F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~
今回は、「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおりにファンの夢が現実化した一例を御紹介します。ある映画に関するストーリーです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html
その映画とは、1989年公開のアメリカ映画「メジャーリーグ(Major League)」です。
34年も優勝から遠ざかっている弱小球団 クリーブランド・インディアンスを亡き夫から相続した新オーナーは、1年の観客動員数が80万人を下回れば本拠地の移転が認められる制度を利用してマイアミに移転することを目論みます。
ファンから見放されるために負け続けることを目的に集められたユニークな選手たちによる新生インディアンスは、シーズン当初から順調に負け続けます。しかし、ノーコン剛腕投手 リッキー・ボーンの突然の覚醒などにより次第に勝ちはじめます(覚醒のきっかけは監督によるシンプルなスコトーマ外しでした。笑えます)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
そんなシーズンの中盤、未亡人オーナーの企みを知り心に火がついた選手たちは怒涛の快進撃をみせ …続きはどうぞ映画でお楽しみください。
あまりにもおもしろくて(&感動して)、映画を見終わった後、続けてもう1回観てしまったことを思いだします(当時の鹿児島の映画館はそんなことが可能でした)。
あの頃は知りませんでしたが、この映画には「ゴール」「エフィカシー」「コンフォートゾーン」「モチベーション」「認知的不協和」といったコーチングの重要な概念がちりばめられています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html
もちろん、ドリームキラーも。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html
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しかし、なんといっても、この映画が教えてくれる最大のコーチング・プリンシプルは「夢をかなえる方程式 I×V=R」です。なんと、映画公開後、ファンのI(Image、Imagination)は本当にR(Reality)に変わりました。
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映画に描かれていたとおり実際に34年間も優勝から遠ざかっており「お荷物」と揶揄されていたクリーブランド・インディアンスは、映画公開後強豪に生まれ変わり、ついに1995年(映画公開の6年後)にアメリカンリーグ優勝を果たします。そして、その後1999年まで5年連続地区優勝という黄金期を築いたのです。
よく「映画のような出来事」といった表現をしますが、本当に「映画で描かれた出来事」が現実化してしまいました。
この奇跡は「イメージと思考と行動の関係性」について教えてくれます。
人はイメージ(映像)で思考しています。
そして、その思考に基づいて、つまりそのイメージ(映像)が実現するように行動します。
それをコーチングの元祖 ルー・タイス氏は「すべてのことはまず心の中のイメージとして始まって、それが現実世界に広がる」と表現しました。
さらに、それは「心が現実をつくる」ということであり、釈迦が縁起として見いだしたことと同じです。
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…34年間も優勝から遠ざかっていたインディアンスの選手やファンは、映画の前は「優勝」というイメージを感じることができなかったはず。「お荷物」と呼ばれることがコンフォートゾーンとなっており、優勝へ向かう道程などまったく認識できなかったはずです。
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ところが映画「メジャーリーグ」により鮮明な「優勝」のイメージができあがったことで、「優勝」側に新たなコンフォートゾーンが生まれ、無意識下の行動が変化していきました。
「優勝」という鮮明なイメージのさらに先にあるものがオーナーや選手、ファンたちの共通のゴールとなったとき、そして「私たちはやれる」とみんなが確信を持ったとき(コレクティブエフィカシー)、スコトーマが一気に外れ、RASを働かせて優勝に必要な情報が流れ込むようになっていったのです。
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優勝に向けたベストな判断や行動が(頑張らなくても)自然にできるようになった選手たちは、リラックスした雰囲気の中でエネルギーと創造性をますます発揮していったはず。確認はしていませんが、多くの選手たちがその「黄金期」と呼ばれた間にMLB選手としての最高の成績を残しているはずです。
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ゴールは、“現状の外”であるがゆえに、最初はなかなか見つけることができません。
しかし、そのゴールを達成したときに自分が見ている景色、聞いている音、感じている体感などはしっかりとイメージすることができます。それをビジョンと呼びます。
そのビジョンを映像や音、体感で再現することがビジュアライゼーションであり、言語化することがアファメーションです。
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未来志向でゴールを設定し、アファメーションを書き、ビジュアライゼーションを行うことは、マインド(脳と心)の内側に有意義で継続的な変化を生みだします。
それが「夢をかなえる方程式 I×V=R」の実践であり、イメージどおりの未来に自分を導く秘訣です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14675567.html
人のマインド(脳と心)には想像する力があります。
そして、その想像力によって、人は自らの未来を新たに創造することができます。
映画「メジャーリーグ」公開後に起こったことは、その事実をしっかりと示しています。
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記1-
反対にいうと、映像を含む情報をコントロールされてしまうと、RASを変えられ、権力者にとって“不都合な真実”がスコトーマに隠されてしまうといえます。映画(Screen)はスポーツ(Sport)や性産業(Sex)と合わせて、大衆の関心を政治に向けさせないようにする愚民政策として利用されているという主張があります(3S政策)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10691562.html
-追記2-
今回のテーマに関連するコーチング・プリンシプルについては、苫米地博士の著書「コンフォートゾーンの作り方」(フォレスト出版)のUnit12「公式 I×V=R イメージの再構築」やUnit13「映像で思考し、思考が実現する」を御参照ください。
-関連記事-
Q-042~「『明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた』とは具体的にどういうことでしょうか?」:
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_262962.html
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