ブログ・シリーズ編

S-01:よりよい“議論”のために

S-01-02:「それぞれ」が示唆すること

 

このシリーズでは、 “議論”について、そして“議論”をよりよくすることについて考察します。

PM-02-13http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6194585.html

I-017(告知):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11594310.html

S-01-00(目次):http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11613757.html

 

 

02:「それぞれ」が示唆すること

 

 前回、「議論には『それぞれの考え』が必要で」と書きましたが、本当は「必要」は不要で、突き詰めれば必ず「それぞれの考え」となります。

ただ、ほとんどの人が「それぞれの考え」を放棄しているだけです。

 

今回は「それぞれ」が示唆することについて考察したいと思います。

 

結論から述べると、この世界(宇宙)は「一人一宇宙」であるから、必ず「それぞれの考え」となるといえます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

多くの人が「自分はありのままに世界を認識している」と信じているはずですが、じつは世界(宇宙)のほんの一部しか認識していません。RAS(ラス)があり、スコトーマが生じているからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721658.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

RASとは「Reticular Activating System」の略で、網様体賦活系と訳されます。脳が持つ機能のひとつで、五感で受け取る膨大な情報の中から重要な情報だけを選びだすフィルターの役割を担っています。

その重要性を決めるものがブリーフシステムです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

 

 人の行動や行動性向といわれる無意識の判断を決めるカラクリであるブリーフシステムは、「強い情動を伴った体験の記憶」と「抽象化された情報の記憶」でつくられています。

 過去の記憶によりつくられた重要性により認識する世界(宇宙)が決まり、認識した世界がその重要性をますます強化していきます。その積み重ねにより、「強く信じる考え方・価値観」はどんどん固定化されていきます。

その固定化する力を、ホメオスタシスフィードバックと考えることができます。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

 

 まとめると、私たちの目の前の世界(宇宙)は、過去の記憶でつくられ、ホメオスタシスで維持される、重要な情報の集まりです。すべて心が生みだすものであり、もっと簡潔に述べると幻想です。

 

そもそもが「一人一宇宙」なのですから、「それぞれの考え」になることはあたりまえだといえます。

 

-参考-

苫米地英人博士著「『生』と『死』の取り扱い説明書」(KKベストセラーズ)

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

 

「生」と「死」の取り扱い説明書