PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-21:仮説14)空(くう)なき実観の行き着く先にあるもの

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説14)空(くう)なき実観の行き着く先にあるもの

 

 自らが建てた禅道場で毎日禅を組む理事長が「僕は宗教は嫌でね~」と軽やかに口にすることができる姿に、私はとても感動しました。そのコメントに「空(くう)」を感じたからだと思います。

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 「空観」とは、「すべてのものは他との関係性の網の中で形作られていて、普遍的な実在はない」という縁起の考え方に基づいています。「なにもないこと」であると同時に「とてつもなくあること」でもあり、宇宙のすべてを包摂する概念といえます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

 「仮観」とは、この世の「ありとあらゆる空なる存在」に対し、「それぞれに役割を持たせること」です。「無常」だから「仮」なのですが、仮であってもその役割を積極的にみようと考えます。役割は「存在意義」と置き換えることもできます。

コーチングでいうとゴールです。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 「中観」とは、すべての存在が「空」であるとする「空観」と、縁起の中での「仮の役割」に注目する「仮観」の二つをバランスよく維持している状態のことです。その中観のポイントは、「仮の役割は無限にある」ということ。

 

釈迦哲学において空観がない状態はありえませんが、もし空観が抜けてしまったらとても危険な状況に陥ります。空観なき仮観のことを「実観(じつがん)」と呼びます(本来の釈迦哲学には存在しない言葉です)。

 

 

 ここまで、苫米地理論やコーチングメソッドを職場に導入することに“失敗”した理由を考察してきました。

 

すべては他の何かとの関係で成り立っており、関係が存在を生みだしています。そして、そのすべては自分の心(マインド)が生みだしているといえます。

よって、「うまくいかない」には必ず自分の側に理由があります。どこまでを自分とするかまで含めそのことをずっと考え続けていましたが、私には失敗の本質的な原因がわかりませんでした。もっと根源的な大きな問題があるはずなのに、スコトーマに隠れたままで全然見えていない気がしていました。

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 幸いにも、そのスコトーマは、苫米地式コーチにサポートしていただいたことで外すことができました。そのコーチとは、青山龍マスターコーチです。

 

 

 医療/社会福祉法人でのPX2終了後、青山コーチにお時間をいただき、鹿児島を御案内させていただきました。移動中にいろいろなお話を伺いましたが、その中にとても衝撃的な話題がありました。それは苫米地式の認定証を破ったあるコーチの話でした。

 

 私にとって認定証はとても重要なものです。それは苫米地博士の情報場にアクセスするトリガーであり、コーチとしてのエフィカシーの源泉です。

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そのような大切な認定証を破ることを想像しただけで、寒気を伴った嫌悪感に襲われました。

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 「私にはとてもできない」

 

そんなセルフトークに気づいた瞬間、私は、私の思考から空観がすっぽり抜け落ちていることに気がつきました。苫米地博士に関する情報場に対して実観になってしまっていたのです。

 

 「苫米地理論やコーチングはすばらしい。だから、絶対に学ぶべきだ!」

 「PX2でもっといい職場になる。だから、必ず浸透させる!!

 

 空観の抜けた私のそんな強い思いが、職員を苦しめ、経営陣の怒りに火をつけました。すべては私から始まっていたのです。すべては私の心に因があったのです。

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二回目のPX2を潰されたときに感じた悔しさ
 そして、その事実が示す未来に感じた絶望

 

 それらはすべて、私自身が空観を忘れたことによりリアルになりました。

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煩悩に飲み込まれ大脳辺縁系優位となり、実観に陥ることを許してしまったのです。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8166289.html

 

それはまるで霊を恐れていた学生時代のようでした。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7199964.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7384947.html

 

もちろん、あの頃と違って今の私にはゴールがあり、その実現に向けた未来志向で日々を生きています。

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しかし、それも空観を忘れた状況では扁桃体・大脳辺縁系といった低い抽象度での情報処理に過ぎず、場を共有していない多くのスタッフには重すぎたのです。Have toを生みだす元凶となったのです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

 ゴールもあくまでも仮であり、すべては空です。空がわかった上での仮観であり、中観です。頭ではわかったつもりでも、実践していなければまったく意味がありませんでした。

 

 空を忘れるという過ちで大きな縁を失いましたが、その過程で大切な気づきをたくさん得ました。今後の苫米地式認定コーチとしての、そして、苫米地式認定マスターヒーラーとしての活動に活かすことで、未来でしっかりと責任を果たしたいと思います。

(その“責任”も空であることを忘れずに)

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542317.html

 

 

<仮説14:空(くう)なき実観の行き着く先にあるものとは破滅。空観がしっかりと維持されているうえでの仮の役割としてゴールがある>

 

<トゥイーキング14:空(くう)を忘れたゴールはまわりにとって苦痛でしかない。いかなる時も空を忘れず、中観を貫く>

 

    ゴールはあくまでも仮であり、すべては空。空がわかった上での仮観であり中観

    空観が抜けてしまった実観では、どんなに素晴らしいゴールであったとしても満たされることはない

    苫米地理論やコーチングが福音になるからこそ、空観を忘れてはならない

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

-追記-

 「空(くう)」に関して、認知科学者 苫米地英人博士のブログに論文が掲載されています。タイトルは「『空』を定義する ~現代分析哲学とメタ数理的アプローチ」です。

 http://www.tomabechi.jp/EmptinessJapanese.pdf

 

 ワークスDVD2弾 「空の理解と体得」でより詳しく解説されています。下記サイトを御確認ください。

 http://maxpec.net/dvd2/index.html

 

 

空の理解と体得
苫米地英人DVDオフィシャルサイトより引用