Q-086181122福祉講演会(鹿児島県)- 08

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15981131.html

 

そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?

私の答えはこのシリーズの最後で)

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194669.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

「わからなかったことや難しかったことは?」という質問に対する皆さまの御意見です。

 

・初めて聞く単語が気になって、集中できないことがあった

・言葉の意味を教えてもらいたい

・専門用語の解説

 

A:「初めて聞く単語が気になる」ことや「意味がわからない」ことで「集中できない」のは、ゲシュタルトができていないからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 そこを乗り越えて全体をつかむことができると、一つのキーワードからどんどん世界が広がり(そして、それらがつながり)、まったく新しいアイデアがひらめくようになります。アップルの共同創業者の一人であるスティーブ・ジョブス(19552011年)は、それを「connect the dots」と表現しました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 ゲシュタルトを構築するために必要なのは知識!

 

 最初はなかなか理解できなくても、繰り返し見聞きするうちにいつの間にかゲシュタルトができ、しっかりと理解できるようになります。幼児の頃、文法や細かい意味が分からなくても自然と言葉を覚えたように。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628437.html

 

このブログは、皆さんのゲシュタルト構築をサポートするために存在しています。リンクをたくさん張っていますので、ぜひ繰り返し確認してください。

PMⅠ第二章(重要用語解説)目次:

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/12936581.html

 

 

・なかなか○○という文字が見えなかったです

・スコトーマの問題で視点の切り替えが難しかった

 

Aひとつ上の回答で「ゲシュタルトを構築するために必要なのは知識!」と書きました。

 

知識は間違いなく大切なのですが、しかしながら、その知識がスコトーマを生む原因となる場合もあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 知識の呪縛を断ち切りスコトーマを外し続けるために、「視点の切り替え」はとても重要です。そして、その「視点の切り替え」のためには、つねに「視点」を意識することが大切。

 

 ただし、その視点は他人の影響を受け(とくに親、教師)、過去の記憶によりつくられています。つまり、視点とはブリーフシステムであり、その正体は他人であり過去。それが“わたし”です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 よって、「視点の切り替え」とは、ブリーフシステムを変えることであり、“わたし”(人格、自我)を変えることといえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

 難しいはずですよね(苦笑)。

 

 

・○○の言葉が見つけがたく、集中して違う角度からしっかり見るととても強烈でした

 

A繰り返しますが、「視点の切り替え」は決して簡単ではありません。しかし、それができると、その体験は“強烈”なものとなります。

 

自我が変わるだけでなく、重要性が変化しRASのフィルタリングが変わることで、今まで見えていたものが意識にあがらなくなり、今までまったく見えていなかったものが見えるようになるからです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 

 それは認識する目の前の世界、自分が存在する(と感じる)宇宙が変化したということ。

 

 そもそも私たちは「一人一宇宙」に生きています。同じ時空に存在しているように思えるのは幻想(共同幻想)です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 

・日常生活の中で具体的にどんなことに注意していけばいいのでしょうか?

 

Aだからこそ、私たちはいつでも「生まれ変わる」ことができます。いつでも「世界を変える(change the world)」ことができます。

 

 よって、大切なのは意図(intension)。

 

 「日常生活の中での具体的な注意点」とは、「いつも問い続けること」です。例えば「私の人生とは何なのか?」「私は何のために生まれてきたのか?」「本当はどのように生きたいのか?」など。

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 その問いは、奴隷マインド克服のきっかけになるだけではなく、生きるエネルギーを生みだす大切な縁起にもなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 なぜなら「生と死の間にあるもの」を見つけることになるから。

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 第二次世界大戦中にナチスにより強制収容所に送られた体験を「夜と霧」に記した精神科医 ヴィクトール・E・フランクル(19051997年)は、「意味への意志」を最も重要な人間の行動力だとしました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045695.html

 

 

・ゴール設定(が難しいと感じた)

 

Aコーチングにおける“現状の外”へのゴール設定は、「意味への意志」を磨き、「生と死の間にあるもの」を見いだすきっかけになります。

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 でも、“現状の外”はスコトーマに隠れて認識できないのですから、ゴール設定は決して簡単ではありません。

 

 現状のままでは難しいゴール設定を可能とする方法があります。

それはプロのコーチにコーチングを受けることです。コーチとの縁が「自分を構成する関係性をごっそり変えることで、新たな自分を創造すること」を可能とします。

 

 

・自分で、自分の可能性をとどめてしまっている

 

A人の無意識はいつも現状維持を求めています。それは体温や血圧が一定に保たれるのと同じように、ホメオスタシス(恒常性維持機能)で強力に維持されています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 人の心はいつもダシオシミ

 

 そんな心の呪縛を断ち切るために意図(intension)が重要なのです。その意図が「意味への意志」を生みだし、ゴールとなり、「生と死の間にあるもの」に結実していきます。

 

 その過程(人生)で、人は自身の潜在能力を発揮し、ますます幸せになり、そして夢をどんどん実現していくはずです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

Q-087につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

ヴィクトール・E・フランクル(Wiki.)

ヴィクトール・E・フランクル

Wikipediaより引用