Q-070:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか? Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法
認知科学者 苫米地英人博士の読者の方から御質問をいただきました。セルフヒーリング&セルフコーチングのコツをイメージしながら、しっかりとまとめてみました。
シリーズ(計八本)でお届けします。
Vol.1 はじめに(目次):
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13825164.html
Vol.7;認知的不協和が身体化したときの対処法
いよいよ(ようやく)御質問に具体的に回答いたします。
御質問をいただいた際、じつは、私はすぐに専門医の受診を勧めました。「何カ月も続く頭痛」の原因として、脳腫瘍や動脈瘤など治療を要する重篤な疾患の可能性があるからです。
私は「病気とは、『物理次元での病への働きかけ(医療)』と『情報次元での気への働きかけ(苫米地式)』が、多次元的かつ同時に行われることで克服できるものである」と思っています。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14248940.html
御質問者はちゃんと医療機関を受診された上で、私に質問をしてくださっていました。幸い物理空間に器質的異常がなかったことを確認したうえでの回答であることを御理解ください。
Q:現状、ゴールとの乖離によっておそらく認知不協和の状態にあるのですが、頭痛が何カ月も続く状態です。ゴールはとてつもなくWANTTOなのですが、辛いとアファメーションをしてしまいます。
認知不協和がゴールにとって大切だとのことですが、このような状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよろしいでしょうか?
また対処としましてリラックスできる呼吸の無意識化につきまして、何かご教示頂ければありがたく存じます。よろしくお願いします。
A:御質問者は理解されていますが、「認知的不協和」は決して悪いことではありません。ゴールを設定した人に起こる認知的不協和は、エネルギーと創造性の源になります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882652.html
ただし、その不協和の状態はいわゆる「ストレス状態」であり、そのまま無理を続けると影響が物理空間にも及びます。そうなるとゴール自体がいくらwant toでも、いつの間にかhave toに変わってしまいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13523715.html
縁起をベースとする苫米地式で考えると、頭痛などの症状には「警告(=スコトーマを外すきっかけ)」という機能・役割があるといえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8045827.html
したがって「辛い」と感じる時は、ゴールに向かうプロセスを止めて、再検討する必要があるといえます(止観)。御質問者の場合、情報空間をきちんと観たうえで「ゴールはとてつもなくWANTTO」と再確認されていますのでOKです。
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アファメーションは、直訳すると誓約や宣誓のことです。アメリカで生まれたコーチングプログラムは言語に重きを置いています。その核心テクニックがアファメーションです。
言葉は必ずイメージを想起させ、イメージは必ず情動を引っ張りだします。それが言葉の持つ力です。その言葉の力(喚起力)を利用するアファメーションは、ゴールの世界の自分の姿を言葉にして毎日読みあげます(起床時と就寝前が特に重要)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7701939.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/8431170.html
「辛いとアファメーションをしてしまいます」ということですが、認知的不協和が生じていると自身で分析したゴールに関するアファメーションであれば、過度の負担になっているのかもしれません。
その場合、違う「I´」へ、すなわち違うゴールの世界にジャンプしてください。例えば、「職業」や「社会への貢献」において認知的不協和による頭痛が生じているのであれば、「趣味」や「家族」といったゴールに関してアファメーションやビジュアライゼーションをすることをお勧めします。
よって、認知的不協和(ストレス)が身体化している状態での「ゴール側の臨場感」「現状の臨場感」の肯定・否定の観点からの適切なアファメーション、ビジュアライゼーションとは…
…「(そのゴールに関しては)アファメーションやビジュアライゼーションをしないこと」です。
ゴールは人生のあらゆる領域にたくさん(気軽に)設定するものです。ぜひ、普段はフォーカスしていなかった領域(カテゴリー)を意識し、ゴール設定とその臨場感の強化(アファメーション、ビジュアライゼーション)を楽しんでください!
そうしているうちに、きっと頭痛は軽減するはずです。
(もし、それでも軽減しない場合は、再度専門医を受診することをお勧めします。私が医師になった頃は慢性/再発性頭痛の治療は難しかったのですが、今は著効する薬があります)
最後に認知科学者 苫米地英人博士の「新・夢が勝手にかなう手帳 2018年度版」から引用します。ちょうど御質問をいただいた11月の「Monthly Dr.Tomabechi’s Column」中の文章です。
引用開始
ストレスがなければ、成長できない
ゴールが設定できて、ゴールに向かって突き進んでいるときは、want to(したいこと)だらけで、ストレスがないのか?
もちろんそんなことはありません。ストレスはあります。いや、むしろストレスが成長を促進します。情報空間をゴールの方向へ移動していくということは、成長しているということです。
ストレスがなければ、成長もできません。野球選手はベンチではリラックスしてもよいのですが、バッターボックスでは適度な緊張と集中が不可欠です。それはストレス状態です。そのストレスが選手を成長させてくれるのです。もしストレスがなければ…たとえばバッターボックスに立っても、打ちやすいところに打ちやすい球が毎回来るような練習を積み重ねても、成長はできません。厳しいコースをついてくる速球や変化球で繰り返し練習するからこそ、そのストレスが選球眼を養い、選手としての成長を促すのです。
ただし、have to(しなければならないこと)によるストレスは不要です。でも成長に不可欠なストレスは歓迎するべきなのです。ストレスがなければ生命も進化しませんし、我々も成長できないのです。
戦国武将の山中鹿助(しかのすけ)のように、「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と叫んでみましょう。山中鹿助はゴールを設定し、そのゴールを達成する近道が七難八苦を得ることだとわかっていたのでしょう。
必要なストレスは感じて当然です。ワクワクするだけでなく、絶望感や悲嘆にくれることもあるでしょう。大きなストレスにつぶされそうになることも何度もあるかもしれません。
しかし、それはゴールへ向かって移動しているゆえのリアクションであり、七難八苦が来るということは、ゴールに向けて移動できているためだと考えてもよいかもしれないのです。
引用終わり
…ぜひ山中鹿助になった気分で「私に頭痛を与えてくれてありがとう!」と叫んでみてください(笑)!
症状が強い時は辛いでしょうが、その頭痛は「ゴールへ向かって移動しているゆえのリアクション」であり、頭痛があるということは「ゴールに向けて移動できているためだと考えてよい」のです。博士もそうおっしゃってくださっています。
ぜひバランスホイールを意識してください。
それはあなたの認識する宇宙を広げる行為でもあります。頭痛をきっかけにスコトーマが外れ、宇宙がさらに広大になるのです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
頭痛はその“きっかけ”という役割・機能として存在しているのかもしれません。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html
…「リラックスできる呼吸の無意識化のコツ」について、次回(Q-071、最終回)まとめます。それは宇宙をさらに豊かにする大切なきっかけとなります。さらには、前回(Q-069)の最後で触れた「バランスホイールの重要性」とも大いに関係します。
ぜひ“バランスホイールの先にあるもの”ついて考えてみてください。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/14524490.html
(Q-071につづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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