Q-044:「明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいた」とは具体的にどういうことでしょうか? Vol.3

 

Q:現在自分は目標がありますが、ただ漠然としたイメージの中で目の前の目標に対して取り組んでいます。よく明確にリアルに目標がイメージできた時点でほぼゴールに近づいたと聞きますが、具体的にどういうことなのか教えていただければと思います

 

A:御質問に対する私の回答を、

 

1)認知科学以降に変わった“リアル”の定義、

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10400871.html

2)ゴールと現実の関係

 http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10542791.html

3)よくあるゴール設定の間違い

4)ゴール達成前にすべきこと

5)“自我”の考察により明らかになる“リアル”の儚さ

に分けて回答いたします。  

 

「ただ漠然としたイメージの中で目の前の目標に取り組むこと」の功罪について理解するための、そして、これからの自分の生き方を“自由意志”で選択するための、大切な知識となるはずです。

 リラックスしながらお読みください。

 

 

3) よくあるゴール設定の間違い

 

「現在自分は目標がありますが、ただ漠然としたイメージの中で目の前の目標に対して取り組んでいます」ということでしたが、このコメントにはとても重要なポイントが含まれています。

 

前回(Q-043)、「過去にゴールがある人も少なからず存在します」と書きましたが、じつは、ほとんどの人が同じような過ちを犯しています。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/10542791.html

 

本屋に行くと様々な“成功本”が目につきます。その多くに「ゴールは達成可能なもので、より具体的なものを」といったことが書かれています。

 

これが致命的な間違いなのです。

 

私たちの認識する“現実”は、過去の記憶で成り立っています。

よって、現時点で「達成可能」で「より具体的」なゴールは、過去の延長にあるといえます。

つまり、達成可能なゴールを設定した時点で、人は“過去の延長上にある未来”に縛られてしまうことになります。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

コーチングでは、過去の延長上の未来も含んで「現状(SQStatus Quo、ステイタス・クオ)」と呼びます。

その「現状」の中にゴールを設定してしまうと、決してブリーフシステムは変化せず、スコトーマが外れることはありません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721610.html

 

それは縁起のネットワークが動かず、自我が変化しないことを意味します。

その状況では進化・向上はできません。決してブレイクスルーは訪れません。新しい1日を過ごしたように感じても、それはただ過去を繰り返したに過ぎません。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353044.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353425.html

 

よって、質問してくださった方が、ゴールを「ただ漠然としたイメージ」と表現したことは正解だといえます。「漠然としている」ということは、ゴールが「現状の外」にあるといえるからです。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html

 

その漠然としたイメージを“リアル”にするのはスキルです。

そのコツさえつかめれば、自由自在に未来を創りだすことができます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542426.html

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6353367.html

 

ただし、ここで新たな注意点が生じます。

 

先日、我が子に「企業の寿命が30年なのはなぜか?」と質問されました。

その質問に対する答えが、留意すべき注意点です。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)