Q-108:190126鹿児島コーチングセミナーQ&A -05
2019年1月26日、鹿児島市でコーチングをテーマとしたオープンセミナーを開催しました。いただいた御意見・御質問に回答いたします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19263179.html
「疑問に思ったこと」「難しかったこと」に関する御意見です。
Q:ゲシュタルトについて、絵ではわかりやすいが、他のことでは難しい感じがした
A:ゲシュタルト(Gestalt)とは、形態を意味するドイツ語で、「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを指します。
全体と部分の双方向性で成り立ち、一つの統合的意味を持つまとまりのこと。部分を積み重ねたから全体がわかるのではなく、全体がわかったから部分の意味が決まることともいえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html
私たち人間は目の前の世界をゲシュタルトとして認識しています。ゲシュタルトは同時に一つしか維持することができませんので、なにか一つのゲシュタルトで認識すると(させられると)、他のゲシュタルトが消えてしまいます。
それを体感していただくためにトリックアートを用いました。ぜひ「ルビンの壺」で検索して、画像を確認してください。
壺というゲシュタルト(壺を意識した状態)では人が消え、人というゲシュタルト(人を意識した状態)のときは壺が消えるはずです。それを「スコトーマに隠れる」「スコトーマが外れる」と表現することもできます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
私たちが最初に手にするのは断片的な小さな知識です。その段階ではまだ全体をとらえていないので「難しい感じ」がします。しかし、学習を重ね知識が蓄積されていくと、知識同士がひとまとまりになってつながり、ひとつの認識になります。これを「知識のゲシュタルト」といいます。
この「知識のゲシュタルト」の量に比例して、人は様々な問題を多角的に深く考慮することができようになっていきます。理解が深まるのです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html
ゲシュタルトについて「難しい感じがした」のは、まだ全体像が捉えられていないからです。つまり、「『ゲシュタルト』のゲシュタルトができあがっていない」から。
ぜひ、リンク記事を読み返してください。知識が積み重なるうちに「あっ、わかった!」というクリアな体感を得る時が訪れます。スティーブ・ジョブスのいう「connect the dots(点をつなぐ)」の瞬間です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html
蛇足ですが、この認知メカニズムは治療としても応用されています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721479.html
Q:(疑問に思ったことが)あったけど忘れてしまいました
A:…「あっ、わかった」といったクリアな体感を「ひらめき(inspiration)」とも表現します。
「すごいことを思いついた」「すべてがクリアになった」と思っても、しばらくして思い出せなくなった経験はありませんか?
「ひらめき(inspiration)」はとても消えやすいのです。
それは変性意識(ASC:Altered State of Consciousness)が関係します。変性意識とは俗にいう「トランス状態」「ゾーンに入った状態」のことで、物理的現実世界以外の世界に強い臨場感を抱いている状態のことです。ほどよくお酒に酔った状態といえばわかりやすいでしょうか。
ただし、お酒に酔ったときと違って、「ひらめき(inspiration)」を得る変性意識はかなり深いところにあります。超情報場仮説でいえば、高い抽象度次元の“場”にアクセスした状態。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html
よって、「ひらめき(inspiration)」を再現するためには、同じような深い変性意識で高い抽象度次元にアクセスした状態にならないといけません。
では、すぐに深い変性意識状態となって「ひらめき(inspiration)」を思い出すためにはどうすればいいでしょうか?
Q:漠然とイメージしているだけのことが多く、「書き出してみる」となると難しく、普段からやるべきかなと思いました
A:…答えは、「ひらめき(inspiration)を言葉にする」です。
「ひらめき(inspiration)」を得た瞬間に、ICレコーダーに録音したり、メモに書き残したりすると、忘れにくく(思い出しやすく)なります。言語は記憶の想起性が強いツールであり、深い変性意識状態(アンカー)を引きだす引き金(トリガー)として使えます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html
ふだんからマインドに浮かんだイメージの断片をどんどん書きだしてください。
そんな習慣(ハビット&アティテュード)をつくるためにも、苫米地式「夢をかなえる手帳」をお勧めします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16095819.html
(Q-109につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
変性意識については、私も参加させていただいた苫米地博士の著作「完全版変性意識入門 自分のリミッターをはずす!」(ビジネス社)で学ぶことができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268324.html
-追記2-
2019年10月に、鹿児島市と霧島市で、コーチングセミナーを開催します!
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19527371.html
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