Q-096181122福祉講演会(鹿児島県)- 18 <最終回;後編>

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。これまで講演後にいただいたコメントに回答してきました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html

 

毎回、「そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、『よりよく生きるために心がけるべきこと』とはなんでしょうか?」と問いかけてきましたが、その答えはイメージできたでしょうか?

 

 私の答えは「ゴールを共有し、スコトーマを外しあいながら、お互いのエフィカシーを高めあう」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18223018.html

 

 そのことを認知科学者 苫米地英人博士は、「悪いくせをやめる方法」として書かれています。以下、「薔薇色脳 ~悩みが1分で解決できる人生好転50のメソッド」(主婦と生活社)から引用します(段落を1か所変更しました)。

 

 引用開始

 あなたはコーヒー派ですか、紅茶派ですか? こう聞かれたときに、「コーヒー」などと無意識に答えるのは、その90%が、子どもの頃の親のモノマネをしていることがとても多いのです。つまり、あなたの好き嫌いの嗜好は、実は親の影響をかなり受けているのです。

 それは習慣についても同じ。喫煙などは、子どものときに親が吸っていたから自分も吸うようになったという人は多いでしょうし、親に殴られて育った人は同じような親になるとよく聞きます。

 しかし、くせに関していえば、自分が気づいた時点で、直すことができます。本当にやめたいと思えば、人間はやめます。身体に悪いと知っていてもタバコを吸っていた人も、本当に身体が悪くなったらタバコはやめるわけですから。本気でやめるモチベーションさえあれば、たいていのくせはやめることができるのです。

 ところで、くせというのはすべて悪いわけではありませんよね。直す必要のないくせもあるのです。そのへんは自分で、これはいいくせ、これは悪いくせだと判断ができると思います。

 さて、今ここでうなずいた方はちょっと危険です。

 

実はいいくせ、悪いくせの判断は自分ではなかなかつきにくいからです。逆によいと判断したくせのほうにこそ、直さなければいけないものが潜んでいることが多いのです。周囲に迷惑をかけているのに、本人は気がついていない。これが最悪のくせでしょう。人に指摘されるまでわからないので、かなりやっかいなのです。

 パートナーがいれば、パートナーに指摘してもらうのがいちばんなのですが、パートナーがいない場合は、過去を振り返って、「他人から指摘されて不快に思ったこと」をもう一度、吟味してください。必ず、そこに悪いくせは潜んでいます。ただし、過去を吟味するときは他人事のようにやってください。過去の怒りまで思い出したり、自分やパートナーを責めるのは禁物です。素晴らしいアドバイスだと思って生かす方向性で行ってください。

 まず、くせを指摘しあう前に、2人の共通目標を持ちましょう。何年後にマイホームを持つでもいいし、子どもを有名校に合格させるでも、なんでもかまいません。お互いにとって利益になる目標を掲げて、その実現のために、やめるべきくせ、やめなくていいくせを洗い出していくのです。

 私がおすすめするのは「くせ・マトリックス」を作ることです。縦軸は目標にとってプラスか、マイナスか。横軸はそのくせに本人が気づいているか、いないか、です。目標に対してマイナスで、気づいていないくせは、必ず直さなければいけません。ただし、この表に書かれた時点で、あなたの意識には悪いくせだと認識されます。さらに、あなたにとってプラスになる目標も提示されているのですから、直すことができるのです。

 これを機会に、家族や恋人同士でくせ・マトリックスを試してみてはいかがですか? ただし、必要以上の指摘をして、ケンカにつながらないよう、重々ご注意を(笑い)。

 引用終わり

 

 

 「パートナーがいれば、パートナーに指摘してもらうのがいちばん」なのは、お互いのスコトーマを外すことができるから。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

そのために「共通目標」を持つことが重要ですが、それはコーチングスキルを使ってゴールを設定し、ひとつ高い抽象度で共有する(LUBをとる)ことで実現できます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 「ゴールをひとつ高い抽象度で共有する」の具体的な例として、医療・福祉施設の経営者のゴールが「超高齢化社会向けの医療・介護のノウハウを理論化して社会に役立てている」で、職員のゴール(願望)が「海外旅行をしたい」であるというケースを考えてみましょう。
 この場合、「これから超高齢化社会を迎える諸外国にノウハウを伝える海外拠点ができ、サバティカルを兼ねてスタッフ(チーム)が交代で勤務している」といったものが、「ひとつ高い抽象度で共有するゴール」となります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

 

 パートナーはたった一人に限定する必要はありません。

 

想像してください。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

働く仲間全員がゴールを共有し、その実現に向かって助言しあい(スコトーマを外しあい)、励ましあっている職場を(コレクティブエフィカシーの実現)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 

お互いが自分にしか認識できないものをちゃんと伝え、誰もが自分にしかできない機能をしっかりと発揮して、(その結果として)ますます活気づいているチームを。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

明るく、あたたかく、心地よい感じがしませんか?

 

それを実現するものが「ともに働くこと」「ともに生きること」だと私は思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 

 以上で、20181122日に、鹿児島県の福祉施設で行った、コーチングをテーマとした講演に関するQAを終わります。

 

 医療・福祉や教育に関する講演はもちろんのこと、コーチングを用いた研修(リスクマネジメント、リーダー育成、スタッフ能力開発等)に興味のある方は、気軽に御相談ください。

パーソナルコーチングも受け付けています。

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苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)