苫米地理論&定理を学び、苫米地式を実践する <竹原邦雄 / CoacH T>

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Q-482:これからはアファメーションは行わないと理解しておりましたが、苫米地博士が新刊で取り上げられているのはなぜなのでしょうか? <後編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:苫米地博士は「過去は一切関係ない」と矛盾するから「これからはアファメーションは行わない」と話されています。これからのコーチングではアファメーションは行わないと理解しておりましたが、博士の新刊の「老い方をいますぐ、アップデート」の中ではアファメーションを積極的に勧めているように感じられます。

博士がアファメーションを取り上げられているのはなぜなのでしょうか?

どのように理解して、どう実践すればよいでしょうか?

 

A2:前半はコーチング入門者に対する視点で、後半はコーチング実践者に対する視点で回答します。あくまでも私の仮説です。気楽にどうぞ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 *前編はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38305515.html

 

 

 前回引用した文章で博士が問われているのは

 

  自分を好きですか?

  自分を肯定する「自己イメージ」を持っていますか?

 

 ということ。

 

 でも、ほとんどの人は自分のことを好きではなく、自分を肯定する「自己イメージ」を持ってはいません。「持っている」という方も、本来の潜在能力と比べると、まったく足りないはずです。

 その理由はベーシックトラストが弱いからであり、老いとともに心身が弱っていくから。

もっと本質的に考えると、そもそも我々の記憶が“失敗”駆動型だからです。

 だから「アファメーションを使ってエフィカシーを高める」ことを勧められているのだと思います。まずはコーチングのスタートラインに立てるように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

 とここまでがコーチング入門者向けの話。

 現状の外にゴールを設定し、未来から過去に流れる時間観で生きるコーチング実践者にとっては、「過去は一切関係ない」!

これは重要なプリンシプルです。

 L-248202210月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html

 

 いくらいいアファメーションであっても、過去の自分が書いたものを今声に出して読んで臨場感を上げることは、「過去は一切関係ない」と断言する苫米地式と矛盾します。

だから最新のコーチングにおいては、質問中にあるとおり、苫米地博士はアファメーションを推奨されてはいません。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

では、なぜ「老い方をいますぐ、アップデート」(TAC出版)の中で「アファメーションを積極的に勧めている(ように感じられる)」のでしょう?

 

 

 ヒントになるのは「ゲシュタルト」(あるいはフレーム)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

もう一度、「老い方をいますぐ、アップデート」の第4章全体を読み直してみてください。

 

 

老い方をいますぐ、アップデート

Kindle版はこちら↓

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 …OKですか?

では、コーチング実践者に対する視点で回答します。

F-254:イノベーションがうまれるとき <前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29415081.html

 

4章のタイトルは「これからの世界に何を残すのか? -次世代リーダーという新しいあり方」です。つまり、リーダーシップのゲシュタルト(フレーム)。だから博士は「アファメーションを積極的に勧めている」ように書かれたのだと思います。

Q-459:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.3;リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37967235.html

 

 コーチングとリーダーシップはまったく違うものです。まずはそこをしっかりと理解してください

 

 

 「コーチングとリーダーシップはまったく違うもの」を「しっかり理解する」というのは、「コーチング」というゲシュタルトと「リーダーシップ」というゲシュタルトをそれぞれ作るということ。

 

 その上で両者を統合することができると

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 理解がさらに深まります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 

コーチングとリーダーシップはまったく違うもの

 

 

 その一方で、両者は深く関係しています。苫米地博士は「真のリーダーにはコーチングの知識と技術が必要」と話されています。「真のリーダー」とは、アプリオリ権力ではないリーダーのことです。

 F-296:苫米地式次世代リーダーシップ <vol.3;次世代リーダーの要件 -後編-

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31709558.html

 

「オーセンティック・コーチング 2026」(開拓社)の中で、博士はゴールのバランスホイールに「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」を追加されました。

なので「リーダーシップ」は -あくまでもその本質はコーチングとは違うものですが-コーチングの実践に含まれます。

 Q-464:「この世をよくしたいvol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

オーセンティック・コーチング2026

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 つまり、低い抽象度次元においては「コーチングとリーダーシップはまったく違うもの」ですが、1つ抽象度を上げると「コーチングとリーダーシップは同じ(包摂される)」ということ。

 そのように抽象度をコントロールしながら向き合うことで、しっかり「理解」しながら(=抽象度↑)、ちゃんと「実践」する(=抽象度↓)ことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 繰り返しますが、ポイントは抽象度のコントロールです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 以下、苫米地博士の著書「コーポレートコーチング 上」(開拓社、p109)より引用します。「抽象度のコントロール」を意識に上げながら、ゆっくり読み進めてください。Feel

 

 

コーポレートコーチング(上)

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Amazon.co.jp: コーポレートコーチング(上) eBook : 苫米地 英人:

 

 

リーダーのマインドとプロフェッショナルのマインド

 次は、リーダーのマインドとプロフェッショナルのマインドについてです。

 簡単に言いますと、リーダーの人たちと現場の人たちとの違いは何かという話です。

 これは、抽象度の違いと捉えるべきものです。

 リーダーは常に高い抽象度を保つ必要があります。

 仮に現場レベルの業務をやるケースがあったとしても、頭の中には常にコーポレート全体の発展とか、コーポレートが目指すゴールのことを考えていなければなりません。

 例えば、何かの理由でファーストフードチェーンの社長が、現場の店舗の厨房に立って、調理をすることがあるかもしれません。

 しかし、これは100%パフォーマンスであって、頭の中は会社全体のことを考えています。

 それに対して、現場の厨房で働く人たちは、通常はエンドステートのこと、つまり自身のやるべきミッションに集中しているはずです。

 こうした各自のミッションのことを、コーポレートミッションと区別する意味で「サブミッション」と呼ぶことがあります。

 このサブミッションを遂行するために、エンドステートの臨場感空間の抽象度で活動することは、何の問題もありません。

 ファーストフード店の厨房でパンにハンバーガーを挟む仕事をしている人が、社長や役員が経営会議で話し合う内容について、いちいちチェックする必要はないわけです。

 ただし同時に、この抽象度を上げたり下げたりする柔軟性をそれぞれの構成員が持つことは、現在のコーポレートにとっては必要なことでもあり、実際、システムとして存在するということは注意点の一つとして押さえておいた方がいいでしょう。

 現場の厨房からいきなり持株会社の社長レベルにまで上がってしまうような柔軟性までは必要としませんが、抽象度で一つか二つ上、具体的には厨房で仕事をする人なら、その店舗の店長レベルの抽象度ぐらいまでは柔軟に上げ下げできるべきです。

 現在的な組織は、誰もがいつでもリーダーになることができるように、最初から訓練された人たちの集合体であるべきです。

 また特殊部隊の例で恐縮ですが、特殊部隊の中にもリーダーがいます。

 もしリーダーがテロリストとの戦闘で撃たれて、戦闘不能の状態に陥ったとしたら、それまでリーダーではなかった特殊部隊員の誰かがリーダーの役割を担う必要が出てきます。

 そのときに、誰もがリーダーとしての訓練を受けていなかったら、この部隊は壊滅してしまうか、少なくともミッションを遂行することはできなくなるでしょう。

 それでは困るわけで、リーダーが突然、不在になるリスクも考慮して、自らのエンドステートの遂行とは別に、普段から抽象度の上げ下げができるようにしておく必要があるのです。

 さらにここで注意が必要なのは、リーダーが不在となり、それまで同じくらいの抽象度にいた構成員がリーダーの役割を担うことになったとき、他の構成員はその人を本当のリーダーだと扱って行動しなければいけないということです。

 簡単に言うと、その急造リーダーの命令を絶対のものとして受け入れなければいけないということです。

 コーポレートにおいて、組織の命令は常に一方向でなければなりません。

 特に企業においては民主主義はありません。

 業務命令は常に上意下達です。

 ビジネスには一瞬の躊躇が、大きな損失に繋がることも少なくありません。

 すぐに判断を下して動かなければならないような状況で、「あいつはこの前リーダーになったばかりだから信用できん。まずはみんなで会議しよう」などと言っていては、生き残れません。

 もちろん、「ブリーフィング」はかまいません。

 ブリーフィングというのは、まだ実際の行動に移る前に、ミッションの共有、手順の確認、あるいは想定される状況のシミュレーションなどを全員で確認し合うことです。

 特殊部隊であれば、実際の戦闘地域ではない場所、例えば基地内、もしくは空母やヘリコプターの中で行われる打ち合わせ、会議、といった情報共有の場のことです。

 そういった場で行われるような情報伝達であれば、下から上にも常に伝わらなくてはなりません。

 それはやるべきことですが、テロリストと対峙している状況で会議を開くことはあり得ません。

 ましてや、「あいつはこの前まで俺と同じ立場だった急造リーダーだから、言うことは聞けん」などという状況では、組織は崩壊しているも同然です。

 いずれにしても、組織の構成員はエンドステートの臨場感を持ちつつ、抽象度が一つか二つ高いポジションならいつでも取って代われるという状態に訓練されている必要があります。

 全員のエフィカシーが高ければ「なんでリーダーは俺じゃなく、あいつなんだ」というようなおかしな感情は生まれません。

 また、当然ですが、リーダーは現場の抽象度までいつでも下がっていける状態でなければなりません。

 現場のエンドステートに関わることを相談されたとき、「全然、わからない」では困ります。

 特殊部隊のリーダーであっても、銃の使い方に長けている必要はありますし、テロリストとの格闘になったとき、素手でねじ伏せるぐらいの格闘技術を身に付けておく必要はあるわけです

 組織は、それぞれのサブミッション(エンドステート)の抽象度の二つ上ぐらいの抽象度を持てる人を常に育てる必要があるのです。

 企業などの組織における出世を考えたとき、どういう人間を出世させるかと言えば、このように二つぐらい上の抽象度について明らかによく理解している人を選ぼうということになるはずです。

 ひと昔前までは、前のリーダーやさらに上のリーダーに忠誠を尽くした人とか、個人的にかわいがられた人といった、抽象度の極端に低い人が出世したりしました(もちろん、出世させる方も抽象度が低い)。しかし、今はそんな企業が次々と淘汰される時代になっています。

 さて、こうした、優れたリーダーになるというような、抽象度が少し上のエフィカシーとは別に、「俺はこの仕事に関しては、最高の業績を出せる」というような、自分のサブミッション(エンドステート)への高いエフィカシーというものもあります。

 これが、プロフェッショナルのマインドです。

 プロフェッショナルのマインドは、抽象度を常に2つぐらいあげたサブミッションの遂行と、エンドステート達成への高いエフィカシーの両方を常に維持します。

 一人一人がプロフェッショナルなマインドを持つことは、ハイパフォーマンスな組織を作る上では必須です。

 まずは、こうしたプロフェッショナルのエフィカシーを徹底的に上げていけるようなコーポレートトークを作り上げていく必要があります。

 そういったコーポレートカルチャーを作り出すど真ん中にいるのがコーポレートコーチだということを理解していただきたいと思います。

 引用おわり

 

 

 リーダーは常に高い抽象度を保つ必要があります

 

プロフェッショナルのマインドは、抽象度を常に2つぐらいあげたサブミッションの遂行と、エンドステート達成への高いエフィカシーの両方を常に維持します

 

 このような「リーダーのマインド」と「プロフェッショナルのマインド」を極めた先にあるのが“ゲバラ主義”です。

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 ゲバラ主義とは、「抽象度の高い理想(ゴール)」と「直接的実行」の双方向性

 

 「抽象度が高い理想(ゴール)」が時空を超えていくほど、アファメーションは過去に縛られなくなっていきます。つまり、「過去は一切関係ない」というプリンシプルと矛盾しなくなる ということ。

 Q-476:嫌がらせを<応用編;「やりたいことをやりたいだけやる」を貫く鍵>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38252126.html

 

 一方の「直接的実行」は、より抽象度の低い次元での行動です。抽象度が低くなるほど、関連する具体的情報(縁起)が増え、それらが複雑に絡み合いながらダイナミックに変化していくことになります。仏教的にいうと「無常」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 そのような状況で「サブミッション(エンドステート)」を達成するためには、状況の変化に合わせて想定(アサンプション)を細かく更新していく必要があります。コーポレートコーチングのフレームでは、それを「アサンプション・アップデート」と呼びます。

 当然、アサンプションを更新するたびにアファメーションは変わっていき、結果的に「過去は一切関係ない」という状況になります。

 F-270:冗長性と多様性 <vol.2;アサンプション・アップデート>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30321842.html

 

 

 以上より、「博士がアファメーションを取り上げられているのはなぜなのでしょうか?」に対する私の回答はリーダーシップのゲシュタルト(フレーム)だから

 

どのように理解して、どう実践すればよいでしょうか?」に対してはゲバラ主義と理解して、「抽象度の高い理想(ゴール)」と「直接的実行」の双方向性で実践する です。

 

 

 これがコーチング実践者向けの回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

「コーチングとリーダーシップはまったく違うもの」を「しっかり理解する」というのは、「コーチング」というゲシュタルトと「リーダーシップ」というゲシュタルトをそれぞれ作るということ。その上で両者を統合できると理解がさらに深まります

 

 そのための方法が「コンセプチュアル・フロー」です↓

 L-08120213月シークレット… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 

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F-294~:苫米地式次世代リーダーシップ

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Q-464:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.8;抽象度×エソテリシティ×リーダーシップ>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38038884.html

 

 

 

Q-481:これからはアファメーションは行わないと理解しておりましたが、苫米地博士が新刊で取り上げられているのはなぜなのでしょうか? <前編>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

 

Q:苫米地博士は「過去は一切関係ない」と矛盾するから「これからはアファメーションは行わない」と話されています。これからのコーチングではアファメーションは行わないと理解しておりましたが、博士の新刊の「老い方をいますぐ、アップデート」の中ではアファメーションを積極的に勧めているように感じられます。

博士がアファメーションを取り上げられているのはなぜなのでしょうか?

どのように理解して、どう実践すればよいでしょうか?

 

A1:前半はコーチング入門者に対する視点で、後半はコーチング実践者に対する視点で回答します。あくまでも私の仮説です。気楽にどうぞ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 

「アファメーション(Affirmation)」の「affirm」は、「肯定する」「承認する」という意味です。コーチングにおいては「肯定的な断言をすることにより、無意識の力を引き出し、イメージを現実化する方法」として用いられています。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 なぜ「無意識の力を引き出す」ことができるのでしょう?

 

 

 答えは「ゴール側の可能世界w2の臨場感を高めることができる」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールは現状の外にあるためクリアにイメージすることはできません(できる場合は現状の中です)。しかし、ゴールを達成している未来から逆算した自分やまわりのあるべき状態はイメージすることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

それはゴールに基づいたコンフォートゾーン(CZ)であり、ゴール側の可能世界w2です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 ちなみに、最新のコーチングにおけるCZの定義は「w ∀y∃x rComfortzone(x,y) } x,y ∈w_{current}}」。自然言語で表現すると「すべての現在の可能世界を並べ替える関数r」です。

 F-430:オーセンティック・コーチングの形式定義 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37977729.html

 

 その“ゴールに基づいたCZ(=ゴール側の可能世界w2)”を肯定的に断言すると、その臨場感を高めることができます。声に出しながら繰り返し読むと(=外部化)、臨場感はさらに高まります。

 L-246202210月介護施設研修 -06;可能世界w2の臨場感を上げる3ステップ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38099185.html

 

 なぜ臨場感が高まると無意識の力を引き出すことができるのでしょう?

 

 

 答えは「“ゴールに基づいたCZ(=ゴール側の可能世界w2)”にホメオスタシスが働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

情報空間に働くホメオスタシス・フィードバックの強度が臨場感の正体です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 つまり、臨場感とは、CZのレベルやホメオスタシス・フィードバックの強度と同じ。そして、それはエフィカシーの高さのことでもあります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 エフィカシーとは、「自分のゴール達成能力の自己評価」のこと。最新のコーチングにおいては「現状宇宙w1からゴール宇宙w2に移行する自己能力の自己評価関数」と定義されています。

 

 

  Efficacyw1)→ w2

 

 

 コーチングの実際の作業は「クライアントのゴール設定をサポートし、エフィカシーを上げる」こと。よって、アファメーションが有効なのは間違いありません。

 F-323:観自在 <実践編-3;アファメーション>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33063756.html

 

 では、なぜ「コーチングではアファメーションは行わない」のでしょう?

 

 

 ここで「新刊の『老い方をいますぐ、アップデート』」中のアファメーションに言及されている部分を確認しましょう。以下、同書(TAC出版、p16520263月発売)より引用します。

 

 

エフィカシーの簡単な上げ方

 第二の人生を充実させている人に共通するのは、環境や周囲の声に振り回されず、自分なりの軸をしっかり持っていることです。そうした自分への信頼が行動力や決断力の源になります。

 そのために欠かせないのが、自分を好きになり、自分を肯定する「自己イメージ」を高めることです

 

 そこで、まず試してほしいのが、毎朝「今日はいい一日になる」と声に出しながら、コップ一杯の水を飲む習慣です。たった数秒の行動ですが脳の働きを活性化させ、作業効率を大きく底上げしてくれます。

 なぜ水を飲むだけで脳が目覚めるのか。それは、水を飲むという行為と、ポジティブな言葉やイメージをセットにすることで、エフィカシーが自然と高まるからです。こうした「言葉で理想の自分を作る技法」はアファメーションと呼ばれ、自分で自分の肯定感を高める手法です。

 人はどれだけ知識やスキルを持っていても、エフィカシーが低いと実力を発揮できません。逆に、エフィカシーが高まれば、自信を持って行動でき、成果にもつながりやすくなります。

 

 では、アファメーションを使ってエフィカシーを高めるにはどうすればいいか。

 まず、「こうなりたい」という未来の自分を明確に決めます。たとえば、「老後はずっと孤独だ」と悩んでいるなら、「主体的な仲間たちに囲まれた自分」がその理想のイメージになるでしょう。

 次に、その理想の姿を具体的な言葉で自分に繰り返します。

 「自分はできる」

 「この目標を達成するのにふさわしい人間だ」

 「仲間たちに囲まれて、自分のやりたいことをやり、社会に貢献できている」

 こうしたポジティブな自己対話を毎日続けることで、未来の自分の姿がリアリティを帯び、行動も自然と変わっていきます。

 何かができない人は「うまくできない自分」を根拠なく思い込んでいるだけで、本来の力を出せていません。

 だから、理想の自分をさきに決め、その姿にふさわしい行動をいまの自分に条件づけるのです。これが自己イメージを高く保つやり方であり、結果として「なりたい自分」を現実化していくことにつながります。

 朝の一杯の水は、自分の未来を変える自己イメージアップの呼び水なのです。

 すでにご存じの方も多い方法ですが、ここであらためてアファメーションの作り方の基本ルールを整理しておきます。

 

アファメーション作成の11のルール(「老い方をいますぐ、アップデート」より引用)

「老い方をいますぐ、アップデート」p168より引用

Kindle版はこちら↓

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第二の人生を充実させている人に共通するのは、環境や周囲の声に振り回されず、自分なりの軸をしっかり持っていることです。そうした自分への信頼が行動力や決断力の源になります。

 そのために欠かせないのが、自分を好きになり、自分を肯定する「自己イメージ」を高めることです。

 

 その「自分への信頼」や自分の裏返しである「宇宙(世界)への信頼」の基盤となるのがベーシックトラスト。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 ベーシックトラストとは、「子どもの親(大人)への絶対的な信頼感」のこと。

 それは親が子どもを徹底的に信じてあげることで育まれます。親から信頼されている状態がCZになる ということです。

 Q-229:低年齢の子どもも後編;しつけと教育の違い

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27824108.html

 

 ところが、現実においては、親はドリームキラーであることが多いもの。ベーシックトラストが弱く、なかなか「自分への信頼」が持てないという方は決して少なくないはずです。そうですよね?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040935.html

 

 さらに老いが重なると、ますます「自分への信頼」は揺らいでいきます。心身ともに弱っていくから。

 L-02620203月シークレット… -04;老いの実感 ~乗り物酔いリターンズ~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26077153.html

 

よって、文字どおり「老い方をアップデート」するために、あえてアファメーションを取り上げられているのだと思います。

 F-038~:「若いうちはやりたいこと なんでもできるのさ ♪」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_268333.html

 

これはコーチング前の段階の話であり、コーチング入門者向け。

エフィカシーは「自分のゴール達成能力の自己評価」ですが、そもそもゴールが設定されていなければ高めようがありません。

 ゴールがないままでは「理想の自分をさきに決める」ことはできず、当然「その姿にふさわしい行動をいまの自分に条件づける」こともできません。

ルー・タイスさんの言葉でいうと、「ゴールが先、認識が後」です。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 引用した文章で博士が問われているのは

 

  自分を好きですか?

  自分を肯定する「自己イメージ」を持っていますか?

 

 ということ。

 

 でも、ほとんどの人は自分のことを好きではなく、自分を肯定する「自己イメージ」を持ってはいません。「持っている」という方も、本来の潜在能力と比べると、まったく足りないはずです。

 Q-208:質問という行為はセルフイメージを下げると思っています

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26826907.html

 

 その理由はベーシックトラストが弱いからであり、老いとともに心身が弱っていくから。もっと本質的に考えるとそもそも我々の記憶が“失敗”駆動型だから です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 だから「アファメーションを使ってエフィカシーを高める」ことを勧められているのだと思います。まずはコーチングのスタートラインに立てるように。

 Q-429:宇宙は「包摂半順序束」。そのtopである空(くう)は「有と無を包摂する概念」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36937284.html

 

 

 以上がコーチング入門者に対する視点での回答です。

 次回はコーチング実践者に対する視点で回答し直します。

 

Q-482につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 ちなみに、最新のコーチングにおけるCZの定義は「w ∀y∃x rComfortzone(x,y) } x,y ∈w_{current}}」。自然言語で表現すると「すべての現在の可能世界を並べ替える関数r」です

 

 思考することそのものが大切。思考とは「記憶と情報の関連性を無作為に組み合わせる」ことです↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30514015.html

 

 ところで、最新のゴールの定義は「∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」でしたが、「老い方をいますぐ、アップデート」と同時期に発売された「新・夢が勝手にかなう手帳 2026年度版」(Club Tomabechi)の中では「w ∀y∃x qGoal(x,y) } x,y ∈w_{future}}」と記載されており、「ある可能世界において」をあらわす「w」が追加されています。

これはなぜなのでしょう?

 

 

 そのようなことを探究し続けることが「コーチにふさわしいハビット&アティテュード」だと私は思っています。

 L-09620217… -08BSとハビット&アティテュードと抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30652206.html

 

 

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次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年秋に配信を開始する予定です。

 

 

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一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

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F-164~5:アンチ(anti)からウィズ(with)、そしてウェル(well)へ vol.2「老」;anti-aging <ワーク付き>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24337669.html

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F-371:義を見て為さざるは、勇無きなり <vol.5;エフィカシー=〇〇のレベル=△△の強度>

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L-251202210月介護施設研修 -11(最終回);<ワーク>自己充足的予言

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Q-219~:ゴールに対するスケジュールはたてますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_415812.html

Q-450:現状が嫌でしょうがなくてコーチングを学び始めましたが、ちっとも変わりません。こんな私でもコーチングを受ければ変わることができるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37819886.html

 

 

老い方をいますぐ、アップデート

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F-446BLACK RAIN <後編;強い倫理観が「命を失っても譲れないゴール」を生みだす>

 

 前々回(F-444)のタイトルは「Working Dead」。

 ブログ用の文章を書きながら、「私もWorking Deadだったな」としみじみと思いました。もっと正確にいうと働く前からすでにWorking Dead

 F-444Working Dead

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38257510.html

 

 そんなことを考えたのは、書きながら聴いていた音楽が影響したのかもしれません。聴いていたのは1989年に公開された映画「BLACK RAIN」のサントラです(作曲:Hans Zimmer)。

 F-344:止められないんだ! これを聴いて、脚本を書くときのインスピレーションにしてほしい

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34150617.html

 

 

BLACK RAIN

 

 

 前編;“視点”の違い ~スリー・タイム・フレーム~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38276542.html

 後編;強い倫理観が「命を失っても譲れないゴール」を生みだす

 

 *今回も軽くネタバレを含みます。御注意ください

 

 

 二度目の「BLACK RAIN」は大学入試1日目の夜でした。

 

 もしも入学できたとしても、学費や生活費を自力でなんとかしないといけなかった私にとって、地元の鹿児島大学医学部以外の選択肢はありませんでした。そのため現役時は鹿大だけを受験しました。

 余談ですが、当時の担任からは「鹿大にこだわるなら工学部に行け」と悪意なく言われ、御縁ある内科医からは「医師になったら僕が講師を務める医局においで。一緒に働こう」と言っていただきました。

 PM-03-07~8鹿児島大学医学部を目指して

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7199779.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7199884.html

 

 前者はエフィカシーを下げる働きかけ、後者は上げる働きかけ。前回(F-445)のテーマ“視点”でいうと、前者は「過去」、後者は「未来」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 1年の浪人を経ての医学部再挑戦で、私は鹿大以外の大学も受験しました。仮に合格したとしても6年間の一人暮らしを続けることはできないのに。

そういう意味では「現状の外」といえますが、そのときの意識状態は決してゴールに向かうものとはいえませんでした。なぜなら「医師になる」の先の世界(ビジョン)がなかったから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

そんな状態で「未来のビジョンによる引力の極大化」が起こるはずがありません。

F-332:分断緩和のための処方箋 vol.3;「未来のビジョンによる引力の極大化」と「過去からの引力の最小化」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33515591.html

 

ゴールは自分のことではなく(例:医師になる)、未来の社会や世界のことです(例:誰もが心身ともに健康で自身の望む人生を全うしている)。

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 そのような利己的で未熟な意識状態で臨んだ(鹿大ではない大学の)受験1日目の筆記試験の後に面接がありました。人生初の面接です。

そのときに面接官から「当大学と鹿児島大学、両方合格したらどちらを選びますか?」と質問され、私は「鹿児島大学です」と即答しました。

その回答に(おそらく表情や口調などの非言語部分にも)キレた面接官(たぶん教授)に罵倒され、しかもストレートに言い返してしまったため、私は不合格を確信しました。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14107083.html

 

プレッシャーからすっかり解放された私は、その夜すぐにはホテルに戻らず、映画館でのんびり過ごしました。観たのは「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」と「BLACK RAIN」の二本立てです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 前年夏に観たときに面白すぎて2回観た「インディ」(3作目)にはさほど心は動かず、初見でなんともいえない思いが残った「BLACK RAIN」に心が震えたことを覚えています。

 

  なぜ最初に観たときとこんなに印象が違うのか?

  なぜ心が震えるのか?

 

 そんなことを考えながら、2日目の受験終了後に鹿児島に帰りました。言葉にはできない悶々とした思いを抱えながら。

 F-189~:くっきりとした姿が見えているわけではないけど、おぼろげながら

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_411502.html

 

 苫米地式認定コーチとして活動する今は、二度目に心が震えた理由がよくわかります。ひと言でいうと“共感”です。

Q-298~:どれくらい相手に共感していいものでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_423870.html

 

主人公の心(情報場)に強く共感したのは、大事な受験の面接で逆ギレしてしまい後悔していたからだと思います。横領を行い、信じてくれた同僚を裏切り続けた主人公の後悔と(今思うと小さいものですが)私の後悔が共鳴したのでしょう。

F-418:私、うっちゃいました <前編;後悔は進化の結果>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37549544.html

 

 前回(F-445)書いたとおり、主人公 ニック(演:マイケル・ダグラス)は、松本(演:高倉健)のサポートを得て、未来において責任を果たそうとします。佐藤(演:松田優作)を捕まえることで。そして、刑事としての尊厳を取り戻すことで。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 それは「本当の“自分”を取り戻す」ということ。ひと言でいうと「脱洗脳」です。

 F-378:学びと破門で脅しをかける <vol.2;洗脳を一瞬でキャンセルしてしまう方法>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35894360.html

 

 では、何から“自分”を取り戻すのか? というと 拝金主義。

 ゴールのバランスホイールでいうと、養育費の支払いなどで「ファイナンス」に偏っていたのを、「職業」や「社会への貢献」、そして「スピリチュアリティ」を包摂する“視点”でバランスを取り戻すということ。

 F-273:冗長性と多様性 <vol.5;抽象度×バランスホイール>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

ひょっとしたら、この時初めて「職業」と「ファイナンス」のゴールを切り分けたのかもしれません。

 Q-444:ファイナンスがどうしてもhave toな場合、どうすればいいでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37428249.html

 

 生活に追われ横領を行ったニックと進学後のお金の心配で頭がいっぱいだった私は、ともに「お金の奴隷」だったといえます。だから「Working Dead」。私の場合は「働く前からすでにWorking Dead」。

 Q-422:コーチングを受けるとどうなりますか? -version 2- <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36570553.html

 

 自らを脱洗脳し、「Working Dead」から脱するためには、ゴール、とくに「スピリチュアリティ」のカテゴリーのゴールが必要です。

 日本にコーチングを導入する際にバランスホイールから抜いたという「スピリチュアリティ」を、苫米地博士は「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ」の3つに分けて戻されました。

Q-305:「心身相関」と「超情報場理論」 <後編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30918952.html

 

 以下、苫米地博士の著書「新・夢が勝手にかなう手帳 2026年度版」(Club TomabechiMonthly Dr.Tomabechi’s Column 1月)より引用します。

 

 

スピリチュアリティというゴール(抽象度、リーダーシップ、エソテリシティ)

 コーチングの元祖であるルー・タイスは敬虔なクリスチャン(キリスト教徒)であり、その社会貢献のゴールに「スピリチュアリティ」がありました。これはカトリシズムのような博愛主義から来ており、そこではキリスト教という枠組みの中での人格形成や霊性、精神性の向上が意図されています。

 ただ、日本では不幸にもオウム真理教のテロ事件があり、その後も統一教会などのトラブルが続いており、スピリチュアリズムに対しては私自身も批判的です。ただし、スピリチュアリズムとスピリチュアリティは区別されるべきです。

 そのため、私はスピリチュアリティをバランスホイールのゴールに入れるべく、3つに分割しました。それが「抽象度」「リーダーシップ」「エソテリシティ(秘教性)」です。ただ、この3つは絡み合い、3つで1つです。

 抽象度とは利他性です。他人を利することを考えると現状の外に飛び出せます。またリーダーシップはゴールと関わります。多くのフォロワーに支持される社会性と利他性のあるゴールを掲げてリーダーになりましょう。そして強い倫理観によって「自分の命をたとえ失っても譲れないゴール」を持つ人となりましょう。

 この倫理観こそがエソテリシティであり、抽象度とリーダーシップとエソテリシティはこのように絡み合ってスピリチュアリティというゴールに統合されるのです。

 引用おわり

 

 

抽象度とは利他性です。他人を利することを考えると現状の外に飛び出せます。またリーダーシップはゴールと関わります。多くのフォロワーに支持される社会性と利他性のあるゴールを掲げてリーダーになりましょう。そして強い倫理観によって「自分の命をたとえ失っても譲れないゴール」を持つ人となりましょう

 

 映画終盤でのニックの姿には「自分の命をたとえ失っても譲れないゴール」の存在が感じられます。ただし、そんな意識状態の時には、気をつけないといけないことがあります。

それは「空(くう)」が抜けた「実(じつ)」になってしまわないこと。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

ひとたびゴールを設定すると、ゴール達成、すなわち抽象度が下がる方向ばかりに気が向いてしまい、ついつい「空」を忘れてしまうもの。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それは「指ばかりを見て、指さす先を見失った状態」。だから「指さす先」=「空」を忘れないために、「さらなるゴールを思い続ける」という感覚が大切です。

 Q-408BSをゼロベースで観察することが困難な中vol.2;〇〇を感じ取る力>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35967572.html

 

その鍵となるのが「意図性(intentionality」。

「意図性(intentionality)」とは、「次に何をするか」という将来に対する自身の意図のこと。それは行動だけでなく、思考(=情報空間での行動)をも含みます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

「意図性(intentionality)」が、“自分”という存在のオリジナルを決め、その存在の意義を決めます。シンプルにいうと、「なぜ存在するのか?」「なぜ生きるのか?」への答えが自分(=宇宙)を決定します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

  自分の命をたとえ失っても譲れないゴールとは何か?

  そのさらに先にあるゴールは何か?

  なぜ存在するのか?

  なぜ生きるのか?

  “自分”とは?

 

 

 受験の後、鹿児島に帰る電車の中で感じた「言葉にはできない悶々とした思い」とは、そういった自問だったのだと気がつきました。

 Q-452:コーチングの対象が自分であってもvol.1;コーチングは「自問自答」>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37854944.html

 

 これは「Working Dead」を脱し、真の意味で生きる(生ききる)ための自問です。

 L-221202208月シークレット… -08;“しっかり生きる”ためのシンプルなワーク

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37223679.html

 

 

  なぜ生きるのか?

  “自分”とは?

 

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

プレッシャーからすっかり解放された私は、その夜すぐにはホテルに戻らず、映画館でのんびり過ごしました。観たのは「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」と「BLACK RAIN」の二本立てです

 

 若い人には信じられないと思いますが、昔は二本立てがあたりまえでした(少なくとも鹿児島では)。計4時間以上も映画館で過ごすことができるなんて、なんてのんびりした時代だったのでしょう。

Q-320~1:速いスピードでvol.2~3:「時間は体感」を体得する4つのステップ>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31693510.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31732537.html

 

 受験初日の夜、先に見たのはインディ・ジョーンズの3作目「The Last Crusade」でした。

1作「Raiders of the Lost Ark」(1981年)から第5作「The Dial of Destiny」(2023年)までは、なんと42年間!

それぞれの映画が意識に上がるたびに(trigger)、その時代の体感が甦ります(anchor)。

F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426094.html

  

 ところで、インディ・ジョーンズといえば、あの胸躍るマーチ!

 作曲したのは、もちろん、映画音楽の巨匠 ジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams1932~)です。

次回(F-447~)からは、その巨匠の言葉を考察します。

 

 

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

 

 

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F-381~:ロバート・メーガーの「3つの質問」

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Q-362~:各エリアのゴールについて想いを馳せている状態というのは、バランスホイールの図を眺めながら、頭の中で考えている感じなのでしょうか?

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新・夢が勝手にかなう手帳 2026年度版




Q-480:「俺の処方を勝手に変えるな」と怒られました <vol.4;想像を超えるリアリティの出し方>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

vol.1;無明

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38266229.html

 vol.2;ゴールを包摂しエフィカシーを上げる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38272080.html

 vol.3;エフィカシーは“全て”に影響する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38285926.html

vol.4;想像を超えるリアリティの出し方

 

 

Q:私は4年目の内科医です。私自身がまだ先輩に指導を受けている立場ですが、研修医を指導することもしています。先日、先輩医師から引き継いだ患者さんの処方を変更したら、あとで「俺の処方を勝手に変えるな」とすごく怒られました。研修医もその場にいたので、とても悔しい思いをしました。コーチであり医師でもある先生は、どう思われますか?

 

A4:「情動的になり、論理的思考ができなくなってしまった脳」を、前頭前野優位に戻し、IQを高め、エフィカシーを上げていくためにはどうすればいいでしょうか?

 F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

 

 じつは、苫米地博士は、強力な解決策を教示されています。それは「新しいエスティーム」を活用すること。

エスティーム(Esteem)は「尊重する」「高く評価する」という意味。エフィカシー(Efficacy)と似ているように思われるかもしれませんが、両者はしっかり区別するべきものです。

(区別と差別の違いはこちら↓)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14249741.html

 

 なぜなら、これまでのエスティームは、社会の中での地位のことを指すから。社会的地位とは「現状の中に居続ける」ことで意味を成します。それは「過去に囚われる」ということ。

例えば、「研修医」より「4年目の内科医」の方が偉く、「4年目の内科医」よりは「先輩医師」の方が偉いというのは、過去に囚われた従来のエスティームです。

 Q-458:「この世をよくしたいなら権力から離れる」とは? <vol.2;権力とは?>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37957648.html

 

エスティームを高めることは「自分を現状に縛り付ける」「過去の呪縛を強める」ことを意味します。ですから、「過去は一切関係ない」をプリンシプルとするコーチングで重視されることはありませんでした。

 L-248202210月介護施設研修 -08;「過去には一切こだわらない」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38119777.html

 

ただ、エスティームが高い人は、じつは、エフィカシーも高い傾向があります。

そこで苫米地博士は、そのようなエスティームを活用するために、新たな意味を追加し再定義されました。それが「(自分の社会的地位を誇るのではなく)自分のゴールの凄さを自ら誇る」というものです。

Q-256:私、立ち直れるかな? <前編;個人の視点で>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28693339.html

 

 

エスティームの新しい解釈(オーセンティック・コーチング 2026)

「オーセンティック・コーチング 2026」(p133)より引用

Kindle版はこちら↓

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 ゴールの基本条件は 1)現状の外、2)心から望む、3)人生のあらゆる領域、4)自分中心を捨て去るの4つ。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 自分中心を捨て去りながら現状の外に設定するゴールは、当然、“自分”という枠組みを超え社会にひろがっていきます。抽象度が上がるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そんな抽象度の上がったゴールを誇ることが新しい「エスティーム」。つまり、旧「エスティーム」は自分のことであり、新「エスティーム」は社会のことだということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 さらに時間を入れて考えると、旧「エスティーム」は過去であり、新「エスティーム」は未来だということができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 よって、苫米地博士によるエスティーム再定義のポイントは、「自分/過去」から「社会/未来」への意識(視点)の変化 だといえます。これは次世代コーチングの「(関数pの再定義を促すのではなく)可能世界w1から別の可能世界w2への移行を促す」という定義と合致します。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 苫米地式コーチングの形式定義は「可能世界間の移行」。それがここまで取り上げてきた「Efficacyw1)→w2」です。新しいエスティームまで入れて考えると

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

 

 自分のゴールを誇ることでエスティームを高める

 →エスティームが高まることでエフィカシーが上がる

 →現状w1からゴールの世界w2に移行する = Efficacyw1)→w2

 

 

 新しい「エスティーム」と「エフィカシー」が高い人(=ゴールの抽象度の高さを誇り、かつ、ゴール達成を確信している人)は、高い抽象度で現状の外側をしっかりと見ることができるようになりますそれは「無明ではなくなっていく」ということ

 L-230202209月シークレット… -05;コーチングは「客観」 その理由は?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37613554.html

 

そういう人だからこそ、圧倒的な利他性を持つことができます。

 

 

  圧倒的な利他性

 

 

 私が感じる御質問の課題(case)は「無明」。そして、解決(plan)は「利他性」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その「利他性」を、苫米地博士は“苫米地英人アカデミー”の中で詳細に定義されています。このブログでその内容を明かすことはできませんが、じつは、博士の著書でエッセンスを感じることができます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 以下、苫米地博士の著書「老い方を今すぐ、アップデート 老害にならずに『第二の人生』を生きるヒント」(TAC出版、p68)より引用します。「利他性」という“関数”によりアクセスする次元を感じながら読み進めてください。Feel

 F-433~:イメージするための表現の関数

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432465.html

 

 

世界の見え方を変える究極の方法

 新しい「発想」を得るには、新しい視点を手に入れることが大切です。

 別の視点から世界を見ることで新しい発想は自然に生まれてきます。

 問題はどうやって別の視点を手に入れるのか、ということです。別の視点を手に入れましょうと言われても、それが簡単にできないからみなさん、悩むわけです。

 

 私がこれまで別の視点の例として挙げてきたのは居酒屋の店長とアルバイトの違いです。店長の視点はどうやって店の売上を上げるか、で、そのためには集客を考えたり、コストを下げたりといった方策をいろいろ行います。

 しかし、アルバイトはどうでしょうか? 時間給で働くわけですから売上なんか関係ありません。極端な話、集客どころか、お客なんか来ないほうが楽にお金が入るでしょう。つまり、店長にとってお客さまは「ありがたい」存在であり、アルバイトにとってお客は「迷惑な」存在なのです。

 これが、視点の違いで見えるものが変わるというわかりやすい例です。ビジネスパーソンなら一度は聞いたことがあるでしょう。上司の視点、社長の視点、顧客の視点で世界を見直してみる。要は、視点を一段、高めてみると見えるものが自然に変わってくるということです。

 

 問題はそれをどうやって行うかです。上司や店長の気持ちを想像することによって、その視点を手に入れることは可能といえば可能ですが、想像はあくまで想像なのでどうしてもリアリティが出ません。一番いいのは自分がその立場になることですが、これだとしょっちゅう転職を繰り返すことになってしまい現実的ではありません。

 想像を超えるリアリティの出し方は、究極的には、たぶん一つしかないと思います。

 それが利他的になることです。

 なぜなら「利他」はとても簡単に他人の立場になれる方法だからです。相手をよく観察して手助けできるところがあれば手助けをする。これが利他の基本の一つです。

 想像はその人の思考をなぞるだけですが、「利他的になる」となれば、相手の力になろうとするのが自然です。相手の力になろうとすれば、自然に相手の視点で動くことになるわけで、結果として世界の見え方が変わるのです。

 これが視点を変えるということです。

 みなさんは、これまでの人生のなかで「視点を変えてみましょう」という言葉を何度も聞かされてきたはずです。しかし、ほとんどの人が何をどうしていいかわからなかったはずです。

 実はそのやり方が利他でした。利他によって新しい付加価値を生み出し、世界を変えることにもつながるのです

 引用おわり

 

 

 想像はその人の思考をなぞるだけですが、「利他的になる」となれば、相手の力になろうとするのが自然です。相手の力になろうとすれば、自然に相手の視点で動くことになるわけで、結果として世界の見え方が変わるのです。

 これが視点を変えるということです。

 

 コーチであり医師でもある先生は、どう思われますか?」に対する私の最終的な答えは視点を変えるビッグチャンス!

 Q-265:臨場感世界をまったく同じように感じることが<前編;視点>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29084873.html

 

 ぜひ、「利他性」を意識に上げながら、「先輩医師」や「研修医」、そして患者さんや縁ある人々と向き合うようにしてください。きっと「世界の見え方が変わる」はずです。

 Q-266:臨場感世界をまったく同じように感じることが<後編;視点を上げる>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29135063.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

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 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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Q-479:「俺の処方を勝手に変えるな」と怒られました <vol.3;エフィカシーは“全て”に影響する>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

vol.1;無明

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38266229.html

 vol.2;ゴールを包摂しエフィカシーを上げる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/38272080.html

 vol.3;エフィカシーは“全て”に影響する

 

 

Q:私は4年目の内科医です。私自身がまだ先輩に指導を受けている立場ですが、研修医を指導することもしています。先日、先輩医師から引き継いだ患者さんの処方を変更したら、あとで「俺の処方を勝手に変えるな」とすごく怒られました。研修医もその場にいたので、とても悔しい思いをしました。コーチであり医師でもある先生は、どう思われますか?

 

A3Efficacyw1)→ w2

 

 このエフィカシー関数をイメージしながら、苫米地博士からの問いについて、じっくりと考えてください。

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 「私はただのアルバイト」というエフィカシーで働いていれば、本当の力をセーブして働き続けます。力をセーブしていること自体にも気付きません。しかし、それはアルバイトをしている時だけの話です。アルバイトの時間だけ力をセーブします。

 それでは「私はごく普通の人」というエフィカシーだといかがでしょうか?

 

 

 では、答え合わせをしましょう。

 以下、苫米地博士の著書「立ち読みしなさい! ~美しいほどシンプルな成功術」(ありがとう出版、p190)より引用します。前回引用部分のつづきです。

 

 

◆エフィカシーは全てに影響する(前回のつづき)

 それでは「私はごく普通の人」というエフィカシーだといかがでしょうか?

 「私はただのアルバイト」というエフィカシーの場合は、アルバイトをしている時だけ力をセーブします。しかし、今回は「私はごく普通の人」というエフィカシーです。

 いかがでしょうか?

 その答えは非常に恐ろしいモノです。お分かりになるでしょうか?

 

 その答えは、「常に能力を制限して生活する」です。

 自分はこれといった才能や能力もない、ごく普通の人間だというエフィカシーであれば、それが全てに影響するのです。エフィカシーが持つ、とんでもない影響力です。

 ほとんどの人が徹底的にエフィカシーを下げられていますから、自分の才能や能力を制限したまま生活しているのです。実に恐ろしく、そして悲しい現実だと思います。

 

 それとは逆に「30代で最低1000億円のビジネスをする!」と本気で考えていた、ソフトバンクの孫社長が学生時代にあなたと同じアルバイトをしていたら、どのような姿勢で働いていたと思いますか?

 それは間違いなく全力で働きます。アルバイトだからとか、新人だからとか、社員だからとか、時給はいくらだからとかは関係ありません。

 「自分は30代で1000億円のビジネスをする人間だ!」という高いエフィカシーを持っている人であれば、自分の能力を出し惜しみしません。常に全力です。力をセーブするどころか、自分の能力をさらに高めることだけを考え行動します。もう一度だけ言います。

 

 これは能力の違いではなくエフィカシーが持つ圧倒的なパワーの話です

 

 実際に多くの人が見たであろうエフィカシーの話を最後にします。

 サッカーの2014ワールドカップアジア最終予選、対オーストラリア戦で本田圭佑選手がPKを決めたシーンを思い出してください。日本代表のワールドカップ出場が決まる非常に重要なシーンです。普通の選手であれば、プレッシャーに押しつぶされるようなシーンで、本田選手は「俺が蹴るんだ!」と言わんばかりにボールを掴んだまま離しませんでした。

 そして、緊張感溢れるその状況の中で、なんとゴールのド真ん中にシュートを決めたのです。この劇的なシーンをエフィカシーの観点から説明しましょう。

 まずボールを掴んだまま離さなかったのは、「俺が日本代表のエースだ」というエフィカシーの表れです。「俺がゴールを決めるに相応しい」という非常に高いエフィカシーです。

 先ほどの「私はただのアルバイト」というエフィカシーと全く違うことが分ります。

 それを裏付けるように、本田選手の小学校の卒業文集には「将来、必ず世界一のサッカー選手になる!」と書いていました。つまり、あのPKの裏側には本田選手が小学生の頃から思い描いていた、プロで活躍する自分の姿があったということです。

 「世界一のサッカー選手になる」というエフィカシーだったからこそ、ボールを離さず、さらにド真ん中にゴールを決めたといっても過言ではありません。

 そんな本田選手のことをメディアでは強心臓などと報道していましたが、あのようなシーンでは技術力より精神力がより大切になります。いくら能力があったとしても、プレッシャーに負けて、持っている能力を発揮できない可能性が高くなるからです。

 エフィカシーは全てに影響すると言いました。エフィカシーが低ければ、ゴールを決めるイメージよりも外すイメージが強くなります。

 その強力な精神力を生み出しているのもエフィカシーだということです。

 引用おわり

 

 

常に能力を制限して生活する

 ほとんどの人が徹底的にエフィカシーを下げられていますから、自分の才能や能力を制限したまま生活しているのです

 

 おそらく「俺の処方を勝手に変えるな」と怒りながらあなたのエフィカシーを下げにかかる「先輩医師」も、これまでの人生で何度もエフィカシーを下げられてきたはずです。

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そのたびに、例えば「出る杭は打たれる」的な価値観(ブリーフ)を受け入れていったのでしょう。

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 低いエフィカシーのままだと、縁起を知ることはできません。仮にできたとしても、素直に受け入れることは難しいはずです。

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 鍵となるのは「抽象度」。私自身はエフィカシーと抽象度を双方向の関係性としてイメージしています。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

抽象度が足りないとそもそも認識することができず、仮にできたとしても理解ができません。ゲシュタルトができないから。

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 だからいって、「エフィカシーを高めましょう」「抽象度を上げましょう」「縁起を知りましょう」といくら説得してもムダ。無意識が「『4年目の内科医』から諭されている」と感じた場合、「先輩医師」のエフィカシーはますます下がり、その反動としてあなたはもっと怒られることになるはずです。

 PM-06-11:仮説06)二つの「怒り」とその間にある論理的思考

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 もちろんそれがわかっているから「悔しい思い」に耐えながら、私に助けを求めたのでしょう。

 

 大丈夫です。

必ず解決しますので、安心してください。

 

 では、呼吸を意識に上げてリラックスとゆらぎを得ながら、一緒に現実的な“解決”について考えていきましょう。

 Q-410:「Rゆらぎ」のゆらぎとは何がゆらぐのですか? どのようにゆらがすのですか?

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 前回(Q-478)、私は「ゴールを設定し、先輩のゴールと包摂する」ことと「ゴール側のコンフォートゾーン(CZ)の臨場感を上げる」ことを提案しました。「CZの臨場感を上げる」ことは「エフィカシーを上げる」ことでもあります。

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そのときに気をつけて欲しいのは、「先輩医師がいる」「私がいる」→「二人のゴールの共有部分が“ある”」と考えないこと。もちろん「エフィカシーが“ある”」→「上げる」もダメ。

それだと無明に逆戻りで、相手の存在(自我)やゴール、エフィカシーを実観的に観てしまうことになります。

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 「実観」とは、「空(くう)」の抜けた意識状態のこと。

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 現在の可能世界w1からゴール側の可能世界w2への移行、すなわち「Efficacyw1)→ w2」は、あくまでも「空」を維持した「仮」の意識状態で行うもの。その「空」と「仮」を同時に維持(あるいは包摂)する状態が「中」。苫米地式コーチングは「中観」です。

 Q-423:現状の外側に100%want tovol.1;ゴール設定のスタートライン>

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 人はとかく、自分というものを絶対視しがちです。それが無明であり、その絶対視によりスコトーマが生じます。自分自身を自由自在に観ることができなくなるのです。

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 さらには、その“自分”は、ホメオスタシスによってますます強力に維持されるようになっていきます。きっと「俺の処方を勝手に変えるな」的な言動はどんどんエスカレートしていくでしょう。

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  Efficacyw1)→ w2

 

 

 これはエフィカシー関数であり、コーチングの形式的定義でもあります。

 

 コーチングとは、相手の自我を変えようとする行為ではなく、「相手にとって一番重要な未来のゴールに従い、現在あるべきコンフォートゾーンを選びだすことを促す行為」です。それは「現状(現在のCZw1からゴールの世界w2への移行を促す行為」でもあります。

 Q-391:現状の外かな~ということをイメージするととても気分が悪くなって

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 その移行の結果として、自我関数がゴールを達成する自我関数に変わります。直接自我関数を書き換えようとするのは苫米地式コーチングではありません。

 F-429~:オーセンティック・コーチングの形式定義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_432237.html

 

  現状w1からゴールの世界w2への移行

 

 ルー・タイスさんからはじまるコーチングの伝統では、この移行に必要なのはたった一つ。それが「高いエフィカシーを維持する」こと。高いエフィカシーにより現状w1からゴールの世界w2への移行が実現します。

 

 もちろん、エフィカシーを上げることは簡単ではありません。

 苫米地博士は、エフィカシーを上げられない理由として、「大脳辺縁系の活性が優位になり、IQが下がっている状態」を挙げられています。「すごく怒る」はまさにそんな感じでしょう。

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 では、「情動的になり、論理的思考ができなくなってしまった脳」を、前頭前野優位に戻し、IQを高め、エフィカシーを上げていくためにはどうすればいいでしょうか?

 F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

 

 じつは、苫米地博士は、強力な解決策を教示されています。次回取り上げます。

 (待ちきれない方はこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37991770.html

 

Q-480につづく)

 

 

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