苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2018/06

Q-038:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.8

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・子どもたちに生きること、生きることの意味を伝えていくこと、とても大切なことだと感じました。自己肯定力が大切である、幼少期から伝えていきたいと感じました。否定的になってしまいますが、自分もかえていきたいと思います

 

 A:「生きることの意味」を考えることはとても重要なことです。本稿の最後(二つ下の質問)で再度取り上げます。

 

生きることそのものに意味を見いだすことができ、そしてまわりの人々も自分と同様に生きる意味を持つことを理解する人が一人またひとりと増えるたびに、世界は確実に平和に近づくと私は信じています。

 

 コーチングの元祖であるルー・タイス氏は、「すべての意味のある、永続的な変化は心の中のイマジネーションから始まり、やがて外側の現実を変えていく」と語りました。

 

 すべての変化はまず自分の心の中に生まれます。「幼少期から伝えていきたい(伝えている)」「自分もかえていきたい(かえていく)」というその思い(IImageImagination)が現実(RReality)をうみだすことを確信してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

・「心地よい空間」とは必ずしも理想的なものを意味しない、泣けることも心地よい空間

 

 A:関連することをQ-036F-033に書きました。御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533463.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533150.html

 

 私たちの無意識は常に「現状維持」です。その「現状」がコンフォートゾーンです。

 文字どおり「心地よいもの」もコンフォートゾーンとなりますが、「本当はイヤなこと」もコンフォートゾーンになってしまいます。「イヤでしょうがないのに続けている」「本当はやめたいのにやめられない」のは、現状がコンフォートゾーンになっているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 昔の方法論は「頑張ること」でした。本当はやりたくないことも努力して行う、あるいは根性でやり遂げるというものでした。

 認知科学以降は違います。コンフォートゾーンを現状からゴール側に変更することで、まるで呼吸をするかのように自然に成功していくのが現代の方法論です。

 

 すべての人がとてつもない潜在能力を秘めています。現状維持がコンフォートゾーンのときは、その力が覚醒することはありません。その力を現状の強化ではなく進化・向上のために用いるには、コンフォートゾーンをずらし続ける必要があります。

そのためにゴールを“現状の外”へ設定するのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・過去にとらわれずに生きることが難しい

 

 A:多くの方は「時間の流れ」について理解することで、過去の呪縛から脱却することができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

時間は未来から現在、現在から過去へと流れています。どんどん離れていく過去を見続けるのは無駄で、(クルっと180度回転して)これから近づいてくる未来を思い描けばいいのです。

簡単に例えると、「昨日の夜食べたものを悔いる(とらわれる)より、今日の夜何を食べるか楽しく考えよう!」という感じです。「今日の夜何を食べるか」を決めることに相当することがゴール設定といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

しかし、なかなか過去の呪縛から抜けだせないケースがあります。いわゆるトラウマ体験です。でも大丈夫!

心理学や認知科学の研究により、トラウマを持つ人に対して認知行動療法や薬物治療が有効であることがわかってきています。

 

 オランダの精神科医 キャサリン・トーマス氏らは、これらの治療後に扁桃体の過活動が低下し、前帯状皮質背側部や背外側前頭前皮質、海馬の働きが活発になることを明らかにしました。
 これは「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」を克服できることを意味しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 トラウマ処理の治療として、3歳から18歳までの子どもとその保護者のために考案された「トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)」や「眼球運動による脱感作と再処理法(EMDREye Movement Desensitization and Reprocessing)」があります。

 

 EMDRはアメリカの心理学者 フランシーン・シャピロ氏により1989年に発表された治療法です。アメリカだけでなく、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、イスラエル、北アイルランド等多くの国でPTSDPost Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害)に対する「実証された最も効果のある心理療法」とされています。

 

 日本臨床心理士会のHPには、「EMDRによって、否定的な題材が脳内にもともと貯蔵されている肯定的なネットワークと連結がなされることで、自身のより肯定的で機能している部分を使える状態になる」と記載されています。

 日本臨床心理士会HPhttp://www.jsccp.jp/near/interview12.php

 

 EMDRは、患者の眼球運動を通じてレム睡眠の状態を引き起こし、過酷な体験の記憶や感情を遠い過去の記憶のように錯覚させ、それを言語化し整理することによって、通常の記憶として置き換えていくというものです。

 

 繰り返しになりますが、「過去の呪縛」はゴール設定により克服できます。

未来を考えることで得られる目的、希望、志、夢といったものが健康や生そのものに大きく関係することに気がついた精神科医 ヴィクトール・E・フランクルは、ナチスによる強制収容所を生き抜いた後の研究により、「自由意志こそ人間の持つ傑出した特徴であり、エネルギーであること」を見いだしました。

 そのエネルギーの始まりがゴール設定です。そして、そのエネルギーが過去の呪縛を断ち切ります

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 もし、どうしても「過去の呪縛」を克服できない場合も心配はいりません。先に述べたとおり、現代医学はEMDRなどトラウマ克服の治療法を確立しています。

 

 話がそれますが、EMDRを応用したものに「一目ぼれの技術」があります。

 以前は苫米地博士のセミナーやワークスで守秘義務契約後に開示される技術でしたが、最近は書籍等で博士御自身が明かされています。

直近では「新・夢が勝手にかなう手帳 2018年度版」(サイゾー)にて、「恋愛だけでなく内部表現を書き換える技としても使える! 言葉を使わずに一瞬で相手を自分の虜にしてしまう禁断のテクニック」として詳しく解説されています。

 

苫米地式コーチングが強力なのは、言語での書き換えだけでなく、EMDRを応用したものも含む非言語での書き換えまで行っているからです。

 どうしても過去に囚われてしまうという人は、ぜひ一度、苫米地式認定コーチに相談してください(身体症状を伴うケース、ADL<日常生活動作>に支障があるケースなどは、必ず精神科等の医療機関を受診してください)。

 苫米地式コーチング公式サイト:http://tomabechicoaching.jp/

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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新・夢が勝手にかなう手帳 2018




F-035:クライシス(危機)の本質

 

 関西学院大学とのアメリカンフットボールの定期戦(201856日)で、日本大学の選手が悪質な反則プレーを行った問題が大きな広がりを見せました。

 

 「なぜ問題のプレーが起こったのか?」「責任は誰にあるのか?」「処分と再発予防をどのように行うのか?」などの重要な問いに対して煮え切らない態度であった日大の監督・コーチ、経営陣に対してのバッシングが続き、中には「日大には危機管理学部があるのに何をやっているのだ」といった批判もありました。

 

 日大のHPで危機管理学部にアクセスすると、「現代社会の『危機』から、人と社会の未来を守る」「危機を防ぐための問題解決を実践できる、広い視野と柔軟な思考力を持つ人材を育成」と掲げられています。

 もちろん、学部が対象とする“危機”とは、「自然災害」や「大規模事故」「テロリズム」といったものであり、マスコミ対策ではないことは明白です。

 

 しかしながら、一連の騒動を眺めていると、マスコミ対策も含めてすべてに共通する“ある状態”が「クライシス(危機)の本質」としてあり、そのコントロールこそが真の危機管理であるという事実に気がつきます。

 

 今回は「クライシスの本質とは何か?」「真の危機管理とは?」といった問いに対し、コーチング的視点で考えたいと思います。

 

 

 セルフイメージにより決められる、その人にとって心地がよい空間のことを「コンフォートゾーン(Comfort zone)」といいます。

その中ではリラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスが向上します。逆にそこから外れると、途端に緊張し、何とかもとに戻ろうとします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 例えば脅迫など何らかのプレッシャーをかけられている場合、コンフォートゾーンを外れた結果としてIQが下がった状態となります。冷静な状態ならば「するべきではない」と判断できるようなことをやってしまうのです。“反則タックル”がそのいい例です。

 

その時、マインドでの情報処理は情動的な思考に支配されています。より原始的な脳の部分である扁桃体・大脳辺縁系が優位になり、怒り・イライラ・不安・恐怖・悔恨・悲しみといった感情がさらに湧きあがります。

 

人類は進化の過程で前頭前野での思考を手に入れました。

平常時は本能的な情報処理を行う大脳辺縁系の活動よりも、高度な情報処理を行う前頭前野の方が優位に働いています。怒り・イライラ・不安・恐怖・悔恨・悲しみといった情動が湧きあがったとしても、理性でコントロールできるのです。

 

個人の成長過程でも人類の進化と同じようなプロセスがあり、独善的で感情的な振る舞いを見せる幼児期から徐々に理性的な大人へと成長していきます。

それは「抽象度が上がる階梯」と表現することもできます。詳細は「The Power of Mind Ⅰ」第五章の「6)人間形成」にまとめます。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 ところが、クライシス(危機)が起こると状況が一変します。

「ファイト・オア・フライト(Fight or Flight)」という「戦うか、逃げるか」という心理状態に容易に陥ってしまうのです。

 

「ファイト・オア・フライト」の状況になると、人間の脳では前頭前野の活動が抑えられ、扁桃体を含む大脳辺縁系の活動が活発になります。

これはより確実に生き残るための本能的な働きではありますが、人間らしさを失い、ただの動物に成り下がってしまう原因にもなります。

 

 よって、クライシスの本質とは、「一時的に脳の活動が退化すること」であり、「前頭前野の活動から大脳辺縁系の活動に変わってしまうこと」であるといえます。

 したがって、真の危機管理とは、「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」となります。

 

 これはスポーツの話だけではなく、会社経営はもちろん社会全般に広く共通する課題であるといえます。もちろん医療・介護の現場においてもです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 その「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」にコーチングがとても役にたちます。

 

The Power of Mind Ⅰ」第二章でハーバード大学ビジネススクールの研究を紹介しました。その研究で明らかになった756倍の生産性の違いを生みだしたものも「前頭前野優位の維持」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 ゴールを正しく設定し、日々をwant toで生きることが「前頭前野優位」を可能とします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 今回の日大アメフト部ラフプレー問題で明らかになったのは、日本の教育現場へのコーチング導入の必要性です。

みんなでコーチングを学び実践し続けることで、「前頭前野優位を維持すること(すぐに回復すること)」が当たり前になり、様々なクライシスにしっかりと対応できるようになるはずです。
 そんな未来像を実現したいと願っています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 

 ところで、クライシス(crisis)という言葉には「重篤な状況が良い方向または悪い方向へと向かう転換点」「重大な局面へと向かっている状況」といった意味があることを御存知ですか?

 

 もともとの意味は必ずしもネガティブなものではありません。

 その状況を「良い方向」に導くのか?それとも「悪い方向」に導いてしまうのか?

 

 それを決めるのもゴールです。もっと詳しく述べれば、ゴールの抽象度であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 言動のたびに評判を落としていく者と事後の対応によりむしろ称賛を浴びる者を分けるものも、各々のゴールとその抽象度の違いであるといえます。

 

 クライシスは「転換点」であり、「ゴールに向かって“現実”を大きく変革するサイン」です。

 それが苫米地式で考察した場合の真の「クライシス(危機)の本質」だと私は考えます。


 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-10そもそも教育とは?-5-1)望ましい方向へと変化させること

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-5-1)望ましい方向へと変化させること

 

 「望ましい」や「変化」は、今までの考察と重なりますので、ここでは具体的事例を考えます。

 

第三章で、「君は鹿大(鹿児島大学)の医学部には通らない。鹿大にこだわるなら工学部を受けなさい」と言われ続けたことを紹介しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199779.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199884.html

 

私はこの言葉に反発し、従いませんでした。

この言葉には「正しい時間の見方」や「ゴール設定」「エフィカシー」といったコーチングに関連する重要な概念が欠落しています(1980年代のことですし、非難する意図はありません)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

しかし、この言葉を発した教師自体には今でもとても感謝しています。立ち位置が正しいからです。先生は「生徒のため」という立場を忘れることはありませんでした。

 

 苫米地式認定コーチとしての活動が徐々に知られるようになり、最近では教育現場からも講義や講演の依頼をいただくようになりました。

様々な親や教師の皆さまと意見交換をする中で、親自身や先生あるいは学校のための「望ましい方向」ばかりに気をとられ、「子供のため」「生徒のため」という立場を完全に見失っている人が少なくないことに気づきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 次回、その具体的な事例を取り上げます。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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I-012:【緊急告知】青山龍マスターコーチのコーチングセミナー開催(鹿児島市)のご案内

 

苫米地式認定マスターコーチ 青山龍さんのコーチングセミナーが、鹿児島市で開催されます!

 

 『コーチングライフ講座』全国6都市コーチングセミナー&説明会

 詳細はぜひ青山コーチのブログで御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/r_aoyama/archives/52074396.html

 

 青山コーチは、苫米地式認定コーチを育成するマスターコーチのお一人です。苫米地アカデミーにおいては博士到着までの講義も担当されています。いわばコーチのためのコーチです。

さらに、「世界から戦争と差別をなくす」ためにWorldPeaceCoachingを主催されています。

 http://maxpec.net/academy2018h1/

 http://worldpeacecoaching.com/

 

そんな青山コーチが、わざわざ鹿児島にお越しくださり、一般向けにセミナーを開催してくださいます。しかも今回は、鹿児島が全国ツアーの最終地です。全国を回りながら青山コーチ自身が得たものを伝授してくださるに違いありません。

 

今年は1月にも鹿児島市でセミナーを開催してくださいました。その際に参加された方はもちろん、残念ながら参加できなかった方も、ぜひ参加してください。

 

 「リミッターをはずす」方法はいろいろとありますが、ハイエフィカシーの場を共有することはそのための強力な方法です。さらなる“現状の外”に向かって加速するための貴重な体験となるはずです。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

もちろん私も参加いたします。会場でお会いしましょう!

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-09そもそも教育とは?-4)意図的な働きかけ

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-4)意図的な働きかけ

 

 「意図」が誰の意図であり、現在・過去・未来のいつを基準にしたものなのかが重要であることは、2)の「望ましい」と重なりますので省略します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9188609.html

 

ここではさらにマクロな視点で考察します。

 

 苫米地博士は、「脱洗脳教育論」(牧野出版、開拓社から再販)の中で、「日本あるいは日本人は、長い年月をかけて何か正しい一つの価値観(モノサシ)があるかのようにすり込まれ、さらにある種の意図に基づいて洗脳され続けている。だから真実が見えない」と厳しく述べられた上で、「日本人を洗脳するとき、有効な手段の一つとして使われるのが教育である」と指摘されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 洗脳とは、「第三者の利益のために何らかの仕掛けをすること」です。

 

それに対して、教育とは、「本人の利益のために行われるもの」です。よって、本人の役に立たないものは教育とはいえないことになります。

 

 意図が誰のものか、どの時間軸で行われているかというだけでなく、意図そのものが問われるということです。意図により親や教師の言動は、教育になることもあれば、洗脳になることもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 苫米地博士は、「そして、その洗脳から解かれるために最も効果的な手段も、やはり教育なのである」とも記されています。繰り返しますが、問われるのは意図そのものです。

 

 

 次に「働きかけ」です。

 働きかける先は情報空間です。より高い抽象度で働きかけを行います。それは、学ぶ者の意識をより抽象度の高い次元に引き上げることも意味します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516539.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 コーチング的にいうと「自分にとって重要なことを自分で決めること」を教えることであり、“現状の外”へのゴール設定をサポートすることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

そのゴールを達成している姿を確信させることも大切な働きかけです。「ゴール達成能力の自己評価」のことをエフィカシーと呼びますので、「ゴール設定をサポートし、エフィカシーを高めること」が働きかけの重要な要素であるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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脱・洗脳教育論




Q-037:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.7

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・スピリチュアルペインについての考え方がスコトーマに隠れていたというものが非常に印象的でした

 

 A:私の「スピリチュアルペイン」についての考えは、下記のブログ記事に書いています。まずはそちらを確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 ここでは「村田理論」について紹介します。

 村田理論は、京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部教授の村田久行先生が作られた理論です。その理論では、人の存在を「三つの柱で支えられた平面」と考えます。三つの柱とは、「時間存在(時間性)」「関係存在(関係性)」「自律存在(自律性)」です。

 「将来の目標(時間性)や自分を支えてくれる大切な関係(関係性)や自分の自己決定できる自由(自律性)があるとき、人の存在は安定し、多少の困難と遭遇しても、平面は水平性を保つことができる」と考えます。そして、「病にかかり死が近づくことで、これらの柱が崩れることを防ぎ、平面を保とうとするのがスピリチュアルケアである」とされています。

 

 村田理論における三つの柱は、コーチングを学び、実践することで強化することができます。よって、村田理論的にも医療現場へのコーチング導入は有効といえます。

そして、それは医療・福祉従事者自身を救うことにもなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8430972.html

 

 「自己決定できる自由(自律性)」というのは、本来の教育が目的とするべきものです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9034343.html

 

 医療・介護においても、教育においても、コーチングの効果は絶大です。

しかし、残念ながら、まだまだその必要性や有効性が十分には認識されていません。スコトーマに隠れたままだからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

病院や福祉施設、学校、行政の集まりや地域の会合等でマインドやコーチングに関する講演・講話を行っています。依頼等は下記メールアドレス宛に御連絡ください。(coachfor.m2@gmail.com)。

 

 

・スコトーマ 目のまえのものは見えていると思いがち 1.知識 2.重要性 3.役割 と言われたがまだまだ固定観念などにとらわれている

 

 A:私たちの認識には必ずスコトーマ(心理的盲点)があります。必ずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 講演時の体感を思いだしていただきたいのですが、スコトーマが外れるのは一瞬です。あっという間に目の前の世界が変化します。壁にぶつかった時、どうしていいかわからない時、自信を失ってしまった時などは、まずはリラックスして自分自身にこう語りかけてください。

 

「今はまだスコトーマでわからないだけ。必ず答えはある。必ず解決できる」と。

 

 私たちは目の前の世界をありのままには認識していません。「できない」と思う人には可能性が見えることはなく、「今はまだやり方がわからないけれど、必ずできる」と確信する人にはひらめきが訪れます。

 

 大切なことは、スコトーマの存在を忘れずに、今はまだスコトーマに隠れている解決策を探し続けること(思考し続けること)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 

・自分自身をリラックスさせて自分を前向きに未来にむけてコントロールすることの難しさを感じました

 

 A:上記回答の続きです。

 

 「スコトーマの存在を忘れずに、今はまだスコトーマに隠れている解決策を探し続けること(思考し続けること)」が大切であるのは事実です。

 

 しかし、その状態を維持することは簡単ではありません。不完全な現状に対して、あるいは不明瞭な未来に対して、不安や恐怖を感じてしまうからです。

 人は不安や恐怖を感じると大脳辺縁系が優位になってしまい、IQが下がってしまいます。その結果、創造性がしぼんでいきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

「自分自身をリラックスさせて自分を前向きに未来にむけてコントロールすることの難しさを感じました」という感想を述べられた気持ちはよくわかります。

しかし、コーチとしてはあえてその言葉を否定します。

 

 その言葉が、「難しい」→「だからリラックスしなくていい」「だから未来に向けてコントロールできなくても仕方がない」という創造的回避につながり、(未来をコントロールできないという)現状のコンフォートゾーンを維持する力となってしまうからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 あなたは自分自身をリラックスさせることができます。自分を未来に向けてコントロールすることができます。今はまだその方法を知らないだけです。

 ぜひ、コーチングを学んでください。

 

 

・携帯と自殺の関係について

 

 A:講演では米サンディエゴ州立大学心理学 Jean Twenge教授の研究を紹介しました。その研究で、「米国でスマホが一気に普及した2012年を境に、米国内で中高生の抑うつ症状や自殺念慮の経験者、自殺者が急増した」という結果が判明しています。

 

対象は米国の中学2年生~高校3年生の男女計50万人です。

「抑うつ症状や自殺念慮の経験」と「インターネットでのソーシャルメディアの使用状況」を調査し、1318歳の男女の自殺に関する米疾病予防管理センター(CDC)の統計データと関連づけました。

その結果、2010年から2015年までに中高生の自殺率は31%上昇(特に女子は65%上昇)し、「抑うつ症状を経験」は女子で16.7%から26.4%に上昇していることが判明しました。

さらに、その「自殺念慮や自殺につながりうる経験」は、デジタル端末使用が1日当たり1時間未満:29%、同2時間:33%、同5時間以上:48%と使用時間に比例して増加していることがわかりました。

その結果から、「親は子供にスマホの使用を12時間までに制限し、寝室には持ち込ませないという対策をとるべき」という提言がなされています。

 

 数多くの研究により、ギャンブルやアルコールと同じように、ソーシャルメディアについても依存の危険性が指摘されています。親の庇護下にある間は親が制限することで依存やその結果としての自殺・自殺念慮を防止できるかもしれませんが、それだけでは子供が自立した後に役立ちません。

 

 依存対策のためにも、教育の一環としてコーチングに取り組み、ゴール設定を通じて「自分自身をリラックスさせて自分を前向きに未来にむけてコントロールすること」を教えてあげることが大切だと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

医療・介護においても、教育においても、コーチングの効果は絶大です。

繰り返しになりますが、病院や福祉施設、学校、行政の集まりや地域の会合等でマインドやコーチングに関する講演・講話を行っています。

ぜひ遠慮なさらずにメールしてください。御連絡をお待ちしております(coachfor.m2@gmail.com)。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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180315講演会(スマホと自殺の関係)



F-034「何もないところからレンブラントを発見」は正しい?

 

 先日(2018516日)、興味深いニュースを目にしました。

 「レンブラントの絵が44年ぶりに発見された」というものです。

 

 レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(16061669年)は、ネーデルラント連邦共和国(現在のオランダ)の画家で、バロック期を代表する画家の一人です。「真珠の耳飾りの少女」で有名なヨハネス・フェルメールと同じ時代に活躍しています。

 「光の画家」「光の魔術師」の異名を持ち、「夜警(別名:フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊)」が代表作として有名です。

 そのレンブラントの絵が、44年ぶりに新たに“発見”されたのです。

 

 面白いのは、最初から「レンブラントの絵」として見つかったわけではないことです。

 

 もともとは作者不詳のまま競売にかけられた「若い紳士の肖像画」でした。その肖像画はイギリスの貴族が6代にわたって保有していたものだそうです。2016年末にロンドンで競売にかけられ、137000ポンド(約2000万円)で落札されました。

 

肖像画を落札したオランダの美術商 ヤン・シックス(Jan Six)氏は、実物を見て即座にレンブラントの作品だと見抜いたそうです。落札後、レンブラントの専門家 エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク(Ernst van de Wetering)氏を含む数十人の専門家に鑑定や分析を依頼。鑑定の結果、絵の構成や筆使い、それに顔料などからレンブラントの作品と認定されました。

レンブラントが肖像画家として名声を得ていた28歳の頃(1634年頃)に制作した作品と推定されているそうです。

 

落札した美術商は、「何もないところからレンブラントを発見できるなんて夢のようです」とインタビューで語っていました。

 

「何もないところからレンブラントを発見」という部分について、何か違和感を覚えませんか?

 

 

 この話は「関係と存在」に関する示唆を含んでいます。

 

 一昔前の西洋哲学では「存在が関係を生みだす」と考えられていました。今回のケースでいうと「レンブラントの絵がもともと存在していて、それをオランダ人美術商が発見した」という感じです。

 

 それに対して東洋哲学では「関係が存在を生みだす」と考えます。縁起の思想です。「現代の美術商との縁により、レンブラントの絵が存在として新たに(再び)生みだされた」という感じです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 現在は、物理学においても(不確定性原理)、数学や哲学においても(不完全性定理)、「関係が存在を生みだす」という縁起の思想が正しいことが証明されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

 よって、「何もないところからレンブラントを発見」という美術商のコメントは正しいといえます。この美術商と絵の縁起により(そして、数多くの鑑定家との縁起により)、レンブラントの絵として新たに「何もないところから“発見”」されたのです。

 

 「関係が存在を生みだす」という縁起の考え方は、「だから普遍的な実体などはなく、物事は常に変わりゆき、永遠に変わらないものなどない」という考え方につながります。それを仏教では「無常」と表現します。

 

 さらに突き詰めると「この世に絶対はない(アプリオリなものはない)」と「この世は心(マインド)がつくっている」という二つのプリンシプルに行きつきます。

 

 目の前の世界は、私たちのマインド(脳と心)がつくりだしています。

 そのマインドを自らの意志で自由にコントロールするために、コーチングが“存在”しているといえます。

 

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854056.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

The_Nightwatch_by_Rembrandt(Wikiより引用)

夜警
(別名:フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊)

Wikipediaより引用



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