苫米地理論を研究し、苫米地式を実践する <CoacH T>

認知科学者 苫米地英人博士に学び活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

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PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-05:情報空間-2

 

 総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究(平成27年)」によると、データ流通量は2005年の約1.6エクサバイトから2014年には約14.5エクサバイト(見込)となり、2005年から2014年の9年間で約9.3倍に増大しているそうです。

 

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総務省「ビッグデータの流通量の推計及びビッグデータの活用実態に関する調査研究(平成27年)」より引用

 

情報量が増えているということは抽象度が下がっていることを意味しており、それはすなわち情報空間(情報宇宙)が下向きにますます拡大し続けていることを表しています。

 

 さらに、生命現象には時間という物理制約があることと合わせて考えると、「抽象度を調整し、本当に重要な情報のみを認識するスキル(=不要な情報はスコトーマに隠すスキル)」が情報化社会を生き抜く鍵であるといえます。

 

抽象度を下げることは容易にできますので、情報化社会を生き抜く鍵とは「抽象度を上げること」です。

 ここまでをまとめると、

 

・宇宙は情報空間であり、その中で一番下の抽象度に位置するのが物理空間である(物理も情報です念のため)

逆に表現すると、抽象度が最も低い物理空間の上に、広大な情報空間が階層的、多次元的に広がっている

・物理空間を底面とする情報空間(情報宇宙)は、どんどん(抽象度の)下向きに拡大している

・よって、「抽象度を上げること」で認識する情報量を調整する能力が、今後ますます重要となる

 

です。  

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

苫米地式認定マスターヒーラー     

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F-002:ベチロン(苫米地理論)で「remember」を考察

 

 前回(F-001:やり場のない)のブログ内容について補足します。

 

 コーチングを受けると目の前の宇宙が大きく変化したように感じられます。同じ風景を見て、同じ言葉や音楽を聞いているようであっても、「認識↔理解↔評価↔判断」がそれまでと大きく変わっていくからです。

 

 例えば、「remember」という言葉。

 

 ふつうは「思いだす」「覚えている」「忘れずにいる」という意味で用いられます。要するに「記憶にとどめていて必要により引きだすことができる」ということです。

 

 それはベチロン(苫米地理論)を学び、ベチシキ(苫米地式)を実践する認定コーチも同じなのですが、一般の方々とコーチとは決定的に異なることがあります。

 

 コーチング未体験の方々にとってスコトーマ(心理的盲点)になっているものが何かわかりますか?

 

ポイントは「いつの記憶か?」ということです。

 

 コーチングを受けると「未来の記憶」ができあがります。

 

 ぼんやりとしたイメージ(picture)を言語化し(word)、それに過去の情動(「うれしい」「楽しい」などのemotion)を張り付けていくことで、そのイメージはリアルに変わっていきます。詳細はこのブログで解説していきます。

 

 まずは、コーチングを受けた人が「remember」するものは“未来”であることを理解してください。

 

 その「未来の記憶」を自らつくりだすスタートが「ゴール設定」です。

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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Q-001:三現主義

 

コメントをいただきました。ありがとうございます。

 

「今回のブログも楽しみに待ってました。さて抽象度について改めてイメージできました。仕事柄、臨場感を忘れないように三現主義を意識し、なりたい自分をイメージする時には抽象度を上げることを意識して取り組んでおりますが、タケハラさんのブログで再認識できました。」

 

 

「三現主義」を調べると、「問題解決するときの1つの姿勢。『現場』に出向いて『現物』に直接触れ、『現実』をとらえることを重視する。 生産分野においてとくに重要とされてきたもので、日本の高度経済成長を支えた精神として認識されることもある。空理空論を展開するのではなく3つの『現』にアプローチすることは、あらゆる領域の問題解決において共通して重要である」(コトバンク)とあります。

 

 「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」というセリフが印象的な映画もありましたが、現場は一番情報量が多い空間ですので、現場感覚抜きではスコトーマができてしまう危険性があります(スコトーマ等のコーチング用語については第二章で解説します)。

 

 しかし、一方で、現場感覚にとらわれてしまうと、より自由な発想ができません。

 

そこで「抽象度」がポイントになります。

 

高い抽象度の情報空間と情報量の多い物理空間(現場)を行き来できる感覚が保てれば理想です。“現状の外”にある未来を志向した上で、高い抽象度で思考し、現場で施行する感覚でしょうか。
 苫米地博士がよく話される表現でいうと”ゲバラ主義”です。

 

「臨場感を忘れないように三現主義を意識し、なりたい自分をイメージする時には抽象度を上げることを意識して取り組んでおります」という言葉には、その感覚が含まれています。苫米地式認定コーチとして、私はあなたの成功を保証します。ぜひ新たな環境を楽しみながら、そのまま取り組んでください。

 

 最後に、今回のテーマをシンプルに語っているセオドア・ルーズベルト(アメリカ合衆国 第26代大統領)の言葉を紹介いたします。

 

どんな時でも目は星に向け、両足は大地を踏みしめよ

セオドア・ルーズベルト

 

 

苫米地式認定コーチ                       

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PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-04:情報空間-1

 

 これまで「抽象度とは、情報空間における視点の高さをあらわす言葉である」と説明しました。

 

では、「情報空間」とは何でしょうか?

 

じつは、前回の思考実験は、「私たちが生きているこの世界が情報の世界であることを理解するワーク」でもあります。

 

 「ラブラドールレトリーバー」と「生物」は抽象度http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4448691.htmlの違う概念でした。

抽象度は情報量で変わるので、その二つは情報量が違う概念といえます。

 

抽象度が上がるほど具体的情報量が減り、その結果臨場感が下がりイメージしにくくなった(はっきりと感じられなくなった)ということは、臨場感は情報が決めているということになります(より正確には「情報の記憶」です)。

 

 動物の多くは世界と五感でつながっています。見える情報(視覚)、聞こえる情報(聴覚)、匂える情報(嗅覚)、味わえる情報(味覚)、そして触れる情報(触覚)です。

 

 脳(特に前頭葉)の発達した人間は、さらに言語情報も含め世界を認識しています。

五感+言語という六つの情報入力経路(=モーダルチャンネルなんと、この言葉も苫米地博士の造語です)により得られた情報を処理して、私たちは「世界」としているのです。

 

つまり、私たちにとって目の前の世界とは、どこまでいっても情報だけで構築されている「情報空間」であるわけです。

 

 その「情報空間」のうち、五感ではっきりと感じられる世界のことを特別に「物理空間」と呼びます。

 

物理空間には物理法則という共通のルールが存在します。

共通のルールは「制約」や「秩序」と言い表すこともできます。さらには「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」と考えることもできます。

http://blog.livedoor.jp/coachfor_m2/archives/4831660.html

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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PMThe Power of Mind

PM-01苫米地理論とは? ~抽象度と超情報場仮説

PM-01-03抽象度とは? -3

 
抽象度が上がると具体的な情報量が減る分、より自由な想像を楽しむことはできますが、はっきりとしたイメージはしづらくなります(=臨場感が下がる)。

 

ちょっと思考実験をしてみましょう。

 

まず深呼吸を数回繰り返してください。

リラックスしたら、目をつぶり、「ラブラドールレトリーバーをなでている」場面をイメージしてください。実際に手を動かしたりしてありのままに感じてください。

 

どうですか?

 

柔らかい体毛の感触、弾むような息遣い、楽し気に揺れるしっぽ、うれしそうな瞳等々、あたかも目の前にいるように「ラブラドール」が感じられたのではないでしょうか。

 

では、同じようにリラックスして目をつぶったら、「生物をなでている」場面をイメージしてください。

 

先程と比べ、触れている感覚や見て、聞いている五感でのイメージが湧きづらい(作りにくい)のではないでしょうか。それが「臨場感が下がる」という体感です。

 

この「抽象度」と「臨場感」の関係は、コーチングはもちろん、ヒーリングにおいてもとても重要なポイントになりますのでぜひ実感されてください。

 

(つづく)

 

 

苫米地式認定コーチ                        

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-追記1-

 「抽象度が上がると臨場感は下がる」というのは、じつは、コーチング入門者向けです。認知科学者 苫米地英人博士は「臨場感についての認識の誤解」とおっしゃいます。

抽象度と臨場感はまったく異なる軸です。情報量の大小は臨場感には影響していません。

詳しくは下記記事で↓

Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 

-追記2-

 「抽象度」の名づけの親は認知科学者 苫米地英人博士。その苫米地博士が「バラいろダンディ」(TOKYO MX2022124日放送)で、とてもわかりやすく「抽象度」を解説されています。ぜひご覧ください(19分間です)↓

 Dr.苫米地 2022年の飛躍に苫米地用語「抽象度」を習得しよう - YouTube

 


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