Q-101:リハビリが必要な状態なのですが、病院からは「早めにでてほしい」と言われています。どうしたらいいでしょうか? <中編>
Q:母が脳出血で入院しています。まだまだリハビリが必要な状態なのですが、病院からは「いっぱいなので早めにでてほしい」と言われています。どうしたらいいでしょうか?
A:医師として、そして苫米地式認定コーチとして助言させていただきます。
前回(Q-100)は医師として回答させていただきました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18797109.html
今回はコーチとして回答いたします。
私は様々な老いや死に立ち会ってきました。穏やかな「人生の最終段階」に共通しているのは「希望」です。少なくない方々が何かしらの希望により四苦を克服されていきました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045953.html
例えば、交響曲「運命」や「田園」で有名なベートーヴェンが、鉛中毒による難聴や肝硬変に屈せず「第九」を書き上げることができたのは、希望があったからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248557.html
希望がゴールとして結実するように、ぜひお母さんを導いてあげてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html
その実現のためには、支える家族自身が(そして医療の現場が)希望にあふれ、ゴールを目指している必要があります。ぜひ御自身のゴールも見つめなおしてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
お母さんのゴールと重なった“何か”を自身のゴールとして設定できた時、それは家族の皆さんにとっても「生と死の間にあるもの」を見つける貴重な体験になるはずです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_318161.html
希望、そしてゴールは個人の人生を豊かにするだけではなく、社会そのものを明るく変えていきます。ぜひお母さんだけではなく、次世代(お母さんからみて孫世代)の子どもたちとも一緒に取り組んでください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11301259.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11386276.html
ところで、私の師である認知科学者 苫米地英人博士の著書に「がんを克服できる脳」(主婦と生活社)という本があります。その第三章は「家族の協力ががんを克服する」です。「がん」を「病気」に置き換えると、大切な家族が何らかの病気になってしまったときの心がまえを学ぶことができます。ぜひ参考にされてください。
以下、同書から引用します。
看病の目的
なぜ、私がこんなくどく体感や納得について言うのかといえば、周囲の人々が、患者自身の体感や納得を崩してしまう可能性があるからです。
看病する期間が長くなったり、容体が悪くなると、病人以上に周囲は動揺してしまいます。そして、本来の目的を忘れてしまって、「少しでも長く生きるにはどうしたらいいか?」「せめて残された日々を素晴らしいものにしてあげたい」といった方向にシフトしてしまいそうになります。
しかし、そういった気持ちはいずれも、患者の死が前提です。心の底で死を決めてしまっています。その気持ちこそが最もプラセボ効果を引き下げ、患者を本当に死に導いてしまいます。
あなたは病人を死なせたいですか? 死なせたくないですよね。ならば、あなたの心の中でも死なせてはいけません。
(…続きは後編で)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
家庭に、医療・介護現場に、地域に、笑顔が広がっていくことを願いながら、私はコーチングを届ける活動を行っています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15395021.html
パーソナルコーチングやコーチングを用いた組織研修に興味のある方は、ぜひ御連絡ください(ある医療機関ではコーチングを応用したリスクマネジメント研修を行う予定です)。御質問・御相談も受け付けています。
連絡先(メール):coachfor.m2@gmail.com
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