ブログ・シリーズ編
S-02:自由に生きるために ~マナー、ルール、モラルについて考える~
S-02-00:はじめに(目次)
「マナーポリス」という言葉を御存知ですか?
正確な定義はわかりませんが、ネット情報を確認すると「自分(達)の価値観を一方的に押し付ける人」「“正しさ”に従おうとしない人を排除する人」という意味で使われています。肯定的な表現ではないようです。
不完全性定理により宇宙は不完全であることが証明されました。そもそも「“絶対的”な基準」はありえず、「唯一の正しい答え」など存在しません。人の数だけ、あるいはコミュニティの数だけ“正しさ”が存在しうるといえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html
だからこそ「論理を学び、議論すること」が重要になります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html
お互いがよりよく生きることができるように、議論を通じて、社会を構成する者同士が共有する約束事をつくりあげていきます。その結果、マナー、ルール、モラルといったものが生まれます。
大切なのは「お互いがよりよく生きるため」という目的が因で、マナー・ルール・モラルが果であるということ
議論については、ぜひシリーズ編第一弾(S-01)「よりよい“議論”のために」を御参照ください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_254557.html
「マナー」「ルール」「モラル」は(議論を通じて出来上がった)誰もがよりよく生きるための約束事のはずですが、一方でお互いの自由を奪い合う装置として働きます。ただし、その3つには明確な違いがありそうです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400987.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html
このシリーズ編第2弾(S-02)では、自由に生きることをテーマに、マナーやルール、モラルについて考察します。ぜひ皆さん自身の自由について思いめぐらしながら読み進めてください(Don’t think. Feel!)。
告知(I-030):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17320680.html
00:はじめに
01:ケース別考察 -1
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17707498.html
02:ケース別考察 -2
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17857553.html
03:ケース別考察 -3
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17976928.html
04:ケース別考察 -4
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18095809.html
05:マナーとルールの定義
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18222665.html
06:社会の様々なシステムは「ルール」で維持されている
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18339924.html
07:ルールは“自分中心”を克服するためにある
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18455955.html
08:少年法が問いかけるもの
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18576584.html
09:「ルール違反」が「ルール違反ではない」に変わった一例 -前編-
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18684416.html
10:「ルール違反」が「ルール違反ではない」に変わった一例 -後編-
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18797021.html
11:アインシュタインの“直観”の源
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/18911304.html
12:“超論理”を表現する言葉
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19021726.html
13:マナー、ルール、モラルと理想的な生き方の関係は?
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19152788.html
14:マナーやルールに潜む罠 -1
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19262882.html
15:マナーやルールに潜む罠 -2
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19370962.html
16:マナーやルールに潜む罠 -3
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19477029.html
17:洗脳ではなく教育であり続けるための大切な問い
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19572431.html
18:良心に従い、フェアネス、そして自由を追求する生き方
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/19678041.html
(S-02-01につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
先日、駐車場の順番待ちを巡るトラブルで、割込みに激高したプロレスラーがヘッドロックをかけて相手に怪我を負わせるという事件が起こりました。警察の調べに対して容疑を認めたレスラーは、「ルールを守らない奴が嫌いだから頭にきてやった。やり過ぎた」と話したそうです。
「ルールを守らない奴 = 嫌い ← 頭にきた」という構図で暴力をふるい、「やり過ぎた」という理由で反省しています。
「頭にきた」というのは認知的不協和。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html
そして、「暴力」は「駐車場の順番待ちというルール(マナー)を守る社会」というコンフォートゾーンを維持するためのホメオスタシスフィードバックと考えることができます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html
しかし、ヘッドロックという行動により、レスラーは「人を傷つけてはいけないというルール」を犯してしまいました。「駐車場の順番待ちというルール(マナー)」を守り抜くために別のルールを犯してしまったのです。「やり過ぎた」のは一時的にIQが下がり冷静な判断ができなかったから。文字どおりファイト・オア・フライトの状態です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
では、「人を傷つけてはいけないというルール」を守るために、「駐車場の順番待ちというルール(マナー)」を見過ごしたらどうなるでしょうか?
一般的に理不尽感が強いほどストレスは大きくなります。無理に我慢することでレスラー自身の心身が傷ついてしまうかもしれません。心の傷がやがて脳の傷になることは科学的な事実です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10114934.html
さらに、ルール違反を誰もがスルーするようになると、社会自体が荒廃してしまいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691753.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10692725.html
皆さんならどうしますか?
…そのようなことも思索しながらお読みください。「Don’t think. Feel!」で(笑)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html
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