苫米地式コーチング認定コーチ CoacH T <タケハラクニオ> ブログ

認知科学者 苫米地英人博士に学び九州で活動するコーチ・ヒーラー・医師 CoacH T(タケハラクニオ)ブログ

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 「一人ひとりの心の平和がひろがることでWorldPeaceが実現している」というゴールに向かって、その福音となるコーチングや苫米地理論について御紹介しているブログです。未読の方はぜひ「The Power of Mind Ⅰ(全九章)」をお読みください↓
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Q-343:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい、エネルギーがなくなってしまう感じがします <後編;コーチの視点で>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q慈悲の瞑想やブログにあった「黙って食え瞑想」をしています。

今生きていることの奇跡や、存在していること、普通に日常生活を送れることの奇跡を感じ、心が満たされ、認知的不協和が解消されてしまうような気がします。

もちろん、奇跡だからこそ、たった一度の人生を悔いなく生きたいと思いますが、「ゴールを達成するぞ!」のようなギラギラ感やワクワク感、ロケットの様なエネルギーがうち上がる感じはあまり起こらず、「いかに生きるべきか、死ぬべきか」という思慮深い方向性に向かってしまいます。深い知性の森に入り込む感じです。

そして、その知性の森に1カ月くらい留まってしまっております。

このままでいいのでしょうか?

 

 前編;ヒーラーの視点で

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32449644.html

 後編;コーチの視点で

 

A2:私の回答は、ヒーラーとしては「素晴らしい」、コーチとしては「あなたらしくない」。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 *ヒーリングとコーチングについて、こちらもどうぞ↓

 F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

 前回(Q-342)のポイントをまとめると、

 □ゴールが生みだす「自分や世界」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のこと。それは現在のコンフォートゾーンとはまったく異なる

 □ゴールがしっかりと現状の外にあり続けると、ゴール側(=現状の外)のCZと現状のCZの間にギャップが生じる。そのギャップこそが「認知的不協和」であり、それがエネルギーと創造性の源

 □ギャップが大きい=現状から大きく飛びだしている=より高い抽象度 であるほど、エネルギーと創造性は大きくなる。よって、鍵となるのは「抽象度のコントロール」

 □ゴール側のCZをしっかり作れると、ゴール側にホメオスタシスが働くようになり、ゴール実現のための行動が自然に行えるようになる

 □ゴール側のコンフォートゾーンを作り、しっかりホメオスタシスを働かせるために行うのが「瞑想」。キーワードは「情報場」

 □具体的には、「瞑想」とは、「情報空間でどのような情報場が形成され、それぞれがどのような関係で結ばれ、その結果、物理空間にどのような影響を与えているか」を“正しく見る”こと

 

 

 奇跡を感じ、心が満たされ、認知的不協和が解消されてしまう」というのは、しっかりと前頭前野が働いている状態です。その反対に、動物的な大脳辺縁系優位の状態に陥ると、「正しく見る」ことができなくなります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8164566.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8166289.html

 

 だから「素晴らしい」。

私は、コーチングのためには、まずはヒーリングが必要だと思っています。前頭前野優位を保っている状態が“ヒーリングされている状態”です。

 Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_292583.html

 

 では、「素晴らしい」の先に進みましょう。

コーチの視点でいうと、「知性の森」に留まり続けるのは「あなたらしくない」。その理由はCZ化してしまっているからです。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

ここでいう“CZ化”とは、「引きこもる」「閉じこもる」という感じ。それはCZのダークサイドです。

F-308:映画のおもしろさって何だろう? <vol.5;コンフォートゾーン②>

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32330077.html

 

そのままでは、さらなるエネルギーや創造性は発揮できません。お気づきのとおり。

Q-142~:現状の外にゴールが設定できている状態と現実逃避に陥っている状態では

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_400116.html

 

 

 前回は、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所)より引用しました。その書籍の中で博士が教えてくださっているのは、「自分自身を開放するだけでなく、宇宙を思いのままにするための方法」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/10400987.html

 

 御指摘の「黙って食え瞑想」は、「正しく見る」ための瞑想であり、「自分自身を開放する」ための方法。じつは、苫米地博士が教えてくださる「超瞑想法」は“3つのステップ+1”から成ります。

 ステップ1:正しく見る

 ステップ2:自由自在に見る

 ステップ3:臨場感を維持する

1:インプリメンテーション(実装)  です。

 

 だから、「正しく見る」ことができるようになったら、次の「自由自在に見る」に進みましょう。そのポイントは「自我を離れる」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 もちろん、「正しく見る」ためにも「自我を離れる」ことが必須。でも、それはまだ「空(くう)」の段階です。次の「自由自在に見る」は「仮(け)」の実践。

空(正しく見る)と仮(自由自在に見る)が同時にできて「中観」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

具体的にいうと、これまでとは違う情報因果を選ぶことで、世界(w1)や自分(関数p)のあり方を変えていきます。それが「自由自在」!

F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 3つめのステップは「臨場感を維持する」。

 臨場感が強ければ強いほど、情報場のコントロールは容易になります。まるで物理空間でものを動かすように、情報因果を書き換えていくことができるようになります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 その詳細は下記記事にまとめました。“臨場感”の本質を感じていただきたくて、オタクレベルで「STAR WARS」を取り上げていますw

 Q-159~:臨場感が薄れても高い抽象度のゴールをイメージし続けるのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_404758.html

 

 「超瞑想法」の3つのステップを踏まえた上で、最後に行う仕上げが「インプリメンテーション(実装)」。

 Q-196未来の抽象度の高いイメージ(I)を臨場感高く想像すれば(V)実現する(R)と考えていました

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25936863.html

 

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう超瞑想法」(PHP研究所、p174)より引用します。じつは引用文中で、苫米地博士は「抽象度のコントロール」をされています。「たとえば」「また」の後は抽象度を下げ、その後に抽象度を再度上げてまとめるという感じ。そのコントロール感(→並列処理)を感じてください。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 

世界を変えた偉人たちは、実装力に優れている

 人類の歴史に名を残す科学者や政治家、経営者たちは、物理世界に数々の変革をもたらしました。彼らが物理世界のあり方や人々の意識を変えることができたのは、超瞑想力と実装力に優れていたからです。

 彼らは超瞑想を実践することで、目指すべき未来がはっきりと見えていましたし、その未来を現実のものとするためのすべての情報因果も見えていました。

 そして、情報因果を物理空間に落とし込むための圧倒的な知識を持っていました。

 だからこそ、世界や自分を思い通りに変えることができたのです。

 

 たとえば、日本を代表する企業であるソニー。ソニーの創業者といえば、日本屈指の名経営者といわれる井深大さんと盛田昭夫さんです。

 井深さんと盛田さんの偉大さは、ソニーという巨大グローバル企業の礎を築いたことではありません。それは物理空間での結果に過ぎず、根本的なことではないのです。

 彼らが世の中に大きな影響を及ぼす偉大な経営者になれたのは、情報空間の場の因果関係を見極めて、変えようとしたからです。

 ソニーの代表的な発明品といえば、日本初のテープレコーダーやトランジスタラジオです。彼らは「テープレコーダーやトランジスタラジオで一儲けしよう」という抽象度の低い思考ではなく、「世の中を変えてやろう」という抽象度の高いビジョン、大きな志を持っていました。まずは「世の中を変えてやろう」というビジョンがあり、ビジョンを実現するために情報空間に働きかけて情報因果を組み立てていったのでしょう。そして、その情報因果を物理空間に落とし込むためのインプリメンテーションとして開発されたのが、テープレコーダーやトランジスタラジオです。

 井深さんの技術者としての圧倒的な専門知識があったおかげで、テープレコーダーやトランジスタラジオを物理空間に実装することができて壮大な情報因果の道筋が完成し、ソニーという企業は井深さんや盛田さんが思い描いたであろう大企業へと発展することができたのです。

 また、ソフトバンクの創業者・孫正義さんにとってのインプリメンテーションは、ソフトウェア流通事業への参入でした。ソフトウェア流通事業への参入をきっかけに事業を拡大させ、現在のような電気通信、インターネット関連、出版社、プロ野球チームなどを傘下に擁する巨大企業に成長することができたのです。

 孫さんの場合、特筆すべきは、ソフトウェア流通事業を選ぶまでに2年間もかかっていることです。自ら開発したポケットコンピューターを2億円でシャープに売ってから、ほぼ2年間は「見ること」に徹していたそうです。当然、ほかの社員は不安になります。まわりからみれば、社長は何もせずに資産を食い潰しているようにしか見えないからです。

 しかし実際は、孫さんは瞑想空間でありとあらゆる因果関係を徹底的に見て、思考実験を繰り返していました。物理空間に落とし込むまでに、情報因果を11つ検証したわけです。そして2年間見続けた結果、「これだ!」とソフトウェア流通事業への参入を決めたのです。

 すぐれた経営者の行動は、傍から見るとどこか直感的な印象を受けます。インタビューなどでも「自分は運がよかっただけ」「時代が追い風になった」といったコメントを残している人もいます。しかし、物理空間での成功は、決して直感や運によってもたらされたものではありません。彼らは瞑想によって情報空間の因果関係を徹底的に検証し、自分がめざす抽象度の高いビジョンを実現できる情報因果を組み立て、そのうえで物理空間において圧倒的な知識や技術を用いて適切な事象をインプリメントしています。

 その結果、他の追随を許さない結果を得ることができているのです。

 物理空間の成果は、すべてが情報因果の写像であり、必然なのです。

 引用終わり

 

 

 鍵は抽象度のコントロールです。それも並列処理でのコントロール。

 御質問中の「思慮深い方向性」が「I×V」、「エネルギーが打ち上がる感じ」が「R(化)」に相当します(ハズ)。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542364.html

 

抽象度を加えると、

 思慮深い方向性 = I×V = 抽象度↑

 エネルギーが打ち上がる感じ = R(化)=抽象度↓

 

 その2つの方向性(↑,↓)を、同時に意識に上げ続けることが大事。それが「ゲバラ主義」!

 F-256:イノベーションがうまれるとき <後編;ゲバラ主義>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/29522943.html

 

 ぜひとも、「知性の森」というあの世(情報次元)を散策しながら、同時にこの世(物理次元)で自由自在に生きてください。「たった一度の人生を悔いなく生きる」ために。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 

 以上、私の回答です。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

苫米地式認定マスターヒーラー      

 CoacH T(タケハラクニオ)     

 

 

-追記-

 今回は「臨場感」「コンフォートゾーン」「抽象度」の3つを軸にまとめました。

 その3つを体感しながらしっかりマスターするために、じつは、“映画”がとても役立ちます。ぜひ下記記事も合わせて確認してください↓

 F-304~:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_426094.html

 

 記事(F-304~)内で言及している「ゴール達成の秘訣」と「『ゴール達成の秘訣』の秘密」を体得したなら、自然に「深い知性の森」から抜けだすことができるようになります。

 なぜでしょう?

 (私の答えはこちら↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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 次回の開催は9/24(日)。詳しくはこちら↓

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一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-129~The Sweet Hello, The Sweet Goodbye

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_396235.html

F-192:「夢をかなえる方程式 I×V=R」実践の秘訣(ワーク付き)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26119647.html

Q-175脳内の歩くというイメージの臨場感を上げて物理世界で実際に歩いているということになるのでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24963004.html

Q-259~:コーチングは弱った人を対象とする臨床心理や精神医療の世界にはなじまないのだろうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419730.html

 

 

超瞑想法(文庫版)

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Q-342:瞑想をすると思慮深い方向に向かってしまい、エネルギーがなくなってしまう感じがします <前編;ヒーラーの視点で>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 その一部に回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q慈悲の瞑想やブログにあった「黙って食え瞑想」をしています。

今生きていることの奇跡や、存在していること、普通に日常生活を送れることの奇跡を感じ、心が満たされ、認知的不協和が解消されてしまうような気がします。

もちろん、奇跡だからこそ、たった一度の人生を悔いなく生きたいと思いますが、「ゴールを達成するぞ!」のようなギラギラ感やワクワク感、ロケットの様なエネルギーがうち上がる感じはあまり起こらず、「いかに生きるべきか、死ぬべきか」という思慮深い方向性に向かってしまいます。深い知性の森に入り込む感じです。

そして、その知性の森に1カ月くらい留まってしまっております。

このままでいいのでしょうか?

 

 前編;ヒーラーの視点で

 

A1:最初に結論を述べると、ヒーラーとしての私の答えは「素晴らしい」。コーチとしての答えは「あなたらしくない」です。

 Q-191:ヒーリングとコーチングの関係がよくわかりません

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25482691.html

 

 *ヒーリングとコーチングについて、こちらもどうぞ↓

 F-237~:「出口が見えない」と「出口戦略」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_419486.html

 

御指摘の「黙って食え瞑想」の目的は、「自分や世界を正しく見る」こと。絶対的な「正しい」はないことを承知の上で、あえて「自分や世界」を“正しく見る”のが「黙って食え瞑想」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6194669.html

 

 *「黙って食え瞑想」について、詳細はこちら↓

 F-205:花オクラ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/26892359.html

 

 では、そのときの「自分や世界」とは何のことでしょう?

何が“正しい”を決めるのでしょうか?

 

 

 “正しい”の基準となるのは「ゴール」です。

 L-09920218… -01;ゴールの基本条件

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31136092.html

 

 ゴールは 1)心から望むもので、2)自分中心を捨てながら、3)現状の外に設定するもの。

 L-10020218… -02;ゴールの基本条件(「頭のゴミ」を捨てるver.

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/31184436.html

 

 現状の外に設定したゴールが、「自分や世界」を新たに生みだします。正確にいうと、先に「世界(w1)」が決まり、その世界にふさわしい「自分(関数p)」が定まる という感じ。

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 ゴールが生みだす「自分や世界」とは、ゴール側のコンフォートゾーン(Comfort ZoneCZ)のことです。それは現在のコンフォートゾーンとはまったく異なります。なぜ?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

そう、ゴールは現状の外だから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールがしっかりと現状の外にあり続けると、ゴール側(=現状の外)のCZと現状のCZの間にギャップが生じます。そして、そのギャップが「認知的不協和」を生みだします。

そのギャップ(=認知的不協和)こそが、エネルギーと創造性の源です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5882652.html

 

 ギャップが大きいほど、つまり現状から大きく飛びだすほど、エネルギーと創造性は大きくなります。

 Q-178:家族ががんで治療中です。どうすれば… -02;エネルギーと創造性の源

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25090742.html

 

 「ギャップが大きい」「現状から大きく飛びだす」をさらに言い換えると、「より高い抽象度」。よって、鍵となるのは「抽象度のコントロール」だといえます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

奇跡を感じ、心が満たされ、認知的不協和が解消されてしまう」は、「高次の抽象度にゴールを設定する」ための、さらには「設定したゴールが生みだすCZを臨場感豊かに感じる」ための、大切な意識状態です。まずはその感覚をしっかり記憶してください。

 Q-306~8:私のまわりではそうでもないですvol.1~3:コンフォートゾーン>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30925409.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30976461.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30996032.html

 

それはリラックスを深めながらしっかり瞑想することで到達できる境地。「すべてがつながっている」「とてつもなくある」を体感している「空(くう)」の境地です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

だから、私の回答は「素晴らしい」。

 

 

 ゴール側のCZをしっかり作れると、ゴール実現のための行動は自然に行えるようになります。“努力”や“根性”なしに。

 F-109:気楽

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/19980130.html

 

 なぜでしょうか?

 

 答えは「ゴールに向かってホメオスタシスが働く」から。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831660.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971818.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4971956.html

 

 では、ゴール側のコンフォートゾーンを作り、しっかりホメオスタシスを働かせるためにはどうすればいいのでしょう?

 

 答えは「瞑想」。キーワードは「情報場」。

 以下、苫米地博士の著書「思うままに夢がかなう 超瞑想法」(PHP研究所、p8)より引用します。

 

 

「瞑想」こそ、この不確実な世界に 無限の可能性を拓く唯一の方法

 この世は、何と曖昧で頼りない世界なのでしょう……

 いいえ、だからこそ、私たちには無限の可能性が開かれているのです。

 私たちは、この世界を自分の自由な意思で、存分に書き換えることができるのです。

 なぜなら、この世界は「あるともいえるし、ないともいえる、情報の世界」なのですから。

 

 本書は、自分の脳を使ってこの世界を自在に書き換える本です。自分自身を開放するだけでなく、宇宙を思いのままにするための方法を解き明かすことを目的としています。

 そのための道具が「瞑想」であり、キーワードは「情報場」です。

 

 「瞑想」も「情報」も非常に難解で一筋縄ではいかない概念です。ただ、難解なことを難解に解説してもしょうがないので、本書ではできるだけ平易な表現を心がけました。また、瞑想初心者であるみなさんが、すぐにでも瞑想に取り組めるよう、実践的なワークを中心に構成しています。それぞれの瞑想法の目的や効果についての解説も入れていますが、あまり解説にとらわれず、ワークを実践するようにしてください。大切なことは、解説に書かれている言葉を理解することではなく、瞑想をすることで情報空間に強い臨場感を持ち、世界や自分を自由自在にコントロールするための方法を、“体感的”に身につけていただくことです。

 実は、これまで1冊丸ごと瞑想について書くことをためらっていました。その内容があまりに強力なため、正しく理解せずに用いるとさまざまな弊害を生む可能性があるからです。

 しかし私は今、世界を書き換える方法を開示する時期が到来したと考えています。そう、人類はそろそろ次の進化のステージへと進むべき時が訪れたと。

 本書を読み終えたとき、あなたは自在に「情報場」にアクセスして操作するパワー、「超瞑想力」を備えていることでしょう。

 それはすなわち、人類の新しい進化の道に一歩踏み出したことに他なりません。

 それでは、最強の思考技術の世界をどうぞお楽しみください。

 引用終わり(つづきはこちらでどうぞ↓)

 Amazon.co.jp: 思うままに夢がかなう 超瞑想法 eBook : 苫米地英人:

 

 

 博士は「自分自身を開放するだけでなく、宇宙を思いのままにするための方法を解き明かすことを目的としている」と書かれています。

 この部分を読み変えると、「『宇宙を思いのままにする』ために、まずは『自分自身を開放する』」。その「自分自身を開放する」が、ゴールのポイントである「2)自分中心を捨てる」に相当するはず。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 自分自身を開放する

 

 それは過去の記憶から生まれた先入観や思い込みを脱ぎ去り、それらにべったりと張り付いた情動を捨て去るということ。先入観や思い込みは自我そのものです。だから、それらを脱ぎ去ることは“超自我”を意味します。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 もちろん、それは簡単なことではありません。人間の脳にはスコトーマがあるから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 そんな自我によるスコトーマを外すために行うのが「正しく見る」。

 苫米地博士は「『正しく見る』を徹底して行うことが超瞑想の基本」と書かれています。そして、「『正しく見る』ことを徹底して行えば、前頭前野が活性化して思考の抽象度が高まり、低い抽象度の情動は簡単に制御することができる」とも。

 

情動を制御しながら抽象度を上げていくと、「情報空間でどのような情報場が形成され、それぞれがどのような関係で結ばれ、その結果、物理空間にどのような影響を与えているか」がリアルに感じられるようになっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 シンプルに言い換えると、ゲシュタルト化→統合→理解が深まる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

 そのための思考法が「コンセプチュアル・フロー」。よって、私は「瞑想」と「コンセプチュアル・フロー」を並行して行うことをお勧めしています。

 L-08120213… -04;言語を用いたゲシュタルト構築 <応用編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30075139.html

 

 まずは「知性の森」に留まりながら、「瞑想&コンセプチュアル・フロー」をどんどん行ってください。

 

Q-343につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

-告知1

今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32135874.html

 

 次回の開催は9/24(日)。詳しくはこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32237668.html

 

 

-告知2

 クラブ活動をはじめました。その名は「コーチング・デ・コンパッションクラブ」。

一緒に楽しみましょう!

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-関連記事-

F-275:冗長性と多様性 <vol.7DevSecOps

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30558564.html

Q-064~:認知的不協和の状態にあり頭痛が続いています。適切なアファメーション、ビジュアライゼーションはどうすればよいでしょうか?

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Q-268~:薬をやめることができますか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_421168.html

Q-301:身体的な苦痛や精神的な苦痛を抱えるクライアントさんで、本人が気づいていなかったり、あるいは能動的に解決することを望んでいない場合、コーチは何らかのかかわりを持つべきでしょうか?

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30808832.html

 

 

超瞑想法

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F-310:映画のおもしろさって何だろう? ~Indy 5」の評価が割れた理由を考える~ vol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇>

 

 今夏(2023年)、映画「インディ・ジョーンズ」の第5作(Indiana Jones and the Dial of Destiny)が公開されました。

 第1作「Raiders of the Lost Ark」が公開されたのは1981年。42年分の記憶とともに楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

(私の場合、「少年←思春期←学生←医師←コーチ」を濃縮した感覚でした)

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6542317.html

 

 今作は(前作もw)評価が真っ二つに割れたようです。「最高級におもしろかった」と「とても退屈だった」といった感じに。皆さんはどうでしょう?

 

 ところで、私の元にはこのような御意見が届きました。「子どもの頃は『インディになりたい』と思うくらい好きだったのに、全然楽しめなかった」。

 

 その理由を推測しながら、“おもしろい”について考えてみました。

 Q-281~:ドーパミン分泌をコントロールまたはどの程度分泌されているか

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_422146.html

 

 vol.1;臨場感① -洗脳を知るうえで必要な三つの概念

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32129073.html

 vol.2;臨場感② -ゴール達成の秘訣

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32179090.html

 vol.3;臨場感③ -「ゴール達成の秘訣」の秘密

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32229850.html

 vol.4;コンフォートゾーン① -light side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32279767.html

 vol.5;コンフォートゾーン② -dark side

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32330077.html

 vol.6;抽象度+α

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32379335.html

 vol.7;ゴール×抽象度×ゲシュタルト=〇〇〇〇

 

 

 私は、シリーズものの大作映画の評価が真っ二つに割れる理由を、このように分析しています。

  “変化”がCZ内にギリギリ留まれば →「最高級におもしろかった」

“変化”がCZを飛び出せば(=大きな変化)→「とても退屈だった」

 

 もちろん、これは一般人にとっての話。限定合理性が働き、現状がCZComfort Zone)となっていることが前提での因果関係です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6040892.html

 

「現状にNoを突きつける」というコーチングマインドを持つ者にとっては、因果はまったく反対。コーチングを実践し続ければ、

  “変化”がCZ内にギリギリ留まれば →「とても退屈だった」

“変化”がCZを飛び出せば(=大きな変化)→「最高級におもしろかった」

 となります。

 

 では、コーチングマインドを持つ皆さんに質問です。

 

 予想外の大きなサプライズで驚けば、“おもしろい”といえるのでしょうか?

CZを大きくゆさぶりさえすれば(飛び出しさえすれば)、本当に“おもしろい”のでしょうか?

 

 

 前回(F-309/vol.6)は、映画Mission: Impossible」や「Rambo」を取り上げながら、上記問いに対する答えを考えました。

 

記憶により作られた強力な“現状というCZ”を破壊し飛び出すこと自体はコーチングマインドといえます。大事なのはその飛び出す方向性です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 その方向性とは、「より高次の抽象度次元に向かう」というもの!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

 そして、その方向性を決めるのが「ゴール」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 ゴールのポイントは、1)心から望むもので、2)自分中心を捨て去りながら、3)現状の外に設定する。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 「2)自分中心を捨て去りながら」というのは、「部分関数としての自我を拡張しながら」ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

それは「どこまでを自分と感じられるか?」という挑戦であり、「自と他の区別をなくしていく」という無分別の実践です。

Q-239:気楽に生きたいのですが 後編;宇宙を理解した上で“自分”を定義しなおす

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28268393.html

 

 ゴールに向かう強烈な意思が、過去の記憶でつくられた“自分”という硬い殻(限界)を打ち破ります。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721531.html

 

 その度に抽象度が上がり、新たなゲシュタルトがつくられます。そう、まったく新しいゲシュタルトが。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 

 ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続ける

 

 

 映画を縁に、そのような深い変性意識状態を体験することができます。さらには、その意識状態を体現することができるようになります。前回引用文中の黒澤明監督のように。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 *「深い変性意識状態を体験・体現」をブーストする「Rゆらぎ」はこちら↓

 L-11420219月シークレット… -02;夢=w1=高次の抽象度空間にひろがる縁起

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32099568.html

 

 ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら、新しいゲシュタルトをつくり続ける」という深い変性意識状態を体験・体現する

 …それが私の“おもしろい”!

 

 では、最後に問題。

 なぜ「ゴール×抽象度×ゲシュタルト」という意識状態の体験・体現は“おもしろい”のでしょう?

 

 以下、苫米地博士の著書「思考停止という病」(KADOKAWAp79)から引用します。“おもしろい”の源にある巨大で強大な力を感じながら読み進めてください。Feel

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5616012.html

 

 

問題意識が思考を動かす

 チャイティンは生命現象をランダムウォークとヒルクライミングと言いました。

 私の言葉で言えば、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けることです。

 ランダムにせよ、意思の力にせよ、現状から抜け出すことが、大切になります。それが思考停止しない生き方です。

 そうやって自分の頭で考えるためには、まず変化していくこと。つまり、現状の外に出ていくためには、スコトーマを外す必要があります。

 今現在のスコトーマが維持されるということは、現状維持で、他の選択肢が見えないことを意味します。

 

 スコトーマを外す方法は、様々ありますが、ひとつは「スコトーマがあることを認識すること」です。

 もう少し簡単に言えば、問題意識を持つということです。

 そもそも、なぜ人は思考をやめるかというと、「問題がない」と思うからです。

 

 「いまのままでいい」

 「私は間違っていない」

 

 いまのままで問題がないということは現状維持でいいわけです。現状維持でいいなら、何も考えることがありません。

 考えるということは、何かを解決したり、新たに意思決定をしたりする必要があるわけです。現状がまずい状況だったり、問題があったりするから、人は考えるわけです。

 ひとつ例を挙げましょう。

 以前、元日産のエンジニアでカルロス・ゴーン氏から「ミスターGTR」と呼ばれていたGTR開発者であり、友人でもある水野和敏氏から聞いた話です。スポーツカー開発の「ノーマル」に車重は軽ければ軽い方が良いというのがあります。彼は「それはどこかおかしい」という視点でGTRを開発しました。

 

 問題があると思うか思わないかは、スコトーマの原理。

 スコトーマの大前提は、知識があるかないかどうかです。スコトーマが生まれる最大の理由は、無知によるものです。

 つまり、知識がないからスコトーマがあるのです。

 知識がなければ、そのことに疑いを持ちません。

 引用終わり

 

 

チャイティンは生命現象をランダムウォークとヒルクライミングと言いました。

 私の言葉で言えば、ゴールに向かう強烈な意思で、抽象度を上げながら新しいゲシュタルトをつくり続けることです

 

 「ゴール×抽象度×ゲシュタルト」という意識状態の体験・体現が“おもしろい”のは、それが生命現象そのものだから。

 L-11920219月シークレット… -07;人間だから持つことができる強大な生命力

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32215001.html

 

 そのような大切なこと(アンカー)を思い出させてくれる映画(トリガー)が、私にとっての“おもしろい”映画です。

 F-158:無我夢中 <前編>

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/23944294.html

 

 

 以上が私の考察です。

 “おもしろい”御意見w をありがとうございました。

 F-055:おもしろき こともなき世を おもしろく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12931592.html

 

 

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Q-341「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている? <後編;イマジネーションの限界を超えたところに

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

3回にわけて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q過去未来という時間の概念は一神教的な考えだと思います。

未来過去という考え方は分析哲学の結論であり、苫米地博士が採用している考え方だと理解しています。

「未来、今、過去は同時に存在している」という考えはアインシュタインであり、物理学の結論だと思っています。

そこで質問なのですが、よく「あなたは食べた物からできている」という言葉があると思います。これは過去の積み上げ方式の考え方によるものだと思います。この言葉は間違っているのでしょうか?

「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」という文脈で使われる言葉ですが、間違いなのでしょうか?

間違いではないような気もするのですが、物理空間の方が臨場感が高いから、結果として「身体が食べた物で作られている」と思っているだけなのでしょうか?

そう考えると気功や加持祈祷で書き換えられる理由も分かるような気がしますが、かといって暴飲暴食はダメなような気もします これも思い込みなのでしょうか?

暴飲暴食かはゴールが決めるのだと思いますが、そう考えると、もう何が何だか分からなくなってしまいました。そこでどのようにこの疑問にアプローチすればいいのか分からず、質問させて頂きました。

 

 前編;スコトーマ×時間×中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32365388.html

 中編;時間栄養学と精神栄養学

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32399243.html

 後編;イマジネーションの限界を超えたところに

 

A3コーチングに寄せて言い直すと、「中観」とは、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって(さらには更新し続けて)、物理的な抽象度(物理的現実世界)においてもゴール実現のためになんらかの具体的行動を続けている状態

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 *「中観」はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

 この“抽象度という視点”はとても重要。

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 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

それがないと肝心なことが認識できません。スコトーマが外れないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「あなたは食べた物からできている」を物理空間に限定して考えることは、決して間違いとはいえないでしょう。それは「時間栄養学」と同様の話です。

 しかしながら、「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」を物理空間に限定してしまうのは完全な誤りです。それは「精神栄養学」を物理空間だけで考えることができないのと同じ

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

その理由がわかったなら、「縁起の理解を深める」という言葉の真意を感じてください。鍵は「双方向性」です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 前回(Q-340)、「毒矢のたとえ」を紹介しました。それは弟子からの「死後の世界はあるのでしょうか?」という質問に対する釈迦の回答です。

釈迦が弟子に伝えたのは、「あの世や霊があるかないか考えるのはムダ」「大事なのはこの世で苦しみを解決することであり、そのために修行をせよ」ということ。つまり、

 

この世での悩み苦しみを解決することが縁起という悟りであり、縁起の実践が生きるということ

 

 よって、「縁起の理解を深める」とは、「今はまだ気づいてさえいない課題を解決し、しっかり生ききる」ということのはず。その鍵が「双方向性」です。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/12658417.html

 

 「縁起」とは、因縁生起のことで、「縁」によって「起」こると書きます。

 世の中には完全に独立して“個”として成り立つものは存在せず、必ず他との関係性によって成り立っています。つまり、「関係により存在が成り立つ」。それが縁起の思想です。

 Q-204~:「縁起」と「因果」

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/cat_413308.html

 

 私たちは何かとの関係性でしか“自分”を定義することができません。時間や空間、もちろん「食べた物」も含め、いろんなもの(こと)との関係の中に“自分”は組み込まれています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353425.html

 

 世界は、網の目のような因果関係を結びながら“自分”というものを形作っている存在がたくさん集まってできている

 

 このような世界と“自分”との関係性が「縁起」です。

 

では、世界と“自分”の境界はどこにあるのでしょうか?

食べた物」を含むあらゆるもの(こと)と“自分”との関係とは?

世界と“自分”とコーチングとの関係は?

 

以下、認知科学者 苫米地英人博士の著書「もうこれ以上、人間関係で悩まない極意 -今こそ、「縁起人」として生きろ。」(TAC出版)より引用します。繰り返しますが、鍵は「双方向性」です。

 

 

コーチング自体が、釈迦の縁起そのもの

 私はコーチング自体が、釈迦の縁起そのものだと思っています。

 なぜかというと、コーチングはマインドの使い方がもっとも大事だからです。

 正しいコーチングの見方とは、人が抱える問題点が、構造的・物理的なものであると分析されたとしても、それもすべて人間の心、マインドの問題だと捉えることです。

 この視点はとても大事です。

 この視点がなく、すべての問題の原因はマインドにあると捉えることができないと、コーチはコーチングできているとはいえません。

 

 縁起の考え方は、「この世のすべては自分の心が生み出している」ということです。それは、コーチングの「すべてはマインド次第」という考えと一緒です。

 そもそもコーチングのもとになる教えは西洋で生まれてきた概念ですが、内容の本質は仏教です。なぜなら、ルー・タイスはキリスト教徒ですが、大乗仏教とキリスト教は、ほとんど同じ考え方だからです。その理由については、私が今までさまざまな宗教の本で説明してきたので、ここでは割愛いたします。

 そういった事情を鑑みると、コーチングが釈迦の縁起と密接な関係があるというのは、不思議なことでもありません。

 また、ルー・タイスの言葉に「すべての変化はマインドで起きて外に広がる」というものがあります。

 必ずゴールが達成できるという確信をクライアントに埋め込んであげることがコーチの役割ですが、それはマインドの使い方にかかっています。

 それがゴールが縁起に関わる、コーチが縁起に関わるということです。

 確信が高いものが実際に起きるのが、この世の縁起のカラクリです。縁起は外に広がっていくので、常に確信していることが重要なのです。

 

 つまり、確信度が高いほど、変化が生じるわけですから、人間関係で悩む方も、もう悩まないと確信し、自分が幸せになるため、よい人間関係を作ることがイメージできれば、そこからすべてが始まるのです。

 

 ちなみに、マインドとはわれわれのイマジネーションが入るもののことなので、イマジネーションの限界が我々の限界ともいえます。でも、その限界を超越したところに、本当の変革があり、幸せがもたらされるのです。

 

 このように、マインドをうまく使う方法を知ることが、レベルの高い縁起人になることとともに、良好な人間関係の構築を後押しするというわけです。

 引用終わり

 

 

コーチング自体が、釈迦の縁起そのもの

 正しいコーチングの見方とは、人が抱える問題点が、構造的・物理的なものであると分析されたとしても、それもすべて人間の心、マインドの問題だと捉えること

 

 「構造的・物理的なものも、すべてマインド(の問題)」を苫米地理論で言い換えると、「物理空間を包摂するような情報空間(超次元空間)が存在し、情報空間の因果が物理空間に写像される」。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165789.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165823.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5165888.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306380.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306438.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5306445.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5445932.html

 

 そう、第2世代「超情報場理論」!

超情報場の理を体感を持って理解することできると、「すべてはマインド次第」であり、「すべての変化はマインドで起きて外に広がる」ことが納得できるはず。すると、自ずと答えはわかるのでは

 

 Q世界と“自分”とコーチングとの関係は?

 A:世界(w1)を書き換え、結果として“自分(関数p)”を書き換えるのがコーチング

 F-222:コーチングの基本概念を習熟して、エフィカシーをブーストしよう!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27832570.html

 

 Q食べた物」を含むあらゆるもの(こと)と“自分”との関係とは?

 A:世界(w1)と“自分(関数p)”は本質的に同じもの。すべて自身の心が生みだしている。もちろん、食べた物」を含むあらゆるもの(こと)と“自分”も同じ。同じものの抽象度の違い

 L-00320201月シークレットレクチャー -03~4;身体と心は○○○○

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24575354.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24617501.html

 

 Q世界と“自分”の境界はどこにあるのか?

 Aマインドとはわれわれのイマジネーションが入るもののことなので、イマジネーションの限界が我々の限界。イマジネーションの限界が世界と“自分”との境界を生みだす

 L-09820217… -10;イマジネーションによって限界を作り、それを壊すことで新しい世界を獲得していく

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/30699999.html

 

 

 おそらく、まだスッキリとはしていないでしょうw

でも、大丈夫。今はまだ「ゲシュタルトの構築段階」だから。そんなときはしっかりリラックスして、ゴールをイメージしましょう。気楽にw

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6193912.html

 

 ゴール側から考える感覚はとても大切。

 その理由は「ゴールが先、認識は後」だからですが、他にも重要な理由があります。

 Q-030:「ゴールが先、認識が後」とは?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/8583393.html

 

 そう、「抽象度が上がる」。

 ゴールは 1)心から望み、2)自分中心を捨て去り、3)現状の外に設定するもの。「2)自分中心を捨て去る」とは、部分関数としての“自分”の定義を拡張していくこと。

よって、ゴールを設定(更新)するたびに、抽象度が上がっていきます。

 Q-221:ゴール設定のポイントについて確認させてください

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/27497249.html

 

 それはゴール設定を縁に新たな世界(w1)が生まれ、ゴールに向かう過程で“自分(関数p)”というゲシュタルトが大きくなっていく(connect the dots)ということ。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7383761.html

 

 そのたびに「双方向性」のつながりがクリアになり、「アプローチ」は明瞭になっていきます。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/13628437.html

 

その先に待つのは、「本当の変革があり、幸せがもたらされる未来」。私の感覚で言い換えると“無敵”です。

 PM-01-18~20:“無敵”の意味

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5446097.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5448151.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615695.html

 

 

 以上、私の回答です。

 ますます「何が何だか分からなく」なってしまったかもしれませんが、〇〇さんなら必ず理解できます。“スッキリしたクリアな世界”をお楽しみに。

 御質問ありがとうございました。

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ      

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F-242:鉄は熱いうちに打て

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Q-271~:現状の外に飛び出す勇気やエネルギーが全く出ませんでした。それでも自己責任なのですね ~綸言汗の如し~

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S-04~:さぁ「人間関係の悩みを解決する旅」をはじめよう!

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Q-340「あなたは食べた物でできている」という言葉は間違っている? <中編;時間栄養学と精神栄養学>

 

御質問をいただきました。ありがとうございます。

 3回にわけて回答いたします。

 (変更を加えています)

 

Q過去未来という時間の概念は一神教的な考えだと思います。

未来過去という考え方は分析哲学の結論であり、苫米地博士が採用している考え方だと理解しています。

「未来、今、過去は同時に存在している」という考えはアインシュタインであり、物理学の結論だと思っています。

そこで質問なのですが、よく「あなたは食べた物からできている」という言葉があると思います。これは過去の積み上げ方式の考え方によるものだと思います。この言葉は間違っているのでしょうか?

「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」という文脈で使われる言葉ですが、間違いなのでしょうか?

間違いではないような気もするのですが、物理空間の方が臨場感が高いから、結果として「身体が食べた物で作られている」と思っているだけなのでしょうか?

そう考えると気功や加持祈祷で書き換えられる理由も分かるような気がしますが、かといって暴飲暴食はダメなような気もします これも思い込みなのでしょうか?

暴飲暴食かはゴールが決めるのだと思いますが、そう考えると、もう何が何だか分からなくなってしまいました。そこでどのようにこの疑問にアプローチすればいいのか分からず、質問させて頂きました。

 

 前編;スコトーマ×時間×中観

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/32365388.html

 中編;時間栄養学と精神栄養学

 

A2:前回(Q-399)は、苫米地博士の時間観が「一念三千」であることと、苫米地式は「中観」をベースにしていることをお伝えしました。

 F-243:人は、生きている時は自分の心の中、亡くなると親しい人の心の中にいる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/28791954.html

 

 *中観はこちら↓

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353367.html

 

一念三千や中観の根底にあるのは「縁起」の思想。

「縁起の理解を深める」が、「どのようにこの疑問にアプローチすればいいのか?」という御質問に対する私の回答です。

https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/6353044.html

 

 

 ところで、「時間栄養学」と「精神栄養学」についてご存じですか?

 

 最近の研究では、“食事をとるタイミング”が体内時計の調整に関わり、健康に大きく影響していることがわかってきたそう。そのタイミングに着目するのが「時間栄養学」です。

 (“健康”については、こちらをどうぞ↓)

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859675.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859828.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/7859896.html

 

 さらには、脳の活動はもちろんのこと、心の働きにも食生活が大きく関係していることが明らかになってきました。例えば、

 □鉄や亜鉛、ビタミンB6B12、葉酸が不足するとうつ病リスクが高まる

□緑茶やコーヒーを飲む人ほどうつ症状を呈しにくい(緑茶のテアニンには精神安定作用あり)

 □腸内細菌のバランス改善がストレス改善に有効

 □メタボリック症候群はうつ病のリスクを1.5倍高め、反対にうつ病もメタボリック症候群のリスクを1.5倍高める

 □肉由来のn-6系脂肪酸(アラキドン酸など)は炎症を惹起し、魚由来のn-3系脂肪酸(EPADHA)は神経栄養因子を増やし炎症を抑える

n-6系とn-3系の摂取割合は41が理想。肉食化してn-6系が増えるほど、脳が炎症を起こしやすくなる

このような食生活と脳や心の働きとの関連を調べるのが「精神栄養学」だとされています。

 

 この「時間栄養学」と「精神栄養学」には、決定的な違いがあります。もっと詳しくいうと、「時間と栄養の関係性」と「精神と栄養の関係性」は同じではありません。何が違うのかクリアですか?

 

 以下、苫米地博士の著書「なぜ、脳は神を創ったのか?」(フォレスト出版、p151)より引用します。“視点”を意識に上げながら読み進めてください。Feel

 F-163:アンチからウィズ、そしてウェルへ vol.1;好きなことだけやる

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/24281579.html

 

 

毒矢のたとえ

 阿含経典には、次のような釈迦の教えを伝えています。私なりの現代語に直して、かいつまんで紹介しましょう。

 

 毒矢が飛んできて身体に刺さり、毒が回りだしました。

 そのときに、人間が考えることには、いろいろなものがあります。

 たとえば、毒矢はどこから飛んできたのだろうか。あるいは、この毒はどんな毒だろうか、さらに、誰の仕業だろうか、などです。

 毒矢が刺さったことで、いろいろ考え悩むことは増えたでしょうが、その前にやるべきことがあるはずです。それは、まず矢を抜きなさい、ということです。

 

 これが釈迦の教えです。

 つまり、あの世について語ること、その前に未来について語ること、それはすべて妄想だから、目の前にあるやるべきことをやりなさい、という意味でしょう。

 釈迦は、「あの世はない」とか「霊魂はない」といったことを直接的に言及はしていません。そういうことにいっさい答えていないのです。それを語ること自体がムダなことだ、それよりもやるべきことをやれ、ということです。

 話は変わりますが、キリスト教世界では長い間、釈迦の教えのことを「悪魔の宗教」と呼んでいました。

 神を否定する釈迦が生み出した仏教が、キリスト教徒たちの目にはよほど邪悪なものに映ったということでしょう。

 現代の宗教学者は、仏教について「釈迦という神」と表現していますが、「悪魔の宗教」と呼んだ昔の神学者は「釈迦という悪魔」の意味でそれを使っていたのかもしれません。その是非はともかく、釈迦は悪魔も否定しているわけですから、彼らの論理のモノサシで釈迦を計れるはずはないでしょう。アプリオリ性を徹底的に否定し、神がいないとする宗教は世界的に見ても仏教だけです。だからこそ、キリスト教やイスラム教に比べ、数で圧倒的に負ける、弱い宗教なのです。

 釈迦の教えそのものは、西洋的な宗教学の定義でいえば、本当の宗教とはいえません。ただし、宗教的な信仰心という意味で、それを宗教現象と捉えることはできます。それは、仏陀という超人になるという意味において宗教的思想であり、宗教的な活動であるわけです。

 引用終わり

 

 

 「時間栄養学」と「精神栄養学」との決定的な違いとは、その抽象度!

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4448691.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4449018.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516484.html

 

情報空間のうち、もっとも抽象度が低い次元が物理空間です。

 時間と栄養は同じ物理空間上での関係性ですが、精神と栄養の関係性は次元を超えています。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4516539.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654230.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4654316.html

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/4831442.html

 

 「毒矢のたとえ」で釈迦が言っているのは、まさに“タイミング”のこと。物理空間では時間などの物理法則が働くため、「やるべきことをやる」というマネジメントが重要になります。

 PM-06-17:仮説12)リーダー、マネジメント、コーチの役割と抽象度の関係

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/14526054.html

 

 では、釈迦は高次の抽象度次元は考えるなといいたかったのでしょうか?

 

 私の答えはNo。反対に「やるべきこと(優先するべきマネジメント)に取り組みながら、徹底的に考え続けよ」と思っていたはずです。

 Q-176:コーチはリーダーとマネージャーの役割・機能を持つと考えてよいのでしょうか?

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/25016029.html

 

 なぜなら、釈迦は「アプリオリ性を徹底的に否定」だから。

「アプリオリなものはない」という事実は、クルト・ゲーテルにより示され、グレゴリー・チャイティンにより完全に証明されました。それを「不完全性定理」といいます。

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つまり、絶対的に正しいものはない。

「唯一のモノサシ」は存在しえないのです。それは「人類はどこまでも考え続けることができる」「さらに進化・向上することができる」ことを示唆しています。

釈迦が見いだし、大乗の発展の中で完成された「空」の哲学は、私たちに思考し続ける生き方を促しています。その上での「仮」。そんな「空」と「仮」の実践が「中」です。

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 コーチングに寄せて言い直すと、「中観」とは、抽象度の高い世界できちんと行きたい(生きたい)ゴールの世界があって(さらには更新し続けて)、物理的な抽象度(物理的現実世界)においてもゴール実現のためになんらかの具体的行動を続けている状態

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5615935.html

 

 この“抽象度という視点”はとても重要。それがないと肝心なことが認識できません。スコトーマが外れないから。

 https://coaching4m2-edge.blog.jp/archives/5721610.html

 

 「あなたは食べた物からできている」を物理空間に限定して考えることは、決して間違いとはいえないでしょう。それは「時間栄養学」と同様の話です。

 しかしながら、「添加物が入った食べた物で、病気になるから気を付けてね」を物理空間に限定してしまうのは完全な誤りです。それは「精神栄養学」を物理空間だけで考えることができないのと同じ

 

 その理由を考えてください。

理由がわかったなら、「縁起の理解を深める」という言葉の真意を感じてください。気楽にどうぞw

 (鍵は「双方向性」。ヒントはこちら↓)

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Q-341につづく)

 

 

苫米地式コーチング認定コーチ     

苫米地式認定マスターヒーラー     

 CoacH T(タケハラクニオ)    

 

 

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今年度のオンラインセミナーを企画しました。9月から1ヶ月おきに、計4回開催する予定です(9月、11月、1月、3月)↓

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一緒に楽しみましょう!

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