Q-084181122福祉講演会(鹿児島県)- 06

 

 20181122日に、鹿児島県の福祉施設にて、コーチングをテーマとした講演を行いました。講演後にいただいたコメントに回答いたします。

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そもそも不完全な宇宙に生きている、必ずスコトーマを持った私たちが、「よりよく生きるために心がけるべきこと」とはなんでしょうか?

私の答えはこのシリーズの最後で)

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

 

「何が印象に残りましたか?」というアンケートに対する皆さまの御意見です。

 

・トリックアートの見方によって全く違うものがみえるが、なかなかわからないものもあった。心の柔軟性も必要だと反省しました

 

 A:スコトーマを外すこと、すなわち、今まで気づいていなかった改善点を見つけるという意味において、“反省”はするべきです。

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ただし、反省には危険な面があり、注意が必要です。

 

 私たちの記憶のメカニズムは失敗駆動型です。失敗の記憶がより強く刻まれてしまい、それがセルフイメージをつくりあげます。過去の失敗の集まりが現在の「私」。だからネガティブになりがちなのです。

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 セルフイメージ=「私」はブリーフシステムとも言い換えられます。

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 よって、過度な反省をすることは、失敗の記憶を強化することでセルフイメージ(自己評価)を不当に下げてしまうことになります。その結果、「私ってダメな○○」というイメージが強化され、そのイメージに沿った言動がブリーフをさらに強固にし、「私ってダメな○○」が現実化していきます。

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 同じ過ちを繰り返さないためにスコトーマは外すべきです。「何がいけなかったのか?」「次はどうすればいいのか?」と自問することは大切ですが、その際は必ず「私らしくなかった」とセルフトークをしてください。

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 その時の「私」とは、ゴールを達成した未来の私であり、過去の失敗の集合としての私ではありません。「反省」という言葉の中にある「省みる」ものとはつねに未来。そして、その未来をうみだすものがゴールです。

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・本当の指導過去に囚われず、未来をうみだすもの。今まで過去に囚われることが多かった

 

A:「今まで過去に囚われることが多かった」と反省しすぎるのも「過去への囚われ」ですよ(笑)。時間はどんどん未来から流れてきます。終わったことは一切忘れてしまいましょう。

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「私らしくなかった」というセルフトークでエフィカシーを高めつつ、すぐにゴール(未来)にフォーカスしてください。

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・時間が早く感じました。今日の講義の終わりに○○の未来が解けて、なんだか幸福な気持ちを持てました

 

A:時間は体感です。早く感じる時もあれば、遅く感じる時もあります。

 

 先日、なかなか開かない踏切の遮断機を切断したとして、53歳の男性が器物損壊容疑で逮捕されました。踏切が閉じたまま長時間待たされたことに腹を立てたということでしたが、きっと時間の流れを遅く感じたに違いありません。

 確かに(いくら事故処理のためとはいえ)30分は長すぎます。大きくニュースで取り上げられたのは、それだけ男性への同情が大きかったからでしょう。

 しかしながら、責任は男性にもあります。遮断機切断という行動で表出した(時間の体感や怒りを含む)マインドのコントロール不全に対する責任です。

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 「The Power of Mind Ⅰ」第二章の「時間の流れ」の中で、物理学者 アルベルト・アインシュタイン博士(18791955年)の言葉を紹介しました。その「過去、現在、未来の区別は頑固に引き続いている幻想にすぎない」という言葉は、友人の死に際して残された遺族に贈られた言葉です。

 

 「彼はこの奇妙な世界を、私よりも少しだけ先に旅立ちました。でも、そのことには何の意味もありません。私たちのように物理学を信じる者にとって、過去、現在、未来の区別は幻想にすぎないのです。その幻想は頑固で根深いものではありますが

 

 じつは、時間は流れていません。それが現代物理学の結論です。

 時間は流れているのではなく幻想。そして、ある一瞬に過去・現在・未来が同時に存在しているのです。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11823843.html

 

 驚くべきごとに、同じ発想が古い仏教用語にも垣間見えます。それは認知科学者 苫米地博士が座右の銘とされている「一念三千(いちねんさんぜん)」です。中国天台宗の開祖である天台大師 智顗(ちぎ)の言葉だとされています。

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この「一念三千」という言葉は「世界のすべて、過去・現在・未来を含めたすべてが、私たちの一瞬の心の中に入っている」ということを表現しています。そして、これがアインシュタイン博士などの研究により明らかになった物理学の結論でもあります。

 

 時間は流れておらず、ある一瞬に過去・現在・未来のすべてが含まれています。それがわかれば、過去も現在も未来も自由自在に書き換えられるようになります。

 

 すべてマインド次第ということです。

 

Q-085につづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)