PMⅠ:The Power of Mind

PM-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題

PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 

この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。

告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html

“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html

 

 

仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 

 

後継者は創業者の考えの本質は踏襲すべきかもしれないが、方法論はむしろ踏襲するべきではない

 

 

これは、ソフトバンクの創業者である孫正義さんの言葉です。

孫さんは経営戦略やノウハウを後継者候補に対して教えていますが、それをそのまま絶対に守るべきルールとはしていないそうです。それは、孫さんの思考の本質を学ぶことは重要ですが、過去に下した判断や方法は、その時の状況の中で決定されたものであって、状況によっては全く違うものに変わりえるからです。

 

これは「この世に絶対はない」という縁起のプリンシプルをしっかり理解しているからできる発想です。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

 

一般的には、先代の方法論を変更することには大きな抵抗が伴います。「先代の方法論」が強力なコンフォートゾーンとなり、「現状維持の壁」を生みだすからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13628746.html

 

 孫さんの言葉中の「本質」とは、より抽象度の高い空間にあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4449018.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4516484.html

 

コーチングでいうと“現状の外”のゴール。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

孫さん自身が自分の役割を「グループが将来進みゆく方向性、組織の考え方、哲学、そういうもののDNAを設計すること」と話されていますが、まさに哲学レベルの高い抽象度のものといえます。中観ともいえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

 その「本質」に対して、「方法論」は物理空間に近い抽象度に存在します。

それはイメージを物理空間で実現するときの具体的な方法に関するもので、当然、様々な条件によりダイナミックに変化していきます。

 

PM-01-05(情報空間-2)で御紹介したとおり、情報はどんどん増え続け、宇宙は抽象度の下向きに拡大しています。

よって、「方法論」はどんどん変化し、さらに複雑化していくことになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4654230.html

 

 学問でいうと「本質」を突き詰めていくものが理学で、「方法論」を研究するものが工学です。組織でいえば、「本質」を追求するのがリーダーの役割で、「方法論」を最適化していくのがマネジメントの役割です。

 

 理想的な組織の姿は、「本質」を追求するリーダーと「方法論」を最適化するマネジメント、そしてコーチがいることです。

 

コーチの役割は心(マインド)に関する知識とスキルを教え、各人の潜在能力を引きだしていくこと。その際に抽象度の概念を説明しますが、人々の意識を抽象度のない平べったい物理宇宙から解放し、抽象度の高い次元へと導いていくこともコーチの大切な役割といえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_268337.html

 

 

<仮説12:ほとんどの人が抽象度0の物理宇宙に生きている。抽象度の高い次元へ導くのはコーチの役割で、さらに高い次元を自ら追求し続けるのが真のリーダー>

 

<トゥイーキング12:リーダー、マネジメント、コーチの違いを認識し、それぞれの機能・役割を共通のゴールに結実させる>

 

    組織には、リーダー、マネジメント、コーチが必要

    「本質」を追求するのがリーダーの役割で、「方法論」を最適化していくのがマネジメントの役割

    コーチの役割は心(マインド)に関する知識とスキルを教え、各人の潜在能力を引きだしていくこと。そして、抽象度の高い次元へと導いていくこと

 

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)