Q-093:181122福祉講演会(鹿児島県)- 15
2018年11月22日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html
…そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?
(…私の答えはこのシリーズの最後で)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
「もっと知りたいことは?」という質問に対する皆さまの御意見です。
・伝えたいことを伝えられない、がまんしてしまうとき、自身がイラついてしまうとき。もっとコンフォートゾーンについて知りたい
回答前半はこちら:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17858263.html
A:…このケースのように、have toはすっかりはびこり、人を狂わしています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076206.html
「~しなければならない」「~してはならない」といったhave toは、社会全体のコンフォートゾーンになってしまっているのかもしれません。そして、今後ますます強まっていくはずです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
では、私たちはこの閉塞状況から抜け出すためにどうすればいいのでしょうか?
…答えはもちろんゴール設定です。その上で、そのゴール達成の確信(エフィカシー)をどんどん高めること。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
エフィカシーは日々の言葉遣いを工夫することで高めることができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7859111.html
例えば、ミスや見落としが生じたときにポジティブな表現を用いると、エフィカシーを下げずにむしろ高めることさえできます。「私らしくなかった。次は○○する」という感じです。
個人レベルだけでなくチームでも同様です。「何をやっているのか」「何度言ったらわかるのか」「失敗」「残念」「あきれる」などネガティブな表現ではなく、「あなたらしくない」「私たちらしくない」「成功へのきっかけにかえよう」「次は○○しよう」と言ってみましょう。
人の集まりである組織においては、とくに言葉の影響には留意するべきです。組織内で使われる言葉をポジティブにコントロールすることは、その組織のブランディングやマーケティングにもつながります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401202.html
エフィカシーが高められるのは未来にフォーカスしているからです。未来の「もっとすごい私」「ますますイケてる私たち」を前提に現在を否定することは、個人やチームのイメージを引き上げることを可能にします。
コーチングではそのような時間観を「時間は未来から過去に流れる」と表現します。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
・スコトーマが外れたときの感覚がわかりません
A:「スコトーマが外れたときの感覚がわからない」理由として、まず「強烈な経験をしたことがないから」があげられます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
なので、講演にはいろいろ仕込みました(笑)。
実際、講演中には「アッ(←純粋な驚き)」や「ウヮ~(←鳥肌が立つほどのものすごい驚き)」、「エ~ッ(←『そこですか?』といった非難がちょっと混じった驚き)」など、たくさんのリアクションをいただきました(笑)。
そんな感じ …驚きのあまり思わず声が漏れてしまうような体感です。
・視点を切りかえたりするコツ
・自分の認識ってどれくらいあるのか、今後に活かせられるかと興味があります
A:まずはリラックスしてください。リラックスのポイントは呼吸です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17573387.html
次にワクワク感。ワクワクを強く感じられるのは、「期待するもの」の存在が明確であり、かつ「期待するもの」に近づいていると確信できているから。
よって、ゴール&エフィカシーがコツであるといえます。
ところで、「視点の切りかえ」には「ずらす」という感覚と「超越する」という感覚があります。「ずらす」は同じ抽象度でのスコトーマ外し。「超越する」は一つ上の抽象度への移動です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
「超越する」をジョブスの言葉で表現すると「connect the dots」。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html
それは「より大きなゲシュタルトをつくること」でもあります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html
・~しなければならない人になっている自分…。モチベーションを高める、維持し続けるには、自分自身の問題と思うが、どうすればよいか(~したいと思っていたい)
A:まず「~したいと思っていたい」を「~したいと思っている」に変えてください。その次は「(余裕で)~している」です。
つまり、セルフトークを変えていくことがまず取り組むべきことだと思います(もちろん、100% want toでですよ)。
セルフトークには4つの段階があります。
第1段階は「無理だ」「できるわけがない」という“あきらめ”。
第2段階は目的論的なものが生まれてくる、いわば“希望”が芽生える段階。「~したいと思っていたい」は第2段階です。
第3段階は“誓い”。「私はいつも~している」というセルフイメージができあがると、目標に向かって問題解決をしている自分のイメージを探し始めます。
第4段階ではゴールを“実現”した新しい自分のイメージで自然なセルフトークができます。この段階になるとコンフォートゾーンがゴール側に移行し、ゴール実現に向けてRASがオープンになり、スコトーマが外れることで今まで見えなかったものが見えるようになります。
当然、「視点」も切り替わっています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html
ぜひ苫米地英人博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)をお読みください。Unit 6でセルフトークが、Unit 8にて御紹介したセルフトークの4段階が詳しく解説されています。
ところで、この御意見には修正すべき点があります。どこかわかりますか?
…答えは「自分自身の問題」という表現。「問題」という言葉には否定的なニュアンスが含まれています。
私たちの記憶のメカニズムは失敗駆動型です。よって、「問題」「トラブル」「失敗」「挫折」などの言葉を使うたびに、過去の“失敗”を再体験してしまいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html
これからは「問題」とは言わずに「課題」と表現してください。
時間の流れをふまえると、「未来で成功しているから、今、解決するべき課題が目の前にある」といえます。そういうセルフトークが自然にできることが、「過去に囚われない」ということであり、「前向きに生きる」ということです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
(Q-094につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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