ブログ・シリーズ編

S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

S-02-16:マナーやルールに潜む罠 -3

 

 「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。

ただし、その3つには明確な違いがありそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察します。ぜひ皆さん自身の自由について思いめぐらしながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-030):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17320680.html

 S-02-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

 

 

S-02-13の最後にこんな問題をだしました。

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Q:「モラル」はみんなで遵守する前提で、理想的な生き方は下記のうちどれでしょうか?

 

A:マナー違反もルール違反もしない

B:マナー違反はすることがあるが、ルール違反はしない

C:マナー違反はしないが、ルール違反はすることがある

D:マナー違反もルール違反もすることがある

 

模範解答としては「A」ですが、意識状態(あるいは人生に臨む態度)としての理想的な生き方は、じつは、「D」です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

その理由は大きく3つあります。

 

1つ目は、「want to」が「have to」になるから

2つ目は、(とくにルールの話ですが)論理で考えるということは物事を相対化することであるから

そして、3つ目は、マナーやルールは圧倒的に権力者(既得権益)に有利につくられているから

です。         

 

それぞれを解説します。

 罠-1http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19262882.html

 罠-2http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19370962.html

 

 

<3>    マナーやルールは圧倒的に権力者に有利につくられ、権力の暴走につながる

 

 昨年(20185月)、日本大学アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則プレーを行った問題がクローズアップされました。

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その後も、相撲、サッカー、レスリング、アメリカンフットボール、ボクシング、体操とスポーツ業界で不祥事が続きました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9033937.html

 

少し前には所属芸人の闇営業問題で揺れた吉本興業 岡本昭彦社長の「俺には全員をクビにする力がある」という発言に批判が集まりました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576769.html

 

最近の話題として、テコンドー協会の選手集団ボイコットがあげられます。オリンピック代表選考の一環としてテコンドー協会は9/17から強化選手を対象とした合宿を予定していましたが、招集された28人中26人が協会の方針に対する不満から不参加を表明しました。報道された内容からは、協会の絶対的権力が選手やコーチをhave toに陥れている様子が読み取れます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249741.html

 

どのケースにおいても、絶対的な権力(既得権益)が存在しています。そして、その権力に楯突く者を排除するという構図が垣間見えます。

見せしめ、嫌がらせ、誹謗中傷、左遷、解任、だまし討ち そんな権力の横暴を見せつけられた人たちは、最初は怒りを感じたとしても、やがては従うことを自ら選択します。その結果、エネルギーや創造性を徐々に失っていきます。憎しみ、苦しみの先にはダークサイドへの転落が待っています。

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 同じ構図は、皆さんのまわりにもたくさん存在するはずです。「社会はそんなもの」といった刷り込みや「逆らっても仕方がない」という諦めが、本来の思考を奪い、認識しづらくしてしまっているだけです。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 差別思想・差別意識が引き起こした権力の暴走は、私自身も目の当たりにしました。

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 権力による支配は、身近なコミュニティから国家規模まで、あらゆるところで行われています。さらにはルール変更を重ねることで、ますます強化されています。

 

 なぜ社会保障費は抑制が前提なのに、防衛費はどんどん膨張しているのでしょうか?

 なぜ復興のためにオリンピックが開催されるのでしょうか?

 なぜ日本にカジノが必要なのでしょうか?

 なぜ水道法が改正され、種子法は廃止となったのでしょうか? 

 

世界はダイナミックに変化しています。その変化は既得権益にとって都合のいい方向に静かに誘導されています。それは過去の記憶でつくられたコンフォートゾーンがますます強化されることでもあります。

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その強力なツールとして「マナー」や「ルール」が生みだされています。ときに自然発生的(生権力)に、おおくは恣意的(主権力)に

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それでも自由に生ききるためにゴールが必要です。

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自分自身で設定したゴール(未来)が生みだす「モラル」に従って生きることが、本当の自由な生き方。釈迦はそんな生き様を「自帰依自灯明」と表現しました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

自由に生き続けると、マナー違反をすることも、ルールを破ることも、起こりうるかもしれません。その結果さえ「自己責任」として余裕で受け入れる勇気と平静さが、真の幸福と平和を生みだします。自由に生きる人の心の中で。

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 (S-02-17につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                       

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)