宝永噴火(1707年)と同じ規模の噴火が起こったとしたら、たった2週間で桜島約200年分の火山灰が降り積もってしまうそう。降灰に苦しめられている鹿児島人からすると、まったく想像できない(したくない)スケールです。

 風向きにもよりますが、いずれにせよ首都圏一帯が深刻な影響を受けると予想されています。鉄道は運行できず(0.5mm積もればアウト)、空港は閉鎖(航空機のエンジンに灰が入ると墜落の恐れがあるため)。火力発電所は停止し、断水が発生します。降灰後に雨が降れば重みで送電網が断線(停電の長期化)、木造家屋の倒壊も起こりえます。

 大混乱の中、病院は次々に運び込まれる多くのけが人や病人であふれかえるはずです。そんな状況で医療優先度を決断するのが「トリアージ(triage)」です。

 

では、まず、基本知識として世界共通の大災害時の受傷者受け入れ手順を示します。

1)      大災害発生!

2)      受傷者を受け入れる医療施設はトリアージポスト(赤ゾーン、黄ゾーン、緑ゾーン、黒ゾーン)を設営する

3)      すべての受傷者は、先ずトリアージポストで診察を受け、重症度を判定される

-重症者(critical)は赤ゾーン、中等症者(urgent)は黄ゾーン、軽症者(walking wounded)は緑ゾーン、そして死亡者(dead)は黒ゾーンに振り分けられる

4)      各ゾーンでは診察+2次トリアージ+治療が行われる

-緑ゾーンの患者が急変して赤ゾーンに変更されることもある

5)      赤ゾーンの患者は救命のための必要最小限の処置を行った後にICUや手術室に送り込む

6)      黄ゾーンの患者は原則として一般病棟に入院させる

7)      緑ゾーンの患者は応急処置後に帰宅させる

8)      黒ゾーンの患者は遺体として安置される

5)から8)は各ポストで同時進行

 

トリアージ後の患者さんにはトリアージタッグをつけます(右手首)。トリアージタッグとは災害専用のタッグで、名前・性別・年齢と暫定的な診断を記入した後、患者さんの四肢につけるものです。一部切り取れば赤や黄色などが先端にくるようになっており、一目で重症度が分かるようになっています(下写真)。

 

 

トリアージタッグ(Wiki.)

トリアージタッグ

Wikipedia(トリアージ)より引用

 

 

トリアージのやり方にはいろいろな流派があります。その中でSTART方式(simple triage and rapid treatment)を御紹介します。

 

STEP1:呼吸

・気道確保後、呼吸がなければ死亡と判断→黒ゾーンへ

・呼吸回数が30/分以上(または10/分未満)であれば、呼吸障害があると判断→赤ゾーンへ

・呼吸回数が10~29/分→STEP2

STEP2:循環

持続する外出血は止血する。そしてCRT:爪床圧迫後充血回復時間をみる

(最近は橈骨動脈触知に変更したSTART変法が主)

2秒以上(または橈骨動脈触知不能)なら循環不全があると判断→赤ゾーンへ

2秒未満(または橈骨動脈触知)→STEP3

STEP3:意識

離握手などの命令に対する反応をみる

・反応が不適切なら意識障害があると判断→赤ゾーンへ

・反応が適切で歩行不能→黄ゾーンへ

・反応が適切で歩行可能→緑ゾーンへ

 

 

START法フローチャート(Wiki.)

START法による診断フローチャート

Wikipedia(トリアージ)より引用

 

 

 

START方式はとくにシンプルさを重視した方法ですが、他の方法であっても「あくまでも現状での選別であり不完全」であることを強く意識すべきです。思い込みはスコトーマを生み、取り返しのつかないミスにつながります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

次回のテーマになりますが、2005425日に発生したJR福知山線脱線事故では、残念ながら腹部鈍傷の若い女性が緑タッグをつけられ待機している間に急死してしまいました。後の研修会でそのケースは検証されましたが、専門家でも緑タッグとする方が多かったそうです。

 

災害時のトリアージでは様々な問題や困難が生じます。次回具体的に取り上げ、さらに抽象度を上げて考察します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

F-147につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

Q-148191019/20 鹿児島セミナーレポート -05;心身が万全(=健康)とは?

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市(191019)と霧島市(191020)で、一般向けのコーチングセミナーを開催しました。両会場ともテーマは「万全の心身で“今”を生きる」。

ぜひ「人生の最終段階(End of Life Stage)でのゴール(機能・役割)」についてイメージしながら読み進めてください。

 

 01;セミナー概要

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22818842.html

 02;「未来からの時間の流れ」~未来をうみだすものは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22896681.html

 03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23037529.html

 05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 07;「“今”を生きる」~生きるとは?

 08;「“今を生きる」~“今”を生きるために必要/重要なことは?

 

 

05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 

 セミナーのテーマは「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」。

時間の流れの源である未来をうみだすものはゴール。その流れにのった結果到達するのは「空(くう)」のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 そして、「万全の心身」の心と身(体)は同じもの。同じものの抽象度の違いです。よって、心だけ、あるいは身体だけの健康というものはあり得ないといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

ということは、人は老いとともに健康を失うのでしょうか?

 私の答えは、半分はYes、半分はNo

 

 まずはWHOWorld Health Organization、世界保健機関)の「健康」の定義を確認してみましょう。1946年のWHO憲章を補足する形で、1998年に以下のような新しい提案がWHO執行理事会で採択されています。

(その後のWHO総会では採択が見送られました。詳細は下記記事で↓)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 

 健康とは、身体的に、精神的に、スピリチュアル的に、そして社会的に、完全に良好な(満たされた)ダイナミックな状態であり、単に病気がないとか、弱っていないということではない

 

 物理空間には物理法則という厳格な因果律が働いています。それはいわば実存のためのルール。「生」とともに物理空間にあらわれた生命という情報現象は、その因果律に従って「老」い、その過程で多くは「病」み、そしていつか必ず「死」を迎えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 例えば、病原体と戦う免疫力は20代前半が最盛期です。その頃を100%とすると、40歳前後で50%70歳で10%と低下していきます。時の経過とともに、私たちは確実に死に向かって老いていくのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21245972.html

 

 つまり、年齢とともに「完全に良好な(満たされた)ダイナミックな状態」ではなくなっていくのですから、「人は老いとともに健康を失うのか?」という質問に対する答えはYesとなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859828.html

 

 だから私は、苫米地式のコーチおよびヒーラーとして、「健康とは“状況”にふさわしい状態」と考えるように勧めています。身体でいえば、「年齢相応の状態」であれば健康というように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859896.html

 

 ただし、年齢などの因果律を考慮するべきなのは物理空間上の身体のみです。大切なことなので繰り返しますが、心と身(体)は同じものです。同じものの抽象度の違いにすぎません。物理空間にあらわれた時の身体は物理因果律に従いますが(だから年相応で健康)、情報空間では物理因果律は関係ありません(よって質問の答えは半分No)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

心に年相応という言葉はまったく不要! いつまでも“青春”でかまいません !!

反対に“青春”のままだからこそ、いつまでも気持ちは若々しく、体も元気でいられます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7554483.html

 

 では、どうすれば“青春”でいられるのでしょうか?

 

 答えは「ゴール」。それも現状の遥か外にある「とびっきりのゴール」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 つまり、「心身が万全(=健康)」とは、止められてもやりたいような心から望むゴールがあり、その実現のためにエネルギーと創造性を爆発させている状態のこと。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19033189.html

 

 コーチングプリンシプル「夢をかなえる方程式 I×V=R」で現実化するものは、「ゴールとして想像(創造)した未来」だけではありません。挑み続ける過程でますます“元気”になる「万全の心身」も含まれているはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

Q-149につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 本文中のリンク記事で“青春”を体現されている偉大な先輩たちを紹介しています。もう一人御紹介いたします。かつて院長として働いていた病院に在籍されていた大先輩医師です。

その先生と場を共有するたびに、私はサミュエル・ウルマン(1840~1924年)の詩を思いだしていました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7030948.html

 

YOUTH(青春)

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、

安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。

悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、

雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。

六十歳になろうと十六歳であろうと人間は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の

煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・

人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。

人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。

希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。

自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、

その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。

そのような人は神のあわれみを乞うしかない。

サミュエル・ウルマン 「80歳の年月の高見にて」より 

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268333.html

F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268334.html

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_396235.html

 

WHO 健康の定義
 

ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-11:本当の幸せを感じられない理由 -1

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

これまで「軋轢を生じる理由」「心に深い傷を負う理由」「自分を変えることができない理由」がすべて、「縁起を理解しておらず、『自分中心』であるから」であるとお伝えしました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

勘が鋭い方はすでに予想していると思いますが、今回のテーマの「本当の幸せを感じられない理由」も、「縁起を理解しておらず、『自分中心』だから」です。

 

「自分中心」な人の世界には、「自分だけの幸せ」しかありません。

それが、本当の幸せを感じられない最大の理由です。なぜだかわかりますか?

 

「自分だけの幸せ」というのは、じつは、矛盾した言葉の組み合わせです。どこが矛盾しているのかわかりますか?

 

それでは“本当の幸せ”について考察していきましょう。

 

 

イメージしやすいように「うつ病」を例に考えてみましょう。

私は「うつ病のはじまりはゴール設定のミス」だと思っています。ゴール設定に失敗した結果、「幸せでない状態」に陥っているのがうつ病の正体のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

医師でもある私がそんな発言をすると、多くの反論・異論をいただきます。しかし、「うつ病の人はハッピーではない」ということには同意していただけます。「私、超ハッピーだけどうつ病です!」なんて人はなかなかいませんよね。 

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html

 

少し医学的な話をすると、うつ病の本当の原因は、じつは、まだよくわかっていません。

治療の中心である薬物療法は、「モノアミン仮説」を根拠に行われています。モノアミン神経伝達物質とは、アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質(または神経修飾物質)の総称で、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミンなどが含まれます。ちなみに、このうちノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンはカテコール基をもつためカテコールアミンと呼ばれます。

「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです。

 

では、物理的にセロトニンを増やせば、その人は本当にハッピーになれるのでしょうか?

 

一時的にはうつ病の症状は改善されるかもしれません。しかしながら、本質的にはハッピーにはならないでしょう。

厚生労働省のHPには、「いったん改善しても約60%が再発しますし、2回うつ病にかかった人では70%3回かかった人では90%と再発率は高くなります」と記載されています(下記リンク)。そのうつ病の再発率の高さが、セロトニンを増やしても本質的にはハッピーになれない何よりの証拠です。

厚生労働省「うつ対応マニュアル-保健医療従事者のために-」資料1:うつ病について

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/01/s0126-5g.html#s1

 

では、どうすればハッピーになれるのでしょうか?

 

 (S-04-12につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

「モノアミン仮説」では、うつ病の原因を、ノルアドレナリン、ドーパミン、そしてセロトニンが不足することと考えます。よって、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)などで物理的に脳内のセロトニン量を増やそうとするのです

 これ↑は情報空間の最底面である物理次元でのアプローチです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 

-追記2

 日本におけるこれまでの調査により、「総人口の約20%程度が慢性疼痛を有している」ことが明らかになっています。慢性疼痛(まんせいとうつう)とは「3ヶ月以上続く中等度以上の痛み」で、腰や肩が圧倒的に多いとされています。

 腰痛は急性腰痛と慢性腰痛に大きく分けられます。ほとんどの症例が4週間以内で自然に治る急性腰痛に対して、痛みがだらだらと続いたり、あるいはよくなったり悪くなったりを繰り返す慢性腰痛は、精神的要因が大きく関与しているとされています。ストレスや不安、うつによって脳にある「痛みを和らげる仕組み」がうまく働かなくなるのです。その仕組みとは「痛み刺激↑→ドーパミン↑→オピオイド↑→ノルアドレナリン&セロトニン↑→痛み知覚↓」というもの。

 うつ病では肝心な神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)がそもそも減少しています。「だから外からの刺激で補充しよう」というのが薬物療法。そして、「内(心)に働きかけ分泌を促そう」というのが心理・精神療法です。

 (念のため。「外」「内」という考え方は西洋哲学がベースです↓)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/23037529.html

 

 私がコーチングを重視している理由は「心理・精神療法として有用だから」ではありません。人間のもっと根源的なところ、例えばスピリチュアルペインと呼ばれるような本質的な部分(次元)で一気に解決に導くことができるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

もちろん、「すべては情報」であり「一人一宇宙」であるという前提のもと。釈迦哲学でいうと「空(くう)」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

人間のもっと根源的なところ、例えばスピリチュアルペインと呼ばれるような本質的な部分(次元)で一気に解決に導くことができる

 

 それが青山龍マスターコーチと取り組むFCPFight Coaching Project)で目指していることです。それは「全抽象度での『マインドの健康』」。賛同される方、興味のある方、ぜひ下記サイトを御確認ください↓

 http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 

-追記3

 関連記事をまとめてみました。こちらもどうぞw

    PM-04-13:まずは医療・福祉従事者にこそ緩和ケアが必要!

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430972.html

    PM-05-33:子どもたちへの最大のプレゼント<後編;スピリチュアルペインはすでに始まっているのだから>

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

    F-121:「あぁ生まれてきてよかったな」で思いだす一例

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21142618.html

    Q-073~180804医療講演会レポート(「がんはもう痛くない」)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

    Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

 

FCP 告知動画(青山マスターコーチ ブログより引用)

FCP(青山コーチ&CoacH T

青山龍苫米地式認定マスターコーチ ブログより引用

 http://blog.livedoor.jp/r_aoyama/


F-145:不要不急 vol.6;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら<後編>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22931091.html

 vol.5;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら<前編>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22999458.html

 

「重要不急」を吟味し実践することは人生を豊かにすることに間違いはありませんが、抽象度が低い場合豊かになるのは自分だけです。それを「趣味」といいます。

 「重要不急」の抽象度が上がっていくほど、より多くの人々が豊かになっていきます。豊かさが縁起空間(社会)に拡散していく感じです。そんな機能・役割のことを「職業」「仕事」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 もちろん「重要緊急」な機能・役割も重要です。むしろ緊急であるほど優先度は高いといえるでしょう。しかし、それでも私には「重要不急」なものこそが豊かな未来実現の鍵だと思えてなりません。

 

 なぜなら、「重要緊急」であるほど現状に囚われるから。ここでいう“現状(SQStatus Quo)”には「このまま続く時間軸上の未来」も含まれます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691658.html

 

 F-140/vol.1で<「重要不急」を観るワーク>を行っていただきました。ワークの間に第一領域:「重要緊急」を書きだした方は、その内容を再確認してください。

 (ワークに取り組んでいない方は今どうぞw↓)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 

 「重要緊急」な取り組みはたいてい“現状”の中にあります。それも「理想的な現状」「最適化された現状」です。重要性(度)と同様、緊急性(度)を生みだすものも「これまでの価値観」です。そして、その価値観をうみだすものは過去の記憶(教訓)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 

重要度&緊急度マトリックス-3(ver2)



F-142/vol.3で取り上げたレジリエンスでいえば、今までのコンフォートゾーン(CZ)を下向きに外れてしまった状況(②)が緊急性(度)を生みだします(重要性を生みだすのはゴール!)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

その時行うべき「重要緊急」とは、今までのCZへの復帰であり、過去の記憶でつくられた価値観への回帰です(②→③)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 

 そのような意識状態で「重要緊急」に取り組めば取り組むほど、ますます現状に縛られていくはずです。それはスコトーマをますます強化してしまうことでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

そんな第一領域:「重要緊急」に対して、第二領域:「重要不急」内にあるものはレジリエンスの図での③から④への飛躍を後押しするものです。すなわち、それまでのCZを超える方向に引き上げるもの。「人生を豊かにする」とはそういう意味です。

それは無人運転や自動運転から脱却し、自らの自由意志と責任で人生を切り拓く“自立”にも通じます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 


もしも「不要不急」と誰かに言われたとしても、自分にとって「重要不急」であれば、それは立派な趣味。何も恥じる必要はありません。その重要性(重要度)の抽象度を上げれば上げるほど、より多くの人々に役立つ機能・役割(職業、仕事)へと変わっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

そして、その機能・役割が「不急」であるほど、それは“現状”を突き破る力となる可能性を秘めています。だから「不要不急」と言われても全く気にすることはありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

今回のコロナ禍は「何が人生の第二領域:『重要不急』なのか?」をあらためて見直すチャンスです。大切なのは抽象度の高いゴール! ぜひ御自身のゴールを見直してください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 前頭前野内側部をさらに活性化させながら自由意志で生きるからこそ、自身の心に真の平和が訪れます。「平成(内らかにして外る)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660261.html

 

 一人ひとりが「平成」を実現し、「平成」を実現するための知識とスキルをひろげていったその先に、きっと“無敵”が待っている

私はそのように信じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 先月から(20206月~)はじまっている苫米地式認定マスターコーチ 青山龍さんと私CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project」は、私の第二領域:「重要不急」に存在している“無敵”に向かうための大切な取り組みです。

「マインドの健康」「心の平和」が当たり前になっている未来を一緒に目指しませんか?

参加をお待ちしております。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22517545.html

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 よく誤解されるので再度強調しますが、「趣味」はとても重要です。コーチングにおいてはもちろん、ヒーリングにおいても。下記ブログ記事で解説しています↓

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

-追記2

重要度や緊急度は不変ではありません。「意味は状況で決まる」のと同様、その時の状況でどんどん変わっていきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

例えば、大規模災害の時は、医療を必要とする者の数と実際の医療資源との関係により、優先度(重要度と緊急度での順位づけ)が刻一刻と変化していきます。その変化を意識しながら患者を選別していくことが「トリアージ(triage)」です。

次回(F-146~)より、「トリアージ」をコーチの視点で考察します。お楽しみに。

 

 

-関連記事-

F-027~:プロとアマの違い

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268331.html

F-035~:クライシス(危機)の本質

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_395184.html

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

S-04~:さぁ「人間関係を克服する旅」をはじめよう!(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

Q-147191019/20 鹿児島セミナーレポート -04;心と身の関係

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市(191019)と霧島市(191020)で、一般向けのコーチングセミナーを開催しました。両会場ともテーマは「万全の心身で“今”を生きる」。

ぜひ「人生の最終段階(End of Life Stage)でのゴール(機能・役割)」についてイメージしながら読み進めてください。

 

 01;セミナー概要

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22818842.html

 02;「未来からの時間の流れ」~未来をうみだすものは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22896681.html

 03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 07;「“今”を生きる」~生きるとは?

 08;「“今を生きる」~“今”を生きるために必要/重要なことは?

 

 

04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 

 セミナーのテーマは「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」。

時間の流れの源である未来をうみだすものはゴール。その流れにのった結果到達するのは「空(くう)」のはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 次に「万全の心身」について考えましょう。まずは心と身の関係から。

 

私の母校である鹿児島大学医学部には心身医療科があります。じつは日本の心身医学の草分け的存在で、その誕生は九州大学に続いて第一内科(当時)に心身症グループが立ち上がった40年以上前までさかのぼります。

現在でも心療内科の講座と診療科の両方がある大学は、九州大学、東京大学、東邦大学、関西医科大学、そして鹿児島大学の5大学のみということですから、私はかなりラッキーな学生だったといえます(さらに当時国立では2校にしかなかったリハビリテーション科もありました)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 

医療の現場にいると日々痛感しますが、日本の医療は西洋哲学がベースになっています。

「存在があり、関係が生まれる」というその根底にある考え方を医療に当てはめると、「病があり、それを診断し治療する」という感じです。

 

「病が“ある”」「体が“ある”」といえるのは、(あたりまえと感じるでしょうが)「物理空間が“ある”」ことが大前提になっています。

 

 ルネ・デカルト(15961650年)に代表される物心二元論(実体二元論)は、「この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体が“ある”」というものです。実体とは「他の何にも依らずそれだけで独立していて存在しうるもの」のことで、アプリオリ(ア・プリオリ)と表現されます。

 

 物理空間に実在する体と、体とは別にどこかに存在する心が、「強い相関関係をもつ」というのが心身医学(心療内科)の根底にある考え方です。それを心身相関と表現します。体と心が別々のものであるという大前提のもと、体を対象にしているのが心療内科で、心を対象としているのが精神科です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958654.html

 

不完全性定理や不確定性原理が証明された現代においては、「神が創造した完全なる宇宙では始まりにすべてが決まっている。そして、その初期値と連続する因果の当然の帰結として現在の個々の思考や行動がある」という西洋哲学の因果律は完全に崩壊しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

「病が“ある”」「体が“ある”」ことを真とする「物理空間が“ある”」という大前提が崩れたのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 では、心と身(体)の関係について、どのように考えればよいのでしょうか?

 

 そのヒントとなるのが、前回(Q-146)御紹介した「宇宙の構造」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22979265.html

 

情報量の大小を軸とすると、宇宙は四角錐のような階層構造をしていると考えることができます(「物理空間=四角」という意味ではありませんw)。その軸のことを「抽象度(Levels of Abstraction)」と呼びます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 

宇宙の構造



最も情報量が多い宇宙の底面が物理空間(物理宇宙)です。もちろん、身体はこの最下層(物理空間)に存在します。そして、心とは、すべての階層にまたがる情報処理(現象)のことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

つまり、「すべてが情報であり、その情報処理(心)の底面(物理空間)への写像が身体である」ということ。心と身、心と体は同じもので、抽象度の違いにすぎません。「情報空間では体のことを心と呼び、物理空間では心のことを体と呼ぶ」ということです。

それは、「心と体は強い相関関係を持つ」「心身は密接に結びついている」というデカルト的な見方とは全く異なります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

心と身(体)は同じもの

よって、心だけ、あるいは身体だけの健康というものはあり得ないといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

Q-148につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 「心と体は同じもので抽象度の違いにすぎない」のと同様に、「わたし」と「あなた」も同じもので抽象度の違いにすぎません。その理解が「本当の幸せ」を得る鍵となります。

シリーズ編第4弾で取り上げます(目次はこちら↓)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

-追記2

 「わたし」と「あなた」が違うことを前提に、「わたし」の利益を最大化しようとする考え方が「ゲーム理論」です。それは釈迦が説く「縁起」とはまったく異なります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401412.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 今回取り上げた心身の捉え方の違いは、ゲーム理論と縁起の違いと同様に“まったく異なるもの”です。ヒーラーとしてはもちろん、コーチとしての技量も左右する、とてもとても大切な知識といえます。

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268333.html

F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268334.html

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_396235.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

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ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-10:自分を変えることができない理由 -3

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

人は、コンフォートゾーンを変えない限り、この制約から逃れる術はありません。

つまり、「すべての重要な変化は、まずは心の中で生みだされ、現実化し、世界に広がっていく(by ルー・タイス氏)」ということ

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

では、そのことを踏まえた上で、今回もこのケースを例に考えてみましょう。

認知症によるBPSDBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia …以前は周辺症状と呼ばれていた暴力、不潔行為、幻覚、せん妄などの行動・心理症状)として徘徊が目立っていた高齢男性患者さんが肺炎のため入院しました。

幸い呼吸状態は改善しましたが、治療の間に下肢筋力が低下してしまいました。歩行はとても不安定でしたが、病識がなく徘徊しようとするため転倒の危険が高まっていました。

そこで病院は転倒事故防止のために腰ベルトを用いた車イス離床を行うことを提案しました。ところが「親父を縛りつけるのか!」と家族が強く反対するため、なかなか実行できないでいました。そうこうするうちに患者さんが転倒してしまい、大腿骨頸部(太ももの骨の付け根)を骨折してしまいました。

担当者は御家族に連絡し、丁寧に説明しました。すると、「骨折とはどういうことだ!この病院の安全管理はどうなっているんだ!! 責任者を出せ!!! 」と怒りまくっています。

そのキレ方があまりにも激しいので、担当者はとてもショックを受けました

 

このような場合、担当者には2つの対応の仕方があります。

「だから、腰ベルトを用いた車イス管理にしましょうと言ったではないですか。『それはやめろ』と言ったのはあなたでしょう!」と、自分には責任がないことを前提に相手を責めるパターン。

もうひとつは、相手を責めたい気持ちをぐっとこらえて、「それだけ父親を思っているのだな。転倒により骨折する可能性はしっかり伝えたはずだが、しっかりイメージできていなかったんだな。もっといい伝え方はできなかったかな?」と、客観的に状況を見ようと努め、自分の責任も認めるパターン。

前者が「他責」、後者が「自責」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22599317.html

 

後者の「自責」の場合、無意識は「転倒は望ましくないこと」、つまり「コンフォートゾーンの外側の出来事」と認識します。「転倒事故が起こったという事実」は「私(私たち)らしくない」と認識されるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

すると、ホメオスタシスフィードバックが「転倒事故が起こらない」ように働きます。その実現(転倒再発予防)に向けて創造的無意識が働き、スコトーマが外れ、今まで気付かなかった新たな取り組みをどんどん“発見”していきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

当然、その時の心の状態は「want to」。傍から見ると、モチベーションがとても高く、やる気がみなぎっているように見えるはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

それに対して、前者の「他責」の場合、「転倒は自分のせいではない。だから、仕方がない」とセルフトークを行っていることになり、ホメオスタシスフィードバックが「現状肯定」「現状維持」に働きます。つまり、無意識が「(自分は)何もする必要はない」あるいは「(自分は)何も変えなくていい」と判断してしまうのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

さらに厄介なのは、もしもまわりが転倒再発予防のために「何かを変えよう」とすると、その取り組みを妨害してしまうこと。「他責」の人にとっては「転倒事故が起こる現状」がコンフォートゾーンになってしまっているからです。「何かを変えること」はコンフォートゾーンを壊す不快な行為に感じられます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837769.html

 

医療・介護に携わる人々は誰もが、意識下では、「転倒事故は起こって欲しくない」と願っているはずです。

しかし、「他責」を選択した瞬間に、無意識は「転倒が起こった現状」を維持しようとしてしまいます。その結果、その人が個人的に変化(進化、向上)できないだけではなく、変化しようとするチームの足も引っ張ってしまうことになります。
 ドリームキラーの誕生です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

人間関係に軋轢を生じ、自分自身の心の傷を深くしてしまい、そして、いつまでも変化(進化、向上)することができず、チームの足も引っ張ってしまう

 

それが、「自分中心」という生き方です。

 

 

Q:自分を変えることができない理由は?

A:縁起を理解しておらず、「自分中心」だから

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

自分を変えるために必要なのは、何者にも束縛されない本来の自分を取り戻し、自分本来の“幸せ”を求めていく強い意志です。そのためには「自分にとっての“幸せ”とは何か?」をしっかり定義しておく必要があります。

しかし、多くの人は自分の“幸せ”がわかりません。自分のことなのに、なぜ“幸せ”を感じられないのでしょうか?

 

次回からは「本当の幸せを感じられない理由」がテーマです。

 

 (S-04-11につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

 

F-144:不要不急 vol.5;自身の機能・役割を「不要不急」と言われたら... <前編>

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、今春(2020年)、日本中が自粛ムードに包まれました。にぎわいが消えた町の様子はまさに「沈黙の春」のよう。自粛期間中、よく耳にしたのが「不要不急」という言葉でした。

その「不要不急」について考えてみたいと思います。シリーズでお届けします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22636357.html

 

vol.1;重要度と緊急度 <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 vol.2;「不要不急」や「重要緊急」を決めるもの

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22775911.html

 vol.3;レジリエンス <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22878502.html

 vol.4;レジリエンスをコーチング理論で考える <ワーク付き>

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22931091.html

 

 前回(F-143/vol.4)、こんなワークを紹介しました。

<ファイト・オア・フライトを防ぐ(すぐに回復する)ためのレジリエンス各フェースのポイントを考えるワーク>

Q1:大前提となる「ゼロトラスト」は?

Q2:各フェース(①~④)での取り組みを考えてください

    Normal Operations ←継続的なモニタリング  第二領域「重要不急」

    ShockCascading ←最低ラインの確保          第一領域「重要緊急」

    Recovery Phase ←準平常ラインの設定           第一から第二領域への移行期

    Restoration Phase ←さらに高いラインに回復 第二領域「重要不急」

 

 

レジリエンスカーブ(191104バラだん)

「バラいろダンディ」(東京MX2019114日放送回)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=CZyGvCXnCGI

 


 私の回答はこんな感じです。

A-1:大前提となる「ゼロトラスト」とは、「誰もが不安・恐怖や怒りの情動により『ファイト・オア・フライト』に陥る可能性があるという認識」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

A-2:各フェースごとの取り組みは

    want toか?」「リラックスしているか?」等自分や仲間の状態を常にモニタリング

F:不安・恐怖、O:義務感、G:罪悪感が忍び込んでいないか?)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22390484.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

    不安・恐怖や怒り・イライラなどの情動を感じたときは、「ファイト・オア・フライト」や「2つの怒りとその間の論理的思考」などを思い出し、前頭前野優位を取り戻し衝動的な言動を自制しながらゴール設定(情動脳から論理脳へ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19879680.html

    「時間の流れ」をふまえ「いい機会だ」と再解釈しながら、スコトーマが外れて得た新たな気づきを踏まえゴールを再設定。新たなゴールに向けて動きだす(論理脳から社会的情動脳へ)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

    ドリームキラーとの戦いを楽しみながらゴールへと邁進。さらなる“現状の外”へゴールを再々設定していく

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

このワーク自体が①のフェースで行うべき第二領域:「重要不急」の取り組みになります。「ファイト・オア・フライト」に陥らないために(すぐにリカバーするために)、ぜひ毎日のスケジュールに落とし込み習慣化してください。

 

 

 …では、今回のテーマに入りましょう。

 2020226日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は日本全国を対象に「イベント中止・延期要請」を行いました。Perfume(東京ドーム)やEXILE(京セラドーム大阪)のコンサートが当日開場直前に中止になったのをはじめ、文化イベントやスポーツ大会が相次いで中止となりました。先日(同619日)、プロ野球が3カ月遅れで開幕しましたが、無観客での開催が続いています(同6月末時点)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664055.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664503.html

 

文化芸術関連やスポーツだけではなく、多くの人の“日常”も変わったはずです。出社時間をずらした人、出社そのものを減らしリモートワーク(テレワーク)中心になった人、自主休業を強いられた人、偏見や誹謗中傷に負けずに働き続けるも経営悪化に直面している医療従事者など

コンフォートゾーンが崩壊していく混乱の最中、リーダー達がよく口にしたのが「不要不急」でした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 それまでのコンフォートゾーンが崩れ、さらには病や死の臨場感が高まっている中での「不要不急」という言葉は、多くの方々の心に重く響いたはずです。
 

自分の仕事は意味がないと言われたような気がして傷ついた

存在価値がないかのように扱われ悔しかった

せめて不急という言葉だけにしてほしい
 

 私のまわりでもそんな声をたくさん聞きました。

 

 F-140/vol.1に書いたとおり、私自身は第二領域:「重要不急」(下図黄色の部分)を常に意識しています。時間管理やゴールの見直し(バランスホイールの確認)に役立つからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22705015.html

 

 

重要度&緊急度マトリックス-3(ver2)



 しかしながら、最も重要な理由は、「時間管理」や「ゴールの見直し」をはるかに超えた次元にあります。それは

第二領域:「重要不急」にカテゴライズされる機能・役割は人生そのものを豊かにする

 ということ。

 

 「不要不急」という言葉を浴びせられたとき、「不急」であるからと落ち込む必要はありません。繰り返しになりますが、むしろ「不急」なものの中にこそ、人生をよりよくするためのヒントが隠されています。

 本当に問うべきなのは重要性(重要度)の方。さらにいうと、重要性(重要度)の抽象度です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 「重要不急」を吟味し実践することは人生を豊かにすることに間違いはありませんが、抽象度が低い場合豊かになるのは自分だけです。それを「趣味」といいます。

 「重要不急」の抽象度が上がっていくほど、より多くの人々が豊かになっていきます。豊かさが縁起空間(社会)に拡散していく感じです。そんな機能・役割のことを「職業」「仕事」といいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 もちろん「重要緊急」な機能・役割も重要です。むしろ緊急であるほど優先度は高いといえるでしょう。しかし、それでも私には「重要不急」なものこそが豊かな未来実現の鍵だと思えてなりません。

 なぜなら

 

F-145につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

F-035~:クライシス(危機)の本質

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_395184.html

F-078~:ヘンリー・フォードの教え

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_342433.html

S-04~:さぁ「人間関係を克服する旅」をはじめよう!(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

Q-146191019/20 鹿児島セミナーレポート -03;時間の流れの行き着くところ

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市(191019)と霧島市(191020)で、一般向けのコーチングセミナーを開催しました。両会場ともテーマは「万全の心身で“今”を生きる」。

ぜひ「人生の最終段階(End of Life Stage)でのゴール(機能・役割)」についてイメージしながら読み進めてください。

 

 01;セミナー概要

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22818842.html

 02;「未来からの時間の流れ」~未来をうみだすものは?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22896681.html

 03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 04;「万全の心身」~心と身の関係は?

 05;「万全の心身」~心身が万全(=健康)とは?

 06;「“今”を生きる」~“今”とは?

 07;「“今”を生きる」~生きるとは?

 08;「“今を生きる」~“今”を生きるために必要/重要なことは?

 

 

03;「時間の流れにのる」~時間の流れにのった結果、到達するのはどこ?

 

 セミナーのテーマは「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」。

時間の流れの源である未来をうみだすものはゴールです。その流れにのった結果到達するのは

その前に、まずは「宇宙の構造」について考えてみましょう。

 

 過去のブログ記事でも取り上げているとおり、現代分析哲学(存在論)は「宇宙の構造」を解き明かしました。情報量の大小を軸とすると四角錐のようなイメージです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 

宇宙の構造


私は、コーチングの際はもちろんのこと、ヒーリングや医療・介護においても、「宇宙の構造」を体感しながら行う(受ける)ことがポイントになると思っています。

 生命(現象)とは、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものだからです。「宇宙の構造」を意識しながら生命現象を定義すると、情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 理解の鍵になるのが「抽象度(ちゅうしょうど、Levels of Abstraction)」という概念。

 実在するものはもちろんのこと、(実在はしていない)概念だけのものもすべて、抽象度により階層化された「宇宙(の構造)」に分散的かつダイナミックに存在しています。

 例えば、我が家の「さくら」は、物理空間では11歳の具体的な存在ですが、ひとつ上の抽象度の階層では「ラブラドールレトリーバー」という抽象的な概念に変わります。更に上位の抽象度に上がるごとに →「犬」→「哺乳類」→「動物」→「生物」→となります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 

このように「宇宙」は階層化された概念の集合です。

下位の階層に降りる(「抽象度が下がる」「抽象度を下げる」)ほど情報量が増え具体的になります。「犬」→「ラブラドールレトリーバー」→「さくら」というように。

反対に、上位の階層に上がる(「抽象度が上がる」「抽象度を上げる」)ほど情報量が減り抽象的になっていきます。「犬」→「哺乳類」→「動物」というように。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 

 イメージできたでしょうか?

 

 イメージができたら、今度はその構造に心理学者 アブラハム・マズロー(1908~1970年)の「欲求階層説(自己実現理論)」のイメージを重ねてみましょう。

マズローは「人間は自己実現に向けて絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化しました。

1)自己実現の欲求(Self-actualization

2)承認(尊重)の欲求(Esteem

3)所属と愛の欲求(Social needs/Love and belonging

4)安全の欲求(Safety needs

5)生理的欲求(Physiological needs

です(下図)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 

 

自己実現理論(Wikiより引用)

欲求階層説(自己実現理論)

Wikipediaより引用

 


認知科学者 苫米地英人博士は、この「欲求階層説」について、「人間の欲求が、最も抽象度の低い物理空間(脳幹レベルの欲求)から、しだいに抽象度の高い情報空間(前頭葉レベルの欲求)へと段階的に上がっていくことを説明したものだ」とコメントされています。

つまり、これが「人間形成」の階梯であり、その本質は「抽象度を上げること」であるということ。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 最後に「エントロピー」を考えましょう。

エントロピーとは、簡単にいうと、「物事の乱雑さの度合い」です。一般的には「時間の経過とともにエントロピーは増大する」と考えられています。「コーヒーにクリームを入れたら徐々に混ざっていく」「ガラスの花瓶が落下したら粉々に砕け散る」ようなイメージです。シンプルに表現をすると、「エントロピーの増大」とは「秩序→混沌(混乱)」。

 

英国の天文学者 アーサー・エディトン(1882~1944年)は、この性質を「時間の矢(Arrow of Time)」と表現しました。それは「時間は過去から未来に向けての一方向にしか進行することがない(非対称性)」という意味で、先程の例えでいえば「クリームが混ざったコーヒーからクリームを取り出すことはできない」「粉々に砕け散ったガラスから元の花瓶は復元できない」という感じです。

 

抽象度でいえば、上位から下位の階層への一方向にしか進むことができず、元(下から上)へは戻れないということ

 ところが、先程の「欲求階層説」で示されているとおり、人は時間の経過とともに抽象度の階層を上がっていく存在です。その「混沌(混乱)から秩序に向かう」体感を言葉にすれば、「時間の流れにのって進化・向上し、竟(つい)に宇宙のトップに到達する」という感じでしょう。もちろん、そのトップとは「空(くう)」のはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

Q-147につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

Q-064~:認知的不協和と頭痛(ヒーリングとコーチングの関係)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ♪」

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268333.html

F-044~:笑顔のままお亡くなりになった患者さんから学んだこと

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268334.html

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_396235.html

 

 

-告知-

 青山龍苫米地式認定マスターコーチと私 CoacH Tとのコラボ企画「Fight Coaching Project」がはじまっています(20206月~、月額制)。テーマは「マインド(脳と心)の健康」です。

 参加される皆さんの疑問・質問にもお答えする1年間の双方向(インタラクティブ)オンラインコミュニティの中で、徹底的に「マインドの健康」を追求したいと思っています。

一緒にさらなる“現状の外”へ飛びだしましょう!

(お申し込みはこちら↓)

 http://aoyamacoach.com/fcp/

 

 


ブログ・シリーズ編

S-04:さぁ「人間関係の悩みを克服する旅」をはじめよう!

S-04-09:自分を変えることができない理由 -2

 

問題です。

鏡の中の自分に微笑んでもらうためにはどうすればいいでしょうか?

私の答えは、このシリーズの最後でw

 

 告知(I-038):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22227952.html

 S-04-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22305802.html

 

 

何か変化を起こしたいときは、この「ホメオスタシスフィードバック」をコントロールすることがポイント。そのために、まずは“いつもの私”、すなわち「自己イメージ(セルフイメージ)」を変えていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

「ホメオスタシス」が働く情報空間のことを、コーチングでは「コンフォートゾーン」と呼びます。それは「自己イメージ(セルフイメージ)」そのものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

その「コンフォートゾーン=自己イメージ(セルフイメージ)」は、じつは、過去の記憶によって作られています。そして、過去の記憶から作られる“現状”とその延長線上の未来を維持するために、ホメオスタシスが強力に働いています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20932824.html

 

「コンフォートゾーン」とは「自分にとってちょうどいい状態」のことですが、それは同時に「ホメオスタシスによってそのまま維持される現状」のことを指しています。喫煙者はタバコを吸うことが、肥満の人は太っていることが、コンフォートゾーンとなりいつまでも維持されてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

“いつもの私”あるいは“私は○○だ”という無意識下の自分に対するイメージが、その人のすべての言動を制約しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12794797.html

 

人は、コンフォートゾーンを変えない限り、この制約から逃れる術はありません。

つまり、「すべての重要な変化は、まずは心の中で生みだされ、現実化し、世界に広がっていく(by ルー・タイス氏)」ということ

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16799778.html

 

「自分を変えたい」と本気で考えている人は、マインド(脳と心)についてしっかり学び、ホメオスタシスを味方につけてください。その知識とスキルがコーチングには詰まっています。
 “現状の外”にゴールを設定し、アファメーション等の技法でその臨場感を高めていくと、「理想の自分」「望むどおりの未来」を手に入れることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 (S-04-10につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 最近(2020628日)、興味深い記事を読みました。「もともと直毛だったイギリスの14歳少年が、9日間の昏睡状態から目覚めた後にカーリーヘアに変わった」というものですwTechinsight

 

 超情報場仮説で考察すると、「昏睡中に高位の情報場での情報が書き換わり、(情報空間の底面である)物理空間において直毛からカーリーヘアへの変化としてあらわれた」とみることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

 鍵は高位の超情報場での情報処理。その情報処理をゴール設定という形で行っていくのがコーチングです。ゴールとして生みだしたイメージは、やがては“現実”に変わっていきます。本気で望めば、直毛がカーリーヘアになるように、スカスカがフサフサなっていきます(半分冗談ですw)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15096276.html

 

  

-参考書籍-

苫米地英人コレクション3

「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」(開拓社、復刊版)

 

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