Q-051:霧島市(鹿児島)教育講演会<180628> vol.5

 

 2018628日(木)、霧島市(鹿児島県)で開催された姶良地区学校保健会において、教育に関する講演を行わせていただきました。

 当日の講演内容については、Q-047を御確認ください。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/11142259.html

 

 いただいた御意見・御質問に対して回答いたします。

 

 

CZhave towant to(が印象に残った)

 

Aセルフイメージにより決められる、その人にとって心地がよい空間がコンフォートゾーン(CZComfort zone)です。

その中ではリラックスした状態でいられ、IQが上がり、パフォーマンスが向上します(=want to)。逆にそこから外れると、途端に緊張し、何とかもとに戻ろうとします(=have to)。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5882609.html

 

コンフォートゾーンに関して、注意すべき事実があります。それは「『心地がよい』とは、必ずしもその人にとって本当に心地のよいものとは限らない」ということです。

不平・不満・悪口・文句がコンフォートゾーンになっている人は、その不平・不満・悪口・文句を保つように無意識が働いています。不満を感じイライラしている状態が「心地いい」のです。

お金がない状態がコンフォートゾーンになっている人は、何かで臨時収入があるとすぐに使い切ってしまいます。お金があるとコンフォートゾーンを外れてしまい心地が悪いからです。いくら「もっとお金が欲しい」と願っても、コンフォートゾーンを変えなければお金を貯めることはできません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854165.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6854341.html

 

さらに重要な事実が、「ほとんどの人にとっては現状がコンフォートゾーンになっている」ということです。私たちの無意識は常に“現状維持”のために活動しています(=ホメオスタシス、恒常性維持機能)。

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971818.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4971956.html

 

 とくに教育する立場にある大人(親や教師など)にとって、その事実をしっかりと認識し、コンフォートゾーンを自らの意志でコントロールすることがとても重要です。

 なぜなら、自分のコンフォートゾーンを上回る子どもに接した時(あるいは、子どもが自分のコンフォートゾーンを超えた時)、認知的不協和からその子どものコンフォートゾーンを引き下げようとしてしまうからです。

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 ドリームキラーの誕生です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040935.html

 

 ドリームキラー対策は、1)ゴールを話さない、2)無視する、3)反論を考える です。

 では、大人が子どものドリームキラーにならないためにはどうすればよいでしょうか?(ドリームキラー化対策)

 

 私の答えは「エフィカシーを高めること」。そして「抽象度を上げること」です。

 いずれもゴールの再設定が鍵となります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

 (繰り返しますが)多くの人は自分より高いコンフォートゾーンを認識すると、無意識にそれを引き下げようとします。認知的不協和により落ち着かない感じがするからです。

 

その時、相手のコンフォートゾーンを引き下げるのではなく、自分のコンフォートゾーンをそのレベルに引き上げるのです。セルフトークで例えると「○○君(子どもの名前)、すご~い! 私もやってみよう!!」という感じです。

 

 物理空間では年とともに身体的能力を失っていきますが、情報空間では能力はいつまでも無限です。「~したい」という思いと「~できる」という確信が、人の潜在能力を引きだし、若さの源泉となります。たとえ認知症になってしまっても、やれることはたくさんあります。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10828861.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9366814.html

 

 ゴールの更新により自身のコンフォートゾーンを引き上げ続ける生き方に、ぜひ挑戦してください。子どもたちのためにも。

 

 

・モノの見方によって違うものが見える。人の評価、人の見え方にもつながる。広い視野で考える重要性を感じました

 

A:「広い視野で考える」=「高い抽象度で考える」です。それは犬と猫を同じペットとみる(あるいは哺乳類や動物とみる)視点であり、目の前の全く異なるものを同じものとすることができる視点です。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html

 

 「違いを超えて同じとみること」を、仏教では「無分別」といいます。

 私はこの無分別の実践こそが、平和を実現する鍵だと思っています。

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 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5448151.html

 

PM-01-20(“無敵”の意味-3)で触れましたが、医療や福祉の従事者は「病む人を救いたい」「苦痛を軽くしてあげたい」「健康でいてほしい」という思いをゴールとして共有しています。

それにもかかわらず、病院や施設、医師会などのコミュニティでは、医療機能の低下や地域の医療崩壊につながってしまうほどの激しい意見の衝突や対立が生じてしまいます。

その理由が抽象度や超情報場と大きく関係しています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615695.html

 

 リーダーには高い抽象度とそれを維持する(=決してドリームキラーに屈しない)覚悟が求められます。

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 ちなみに、私の属する地区医師会においても、数年前に危機的状況が生じました。それぞれの立場で地域医療の未来を真剣に考えている先生方の間で激しい対立が生じたのです。医師会分裂の話まであったそうですが、そんな時に抽象度の高いリーダーが現れました(正確には、もともと抽象度の高かった先生が自然な流れでリーダーに収まったという感じです)。

二度目の医師会理事の役割を全うするまでの44カ月の間、新たなリーダーの下でいろいろなことを学びました。コンフォートゾーンが変化し、スコトーマが外れ、新たな気づきを得ることができました。そして、より大きなゲシュタルトをつくることができました。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6193912.html

 

 その経験から実感していることは、「大人(先人)は、子ども(後輩、未来)の抽象度を引き上げる存在である」ということです。

そのために、私自身、いつまでも“人間形成”をし続けたいと思っています。

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9963845.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/9966391.html

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10116950.html

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/7383761.html

 

 

180628 学校保健会講演用(コンフォートゾーン)