ブログ・シリーズ編

S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~

S-02-03ケース別考察 -3

 

 「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。

ただし、その3つには明確な違いがありそうです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html

 

 このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察します。ぜひ皆さん自身の自由について思いめぐらしながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。

 告知(I-030):

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 S-02-00(目次):

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17563396.html

 

 

03:ケース別考察 -3

 

皆さんはマナーやルールとは何か不思議に思ったことはありませんか?

まずは、いろいろなケースで考察してみましょう。

 01http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17707498.html

 02http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17857553.html

 

 

case 7

スーパーに設置された「お客様用製氷機」から氷を大量に持ち帰った

 

他の客が不利益を被る程大量に持ち帰った場合は「マナー違反」です。

 

「ルール違反」といえるかどうかはグレーですが、スーパーで買い物をしていなかった場合は「ルール違反」を問われる可能性があるそうです。

実際、2014年にはスーパーの「無料」の氷を持ち帰った49歳の男性が「窃盗罪」で現行犯逮捕されています。

 

 

case 8

窃盗の被害を受けたお店が、防犯カメラに写った「犯人」に対して、「顔をネットで公開されたくなければ、指定した期限までに盗品を返還せよ」とネット上で警告

 

これも実際にあったケースです。当たり前のことですが、窃盗は「マナー違反」かつ「ルール違反」です。

 

その窃盗という罪を犯した「犯人」の素顔をネットで公開するとした被害者(お店)の行為は、大きな社会的議論を引き起こしました。皆さんはどのように考えますか?

 

 

マナーやルールを突き詰めると、自由と責任に行き着きます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958864.html

 

ネットでの素顔公開を「マナー違反」と考えた方々の根拠は、「犯罪の被害者が自ら被害回復を実行していくと、社会に大きな混乱をもたらす可能性がある」というものでした。報復するという被害者の自由に制限を加えるべきという考え方です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10692725.html

 

実際のケースでは、その店は素顔の公開を行いませんでした。マナーを守ったのです。もし公開を強行していたならば、(お店も)「ルール違反」になる可能性がありました。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987549.html

 

お店は盗まれた商品について正当な権利を持っています。しかし、犯人の社会的評価(名誉)をおとしめるという手段でこの権利を回復しようとした場合、名誉棄損という「ルール違反」にあたります。

 

さらに、「正当な権利があっても、その権利行使に違法性が認められる場合には、全体が違法になる」というのが裁判所の考え方です。例えば、お金を貸した相手が返済しないからといって「借金を返さないとうちの若いもんが何をするのかわからないぞ」と脅して返済させた場合、お金を貸して(約束どおり)返済してもらった側が恐喝罪となります。

「盗品を返還しないとモザイクを外すぞ」と脅して盗品を取り返した場合、お店側が恐喝罪という「ルール違反」を犯したとみなされます。

 

ひょっとしたら、このケースでは「顔をネットで公開されたくなければ、指定した期限までに盗品を返還せよ」と警告した時点で「ルール違反」なのかもしれません。

しかし、実際には、マナーを守ったお店側に対して「ルール違反」は適用されませんでした。

 

 (S-02-04につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記1

 自由に生きるために必要な「ルール」について、下記記事にまとめています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10987618.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142365.html

 

 

-追記2

 「正当な権利があっても、その権利行使に違法性が認められる場合には、全体が違法になる」という考え方と似ているのが、ディベートにおけるK戦略(クリティーク、Kritik)。

その基本は「相手の前提となっている価値判断そのものを疑う」ことです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13076426.html

 

 

-関連記事-

シリーズ編第一弾(S-01)「よりよい“議論”のために」

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html