PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-22:進化・向上し続ける組織をつくるためのチェックポイント

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

進化・向上し続ける組織をつくるためのチェックポイント

 

 ここまで“失敗”から学んだ「進化・向上し続けるためのポイント」についてまとめました。改めて列挙いたしますので、組織改革のチェックポイントおよび対策として御活用ください。

 

 

    チェックポイント01

:変わらないコンフォートゾーン(CZ)が「現状維持の壁」を生みだし、組織を破滅に向かわせる

    <対策01>コンフォートゾーンをチーム全員で破壊する

 

・「創造的破壊」において、破壊するものとは「現状のコンフォートゾーン(CZ)」。創造するものとは「ゴール側、すなわち未来のコンフォートゾーン(CZ)」

・そのことを組織全体でしっかり認識し、共有することが組織改革の第一歩

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

 

    チェックポイント02

:“現状の外”にゴールを設定した人の「want to」は、現状がコンフォートゾーンの人にとっては「have to

    <対策02>仲間を新たなコンフォートゾーンへと導くために“現状”と戦う

 

・リーダーには、多くのスタッフに嫌がられることや権力者(既得権益)と衝突することに対しての覚悟が必要

・その上で、打たれ続けながらもひるまずに理解を広げていく能力(同調能力)が求められる

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837769.html

 

 

    チェックポイント03

:ウッド・アーギュメント(Would argument) のままでは“現状”を打破することはできない。シュッド・アーギュメント(Should argument)で挑戦し続けることで未来から過去へと時間が流れる

    <対策03>常にゴールを考え、未来の結果として今を生きる

 

・「時間は未来から過去へ流れている」ことをしっかりと共有した上で、“現状”に縛られず、シュッド・アーギュメント(Should argument)で思考する

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13837953.html

 

 

    チェックポイント04

:自由には必ず責任が伴う。プランなきケースが現状肯定になってしまうのと同様に、責任なき自由はゴールの実現を妨げる

    <対策04>過ぎ去った過去にとらわれず、未来を自由に創造しながら責任を果たす

 

・自由には責任が伴う

・その自由と責任は未来にあり、自らゴールでうみだすものである

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13958864.html

 

 

    チェックポイント05

:権利と義務の関係の理解不足が「have to」を生みだし、エネルギーや創造性を封じ込めてしまう

    <対策05>「権利が主、義務は従」という関係をしっかり理解し、チームで共有しているゴールに向かって日々をフルに生きる。もちろん 100% want to

 

・権利があって初めて義務が発生する

・権利だとしっかり自覚することで、その行動は「want to」になる

・権利を行使するにしても放棄するにしても、そこにあるのはゴールに向かうベストな判断

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13959033.html

 

 

    チェックポイント06

:人類の脳は「私憤」→「論理」→「公憤」と進化してきたが、不安・恐怖などをきっかけに容易に「私憤」に陥ってしまう。「私憤」を克服し、「公憤」を維持するために抽象度の高いゴール(の共有)が必要

    <対策06>ゴールを更新し続けることで、公憤(公の怒り)を燃やし続ける

 

・人間の脳は「私憤」→「論理」→「公憤」と進化してきた

・「私憤」とは「動物的怒り」で扁桃体・大脳辺縁系の活動。「公憤」とは「人間的怒り」で前頭前野内側部の活動

・その間に前頭前野外側部の活動である論理がある

・不安・恐怖をコントロールし前頭前野優位をしっかりと保つことで、高い抽象度のエネルギーを利用することが可能となる

・そのために「ゴール設定」が必要

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14107083.html

 

 

    チェックポイント07

:思考停止していないか?

    <対策07>言語を超えた思考を続け、自由を手に入れる

 

・「前頭前野外側部を抑えて、前頭前野内側部を活性化すること」「左脳言語野の活性を抑え、右脳言語野を活性化すること」は究極の思考法

・不完全性定理が証明された現代の生き方を極論すれば、「思考せずに奴隷として生きる」or「思考し続け自由を手に入れる」の二択

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14120540.html

 

 

    チェックポイント08

人類の進化とは真逆の抽象度を下げる思想が跋扈し、対立を生みだしている。それは身近なコミュニティでも、国家単位でもおこっている

    <対策08>空仮中に立ちかえり差別と区別の違いを理解する。その上で無分別を実践する

 

・「あるものと別のものを分け隔てない」という考え方は、「すべてを同じとみる」視点であり、その本質は「抽象度を上げること」

・しかし、現代社会はそれとは真逆の方向に動いている。対立を生む社会の根底にあるものは差別意識。私たちはその事実に気づき、無分別に取り組まなければならない

・そのために縁起の理解や、空観・仮観・中観の実践が重要

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249741.html

 

 

    チェックポイント09

:個人攻撃はシステムエラーをスコトーマに隠してしまう

    対策09>問題のすべてをシステムエラーと捉え、マインドにおける情報処理の見直しからはじめる

 

・個人の問題ではなく、システムエラーと考えるべき。なぜなら、すべてが縁起により存在しているから

・システムエラーは、個人の心(マインド)においての情報処理システムのエラーから始まっている

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14249780.html

 

 

    チェックポイント10

:コーポレートイメージがコーポレートトークを生みだし、コーポレートトークがさらにコーポレートイメージを強化していく

    <対策10>つねに組織のゴールに立ちかえり、ゴールを達成している未来からコーポレートイメージとコーポレートトークをつくりあげる

 

・「コーポレートイメージ(組織のイメージ)」と「コーポレートトーク(組織で共有される言葉)」をコントロールすることはとても重要

・その2つは組織のブリーフシステムをつくる

・それは組織のブランディングやマーケティングにも関わる重要事項

・コーポレートイメージとコーポレートトークは、エフィカシーとともに、組織を構成する全員で育むもの

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401202.html

 

 

    チェックポイント11

:縁起はお互いのハッピーを求める考え。「自分だけよければいい」というゲーム理論に組織が支配されると必ず破滅に至る

    <対策11>「自分100%のゲーム理論に支配されていないか?」というセルフチェックを組織内で習慣化する。その上で縁起思想でwin-winを追求していく

 

・ゲーム理論は自分100%、相手0%の完全利己主義

・それは抽象度の低い思考法であり、煩悩的な言動を肯定するもの

・対して縁起の考え方は、相手にとっても、自分にとってもよりよい未来を考えることができる

・それでこそwin-winの良好な関係がつくれ、“無敵”を実現できる

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14401412.html

 

 

    チェックポイント12

:ほとんどの人が抽象度0の物理宇宙に生きている。抽象度の高い次元へ導くのはコーチの役割で、さらに高い次元を自ら追求し続けるのが真のリーダー

    <対策12>リーダー、マネジメント、コーチの違いを認識し、それぞれの機能・役割を共通のゴールに結実させる

 

・組織には、リーダー、マネジメント、コーチが必要

・「本質」を追求するのがリーダーの役割で、「方法論」を最適化していくのがマネジメントの役割

・コーチの役割は心(マインド)に関する知識とスキルを教え、各人の潜在能力を引きだしていくこと。そして、抽象度の高い次元へと導いていくこと

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14526054.html

 

 

    チェックポイント13

:不完全性定理の証明により宗教の限界が明らかとなった現代は、「唯一絶対のモノサシが存在するという幻想」を捨てて哲学的思考を続けることが求められている

    対策13>哲学的思考と科学的思考の両立を目指す

 

・不完全性定理が証明された現代においては、「唯一絶対のモノサシが存在するという幻想」を捨て、より高い抽象度で哲学的思考を行うことが求められている

・その一方で、抽象度の低い物理次元へ向かう科学的(工学的)思考はますます重要となり、その両立こそがポイントとなる

・医療でいえば、物理空間に近い抽象度での働きかけとともに、情報空間での働きかけ(内部表現の書き換え)がますます求められるようになる

 

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14687476.html

 

 

    チェックポイント14

:空(くう)なき実観の行き着く先にあるものとは破滅。空観がしっかりと維持されているうえでの仮の役割としてゴールがある

    <対策14>空(くう)を忘れたゴールはまわりにとって苦痛でしかない。リーダーはいかなる時も空を忘れず、中観を貫く存在

 

・ゴールはあくまでも仮であり、すべては空。空がわかった上での仮観であり中観

・空観が抜けた実観では、どんなに素晴らしいゴールであったとしても満たされることはない

・苫米地理論やコーチングが福音になるからこそ、空観を忘れてはならない


 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14833876.html

 

 各チェックポイントについて理解を深め、その対策をしっかりと実践するための研修プログラムを作成しています。病院・診療所、福祉施設はもちろん、教育機関や一般の会社など、社内研修にぜひ御活用ください。

 講演・研修等の御相談・御依頼は下記メールアドレスに御連絡ください。

 E-mailcoachfor.m2@gmail.com

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)