F-083:ダメ。ゼッタイ。 <後編>

 

 私は、コーチとして、様々な“失敗”に立ち会ってきました。もちろん私自身も痛い“失敗”を経験しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/15110477.html

 

“現状の外”にゴールを設定し挑戦者として生きているのですから、ときに“失敗”があるのは当然です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

なかなかうまくいかない時、挫折した時、壁を乗り越えられる気がしない時 

そんなときに「ダメ。ゼッタイ。」という言葉は、確かに重いのかもしれません。

 

そんなことを思いつつ、コーチとして「ダメ。ゼッタイ。」について考えてみました。気になったポイントのうち、いくつかをまとめます。

 前編はこちら:

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/16660575.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」は可能性(可能世界)をスコトーマに隠してしまう

 

 人が認識している目の前の世界は、各人の過去の記憶でつくられています。よって、共有している気がする世界は共同幻想で、本当は「一人一宇宙」です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823351.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

各人のマインドで、過去の記憶によりブリーフシステムが形成されます。そのブリーフに合致した重要な情報のみをRASが選びだし、残りの膨大な情報がスコトーマに隠れます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 よって、先入観が強いほど認識する世界が限定的になり、無限に等しい可能性(可能世界)を感じることができなくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268332.html

 

 

 〇他人の「ダメ。ゼッタイ。」に盲目的に従うのは奴隷のブリーフ

 

 その重要性の判断を過去に委ねることは“今”を生きていないということです。そして、他人に任せることは“自分”を生きていないということ。

それは奴隷のブリーフであり、思考停止です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」はファイト・オア・フライトを誘発し、怒り(私憤)に火をつける

 

 (繰り返しますが)私たちが認識している目の前の世界は過去の記憶でつくられています。記憶によりブリーフシステムが形成され、そのブリーフに合致した重要な情報のみをRASが選びだし、残りの膨大な情報をスコトーマに隠します。

 

 よって、「ゼッタイ」というような強い判断時には強い情動(記憶)が呼び起こされます。情動は扁桃体を含む大脳辺縁系の活動です。ファイト・オア・フライトの状態になってしまうと、IQが下がり、生産性が低下します。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8164566.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

 情動レベルのままだと、抽象度の低い動物的な怒り(私憤)としてエネルギーが発散されてしまいます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」が情動レベルにとどまると、個人攻撃になる

 

 抽象度の低い怒りのままでは、大局的な思考はできません。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

その結果、個人攻撃になってしまいがちです。怒り(私憤)が激しいほど、その個人攻撃はひどくなります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249780.html

 

 

 〇「ダメ。ゼッタイ。」が情動レベルにとどまると、いつまでも明るい未来はやってこない

 

 時間は未来から過去へと流れています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 “失敗”したと思ったら、「自分らしくなかった」「私たちらしくなかった」とセルフトークをして、すぐに未来を思い描くべき。過去の選択をどんなに悔いても、未来は何も変わらないからです。

未来を変えることができるのは、“現状の外”にゴールを設定できたときです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9533623.html

 

 

 以上、思いついたことをいくつかまとめてみました。

 

 「ダメ。ゼッタイ。」は自らが思い描いた未来に自身を導くために、自分自身に向かって言う言葉

 

もし“失敗”したならば、「自分らしくなかった」「私たちらしくなかった」とセルフトークをしながらゴールを再確認し、その臨場感を高める!

 (その時、失敗した過去の私に対して「ダメ。ゼッタイ。」はNG!)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html

 

 それが私の意見(主張、クレーム)です。
 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html 

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-追記1

 当初は大々的に報道されたピエール瀧さんの逮捕のニュースですが、いつしかメディアの関心は瀧さんが所属するバンド 電気グルーヴの石野卓球さんに移っていきました。「ダメ。ゼッタイ。」的な一方的な価値観の押し付けに対して、SNSを使って刃向い続けたからです。

 

 卓球さんの意図(ゴール)はわかりませんが、結果的に個人攻撃(瀧叩き)の矛先が変わりました。お蔵入りが噂されていた瀧さんの出演映画「麻雀放浪記2020」も予定どおり公開されています(201945日~)。

 

 これは内部表現の書き換えです。情報場の移動とも表現できます。それは、重要度を変えることで世界(可能世界)を変えることです。

 

 

-追記2

 前回(F-082)の追記中にて、日本では医療用麻薬(オピオイド)の消費量が極端に少ないことが明らかになっており、国際的にも問題視されていることを御紹介しました。その一方で、麻薬の規制が緩い国々では「オピオイドクライシス」と呼ばれる過剰摂取や中毒死の問題が生じています。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 

 その具体的解決法について、次回(F-084)からのシリーズで、コーチとして提言します。キーワードは同じく内部表現の書き換え(情報場の移動)です。

 

 

「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ

公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター

薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ より引用