苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2019/10

Q-110190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -07

 

 2019126日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html

 

 「もっと知りたいこと」に関する御意見です。

 

 

Q:スコトーマを外した時に生まれる新たなスコトーマの対策

 

A:御指摘のとおり、スコトーマが外れると新たなスコトーマが生まれてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

ところで、皆さんは「無知の知」という言葉を御存知でしょうか?

 

「無知の知」は、ギリシャの哲学者ソクラテス(紀元前469年頃~紀元前399年)の言葉だと言われています。「人間は世界の全てを知ることはできないことを知っていること」、あるいは「自分の知識は完全ではないということを知っていること」を指します。

 

現代科学風にいうと「不完全性/不確定性を理解していること」であり、コーチングの要諦でいえば「スコトーマの存在を常に意識していること」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

じつは論語にも同じような言葉があります。「知」について弟子から質問された時、孔子はこのように答えました(為政第二 第17)。

 

これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為す。これ知るなり

(知之為知之 不知為不知 是知也)

 

わかりやすくいうと、「知っていることを“知っている”とし、きちんと知らないことは“知らない”とする。これが知っているということだ」ということ。なんか当たり前のことを言っている気がしませんか?

でも、さすがは孔子。なかなか鋭いことを指摘しているのです。

 

私が深く関わる医療・福祉業界を例に考えてみましょう。

経験を積みベテランになればなるほどいい医療・福祉従事者になるかといえば、そうともいえません。知識や経験は確実に増えているはずなのに、かえって肝心なことがわからなくなったりするのです。

例えば、「食べられなくなった時に人工栄養をするべきなのか?」「何もせずにやつれていく様をただ見守るだけでいいのか?」「患者さんが望んでいない場合でも、治療は行うべきなのか?」「患者さんの安全のためだったら手足を縛ってもいいのか?」「嫌がる患者さんを無理やり車椅子に乗せたり、リハビリをガンガン行うことは虐待ではないのか?」…etc

 

「私は最高の○○だ」というセルフイメージは成功に欠かせません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

しかし、そのイメージが過去の成功の記憶に基づくものであれば、時代の変化に取り残されることになってしまうかもしれません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

時間は未来から流れ、状況はダイナミックに変化していくものだからです。過去の成功の記憶がスコトーマを生み、進化・成長を阻害してしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 「私は最高の○○だ」というセルフイメージは、過去の実績ではなく、未来の確信でつくりあげるものです。その確信、すなわち「ゴール達成能力の自己評価」がエフィカシーです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

しかし、いくらエフィカシーが高くても、スコトーマの存在さえ知らないようでは決して成功することはできません。

 

解決するべき課題が認識できず、修正法をつくる機会(トゥイーキング)を失うから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

まわりの人との縁起が見えないため、よりよい関係を築けないから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

そして、未来(ゴール)が不明瞭なままで、今行うべきことがわからないからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

中国の古典からもうひとつ、今度は礼記(らいき)から御紹介します。礼記とは周末秦漢時代の礼に関する理論および実際を記録編集したものです。

 

学然後知不足

 

「学然後知不足」は「学びてしかる後に、足らざるを知る」と読みます。「学ぶことによって自分に不足しているものがわかってくる。だから、学ぶことには終局がない」という意味です。つまり、「スコトーマを外すために学び続けよ!」と訴えているのです。

 

仏教の祖である釈迦は「苦しみは無明ではじまる」と語りました。苦しみの根源である「無明」こそ、「スコトーマの存在を知らないこと」「スコトーマが外せないこと」です。

 

「私は何でも知っている」「私はいつも正しい」と思って生きている人がよくみせるイライラが、「スコトーマ」という概念の重要性を教えてくれます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

私たちは、まずは自分自身が苦しみから解放されるために、そして、まわりの人々を苦から解放するために、「スコトーマ」の存在を知り、それを外し続けなければなりません。もちろんwant toで。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

しかしながら、「スコトーマ」の存在を知ってはいても、それを外すことは容易ではありません。「スコトーマ」はそもそも認識できないのだから。

 

でも大丈夫。私たちは、じつは、簡単にスコトーマを外すことができます。

 

 

Q:ネガティブをスコトーマに隠し、ポジティブなマインドにする実践的なやり方について

 

Aその「簡単にスコトーマを外す方法」というのは、「ゴールを共有すること」。そして、「(特に抽象度の)違いを常に意識しながらゴール実現に向けてサポートしあうこと」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 私は今までいろいろな対立を経験してきました。(私に対する)激しい誹謗中傷が書かれた文書を裁判所に提出されたこともあります。そんな辛い記憶があるからこそ、ゴールを共有し、抽象度の違いを意識し、スコトーマを外しあい(ネガティブをスコトーマに隠しあい)、未来に向かってポジティブに生きる大切さを(スコトーマを外して)しっかり認識することができるのだと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 私たちはともに生きています。「ネガティブをスコトーマに隠し、ポジティブなマインドにする実践的なやり方」とは、「ゴール実現に向けてともに生きていることを決して忘れないこと」。つまり、縁起の実践です。そして、その縁起の実践こそが「無明」の克服につながります。

 

Q-111につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

The Power of Mind Ⅰ」第六章(職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題):仮説13)宗教の限界

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526199.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14687391.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14687476.html

 

 

ソクラテスの死(wiki)

ソクラテスの最期を描いた「ソクラテスの死」

ジャック=ルイ・ダヴィッド画、1787

Wikipediaより引用

 

 


ブログ・シリーズ編

S-03:心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~

S-03-00:はじめに(目次)

 

 先日、出張先の福岡で大学時代の親友と会いました。

博多のおいしいご飯をいただきながら昔話を楽しんでいると、「腹は立たないのか?」と質問されました。昨年まで院長を務めていた病院のことです。産業医の資格を持つ親友にも、とてもブラック(ダークサイド)に思えたようです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

 

 友が不思議がるのも当然です。なぜなら、若い頃の私は自他ともに認める“瞬間湯沸かし器”だったから。残念なことに、父親のブリーフシステムを受け継いでしまっていたのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 世界的な認知科学者に師事し脳と心(マインド)について学んでいること、その学びを医療・福祉や教育の現場に還元しようと取り組んでいることなどを話しながら、今はすべてがwant toで“失敗”さえも楽しんでいることを伝えました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 しかし、怒りがないのかといえば、そうではありません。むしろ「常に怒っている」状態であり、先程の例えでいえば瞬間ではなく“恒久湯沸かし器”です。

 

 怒りは認知的不協和のひとつの表現といえます。うまく活用すればエネルギーと創造性を得ることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 その一方で、コントロールを失えば自分だけでなくまわりにも破滅をもたらします。前者が「人間的怒り」「公憤」、後者が「動物的怒り」「私憤」です。

 (その間に論理があります)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 シリーズ編第3弾として新たにはじまるS-03では、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-035):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19792909.html

 

 

 00:はじめに(目次)

 
 01:エネルギーが抜き取られるような感覚
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19979779.html
 
 02:子どもにも起こりうるうつ病
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20078326.html
 

 03:「人生とは闘いである」と信じていた頃の疑問
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20172391.html 

 04:心のエネルギーは概念(情報空間)の階層の高低差から生まれる
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20276623.html

 05:心のエネルギーが“怒り”として発散されたカナックス事件(暴動)
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20377205.html

 06:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「エネルギー」について
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20477304.html

 07:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「どのように」について
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20575883.html

 08:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「発散された」について
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20682042.html

 09:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「怒り」について
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20779253.html

 10:「すさまじい“怒り”のエネルギーはどのように発散されたのか?」の「すさまじい」について
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20873954.html

 11:A)「概念の階層にエネルギーが生じる」レベルでのコントロール -前編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/20932747.html

 12:A)「概念の階層にエネルギーが生じる」レベルでのコントロール -中編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21033212.html

 13:A)「概念の階層にエネルギーが生じる」レベルでのコントロール -後編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21133126.html

 14:B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」でのコントロール -前編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21245679.html

 15:B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」でのコントロール -中編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21323801.html

 16:B)「無意識レベルでエネルギーを知覚」でのコントロール -後編-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21404325.html

 17:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.1-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21491283.html

 18:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.2-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21580197.html

 19:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.3-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21664229.html

 20:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.4-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21747934.html

 21:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.5-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21828878.html

 22:C)「意識化(エネルギーの情動への転換)」でのコントロール -vol.6-
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21923580.html

 23:D)「物理次元で発散」でのコントロール ~苫米地式アンガーマネジメント~
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/21995353.html

 24:苫米地流「正しく怒るための技術」
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22076231.html

 25:心のエネルギーとは何か?
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/22154420.html

 (S-03-01につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1-

 最近、16歳の少女が話題になりました。スウェーデン人の環境保護活動家 グレタ・トゥーンベリさんです。2019年9月23日に米ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットで演説し、「何もかも間違っている。私がこの壇上にいるべきではないし、私は海の反対側で学校にいるべきだ。それなのに、あなた方は私たち若者に頼って希望を求めに来る。よくもそんなことを」と語りました。さらに、「あなた方は、私の夢や私の子ども時代を、空っぽな言葉で奪った」と約60カ国の首脳や閣僚を前に怒りの表情を見せ、「私たちはあなた方を見ている」と早急な対策を求めました。

 

 きっとニュース映像をご覧になったと思いますが、皆さんはどのような印象を持ちましたか? グレタさんの怒りは「人間的怒り」「公憤」でしょうか? それとも「動物的怒り」「私憤」なのでしょうか?

 

 …怒りの演説を聞きながら、私は「無人運転」「自動運転」を思い出しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html

 

 

-追記2-

 先程の国連気候行動サミットの続きです。登壇の機会がなかったためドナルド・トランプ米国大統領は出席しないとみられていましたが、(短時間ですが)議場に姿を見せました。

 では、日本の安倍総理は?

 

 気候行動サミットは国連のアントニオ・グテーレス事務総長の呼びかけで開催されました。言葉ではなく行動について議論するために。

実際、この日の演説は温室効果ガスを削減するための具体的な対応策を持ってきた国の代表者にのみ許可されました。だから、自国開催(しかもニューヨーク)なのにトランプ大統領は発言できなかったのです。

 グテーレス事務総長は2050年までに二酸化炭素排出量を正味ゼロにすることを目指すことに加え、各国に化石燃料への補助金を削減し、新規の石炭火力発電所の建設中止を求めています。この石炭火力発電をめぐって、日本の安倍総理とオーストラリアのスコット・モリソン首相は参加すら認められませんでした。

 

 皆さんはこの事実を御存知だったでしょうか?

 もしも私を含む多くの日本人が世界情勢を知らないのであれば、それは“印象操作”の結果といえるかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19678238.html

 

 

-追記3-

 そもそも地球は本当に温暖化しているのでしょうか?

 仮に温暖化しているとして、その原因は大気中0.04%の二酸化炭素なのでしょうか?

 

 …私たちは世界規模の強力な“印象操作”を受けているのかもしれません。目を開き真実にアクセスするために、そして自由を貫くために、「抽象度を上げ続ける生き方」が切実に求められています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19793089.html

 

 

-関連記事-

「The Power of Mind Ⅰ」第六章:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題(目次)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

 

F-107:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意 <後編>

 

 前々回(F-101~105)は、映画館での体験をきっかけに考えたことをまとめました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_380649.html

 

 今回も映画に関する話題です。2019年夏に公開された映画「ライオン・キング(The Lion King)」から得たインスピレーションをまとめます。

 前回(F-106)は“超実写”という言葉にフォーカスをあてて考察しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19678238.html

 

…AERAのインタビュー中に「コンピューターでこれほどリアルな映像を作れるとなると、フェイクニュース動画も簡単に作ることができそうです。映像技術を極めたからこそ、これはやってはいけないと自分を律していることはあるのですか?」と質問されたジョン・ファブローは、「技術の進歩は誰にも止められない。でも技術で一番大事なのは人々を結びつける力だと思う。社会のいろんな問題も技術で解決できる。そういう技術の可能性に対する感受性や責任感を持つことが大事だと思う」と答えています。

 

 では、その感受性や責任感を持つために欠かせないこととはなんでしょうか?

 

 …答えはもちろん「ゴール」です。ゴールが目の前のすべてを生みだします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199706.html

 

 今回は、ゴール設定の際に重要になるあるポイントについて取り上げます。じつは、そのポイントとは「ライオン・キング」で描かれたテーマそのものでもあります。

 

 

 …「ライオン・キング」の監督 ジョン・ファブローは、MCU(Marvel Cinematic Universe)ではアイアンマン/トニー・スタークの運転手兼ボディーガード ハッピー・ホーガンを演じています。前回も取り上げたMCUの最新作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(SFFH)」では準主役級の活躍を見せていました。

 

 監督であり俳優でもあることについて質問されたあるインタビューでは、「僕にとっては監督も俳優も、どちらも同じ『ストーリーテリング』なんだよね」と答えています。

 

これは「監督」と「俳優」という違うもの(機能)を、ひとつ上の次元(LUB:Least Upper Bound、最小上界)で同じ「ストーリーテリング」という機能とみる視点であり、抽象度が上がっています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 「ライオン・キング」のストーリーも、ファブローのコメントと同じように、抽象度を上げることの重要性を訴えていました。

 

 (ここからネタばれを含みます。未視聴の方は、「…ところで、監督 ジョン・ファブローの~」まで読み飛ばしてください)

 

 幼い頃心に傷を負った主人公 シンバは、青年時代は自分にプレッシャーをかけずに、リラックスした自由な生活を楽しみます。合言葉は「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)」。スワヒリ語で「どうにかなるさ、くよくよするな」という意味です。

 そんな楽しい生活に幼なじみのナラが現れます。危機に瀕する王国を救うべく助けを求めて旅をしていたのです。逡巡したシンバでしたが、みんなのために運命に立ち向かうことを決意します。

 

 それは自分の役割・機能を自ら選択し(ゴール設定)、自身の意志で王という束縛に戻ったことを意味します。「ハクナ・マタタ」的な自由は失いますが、「自らに由る」という釈迦哲学における自由を得る行為といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 その時、シンバのマインドでは抽象度が上がりました。自分一人の幸せより王国全員の幸せを優先しているからです。それは個の存在を、より大きな存在の一部とみなすことでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 そして、それはより大きなゲシュタルトをつくりあげること。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 ゴールの抽象度を上げる!

 …そんな映画のテーマ(願い)が、主題歌のタイトル「サークル・オブ・ライフ(Circle of Life)」に込められています。

 

 そして、抽象度を上げることは、前回(F-106)の最後で触れた「情報を操作する(操作される)ことで、世界を書き換える(書き換えられる)」ことを悪用しない(させない)ための「感受性や責任感」の鍵となるものでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 

…ところで、監督 ジョン・ファブローのインタビュー記事で興味深いコメントを見つけました。以下、withnewsからの引用です(2019年8月5日配信)。

 

一人で生きているつもりでも、どこかで結局、関わってしまう。すべてはバランスなんだ。人生をストーリーだとすれば、そこには生や死、幸運も悪運、喜ばしいこともそうでないこともあって、我々はその両面にどうリアクションするか、常に問われている。
 大事なことは、サークル・オブ・ライフもハクナ・マタタもどっちもあって、それぞれ必要。だからこそ、「責任」「自由」のどちらかに偏ってしまうのは危ぶまれることだ。
 世界はみんなつながっている。テクノロジーによって、それはさらに狭くなった。この時代に、自分と他者との関わりについて、動物たちの物語をきっかけにぜひ、考えてみてほしいな。物語っていうのは、そういうことのためにあるわけだからね。

 

 …コーチングでいうと、職業や社会に対してのゴール(サークル・オブ・ライフ)も、趣味のゴール(ハクナ・マタタ)も、同じように大切にしてバランスをとるということ。

 

つまり、「ゴールの抽象度を上げることバランスホイールをうまくとることを両立させることが、“超現実”を生きる極意といえそうです。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 「ゴールの抽象度を上げること」と「バランスホイールをうまくとること」

 …それを意識し続ければ、MCUでのファブローの役名のとおり“ハッピー”になれるはず!

 (もっとも、映画の中ではハロルド・“ハッピー”・ホーガンはいつも仏頂面でしたけどw)

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

 

Q-109190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -06

 

 2019126日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html

 

 「疑問に思ったこと」「難しかったこと」に関する御意見です。

 

 

Q:重要性の入れ替え

 

A:「私は何を重要としているのか?」、そして「なぜ重要としているのか?」と問い続けることはとても大切です。なぜなら、私たちは重要なもので構築された宇宙で生きているから。そして、その宇宙は過去であり他人の世界だからです。

 

 「私たちは重要なもので構築された宇宙で生きている」というのは、RAS(ラス)やスコトーマといった脳の働きが関係します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 前々回(Q-107)は、「重要性を意図的に変えることで目の前の世界が変わる」ことを体感するためのワークを紹介しました。まだ未体験の方はぜひ取り組んでください。「重要性の入れ替え」によって一瞬で世界が変わってしまうことに驚くはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19572599.html

 

 「その宇宙は過去であり他人の世界」というのは、ブリーフシステムに起因します。私たちの認識を左右する重要性は過去の記憶によって、しかも他人(多くは親)の影響を大きくうけて形成されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 ブリーフに合致したものを認識し続けることで、私たちはますますそのブリーフを強化していきます。世界が固定的になるのです。よって、年をとるほど、あるいは経験を重ねるほど、私たちは変わりづらくなっていくといえます。それは「情報空間に働くホメオスタシスが強固になる」ことでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 「マリッジブルー」や「昇進うつ」という言葉があることからもわかるように、たとえそれが喜ばしいことであったとしても、重要性を大きく変える(変わる)ことには痛みが伴います。「昨日までの私」でいられなくなるからであり、それまでのコンフォートゾーンからはみだすことになるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 「重要性の入れ替え」を、私たちの無意識はとてもとても嫌がるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 では、どうすればいいのでしょうか?

 

 

Q:ゴール設定が難しい。実践あるのみだと思いますが

 

A答えはゴール設定です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 “現状の外”にゴールを設定するのですから、当然、それまでのコンフォートゾーンをはみだすことになります。「想像できない」ゴール、「とても達成できるとは思えない」ゴールであるほど、コンフォートゾーンから大きく離れていきます。

 

 無意識が嫌がるはずなのに大丈夫なのは100% want toだから。そして、自分自身でしっかりと設定する(覚悟を決める)からです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19033189.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19572825.html

 

 ゴールとは未来。“現状の外”のゴールとは、これまでの人生(時間)の延長線上には決して存在しえない新しい未来のことです。反対に、“現状の外”にゴールを設定するから、私たちは新たな未来から過去へ向かって流れる時間を生きることができるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 「重要性を入れ替える」ということは、「これまでの私」をきっぱり捨て去るということ。したがって、それは決して簡単なことではありません。

 

 だからこそ、私たちコーチが存在しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

Q-110につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

「マリッジブルー」や「昇進うつ」という言葉があることからわかるように、たとえそれが喜ばしいことであったとしても、重要性を大きく変える(変わる)ことには痛みが伴います。「昨日までの私」でいられなくなるからです と本文中に書きました。

 

その時の“痛み”というのは身体的なものではなく、心理・精神的な痛みや社会的な痛みのことです。医療現場で用いられるトータルペイン(Total Pain)では、もう一つ、「スピリチュアルペイン」があります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

私は、この「スピリチュアルペイン」の克服こそがよりよい人生を実現する最大の鍵であると考えています。そして、その対処(解決、治療)はハイティーンの頃から始めるべきだとも。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html

 

 

-追記2

 もしも「重要性を大きく変える(変わる)ことによる痛み」が身体にまで及んでいるのなら、コーチングの前にヒーリングや医療の介入が必要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

 

I-035:ブログ更新予定変更(シリーズ編第3弾スタート)のお知らせ

 

 これまでシリーズ編第2弾として、「自由に生きること」をテーマに、マナーやルール、モラルについて考察してきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_368012.html

 

 その連載期間中(2019610日~同1014日)、香港では大規模なデモが行われていました。きっかけは「容疑者の身柄引き渡し手続きを簡略化し、中国大陸、マカオ、台湾にも刑事事件の容疑者を引き渡しできるようにする」ための逃亡犯条例改正案が提出されたこと。つまり「ルールを変える」ことに対してでした。

 香港の民はルール変更によって自由を奪われることに怒ったのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19477029.html

 

 2019331日、民間人権陣線が香港で反対デモを実施しました。この時の参加者が12千人(警察発表:5200人)。その後デモは広がりを見せ、同69日は103万人(24万人)、そして同616日は200万人(338千人)と、じつに香港の人口の3割(5%)近くに達しました。

 次第にデモ側、警察側、双方とも行動が過激化し、812日から13日にかけてはデモ隊の香港国際空港占拠により発着する全便が欠航する事態となりました。対する警察は無抵抗の参加者らを警棒で殴打するようになり、ついには非武装の高校生に対して実弾を発砲しました(同101日)。

 文字どおり、怒りに火がつき、激しく燃え広がっているのです。

 

 怒りは認知的不協和のひとつの表現といえます。うまく活用すればエネルギーと創造性を得ることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 その一方で、コントロールを失えば、自分だけでなくまわりにも破滅をもたらします。前者が「人間的怒り」「公憤」、後者が「動物的怒り」「私憤」です。

 (その間に論理があります)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 シリーズ編第3弾として新たに始まるS-03では、「心のエネルギーとは何か?」をテーマに、怒りに代表される情動の正体やその向き合い方について考察したいと思います。ぜひ皆さん自身の経験を振り返りながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

 次回より更新スケジュールを変更いたします

 

 

 月曜日:S-03「心のエネルギーとは何か? ~カナックス事件に学ぶ“心のエネルギー”をコントロールする方法~」より投稿

 

金曜日:フリーテーマとして、その時々の話題に関連した文章を投稿

 

その他の曜日に、御質問への回答やセミナー開催の告知などを行います(不定期)

 

 

御質問や研修・講演の御依頼等については、コメント欄またはメールで御連絡ください(coachfor.m2@gmail.com)。

 

パーソナルコーチングや医療・福祉機関向け研修やコーチングの受付も随時行っております。詳細についてはメールで御相談ください(coachfor.m2@gmail.com)。

 

御連絡をお待ちしております。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 認知科学者 苫米地英人博士の著書に「怒り」をテーマとしたものがあります。「『怒らない』選択法、『怒る』技術」(東邦出版)です。こんな文章で始まります。

もしも、あなたが怒ることは悪だと考えていたなら、即刻その考えは捨ててください。なぜなら怒りは

続きは本でどうぞwKindle版もあります)

 

「怒らない」選択法、「怒る」技術




F-106:超実写版「ライオン・キング」で描かれた“超現実”を生きる極意 <前編>

 

 前回(F-101105)は、映画館での体験をきっかけに考えたことをまとめました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_380649.html

 

 今回も映画に関する話題です。2019年夏に公開された映画「ライオン・キング(The Lion King)」から得たインスピレーションをまとめます。

 

 アニメ版「ライオン・キング」が公開されたのは1994年。それから25年ぶりにリメイクされた今回の売りは“超実写”。監督のジョン・ファブローは「オリジナルを大切にしながらどうやって新しくするのか? 挑戦する中でたどり着いた答えが“超実写”だった」と語っています。

 “超実写”は“現状の外”へのゴール設定が始まりだったようです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 “超実写”はまったく新しい撮影技術によって誕生しました。他の全編CGcomputer graphics)の映画と同じように動物たちの動きはすべて事前にアニメートされていますが、その動きをカメラマンが実際にバーチャルカメラで撮影することで映像をつくっていったとのこと。VRゴーグルをつけたカメラマンがバーチャルな世界(ライオン達の住む王国)に入り込み、実際のロケーションにいるかのように撮影位置を決めていった(ロケハン、location hunting)そうです。その結果、あのようなイキイキとした映像が生まれました。

 

現実世界を実写するように仮想世界を実写する 

 

まるでネイチャードキュメンタリー番組を見ているような、いや実際に王国にいるかのようなリアルな映像は、まさに“超実写”という言葉がふさわしい圧巻の臨場感体験でした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 映画を観終わった後、あらためて「リアルとは何か?」「現実と幻想の違いはどこにあるのか?」と考えさせられました。“超実写”によりますますリアルとバーチャルの境界が不明瞭になった気がしたのです。

 

 

 認知科学者 苫米地英人博士の読者にとってはあたりまえのことだと思いますが、じつは、目の前に存在する現実世界は情報でありすべてバーチャルです。

個人が五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)&言語という6つの情報入力経路(=モーダルチャンネル ←じつはこの言葉も苫米地博士の造語)で得た情報をもとに構築した臨場感世界が目の前にある現実の正体です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 

ということは、実写も“超実写”も本質的な違いはないといえます。その違いは認識する一人ひとりの心により生みだされます。情報をリアルと認識すれば実写といえ、「本当は現実ではないけれども限りなくリアルに近い」と思えば“超実写”というように。

 

つまり、“超実写”とは空の理解を前提とするものであり、仮観の実践であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

“超実写”の“超”には「物理も情報である」「すべてが情報である」という理解、そして「だから情報を書き換えることで世界そのものを変えることができる」という悟りへ到達するという意味がこめられていると感じました。

 

“超実写”とは悟りを体感する縁起。そして、“超現実”が悟り

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

ところで、「ライオン・キング」の監督 ジョン・ファブローは、MCUMarvel Cinematic Universe)の最新作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(SFFH)」に俳優として出演し、重要な役どころ(ハッピー・ホーガン)を演じています。

そのSFFHも「現実は情報であり、情報を書き換えると世界が変わる」ことをテーマとしており、「本当は一人一宇宙である世界を共同幻想として共有している」ことが描かれていました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

SFFHで示唆されていたとおり、「現実は情報である」ということは「もし他人に情報を書き換えられてしまったら、世界が変わってしまう」ことを意味しています。安倍首相が好む表現を用いると、「印象操作で現実をつくりだせる」ということ。

もし“超実写”のような臨場感技術をよこしまな権力者に使われてしまったら、私たちは既得権益に有利な世界に閉じ込められてしまうことになります。支配がもっと巧妙かつ強力になり、格差がますます広がるでしょう。

 

 AERAのインタビュー中に「コンピューターでこれほどリアルな映像を作れるとなると、フェイクニュース動画も簡単に作ることができそうです。映像技術を極めたからこそ、これはやってはいけないと自分を律していることはあるのですか?」と質問されたジョン・ファブローは、「技術の進歩は誰にも止められない。でも技術で一番大事なのは人々を結びつける力だと思う。社会のいろんな問題も技術で解決できる。そういう技術の可能性に対する感受性や責任感を持つことが大事だと思う」と答えています。

 

 では、その感受性や責任感を持つために欠かせないこととはなんでしょうか?

 

 答えはもちろん「ゴール」です。ゴールが目の前のすべてを生みだします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199706.html

 

 次回(F-107)は、そのゴールを設定するために重要なあるポイントについて取り上げます。じつは、そのポイントとは「ライオン・キング」で描かれたテーマそのものでもあります。

 

F-107につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 最近、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究者らが皮膚感覚のフィードバックを与える新たな人工皮膚を開発したことが報じられました。絆創膏を巻くように指先に装着するだけで触覚刺激を再現するというデバイスの誕生により、ますます現実と幻想の境界はあいまいになっていきそうです。

 

 

Q-108190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -05

 

 2019126日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html

 

 「疑問に思ったこと」「難しかったこと」に関する御意見です。

 

 

Q:ゲシュタルトについて、絵ではわかりやすいが、他のことでは難しい感じがした

 

Aゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。

全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのこと。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

私たち人間は目の前の世界をゲシュタルトとして認識しています。ゲシュタルトは同時に一つしか維持することができませんので、なにか一つのゲシュタルトで認識すると(させられると)、他のゲシュタルトが消えてしまいます。

 

それを体感していただくためにトリックアートを用いました。ぜひ「ルビンの壺」で検索して、画像を確認してください。

壺というゲシュタルト(壺を意識した状態)では人が消え、人というゲシュタルト(人を意識した状態)のときは壺が消えるはずです。それを「スコトーマに隠れる」「スコトーマが外れる」と表現することもできます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

私たちが最初に手にするのは断片的な小さな知識です。その段階ではまだ全体をとらえていないので「難しい感じ」がします。しかし、学習を重ね知識が蓄積されていくと、知識同士がひとまとまりになってつながり、ひとつの認識になります。これを「知識のゲシュタルト」といいます。

この「知識のゲシュタルト」の量に比例して、人は様々な問題を多角的に深く考慮することができようになっていきます。理解が深まるのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

ゲシュタルトについて「難しい感じがした」のは、まだ全体像が捉えられていないからです。つまり、「『ゲシュタルト』のゲシュタルトができあがっていない」から。

 

ぜひ、リンク記事を読み返してください。知識が積み重なるうちに「あっ、わかった!」というクリアな体感を得る時が訪れます。スティーブ・ジョブスのいう「connect the dots(点をつなぐ)」の瞬間です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

蛇足ですが、この認知メカニズムは治療としても応用されています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721479.html

 

 

Q:(疑問に思ったことが)あったけど忘れてしまいました

 

A「あっ、わかった」といったクリアな体感を「ひらめき(inspiration)」とも表現します。

 

 「すごいことを思いついた」「すべてがクリアになった」と思っても、しばらくして思い出せなくなった経験はありませんか?

 

 「ひらめき(inspiration)」はとても消えやすいのです。

 

 それは変性意識(ASCAltered State of Consciousness)が関係します。変性意識とは俗にいう「トランス状態」「ゾーンに入った状態」のことで、物理的現実世界以外の世界に強い臨場感を抱いている状態のことです。ほどよくお酒に酔った状態といえばわかりやすいでしょうか。

 

 ただし、お酒に酔ったときと違って、「ひらめき(inspiration)」を得る変性意識はかなり深いところにあります。超情報場仮説でいえば、高い抽象度次元の“場”にアクセスした状態。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

 よって、「ひらめき(inspiration)」を再現するためには、同じような深い変性意識で高い抽象度次元にアクセスした状態にならないといけません。

 

 では、すぐに深い変性意識状態となって「ひらめき(inspiration)」を思い出すためにはどうすればいいでしょうか?

 

 

Q:漠然とイメージしているだけのことが多く、「書き出してみる」となると難しく、普段からやるべきかなと思いました

 

A答えは、「ひらめき(inspiration)を言葉にする」です。

 

 「ひらめき(inspiration)」を得た瞬間に、ICレコーダーに録音したり、メモに書き残したりすると、忘れにくく(思い出しやすく)なります。言語は記憶の想起性が強いツールであり、深い変性意識状態(アンカー)を引きだす引き金(トリガー)として使えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html

 

 ふだんからマインドに浮かんだイメージの断片をどんどん書きだしてください。

 

 そんな習慣(ハビット&アティチュード)をつくるためにも、苫米地式「夢をかなえる手帳」をお勧めします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16095819.html

 

Q-109につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 変性意識については、私も参加させていただいた苫米地博士の著作「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社)で学ぶことができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html

 

 

-追記2

 201910月に、鹿児島市と霧島市で、コーチングセミナーを開催します!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html

 

 

ブログ・シリーズ編

S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

S-02-18:良心に従い、フェアネス、そして自由を追求する生き方

 

 「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。

ただし、その3つには明確な違いがありそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察しました。今回が最終回です。

 告知(I-030):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17320680.html

 S-02-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

 

 

私たちは洗脳から逃れることは絶対にできない

 

 だからこそ、「マナーやルールに縛られないが、モラルには反しない生き方」を追求することが重要だといえます。前頭前野内側部を活性化させながら抽象度をさらに上げていき、「社会的情動(感性)」の次元で生きる(生きようとする)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19152788.html

 

私はそんな生き方を可能にするのが“中観”だと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 以下、苫米地博士とヨーガ行者 成瀬雅春さんの共著「瞑想と認知科学の教室」(CYZO)からの引用です。

 

 苫米地博士- ともかく、釈迦は社会の役に立つなら、大きな煩悩はかまわないという考えだったのね。そもそも社会の役に立つっていうのがそのまま大きな煩悩なんだからさ。ただし、社会の役に立とうと思った瞬間にルールが必要になるのよ。判断の基準が。だって、そうでしょう。隣の人の役に立とうと思った時に「殺してやるほうがいいかもしれない」ってポアの思想になったら困るわけだ。「彼は私から見て悪人だ。これ以上、悪いことを続けるんだったら早めに殺してやらないと悪いところに転生しちゃうんで、いま殺してやろう。それもできるだけ苦しめて殺してやろう」っていうのがポアの思想。死に方が苦しければ苦しいほどカルマ(悪業)が清算されるから転生した時にいいところに行きやすいのね。でも、そういうことはマズいでしょ?

 だから、外の世界に興味を持った瞬間に客観的なルールを作りましょうになるのよ。それが八正道っていうのね。正しいモノの考え方、正しいモノの見方を教えているわけ。だけど、何が正しいかは釈迦は何も言ってないのね。

引用終わり

 

 外の世界に興味を持った瞬間に客観的なルールを作りましょうになる

 釈迦は正しいモノの考え方正しいモノの見方を教えている

 だけど、何が正しいかは釈迦は何も言っていない

 

 何が正しいのか?

 

その答えを導くものがモラルだといえます。モラルとは、感性(社会的情動)であり、良心。それは「バイオパワーを生みだすもの」であると同時に、「バイオパワーに打ち克つもの」でもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、その良心を生みだすものとは何でしょうか?

 

 苫米地博士は「脳の呪縛を解く方法」(KADOKAWA/中経出版)の中で、「良心を生みだすものは『見られている』という感覚」と書かれています。

 

 宗教の成り立ちを考えるとわかるように、これまでの人類にとって「見ている者」とは神でした。しかし、不完全性定理が証明された現代において神は不在です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

 そこで各自が「新たな神」を見いだすツールとなるものがコーチングといえます。ゴール設定によって創造された「未来の私」「ゴールを達成した私」がその人にとっての神です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

そして、その神の存在の確信(未来でゴールを達成した私という存在の確信、=エフィカシー)が、時間の流れを生みだします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 神(ゴールを達成した未来の私)は、より高い抽象度次元に存在しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

その神(ゴールを達成した未来の私)が「見守ってくれている」という感覚が、エネルギーを生みだし、創造性を引きだし、安心を与えるのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 良心に従え!

 

 その良心とは「未来の私」のブリーフシステム。そして、自由なマインドが生みだす新たな可能性です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

可能性は、人生の様々な領域でゴールへと結実し、どんどん現実化していきます。新たなゴールがバランスホイールすべてに広がり更新されていくたびに、さらなる可能性の扉が開かれます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

そんなダイナミックに紡がれる縁起の帰結として、“今、ここ”に、“私”が存在するのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 モラルとは良心。そして、それは本当の私のこと

 

 その私を縛るルールは、本当はたった一つだけ。フェアネスです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987618.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142365.html

 

 今の日本の政治はフェアネスが失われています。いや、世界中でフェアネスが失われています。その象徴が「○○ファースト」や「忖度」という言葉です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249741.html

 

マナー、ルール、モラルを考え抜くことは、“私”を徹底的に探求することです。その過程で真の自由を手に入れ、「生と死のあいだにあるもの」を見つけ、そしてスピリチュアルペインを克服していきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 ゴールを達成した未来の私=良心に従い、フェアネス、そして自由を追求していきましょう。誰もがそんな人生を全うするようになったとき、人類は“無敵”となり、世界は平和を手に入れているはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 

S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~ (完)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

脳の呪縛を解く方法

 


I-034:【最終案内】コーチングセミナー開催(191019鹿児島市、191020霧島市)のお知らせ

 

201910月に、鹿児島県鹿児島市と霧島市で、一般向けのコーチングセミナーを開催します。

 

 鹿児島市は20191019日(土)1530分~18時に開催

 霧島市は20191020日(日)1330分~16時に開催

両会場とも、テーマは「万全の心身で“今”を生きる」です。

 

 詳細は下記ブログ記事(↓)で御確認ください

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html

 

 

 先日、モントリオール(カナダ)の法律事務所が、シューティングゲーム「フォートナイト」は「あまりにも中毒性が高すぎる」として、開発元のEpic Gamesに対して集団訴訟を起こす準備を進めていることが報道されました。

 訴状では世界保健機関(WHO)がけがや病気を分類する国際的なガイドラインである「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)」の改訂版で、ふだんの生活に支障が出るほどゲームをやり過ぎてしまう「ゲーム障害」を新しい病気と認定したことにも触れ、ゲーム中毒は病気であることが強調されているそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859675.html

 

 実際、最新のゲーム開発には心理学や認知科学の知見がふんだんに取り入れられているといいます。つまり、脳と心(マインド)についての科学的探究が、今後ますます強力な依存症を生みだしていくのです。

 では、依存を克服するために、私たちはどうするべきでしょうか?

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825013.html

 

 答えは「マインドについて理解し、しっかりとコントロールできるようになる」です。

 

 このスキルはネット依存やギャンブル依存、酒やたばこを含む薬物依存といった他の依存症対策に応用できるばかりではなく、四苦(生老病死)に代表されるような生きる上での苦しみの克服にも役立ちます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

 なぜなら、ゴールを見つけるから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そして、希望をもって“今、この時”を生きれるようになるからです。希望あふれる人は自然に元気になり、健康であり続けます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 依存に陥り苦しむのも、依存を克服し元気に生きるのも、すべてマインド次第

 

 今回のセミナーでは、皆さんのゴール設定を徹底的にサポートいたします。

ぜひ、「未来からの時間の流れにのって、万全の心身で“今”を生きる」という感覚をお持ち帰りください。

 

セミナー申し込みについては下記ブログ記事(↓)で御確認ください

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html

 

 会場でお会いしましょう!

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 



-関連記事-
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_352303.html

 

 

190929 ブログ案内用(第二弾、告知)


F-105:「映写機の故障により上映できるかわかりません」 Vol.5;フォロワーの立場で

 

 このブログシリーズでは、目的の映画を観ることができると信じて待ちながら感じたこと、そして、日本語吹き替え版さえ観ることができないまま帰途につき思ったことをまとめます。

 

 Vol.1;映画館での出来事

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19153107.html

 Vol.2;期待が失望に変わるときの注意点

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263292.html

 Vol.3;不安や怒りへの対処法

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19417065.html

 Vol.4;リーダーの視点で

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19485793.html

 Vol.5;フォロワーの立場で

 

 

…地震による映写機の故障で「状況がわからず(認識や理解ができず)、自らの行動を選択することができない(評価・判断ができない)」という状態が生まれました。客はもちろん、接客するスタッフにとっても。

 そんな状況を回避するための方策について、前回(F-104)はリーダーの視点で考察しました。今回はフォロワーの立場で再度考えてみたいと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19485793.html

 

様々な研究により、人のストレスの大きさや心の傷の深さを決めるものは「理不尽度」であることが明らかになっています。そして、その理不尽度は「自己責任感の大小」で決まるとされています。ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と感じる人にとってその出来事の理不尽度は小さく、反対にその出来事に対して「自分には責任がない」と感じる人ほど理不尽度はとても大きくなります。

つまり、「自分にも責任がある」と考える人の心の傷は深くはならず、その一方で「自分には責任がない」と考える人の心の傷はとても深くなってしまうのです。

 

 「自分にも責任がある」と考えられるのは、自分で決断したという手ごたえがあるから。キーワードは「自己決定権」、もっとシンプルにいえば「裁量」といえます。

 

 先日、とても興味深い経験をしました。

 ある病院に入院中の手術直後の患者さんが体の不調を訴えていました。訴えは多彩でまさに米国CDCがいうMUPS(Multiple Unexplained Physical Symptoms)のようでした。不安げな表情で医学的に説明困難と思えるような症状を次から次に訴えるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 しかし、たった一晩で劇的な変化が訪れました。翌朝には症状がすべて消失。患者さんの満面の笑みに迎えられた私は、しばらくの間、前日と同じ人物だと気づきませんでした。

 そんな劇的な変化が起きた理由は、「自分で原因に気づいて、その因をコントロールできるようになった」ことでした。裁量、自己決定権、自己コントロール感を取り戻していったことで、ファイト・オア・フライトを克服し、MUPSが解消したのです。

超情報場仮説で解説すると、「まず高次の抽象度の情報を正しく見て、その因果関係を再構築し、下の抽象度に落とし込んだ」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 

痛みがとれたことについて、医学的には「ストレス状態の解消により中脳腹側被蓋野(VTA)からのドーパミン分泌が増え、大脳基底核を構成する腹側線条体の側坐核(NAcc)からμオピオイドが大量に放出され、続いてセロトニンやノルアドレナリンが放出され、痛みの信号を脊髄で抑制した(=スコトーマに隠した)」と説明できます。
 そんな複雑な物理空間(脳内)の変化を引き起こしたのは「ストレス状態の解消」。それを可能としたのが「情報空間の操作(内部表現の書き換え)」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15549035.html

 

 ところで、PCAという医学用語を御存知でしょうか?

 PCAとはPatient Controlled Analgesiaの略で、患者自己調節鎮痛法と訳される治療法です。電動式PCAポンプを用いてオピオイド(医療用麻薬)の皮下注射を行いますが、医師があらかじめ設定した投与量の範囲内で患者さん自身が調整することができます。自らボタンを押すことで、痛みのコントロールに参加できるのです。

 

 PCAは痛みの緩和にとても効果的なことが分かっており、その理由として「迅速に対応できる」「きめ細かく対応できる」「個人差をカバーできる」「複数の薬剤を使える」「予防的に投与できる」「嘔吐や下痢時も継続できる」などの理由が挙げられています。

 私自身は、苫米地式コーチとして、「裁量、自己決定権、自己コントロール感を得ることで、ストレス状態を解消し、ファイト・オア・フライトを克服できる」ことが大きいと考えています。つまり、情報空間の操作(内部表現の書き換え)が行いやすくなるということ。

 

 ポイントは、「自分で決める」ということです。

このシリーズで取り上げた映画館でのケースでいうと、フォロワーに求められていたのは「自分で決めるという姿勢」だといえます。

 

地震によって映写機の故障がおこり、上映がどうなるのか誰にも分りませんでした。客にも、スタッフにも、リーダー(現場責任者)にも。

それでも(だからこそ)最悪の可能性を提示し、問題解決のプロセスを提示するというのがリーダーの責任です。たとえリーダーが役割を果たせなかった(果たさなかった)としても、その中で各自が「自分ができることを考え、選択する」というのがフォロワーの理想的なブリーフシステムです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

映画館のせいにするのではなく、客自ら待つか待たないか決める

リーダーのせいにするのではなく、スタッフ自ら客へのベストな対応を考え行動する

 …いつも自分の行動は必ず自分自身で決定する!

 

 …そんな心のあり方(覚悟)が、心の平静さにつながり、創造性を引きだします。サウスウエスト航空の係員のように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19417065.html

 

 「感情労働(Emotional Labor)」について考察した記事(F-043)で取り上げていますが、米ペンシルバニア州立大学の心理学者 アリシア・グランデー氏は「本来の感情を長期間にわたって抑える感情労働の強制は、労働者の精神や肉体に甚大な悪影響を及ぼす。企業はそうした人々をもっとサポートすべきであり、感情労働そのものが不当で禁止されるべきものである」と発言しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987351.html

 

 もちろん私も、「感情労働」を禁止するように社会システムを改革していくことに賛成です。しかしながら、本質的な解決策は個人の情報処理システムを改革することであり、それはコーチングの知識とスキルを身につけ、自らゴールを設定することからはじまると思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 最後にもう一度。どんな状況でも「自分で決める」ことが重要です。そのためにしっかりとゴール設定をすること。たとえフォロワーの立場であっても、誰もが自分の人生におけるリーダーなのだから。

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1-

 PCAは、特に不安の強い患者さんの場合に、過剰投与につながることが懸念されています。しかし、そこで「ダメ。ゼッタイ。」のような対応を医療従事者がしてしまったら、すべてが台無しになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_352303.html

 

 

-追記2-

 PCAに関して、ちょうどこの原稿を仕上げるタイミングで、若い看護師さんに教えてもらいました。その御縁に感謝しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

-追記3-

 2019年10月に、鹿児島市と霧島市で、コーチングセミナーを開催します!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958864.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13959033.html

 

 

Q-107190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -04(ワーク付き)

 

 2019126日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html

 

 「印象に残ったこと」に関する御意見です。

 

 

Q:スコトーマなどの思い込みが印象に残りました

 

A:スコトーマ(Scotoma)はギリシア語由来の言葉で「盲点」を意味します。もともとは眼科で用いられる医学用語でしたが、ルー・タイス氏により「心理的盲点」として拡張されました。目の前のモノはすべて見えていると思いがちですが、実際は物理空間すらしっかりとは見えておらず、情報はザルで水をすくうように抜け落ちています。

 

スコトーマを生みだすポイントは2つ(より詳細には3つ)。

一つ目は「知識」。私たちは、そもそも知らないものは認識することができません。

二つ目は「重要性」。私たちは自身にとって重要な情報しか認識していません。

三つ目のポイントとして、私は「役割」を強く意識しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 前々回(Q-105)、「『重要性を意図的に変えることで目の前の世界が変わる』ことを実感するためのワーク」を御紹介しました。簡単なワークですので再度取り組んでみてください。

(今回は“青”で行ってみましょう)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19371125.html

 

work> 注:まず12に取り組んだ後、3以降を読んでください

1.    周囲を見回し、情景を記憶する(30秒間)

2.    次の30秒間は目をつぶり、今記憶したばかりの情景を正確に再現する

work

3.    次に(閉眼のまま)記憶の中の情景から“青いもの”探し出す(30秒間)

4.    ゆっくりと目を開け、実際の情景にある“青いもの”を探す(30秒間)

 

 どうですか?

 今までまったく認識していなかった“青いもの”がたくさん目に飛び込んでくる感じがしませんでしたか?

 

 きっと“青”をたくさん見つけたはず。ワーク前より“青”の重要性が高まったことで、RASのフィルターを通る情報が変化し、スコトーマが外れたからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

そして、それはワークの前と後で目の前の世界が変わったことを意味します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

豊かな人生を送るために、「スコトーマがあること」「思い込みの世界に生きていること」を実感することは重要です。反対にそれを理解できないと、いつまでも限定的な小さな世界に囚われ続けることになります。
 ちなみに、仏教ではその状態を「無明(むみょう)」と表現します。

 

 

Q:コンフォートゾーンから外れる時の気持ちをどうとらえるかが印象に残りました

 

A:とてもいい御指摘です。

 コンフォートゾーンから外れることを無意識はとても嫌がります。だから、すぐに元のコンフォートゾーンへ戻ろうとしてしまうのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

 「今までとは違う何かを行う」「これまでの自分を脱ぎ捨ててまったく新しい自分になる」etc …それは今までのコンフォートゾーンを抜け出そうとすること。だから、不安に襲われ震えたり(武者震い)、急に「やらない理由」「しないでいい言い訳」が思いついたり、実際に体調を崩したりします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 そんなネガティブフィードバックを防ぐために、まずゴール設定!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴールは“現状の外”なのであくまでも漠然とした感じですが、ゴールを達成した時の様子は鮮明に想像できるはず。ゴールを達成した自分が見ている風景、聞いている音、感じている体感 そんなイメージを楽しく描きながら、そこに過去の楽しい体感、心地よい感触、誇らしい感動などをのせていくと、ゴール側のコンフォートゾーンができあがっていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17573387.html

 

 そして、臨場感が「現状のコンフォートゾーン」<「ゴールのコンフォートゾーン」となった瞬間に、不安は期待に変わり、「やらない理由」「しないでいい言い訳」は消え失せ、気が充実し心身ともに満ちた状態になります。その時、その状態こそが“自分”だと確定してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18684707.html

 

 コンフォートゾーンから外れるソワソワ感を感じたときは、すぐにゴールの世界にジャンプしワクワク感に変えてください。イメージが鮮明で、ワクワク感が強いほど、その新たな世界は現実化します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

Q:依存を脱出するヒントについて

 

A:ポイントは臨場感です。ゴールを設定し、ゴール側のコンフォートゾーンを作り、その臨場感を高めること。

 

ゴールが何らかの依存の状態(現在のコンフォートゾーン)と同時に成り立たないものであれば、臨場感が「依存」<「ゴール」となった瞬間に依存を抜け出すことができます。もちろん、身体的依存などの問題などは精神医療のサポート下で行われるべきですが、鍵はあくまでゴール設定であり、ゴール側のコンフォートゾーンの強化です。

(日常生活に支障があるような状況や抑うつを伴う状態は必ず医療のサポートが必要です。特に「消えたい」「死にたい」「もうどうなってもかまわない」などの考えが浮かぶような場合は、早急に精神科のサポートを受けてください)

 

 依存克服にかかわらず、現状のコンフォートゾーンの脱出は「~ねばならない(have to)」ではなく、「~したい(want to)」で行うもの。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「あれをしたい」「これもやりたい」がたくさんあり、「○○している場合じゃない」と無意識が判断するとき、「○○」そのものが認識できなくなります。スコトーマに隠れるから。

 その感覚を言葉にすると、「頑張って克服した」ではなく、「そういえばいつの間にか気にならなくなった」という感じ。

 

 依存からの脱出は頑張って取り組むものではありません。ゴール設定の結果です。

 

Q-108につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記-

 201910月に、鹿児島市と霧島市で、コーチングセミナーを開催します!

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html

 

 

ブログ・シリーズ編

S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

S-02-17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い

 

 「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。

ただし、その3つには明確な違いがありそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察します。ぜひ皆さん自身の自由について思いめぐらしながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-030):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17320680.html

 S-02-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

 

 

 過去3回の記事では「マナーやルールに潜む罠」について考察しました。

 罠-1http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19262882.html

 罠-2http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19370962.html

 罠-3http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19477029.html

 

 それらの罠にはまると自由を失います。そして、誰もが本来持っているエネルギーや創造性を徐々に奪われていきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 反対に、マナーやルールにとらわれることなく、自らの意志で設定(更新)したゴールに向かって生き続けると、自由を貫くことができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

 その「ゴールに向かって自由を貫く生き方」こそが、前頭前野内側部の活性化を実現し、さらに抽象度を高めていくことを可能とし、そして、社会的情動の次元へと至る扉を開きます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

社会的情動の次元がコンフォートゾーンになると、ごく自然にモラルを堅持することができるはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 S-02-13にまとめたとおり、「前頭前野内側部を活性化させながら抽象度をさらに上げていき、社会的情動(感性)の次元で生きる(生きようとする)」ことが、21世紀の人類にふさわしい生き方です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19152788.html

 

 そのような大切な生き方を次世代に伝えることが教育の重要な機能。そして、自らがそんな生き方に挑戦しながら子どもたちにしっかりと示すことが親や教師の役割です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 以下、苫米地英人博士の「現代洗脳のカラクリ」(ビジネス社)から引用します。

 

洗脳されることに慣れている私たち

私たちが批判的に物事を見ることができない理由は洗脳されることに慣れていることに起因します。

ここで、「いやいや、私はこれまで一度も洗脳されたことがない」と思ったら、要注意です。

事実はその逆で私たちは誰でも洗脳経験者ですし、洗脳されることで成長してきたと言っても過言ではないくらいなのです。

実は、私たちにとって最も身近な洗脳者は親であり、洗脳機関は学校です。

教育こそが私たちが最初に経験する洗脳になります。

覚えているでしょうか?

本書の冒頭部分で、「私たちは洗脳から逃れることは絶対にできないのです」と書きました。

それは私たちが洗脳されることによって人格を形成してきたからです。親からの洗脳、教師からの洗脳、社会からの洗脳によって私たちは人間社会における生き方を学んできました。

勉強しなさい。社会のルールを守りなさい。働きなさい。人には優しくしなさい、などなど。

こういったことが重要だと刷り込まれることで、私たちは社会生活を円滑に進めることができるようになります。人間社会のほうでも構成員の一人ひとりが社会のルールを覚えてくれることで初めて成り立ちます。

もちろん、これは悪いことではありません。

しかし、一人の人間をルールが遵守できるように仕立て上げることは基本的に洗脳と変わりません。

では、洗脳と教育を分ける境目は何でしょうか?

それは本人の利益になっているか、本人以外の第三者の利益になっているか、です。情報操作の結果が本人にとって利益となるのであれば洗脳とは言わず、教育となるわけです。

ただし、やり方そのものは教育も洗脳も大差ありませんから、私たちが洗脳経験者であることは動かしがたい事実なのです。

引用終わり

 

私たちは洗脳から逃れることは絶対にできない

 

 よって、親や教師は、「本当に本人の利益になっているか?」「本人以外の第三者の利益になっていないか?」と自ら問い続けなければなりません。

 その上で「抽象度を高める」生き方をその問いとともに伝授することができれば、子どもたちは自然に人間形成の階段を駆け上がっていくはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

マナーやルールに縛られることなく、100%want toで。自由を貫きながら、モラルに反することなく。

 

 (S-02-18につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-関連記事-

PMⅠ第五章「苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ」目次

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13077001.html

 

 

現代洗脳のカラクリ



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