苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

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L-227202209月シークレットレクチャー -02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

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 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

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当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37539518.html

 02;「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳 ←その根底にあるもの

 

 

 私たちは「絶対他力」をどのように理解すればいいのでしょうか?

 どのように「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指せばいいのでしょう?

 

 「確信」という言葉を見たときに(trigger)、いつも思い出すコーチング・プリンシプルがあります(anchor)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 それは「夢をかなえる方程式 I×V=R」。「I」はImageまたはImagination、「V」はVividness、「R」はRealityです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

この方程式が意味するのは、「(そのとき)一番臨場感が高いイメージが(そのときの)現実である」ということ。テーマに沿ってシンプルに言い直すと

 

 

  確信が現実を生みだす

 

 

 「夢をかなえる」とあるとおり、「I×V=R」はとても希望に満ちたプリンシプルです。

 例えば、ゴールの世界の臨場感が高ければ、ゴールを達成する自己イメージが生まれ、その自己イメージがゴールの世界の臨場感をさらに高めていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 そうなるとスコトーマが外れていき、どんどんゴール実現に近づいていきます。「invent on the way」しながら。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

一方で、このプリンシプルは、とても危険な人間の情報処理の特性をもあらわしています。

もしもゴールの世界の臨場感が大きく崩れたなら、ゴールなんて実現できっこないというセルフイメージに陥り、臨場感はますます低下していきます。

本当はゴールを実現するエネルギーも能力もあるというのに、自分の可能性をまったく信じられなくなりながら。

F-312:デジタル自傷行為 <case-side -2;エフィカシーが下がりきった状態=〇〇>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32525868.html

 

 “とても危険な人間の情報処理の特性”と書きましたが、ここでいう“情報処理の特性”とはブリーフシステム(Belief SystemBS)のことです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

その情報処理の特性=BSが“とても危険”な理由は、「他人や社会の強い影響によりつくられ、過去に閉じ込められている」から。

 L-01020201月シークレット… -10;記憶でつくられる「思い込み」が自由を奪う

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24808708.html

 

 一言でいうと 不自由。

 

 そんな不自由から脱却し、自由を獲得するがコーチングです。その自由とは、本当の“自分”を見いだすこと。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

自由意思で現状の外にゴールを設定し(「I」)、その臨場感を高めていくと(「V」)、ゴール側の可能世界w2に移行することができます。ホメオスタシスの働きで。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 その結果として、これまでの記憶(過去)でつくられた自分が、ゴール(未来)にふさわしい“自分”に書き換わっていきます。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

それがシンの自由!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 

 苫米地博士は「自分が本当にほしいもの、自分が心からやりたいことを選び出して、それに向かっていく自我に変えていくのはまさに脱洗脳であって、他者から作られた自我を脱構築していくのがコーチングである」と語られています↓

 L-217202208月シークレットレクチャー -04;情報を操作する鍵

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37162258.html

 

もちろん、長年の生活環境で埋め込まれたBSを(結果として)書き換えることは簡単ではありません。なぜ難しいのでしょう? 私たちはまず何に取り組むべきなのでしょう?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 以下、苫米地博士の著書「宗教の秘密:世界を意のままに操るカラクリの正体」(PHP研究所、p197)より引用します。BSが書き換えられない原因と対策を考えながら読み進めてください。Feel

 

 

「ア・プリオリ」から始まる堕落と洗脳

 前章で私は、「人が信仰心を抱く理由のひとつは『完全情報への渇望』があるから」と述べました。人間にその欲望があるからこそ、どんな宗教も「完全なもの」「絶対的なもの」、要は「ア・プリオリ」があると語ります。そしてその瞬間から噓が始まり、教祖がもともと発していた強烈な救済のメッセージは、信者を束縛し教団や聖職者に奉仕させるためのストーリーへと堕落していきます。それは現代に生きる私たちを束縛・支配するお金教でも同じことです。

 

 そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります。

 地球の人口70億のうち、おそらく699000万人ぐらいの人がいまだに宗教を必要としています。その人たちに共通しているのが、恐怖の感情です。

 病、別離、孤独、貧困、そして、死。人々は多くの恐怖に苛まれています。宗教が信仰と引き換えに信者たちに与えるものは昔も今も恐怖からの「救済」です。恐怖から逃れることのできる魂の安寧の場所を約束するのです。

 

 しかし、その「救済」はまやかしです。

 宗教が「救済」を唱えるときは、いわゆる「マッチポンプ」が多いものだと理解してください。ありもしない恐怖をでっちあげて、その恐怖から逃れるためには自分たちの宗教を信じるしかないと言って、信者たちを脅迫するのです。

 霊は存在しないのに悪霊を取り除くと言ったり、あの世は心の中に作られたイメージにすぎないのに、あの世の行き先がお布施の額で変わるかのように信者を脅したり、あたかもお金がなければ餓死すると言わんばかりに貧乏の恐怖を煽ってみたり。

 マッチで火をつけて自分で火事を起こしておいて、やおらポンプを持ち出して水をかけて、「消した、消した」と騒ぐようなもの。まやかしのストーリーをでっちあげて恐怖心を煽り、私たちへの束縛を強めようとしているのです。

 そのような人たちが唱える「救済」を信じていても、魂の安寧の場所などどこにもありません。

 

 私は本書の冒頭で、マザー・テレサが深刻な信仰の危機と神への疑問を抱えていたことを書きました。おそらくマザー・テレサは、宗教が内包する本質的な矛盾に気づいてしまったのでしょう。

 人間は、それが、神との契約であれ富や権力を掌中に収めることであれ、それを深く追求すればするほど救いを手に入れることはできません。

 では、私たちは一体どうやって生きていけばいいのでしょうか。孤独と絶望のうちに死んでいくしかないのでしょうか。

 いいえ、決してそんなことはないはずです。私は2000年前にイエス・キリスト自身が、その解答のひとつを現代の私たちに向けて送ってくれていると思っているのです。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 宗教の秘密: 世界を意のままに操るカラクリの正体 | 苫米地英人 | 宗教学 | Kindleストア | Amazon

 

 

 そもそも人間が完全情報を希求する根底には、恐怖があります

 

 (結果としての)BSの書き換えができない大きな理由は「恐怖」。だから私たちは、まずは恐怖を克服する必要があります。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

その恐怖の最たるものが「死の恐怖」。突き詰めると、それは「細胞レベルで働く煩悩」だといえるはずです↓

Q-379自分を下に引き戻そうとする意識が働くことがあります<前編;case-side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34636842.html

 

L-228につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-告知1

次回のオンラインセミナーは、コーチング募集開始前の「コーチング説明会」として期間限定配信(2ヶ月)します。2026年春に配信を開始する予定です。

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_418055.html

 

 

-関連記事-

F-070:「夢をかなえる方程式 I×V=R」のとおり、本当に夢が現実化した一例 ~映画「メジャーリーグ」~

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/15096276.html

L-159202201月シークレットレクチャー -03;フレーム解体×ブリーフシステム(BS

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34229897.html

Q-236:アウトプット自体が苦手。恐怖心に近いです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28179398.html

Q-302:「死が迫る老人を慮りながら、目の前の世界をよりよくしていく感じ」とは?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30818379.html

Q-329:最近「記憶が抜ける」ようなことが続いています <vol.4;自己イメージと臨場感世界は双方向性を持った縁起>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31941786.html

Q-353:傷つくような他人の言動に出くわした場合、どのような態度で接することが正解なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33148921.html

Q-445:パーキンソン病の母が雨の日も畑に行ってしまうので(しかもよく転ぶ)、とても困っています

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37455827.html

 

 

宗教の秘密

Kindle版はこちら↓

宗教の秘密: 世界を意のままに操るカラクリの正体 | 苫米地英人 | 宗教学 | Kindleストア | Amazon

 

 


I-146:【告知】コーチング・デ・コンパッションクラブ<251026> 受付開始

 

 すべてのはじまりは“現状の外”へのゴール設定

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

双方向(多次元)の縁起を意識した気楽なクラブ活動をはじめました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ(CoacHing de Compassion ClubCHCC)」。

(詳しくはこちら↓)

1

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27936349.html

2

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28045280.html

 

CoacHing de Compassion Club

 

 

 このクラブ自体のゴールは「コンパッション実現」。コンパッションとは「慈悲」のことです。

20分(~最長30分)のクラブ活動を通じて、「Compassion = 慈悲」を体感&共有しながら、コンフォートゾーン化していくことを目指します。気楽にw

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

 その実現のためにエンドステートを2つ設定しました。

 (エンドステート、COA、アサンプションはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14973460.html

 

1つ目(クラブ活動前半)は認知科学者 苫米地英人博士が教示されるコンパッションを確認していきながら、「お互いにスコトーマを外しあい、知識を習得・共有している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)している」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 *抽象度はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 *物理空間(=情報空間の底面)はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 毎回、苫米地博士の著書「近未来のブッダ」(サンガ)より引用します。

 初回(220205開催)の反省を踏まえ、今後は告知の際に次回開催時の引用部分を提示することにしました。

 PM-06-01:過去の“失敗”をもとに問題を解決する方法

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13397552.html

 

 開催は不定期です(最近は第4日曜 午前に行っています)。1週間前までにはブログで告知します。

クラブ活動時間は20分間を予定しています(最長30分)。自由に参加してください(途中入退室可能)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 

 次回は 20251026日(日) 午前11時(日本時間)~ 開催。受付は5分前からです。

 

 

 申し込みは下記メールアドレスに。件名を「コンパッションクラブ<開催年月日>申し込み」としてください。

例:「コンパッションクラブ<251026>申し込み」

 

 申し込み・お問い合わせ(メール)

coachfor.m2@gmail.com

 

 

 お申込みいただいたら、zoom招待URLを返信します。あとは当日参加するだけです。

*自動返信ではありません。タイムラグを(compassionしながら)お楽しみください

*招待URLの転送等は御遠慮ください。参加できるのは申し込み者のみです

*申し込み時から匿名可とします(クラブ活動時の表示も)。ご自由にどうぞ

*友人や御家族等と一緒に一端末で参加する場合、申し込みは代表者だけでOKです

*クラブ参加時はカメラ・マイクともにオンにしてください。どうしても顔を出したくない方はzoomに搭載されているフィルター機能をご利用ください

(マスク・覆面・仮面のリアル使用も可w

*注意;録音・録画・撮影は御遠慮ください(私も行いません)

 

 

251026>前半のテーマ(引用部分、p78)はこちら↓


 

 

 251026>後半のテーマ(引用部分、p217)はこちら↓

 


 

 

 最後にもう一度、「近未来のブッダ」(サンガ、p151)より引用します。

 

 

現代版慈悲は「一緒に楽しみましょう」

 宗教は、たくさんの人に開かれていて、役に立ってこそ存在意義があります。ブッダの時代は「四つの苦をなくしてあげる」といえば、そのニーズは絶大でした。でも、今はそれではだれもついてこないのです。

 ブッダの時代、大衆のニーズに、教えを説いて応えた実績は意義深いです。しかし、今やニーズが違ってきています。そういう意味では、ブッダの教えが有効に人々の役に立っていないような懸念を感じます。

 宗教は、多くの場合は本人の救済に役立ってこそのものです。そういう機能を提供していくことの大前提として、たくさんの人の耳に届く、たくさんの人が聞きたいと思うメッセージを発信していないといけません。ブッダの教えも基本は不変ですが、時代が変わるにつれて説き方もバージョンアップしていくべきですし、コンパッションという考え方もどんどん現代化していくべきです。

 二十一世紀のコンパッションは、「一緒に苦しみましょう」とか、「一緒に憐れみましょう」とか、「私もあなたと同じように苦しんでいるんですよ」でなくていいと思います。もちろん、そういうニーズにも応えますが、もっと一般的な、基本的には現代社会の楽しさや快適さを享受できている人たちに応える「一緒に楽しみましょう」でいいのです。

 引用終わり

 

 

 さぁ、一緒に楽しみましょう!

 縁がつながることを楽しみにしています。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

2つ目(クラブ活動後半)はお互いにエフィカシーを高めあいながら、「コンパッションを高次の抽象度で臨場感豊かに体感しつつ、物理空間でしっかり実践(実装)する」

 

 抽象度が上がるほど具体的な情報量が減っていくので、臨場感は下がっていきます。

ところが、それは「臨場感についての認識の誤解」(by苫米地博士)。詳しくはこちらで↓

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-関連記事-

Q-265~:臨場感世界をまったく同じように感じることが可能なのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_420880.html

 

 

近未来のブッダ

 


F-418:私、うっちゃいました <前編;後悔は進化の結果>

 

 世界を襲った「新型コロナ感染症(COVID-19)」と「mRNAワクチン」という“茶番”から、ずいぶんと時間が経ちました。

 I-098:大切な人の命を守るために ~新型コロナワクチンに関する情報の御紹介~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30221437.html

 

 しかしながら、ここ日本では、「mRNAワクチン」という実験薬について何の検証も総括も行われないまま、新たなフェーズに突入しようとしています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30879191.html

 

昨年(2024年)10月より「新型コロナウイルス感染症」に対する「mRNAワクチン」の定期接種が始まりましたが、なんと今年(2025年)も接種が行われることが決まりました。「予防接種健康被害救済制度」で死亡認定された方だけでも1000人を超えているというのに!

さらに信じられないことに、従来のワクチンまでmRNA化されようとしています。

 F-365:経営判断ってなんだ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35263585.html

 

 私たちはRASの働きにより限られた情報のみを認識し、そうとは知らぬまま限定的な世界の中を生きています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 つまり、スコトーマまみれだということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 スコトーマが生じる/外れるポイントは3つあります。1)知識、2)重要性、3)役割(責任)です。そもそも知識がないと、理解・評価・判断どころか、認識すらできません。だから知識を得る“学習”が重要。“学習”が認識する世界(可能世界w)を左右するといえます。

 PM-05-06~8そもそも教育とは?-3)学習を促進する

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9367702.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533528.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/9533623.html

 

 最近、私は「mRNAワクチンの罪と罰」(方丈社)という本を読みました。その本から得られる知識は、まさに“衝撃的”。「これはひろめないといけない」と思い、縁ある医療・介護現場で啓蒙活動を続けています。よりよい方向に社会(未来)が変わるために。

 F-281~:「社会が変わってしまう」~あるワクチンの話~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_424261.html

 

 

 御存知かもしれませんが、医療・介護現場では多くの職員が「mRNAワクチン」を接種しています。「思いやりワクチン」などの美辞麗句に覆われた“同調圧力”が強烈に働いたからです。

 F-206:マトリックス/Matrix -01<ストックホルム症候群>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26952285.html

 

 「本当は嫌だったのに、仕方なく接種した」という人(have to)も多かったはず。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882609.html

 

 そんな人ほど、「mRNAワクチン」の正体を知ると青ざめます。そして、必ずと言っていいほどこう言います

 

  私、うっちゃいました

 

 そのとき発言者の心を占めているのは「後悔」であるはず。

そんな情動を感じ取るたびに、私は苫米地博士の教えを思い出します。

 

 

  人が後悔するのは、進化の結果

 

 

 以下、博士の著書「『感情』の解剖図鑑」(誠文堂新光社、p32)より引用します。

 

 

「感情」の解剖図鑑

 

 

「後悔」とは

 後になって、自分が過去にしたことやしなかったことを悔やむこと。後悔の感情を持ち続けていると、判断やパフォーマンスに悪い影響を与えてしまうこともある。

 

▶人が後悔するのは、進化の結果

 後悔も不安と同様、ほかの動物には無く、人間だけに与えられた感情です。

 後悔は、「あのとき、別の行動をとっていたら、今とは違う結果になっていたかもしれない」といった具合に、「過去の選択によっては、現実になっていた可能性のある世界」(可能世界)を想定し、それと現実とを比較し、「可能世界の方が良かった」と感じることによって生まれます。

 現実世界と同じくらいにリアルに可能世界を想定するためには、時空を超えた推論ができなければなりません。つまり、後悔するには、高度に発達した前頭前野の働きが不可欠なのです。

 ですから、もし後悔の念がわきおこったときには、まず、「いま、自分が後悔しているのは、人類が進化した結果なのだ」と思うようにしましょう。

 引用終わり

 

 

 後悔するには、高度に発達した前頭前野の働きが不可欠

 

 ですが、進化の結果である「後悔」は、とても非生産的な感情でもあります。後悔し続けていると、その記憶がトラウマとなり、現実世界における判断や選択、パフォーマンスに悪い影響を与えるからです↓

 L-222202208… -09;「過去の出来事にラベルを貼って、ドリームキラーを撃退するワーク」の意義

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37235632.html

 

苫米地博士は「後悔は、百害あって一利なし」と断言されています。「百害」のうちいくつかを挙げると

 

□過去に囚われて、未来がスコトーマに隠れる

L-220202208… -07;ヒーリング実践の基盤、コーチング実践の基礎

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37209477.html

 

□大脳辺縁系優位に陥り、IQが下がる

 F-404:自由訳「守破離」 vol.2;「守」× Healing

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37031929.html

 

□ドーパミンが減少し、やる気が失われる

 Q-354:休みの日なのにvol.1;「無気力」と「やる気がない」の違い&GMCZ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33182294.html

 

□セルフイメージが低下し、エフィカシーが下がる

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 □目の前の世界に対する現実感が低下し、注意散漫になる(「どうでもいい」という感覚)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 といった感じでしょうか。

 

 

 私自身の話をすると、今でも後悔することはしょっちゅうあります。でも、引きずることはなくなりました。「私らしくなかった。次は〇〇している」でおしまいです。

 Q-276~:セルフトークのマネジメントについて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421937.html

 

 人生のある時点での選択が正しかったかどうかを、正確に評価することはできません。別の選択をした場合の人生(可能世界)を実際に歩むことは不可能ですし、そもそも考え方次第で評価はいくらでも変わってしまいます。

 目の前の世界は情報であり、すべて自分のマインドが生みだしています。

 F-391:童謡か? 軍歌か?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/36506396.html

 

昔から「人生万事塞翁が馬」という故事が好きでしたが、苫米地博士に学ぶようになって、その意味や時間観は大きく変わりました。「未来の結果が現在、現在の結果が過去」というように。

 Q-247:続・気楽に生きたいのですが… -05;「時間は未来から過去に流れる」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28437135.html

 

それは「時間は未来から過去に流れる」ということ。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

「後悔」は過去への執着であり、「未来から過去へ」という時間の流れを止めてしまいます。仮に「後悔」をやめたとしても、それだけなら時間は未来からは流れません。ゴールがないから。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 「私、うっちゃいました」というのは過去。その事実を縁に学んだことや気づいたことを未来に還元することが重要です。その第一歩がゴール設定です。

 Q-437:コーチングは行動科学とvol.4;コーチングは新たな「縁起」づくり>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37087452.html

 

 だから私は「後悔」を見つけたとき、まずは「後悔は高度に発達した前頭前野の働き」であることを伝え、ゴール設定を縁にその前頭前野をフル活用してまったく新しい未来を創造することを促します。

 F-380:学びと破門で脅しをかける <vol.4;「自分のゴールに洗脳」の先で得るもの>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35997725.html

 

 そのときに強く意識に上げるのが「バランスホイール」。なぜだと思いますか?

 (ヒントはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30452009.html

 

F-419につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 「『感情』の解剖図鑑」(p34)から、「後悔せずに生きる方法」を引用します。

 

 

1 現実世界に良い評価を下す

 考え方次第で、現実世界と可能世界の評価はいくらでも変わります。それなら、ありもしない可能世界より、現実世界に良い評価を下す方がはるかに前向きで健全ではないでしょうか。

 そもそも何らかの選択をするとき、人はたいてい、良さそうな方を選ぶものです。あえて悪そうな方を選ぶ人はいません。つまり現実は常に、ベターだと思われる選択を繰り返した末にたどりついた、最高の結果だといえるのです。

 

2 やりたいことをやり続ける

 わざわざ現実に対して悪い評価を下す人は、自己評価が低い人、自分への信頼度が低い人だといえます。

 こうした人は、人生においてなんらかの選択を迫られたとき、自信がないために、世間体や世間の常識、他人の意見などを基準にしがちです。自分が明確な意思をもって選んだ結果ではないため、どうしても「他の選択をすればよかった」という思いが消せないのです。

 ですから、後悔しないための、もっとも単純な方法は、「自分がやりたいことをやり続けること」だといえます。常に、「こうしたい」という自分の気持ちにしたがって選択をしていれば、たとえ期待通りの結果が得られなかったとしても「やりたいことができたからいい」「あのときは、こちらを選びたかったのだから、これでいい」と思えるはずです。

 

3 未来の選択に時間をかける

 後悔せずに生きる方法は、もう一つあります。

 それは「未来の選択に時間をかける」ことです。

 後悔するときに想定するのは、過去の可能世界ですが、当然のことながら、人は未来の可能世界を想像することもできます。

 過去の可能世界を想定して後悔するくらいなら、未来の可能世界をあれこれ想像し、その中からどれを選んだら良いかをじっくり吟味する方が、よほど建設的だといえるでしょう。

 そのうえで、本気でベストだと思えるものを選んでいけば、どんな結果になろうと、後悔はしないはずです。

 引用終わり

 

 

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L-226202209月シークレットレクチャー -01;鍵となるのは「絶対他力」

 

20229月にコーチ向けのレクチャーを行いました。守秘義務を結んだ上で行う全3回の講義の3回目。全体を通してのメインテーマは「。目指すのは「決して過信はせずに、しっかり確信する」という意識状態の体得です。

 

 *初回(20227月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431139.html

 

 *2回目(20228月)の講義はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_431365.html

 

当日の講義内容をブログ用に再構成してお届けします。

 リラックスを深めながら、気楽にお読みください。

 

 01;鍵となるのは「絶対他力」

 

 

 いきなりですが、重要な質問をします。

 

自己実現とゴール達成は違うものです。その理由は?

 

 

 苫米地博士は、著書「オーセンティック・コーチング」(CYZO)の冒頭で、コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」であると書かれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

オーセンティック・コーチング

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 コーチングのテクニックのすべてはゴールを設定し、それを達成するためにあります。ゴールこそがコーチングのすべてです。

 L-069202011月シークレットレクチャー -04;ゴールこそがコーチングのすべて

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29018262.html

 

  コーチングのコアは「ゴール」と「ゴールの設定」であり、ゴールこそがコーチングのすべて

 

 ですが、一般向けにコーチングについて語られるとき、苫米地博士はまず「自我」の定義の確認をされます。「バラいろダンディ」(TOKYO MX)での最終講義においても、最初に自我の復習をされていました↓

 F-366:日本を世界のリーダーに! 「苫米地式次世代コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/35313236.html

 

 自我とは、部分関数であり、重要性評価関数です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その自我について、苫米地博士は、著書「Dr.苫米地の『脳力』の使い方」(徳間書店、p199)の中でこのようにも表現されています。

 

 

Dr.苫米地の「脳力」の使い方

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Dr.苫米地の「脳力」の使い方 | 苫米地英人 | 個人の成功論 | Kindleストア | Amazon

 

 

 つまり、抽象度が上がるということは、自分の行為が何なのかということ以上の抽象的な思考を持つということであって、それを自我というのです。自分の行為の内省的な認識に意味を持たせるためには、このように、1つ上の認識が生まれなければならないのです

 

 

 抽象度が上がる」=「自分の行為が何なのかということ以上の抽象的な思考を持つ」=「自我

 

 このあたりがゲシュタルト化すると、「自己実現とゴール達成は違うもの」というのが体感を伴って理解できるはず。そんな理解を目指して、全3回の講義を作成しました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

ところで、全体を通してのメインテーマは「」です。

先ほどの“体感を伴った理解”を「」と関連付けながらもう少し抽象度を下げて表現すると、「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指す中、私自身が体感したのは「絶対他力」というイメージでした。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

 

  絶対他力

 

 

 この言葉を縁に、皆さんはどのようなことをイメージしますか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 以下、苫米地博士の著書「まずは、『信じる』ことをやめなさい」(泰文堂、p117)より引用します。

 

 

聖職者の論理を解くカギは、絶対他力

 信徒が洗脳にはまり、煩悩の解放にすっかり消極的にさせられているいっぽうで、聖職者は、じつは自らの煩悩の解放にかなり積極的です。

 聖職者は信徒を支配する側ですから、それ自体は想像に難くないかもしれませんが、彼らがどう考えて自らを正当化するのかという点は一考に値します。

 聖職者の論理を解くカギは、絶対他力です。

 宗教心、つまり完全な存在に対する憧れは、人間なら誰しもが持っています。

 当たり前のことですが、聖職者を目指す人は、最初から権力を求めて宗教の道に入るわけではありません。あくまで神に対する憧れが、入信の動機になっているはずです。

 しかし、長年その道に携わると、聖職者も徐々に宗教の虚構性に気づき始めます。なぜなら、教団を維持していくためには、組織の論理に従わざるをえなくなるからです。

 これは、読者の皆さんが勤め先の組織の論理に従わざるをえないのとまったく同じことです。会社には政治力学が働いているし、そのなかで生き残るためには、権力を持ちたいという煩悩に身を任せるしかありません。

 もちろん、権力を握れば握ったで、それを最大限駆使しなければ自分の思い通りに事を進めることはできないため、権力の獲得はさらに大きな権力を求める行為につながっていきます。

 煩悩の最たるものは権力の獲得ですから、権力を求めることに際限がなくなるメカニズムは、あらゆる煩悩についてもそのとおりです。よくいわれるように、欲望は満足を知らないわけです。

 聖職者たちが置かれている状況も、こうした一般のビジネスパーソンと何も変わらないといえます。

 

 さらに聖職者には、もうひとつの重要な問題に直面します。「神はいるのかいないのか」という問題です。

 思うに、神はいないという結論に達している聖職者は、おそらくいないはずです。科学によって神の不在が証明された事実を知る聖職者も、「神はいない」という認識を持つはずがありません。なぜなら、彼らは宗教による洗脳に爪先から頭のてっぺんまで浸かっているからです。しかし、歳をとるにつけ、宗教の虚構性には気づいています。

 とすると、彼らが達するのは、神がいようといまいと生きているうちに煩悩を満たさなければいいことは何もない、という結論に違いありません。

 そこで、さまざまに教義の拡大解釈を行い、たとえば妻帯を許すなどのルールの変更を行ってきました。もちろん、ルールの変更だけでなく、一般の与り知らない隠れたところで、さまざまに煩悩を解放してきたわけです。

 

聖職者が持つ煩悩

 また、なかには完全な存在を確信するがゆえに、煩悩の解放を肯定する論理も生まれたはずです。これは、イエス・キリストや親鸞が教える絶対他力にたどりついた聖職者たちが持つ考えです。

 神は、人間から最も遠い存在です。

 人間がどれほど努力したとしても、その努力によって人間が神に近づくことはできませんし、神が行う救済に何も影響を及ぼしません。絶対他力とは、完全な存在としての神に対する定義なのです。だから、親鸞が説いた悪人正機が示すように、善人と悪人の区別はなく、神は神の存在を信じる者を救うわけです。

 悪人が改心し、いまわの際で神を信じれば天国に行くことができるというのであれば、極端な話、何もいま品行方正にして戒律を守り続けなければならない道理はありません。どんなに煩悩にまみれた人生を送ろうと、最後に改心して神にすがればいいということになります。

 絶対他力にたどりついた聖職者はみな、このことをわかっています。

 加えて、いずれの宗教にも懺悔や告解など許しの仕組みがあり、煩悩に従う行為を半ば受け入れています。聖職者が過ちを犯しても、本人はそれを恥ずかしいこととして悔いるかもしれませんが、許されることがあらかじめわかっているのです。

 しかも、聖職者は信徒に許しを与える側ですから、過ちを犯した信徒の数々に接していれば、許されない一線がどんどん甘く遠のいていくのはごく当然ではないでしょうか。

 絶対他力にたどりつけば、いかに厳格な戒律を守っているように見える聖職者も、生きているうちに自分を満足させることを考えるに決まっています。

 私は、高位とされるさまざまな宗教の聖職者に会う機会がありますが、じっさい親しくなり、彼らの煩悩がいかに強いかを知りました。

 ふだんはあまねく威厳を示している彼らも、じつに人間くさく、自らの煩悩にも達観しています。これはこれで、いいわけです。

 もちろん、聖職者が持つ煩悩は、世界を支配するような権力者が持つ煩悩、つまりとんでもない悪事の企てとは異なります。戦争を仕掛けたり、人知れず大虐殺を行ったりする煩悩は許されるべきものではありません。

 その点で、懸念があるとすれば、聖職者が自分たちの権威を冒されたと考えるときでしょう。

 聖職者が持つ権力欲は、政治家が持つそれにようには強くないと思いますが、それを冒されたときの反応は政治家よりも激しいものがあります。なぜかといえば、彼らは自分たちが権威であるという確信を持っているからです。

 たとえば、ローマ法王は、自分が神の代理人だと本気で確信しています。ツイッターをする神の代理人などというのは、私にはイメージがわきませんが、彼は自分のことを本心からそう信じています。もちろん周囲もそう確信しています。

 宗教が生むこうした確信ほど危ないものはありません。完全な存在側にいるという確信は常軌を逸し、それはこの世を破壊しかねない力の暴発を招く恐れがあります。たとえば、十字軍の遠征がそうですし、いまもそれとはわからない形で戦争が起こっています。

 宗教による洗脳が世界の破局をもたらすかといえば、その可能性はいまのところ低いと思いますが、これはまた別のお話です。

 引用終わり

 

 

 絶対他力とは、完全な存在としての神に対する定義なのです。だから、親鸞が説いた悪人正機が示すように、善人と悪人の区別はなく、神は神の存在を信じるものを救うわけです

 

 不完全性定理以降の時代に生きる我々は、「完全な存在としての神」が存在しえないことを知っています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 では、私たちは「絶対他力」をどのように理解すればいいのでしょうか?

 どのように「『決して過信はせずに、しっかり確信する』という意識状態の体得」を目指せばいいのでしょう?

 

L-227につづく)

 

 

CoacHing4M2 EDGE          

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

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まずは、「信じる」ことをやめなさい

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Q-449:アートマンって何ですか?

 

「慈悲に関する知識の共有(=スコトーマを外しあう)」と「慈悲実現(実践)の臨場感を高める(=エフィカシー↑)」を目的としているコンパッションクラブ中に、「アートマンって何ですか?」という御質問をいただきました。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 残念ながら、私はうまく答えることができませんでした。言い訳をすると「コンパッションクラブ中はなるべく発言をシンプルにするように心がけている」から。でも、本当の理由は「ゲシュタルトがしっかりできていなかった」からです。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 いい機会をいただいたことに感謝しながら、「アートマン」について再確認し、コーチングの機能・役割と重ねながら考えてみました。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

まずは苫米地博士の著書「夢がかなう脳!」(PHP研究所、p41)より引用します(青字)。

 

夢がかなう脳!

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私たちが「自分」と思っているものも、しょせんは実体のないものだ

 釈迦が生きていた社会で信じられていたバラモン教がどのようなものであったかを知ると、それに異を唱えた釈迦の主張の意味がよく見えてきます。そして、釈迦の「悟り」にどのような意味があったのかもよくわかります。

 

 バラモン教では、宇宙の根本原理=神は「ブラフマン」だとされます。一方、それぞれの人間には、真の自分=真我としての「アートマン」があるとされます。

 バラモン教は輪廻転生を信じますが、この「アートマン」は未来永劫変わらないものだとされます。つまり、同じ自分が何度も何度も生まれ変わり、それぞれの生を繰り返していくのです。

 輪廻を生み出す原因は「カルマ(業)」であり、前世で善いカルマを積めば、次に生まれ変わったときには良い階級に生まれ、悪いカルマを積めば、低い階級に生まれるとされます。

 ちなみに、この輪廻という無限サイクルから抜け出す(解脱する)ためには、「ブラフマンとアートマンは一体である(梵我一如)」ということを、修行を通じて体得しなければならないとされます。そして、それを達成した人々こそ、バラモン階級なのです。

 これは考えようによっては、実に支配階級に都合がいい教えです。低い身分の者は、前世で悪いカルマを積んだからであって、現状に不満を抱くなど、おこがましいことになり、さらに、この世でも苦労に耐えて善いカルマを積むべきだとされるので、喜んで苦境に甘んじようとする心が生まれるからです。

 

 この考え方を根本的に否定するのが「縁起」の思想です。

 釈迦は、「アプリオリなものはない」とはっきりいいました。「アートマン」などというものは、何ら実体のないものだ、と釈迦は考えたのです。

 「人間の自我は永遠不変の存在ではなく、雲のように変化し続ける」

 「私たちが『自分』と思っているものも、しょせんは何ら実体のないものだ」

 「すべての存在が、他の存在との関係性において存在するのだから、変わらない自我など認められるわけがない」

 このように釈迦は、当時、絶対的真理とされたバラモン教の根本を真っ向から否定したわけです。

 

 これがどれほど危険なことかわかるでしょう。

 だからこそ、「縁起」は釈迦の教えであるといえるのです。

 直接の弟子たちも含めて、後世の人々が釈迦の教えを曲解したり、あるいはわざわざ創作して付け加えたりして形成した内容は、仏教にとって都合のいいもの、つまり社会に受け入れられやすくなるためのものでしょう。わざわざ仏教教団に危険をさらすような「教え」を付け加えるわけがありません。

 たとえば「釈迦は水の上を歩いた」というような、釈迦がいかに素晴らしい超能力者だったかを示そうとする創作がなされることはあるでしょう。これは仏教に限らず、ほかの宗教における「奇跡」の話も同じです。

 しかし、わざわざ自分たちの教団が嫌われるような創作をすることは考えにくいことです。

 ということは、釈迦が嫌われる理由の第一である「縁起」の思想は、おそらく後世の創作ではなく、釈迦その人の思想だと考えられるわけです。

 引用終わり

 

 

 アートマン」は、バラモン教における宇宙の根本原理=神である「ブラフマン」と対になる概念で、「それぞれの人間にある真の自分=真我」のことです。

 (さらに詳しくはこちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33098147.html

 

 「未来永劫変わらないもの」とされるバラモン教における「アートマン」を、釈迦は真っ向から否定します。その根拠となる思想が「縁起」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 ただし、釈迦が主張したのは「『アートマン』などというものは、何ら実体のないものだ」ということ。それは「固有性」の否定であり、「アプリオリ(先験性)」の否定であり、「完全性」の否定であり、「永続性」の否定です。一言で言い表すなら、「無我」ではなく、「非我(あるいは空我)」

 L-163202201月シークレット… -07;「ゴールを見つける近道」に仕込まれた洗脳

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34339393.html

 

 苫米地博士は、コーチングを教えられる際、最初に「自我」の定義の確認をされています。

 F-353:“覚醒”の夏に向けて習得! 苫米地式「オーセンティック・コーチング」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/34650757.html

 

 それは無意識の中に「固有性」の肯定があると、まったく新しい可能世界w2を生みだすことができず、結果としての関数p(自我)の書き換えができなくなるからでしょう。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 同様に、無意識の中に「アプリオリ(先験性)」の肯定があると、「過去から未来へ流れる」という時間観から抜け出せなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 さらに、無意識の中に「完全性」の肯定があると、自由な意識状態でスコトーマを外すことが難しくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 そして、それらが「永続性」の肯定により強化されると、ますます現状の可能世界w1から抜け出せなくなります。ホメオスタシスが強力に働くから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

そのような意識/無意識の状態では、当然ながら、現状の外にゴールを見つけることが難しくなってしまいます。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

  「固有性」の否定

  「アプリオリ(先験性)」の否定

  「完全性」の否定

  「永続性」の否定

  

 それを釈迦はとてもシンプルに説明しました。それが「縁起」。

後の大乗仏教において、「アートマン」は、「あるともないともいえるもの」であり「あるとはいえないがないともいえないもの」であるとされています。

一言であらわすと、「ナートマン」。大乗では「空」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 苫米地博士の教えでいうと、「自我とは、部分関数であり、評価関数である」。

 自我は数学でいう「点」に似ています。数学の点とは、位置だけを持ち面積を持たない図形です。「この2本の線の交わったところが点だよ」と言うことはできますが、目で見える点は面積を持つため定義上の点ではありません。点も自我も人の頭の中にある概念であり、実在はしない「関係の結び目」です。

 また自我は、自分にとって重要な記憶によって作られた評価関数ということもできます。自分が誰であるかは、自分が大事だと思う項目を優先して定義することで決まります。大事だと思うものが変わるたびに、自我はダイナミックに変化していきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 その「自分が大事だと思う項目」がコーチングにおいて注視するポイントになります。それが「w」。自分自身のマインドが生みだす可能世界です。

 Q-448:未来において<補足;「自我関数→エフィカシー関数」×超楽観>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/37503636.html

 

人間の脳は自分にとって重要なもののみを認識するようになっています。その働きが「RASReticular Activating System)」。RASによって見えなくなるものが「スコトーマ(Scotoma)」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721658.html

 

 つまり、コーチングは、RAS/スコトーマをコントロールすることによって新たな認識(=可能世界w2)を得る技術である ということ。

 Q-279~:今までRASとスコトーマは「認識しているものの中から何を選ぶか?」という話だと思っていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422026.html

 

そして、新たな認識(=可能世界w2)を得た結果として、自由自在に自我を再構築する縁起だといえるのがコーチング です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 苫米地博士は著書「オーセンティック・コーチング ~本物のコーチング~」(CYZO)の冒頭(p2)で、「コーチングのコアとは、『ゴール』と『ゴールの設定』」と書かれています。さらに「コーチングのテクニックのすべてはゴールを設定し、それを達成するためにある」とも。

 Q-358:止められてもやりたいゴールが見つかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/33485940.html

 

 

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 そもそもゴールとは、「人生の目的」であり、「未来を創りだすもの」。

 

ゴールとして未来を想像し、ゴール実現に挑戦しながら未来を創造する

 

その想像力×創造力の源となるのが、「情報空間のエネルギー」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

博士はよく「ポテンシャルエネルギー」と表現されていますが、「情報空間のエネルギー」は、より高次の抽象度次元に上がるほど大きくなります。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

  「固有性」の否定

  「アプリオリ(先験性)」の否定

  「完全性」の否定

  「永続性」の否定

 

 この4つも、コーチングに取り組みながら抽象度を上げることで体得していくことができます。抽象度が上がるとは、より広大な縁起空間を臨場感豊かに感じ理解することだからです。

 F-244:「ゴール」と「現状の自我」の間に臨場感という橋を架ける <vol.1;臨場感>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28857122.html

 

 つまり、コーチングとは

 

 

  悟りのための縁起であり、悟りのさらに先に進むための縁起

 

 

 いただいた御質問を縁に、そのようなことを考えました。

 

 

 以上、あの時できなかった回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

CoacHing4M2 EDGE         

 CoacH T(タケハラクニオ)

 

 

 

-追記-

 今回のブログ記事を執筆するにあたって、ワークスDVD34弾「ナートマンと“超”能力 ~超越権力継承の許諾」等で学び直しました。このブログの記載内容は守秘義務範囲内ですが、下記DVD視聴後に再読していただくと理解がさらに深まるはずです↓

 苫米地英人DVD第34弾「ナートマンと“超”能力 〜超超権力継承の許諾」

 

 

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