Q-111:190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -08
2019年1月26日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html
「もっと知りたいこと」に関する御意見です。
Q:お酒依存解消についてさらにヒントを
A:依存克服の基本について、Q-107に書いてます。まずは下記ブログ記事を確認してください(↓)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19572599.html
皆さんは「ロックオン/ロックアウト」という概念を御存知でしょうか?
人間の脳は何かを認識するとき、その対象に焦点を当てて情報を収集し、それ以外の情報は遮断します。認識のフィルターがRAS(ラス、網様体賦活系)で、RASにより情報が遮断されることを「スコトーマに隠れる」と言い表します。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
その焦点を当てることが「ロックオン」。そしてその反対、つまり焦点を外しスコトーマに隠すことが「ロックアウト」です。
「お酒依存」とは酒(飲酒)にロックオンした状態です。よって、その状態を解消するには、酒(飲酒)から焦点を外しスコトーマに隠せばいい(ロックアウト)ということになります。
セミナーではスコトーマを生みだす3つの要因(知識、重要性、役割)を説明し、その要因をゴールとして新たに作り直すことを解説しました。ポイントは「お酒を不要(むしろ邪魔)とするような新たなゴール設定」。つまり、ゴールによって「ロックオン/ロックアウト」を制御するということです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
その基本をふまえた上で、今回は「さらなるヒント」を紹介します。
認知科学者 苫米地英人博士の著作に「Dr.苫米地の脱洗脳禁煙術」(WAVE出版)という本があります(Kindle版もあります)。以下、同書の「はじめに」からの引用です。
タバコをやめられるかどうかは、簡単に言ってしまえば、脳内で分泌されるドーパミンをいかに自分でコントロールするかがポイントになります。
ドーパミンとは運動を促すホルモンで、快の感情や意欲にもかかわっています。タバコを吸うことでヤル気が出たり、リラックスしたりするのは、このドーパミンの作用です。
私はこれまで「読者のIQを向上させること」を目的に数多くの本を書いてきました。「IQが高くなる」とは、つまり「頭がよくなる」ということです。ではどうすればIQをアップできるかといえば、これまでの本の中で私は再三「脳の前頭前野にドーパミンを大量に流せば、IQが向上する」とお話ししてきました。
本書で私がみなさんにお教えする禁煙法は、いわば「ドーパミンコントロールの方法」です。禁煙を通じてドーパミンコントロールの術を学んでいただければ、タバコをやめられるだけではなく、脳内に分泌するドーパミンをコントロールできるようになり、結果として頭もよくなるのです。詳しい方法は、第3章「タバコをやめて、頭もよくなる!『苫米地式3ヶ月禁煙プログラム』」で解説しています。
自分で言うのもなんですが、禁煙を目的とした本なのに、
「喫煙習慣を必ずしも否定しない」
「頭もよくなる」
と謳うことは、まったくもって前代未聞なのではないでしょうか。
みなさんにとって、目から鱗なことをたくさん書いたつもりです。
ぜひ楽しみながら禁煙に取り組み、ついでにIQも上げてみてはどうでしょうか?
引用終わり
同書には禁煙法として、1)フレームの中断、2)フレームの組み換え、3)身体依存をずらす ドーパミン不足をタバコ以外で解消する、4)精神依存は「止観」で解決、5)自己催眠1 マイナスの自己催眠、6)自己催眠2 プラスの自己催眠、が解説されています。
いずれもタバコや酒などの薬物依存ばかりではなく、ゲームやネット依存、ギャンブル依存他、ありとあらゆる領域で応用することができる重要な知識です。「ダメ。ゼッタイ。」を超えたところに存在する認知科学的アプローチをぜひ手に入れてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_352303.html
Q:ブリーフシステム(についてもっと知りたい)
A:ブリーフシステム(Belief System)とは、「人の行動や行動性向といわれる無意識の行動を決めるシステム」のことです。「強く信じる固定的な考え方・価値観、あるいは信念」ともいえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
先程紹介した「ロックオン/ロックアウト」も、じつは、ブリーフシステムと大いに関係します。人は自分が信じた信念(ブリーフ)に従った情報しか取り入れません。つまり信念(ブリーフ)に合致したものにロックオンし、他のものをロックアウトしてしまうのです。
信念(ブリーフ)は、通常は、過去の記憶で作られます。それは親や教師といった他人の価値観であり、常識など世間からの刷り込みです。よって、「自分とは何か?」と問う機会がない大人は、「無人運転」や「自動運転」のままであるといえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_369873.html
ブリーフシステムによる「ロックオン/ロックアウト」は、有益な情報を逃してしまう恐れがある上に、間違った情報を信じてしまう危険性まではらんでいます。
そのリスクを回避するためにも、「抽象度を上げること」がとても重要です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
(Q-112につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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