ブログ・シリーズ編
S-01:よりよい“議論”のために
S-01-13:「問題解決力」の強度を測る2つの基準
このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。
PMⅠ-02-13:http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html
I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html
S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html
13:「問題解決力」の強度を測る2つの基準
ある論題に対してその行動をとるべきであると判断されるためには、通常、2つのことが必要になります。
その2つとは「ケースサイド」と「プランサイド」、「問題を見つけること」と「問題を解決すること」です。
ケースサイドとはニーズ、すなわち必要性のこと。
ある問題があったとき、「その問題がいかに大きいか」、「どれほど行動の必要性があるか」ということです。
プランサイドとはその行動(プランを実行すること)の有効性のこと。
その行動をすることで、「ニーズ、すなわちケースサイドがきちんと解決するのかどうか」ということです。
このケースサイドとプランサイドのふたつの側面において必要性、有効性を示すこと、それが「立論」と呼ばれるものになります。コンストラクティブスピーチともいいます。
現実世界ではケースだけ叫ばれることがとても多く、「問題だ!問題だ!!」だけで解決策がないことがほとんどです。プランがなければ、本来はケースを叫んではならないのですが、国会でも、身近な会議・会合でもプランなきケースばかりが目立ちます。
ちなみに私は、院長として11年間勤めた病院において、ケース(課題)に対するプラン(解決策)として「コーチングの導入」を提案しました。そして、プレゼン後に理事長の了承を得て実行しました。
そのプランとしての「コーチング」を全否定するのは経営サイドの自由だと今でも思っていますが、全否定のプロセスで議論がまったくなく、コーチングに代わるプランの提示がなかったことには失望しました。ましてや最終決定者である理事長が何も御存じなかったのですから、驚きを通り越してあきれてしまいました。
その詳細や私が得た気づきについては、「The Power of Mind Ⅰ」第六章にまとめます。
https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15110477.html
「プランがなくケースだけ」の問題点はコーチングとも大いに関係します。ケースだけでは「現状肯定」になってしまう可能性があるのです。
現状(SQ:Status Quo、ステイタス・クオ)の外にある未来(プラン)に、より強い臨場感を感じることで、コンフォートゾーン(CZ)を動かすことが可能となります。CZを動かせてはじめて、進化・向上が実現します。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
その未来(プラン)が「ゴール」です。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
-参考-
苫米地英人博士著「ディベートで超論理思考を手に入れる」(CYZO)
(つづく)
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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