苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2018/10

ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-17ディベートを制する4つのポイント-4 <ソルベンシー>

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

17:ディベートを制する4つのポイント-4 <ソルベンシー>

 

「ソルベンシー」は、このプランサイド(有効性)がケースサイド(必要性)に対して解決能力があるかどうかということです。別名「ミート・ニード」といいますが、解決策が必要性とあっているかどうかということをいいます。

例えば、「多機能ペンを贈っても(その学生は喜ぶが)看護師不足という問題は解決しない」という反論です。

 

 

極論すれば、ディベートとは、「ハーム」「インヘレンシー」「ディスアドバンテージ」「ソルベンシー」の4つのポイントの戦いであるといえます。

 

この4つのポイントにおいて、それぞれが論陣を張って戦うのがディベート(トゥールミンロジック)です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

戦いと表現していますが、勝負に勝つことが目的ではありません。あくまで論理的思考によりスコトーマを外し、不完全性が前提であることは十分理解しながら、最適解を導くことが目的です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

議論とは、参加者全員がお互いのスコトーマを外しあい、個人では気づかなかった問題点や解決策を見つけ、問題(課題)をどんどん解決していくことを目的として行うものです。決して誹謗中傷を行い、優劣を決めて順位づけをするためのものではありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

さらには、議論に参加する全員がますます幸せになり、地域社会が、未来が、よりよいものになることが目的(ゴール)です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

その先にある究極の(議論の)目的とは、「抽象度を上げる」こと。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

抽象度を上げ続けた先には、きっと“無敵”が待っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

一人また一人と“無敵”に到達し、人類のすべてが“無敵”に達したときには、真の平和が達成されているはずです。議論は個人の情動処理や序列づけのためにあるのではないという事実を、より多くの方々に共有していただくことを願っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12168045.html

 

 

次回は、ちょっと専門的な話になりますが、反論のための戦略を簡潔に説明いたします。

 

-参考-

苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-00:序章

PM-00-02:第二章(苫米地理論における重要用語解説)目次

 

 

PM-02:苫米地理論における重要用語解説

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124522.html

 

 

PM-02-01:ゴール

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

PM-02-02:エフィカシー

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

PM-02-03:ブリーフシステム

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

PM-02-04:スコトーマ

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

PM-02-05RAS(網様体賦活系)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

PM-02-06:モチベーション

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

PM-02-07:認知的不協和

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

PM-02-08:プッシュ・プッシュバック

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 

PM-02-09:創造的回避

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

PM-02-10:コンフォートゾーン

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

PM-02-11:ドリームキラー

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

PM-02-12:ゲシュタルト

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

PM-02-13:トゥールミンロジック

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

 

PM-02-14:不完全性定理、不確定性原理

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

PM-02-15:縁起

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

PM-02-16:空観、仮観、中観

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

PM-02-17:自我

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

PM-02-18:時間の流れ

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

PM-02-19:夢をかなえる方程式 I×V=R

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

PM-02-20:すべてを統合した「苫米地式」-1

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

PM-02-21:すべてを統合した「苫米地式」-2

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681143.html

 

PM-02-22:偽善とは?-1

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681205.html

 

PM-02-23:偽善とは?-2

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6681282.html

 

 

 

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ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-16ディベートを制する4つのポイント-3 <ディスアドバンテージ>

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

16:ディベートを制する4つのポイント-3 <ディスアドバンテージ>

 

次に「プランサイド」です。

 

有効性に対する反論にも2つあり、「ディスアドバンテージ(不利益)」と「ソルベンシー(解決性)」と呼びます。

 

ソルベンシーについてはインヘレンシー(内因性)とワンセットでケースサイド(必要性)として扱うこともできます。

 

ディスアドバンテージは、クレーム(主張)に対して、そのプランだと大きなディスアドバンテージが生じると攻撃することです。つまり、プランを実行しないほうが、最終的にアドバンテージ(利益)が大きいと証明すること

 

今回のケースでは、「多機能ペンを贈る」という提案に対して、「しかし、多機能ペンを贈ったら、もらえなかった学生の不満が爆発し集団ボイコットがおきる」と反論したとします。

肯定側がケースサイドで勝ったとしても、「多機能ペンを贈らなかったら、学生のモチベーションが下がる」というハーム(問題)と「集団ボイコットにより地域の看護師不足に拍車がかかる」というハーム(問題)のぶつかり合いになります。

 

つまり、「あなたはそれをしないとこんなに大変なことが起こるというが、それをしたらもっと大変なことになる。だから、それはするべきではない」と反論するのが、ディスアドバンテージによる反論です。

相手のプランを実行すると不利益のほうが大きいからダメだという反論をするということです。

 

-参考-

苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO

 

(つづく)

 

 

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Q-058:自分がwant toでしている仕事でも、まわりの人から見たらhave toに見えていることがあるのでしょうか?

 

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 

Q:自分がwant toでしている仕事でも、まわりの人から見たらhave toに見えていることがあるのでしょうか?

 

 

A:あると思います。一人一宇宙ですから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

自分が「want to」でしているのなら、他人にどう言われようが気にする必要はありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

しかし、その意見の中に(スコトーマに隠れているため)今の自分には認識できない向上のヒントが隠されている可能性があります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

よって、忠告やアドバイスをいただいたときは、「自分」からしばし離れ、ゴールを確認するようにしたらよいのではないでしょうか。それが「素直」や「誠実」ということだと思います。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

ちなみに、あなたのゴール(未来)やあなた自身を否定する人を、ドリームキラーと呼びます。ドリームキラーへの対処については、下記のブログ記事を参照してください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

 

いずれにせよ、他人の目は一切気にする必要はありませんし、他人の言動に気持ちを左右されることはありません。自分の感情は、自分自身の選択で決めてください。

 

 どうしてもまわりが気になるのであれば、「私はフェアか?」ということを自問してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987618.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142365.html

 

そして、ゴールの抽象度を再度確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 

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F-055:おもしろき こともなき世を おもしろく

 

 ブログ記事F-052およびF-053では、幕末から明治にかけて活躍した薩摩の雄 西郷隆盛の言葉「人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる」を御紹介しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12491793.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12645423.html

 

 今回は、同じく幕末に活躍した長州の雄 高杉晋作(18391867年)の言葉を紹介いたします。

 

 

 コーチとして、そして医師(&ヒーラー)として、たくさんの出会いがあります。

 お話を伺っていて感じるのは、「何が幸せかは人それぞれである」ということ。そして、「『幸せ』や『喜び』といったものがどこかに『ある』と思っている方々がとても多い」ということです。そういう私も「幸せ」が「ある」と思っていました。

 

 「どこかにあるはずの幸せがなかなか見つけられない」

「喜びをなくしてしまった」

「何のために生きているのかがわからない」

「なかなかゴールが見つからない」

 

そんな言葉を耳にするたびに、コーチとしての私は、高杉晋作のこの言葉を思い出します。

 

 

おもしろき こともなき世を おもしろく

 

 

 「おもしろき」ものは、最初から「おもしろき」ものとして存在しているのではありません。ある事象を認識する人の情報処理の結果として、つまりマインドの働きにより、「おもしろき」ものが存在として新たに生じます。縁起です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 よって、同じ人であってもその時の気分(マインドの状態)により「おもしろく」感じられないことが起こりえますし、逆に誰からも心配されるような逆境の中に「おもしろき」ことを見いだすこともありえます。

 

 最初から「おもしろき」ものがあるのではなく、心の状態により「おもしろきこともなき世」が「おもしろく」なるのです。「おもしろき」ものは、「あるともいえるし、ないともいえる」ものといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 その鍵となる“心の状態”をうみだすものが「ゴール」です。ゴールがすべての事象の意味を決めます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そして、ゴールが心のロックを解除していきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12794797.html

 

 止められても成し遂げたいゴールがあり、その達成を確信するようになると何気ない日常の生活の中に「おもしろき」ものを見つけ始めます。スコトーマが外れるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 モチベーションの視点でいうと、「have to」だったことが「want to」にどんどん変わっていくのです。それは「どこかにあるはずのwant toを見つけだす」という感覚とは全く異なります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 その時、すべての偶然はチャンスに、さらには必然に変わります。

 

 

偶然は準備のできていない人を助けない

チャンスとは、心構えのできた者にのみ訪れるものだ

 

 

 これはフランスの生化学者・細菌学者 ルイ・パスツール(18221895年)が、リール大学での講義中に語った言葉だといわれています(1884127日)。

 

 パスツールの語る「準備」とは「ゴール設定」のことです。そして、「心構え」とは「ゴールの実現を確信すること(=エフィカシー)」だといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 ゴールを設定し、その実現を確信すると、ゴールを達成している未来から時間が流れるようになります。そして、スコトーマがはずれることで、次々とチャンスを見つけるようになります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 そんな人生はきっと「おもしろき」ものであるはずです。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430748.html  

 繰り返しますが、そのすべてのはじまりがゴール設定です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

 ところで冒頭の高杉晋作の言葉ですが、高杉の死後に、女流歌人 野村望東尼(のむらもとに、18061867年)が下の句を付け加えました。野村は福岡の平尾山荘で勤皇の士をかくまったりしましたが、その時に高杉晋作と出会っています。

 

 その野村望東尼の句が「すみなすものは こころなりけり」。

 

 「おもしろきものは自らつくりだすものだ」という高杉の上の句、そして「すべては心が生みだすものだから」という野村の下の句

 

 それらが紛れもない事実であるということは、認知科学の研究が明らかにしました。150年の時を経て。

 

 

おもしろき こともなき世を おもしろく

すみなすものは こころなりけり

 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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-追記-

 今回御紹介した高杉晋作の言葉は、苫米地博士の著書「自分を大きく変える 偉人たち、100の言葉 ―Dr.苫米地式名言活用術」(TAC出版)の中でも取り上げられています。一部御紹介します。

 

 自分の思い通りにならないことがあった時、人は自分以外のものに原因を求め不満を抱きます。仏教ではこうしたものはすべて煩悩が原因で自分の心が生み出していると考えます。こうした煩悩を消し去り、安らかな心を持って生きることこそ「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」、つまり“悟り”の境地なのです。

 

 続きはぜひ、博士の著書で御確認ください。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12645685.html

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5305837.html

 

 

高杉晋作(Wiki.)

高杉晋作

Wikipediaより引用


PMⅠ:The Power of Mind

PM-00:序章

PM-00-01:第一章(苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説)目次

 

 

PM-01:苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 

PM-01-01:抽象度とは? -1

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 

PM-01-02:抽象度とは? -2

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 

PM-01-03:抽象度とは? -3

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

PM-01-04:情報空間-1

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 

PM-01-05:情報空間-2

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 

PM-01-06:情報空間-3

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 

PM-01-07:情報空間-4

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

PM-01-08:サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-1

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 

PM-01-09:サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-2

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

PM-01-10:サイバーホメオスタシス仮説(CH理論)-3

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

PM-01-11:超情報場仮説(理論)-1

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html

 

PM-01-12:超情報場仮説(理論)-2

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html

 

PM-01-13:超情報場仮説(理論)-3

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html

 

PM-01-14:超情報場仮説(理論)-4

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html

 

PM-01-15:超情報場仮説(理論)-5

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html

 

PM-01-16:超情報場仮説(理論)-6

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html

 

PM-01-17:超情報場仮説(理論)-7

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html

 

PM-01-18:“無敵”の意味-1

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

 

PM-01-19:“無敵”の意味-2

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 

PM-01-20:“無敵”の意味-3

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html


 

 

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ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-15ディベートを制する4つのポイント-2 <インヘレンシー>

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

15:ディベートを制する4つのポイント-2 <インヘレンシー>

 

インヘレンシーというのは、ハームの内因性の論理です。

 

否定する側から見た場合、そもそもハームが「現状(Status Quo)」に内因的であるのかどうか、したがってそもそも論題を採択することでのみハームは解決するのかということを指します。

 

「現状」が肯定側のプランなしでもハーム(問題)を解決することができるのであれば、肯定側のプランはいらないという論理でもあります。もしくは、「現状」を維持すれば問題が修復されるのであれば、そんなものはハームではないという論理です。

 

逆に、肯定側から見れば、「現状」に内因的であるならば、これは放っておいても直らない。それなら肯定側のプランを採択しなければならないという論理です。

 

よって、インヘレンシーは、ハームの本質的な原因は何かという議論といえます。

 

今回のケースでは、「学生のモチベーションを高めるために副賞(多機能ペン)が必要なのか?」「副賞を贈ったら看護師不足は防ぐことが(改善することが)できるのか?」という議論です。

 

「多機能ペンを贈る贈らないではなく、マインドについての知識が不足しているためにモチベーションがコントロールできていないことが問題の本質」かもしれません。あるいは、「マインドについて学び実践するコーチングを導入することで、より効率的に地域の医療を改善できる」かもしれません。

 

 

具体的には、「構造性インヘレンシー」「行動性インヘレンシー」「実存性インヘレンシー」の3種類があります。以下、参考としている苫米地博士の「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO)から引用します。

 

 

「構造性インヘレンシー(Structural Inherency)」とは、法律、条約、判例、閣議決定、省令その他の法もしくは法に順ずる「障害(Barrier)」があり、現状では肯定側のプランを採択しようがないという論理です。サブタイプとして、「構造ギャップインヘレンシー(Structural gap Inherency)」があります。これは法的な阻害要因ではないのだけど、過去の立法の不備などで、そのままでは現状の中で肯定側のプランを採用しようがない場合の例です。

 

「行動性インヘレンシー(Attitudinal Inherency)」とは、政権の思想や主義などにより、現状では肯定側のプランは採択されることはないという論理です。Attitudeは「態度」ですが行動性と訳すほうが五感としてあっています。

 

「実存性インヘレンシー(Existential Inherency)」とは、なんらかの問題(ハーム)が現実問題として現状に継続しているというハームの実存性から、放っておいても問題解決は現状ではあり得ないという論理です。

つまり、もしハームが実際に存在しているのに、現状で肯定側のプランがすでに実行されていないということは、何か見えない要因が肯定側のプランの採択を阻害しているに違いないという論理といえます。

 

 

このように肯定側のプランを採択する以外の方法では、ハームを解決することができないという論理がインヘレンシーの論理です。

 

今回のケースでは、肯定側はプラン(多機能ペンを贈る)のみが唯一ハームを解決することができるのであり、現状には解決能力がないと示す義務があります。

 

これに対して否定側は、現状に阻害要因があるかを問う、インヘレンシーそのものを攻撃するのでなく、肯定側の提案した方法以外にもハームを解決する方法はあるのだと積極的に提案することもできます。これをカウンタープランといいます。

例えば、「これを機会にディベートやコーチングをみんなで学んでいけば、よりよい解決策をどんどん見つけることで、もっと進化・向上できる」です。

 

その場合、否定側のプランのほうが優れていれば、肯定側の敗北になります。

 

-参考-

苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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I-020The Power of Mind Ⅰ 目次追加のお知らせ

 

 御要望をいただき、The Power of Mind Ⅰ(PMⅠ)の目次を作成することにいたしました。

 

 作成し次第、順次投稿してまいります。「The Power of Mind Ⅰ」のサブカテゴリ「00:序章」に入れますので、ぜひ御確認ください。

 

 

 現在休止中のPMⅠ(第六章)は、201811月中旬より再開予定です。

 

 休止としている理由はI-017(ブログ更新変更のお知らせ ~「恐れはダークサイドに通じる」を克服するために~)内に書かせていただきましたが、私の意図は決して誰かを批判することではありません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

 

私の望みは、「“無敵”になる」ための、そして「“無敵”の組織をつくりあげる」ための知識とスキルを共有することです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 その重要な知識とスキルとは、苫米地理論やコーチングに関するものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124522.html

 

 さらにディベートに関する知識やスキルまで習得すると、個人でも、チームとしても、さらに先に向かうことが可能となります。先とはさらに高次の抽象度空間であり、空(くう)へと向かうものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 ぜひ、ディベートについてまとめている「シリーズ編」>「01 よりよい“議論”のために」も御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html

 

 

 このブログは、「『一人ひとりの心の平和』がひろがることでWorldPeaceを実現する」というゴールを目指して、その福音となる苫米地理論やコーチングを皆さまに届けるために存在しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

ゴール実現のためのアイデアやアドバイス、そして御質問や御要望をお待ちしております。コーチングやディベートを必要とする方々への御周知や御紹介もよろしくお願いいたします。

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苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 


ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-14ディベートを制する4つのポイント-1 <ハーム>

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

14:ディベートを制する4つのポイント-1 <ハーム>

 

とるべき行動の有効性の議論には、ケースサイドとプランサイドの二つがあることを説明しました。この二つのサイドの違いにより反論の仕方も違ってきます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html

 

ケースサイド、すなわち必要性に対する反論にはハーム(問題性)とインヘレンシー(内因性)への攻撃という二つがあります。

 

「ハーム」というのは、そのプランを実行しないとどの程度の影響がでるのかということ。重要性が大きいほど、そのプランをより実行すべきだということになります。

ハームとは異なった意味合いでアドバンテージ(利益)と呼ぶこともあります。

 

このハームまたはアドバンテージの大きさを攻撃することになります。ちなみに、ハームやアドバンテージの大きさのことをシグニフィカンス(重要性)とよびます。

 

 それでは、S-01-09http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12340209.html)でも取り上げた「優秀な成績で卒業する看護学生に対して、医師会長賞(の副賞)として4000円ほどの多機能ペンを贈る」という具体的な論題で考えてみましょう。

 (簡単な論題と感じるかもしれませんが、私が参加した委員会ではこんなシンプルな論題でさえスムーズに議論することができませんでした)

 

 

<例> ハーム(問題点):主張される行動の不実行に伴う悪影響この論題では「多機能ペンを贈らなかったとしたら~」

 

「学生のモチベーションが下がる」

「看護師希望者が減り、地域の看護師不足に拍車がかかる」

「不公平感、理不尽感から雰囲気が悪くなる」

「失望してメンタル不調に陥る」etc.

 

 

<例>アドバンテージ(利益):主張される行動の実行に伴う好影響この論題では「多機能ペンを贈ったとしたら~」

 

「学生のモチベーションが上がる」

「看護師希望者の減少を防ぎ、看護師不足を食い止めることができる」

「競争意識から全体のレベルが上がる」etc.

 

 

このとき「モチベーションが下がる」や「雰囲気が悪くなる」というハーム(問題点)のシグニフィカンス(重要性)に対して攻撃を加える選択があります。「重要性がないのだから、やる必要はないじゃないか」という感じです。

 

次に解説するプランサイド(有効性)の話とつながりますが、ハームのシグニフィカンスが低いと「多機能ペンを贈ったら雰囲気は良くなるかもしれないが、それ以上に深刻な問題が生じる」というディスアドバンテージ(不利益)による攻撃に負けてしまう可能性があります。

 

主張する側は、主張の際にハームのシグニフィカンスを十分高めておく必要があります。逆に攻撃側はシグニフィカンスが低いとみたら、そこを攻撃して、プランサイドのディスアドバンテージにつなげるという反論に持っていきます。

 

このケースでは「(副賞で)多機能ペンを贈る」ということが、地域医療の未来にとってどれだけ重要であるか(シグニフィカンスが高いか)が問われます。

 

-参考-

苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

多機能ペン一つのことで大げさに感じられるかもしれませんが、私の属する地区医師会では医療従事者の確保が喫緊の課題で、このままでは本当に地域医療が崩壊してしまいかねません。関係者はみんな、危機感をもって真摯に取り組んでいます。

コーチングの知識とスキルは、生老病死の四苦に苦しむ患者さんを救う福音となりますが、医療・福祉従事者自身にとっても大きな救いとなります。「だから、“いのちの現場”にコーチングをしっかりと届けたい」と願いながら、私は活動を続けています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html

 

 


Q-057自分を取り戻せました!

 

Q-054中の下記の言葉に関連して、「自分を取り戻せました」という内容のご感想をいただきました。ありがとうございます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12339995.html

 

 

「止められても成し遂げたい」と思えるようなゴールを設定し、そのゴールを達成した未来から今あるべき自分の姿をイメージできるようになると、自分自身をコントロールすることが自然にできるようになります

 

 

昨日投稿したブログ記事(F-0543つのロック)内で、人は常に過去にロックされているという話を書きました。同じように他人(とくに親や教師)、社会の価値観といったものからも強い束縛を受けています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12794797.html

 

スピーチロック(言語束縛)は情報空間での働きかけなのでわかりづらいのですが、じつは、人を拘束(抑制)する最も大きな要因となるものです。

拘束を解く鍵となるものは「ゴール」ですが、ここではより具体的な方法について述べたいと思います。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

 スピーチロックを解くための方法とは

やはり、スピーチです。

 

具体的にはセルフトークのコントロール。

 

 

 うまくいったときには、「私(私たち)らしい」

 うまくいかなかったら、「私(私たち)らしくなかった。次は○○している」

 

 

 そんなシンプルな習慣が、やがて強力なロックを解除します。

 

 もし「失敗した」と思ったとしても、その瞬間にそれはもう過去の出来事です。

 過去に戻ってやり直すことはできないのですから、過ぎ去った過去を悔やみ続けるのではなく、ゴールの世界(明るい未来)を思い描いてください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 ゴール&エフィカシーがあるとスコトーマが外れ、新たな達成方法を発見します(invent on the way)。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 「ゴール側の自分を取り戻せた」と実感したあなたは、必ずそのイメージを実現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 安心して、そのプロセスを丸ごと(うれしいことも、悔しいことも)楽しんでください。

 

 Take it easy !

 (Don’t worry. Be happy ♫

 

 

なぜ生きるかを知っている者は、

どのように生きることにも耐える

 

ヴィクトール・E・フランクル 「夜と霧」より

 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

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F-0543つのロック(&1つのキー) <ワーク付き>

 

 私が師事している認知科学者 苫米地英人博士は、毎月渋谷でライブを行うロッカーでもあります(博士のブログにはロックな写真が掲載されています)。

 http://www.tomabechi.jp/

 

博士と出会うまで、私はギターを見るだけでイヤな気持ちに襲われていました。しかし、今ではギターを持つと幸せを感じるようになりました(まだ弾けませんが)。最近はギターを抱えながらレッド・ツェッペリンを聞いています(遅ればせながら)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031488.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7031602.html

 

 今回は3つのロックがテーマです。

  といってもRockではなく、Lockの方です。

 

 

 先日、身体拘束廃止をテーマとした研修会に参加しました。

 患者(利用者)さんの安全を守ることや確実な治療継続を目的に、医療や介護の現場では身体拘束が行われることがあります。

 しかし、身体拘束は患者さんの自由や尊厳を奪う行為でもあるため、なるべく行わないようにするための取り組みが行われています。

 

 拘束には「3つのロック」があるとされています。

 

実際に身体を拘束する「フィジカルロック(physical lock)」。過剰な薬物投与で行動を抑制する「ドラッグロック(drug lock)」。そして、指示や禁止等を強い口調で伝え抑圧する「スピーチロック(speech lock)」です。

 

 苫米地理論で考えると、「フィジカルロック」と「ドラッグロック」は物理空間での拘束、「スピーチロック」は情報空間での拘束といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831442.html

 

 そして、とくに情報空間での拘束は、「want toを奪うもの」「have toを強いるもの」であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

私たちは、家庭や学校、職場、地域社会において、お互いにロックを掛け合っています。

家庭や教育の現場では親や教師が子どもを抑制してしまわないように、職場では上司が部下を制限しないように、気を配り続ける必要があります。医療・福祉従事者の取り組みと同じように。

 

ただし、拘束は他者から仕掛けられるものばかりではありません。私たちは必ず情報空間で、自らにロックをかけています。

 

なぜなら、無意識は常に現状維持を選択しているからです。

 

現状を維持することがコンフォートゾーン(CZ)のままだと、昨日のような今日を実現するようにホメオスタシス(恒常性維持機能)が強力に働いてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 それは無限の可能性を自ら封じ込め、かたくロックしてしまっている状態といえます。

 

 では、ロックしない(あるいはロックを解除する)ための“鍵”となるものはなんでしょうか?

 

 答えはゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 人が認識する世界は、どんどん入力される膨大な情報のうち、より重要な情報で成り立っています。ある研究によると、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)から入力される情報量は1秒間に数百万ビットで、そのうち意識にのぼるものは40ビットだそうです。

40/000000、すなわち、わずか1/100000の情報量でつくられているものが、各々が認識している(一人一宇宙の)世界です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 このとき、重要な情報を選びだすフィルターの役目をしているものがRASです。そして、RASにはじかれ認識に上がらなくなることを「スコトーマに隠れる」と表現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 人の無意識の行動を決めるシステムのことをブリーフシステムと呼びますが、そのシステムは「過去の記憶」でつくられています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

過去の記憶によりつくりだされる重要性により、認識する世界が決まり、無意識の行動が決まってしまうということは、私たちをロックする力とは過去の呪縛であるといえます。

 

その過去の呪縛を打ち破るものがゴール(=未来)です。

ゴールを“現状の外”に設定し、ゴールを達成した世界をコンフォートゾーンとすることができれば、現状維持に使われていたホメオスタシスがゴールの世界の実現に向けて働くようになります。

そして、それまでの人生で静かに眠っていたエネルギーと創造力がどんどん解き放たれていきます。

 

 「3つのロック」は、決して医療・介護現場だけの問題ではありません。

とくに「スピーチロック」は、家庭で、学校で、職場で、お互いの自由と尊厳を奪い合う装置として働いています。エネルギーと創造性を封印するものとして機能しています。

そして、そのロックは、あなた自身の心の中でも常に働き続けています。

 

 

・人は情報空間と物理空間にまたがって存在している(物理は情報宇宙の底面であり、物理も情報)

・多くの人は過去の記憶により限定された世界だけを認識し、その世界を変えることのできない現実だと思って生きている(生かされている)

・個人のhave toは、互いに相手を束縛するhave toを生みだし、やがて社会に広がりながらコアーシブ(強制的)な文化となって、自由と尊厳、エネルギーと創造性を奪っていく

・そんなロック(束縛・拘束)を解いていくものはコーチングの知識とスキル

・心身のロック解除(拘束廃止)のために、現状の外にゴールを設定し、それをチームで共有する。さらに、お互いにその実現の自己(チーム)イメージであるエフィカシーを高めあう

・そんなコーチングの実践が、社会のロック解除(=自由実現)につながっていく! 

 

 ロック解除は、まずはあなた自身の心からはじまります。

 

 

 それでは、ワークをしてみましょう。

 

1)     呼吸を意識し、ゆったりした気分でリラックスを深めながら、“未来”をイメージしてください(今のままでは実現しないけれど、もしそうなったら最高な未来)

 

2)     何ものにもとらわれず、過去の縛りからも完全に解放されたあなたは、あふれるエネルギーと豊かな創造力を使って、ワクワクするような毎日をしっかりと生きています

 

3)     見上げた先にはさらに明るい光がやわらかく輝いています。その中にさらなる“未来”が見えます

 

4)     ゆっくりと手を伸ばしその光に触れたら、そっと引き寄せ抱きしめてください。まるで子猫を抱えるように

 

5)     呼吸を意識しながら光の明るさ、やわらかさ、ぬくもりを感じてください。そして、息を吸うたびにその光を大きくしてみましょう

 

6)     最後は光にやさしく包まれたまま、“今、ここ”にいる自分にゆっくりと意識をもどしていきます

 

 

 とてもあたたかい感覚がしませんか?

 それはあなたが自身の新たな未来から得た気(エネルギー)であり、ロックを解除するキーとなるものです。

 

 そのキーは未来を拓く鍵となるばかりではなく、(結果として)過去のトラウマを解消する鍵ともなります。例えば、ギターと私の関係性が大きく変わったように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 
 最後にもう一度。
 ロック解除は、あなた自身の心からはじまります。

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-関連記事-

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html

 

 

-追記-

 社会的な問題となっている「忖度(そんたく)」ですが、必ずしも言語により強制されるものではありません。メラビアンの法則として広く知られているように、人は非言語的な情報からもしっかりとメッセージを受け取ります。

 よって「スピーチロック」は非言語情報も含めた「コミュニケーションロック」や「メッセージロック」、あるいは情報空間でのロックという意味で「インフォメーショナルロック」とした方がいいのかもしれません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040523.html

 

 

3つのロック


ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-13「問題解決力」の強度を測る2つの基準

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

13:「問題解決力」の強度を測る2つの基準

 

ある論題に対してその行動をとるべきであると判断されるためには、通常、2つのことが必要になります。

その2つとは「ケースサイド」と「プランサイド」、「問題を見つけること」と「問題を解決すること」です。

 

ケースサイドとはニーズ、すなわち必要性のこと。

ある問題があったとき、「その問題がいかに大きいか」、「どれほど行動の必要性があるか」ということです。

 

プランサイドとはその行動(プランを実行すること)の有効性のこと。

その行動をすることで、「ニーズ、すなわちケースサイドがきちんと解決するのかどうか」ということです。

 

このケースサイドとプランサイドのふたつの側面において必要性、有効性を示すこと、それが「立論」と呼ばれるものになります。コンストラクティブスピーチともいいます。

 

現実世界ではケースだけ叫ばれることがとても多く、「問題だ!問題だ!!」だけで解決策がないことがほとんどです。プランがなければ、本来はケースを叫んではならないのですが、国会でも、身近な会議・会合でもプランなきケースばかりが目立ちます。

 

ちなみに私は、院長として11年間勤めた病院において、ケース(課題)に対するプラン(解決策)として「コーチングの導入」を提案しました。そして、プレゼン後に理事長の了承を得て実行しました。

 

そのプランとしての「コーチング」を全否定するのは経営サイドの自由だと今でも思っていますが、全否定のプロセスで議論がまったくなく、コーチングに代わるプランの提示がなかったことには失望しました。ましてや最終決定者である理事長が何も御存じなかったのですから、驚きを通り越してあきれてしまいました。

その詳細や私が得た気づきについては、「The Power of Mind Ⅰ」第六章にまとめます。
 
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html

 

 

「プランがなくケースだけ」の問題点はコーチングとも大いに関係します。ケースだけでは「現状肯定」になってしまう可能性があるのです。

 

現状(SQStatus Quo、ステイタス・クオ)の外にある未来(プラン)に、より強い臨場感を感じることで、コンフォートゾーン(CZ)を動かすことが可能となります。CZを動かせてはじめて、進化・向上が実現します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

その未来(プラン)が「ゴール」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

-参考-

苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 


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