PMⅠ:The Power of Mind Ⅰ
PMⅠ-06:職場への苫米地式コーチング導入挑戦と明らかになった課題
PMⅠ-06-07:仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーン(CZ)の関係
この章(第六章)では、「院長を務めていた病院へのコーチング導入“失敗”」という事例について、仮説を立て、トゥイーキングを行っていきます。その目的(ゴール)は、「失敗から学び、“いのちの現場”にコーチングをしっかり届けること」です。
告知:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13216030.html
“失敗”を解決する方法:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/13397552.html
仮説02)「want to」「have to」とコンフォートゾーン(CZ)の関係
経営陣には「多くのスタッフが嫌がっているのに無理強いすることは、『have toはあってはならない』といういつもの主張と矛盾する」とも言われました。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html
残念ながら、この意見も無理解から生じています。
「want to」か「have to」か …を決めるものは、未来であり、ゴールです。そのゴールは現状の外に設定されています(現状とはこのまま続く未来も含みます)。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
よって、「現状の外にゴールを設定し、その臨場感を高めていく」というコーチングの真髄は、「現状のコンフォートゾーン(CZ)を、それとは違う未来のCZに動かしていく(変えていく)」ということになります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
「多くのスタッフが嫌がっている」のは、現状がCZとなっているからです。未来のゴールからCZを作り上げているリーダーのものとは、当然、違います。
よって、リーダーの「want to」が、多くの職員にとって「have to」になってしまうことはあたりまえといえます。だからこそ、苫米地理論をみんなで学び、コーチングを全員で実践していくことが必要なのです。
「現状維持の壁」が分厚い組織の特徴は、「スタッフ同士の仲がよい」ことです。
「仲がよい」というのは「ある情報場を共有している」ということで、それを古い用語では「ラポール」といいます。
それ自体が悪いといいたいのではありませんが、過去の記憶で作られた現状をCZとして共有している状態では、確かに仲はよくなりますが、それゆえに、さらに進化・向上した未来の世界をCZとするものを排斥しようとします。
そのひとの性を「出る杭は打たれる」と表現します。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html
現状の外にある未来に目を向けようとせずに現在のCZで満足している集団は、傷を舐め合う仲良しクラブにすぎません。そのままでは「もっといい未来」を創造することは絶対にできません。スコトーマが外せないうえに、エネルギーも創造性も得られないからです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html
<仮説02:“現状の外”にゴールを設定した人の「want to」は、現状がコンフォートゾーンの人にとっては「have to」>
<トゥイーキング02:仲間を新たなコンフォートゾーンへと導くために“現状”と戦う>
□ リーダーには、多くのスタッフに嫌がられることや権力者(既得権益)と衝突することに対しての覚悟が必要
□ その上で、打たれ続けながらもひるまずに理解を広げていく能力(同調能力)が求められる
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
-追記-
第二次世界大戦後に吉田茂首相の補佐を務めた白洲次郎(しらすじろう、1902~1985年)の言葉を紹介します。GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれたという白洲の覚悟が感じられます。それはリーダーに欠かすことのできない“プリンシプル”です。
人に好かれようと思って仕事をするな。
むしろ、半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事はできない。
戦後の官僚・実業家 白洲次郎
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