F-086:「ダメ。ゼッタイ。」を超える! -3/5-
過去のブログ記事(フリーテーマ)で、医療目的で大麻が用いられるケースがあることに触れました。
F-082:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html
F-083:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16800020.html
日本では大麻を医療目的で使用することはできません。大麻どころか、すでに認められている医療用麻薬(オピオイド)の消費量も国際比で圧倒的に少ないことが明らかになっており、人権の観点で問題視されています。
その一方で、麻薬の規制が緩く「生権力」という束縛から解放されているはずの国々では、「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_292569.html
では、どうすればよいのでしょうか?
…その具体的解決法について、コーチとして提言します。
過去の記事(F-082、083)は、ディベートでいえばケースサイドに相当します。さらにケースを検証し(F-084、F-085)、その後ケースに対するプランを提案します(F-086、F-087)。最後(F-088)はワークです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html
F-084:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16948245.html
F-085:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/17075755.html
キーワードは「内部表現の書き換え(情報場の移動)」。
そして、その「内部表現の書き換え」のポイントは…
…このシリーズの最後で。
…これからの日本を脅かすであろう「オピオイドクライシス」に対して、新たな“オプション”を有効活用しようという主張(クレーム)があります。その“オプション”とは「カンナビジオール(CBD:Cannabidiol)」。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html
私のCBDに対する立場は△です。確かに有効な“オプション”かもしれませんが、治療の本質ではないからです。
CBDはあくまで物理空間での働きかけです。その作用・副作用がオピオイドより望ましいというだけです。もちろん物理空間での働きかけにより情報に影響を与えることはできますが、薬理作用にフォーカスしすぎると視点は情報空間の底面である物理空間に囚われたままになってしまいます。
その結果、高次の因果はますますスコトーマに隠れるはずです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
高次の因果とは、「トータルペイン」でいうところの「心理的(精神的)」「社会的」「スピリチュアル的」苦痛のことです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8293317.html
それらは物理空間より高い抽象度の情報空間に縁起として存在しています(物理空間は情報空間の底面です)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
よって、それらの苦痛をとるためには情報空間への働きかけ、すなわち「内部表現の書き換え(情報場の移動)」が必要となります。つまり、治療の本質とは「内部表現の書き換え」のこと。
もちろん、内部表現を書き換えるには、物理空間から高次の抽象度空間(情報場)へフォーカスすることが重要です。そのためには身体的な痛みはもちろんのこと、不安・恐怖や怒りといった情動(心理的苦痛)からも解放されていなければなりません。
そうでなければ、ファイト・オア・フライトといったような大脳辺縁系優位な状態から、高次の抽象度空間(情報場)へのアクセスを可能とする前頭前野優位にかわることができません。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html
確かに、苦痛から解放されるために医療用オピオイドや大麻、CBDといった中枢神経に作用する薬物は有効でしょう。しかし、一時的に苦痛から解放されたときにしっかりと内部表現を書き換えなければ、薬の効果が薄れるとともに元の苦しい状態に引き戻されてしまうことになります。より高次の苦痛であればあるほど。
生命(現象)とは、情報空間と(情報空間の底面である)物理空間に、同時かつ連続的に存在しているものです。情報が物理空間に写像としてあらわれた瞬間が「生」であり、物理空間に存在し得なくなった瞬間が「死」といえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14106619.html
「情報が物理空間(情報空間の底面)で実体化している」という超情報場仮説で考えると、物理的身体は情報の写像であるといえるので、その身体での変化としてあらわれる「病」は情報空間から物理空間への何らかの表れといえます。自己表現ともいえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165789.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165823.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5165888.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306380.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306438.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5306445.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5445932.html
違う言い方をすると、「病とは情報空間のバグ」といえ、仮観的には「何らかの機能・役割」です。その「バグ」や「機能・役割」には、より高次の抽象度空間(情報空間)に因があります。そして、その因は書き換えることができます。情報なのだから。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html
病として、あるいは何らかの症状として、物理空間に表出されている叫び(自己主張)を一時的に聞こえなくしているのがオピオイドに代表される薬物治療です。それは叫び(自己主張)をスコトーマに隠す役割を果たしているといえます。あくまで一時的にですが。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
念を押しますが、「オピオイドによる治療には意味がない」「薬物は役に立たない」と言っているのではありません。自己主張をしっかり受け止めたなら、その叫び(苦痛)を一時的に緩和するために薬物はとても役に立ちます。
それ(薬物等による苦痛の緩和)と同時に、自己主張の元となる「情報空間のバグ」を解決(修正)することこそが重要なのです。(ケースサイド)。その解決手段が「内部表現の書き換え」です(プランサイド)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12658417.html
(F-087につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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