Q-089:181122福祉講演会(鹿児島県)- 11
2018年11月22日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html
…そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?
(…私の答えはこのシリーズの最後で)
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
「もっと知りたいことは?」という質問に対する皆さまの御意見です。
・その場所を集中して見るわけではなく、全体的に柔らかく見ることで色々なものに見えてくること(人間関係も一緒だと思った)
A:「その場所を集中して見るわけではなく…」という心構えは、「部分にとらわれずに、全体としてとらえる」ということであり、より大きなゲシュタルトの構築を可能とする大切な意識状態です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html
「全体的に見る」ことを「柔らかく」と表現できることは、釈迦の教えにも通じるすばらしいセンスだと思いました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5446097.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html
ところで、「全体的に柔らかく見ることで色々なものに見えてくる」という情報処理の特性を人間関係にも拡張できる能力は、これからの医療・福祉従事者に欠かせない大切なスキルといえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
私が相談を受ける悩みの大半が、「仕事」「健康」「お金」「人間関係」に起因するものです。それらすべてが絡み合ってあらわれているのが、医療や介護の現場だといえます(働く人にとっても)。とくに命に関わる場面では、多くの人が容易にファイト・オア・フライトの状態に陥ってしまいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
皆さんの職場はそんな“苦の表出場”です。だからこそ「全体的に柔らかく見ること」が大切なスキルになります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166400.html
・自分の感情のコントロール
A:「感情のコントロールができない」「もっとうまく感情をコントロールしたい」といった相談もよく受けます。私がまずお話しするのは、「感情をコントロールしようと思う必要はない」ということ。
多くの方は「感情をだすことはいけないこと。恥ずべきこと」という風に思い込んでいます。その思い込みの根元には、何らかの痛い(イヤな)思い出があるはず。強い情動を伴った体験の記憶が「大人は感情をコントロールしなければならない」というブリーフを生みだしているのです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
もちろん「感情をむき出しにしていい」「感情の赴くまま生きていい」と言いたいのではありません。感情のコントロールができない未熟な大人ばかりでは社会が成り立ちません。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691753.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10692725.html
それでもあえて「感情をコントロールしようと思う必要はない」とするのは、「感情をコントロール(制御)しなければならない」という思いの裏に「我慢しなければならない」「耐えなければならない」という一方的なhave toの押し付けが忍び込んでいるからです。
それは大変危険なことです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html
have to(~ねばならない)は意欲や創造性を奪い取ってしまうだけでなく、エフィカシーを下げる要因にもなります。人生にひとつもhave toがあってはなりません。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
・ゴール設定の導き方
…ではどうすれば「感情をコントロールしよう」と思っているわけではないのに、結果として(感情を)コントロールできるようになるのでしょうか?
答えは「ゴール設定」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
「感情をコントロールできるからゴール設定が(さらに)うまくできる」も真ですが、「ゴール設定がうまくできるから感情がコントロールできる」がはじまりです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8583393.html
50年近く前からコーチングという業界そのものをつくりあげたルー・タイス氏は、「Goals come first. Reality is second」と語っていました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16799778.html
ゴールがすべてのはじまり
…では、そのゴールを生みだす力はどこからくるのでしょうか?
・自分が知らないことをもっといろいろ知りたいと思いました
・未来に心を向けられる心の持ち方やコーチング、心理的なことをもっと知りたいと思います
…ゴールを生みだす力の源泉は意図(intention)、あるいは意志(free will)であると私は思っています。具体的に表現すると「“現状の外”を開拓しゴールを生みだし続けるというゴール設定」。
ゴールはエネルギーや創造力の源です。そして健康を実現する“気”となります(元気)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html
誰かのゴール設定をサポートするにしろ(パーソナルコーチング)、自身をさらなるゴールへと導くにせよ(セルフコーチング)、大量の知識とスキルを習得し続ける必要があります。
それを可能とする「知りたい」を保ち続けることができるのは、やはりゴールがあるから。ゴールが未来から過去への時間の流れを生み、かつての夢を現実に変えていきます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html
・ゆっくりと話してください
A:気をつけます(笑)。
(Q-090につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
感情のコントロールとゴール設定(コーチング)との関係がわかりづらいかもしれないので補足します。
苫米地式では「ゴールは“現状の外”」という厳しい条件を重視します。“現状の外”へのゴール設定を志向し続けると、自然に抽象度が上がります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
抽象度が上がることは教育の目的である「人間形成」を実現し、心理学者 アブラハム・マズロー(1908~1970年)が提唱した「自己実現」「自己超越」を可能とします。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html
抽象度と感情(怒り)との関係については、「The Power of MindⅠ」第六章(PMⅠ-06-11)「仮説06) 二つの『怒り』とその間にある論理的思考」内に具体的にまとめています。ぜひお読みください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html
コメント