苫米地式認定コーチ CoacH T(タケハラクニオ) ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学びながら九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

2018/05

PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-08そもそも教育とは?-3-3)学習を促進する

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-3-3)学習を促進する

 

さらに苫米地理論で補足をすると、学習とは「環境と情報をやり取りしながらゴールの世界を現実化しようとするホメオスタシス活動」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 

心から実現したいゴールがあるから、それを実現するために必要な情報が手に入ります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

「欲しいから自然に手に入る」それが学習であり、誰かに言われたからやるといった「勉めて強いる」という文字どおりの勉強とは決定的に異なります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

人間はやりたいことをしている時にIQが上がります。楽しんでいる間にますます創造的になります。それを“あたりまえの状態”とした時に、あなたの人生から失敗はなくなります。

 

すべてがゴール実現のための学びの機会になるからです。それが「学習を促進する」ということです。

 

では、鹿児島の大先輩 せごどん(西郷隆盛)の言葉を紹介いたします。

 

 

過ちを改めるにあたっては、自分から誤ったとさえ思いついたらそれで良い

そのことをさっぱり思いすてて、すぐ一歩前進することだ

過去の過ちを悔しく思い、あれこれと取りつくろうと心配するのは、たとえば茶碗を割ってそのかけらを集めてみるのと同様何の役にも立たぬことである

「南洲翁遺訓」  

 

 

過去の選択をどんなに悔いても、未来は何も変わりません。未来を変えることができるのは現状の外にゴールを設定できたときです。

 

コーチングを学び、ゴールを目指す人たちに失敗はありません。すべてがゴール実現のための縁起であり、大切な学習の機会となるのだから。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

西郷隆盛(Wikiより引用)

西郷隆盛

Wikipediaより引用

 

PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-07そもそも教育とは?-3-2)学習を促進する

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-3-2)学習を促進する

 

話を戻します。

環境からの情報入力によってシナプスの結びつき方や情報の伝導効率が変化し、特定の情報を処理する神経細胞網が形成されます。すると、学習が達成されたことになります。

では、ここで問題です。

 

「学習」は成功から生まれるでしょうか?それとも失敗から生まれるでしょうか?

 

 

何かを思い出すとき(例えば高校時代のことや旅行のことなど)、まずハプニングや辛かったこと、苦い思い出がでてきませんか。

職場の例でいうと、誰かが職員旅行のことを楽しそうに話しているとき、そのほとんどがハプニング話です。

 

このことからもわかるように、人間の学習は失敗から生まれます。

 

今でこそ成功に学ぶという方法論がありますが、実際に何かを試みる場合は失敗から学ぶことになります。私たちは思考錯誤し、失敗の積み重ねの中から成功をつかみ取るのです。

 

抽象度の高い認知科学的視点では、学習とは「失敗とそれを修正しようとする調整の繰り返し」といえます。その意味で、私たちが認識しているものは失敗の総合であり、目の前の現実世界は失敗の結果であるといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

そのため、失敗の結果から抜け出すことは大変なのです。しかし、今はそのための方法論が確立しています。それがコーチングです。

 

過去の自分の判断や行動について悩んでいる方もまったく心配はいりません。

その認識・判断・行動が何をもとに生まれたのかチェックすることはスコトーマを外すために重要ですが、心から望むゴールがあり、それに向かっているという確信があれば、結果がどうであろうがまったく悔いる必要はありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

なぜなら、その認識・判断・行動は、その時点でのゴールへ向かうあなたのベストだからです。振り返って「失敗だった」と思えば、今それを修正すればよいだけです。

それが学習であり、そしてその積み重ねが進化・向上です。

 

過去の出来事の事実は変わりませんが、その意味または解釈については、今の行動とそれを生みだすゴールにより書き換えることが可能です。時間は未来から過去へと流れているからであり、その未来は“現状の外”へのゴール設定によりつくりだせるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

(つづく)

 

 

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Q-036:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.6

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・過去ではなく未来を重視して、次はどうするのかを考えていくことが大切だということが分かった。寄りそうことは、未来にどうなりたいのかを考えるヒントをあたえることだと分かった

・寄りそうことで大切なのは未来を共有することであるという言葉が印象に残りました

 

 Å:時間は未来から過去へと流れています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

未来のゴールが現在に影響を与え、現在のあり方が過去の解釈を変えます。

大切なのは「過去に何が起こったか」ではなく、それを「今、どのように解釈するか」です。その“今の解釈”をつくるものが「未来の自分の姿」、すなわちゴール(&ゴール達成時のコンフォートゾーン)です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 「寄り添うことは、未来にどうなりたいかを考えるヒントを与えること」大切なのは「ヒントを与える」という部分です。自分一人では決して外せないスコトーマを外すサポートに徹することが重要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 無理強いするほど「Push-Push back」が働きます。それは医療・介護現場はもちろん、教育現場においても重要なポイントです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9034343.html

 

 その事実を私は身をもって学びました。詳細については「The Power of Mind Ⅰ」第六章でまとめます。

 

・認識が変わると重要性が変わる(という言葉が印象に残った)

 

 A:とても大切なことですのでインパクトを感じていただいてうれしいです。ありがとうございます。しかしながら、因果関係が反対です(微笑)。

「認識が変わると重要性が変わる」ではなく、「重要性が変わると認識が変わる」です。

 

 私たちは「自分にとって重要なモノ」しか認識していません。その重要性を決めるものは過去の記憶であり、そのほとんどは他人や社会によって埋め込まれています。

 

 つまり、ほとんどすべての人にとって、「自分は、本当の自分ではない」のです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 「本当の自分」を創造するための最初の一歩がゴール設定です。

 

 ゴールのポイントは3つあります。「心から望むものであること」「自分中心を捨て去ること」「現状の外側に設定すること」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

“現状の外”にゴールを設定することは決して簡単ではありません。“現状の外”のゴールというのは「自分」が変わらないと認識することができないからです。スコトーマを外すことができないのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 反対に考えると、“現状の外”へゴールを設定することができると、ブリーフシステムが変化し、コンフォートゾーンがずれ、RASが変わりスコトーマが外れます。その結果、目の前の世界そのものが(ゴール側へ)変化していきます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 それが「重要性が変わると認識が変わる」という意味です。

繰り返しますが、その重要性を変えるための最初の取り組みがゴール設定です。コーチングの祖 ルー・タイス氏の言葉でいうと「ゴールが先、認識が後」ということです。

 

 ゴールがすべてのはじまり!

 そして、そのゴールの設定のためにコーチングが必要!! です。

 

 

・考え方が変わると見え方が変わるという事、自分の考え方が変わると苦痛に思える事もなくなるんだろうと思った

 

 A:そのとおりです。そして、逆もまた真です。

 

 講演に参加されたほとんどの方々が日常の生活では意識していないと思いますが、私たちは確実に死に近づいています。一日経ったら、一日分残された時間が減っています。その経過の中で、静かに老いが進行し、やがて病としてあらわれ、そして必ず死に至ります。その生老病死のことを仏教では「四苦」と呼びます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

自殺や自殺企図の件数などを考えると日本はまだまだ生きづらい国といえるかもしれませんが、釈迦が生きた2600年前のインドと比較すると圧倒的に生活しやすいはずです。そんな日本の充実した社会システムが、「四苦(=生老病死の苦しみ)」をスコトーマに隠しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 

そのスコトーマに隠れた「四苦」をいきなり認識してしまうのが医療や介護の現場です。その時の不安・恐怖、怒りといった情動が「四苦」をさらに増強します。苦しみの悪循環が起こってしまうのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

「考え方が変わると見え方が変わる」ということは真です。

その変化を、自分にとってよりよい方向に導いていくものがゴールといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 

・心地良い空間が必ずしも理想の状態ではないということ(グチを言う、不満を言う)に妙に納得してしまいました

 

 A:私たちの無意識は常に「現状維持」です。昨日までの自分を強力に維持しようとしています。コーチングを未経験の人にとってはその「昨日までの自分」がコンフォートゾーンとなります。

コンフォートゾーンはIQを高め、能力を存分に発揮できる大切なものですが、一方で、さらにIQを高め、もっと能力を発揮する可能性を制限するものでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 昨日までの記憶でできたコンフォートゾーンを打ち破るためには、魅力的で(100% want toで)、現状を否定する(現状の外にある)ようなゴールが必要です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 そのゴールと「達成できる」という確信が、コンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外し、潜在能力を開放します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

 このブログで「心地よい空間」にとどまることなく生き続けた江戸時代の人物を取り上げました(F-033)。ぜひ確認してください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533150.html

 

 

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F-033:その男、○○につき

 

 ある日曜の午後、リビングの机に無造作に置かれたファイルを眺めていました。

 

 詰め込みすぎて真ん中が膨れ上がったいびつな形のファイルには、富士山が描かれています。通称「赤富士」と呼ばれる、「富嶽三十六景 凱風快晴」です。

 それは美術館で葛飾北斎展が開催された時に、子どもに買ってあげたファイルでした。


Hokusai-fuji7(Wiki引用)

「富嶽三十六景 凱風快晴」

Wikipediaより引用

 

 そういえばちょうど最初の子が生まれた20世紀の終わり頃、アメリカのある雑誌で「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」という企画があり、北斎が日本人で唯一人ランクインしていたことを思いだしました。確か86位だったと思います。

 

 日本を代表する画家 葛飾北斎をもっと知りたくなった私は、さっそくネットで調べてみました。

 

 葛飾北斎(1760?~1849年)は、江戸時代後期の浮世絵師で、化成文化を代表する一人とされています。以下、Wikipediaより引用します。

 

 引用開始

 代表作に「富嶽三十六景」や「北斎漫画」があり、世界的にも著明な画家である。森羅万象を描き、生涯に3万点を超える作品を発表した。若い時から意欲的であり、版画のほか、肉筆浮世絵にも傑出していた。しかし、北斎の絵師としての地位は「富嶽三十六景」の発表により、不動のものとなっただけでなく、風景画にも新生面を開いた。

 北斎の業績は、浮世絵の中でまさに巨大な高峰であったが、達者な描写力、速筆は「北斎漫画」の中にも見ることが可能である。さらに、読本(よみほん)・挿絵芸術に新機軸を見いだしたことや、「北斎漫画」を始めとする絵本を多数発表したこと、毛筆による形態描出に敏腕を奮ったことなどは、絵画技術の普及や庶民教育にも益するところ大であった。葛飾派の祖となり、後には、フィンセント・ファン・ゴッホなどの印象派画壇の芸術家を始め、工芸家や音楽家にも影響を与えている

 引用終わり

 

 ポイントをあげると、

 ・速筆であり、多作であった

 ・作品・作風は多種多様だった

 ・新たな取り組みに挑戦し、技術を磨き続けた

 ・その結果、同時代はもちろん次世代にも、そして他業界や国外にも強い影響を与えた

といった感じでしょうか。

 

 お気づきだと思いますが、これはコーチングマインドそのものです。

 

 ・速筆であり、多作であった

  →「止められてもやりたい」というwant toの状態が、エネルギーと創造性の源となった

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 ・作品・作風は多種多様だった

  →“現状の外”のゴールに向かってコンフォートゾーンをずらし、スコトーマを外し続けた

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 ・新たな取り組みに挑戦し、技術を磨き続けた

  →不完全性(または空観)を理解し、「もっとできる」という確信で挑み続けた

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 ・その結果、同時代はもちろん次世代にも、そして他業界や国外にも強い影響を与えた

  →高い抽象度のエネルギーが時空を超えて伝わっていった

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

 

 

 北斎がコーチングマインドを体得していたことを示すエビデンスは他にもあります。それは「生涯に30回改号した(名前を変えた)」「93回転居した」「たくさんの奇行の記録が残されている」等です。

 

 決して現状に留まろうとしなかった北斎はまさに“Not Normal”。そんな彼を世間の人々は冷ややかに見ていたようですが、北斎自身は全く意に介さなかったようです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 「“現状の外”に心から望むゴールがあった」からです。

 

 あらためて北斎の絵をネットで検索し眺めてみました。私は絵心はありませんが、それでも“何か”を感じます。時空を超越したエネルギーというものでしょうか。ヒーラーとしての感覚で例えるなら“気”です。

 

 「その男、コーチにつき」

「その男、ヒーラーにつき」

 

 そんな独り言をぶつぶつつぶやきながら、日曜の午後を楽しみました。

 

 最後に北斎のものとされる言葉を紹介いたします。

 非言語(絵)と言語の両方で、日本を代表する偉人のエネルギーを受け取ってください。

 

 70歳まではとるに足らず、86歳になれば腕は上達し、90歳で奥義を極め、100歳に至って神妙の域に達する。

 100歳を超えて描く一点は、一つの命を得たかのように生きたものとなろう。

 

 天が私に10年、せめてあと5年の命を与えてくれたなら、真正の画工となることができるのに。

葛飾北斎 臨終時(89歳)の言葉 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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The_Great_Wave_off_Kanagawa(Wikiより引用)

「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

Wikipediaより引用

 


PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-06そもそも教育とは?-3-1)学習を促進する

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-3-1)学習を促進する

 

ヒトの脳を作るのに使われる遺伝子情報は、約1億ビットと推定されています。

 

それに対し、実際の成人の脳形成に必要な情報量は10兆ビットだということです。このことより、ヒトの脳は環境からの情報入力により、遺伝子情報よりも10万倍も複雑な構造を形成していくということがわかります。

 

それを可能にしているのが学習です。「天才」は後天的に作られるのです。

 

抽象度の低い脳科学的な視点で考察すると、学習とは「環境からの情報によって神経回路網が変化すること」です。このような変化は神経細胞どうしを結ぶシナプスの可塑(かそ)性によって可能となります。

可塑性とは、粘土に力を加えると、形が変わったままになるような性質のことです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

話が少しそれますが、私がかつて在籍していた鹿児島大学リハビリテーション科の二代目教授 川平和美先生(20133月末に定年退官)は、在任中に「促通反復療法(川平法)」というリハビリ手技を開発されています。

その効果は目覚ましく、2011年秋にNHKスペシャル「脳がよみがえる ~脳卒中・リハビリ革命~」という番組で取り上げられています。

 

川平先生は、可塑性に関する研究で日本有数の研究者といわれる京都大学霊長類研究所の久保田競教授(当時)のところに研究員として入り、さらにこの分野の研究で世界最先端といわれるアメリカの国立衛生研究所(NIHNational Institute of Health)に留学されました。

留学中の研究で確信を深めた川平先生は、帰国後に可塑性を引き出すためのリハビリについて思考錯誤を続けられ、ついにシンプルな結論にたどり着きました。その詳細は、NHKスペシャルでの取材をもとに刊行された「脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命」(主婦と生活社)に詳しくまとめられています。

 

私は、川平先生がたどり着いた「シンプルな結論」とは、抽象度を上げ続けたことで得られた“ひらめき”により導きだされたと理解しています。学習の結果としてつかみ取ったのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

(つづく)

 

 

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脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命


PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-05そもそも教育とは?-2-3)望ましい知識・技能・規範

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-2-3)望ましい知識・技能・規範

 

 ところで、医学教育とは「医師をはじめ医療従事者を養成する教育」といえますが、この言葉には問題があります。

 

「養成する」というのは職業訓練です。

真の教育の目的は「自由」を手に入れるためといえますが、それがいつの間にか職業訓練にすり替わっているのが日本の現状です。

そのことは日本の医学教育からリベラルアーツがますます削られていることに表れています。

 

 職業訓練とは技能の話であり、低い抽象度次元での話です。

このまま医学教育が進むと、技能は優秀だが知識のない医師や看護師がますます増えていくでしょう。ここでいう知識とは具体的な、つまり抽象度の低い医学的専門知識のことではありません。自由に係るリベラルアーツのことで、なぜか「一般教養」と日本語訳されている知識のことです。

 

 具体的な専門知識が増えるだけでは、決していい医療従事者になることはできません。抽象度の高い世界がかえって認識しづらくなり、結果として「6)人間形成」に支障がでるからです。

 

知識が増えるということは、現状の最適化により巨大なスコトーマを生みだす危険とつねに背中合わせです。「専門バカ」という言葉はそのことを言い表しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

どんどん情報や知識が増えていくこれからの社会において、新たなスコトーマを生みだすことなくさらに学び続けるためには、「抽象度を上げること」が欠かせません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

したがって、情報宇宙の底面である物理空間を広げるための専門的知識はもちろんですが、高次元に情報空間(宇宙)を広げていくためのリベラルアーツこそがますます重要になります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654316.html

 

 まとめると、「知識」とは情報空間にある「情報を概念化したもの」であり、「技能」とは「それを物理空間で発揮するもの」です。

 

さらに苫米地理論で追加すると、「抽象度を上げること」とそのための心の状態(意識状態)を作ることも「技能」といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 「規範」に関しては割愛いたします。続編の「The Power of Mind Ⅱ」において、「マナー」や「ルール」とともに考察する予定です。

 

(つづく)

 

 

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-追記-

 「規範」について、下記シリーズで考察しました↓

 S-02~:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~(目次)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/17563396.html

 

 

Q-035:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.5

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・マインドについて学び実践することが、よりよい医療として大切だと分かった

 

 A:ありがとうございます。よりよい医療や介護のためには、マインド(脳と心)についての理解と実践が欠かせません。そして、「マインドについて学び実践すること」は医療・介護現場で働く方々にとっても大切なものとなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html

 

 さらには、医療・介護業界が抱えている大きな問題を解決するためにも役立ちます。

日本は世界に先駆けて超高齢化・少子化社会に突入します。日本での成否が後に同様な問題を抱えることになる各国に影響を与えることを考えると、医療・介護現場に「マインドについて学び実践すること」を取り入れることは「世界的なスケールの課題を解決に導くことになる」ともいえます。

 

 …2018512日(土)の南日本新聞に、「看護師7割『辞めたい』」というタイトルの記事が掲載されました。以下、引用します。

 

 引用開始

 鹿児島県医療労働組合連合会(県医労連)は11日、2017年度「看護職員の労働実態調査」の結果について会見した。県内の看護師407人のうち、「仕事を辞めたい」と思ったことがある人が68.8%に上った。

 辞めたいと思った理由は「人手不足で仕事がきつい」が41.8%で最も多く、「夜勤がつらい」が24.8%、「賃金が安い」が20.4%と続く。「休暇が取れない」も16.8%に上った。

 「仕事量が増えた」と感じている人は49.1%。職歴が長い人ほど「大幅に増えた」と感じる傾向が強かった。また、担当患者の容体把握のため、始業時間前から情報収集に当たるなどの、賃金が支払われない時間外労働も増加傾向にある。

 県医労連によると、拘束時間が長い2交代制の勤務体制をとる医療機関が多く、長時間勤務が常態化しているという。

 また「セクハラ」は9.8%、「パワハラ」は15.0%が「受けたことがある」と回答。セクハラを受けた相手は「患者」は80.0%、パワハラは「看護部門の上司」が62.3%で最も多かった。

 県医労連の馬場文治執行委員長は「夜勤や長時間労働は、医療の質の低下を引き起こす。安心、安全な医療を提供するため、国などに改善を求めていく」と話した。

 引用終わり

 

 「仕事がきつい」「夜勤がつらい」「休暇が取れない」に共通する原因として、「仕事量が(大幅に)増えた」が考えられます。これは看護師や医師等医療・介護従事者に限ったことではなく、すべての業種についていえることです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 

 私たちの住む世界(物理宇宙)は、どんどん情報量が増大しています。

時間の経過とともに情報量が増大していくことは、「エントロピー増大の法則」を考えると理解しやすいと思います。

 

 エントロピー(entropy)とは、ドイツの物理学者 ルドルフ・クラウジウス(18221888年)が、1865年に熱力学に導入した概念です。エネルギーの「 en」 と“変換”(英語では、transformation)を意味するギリシア語 「τροπήtropy)」 の合成語として造語されました。

そのエントロピーの概念は、熱力学や物理学の分野に留まらず、情報理論や経済学、社会科学など広い分野で応用されていきました。

 

エントロピーは「無秩序な状態の度合い」を数値で表すもので、「無秩序な状態ほどエントロピーは高い(数値が大きい)」「整然として秩序の保たれている状態ほどエントロピーは低い(数値が小さい)」と表現されます。

これは抽象度と置き換えることができ、無秩序な状態ほど抽象度が低く(情報量が多い)、整然として秩序の保たれている状態ほど抽象度が高い(情報量が少ない)ということができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

すべての事物は「それを自然のままに放っておくと、そのエントロピーは常に増大し続け、外から故意に仕事を加えてやらない限り、そのエントロピーを減らことはできない」というものが物理空間に働く秩序です。それを「エントロピー増大の法則」と呼びます。

 

 繰り返しますが、私たちの住む世界はどんどん情報量が増大していきます。今後ますます「仕事量が(大幅に)増える」ことにより、さらに「仕事がきつい」「夜勤がつらい」「休暇が取れない」といった状況が悪化することが予想されます。

 

 この問題の解決の鍵となるものが抽象度の理解であり、そのコントロールです。

 

それはマインド(脳と心)での情報処理により行われるものであり、コーチングを学び“現状の外”へのゴール設定を行い、ゴール実現へ向けて生きていく過程で自然に身につけることができます。

 詳しくは「The Power of Mind Ⅰ」第五章にて解説いたします。ぜひ御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

 超高齢化・少子化社会の希望の光となるために、そして、医療・介護現場の崩壊を防ぐために、「マインドについて学び実践すること」はすべての医療・介護関係者が取り組むべき喫緊の課題といえます。

 

 

・楽しく、講演をきくことができました

・何がということではなく、最初の話からつながりがあり、よく理解できてよかったと思います。それと何かすっきり感がありました

 

 A:ありがとうございます。当日の講演は大きく分けると五部構成でした。「時間の流れ」の説明から始め、「寄り添うこと」を考えていただきながら、小ネタをはさみつつコーチング用語を説明いたしました。そしてメインである「スピリチュアルペイン」について考察し、再度コーチング的視点で「寄り添うこと」を考えていただきました。

 

 60分という持ち時間を考えると詰め込み過ぎた感もありますが、「つながり」を感じていただき、「よく理解」していただいたのは、頭の中でゲシュタルトができあがったからだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 先程の五つのテーマを包摂する一つ上の抽象度の世界を感じていただけたのではないでしょうか。だから、「すっきり感」や「楽しさ」を感じられたのだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 その体感をしっかり記憶し、大事にされてください。その体感(変性意識状態の感覚)が「The Power of Mind」を引きだすきっかけになります。

 

(つづく)

 

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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F-032:ある医師の勇気に触れて学んだこと ~○○○→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→○○→~

 

  思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから

  言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから

  行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから

  習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから

  性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

 

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words

Be careful of your words, for your words become your deeds

Be careful of your deeds, for your deeds become your habits

Be careful of your habits, for your habits become your character

Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

 

上記の言葉はマザーテレサの言葉だとされています。

ネットで調べると、同じ言葉が1977年のテキサスの新聞に載っているようです。その中ではBi-Lo Storesというスーパーマーケットの幹部 Frank Outlaw氏による言葉とされています。

似たような表現は1856年まで遡ることができるそうで、どうやらマザーテレサがオリジナルではないようです。

 

 

 ところで、勇気とは何でしょうか?

 上記の言葉を教えていただいたのとちょうど同じ頃に、勇気について考えさせられる機会がありました。

 

 文春オンラインで、「認知症医療第一人者が語る『みずから認知症になってわかったこと』」という記事が配信されました(201856日)。

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180506-00007221-bunshun-life

 

 記事中の「認知症医療の第一人者」とは、精神科医の長谷川和夫先生(89)です。

長谷川先生は1974年に認知症診断に用いられる「長谷川式簡易知能評価スケール」を公表されました。現在も改訂版が医療・介護の現場で用いられています(HDS-R)。医療・介護に関わる人で知らない人はいないと言えるほど有名な検査法です。

 

 その開発者であり、認知症ケア職の人材育成にも尽力されてきた長谷川先生は、昨年10月の講演で自らが認知症であることを明かされました。そして、文春の取材にも応じたのです。

 

 私はこの記事を読んで驚きました。そして「もし私だったら、公表するだろうか?」と自問しながら、同時に「なぜ長谷川先生は認知症を患っていることをわざわざ公表されたのだろうか?」と思いめぐらしました。

 冒頭の引用文でいえば、「『カミングアウト』という“行動”のもとになった“言葉”、そしてその“言葉”のもととなる“思考”は一体何なのだろうか?」という問いです。

 

 認知症ケアで長谷川先生が大切にされてきたものは「パーソン・センタード・ケア」という考え方だそうです。それは「認知症の人を中心に考える」という理念で、イギリスのトム・キットウッドという臨床心理士が提唱したものです。

 

「『認知症の人と自分とは同じだ』と同じ目線に立ち、従来のケアに加えて『その人らしさ』を尊重する。その性格を形成していく背景を粘り強く推し量り、『その人らしさ』を理解して、お互いに代えがたい存在であることを認め合う。認知症ケアには、そんな姿勢が求められると思います」と語られる長谷川先生は、「私は、こうした日本の認知症ケアを、世界に広めていくべきだと考えています」と話されています。

 

さらには「『認知症の人の心は、私の心と同じ。あの人も私と同じように楽しみたい、幸せになりたいと思っているんだ』という気持ちをもって、本人に接してみる。こうして、認知症になっても安心して暮らせる社会をつくっていくことが、これからの日本に求められることではないでしょうか」と理想の社会について語り、「私はいま、子どもたちに認知症のことを理解してもらうための絵本を作りたいと考えています」と未来への働きかけについてまで語られています。

 

どうやら長谷川先生の一連の言動のもととなる“思考”は、「よりよい社会、よりよい未来を実現したい」というゴールから生まれているようです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 ゴールは“現状の外”に設定するものです。

 通常、“現状の外”はスコトーマの中にあり認識することさえできず、そこに向かうことはコンフォートゾーンを飛びだすことであるため大きな葛藤を伴います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 

 その葛藤を克服し、挑戦を継続させる力が「勇気」だと私は思っています。

 

 勇気はゴール設定の結果であり、“思考”を助けるものです。

 「ゴールが先、認識は後」 by Lou Tice

 

 認知症の第一人者が自らの認知症を公表する姿にコーチングマインドを感じた私は、不意に冒頭の言葉を書き直してみたいと思いました。

 

  ゴールに気をつけなさい、それがあなたの思考になるから

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから

  言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから

  行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから

  習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから

  性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

  運命に気をつけなさい、それが世界を変える力となるから(革命!)

 

  Be careful of your goals, for your goals become your thoughts

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words

Be careful of your words, for your words become your deeds

Be careful of your deeds, for your deeds become your habits

Be careful of your habits, for your habits become your character

Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

  Be careful of your destiny, for your destiny changes the worldrevolution!).

 

 ある医師の勇気に触れて私が学び得たものは、「ゴール→思考→言葉→行動→習慣→性格→運命→革命→新たなゴール」という抽象度の階梯を駆け上がるサイクルのイメージでした。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-04そもそも教育とは?-2-2)望ましい知識・技能・規範

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-2-2)望ましい知識・技能・規範

 

次に「知識」と「技能」について考えます。

 

 もうお気づきだと思いますが、この二つは抽象度の違う概念です。「知識」は情報空間にあり、「技能」は物理空間で発揮されます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 第二章で「スコトーマ」について説明した際に、「生みだすポイントは二つあり、一つ目が知識である」と書きました。私たちは知らないものは認識することができません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

では、なぜ、そもそも知識がないと認識することができないのに、新たな知識を獲得することができるのでしょうか?

 

 その答えは「ゲシュタルト」と関係します。

ゲシュタルトとは「全体性をもったまとまりのある構造」です。一つ上の抽象度でより大きなゲシュタルトを作ると、未知の情報を認識することが可能となります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 そのことは「情報」と「知識」の関係性を考えると理解しやすいかもしれません。

私たちの目の前にある情報は、脳が過去の記憶をもとに「これは重要である」と判断し、認識されます。過去の記憶にない情報は脳内のフィルターであるRASをすり抜けることはできません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

「詰込み型教育」と揶揄される間違った教育において詰め込まれるものはただの情報です。学ぶほど知識が増えていくように感じるかもしれませんがそれは錯覚で、じつは情報が増えていくだけなのです。

 それら大量の情報をひとまとめにして概念化した時にはじめて知識となります。

 

つまり、知識とは、大量の情報をもとに構築された概念の塊であり、「全体性をもったまとまりのある構造=ゲシュタルト」なのです。

よって、知識が増えるとは「概念の数が増えること」といえます。増えた概念が一つ上の抽象度でさらに大きな一塊の概念となっていくことが「頭がよくなること」です。

 

そして、その先に真の教育の目的である「自由」があります。

 

このように知識を増やしていくということは、抽象度の階段を駆け上がっていくことに相当します。しかしながら、その知識を実際に役立たせることができるのは、あくまでも抽象度の最下層である物理空間においてです。そのためのスキルが「技能」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

高い抽象度の知識であるほど物理空間で技能として発揮することは難しくなりますが、それができたときのインパクトは大きくなります。このように知識と技能は密接に関係します。

学問でいうと、理学と工学の関係に相当します。

 

(つづく)

 

-関連記事-

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 

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PMⅠ:The Power of Mind

PM-05苫米地理論で見える教育現場のスコトーマ

PM-05-03そもそも教育とは?-2-1)望ましい知識・技能・規範

 

この章(第五章)では、苫米地理論(ベチロン)で教育を考察していきます。

 

 

そもそも教育とは?-2-1)望ましい知識・技能・規範

 

 「『望ましい』の定義を誰が行っているのか?」、そして「どの時点を基準に行っているのか?」について注意が必要です。

 先程の例えでいうと、医師である親が一方的に子供たちを“いい医師”にするための「望ましい知識や技能」であってはならないということです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9034343.html

 

「望ましい」を決める基準は、教育を受ける側の心の内にあるべきです。

親が医師である子供たちが自身の自由意志でその道を目指すと決めた後に、それを実現するための知識や技能が「望ましい」ものになるのです。はじめから「望ましい」ものが存在しているわけではありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 

 発達心理学の研究によると、子供のブリーフシステムの八~九割以上が親の影響を受けているということですので、「医師になる」という決意が本当に子どもの自由意志といえるかは微妙なところですが、だからこそ、「望ましい」を決定する基準は常に検証しなければならないのだと思います。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 「どの時点を基準に行っているのか?」というのは、すなわち「時間の流れをどのようにとらえるか」ということでもあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

時間は未来から過去に流れています。

「親が医師→だから私も医師」という思考においては、過去から未来に時間が流れています。そのままでは、すばらしいミュージシャンや科学者、作家になることといった他の可能性が認識できなくなります。ましてや、まだ誰もやったことがない新たな何かを生みだすひらめきを得られるはずがありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

「過去→未来」とみることの危険は、先程の奴隷マインドとも大いに関係します。その考えのままでは、既得権益の支配から逃れることは困難です。

 

(つづく)

 

 

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Q-034:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.4

 

 2018315日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。

 講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。

 

 

・コーチング、患者さんとの寄り添いかた(ということが印象に残った)

 

 A:講演では「寄り添う」という言葉のイメージを感じていただきました。

 

 「物理空間と情報空間」、「過去と未来」、そして「過去の延長(結果)としての自分と未来のスタート(原因)としての自分」といった感じで、「スピリチュアルペイン」とともに考えていただきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html

 

 「患者さんとの寄り添いかた」として私がいつも意識していることは“希望”です。「希望を失わないように」「いや、むしろもっと明るい希望をもっていただけるように

 そんなことを考えながら、いつも患者さんと向き合っています。希望こそが生きるためのエネルギーの源泉であり、健康を実現する力であると信じているからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 その希望を生みだすものがゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 クライアントが自ら“現状の外”にゴールを設定することを可能とするために、苫米地式認定コーチによるパーソナルコーチングがとても有効です。その圧倒的な効果に関しては、苫米地博士によるパーソナルコーチングを半年間にわたって受けさせていただいた私自身が身をもって体験しています。

 さらに認定コーチとして縁ある人々の変容を見守らせていただき、心から確信するようになりました。

 

 繰り返しますが、コーチングの効果は圧倒的です。情報処理のシステムそのものが大きく変わることで、認識する目の前の世界そのもの(宇宙)が変わってしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 しかしながら、通常のクライアントに行うコーチングに対して、医療・介護の現場で患者さんやその家族の方々に働きかけることは決して容易ではありません。

 医療・介護現場では生老病死(四苦)の臨場感が高く、苦しみがリアルだからです。さらに「ファイト・オア・フライト」の結果、その苦しみが強化されてしまうからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 医療・介護現場で「寄り添うこと」は決して簡単ではありません。

 だからこそ、私は“いのちの現場”にコーチングを届けたいと願っています。

 

 

・時間は未来から、現在は過去へ流れている、過去を振り返る事は時間のムダ。前を向いて、未来を向いて

・未来から現在、現在から過去へと流れているという言葉に共感した

・時間は未来から過去に向かって流れている、過去はどんどん遠ざかっていく。これから近づく未来を思うべきこの言葉がとても印象的で仕事だけでなく生活(子育て)においても意識していきたいと思いました

・過去をふり返らず未来に向かっていることを共感した

・過去にとらわれるのは時間の無駄だということ

・時間は未来から現在、過去へと流れているという所でスコトーマが外れたように思いました

 

 A:「時間は未来から現在、現在から過去へと流れている」この時間観の変化は、人間を束縛から解放します。

私は、パーソナルコーチングでも講演でも、まずはこの話から入るようにしています。それが理解できた瞬間から、今まで封印してきた潜在能力の開放が始まるからです。

 

 この「時間は未来から過去へと流れている」という時間観には“つづき”があります。まずは下記のブログ記事を確認してください。今まで何度も読まれた方も、ぜひ再確認してください。

 「PM-02-18:時間の流れ」http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 ブログ記事中で紹介している「過去、現在、未来の区別は頑固に引き続いている幻想にすぎない」というアルベルト・アインシュタイン博士の言葉は、友人の死に際して残された遺族に贈られた言葉です。

 

 「彼はこの奇妙な世界を、私よりも少しだけ先に旅立ちました。でも、そのことには何の意味もありません。私たちのように物理学を信じる者にとって、過去、現在、未来の区別は幻想にすぎないのです。その幻想は頑固で根深いものではありますが

 

 じつは、時間は流れていません。それが現代物理学の結論です。

 時間は流れているのではなく、ある一瞬に過去・現在・未来が同時に存在しているのです。

 

 驚くべきごとに、同じ発想が古い仏教用語にも垣間見えます。それは苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千(いちねんさんぜん)」です。中国天台宗の開祖である天台大師 智顗(ちぎ)の言葉だとされています。

 

 「一念三千」とは、「私たちの一瞬の心の中に、物理的な現象、情報的な機能すべてが入っている」という智顗の基本的な考え方を表すものです。

 「三千」とは10003つの3000ということではありません。仏教用語では1000×1000×1000、すなわち10億もの須弥山(しゅみせん)を表現しています。須弥山はサンスクリット語Sumeru(シュメール、スメル)の音写で、世界の中心にあるという想像上の山のことです。

 

 直径が太陽系ほどの大きな3枚の円盤が重なった上に、高さ132kmの山(須弥山)が乗っています。これが一つの世界で「小世界」といいます。その「小世界」が1000個集まり「小千世界」。「小千世界」が1000個集まり「中千世界」。「中千世界」が1000個で「大千世界」です。それが「1000×1000×100010億の須弥山」という意味です。

 ちなみに、世界全体の中心に存在する仏さまが大毘盧遮那如来(だいびるしゃなにょらい)です。有名な奈良の大仏は正式名を「毘盧遮那仏」といい、この壮大な華厳の世界を表す仏です。

 

 話が逸れましたが、「一念三千」という言葉は「世界のすべて、過去・現在・未来も含めたすべてが、私たちの一瞬の心の中に入っている」ということを表現しています。

 そして、これがアインシュタイン博士などの研究により明らかになった物理学の結論でもあります。

 

 時間は流れておらず、ある一瞬に過去・現在・未来のすべてが含まれています。それがわかれば、過去も現在も未来も自由自在に書き換えられるようになります。

 すべてマインド次第ということです。

 

(つづく)

 

 

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Shumisen(Wikipediaより引用)

Wikipediaより引用

F-031:「人間関係が嫌になった」

 

 先日、愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した受刑者(27)が、脱走から23日目に広島市内で逮捕されました。なんと夜間に海を泳いで本州に渡ったのだそうです。

 

 大井造船作業場は全国でも4カ所しかない開放的施設です。他の刑務所のような塀はなく、内側から窓や玄関扉の鍵を開けることができるそうです。

通常に近い環境で過ごすことで社会への適応性を向上させるという狙いがあり、罪が比較的軽く、模範的な態度の受刑者が収容されています。実際、そこを出所した受刑者の再犯率は低いそうで、「社会への適応性を向上させる」という取り組みは成功しているといえます。

 

 一方で、1961年の開設以来、今回を含めて1720人の逃走事案が発生しています。法務省内の検討委員会では、再発防止策に顔認証技術を導入する案が浮上しているそうです。

脱走予防のための何らかの対策は必要だと思いますが、一方でそれを強化しすぎれば開放的施設の良さが失われる可能性があります。

 

では、「社会への適応性を向上させる」ための取り組みを継続しつつ脱走を防ぐために、どのような対策をとればいいのでしょうか?

 

私は、今回のケースのポイントは、「物理次元ではなく情報次元にある」と感じました。

よって、その対策は情報次元で行うべきだと考えます。情報次元での対策とは「マインド(脳と心)について学び、実践すること」です。

 

あと半年で出所予定だった受刑者が脱走し、夜に海を泳いでまで逃げようとしたそもそもの動機は、「刑務所での人間関係が嫌になった」でした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

「(寒い・臭いなどの理由で)居心地が悪い」とか「食事がまずい」といった物理的なことが原因だった訳ではなく、「人間関係」という情報的な要因、もっと言えば「(人間関係の)本人の解釈」が主因でした。

 

「本人の解釈」を決めるものは、ブリーフシステムです。

それは過去の記憶によりつくられ、人の行動や行動性向と呼ばれる無意識の行動を決定します。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

そのブリーフシステムが、「人間関係」をきっかけに、脱走という行動を引き起こしました。「あと半年で出所できる」「脱走を試みたら出所が遠のく」等の考えはすっかりスコトーマに隠れ、「逃げる」ことを肯定することしか思い浮かばなかったはずです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

海を泳いで渡り、23日間もの長期間にわたって逃げ続けるという行動のエネルギー源になったものは、「この人間関係から逃れたい」という思いでした。その正体は、本来のコンフォートゾーンになんとか戻ろうとするホメオスタシスフィードバックです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

私たちの無意識には、「押されたら、押し返す」という「Push – Push back」の働きが埋め込まれています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882703.html

 

頭では理解しているつもりでも心から納得していなければ、つまり「want to」でなければ、私たちはその違和感を何とか解決しようとします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html

 

その時、その違和感が強ければ強いほど、つまり「have to」であるほど、情報空間でより“クリエイティブ”に、物理空間でよりエネルギッシュに、解決しようとします。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html

 

 

すべてはマインド(脳と心)での情報処理からはじまっている

 

 

その情報処理への介入なしに顔認証や施錠など物理的な拘束を強めてしまえば、脱走などトラブルのリスクはむしろ悪化するかもしれません。「Push – Push back」が強まってしまうからです。

 

今回の事件が示唆することは、「マインド(脳と心)について学び、実践する」という情報次元での対策の必要性です。そのためにコーチングがとても役に立ちます。刑務所等でコーチングについて学ぶ機会を増やしていくことが、脱走予防や再犯予防に大いに役立つものと考えます。

 

もっと重要なことは、より早い段階でコーチング等を通じてマインド(脳と心)について学ぶことです。小・中学校、高校といった早期の段階から、家庭や学校でコーチングを学ぶことができれば、もっと豊かな社会を実現できます。

 

このブログのメインである「The Power of Mind Ⅰ」は、教育を苫米地理論で考察する第五章に入りました。ぜひ御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_124525.html

 

 

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