Q-040:霧島市(鹿児島)医療講演会<180315> vol.10
2018年3月15日に、霧島市(鹿児島県)の病院で講演を行わせていただきました。事前にいただいていたテーマは「スピリチュアルペイン」です。
講演後書いていただいた御意見・御質問に回答いたします。
・自分の気持ちを「やらねばならない」から「やってみよう」と変えていきたい
A:2018年5月31日に働き方改革関連法案が採決されました(衆院本会議)。いわゆる”残業代ゼロ法案“こと「高度プロフェッショナル制度」を含む一括法案です。「高度プロフェッショナル制度」とは、「年収1075万円以上の一部専門職を対象に労働時間の規制から除外し、残業や休日労働に対して割増賃金が一切支払われない」というものです。
「自分には関係ない」と思っている方は要注意です。
「実際は年収要件にトリックが存在し、誰にでも適用可能な“定額働かせ放題”を目的にしている」という報道があります。一説によると、労働者の搾取を正当化して使用者(会社側)だけが得をする仕組みになっているそうです。
これから社会はますます生きづらくなっていくのでしょうか?
医療・介護業界においては、すでに労働力不足(従事者不足)が危機的レベルに達しており、今後ますます高齢者が増える状況への対応が不可能になると予測されています。
社会全体はもちろんのこと、医療・介護業界はとくに、どんどん「have to化(~ねばならない化)」していくはずです。
次世代のためにも、そのようなシステムとしてのエラーを改善していく取り組みは重要です。
しかしながら、私が最も重視しているのは、自分自身の自由意志で「have to」を「want to」に変えていくことです。
私は、自身の体験から、経営者が職員のマインドについてまったく関心を持たないことは犯罪的行為であると思っています。まるで機械やロボットのように職員を扱い、用が済めば(または邪魔になれば)切り捨てる…そんなひどい経営者が率いる組織は決して繁栄しないでしょう。
しかし、もっと危険なのはマインドについての学習を重ね、認知科学や心理学の研究の成果を経営者自身の煩悩を満たすことに使う人たちです。それは経営のゴールの抽象度が低い状態といえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/cat_123517.html
その場合、老獪な経営陣は職員の充実感や達成感、成長欲求といったものを巧妙に利用します。やりがいを搾取するのです。
よって、単純に「want toか? have toか?」ということだけではなく、「それは本当に自分の意志なのか?」「過去の記憶によりそう思わされているのではないのか?」ということについて徹底的に検討し続ける必要があります。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5721531.html
思考し続け、ゴールを更新し続けるということです。
・自己肯定感を高める方法(がもっと知りたい)
A:自己肯定感が高まるほど、夢は実現しやすくなります。ゴールを達成したイメージの臨場感が高まるからです。
現実とは、「I(Image、Imagination)」と「V(Vividness)」により生みだされるものです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6542364.html
「やればできる」という言葉をよく耳にします。皆さまの多くが同意してくださると思いますが、「やればできる」と発言する人は、結局は行動に移さず、何かをやり遂げることはありません。
「やればできる」という仮定自体が、「やっていない現状」を肯定しているからです。
その場合、ホメオスタシスは「やっていない現状」を強力に維持するように働きます。そのため、一瞬「やろう!」と決意したとしても、すぐに無意識が「やらなくていい理由」を見つけてしまいます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040752.html
大切なことは「すでにやっている(達成している)」というイメージをコンフォートゾーンにすることであり、その先に新たなゴールを設定することです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/6040892.html
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
ゴール設定により「I」を生みだした後、アファメーション等によりそれをコンフォートゾーンとすると、ホメオスタシスがゴール達成に向けて働き始めます。その過程で自然と行動ができるようになり、「V」が高まっていきます。
受験勉強で例えると、頑張って勉強したから「V」が高まるのではなく、ゴール設定の結果として自然に勉強しているうちに成績が上がり「V」が高まっていくという感じです。
エフィカシーとは「ゴール達成能力の自己評価」ですが、それは単なる思い込みや暗示で高めるものではなく、ゴールに向かうホメオスタシス活動の積み重ねによって自ずと高まるものです。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5616012.html
「自己肯定感を高める方法」についても、はじまりはゴールであるといえます。
http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/5615935.html
苫米地式認定コーチ
苫米地式認定マスターヒーラー
CoacH T(タケハラクニオ)
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