苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2019/05

F-086:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -3/5

 

 過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 F-082http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 F-083http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。

過去の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 F-084http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html

 F-085http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17075755.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。                          

 

 

 これからの日本を脅かすであろう「オピオイドクライシス」に対して、新たな“オプション”を有効活用しようという主張(クレーム)があります。その“オプション”とは「カンナビジオール(CBDCannabidiol)」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 私のCBDに対する立場は△です。確かに有効な“オプション”かもしれませんが、治療の本質ではないからです。

 

 CBDはあくまで物理空間での働きかけです。その作用・副作用がオピオイドより望ましいというだけです。もちろん物理空間での働きかけにより情報に影響を与えることはできますが、薬理作用にフォーカスしすぎると視点は情報空間の底面である物理空間に囚われたままになってしまいます。
 その結果、高次の因果はますますスコトーマに隠れるはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 高次の因果とは、「トータルペイン」でいうところの「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」苦痛のことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 それらは物理空間より高い抽象度の情報空間に縁起として存在しています(物理空間は情報空間の底面です)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 よって、それらの苦痛をとるためには情報空間への働きかけ、すなわち「内部表現の書き換え(情報場の移動)」が必要となります。つまり、治療の本質とは「内部表現の書き換え」のこと。

 

 もちろん、内部表現を書き換えるには、物理空間から高次の抽象度空間(情報場)へフォーカスすることが重要です。そのためには身体的な痛みはもちろんのこと、不安・恐怖や怒りといった情動(心理的苦痛)からも解放されていなければなりません。

 そうでなければ、ファイト・オア・フライトといったような大脳辺縁系優位な状態から、高次の抽象度空間(情報場)へのアクセスを可能とする前頭前野優位にかわることができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 確かに、苦痛から解放されるために医療用オピオイドや大麻、CBDといった中枢神経に作用する薬物は有効でしょう。しかし、一時的に苦痛から解放されたときにしっかりと内部表現を書き換えなければ、薬の効果が薄れるとともに元の苦しい状態に引き戻されてしまうことになります。より高次の苦痛であればあるほど。

 

 生命(現象)とは、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものです。情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」という超情報場仮説で考えると、物理的身体は情報の写像であるといえるので、その身体での変化としてあらわれる「病」は情報空間から物理空間への何らかの表れといえます。自己表現ともいえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

 違う言い方をすると、「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。その「バグ」や「機能・役割」には、より高次の抽象度空間(情報空間)に因があります。そして、その因は書き換えることができます。情報なのだから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html

 

 病として、あるいは何らかの症状として、物理空間に表出されている叫び(自己主張)を一時的に聞こえなくしているのがオピオイドに代表される薬物治療です。それは叫び(自己主張)をスコトーマに隠す役割を果たしているといえます。あくまで一時的にですが。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 念を押しますが、「オピオイドによる治療には意味がない」「薬物は役に立たない」と言っているのではありません。自己主張をしっかり受け止めたなら、その叫び(苦痛)を一時的に緩和するために薬物はとても役に立ちます。

 

 それ(薬物等による苦痛の緩和)と同時に、自己主張の元となる「情報空間のバグ」を解決(修正)することこそが重要なのです。(ケースサイド)。その解決手段が「内部表現の書き換え」です(プランサイド)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

F-087につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292583.html

 

オピオイド-3(Wiki)

縦軸:依存性上に行くほど依存の可能性が高い

横軸:右に行くほど活性量と致死量が近い
Wikipediaより引用

 


Q-088181122福祉講演会(鹿児島県)- 10

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html

 

そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?

私の答えはこのシリーズの最後で)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

「わからなかったことや難しかったことは?」という質問に対する皆さまの御意見です。

 

・世界観や考え方など視野が広がりました

 

A:まずは「人が認識する世界は、各自の過去の記憶でつくられている」という事実を受け入れてください。一人一宇宙です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 

 私たちは5つの感覚(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)+言語という6つの情報入力経路から入力された情報をもとに世界を認識しています。その膨大な情報を取捨選択するものがRAS(ラス、網様体賦活系)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 入力された情報のほとんどはスコトーマに隠れ、ほんの一部がRASを通り抜けます(ある研究では意識に上がるのは10万分の1とされています)。私たちが認識している目の前の世界は、その「ほんの一部」の情報でできあがっています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

RASのフィルタリングを決定するものは重要性。その重要性はブリーフシステムがうみだしています。つまり、私たちは自分が見たいものを見て、自分が聞きたいものを聞いているのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

ブリーフシステムは「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられています。その記憶とは他人(親や教師など)の影響を受けた過去の出来事。よって、目の前の世界を決めているブリーフシステムとは、他人であり過去ということができます。「自分が見たいものを見て、自分が聞きたいものを聞いている」というときの自分とは、本当の“自分”ではありません。厳しくいうと、人生に自由はないといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543825.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10543909.html

 

「そもそも自分という存在はない」というのが釈迦の哲学です。認知科学者 苫米地博士に学び、そのことを理解したとき、私は自由を体感しました。より大きなゲシュタルトができたのだと思います。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 じつは、関連することが有名なお経である般若心経の中に記されています。「無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんい)」という部分です。仏教では「眼耳鼻舌身意」のことを六根(ろっこん)と呼びます(「意」は「意識の根幹」とされています)。

 人間の「認識の根幹」である六根が「ない(無)」と般若心経に書かれているわけですが、若いころの私はこの部分でずいぶん悩みました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199964.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7384947.html

 

 その悩みが解決したのも苫米地博士との御縁でした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

博士の著書「一生幸福になる 超訳 般若心経」(学研)では、般若心経の問題点が明らかにされ(ケースサイド)、添削が行われています(プランサイド)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

「般若心経は間違っている」なんて全く思いもしなかった私は、あなたと同じように「世界観や考え方など視野が広がる」体験をしました。いや、まだまだインパクトが足りないですね。それは文字どおり「世界がひっくり返った」感じでした。

そして、「観測者(認識主体)の知識、知能が上がれば上がるほど観測(認識)される宇宙は『たいしたことがある』ものになるという可能性」にとても感動しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

ちなみに、博士は「眼耳鼻舌身意(げんにびぜつしんい)」を「眼耳鼻舌身意(くうげんにびぜつしんい)」と添削されています。大げさに感じる方もいらっしゃると思いますが、私は「無」を「空(くう)」に書き換えたことで自由を得ました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 

そして、その自由を広げるためにコーチになろうと決めました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 夢をかなえる方程式「I×V=R」のとおり、その思いはリアルになり、さらに大きく広がっています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8180980.html

 

 

・時間(物理学的)について知りたいです

 

A「無」を「空」に書き換えたことは、私の中で時間観の変化をも引き起こしました。

 

 その説明の前に「有」と「無」と「空」の関係を整理しましょう。

「有」は文字どおり「あること」「存在すること」です。仏教では「有(あること)」を「色(しき)」と表現します。般若心経でおそらく最も知られている一節「色即是空 空即是色 (しきそくぜくう くうそくぜしき)」の「色」は「有(あること、存在)」と同じ意味です。

 

 「無」とは、もちろん「ないこと」「存在しないこと」。

 

 そして、「空」とは「有(色)」と「無」を包摂するもの、すなわち共有する一つ上の抽象度の概念です(LUBLeast Upper Bound、最小上界)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 例えば「犬」も「猫」も「動物」であることと同じように、「有(色)」も「無」も「空」なのです。「空」とは「あるともいえるし、ないともいえる」一方で、「あるとはいえないし、ないともいえない」ものです。

 

混乱してしまった方や「『存在すること』と『存在しないこと』は違う」と感じる方はこのように考えてください。

目の前にパソコンがある(有)とわかるのは、見ながら(視覚)触っている(触覚)からです。目を閉じて触れるのをやめれば自分のイメージからパソコンは消える(無)はず。それが「あるともいえるし、ないともいえる」という語感です。

パソコンと違って空想上の存在、例えばアイアンマンは、決してあるとはいえません。しかし、アイアンマンを夢見て科学者や工学者を志した人がいたとしたら、その人の人生に影響を与えるほど大きな存在としてアイアンマンは存在している(有)といえ、決して存在していない(無)とはいえません。それが「あるとはいえないし、ないともいえない」のイメージです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 では、「空」とは「有(色)」と「無」を包摂するものと理解した上で時間を考えると、どのようにいえるでしょうか?

 

 コーチングでは「時間は未来から過去に流れる」という前提で、その未来をゴールとして創造します。それは時間がある(有)という前提での操作です。相対論以前の物理学の考え方であり、(アイアンマンつながりで言うと)「アベンジャーズ エンドゲーム」でも描かれていた西洋哲学をベースとする思考です(映画では過去→未来でしたが)。

 

 しかし、相対論以降の物理学では違います。Q-084でも触れましたが、アルベルト・アインシュタイン博士(18791955年)は「過去、現在、未来の区別は頑固に引き続いている幻想にすぎない」という言葉を残しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660374.html

 

 じつは、時間は流れていません。それが現代物理学の結論です。時間は流れているのではなく幻想。そして、ある一瞬に過去・現在・未来が同時に存在しているのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 驚くべきごとに、同じ発想が古い仏教用語にも垣間見えます。それは苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千(いちねんさんぜん)」です。中国天台宗の開祖である天台大師 智顗(ちぎ)の言葉だとされています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9188537.html

 

 実際、これまで「過去から未来に流れる」という時間観で生きていた方々は、コーチングを受けた後は「未来から過去に流れる」という時間観で生きるようになります。本人の中ではそれまでと180°ひっくり返ったというのに、傍から見ると全く変わりません。

結局、時間の流れは本人の認識でありどちらでもいいのです。それは「時間は流れていない」ということを示しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 時間は流れておらず、ある一瞬に過去・現在・未来のすべてが含まれています。それがわかれば、過去も現在も未来も自由自在に書き換えられるようになります。

 

 すべてマインド次第ということです。

 

Q-089につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

超訳般若心経



PMⅠ:The Power of Mind

PM-00:序章

PM-00-08:終章(おわりに)目次

 

 

PM-08:おわりに

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17064552.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 


F-085:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -2/5

 

 過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 F-082http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 F-083http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。

過去の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 F-084:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。            

 

 

 今の日本はまだ「オピオイドクライシス」とは無縁です。「ダメ。ゼッタイ。」に代表されるような活動が功を奏しているからです。

(悪く言うと、「生権力(バイオパワー)」として機能しているから)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 しかし、米国でのオピオイド蔓延の引き金になったとされる非がん性慢性疼痛に対してのオピオイド処方は、(条件付きではありますが)2010年から日本でも解禁されています。

 つまり、ここ日本でも「オピオイドクライシス」は起こりえるのです。

すでに専門の医師からはオピオイド鎮痛剤を慢性疼痛に用いることの問題点が指摘され始めています。

 

 そのポイントは、「がん患者のような劇的な効き目はほとんどないが依存は強い」「身体的な痛みの緩和といった当初の目的とは異なる目的 -例えば、不安の解消、憂鬱や倦怠感の緩和― で使用されていることが多い」「身体以外の辛さを改善してしまうことが依存化の原因になっている」というものです。

 

 日本で多く用いられる鎮痛剤(ロキソニンやボルタレンなど)は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)で、炎症が生じている局所(末梢)で抗炎症作用や鎮痛作用を発揮します。

 それに対してオピオイドは中枢神経に作用する薬であり、情動や認識・理解・評価・判断といった高次の情報処理、そして、その結果としての行動にまで影響を与えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15833962.html

 

スポーツや芸術の世界でたびたび薬物が問題になるのは、オピオイドが精神にまで作用することで「ケガは治ったがなかなか調子があがらない」や「以前のような作品がつくれない」といった心理・精神的、あるいは社会的なストレスまで軽減するからです。

しかし、薬物の影響が薄れるとまた不調に陥ることになります。そこでまた薬物に手をだす そんな悪循環の結果、依存が完成します。

 

 この構図は、緩和ケアの領域で用いられるトータルペイン(Total Pain)の概念を用いると理解しやすいはずです。

 

現在の緩和ケアは、その緩和する対象となる問題(苦痛)を「身体的」「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」の4つに分類します。さらに、それぞれ個別に捉えるのではなく全体として捉えるために「トータルペイン(Total Pain)」として考えます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 「身体的」「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」という様々な問題(苦痛)を「トータルペイン」と一つにみなすこと、そして、それと同時に「トータルペイン」という全体からそれぞれの問題(苦痛)の意味を考えることは、ゲシュタルト(部分と全体の双方向性の関係性)としてとらえることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 それは抽象度を上げて人生全体を考えることになり、個を超えて“自分”を定義しなおすことにつながります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

そしてそれは、「宇宙の構造と生命(現象)の関係」を正しく認識することではじめて可能となります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html

 

 

 具体的に、オピオイド鎮痛剤を慢性疼痛に用いることの問題点(「がん患者のような劇的な効き目はほとんどないが依存は強い」「身体的な痛みの緩和といった当初の目的とは異なる目的 -例えば、不安の解消、憂鬱や倦怠感の緩和― で使用されていることが多い」「身体以外の辛さを改善してしまうことが依存化の原因になっている」)で考えてみましょう。

 

がん患者は増大するがんそのものや転移による物理的な刺激で強い痛みを感じています。そんな物理空間の痛みに対して、局所(末梢)の抗炎症とともにオピオイドで中枢神経に働きかけることはとても有効です。

一方、慢性疼痛は物理的な刺激よりも精神的(情報的)な要因が大きいといわれています。例えば、日本に3000万人いるとされる腰痛でいえば、原因が特定できるのが約15%。残りの85%は原因特定が難しく、その多くはストレス性です。

 

つまり、慢性疼痛に対してのオピオイドは、「そもそもがんに比べ物理的な刺激が少ないために思ったほどの効果がでない」といえ、その一方で「心理・精神的な要因を一時的に(多少なり)解決するので依存になりやすい」のです。効果が一時的なのは、物理法則に従い薬効が時間とともに弱まっていくからです。

 

 ところで、これからの日本を脅かすであろう「オピオイドクライシス」に対して、新たな“オプション”を有効活用しようという主張(クレーム)があります。その“オプション”とは「カンナビジオール(CBDCannabidiol)」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

 CBDは麻(薬用の大麻以外にも)に含まれるカンナビノイドのひとつです。カンナビノイドとは麻(大麻草)に含まれる化学物質の総称で、窒素を含まずに酸素・水素・炭素からなるのでアルカロイドには分類されません。

精神運動学習や心理的な機能への影響がなく、乱用・依存・身体依存・耐性といった問題がないため、医療への応用が可能と考えられています。日本でもすでにCBDを含有する健康食品が流通しています。

 

 私のCBDに対する立場は△です。確かに有効な“オプション”かもしれませんが、治療の本質ではないからです。

 

F-086につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

オピオイド-2(Wiki)

Wikipediaより引用

 


Q-087181122福祉講演会(鹿児島県)- 09

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html

 

そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?

私の答えはこのシリーズの最後で)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

「わからなかったことや難しかったことは?」という質問に対する皆さまの御意見です。

 

・全体的に難しかった

・とても分かりやすく、一つひとつの言葉をかみ砕いて説明してくださったので、疑問はありません

 

A:「難しい(からイヤだ)」と感じてしまうと、プッシュ・プッシュバックによりなかなか頭に入りません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 

その一方で、「わかった」と納得してしまうと、“疑問”がスコトーマに隠れてしまい、新たな気づきを得にくくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 では、どのようにすればよいのでしょうか?

 

 

・難しい言葉もあり、楽しみながら新しいことも知れてよかったです。「難しい言葉」がどういうふうに関連していくかも知りたい

・聞いたことをもう一度整理してみようと思います

 

A答えは「楽しむこと」「ワクワクすること」です。

 

 ワクワクしながら楽しんでいるときは、心身ともリラックスしていて、脳では前頭前野がしっかり働き、抽象度を上げやすくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 「『難しい言葉』がどういうふうに関連していくかも知りたい」や「聞いたことをもう一度整理してみようと思います」という言葉はまさに「want to(~したい)」で、建設的な心の状態が表現されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「want to」のときは、IQが上がり、創造力を発揮することができます。知識同士がつながりできあがった新たなゲシュタルトにより、理解が深まり、“ひらめき”が生まれます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

 反対に、「have to(~ねばならない)」のときは、心身とも緊張し、大脳辺縁系優位になり、抽象度が下がりやすくなります。ファイト・オア・フライトの状態です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 そんな状態はたまらなく辛いはずです。元気が奪われ、思考はまとまらず、豊かな潜在能力を発揮することができないのだから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7555985.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7556082.html

 

 「いつもwant toでいること」はQOLQuality of Life)を高めるためのとても大切な要因です。医療・介護現場では患者さんのQOLを重要視しますが、患者さん(&家族)のQOLを高めるためには、働く者自身のQOLが高いことが必要条件です。

 

 (繰り返しますが)その鍵は「いつもwant toでいること」です。

 

 

・今までの人生の中で「have to」になることが多かった

 

Aとは言うものの、仕事はもちろん、家庭のことなどでも「~しなければならない/~してはならない」はたくさんありますよね。

 

 でも、「今までの人生の中で『have to』になることが多かった」と落ち込む必要はありません。なぜなら、時間は未来から過去に流れているから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 時間の源流である未来をうみだすためにゴールを設定してください。ゴールのポイントは3つ。「心から望むもの(100%want to)であること」「自分中心を捨て去ること」「現状の外側に設定すること」。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴール設定の時には注意点があります。

 

 

・(疑問や難しかったことについて)まだその域に達していません

 

Aゴール設定時の注意点とは、「私はゴールを達成できる」と確信することです。根拠はいりません。ただゴールが生みだす未来の自分の姿(イメージ)を受け入れるのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 ところが、「自分を信じること」「成功を確信すること」は簡単ではありません。“現状の外”に正しくゴールを設定すると、必ずドリームキラーがあらわれるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 しかしながら、最大のバリアは自分の内にあります。最強のドリームキラーは、じつは、自分自身なのです。

 

 私たちの脳は失敗の記憶を刻むようにできています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

失敗の記憶の積み重ねが「自分」をつくりあげ、さらにホメオスタシスがその「(失敗の積み重ねである)自分」を強力に保とうとします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 だから、ついネガティブな発言をしてしまうのです。「私が自由に生きれるはずがない」「このまましがみついていくしかない」「潰されるよりはじっと我慢しているほうがいい」といったように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16542626.html

 

 

・自分の可能性に気づくことは大切なことであると思いますが、実際どのようにして気づくことができるのか疑問に思いました(気づこうとしていることが、気づかない原因になっているのですか?)

 

Aでも大丈夫!私たちは必ず「自分の可能性に気づくこと」ができます。

 

その方法とは

 

 私の答えは、冒頭で問いかけている「そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、『よりよく生きるために心がけるべきこと』」と同じです。

 

 このシリーズの最後にまとめますので、ぜひ「ワクワク」を楽しみながら、読み進めてください。

 

Q-088につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-08:終章

PM-08-01:おわりに

 

 戦争と差別のない世界は、まず自分の心の中に生まれ、まわりに広がっていきます。

 

 大昔から釈迦が語り、「平成」という年号にも埋め込まれていたその秘密は、数学や物理学、そして認知科学の発展により真実であることが証明されました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660261.html

 

そして、その秘密は、ルー・タイス氏によりコーチングとして体系化され、認知科学者 苫米地英人博士との縁によりさらなる発展を遂げながら、同時に身近なものにもなっていきました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

今も苫米地理論やコーチングメソッドは進化を重ねながら、どんどん世界に広がっています。

 

 

 私たちは、苫米地理論やコーチングを学ぶことで、自身の心の中に平和を見いだすことができます。

 

多くの人が心の平和を感じながらしっかりリラックスした状態で自分と同じように他の人のことも感じるようになったときに、あるいは自と他を区別することをやめたときに、人類はさらに抽象度の階段を上がり、さらなる進化・向上を実現するはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 かつて釈迦やイエス・キリストといった大天才が到達した世界がついに現実化するのです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

そのときに真の平和がすべての人にとってリアルとなり、差別がこの世から消え失せます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 

 かつては想像すらできなかったそんなイメージを、苫米地博士に学ぶうちに強く感じるようになりました。今では確信に変わっています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 もともと私は加持でがんが消える不思議を知りたくて医師を志しました。

医師になった後は“炎の行者”の生き様に学んだ「抜苦与楽」を実現するために働きました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854577.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031387.html

 

苫米地博士に学びながら「すべては空である」と納得した今は、ヒーラーとして苦を滅するために、そして、コーチとして楽に導くために生きています。「滅苦導楽」の実践です。

 

 その「滅苦導楽」を実現する力は、もともとすべての人のマインド(脳と心)に宿っています。

 

 そのマインドに関する知識とスキルを学び、お互いにドリームサポーターとなり、現状維持ではなく未来に生きることを決意すれば、その大きな力が目覚めます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

The Power of Mind

 

皆さんの心には大きな大きな力が宿っています。

 

その力は解き放たれることを静かに待っています。

 

皆さん自身のために、皆さんにとって大切な人たちのために、そして世界の平和のために、つくられた現実から覚醒し、眠っている偉大な力を解き放ってください。

 

皆さんにはそれができます。

 

必ずできます。

 

 

そのための福音となる苫米地理論やコーチングをしっかりと届けるために、私自身も加速して活動していきますので、いつかお会いしましょう。

 

 その日を楽しく思い描きながら、The Power of Mind Ⅰを終わりにします。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

The Power of Mind Ⅰ」完

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 


F-084:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -1/5

 

 過去2回のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html

 

日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。

 

 日本の医療用麻薬消費量が極端に少ないのは、「医療文化の違い」や「麻薬に対する(ネガティブな)先入観」があるからとされています。それは「文化」や「先入観」「常識」といったものが「生権力(バイオパワー)」として機能していると解釈することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、コーチとして提言します。
 前回までの2回の記事(F-082083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086F-087)。最後(F-088)はワークです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

 キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。

 そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは

このシリーズの最後で。            

 

 

 アメリカ合衆国(以下、米国)ではオピオイド鎮痛剤が蔓延状態で、米国政府の試算によれば、2013年にはおよそ190万人の米国人が鎮痛剤依存の状態だったそうです。対策としてアメリカ疾病予防管理センター(CDCCenters for Disease Control and Prevention)は鎮痛剤処方を管理するための新しいガイドラインを公開しました(20163月)。

 

 オピオイド鎮痛剤は植物のケシ(芥子、opium poppy)に由来します。オピオイドとは「中枢神経や末梢神経に存在する特異的受容体(オピオイド受容体)への結合を介してモルヒネに類似した作用を示す物質の総称」です。ケシ由来の天然オピオイド、化学的に合成・半合成されたオピオイド、体内で産生される内因性オピオイドに分類されます。

 

ケシの実から採取されるアヘン(opium)は古くから麻薬として使われていました。紀元前3400年頃にはすでに栽培をしていたとされるシュメールの人々は、ケシのことを「喜びをもたらす植物」と呼んでいたそうです。

 

 アヘンからは様々なオピオイドが開発されていきました。1804年にモルヒネ、1832年にコデインが作成され、1874年にはモルヒネからヘロインがつくられました。

 同じ頃におきた米国南北戦争(18611865年)をきっかけに、オピオイドは軍人や兵役経験者の鎮痛剤として大量に使われるようになりました。その時が米国での最初の「オピオイドクライシス」です。20世紀初頭の米国では、なんと、400人に一人がアヘン中毒だったそうです。

 

1914年にアヘン規制法がつくられ、その後も数回にわたって他の麻薬も含む規制強化が行われました。その一方で、アヘンに含まれるアルカロイド(窒素原子を含み、ほとんどの場合塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称)からオキシコドンなどの合成・半合成オピオイド鎮痛剤がつくられていきました。

 

 厳しい規制の下、麻薬に慎重になった米国では、20世紀終盤までオピオイド鎮痛剤はあまり利用されていなかったそうです。現在の日本のように。

ところが、1980年に「麻薬類の治療による中毒者はまれにしか発生しない」という論文が医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載され、さらに1990年に「不必要な痛みによる悲劇(The Tragedy of Needless Pain)」という記事が「Scientific American」に掲載されたことで状況が一変しました。

 

 医薬品の大量生産技術が向上したこともあり、とくに慢性疼痛に対してオピオイド鎮痛剤が爆発的に処方されるようになりました。2000年代の米国では10人に1人が慢性疼痛の治療をうけていたといわれ、1999年から2014年までの間に165000人が鎮痛剤のせいで亡くなったとされています。最近ではミュージシャンのプリンス(19582016年)が合成オピオイド フェンタニルの過剰投与で中毒死しています。

 

そんな中、米国政府はついに「オピオイドクライシスのために国家が非常事態である」と発表しました(201710月)。翌年3月には米国事故防止センターが、20167月~20179月の15カ月間のオピオイド鎮痛剤の過剰摂取による救急科受診患者が全米で14万人を超えたこと(前年度に比べて約30%増)を報告し、警鐘を鳴らしました。

 

しかし、危機を脱するための有効な対策が実行できていないのが現状のようです。

 

 今の日本はまだ「オピオイドクライシス」とは無縁です。「ダメ。ゼッタイ。」に代表されるような活動が功を奏しているからです。
 (悪く言うと、「生権力(バイオパワー)」として機能しているから)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 しかし、米国でのオピオイド蔓延の引き金になったとされる非がん性慢性疼痛に対してのオピオイド処方は、(条件付きではありますが)2010年から日本でも解禁されています。

 

 つまり、ここ日本でも「オピオイドクライシス」は起こりえるのです。

 

F-085につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

オピオイド-1(Wiki)

Wikipediaより引用

 

 


Q-086181122福祉講演会(鹿児島県)- 08

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html

 

そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?

私の答えはこのシリーズの最後で)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

「わからなかったことや難しかったことは?」という質問に対する皆さまの御意見です。

 

・初めて聞く単語が気になって、集中できないことがあった

・言葉の意味を教えてもらいたい

・専門用語の解説

 

A:「初めて聞く単語が気になる」ことや「意味がわからない」ことで「集中できない」のは、ゲシュタルトができていないからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 そこを乗り越えて全体をつかむことができると、一つのキーワードからどんどん世界が広がり(そして、それらがつながり)、まったく新しいアイデアがひらめくようになります。アップルの共同創業者の一人であるスティーブ・ジョブス(19552011年)は、それを「connect the dots」と表現しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトを構築するために必要なのは知識!

 

 最初はなかなか理解できなくても、繰り返し見聞きするうちにいつの間にかゲシュタルトができ、しっかりと理解できるようになります。幼児の頃、文法や細かい意味が分からなくても自然と言葉を覚えたように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

このブログは、皆さんのゲシュタルト構築をサポートするために存在しています。リンクをたくさん張っていますので、ぜひ繰り返し確認してください。

PMⅠ第二章(重要用語解説)目次:

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12936581.html

 

 

・なかなか○○という文字が見えなかったです

・スコトーマの問題で視点の切り替えが難しかった

 

Aひとつ上の回答で「ゲシュタルトを構築するために必要なのは知識!」と書きました。

 

知識は間違いなく大切なのですが、しかしながら、その知識がスコトーマを生む原因となる場合もあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 知識の呪縛を断ち切りスコトーマを外し続けるために、「視点の切り替え」はとても重要です。そして、その「視点の切り替え」のためには、つねに「視点」を意識することが大切。

 

 ただし、その視点は他人の影響を受け(とくに親、教師)、過去の記憶によりつくられています。つまり、視点とはブリーフシステムであり、その正体は他人であり過去。それが“わたし”です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 よって、「視点の切り替え」とは、ブリーフシステムを変えることであり、“わたし”(人格、自我)を変えることといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 難しいはずですよね(苦笑)。

 

 

・○○の言葉が見つけがたく、集中して違う角度からしっかり見るととても強烈でした

 

A繰り返しますが、「視点の切り替え」は決して簡単ではありません。しかし、それができると、その体験は“強烈”なものとなります。

 

自我が変わるだけでなく、重要性が変化しRASのフィルタリングが変わることで、今まで見えていたものが意識にあがらなくなり、今までまったく見えていなかったものが見えるようになるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 それは認識する目の前の世界、自分が存在する(と感じる)宇宙が変化したということ。

 

 そもそも私たちは「一人一宇宙」に生きています。同じ時空に存在しているように思えるのは幻想(共同幻想)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 

・日常生活の中で具体的にどんなことに注意していけばいいのでしょうか?

 

Aだからこそ、私たちはいつでも「生まれ変わる」ことができます。いつでも「世界を変える(change the world)」ことができます。

 

 よって、大切なのは意図(intension)。

 

 「日常生活の中での具体的な注意点」とは、「いつも問い続けること」です。例えば「私の人生とは何なのか?」「私は何のために生まれてきたのか?」「本当はどのように生きたいのか?」など。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16542626.html

 

 その問いは、奴隷マインド克服のきっかけになるだけではなく、生きるエネルギーを生みだす大切な縁起にもなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 なぜなら「生と死の間にあるもの」を見つけることになるから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html

 

 第二次世界大戦中にナチスにより強制収容所に送られた体験を「夜と霧」に記した精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(19051997年)は、「意味への意志」を最も重要な人間の行動力だとしました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 

・ゴール設定(が難しいと感じた)

 

Aコーチングにおける“現状の外”へのゴール設定は、「意味への意志」を磨き、「生と死の間にあるもの」を見いだすきっかけになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 でも、“現状の外”はスコトーマに隠れて認識できないのですから、ゴール設定は決して簡単ではありません。

 

 現状のままでは難しいゴール設定を可能とする方法があります。

それはプロのコーチにコーチングを受けることです。コーチとの縁が「自分を構成する関係性をごっそり変えることで、新たな自分を創造すること」を可能とします。

 

 

・自分で、自分の可能性をとどめてしまっている

 

A人の無意識はいつも現状維持を求めています。それは体温や血圧が一定に保たれるのと同じように、ホメオスタシス(恒常性維持機能)で強力に維持されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 人の心はいつもダシオシミ

 

 そんな心の呪縛を断ち切るために意図(intension)が重要なのです。その意図が「意味への意志」を生みだし、ゴールとなり、「生と死の間にあるもの」に結実していきます。

 

 その過程(人生)で、人は自身の潜在能力を発揮し、ますます幸せになり、そして夢をどんどん実現していくはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

Q-087につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

ヴィクトール・E・フランクル(Wiki.)

ヴィクトール・E・フランクル

Wikipediaより引用

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-00:序章

PM-00-07:第七章(一人ひとりの心の平和から世界の平和へ)目次

 

 

PM-07:一人ひとりの心の平和から世界の平和へ

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124528.html

 

 

PM-07-01:ある特別養護老人ホームでの出来事

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15237057.html

 

PM-07-02:釈迦が教えてくれること ~3Kを新たな3K

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15395021.html

 

PM-07-03:職場での苦い経験を“失敗”から“成功のきっかけ”に変えるために

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15548808.html

 

PM-07-04:新たな挑戦-1 「医療・介護を必要とする方々に苫米地理論(式)を届ける」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15700308.html

 

PM-07-05:新たな挑戦-2 「医療・介護現場で働く方々に苫米地理論(式)を届ける」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15834126.html

 

PM-07-06:新たな挑戦-3 「日本中に苫米地理論(式)を届ける」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15974572.html

 

PM-07-07:新たな挑戦-4 「教育現場に苫米地理論(式)を 届ける」

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16111003.html

 

PM-07-08:新たな挑戦-5 「同志のさらなる飛躍のために

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16241190.html

 

PM-07-09:「平成」という元号に埋め込まれたコード -前編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16379886.html

 

PM-07-10:「平成」という元号に埋め込まれたコード -中編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16541640.html

 

PM-07-11:「平成」という元号に埋め込まれたコード -後編-

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660261.html

 

PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16799778.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 


F-083:ダメ。ゼッタイ。 <後編>

 

 私は、コーチとして、様々な“失敗”に立ち会ってきました。もちろん私自身も痛い“失敗”を経験しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

“現状の外”にゴールを設定し挑戦者として生きているのですから、ときに“失敗”があるのは当然です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

なかなかうまくいかない時、挫折した時、壁を乗り越えられる気がしない時 

そんなときに「ダメ。ゼッタイ。」という言葉は、確かに重いのかもしれません。

 

そんなことを思いつつ、コーチとして「ダメ。ゼッタイ。」について考えてみました。気になったポイントのうち、いくつかをまとめます。

 前編はこちら:

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」は可能性(可能世界)をスコトーマに隠してしまう

 

 人が認識している目の前の世界は、各人の過去の記憶でつくられています。よって、共有している気がする世界は共同幻想で、本当は「一人一宇宙」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

各人のマインドで、過去の記憶によりブリーフシステムが形成されます。そのブリーフに合致した重要な情報のみをRASが選びだし、残りの膨大な情報がスコトーマに隠れます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 よって、先入観が強いほど認識する世界が限定的になり、無限に等しい可能性(可能世界)を感じることができなくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

 

 〇他人の「ダメ。ゼッタイ。」に盲目的に従うのは奴隷のブリーフ

 

 その重要性の判断を過去に委ねることは“今”を生きていないということです。そして、他人に任せることは“自分”を生きていないということ。

それは奴隷のブリーフであり、思考停止です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」はファイト・オア・フライトを誘発し、怒り(私憤)に火をつける

 

 (繰り返しますが)私たちが認識している目の前の世界は過去の記憶でつくられています。記憶によりブリーフシステムが形成され、そのブリーフに合致した重要な情報のみをRASが選びだし、残りの膨大な情報をスコトーマに隠します。

 

 よって、「ゼッタイ」というような強い判断時には強い情動(記憶)が呼び起こされます。情動は扁桃体を含む大脳辺縁系の活動です。ファイト・オア・フライトの状態になってしまうと、IQが下がり、生産性が低下します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 情動レベルのままだと、抽象度の低い動物的な怒り(私憤)としてエネルギーが発散されてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」が情動レベルにとどまると、個人攻撃になる

 

 抽象度の低い怒りのままでは、大局的な思考はできません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

その結果、個人攻撃になってしまいがちです。怒り(私憤)が激しいほど、その個人攻撃はひどくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249780.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」が情動レベルにとどまると、いつまでも明るい未来はやってこない

 

 時間は未来から過去へと流れています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 “失敗”したと思ったら、「自分らしくなかった」「私たちらしくなかった」とセルフトークをして、すぐに未来を思い描くべき。過去の選択をどんなに悔いても、未来は何も変わらないからです。

未来を変えることができるのは、“現状の外”にゴールを設定できたときです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533623.html

 

 

 以上、思いついたことをいくつかまとめてみました。

 

 「ダメ。ゼッタイ。」は自らが思い描いた未来に自身を導くために、自分自身に向かって言う言葉

 

もし“失敗”したならば、「自分らしくなかった」「私たちらしくなかった」とセルフトークをしながらゴールを再確認し、その臨場感を高める!

 (その時、失敗した過去の私に対して「ダメ。ゼッタイ。」はNG!)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 それが私の意見(主張、クレーム)です。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 当初は大々的に報道されたピエール瀧さんの逮捕のニュースですが、いつしかメディアの関心は瀧さんが所属するバンド 電気グルーヴの石野卓球さんに移っていきました。「ダメ。ゼッタイ。」的な一方的な価値観の押し付けに対して、SNSを使って刃向い続けたからです。

 

 卓球さんの意図(ゴール)はわかりませんが、結果的に個人攻撃(瀧叩き)の矛先が変わりました。お蔵入りが噂されていた瀧さんの出演映画「麻雀放浪記2020」も予定どおり公開されています(201945日~)。

 

 これは内部表現の書き換えです。情報場の移動とも表現できます。それは、重要度を変えることで世界(可能世界)を変えることです。

 

 

-追記2

 前回(F-082)の追記中にて、日本では医療用麻薬(オピオイド)の消費量が極端に少ないことが明らかになっており、国際的にも問題視されていることを御紹介しました。その一方で、麻薬の規制が緩い国々では「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、次回(F-084)からのシリーズで、コーチとして提言します。キーワードは同じく内部表現の書き換え(情報場の移動)です。

 

 

「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ

公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター

薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ より引用

 

 


Q-085181122福祉講演会(鹿児島県)- 07

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html

 

そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?

私の答えはこのシリーズの最後で)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

「何が印象に残りましたか?」というアンケートに対する皆さまの御意見です。

 

・~しなければならないではなく、~したいと自分から思わせることが大事

 

A:キーワードは「やらされ感」です。

 

 「やらされ感」があって行動しているときには、「仕方がない」「我慢するしかない」「~ねばならない(have to)」といったネガティブな自己対話が必ず行われています。

 そのような心の状態、すなわち「やらされ感」のことを、コーチングでは「強制的動機」と呼びます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 「強制的動機」の場合、人間の豊かな潜在能力は、その行動を避けるように発揮されます。「とんでもない言い訳」を思いついたり、「ありえない行動」をしてしまいそうになったときは、必ず立ち止まってください。そして、「自分のゴールは何か?」「自分は何がしたいのか?」を問い直してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 私は、「have to」を生みだすものとして、「不安・恐怖(FFear)」「義務感(OObligation)」「罪悪感(GGuilty)」に気を付けています。これら「FOG」に自分の心が支配されていないかを24時間モニターすることをお勧めします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html

 

 

・音楽が流れていたので心地よかったです

 

A:洗脳・脱洗脳のスペシャリストである認知科学者 苫米地英人博士は、じつは、音の研究家でもあります。博士が製作する「機能音源」は、特殊な周波帯の音を脳に浴びせることで脳の特定の部位を刺激し、IQアップ、集中力アップ、記憶力向上、リラックス、快眠等を実現します。

 

 博士の80年代からの音の研究は、2004年にディスカバリーチャンネルに取り上げられました。同番組は世界中で放映され、4億人が視聴したそうです。ある音源はテロ予防として某国の空港で使用され、暴動対策として刑務所でも利用されているそうです。

 

 以下、博士のブログ(200692日)から引用します。

 私がカバーされているディスカバリーチャンネルの番組の海外での放映が開始されたようだ。着うたを作ったり、ギターを弾いたり、funky scientistとして紹介されている。ヨーロッパなどからディスカバリーチャンネルを見たということで、着うたの問い合わせがかなり来始めた。日本では11月の放映らしい。字幕をつくるタイムラグがあるようだ。英語のタイトルは、One Step Beyondという番組。サイエンス未来形という日本語タイトルの11月からの第2シーズン中で放映されるらしい。

 引用終わり

 

 そのディスカバリーチャンネルの番組で紹介されたのは「胸が大きくなる音源」(笑)。

 

「なぜ、それ~?」と不思議に思われるかもしれませんが、大々的に紹介されたのが「巨乳音源(by 博士)」だったのには深い理由があるそうです。「あの番組では本当に重要な部分は明かしていないんだぜ~」ともおっしゃっていました。興味がある方は、下記リンクからどうぞ。

 ディスカバリーチャンネル 「機能音源 胸が大きくなる着うた」

 https://www.youtube.com/watch?v=_n05ZmSZuCY

 

 

 私はいつも機能音源を流しています。御指摘の「心地よかった」音楽も博士の特別な機能音源です。じつは、講演中は他にも機能音源をかけていました。しかも4つ(笑)。いずれも最大音量でかけていましたが、スコトーマに隠れ誰も気がつかなかったはず。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 音は意識しなくても(できなくても)、人のマインド(脳と心)に働きかけます。世界中の宗教がいずれも音楽を取り入れているのは、決して偶然ではありません。詳しくは苫米地博士の著書「音楽と洗脳:美しき和音の正体」(徳間書店)をお読みください。純正律でつくられた機能音源(ハイレゾ対応あり)付きです。

 

Q-086につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

音楽と洗脳



PMⅠ:The Power of Mind

PM-07:一人ひとりの心の平和から世界の平和へ

PM-07-12:受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 

この章(第七章)は未来についてまとめます。新たな希望であり、新たなゴールです。

“現状の外”へのゴール設定が、強力なコンフォートゾーンを抜けだすエネルギーと創造性を生みだします。ぜひ私の“気”を感じてください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 

受け継がれるルー・タイス氏の思い …WorldPeaceCoaching

 

20109月に福岡で開催されたセミナーで、私はルー・タイス氏に初めてお会いしました(そして、それが最後になりました)。

 

講義中、タイス氏の明るくやわらかいオーラ(気)に包まれている感じがして、とても心地よかったことを覚えています。苫米地博士が「コーチは圧倒的にいい人であるべき」と話されるのを聞くたびに、福岡での体験を思いだします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654010.html

 

そのセミナー中に、タイス氏は、「All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.  すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく」と何度も語ってくださいました。

 

 タイス氏のこの言葉は、「平成」と同じことを言い表しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660261.html

 

コーチングにより本当の「自分の存在と意味」を見つけ、その結果としてスコトーマに隠れていたスピリチュアルペインを克服していく過程で、心に真の平和が訪れます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

その心の平和が外(釈迦哲学での縁起のつながり)に広がり、やがて世界が平和になるのです。

 

 

All meaningful and lasting change starts first on the inside in your imagination and works its way out into reality.

 

 

 第一章の最後にアイルランドの宗教紛争のことを書きました。じつは、その解決の大きな力となったのがルー・タイス氏の存在です。グアテマラや南アフリカ、その他の地域においても紛争を解決する多大な貢献を果たしたそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 

 元祖コーチの心にはつねに平和を希求する思いがありました。その思いはコーチングの後継者である苫米地博士に、そして博士に学ぶ私たちにしっかりと受け継がれています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

 2015年からその思いを結実させるイベントが始まっています。「WorldPeaceCoaching」です。苫米地式認定マスターコーチの青山龍さんが中心的な役割をされ、世界平和を実現する心(マインド)をつくるコーチングセミナーと平和への願いを込めた音楽イベントが開催されます。この平和の祭典にぜひ御参加ください!

 

会場では私を含むたくさんのコーチに出会えます。ぜひコーチ達に話しかけてください。最初は緊張するかもしれませんが、それは皆さんの中の平和が大きく育つきっかけになるはず。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

そして、それは世界がまた一歩平和に近づいたことを意味します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

「第七章:一人ひとりの心の平和から世界の平和へ」完

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 


このページのトップヘ